-悪夢EX Another episode 4th-










 一言で説明すると、新進気鋭のアイドル。一気にトップへの階段を駆け登った美少女。そんな表現がぴったりの彼女の名は松澤礼菜。当然の事ながら同年代の少女達にとって、礼菜は憧れの存在だった。けれど、彼女のクラスメイト達にとっては等身大の、ごく普通の友達だった。

 仕事が忙しいからなかなか時間がとれないけれど、一緒にカラオケに行ったり、お弁当を食べたりしてる。礼菜も普通に接してくれるみんなの事が好きだった。かけがえのない友達だと思っている。

 修学旅行のバスの中で、新曲を披露した。みんなへのプレゼントになればいいなと思って、前々からこっそり準備をしていた。頑張った甲斐あって、大好評だった。

 事件が起きたのは、歌い終わってから数分もしないうちのこと。みんなが乗っていたバスに男達が乗り込んできて運転手と引率の教師を惨殺した。バスは占拠され、全員何処かへと連れ去られた。

 そうして礼菜達は監禁され、犯され続ける日々が始まった。

「う、うぐ、ぐ」

「上手いじゃないか。アイドルじゃなくてもやっていけそうだな」

「……」

 全裸にされ、紳一のものを口でくわえさせられている。そして酷いことを散々云われて意地悪な事をされ、一瞬礼菜の大きな目がきつく吊り上がる。怒りの感情。だけど、どうしようもないとわかっているから目を伏せる。諦めるしかないのだ。

「芸能人だから、枕営業で散々仕込まれているんだろう? マイク以外のものをくわえたりしゃぶったりとかな。通りで上手いわけだな」

「して、ないぃ……」

 最初は抵抗した。けれど圧倒的な力によって屈服させられてしまった。悔しさに、とめどなく流れる涙が落ちる。それでも礼菜はムキになって反論する。そうしないと傷ついて、自分が自分ではなくなってしまいそうだから。

「離すな」

「あぐぅっ!」

 礼菜は反論することすら許されなかった。頭を捕まれ、再度紳一のものを口の奥まで押し込まれる。みんなと同じように全裸にさせられて、好き放題体を触られ、陵辱される。舌も使えと云われて、上下左右に無我夢中で動かす。

(悔しい……)

 込み上げてくる猛烈な嫌悪感に、礼菜は涙を流す。

(悔しい悔しい悔しいいいいっ! くっ……悔しいよぉっ! なんでこんな……こんな男の、こんな……のを口で……もういやだあああああああっ!)

 心の中で叫ぶけれど、どうにもならない。紳一は礼菜の頭を強く掴み、前後に激しく揺さぶりをかけてきた。太く長いものがぐいぐいと喉の方まで入り込み、礼菜は苦しそうに呻いた。

(嫌あ……。こんなの、もう……嫌あっ!)

 紳一のものは既に達する寸前だった。……礼菜の喉の方まで深く突っ込んだ状態のまま、舌で更に速く刺激するよう命令する。そうしてすぐに一瞬動きが止まる。礼菜は大きく目を見開いた。紳一が達したのだ。

「んんんんっ!? う、っぐ! うあっ! げほっげほっ! うげええええっ!」

 口の中に射精され、礼菜はむせ返った。飲み干せず顔にも精液がかかり、顎を伝って糸を引いて落ちて行く。紳一はそれが気に食わなかったようで、礼菜の髪を乱暴に掴んで引き寄せ、顔に唾液と精液でどろどろになったものと玉を押し当て、ぐりぐりとなすり付ける。グロテスクな陰毛がこすれ合い、礼菜は悲鳴を上げる。

「うええええっ! やめ……げほっ……て、ぇぇ……あっうっ……」

 礼菜の可愛らしい顔がくしゃくしゃに歪んだ。そして、拭き取る間も与えずに……。

「来い」

「い、やああ……」

 礼菜の体を放り投げるようにして転がし、よろめいたところを掴んで羽交い締めにして、背後から一気に挿入。あっという間に礼菜の中を犯した。

「あううっ! 痛い……痛いいいい! いやだあああっ!」

 突如、辺りが光りに包まれた。カメラのフラッシュだ。紳一の部下、直人がいつの間にか現れて、カメラを構えていた。礼菜ははっとなり、我にかえる。

「い……やああああっ! だめえええっ! 撮らないでえっっ!」

 それだけではない。ビデオカメラも周りに設置してあった。きっと、最初からそうするつもりだったのだろう。

「どうだ、直人」

「はい。さすがアイドルです。ま○こはいい色をしていますね」

「いやあっ!」

「なかなかいい締め付けだ」

「そうですか。やはり感度もよいみたいですね。元から素質があるようです」

「そうだな」

「ち、がぁ……あああうっ!」

 紳一と直人は礼菜をばかにするように、勝手なことを云い続ける。否定するのもままならず、礼菜の心は傷ついていく。紳一は礼菜の体を持ち上げ、足を大きく左右に開かせた。礼菜の中に、紳一のものが入ってるのが一目でわかる。

「ああっ!」

「良い光景だろう?」

「はい。現役のトップアイドルが犯されて感じているわけですから」

「感じてなんかいないいいいっ! いやあっ! うううう……。もういやああああ! 撮らないでよおっ! こんなとこいやあああっ!」

 礼菜の体は軽々と揺さぶられた。

「自ら腰を動かしていますね。きっとこうして何人もの男をたぶらかして手玉に取ってきたのでしょう」

「そうだな」

「違ううううううっ! 動かしてないいいいっ! あ、あ、あ! ひいいいいいっ! やめてえええええっ!」

 そうして礼菜は延々と痴態を記録されていく。紳一が達するまで続く……。あまりにもやり切れない思いに、叫んだ。





…………





「な、によ……これ……」

 礼菜はかつて自分が着ていた制服を返され、着ろと命令された。だがそれは、見るも無残なものに変わり果てていた。礼菜は言葉を失い、愕然とした。

 それは制服の上着。胸が当たる部分だけきれいに布地が切り取られていた。礼菜のふっくらした大きな乳房が外気に晒され、リボンが寒々しく見える。そして、スカートはまるで意味をなさないくらい短く切られていた。下着は身につけていないから、薄いヘアに覆われた秘所が露になる。

 服を着ているのに、裸以上に恥ずかしい。羞恥心を煽るような格好をさせられていた。

「ひ、どい」

 大切な制服を引き裂かれたのだ。今更ながらに実感し、礼菜はしゃくり上げた。もちろん腕で隠すことも許されない。

「いい格好だな礼菜。これでいつでもAV出演できるな」

「う、う」

 現役のトップアイドルとしてのプライドは、ずたずたに引き裂かれていた。けれど、紳一にはそんなこと関係がなかった。そして、そのままベッドへと追いやられる。

「尻を上げろ」

「や、あ……痛あっ!」

 紳一は礼菜を四つん這いにさせ、挿入した。だが……。

「……?」

「動け」

「え……」

「淫らに腰をくねらせて、俺をいかせろ」

「で……きない。そんな。……ひいっ!」

 拒否した途端、ずぷりと指をつっこまれアヌスをほじられる。あまりの嫌悪感に礼菜は喚いた。

「い、いやああっ! 抜いてえええっ!」

「嫌なら続けろ。やらなければずっとこのままほじり続けるぞ」

 お尻の中を指が蠢く不快感に、礼菜は耐えられなかった。

「うっうっ……」

 礼菜はしゃくりあげながらゆっくりと腰を動かし始めた。

「もっと早くだ」

「わ……かってる……わよ。う、う、う……もう、いや……」

 かぶりを振ると、涙がぽつぽつと落ちる。

「あ、あ……。いやぁ……やぁぁ」

「どうした。そんなんじゃいつまでたってもいけないぞ」

「そ、んなこと……」

 礼菜は必死に動こうにも、苦痛と屈辱で混乱し、なかなかペースが上がらない。仕方がないなと紳一は呟き、礼菜の体を掴んで仰向けに寝そべる。

「う、う、あ!? あぐっ! 痛っ!」

 騎上位にさせ、動かしやすくした。だが、結果的に奥まで入り切ってしまう。

「あっあっあっあっ。い、たい……」

 涙が更にこぼれ落ちていく。長く、美しい髪が揺れる。

「もっと動け」

「う、う、うぅぅぅ。い、やあああああっ!」

 そうして礼菜は中に出されていく。

「もう、やめてえぇぇぇ……」





ぐったりと横たわる礼菜にも、男たちは容赦しなかった。





「や、めてぇぇ」

 礼菜はすぐにまた、犯されていた。両手を拘束され、頭をベッドに突っ伏させ、激しく突かれる。

 そんな哀れな礼菜に紳一は衝撃の事実を明かす。

「云い忘れていたが、喜べ。お前が犯されているところを撮って、写真を送っておいてやったぞ。この男にな」

「え……。ひっ!」

 礼菜の目前に、一枚の写真が突き付けられる。

「そんなっ! 剛……!」

 最後の一線を簡単に越えられてしまった。写真には、礼菜が密かに付き合っている男の子。礼菜と同じく人気のアイドル歌手で、二人が付き合っている事を知っているのはごく僅か。お守りとして、一枚だけ撮った写真を荷物の奥に隠してきていたのに、見つかってしまうなんて……。

 お互い人気も大事だし、それにそもそもまだまだ駆け出しだから。誰からも後ろ指を刺されないように頑張って、そうして改めて二人の関係を打ち明けようと誓った。汚れた芸能界だけど、彼だけは違った。優しくて純粋で、純情で本当に歌が好きで、話が合った。だから付き合い始めた。

 彼のことを思い浮かべれば、どんなに辛いことも耐えられる。そう思っていた。けれどもう……くじけそうだった。

「諦めろ」

「ひぃっ! あああああっ!」

 紳一がまたも中に出した。じわりと熱い感触が、呆然としたままの礼菜の下半身を覆う。そして……。

「や、やめてええええっ! あっ!」

 紳一はその写真をくるくると丸め、筒状にしてから礼菜の秘所へと突っ込んだのだ。射精されたばかりのそこは、紳一の精液にまみれてぐしょぐしょになっていた。簡単に奥まで埋まり込む。

「こんなっ! ひ……ひどいいいいいいいっ! いやああああっ! うああああっ!」

「当局に通報したらお前を殺す。お前の喉元にナイフを突き立てた写真を撮って、そう書いておいた」

「う、う……」

 優しい彼は、絶対に通報しないし、できないことだろう。礼菜の痴態を晒す事もできないし、命を危機に晒すこともできないだろう。礼菜ははっきりそう思った。それよりも……。ここで行われてきたことを、彼は知ってしまった。知られてしまった。見られてしまった。それがショックだった。もう、おしまいだ、と思った。

「ま、別れるんだな」

「あ、あ……はうっ! あぅっ!」

 冷たく、軽く云い放つ。紳一は二人の関係など興味なかった。あるのは礼菜の体のみだ。そうして今度は礼菜のアヌスを突き立て始めた。礼菜は虚ろな瞳のまま、ただ涙を流し続けた。





いつからか、意識を失っていた。





「ん……」

 意識が晴れていく。全てが白く、光り輝いている世界。

「気が付いたか」

 声が聞こえた。

「な、に?」

 どれほどの時間が過ぎ去ったのだろう。今までいたところとは明らかに違うとわかる。けれど、まだ視界がぼやけている。よく見えない。

「あっあっあっ!」

「いやあああ! ひいいいいっ!」

「やめてええええっ!」

 目の前には全裸にされた少女が三人。それぞれ全員四つん這いにさせられ、犯されていた。恐らく自分と同じような境遇に晒されているのだろう。

「ま、さか……」

 礼菜は息を飲む。三人の声も、姿も、見知った人達だとすぐにわかったから。

「そうだ。お前の後輩達だ」

「そ、んな……」

 三人の少女の名はたかえ、蛍子、真紗絵と云った。礼菜が所属している事務所の後輩達だった。若い礼菜よりも更に若い、ジュニアアイドルとして注目を浴びてる三人だった。礼菜は彼女たちにいつも優しく、親切に接していた。良き先輩として、友人として。だから、三人とも礼菜のことを姉のように慕っていた。

 そんな三人は今、それぞれ木戸、古手川、直人が付き、執拗に犯し続けているのだった。とっくに処女を奪われて、更に激しい陵辱を受けていた。礼菜は呆然としながら凌辱劇を目の当たりにした。

 全ては礼菜を追い込むためだけの、見せしめだった。

「いやああああっ! 礼菜さん助けてええええっ!」

「痛いよ! 痛いよおっ! あああああっ!」

「やめてええええっ! もうやめてよおおおおおっ!」

「あ……あ……そん、な」

 少女達の悲鳴が引っ切りなしに聞こえ、礼菜は身じろぎしようとした。だが……。

「おっと」

「あうっ!」

 椅子に腰掛けた紳一の上に乗せられて、アヌスを貫かれていた。礼菜も犯され続けていたのだ。その現実に、礼菜も少女達も絶望を感じる。

「離すわけがないだろ」

「いやぁっ!」

 少女たちの悲鳴が部屋の中に響き渡っていく。





真夜中。





「あぅっ……あぅっ」

「はっ! あっ!」

 ジャラ、と音を立てて鎖が擦れる。その先には紫音と礼菜。

 鎖の付いた首輪で繋がれ、犯されながら犬のように歩かされていた。もちろん全裸なので、冷たい床と膝が擦れる。

 そこは学校。彼女たちがかつて通っていた所。聖エクセレント女学院の校舎。一連の不幸な事件による風評被害で、聖エクセレント女学院は経営が立ち行かなくなりつつあった。そこに目を付けたのが紳一率いる勝沼財閥だった。

 驚くべき事に紳一は、絶望的と云われていた体調が好転の兆しをみせていたのだ。再び生命力を得たように、健康を取り戻していた。

「不思議なものだな」

 少女達を監禁して犯し、ついには全員の処女を奪い去った。その時に感じた充実感が紳一に新たな生命を吹き込んだのかもしれない。あるいは、全ての不幸を少女達に叩き付け、その結果奇跡を得ることになったのかもしれない。真偽は定かではないが、そんな気がするのだった。

 紳一達は身も心も壊れた少女達を地下室に残したまま、あの場所……山奥の校舎を放棄した。今では倒壊して火をつけ、燃え尽きた建物の残骸が残るのみ。そして、土の中に少女達の遺体が埋まっていることだろう。紳一達は、まだ意識と自我のある少女だけを連れ出して、徹底的に最先端の治療を施した。その結果何人かの少女達は『蘇生』に成功した。それが幸福なのか不幸なのかはわからない。

 そうしている間に紳一は、聖エクセレント女学院の経営権を得ていた。不幸な事件で傾きかけていた名門を救済し、再建することを世間にアピールした。その行動は誰からも高く評価された。

 だが、凌辱劇はいまだに終わってはいないのだ。しかし、その真相を知るものは誰もいない。

「ふぉほほほ。ええのう、ええのう」

「あ、ああぁぁ」

 盲目の少女、愛。

 古手川は裸の愛をトイレの中へと連れ込み、仰向けに寝かせて足を開かせ、覆いかぶさりながら犯していた。狂喜を帯びた目のまま激しく腰を動かし、愛の顔を嘗めまくる。

「ここがええのか? ここか? じいちゃんがなめてやるぞぉ!」

「ひ! ひぃぃぃぃっ!」

 触手のような舌がはいずり回る。ねとねととした唾液が愛の顔を汚していく。何度も何度もキスをされ、舌を絡まされる。頬も、首筋もなめくじがはいずり回るように愛撫された。

 その間も胸を強く揉まれ、乳首をつねられる。

「いやあああああっ!」

 古手川はあの娘の一体何を気に入ったのだろうかと、紳一たちは苦笑する。それ程までに古手川は愛という名の娘に執心だった。確かに美少女だけれども、他の娘達と何が異なるのだろうかとも思うのだった。それでも、好きにさせてやった。処女を奪ったのは紳一だったが、それ以後はもうどうでもよくなっていた。好きにしろと云った。その日から愛は、古手川に寄生でもされるかのように犯し尽くされた。

「くう! 出る……っ!」

 古手川は射精した。愛の体はビクッと震える。熱いものが下腹部に込み上げてきて、絶句しながら絶望の涙を流した。

「今度はこっちじゃぞ」

「ひいいいいっ! やめてえええっ!」

 アヌスを貫かれ、愛は力が抜けてしまい失禁してしまった。それを見て古手川は。

「いけない娘じゃのう。……それ!」

「ひ!? あ……あぐうううっ!」

 愛のアヌスから引き抜き、代わりに延長ホースを突っ込んだ。そして、蛇口を一気に回した。すぐさま抜けるのを、古手川は押さえた。

「ひぎゃあああああっ! あーーーーっ!」

 こみ上げてくる冷たい感触に、愛は絶叫するだけだった。押さえ込めるわけもなく、愛はぺたんと座り込んでしまうが。

「ほれほれ。お前はいい肉便器じゃ。ぶっかけてやるからのう」

 古手川が休ませてくれるはずもない。愛の顔を便器の中に押し付け、それを目掛けて小便をかけはじめた。そうして出し終えてからレバーを押し、水を流す。じゃああ、と音を立てて流れる水が愛の頭から顔まで汚す。

「げほげほっ! う、あ、ああああっ! や、あぁぁぁ!」

 愛はそのうち、ぴくりとも動かなくなっていった。

「情けないのう」

 古手川は云いながら、愛のアヌスを再び貫いていった。





一方その頃。





「どうだ。学校で犯される気分は」

「う、う。や、めて……許し……て」

 礼菜はただ、しゃくり上げるだけだった。

 クラスメイトのほとんどが、この男達に散々犯された揚げ句、無残に殺された。考えようによってはその方が幸せだったかもしれないけれど。そんな男達に今なお犯されていると思うと、礼菜は絶望するしかなかった。

「何とか云ったらどうだ? 懐かしいだろう?」

 云えるわけがない。そこは視聴覚教室……。授業風景や文化祭の様子などをVTRで見させられた。本来、自分たちもあの中にいるはずなのに。そう思うと、涙だけがこぼれ落ちる。

「いいものを見せてやる」

 更に、それだけではなかった。ワイドショー番組の録画を見せられた。そこには、剛……。礼菜は目を疑った。彼は女性関係のスキャンダルと不祥事で事務所から解雇され、芸能界からの退場を余儀無くされていた。ファンの信頼を裏切ったと、コメンテーターは手痛く批判している。

「い……っ」

 嘘だ。そんなことがあるわけない。全ては紳一の仕組んだ罠だった。わかっていても、礼菜は絶叫した。

「いいいいいやいやいやいやいやああああっ! もうやだあああっ!」

「黙れ。まだ続きがある」

「うぇ……」

 暴れるように頭を振るが、紳一に押さえられる。テレビの画像とテロップが変わる。そこには礼菜の両親。共に芸能人の二人は不仲説が流れていた。そうして礼菜が誘拐され、失踪したことをきっかけに、離婚へと発展していったのだった。記者会見の光景が淡々と流れている。

「う、うぅぅ……。そんな、そん、な……。しに、たい……。もう、や、ぁぁ。しにたいぃぃ。もうやだぁぁぁ……」

 そうして更に、若手美少女アイドル三人の失踪事件について報じられている。

「犯され過ぎて、今頃地下室で伸びてるだろうよ。それとな……お前を犯してる写真は、ネットにばらまかれているはずだ」

 無論、証拠隠滅のための細工を施した上で、だ。裏の世界では常識と化していた。礼菜達の末路がどういったものか。汚され果てた、伝説のアイドルとして。もし仮に、この陵辱地獄から解放されたとしても……礼菜には何も残されてはいないのだ。誰もが好奇の眼差しで見つめることだろう。アイドルとして歌を歌うこともできないだろう。一人の少女として学校に通うこともできないだろう。家族も離ればなれになってしまった。大好きな人は陥れられてしまった。

「……」

 もう、何も聞こえてはいなかった。礼菜の自我は崩壊し、完全に紳一達のいいなりになっていた。





…………





「飲ませてやれ」

「は、い……」

 大股開きさせられ、秘所に親友……紫音の顔を押し付けられ、そして放尿を強要される。紫音はまだ自我が残っているらしく、きつく目を綴じている。そんな紫音の頭を礼菜はがっちりと掴み、舐めるようにと秘所をこすりつける。その目は虚ろで、笑みを帯びていた。

「うふふ。うふ……ふふ。紫音ん……」

「いやあっ! 礼菜、やめ……あっ! うぐっ! けほっ!」

「ちゃんと飲め」

 紫音も礼菜と同じく散々犯されていた。

「どうだ」

「ええ。いい感じです。財閥令嬢もこうなってしまえば貧乏人の娘と変わりないですね」

「うぐうううううっ! げほっげほっ! や、め……ごほっ!」

 直人は紫音の頭を押さえ付けながら云った。

 聖エクセレント女学院の地下深く。生き残った少女達は皆、鎖に繋がれたままペットのように飼われていた。

 体調が悪くなれば最先端の治療を受けさせられる。食べ物も水も与えられ、なに不自由ない牢獄生活だった。すぐ頭の上では後輩達が普通の学園生活を送っている。礼菜はそれを羨ましいとは思わなかった。

 少女達は生かされ続けた。

 けれど、時折表に出させられた。男達を満足させるためだけに。

「あ、あはは。あははは。あは……あはははははっ!」

 礼菜は笑いながら腰を振り続けた。

 夜の学校は、凌辱の舞台……。




















-了-