-悪夢EX Another episode Final-











「ぐっ……」

 男のくぐもった声。それと共に暗闇の中に何かを切り裂く鈍い音が響く。手応えは確かにあったがしかし浅く、十分ではないことも同時にわかる。男の吐息は荒く、苦しそうだから愛は更に返す手で薙払う。再度響く鈍い音と共に、熱い何かが愛の体にびしゃりと飛びちった。

「よくも……」

 もはや憎しみなどこもってはいない。取り返しのつかないことをしてきた男に対し、哀れみこそあれども恨みなどない。

「私の大切なお友達を……!」

 あまりにも哀しい声だった。

 斬られた男は既に息を引き取っていた。勝沼紳一。病魔に犯された彼の野望は潰えた。愛という名の盲目の少女によって。

 愛は修学旅行に参加していなかった。盲目であるが故に、皆に迷惑をかけてしまうと考えたからだ。だが、それが幸いして紳一とその部下達による誘拐監禁事件から逃れた。後に愛の存在を知った紳一により改めてその身を狙われ、クラスメイト達の目の前に連れてこられることになる。

 そして、皆の前で犯された。両腕を捕まれ、身動き取れないまま処女を奪われた。

 その後。紳一の部下である古手川にその身を与えられ、一晩中相手をさせられた。体中をなめられ、まさぐられ、何度も中に射精された。女の体を知り尽くした熟練の老人。古手川は愛の体が慣れていることをすぐに悟ってしまった。その結果、愛は何度も絶頂を迎えさせられた。犯されているというのに……。想像を絶する時間が過ぎた。

 悪夢のような時を経てようやく古手川の手から解放され、愛はクラスメイト達と同じように牢の中に監禁された。

 何日が過ぎたことだろう。いつものように目の前でクラスメイトが犯されていた。理性を失ったクラスメイトの甘い声と、ぱんぱんと体同士がぶつかり合って交わる音が響く。口内に突っ込まれかきまぜられ、じゅぷじゅぷとすするような湿った音。

「ふぉっふぉ。じいちゃんのち○こはおいしいじゃろう? ほれほれほれぇ。ふぉっふぉっふぉ。かわいいのう。ええ子じゃのう。もっと奥までくわえるんじゃよ! ほれぇっ!」

「う、ぶ、うぅぅ……うぅぅぅぅっ! むぐうぅぅぅっ!」

 声の主は古手川。醜い老人のものをくわえさせられた上に顔面に射精され、少女……詩織はむせ返りくぐもった声を上げる。きつく閉じた目からは涙がこぼれ落ちていく。嫌悪に満ちた表情のまま、必死に口と舌を動かす。ポニーテールにされた髪を強く引っ張られ、恐怖に顔をこわばらせる。年頃の少女……それも、箱入り育ちのお嬢様と呼ばれるくらい大事にされてきた娘には、あまりにもきつすぎる境遇だった。

 詩織は旧家の娘。父は今、どうしているだろう。バスジャック事件から数ヶ月が経過して、もう完全に諦めているのだろうか。娘は死んだものと考えているのだろうか。未だにこうして生きて犯されているのに。醜い男の性器を口内に突っ込まされ、愛撫を強要されているというのに。この光景を見たら、何と云うだろうか。

「う、ふぅぅ、う、う」

「お。こいつ、自分からくわえてきたぞ。この淫乱が。そんなに男のモノが好きなのか!」

 大男、木戸の声。木戸のズボンのチャックを降ろし、出てきた巨大なものをくわえ込み、抵抗することなく愛撫を始める美紗紀。……そうしないと、きっと痛い目にあわされるから。何もしないままでいると恫喝される。だから震えながら愛撫を続けるのだ。美紗紀はかつて、新人芸能人だった。華やかで可憐なアイドルはしかし、今では奴隷のように扱われていた。何度も射精された股間が未だにずきずきと痛みを帯びている。

「うーーーっ! うううーーーっ!」

「ふふふ。はははは。そうだ。いいぞ、いいぞぉ。もっとだ、もっと舌を動かせ!」

 ぐちゅぐちゅと音を立て、少女の口内を犯し続けている直人。残忍な高笑いが響く。口の中に突っ込まれて頭を捕まれ、猛烈な早さで揺さぶられるのは莉菜。散々犯されて光を失い、虚ろな空洞と化した瞳。莉菜もまた男達の道具にされていた。この陵辱地獄には、身分や家柄の差などはない。少女達は全員平等に奴隷であり、男達の性欲を満たすだけのモノにすぎなかった。

 愛は呆然としながら一連のやり取りを聞いていた。当たり前になってしまった光景。

(こんな……ひどいことを……ずっと)

 バスジャック事件が起こった時。愛は自宅にいた。そこで連絡を受けた。みんな、こんなことをされてきたのかと今更ながら実感する。

 しばらく静かになった。が、それもつかの間。

「あっあっあっあっあっ!」

 いつしかまた、切なげな喘ぎとともにぱんぱん、と小刻みに音が聞こえ始めた。愛の目の前で誰だかはわからないけれどクラスメイトが犯されている音。恐らく全裸のまま、四つん這いにされている。あまりにも恥ずかしい格好。

 と、同時に男の荒い息。これは確か、古手川と呼ばれてる老人だ。愛はそう思った。

「ふぉっふぉっ。それ、出すぞ。それぇっ」

「あ、あぁ……あぁぁぁっ!」

 数秒間の沈黙。体同士のぶつかる音が消え、代わりにクラスメイトの絶望感に満ちた声。抵抗することもできず中に射精され、どうしようもない気持ちに満たされる。最初は皆、抵抗したのだろう。だけど今ではもう諦めきっている。けれど、諦めきれない思いが涙になってこぼれる。誰もが思う。こんな男達に……と。

「いっぱい出たのう」

「あ、あ……」

 引き抜かれると同時に力尽き横たわる少女。ただ弱々しくしゃくりあげるだけ。

『ひどい……』

 突然、愛は頬にぬめり気のあるものを感じた。ぴたぴたと当てられたそれは、口での奉仕を要求していた。

「しゃぶってもらおうかの」

「んんっ!」

 もはや愛も立場は同じ。逆らえる訳もなく、おずおずと口を開くと間髪なく奥までねじ込まれる。暖かい温もりのそれはクラスメイトを犯したばかりのものだった。

「ふぉっふぉっ。いい子じゃ。お友達の味はどうじゃな?」

『ひどい……こんな、ひどいことを……』

 その日一日で、男たちは牢の中の少女全員と交わった。

「初めての相手が俺でうれしかっただろう?」

「あぅっ! あぅっ! あ、あ、あ……お、お尻はいやあっ! ああああああっ!」

 直人が云う。背後からはるかの両胸を鷲掴みし、思い切り強く揉みまくりながら。乳首をつまみ、思い切り引っ張る。痛みに仰け反るはるかはやがて、アヌスに挿入されていく。

 女の子の大切な初体験……。愛の中でその言葉が何度も繰り返される。

「お前ら全員、俺達に一回はヤってもらったんだ。感謝しろよ」

「ひぃぃぃぃぃっ!」

 大男、木戸の手。逆立ち状態にさせられ、親指以外の指を四本も秘所にねじこまれるさくら。そのまま拳まで入れてしまいそうなくらいに深く侵入して行く。恐怖と痛みにさくらは震えながら悲鳴を上げる。

『ひどい……ひどい……』

 じゅぷ、じゅぷ、とひたすら口内を犯されながら、愛は幾筋もの涙を流すのだった。

「こいつに出したら次は誰に入れてやろうかな」

「あぅ……はぅ……」

 はるかをバックの体位で犯しながら、直人は呟く。アヌスを秘所と同じように犯され、猛烈な圧迫感と痛みと恥辱にはるかはのたうち回るが無論、直人がそんなことに構うわけもない。自分さえ気持ちよければそれでいいのだ。少女達が痛がろうが嫌がろうが関係ない。

「い、や……」

「あ、ぁ……」

 悲痛な、消え入りそうな声。はるかを犯し続ける直人の足元。早々に犯されて床に横たわる亜衣と奈緒がうわ言のように呟いた。互いの秘所からは白濁液がとめどなく流れ落ちている。二人だけじゃない。何人もの少女達が疲れ果て、横たわっている。

「なめろ」

「あぐ……っ! はぅ、あぅ……あ、ふぅ……」

 仰向けに横たわる少女の一人。かすみの口内に木戸は足をねじ込んだ。そのまま指をなめさせる。かすみはただ従順にしゃぶり続けた。

「出すぞ! っく!」

「ああああっ! あひぃっ!」

 直人が達した。はるかのアヌスに大量の精液が注がれていく。出し終えると共に直人ははるかの体を放り投げた。どさ、と音を立ててはるかの体が床に落ちた。

「かえり……た……い……」

 あまりの惨状に横たわるひかりがうめくように云った。

「ほぉ」

「う、ぐ……」

 古手川は愛の口内に射精しつつ感心したように云った。

「この期に及んでまだそんな事を云う気力があったとはな」

 直人も木戸もそれぞれ犯していた少女に射精し終え、ひかりに近づく。

「お嬢ちゃん。帰りたいのかな?」

「う、う……」

 涙と鼻汁と涎と、男たちにかけられた精液。ひかりの体はべとべとに汚されていた。

「云ってみろ。帰してくださいって」

「う、う、ぅぅ……かえして……くださ……い」

 もし、一片でも望みがあるのなら……。ひかりはそう思って云った。

「ふぉふぉふぉふぉ」

「くくくく」

「ハハハハ」

 男達は皆、ひかりを馬鹿にしたようにあざ笑う。

「それはできないのう」

「諦めの悪いやつだ。おまえ達はここで死ぬんだよ」

「ひぐっ! うぅぅぅっ!」

 死にたくない。牢の中の誰もがそう思い、恐怖に身を震わせる。もうどうしようもないと云うのに。

 古手川は舌を出してひかりの顔を嘗めた。じゅるりと唾液がこぼれる音。なめくじが這うような不快感にひかりは震える。そしてそれは何度も繰り返されていく。

 そして……。

「あ、うっ!」

 ひかりの華奢な体はあっさりと持ち上げられ、仰向けに寝そべる木戸の上にひかりの秘所があてがわれ、押し込まれる。

「俺はこっちに入れてやる」

「あうっ! 痛いっ!」

 同時にひかりのアヌスを貫く直人。

 前後の穴を同時にふさがれ、がくがくと揺さぶられていく。同時に、勃起した乳首を摘ままれてしまう。あまりの圧迫感にひかりは目を見開いて喘いだ。あの時。処女を奪われた時も同じだった。二つの穴を両方同時に奪われて、ひかりはのたうち回った。今はあの時以上の恐怖を感じていた。

「あ、あ、ああ、あ、あ、あ」

「では、わしはお口でしてもらおうかのう。それ」

「おぐっ!」

 古手川はひかりの二房の髪を掴みながら、大きくそそり立ったままのものを口内にねじ込む。口もふさがれ、ひかりは喋ることすらできなくなった。呼吸すら満足にできなくて、顔を赤らめる。ただ、男のものを受け入れて奉仕するだけの道具。可愛らしいリボンも精液で汚されていた。

「きついな」

「いい締まりだ」

「ほれ、舌を使うんじゃよ舌を」

「ひぃぃ! ……ひぃ、ひぃっ! むうぅぅぅぅっ! むぉぉぉぉうっ!」

 突かれる度にひかりのお尻がたゆむ。男達の快楽は少女達の地獄。

『ひどすぎる……』

 愛は呆然としながら思う。頬からは拭い取れなかった古手川の精液がこぼれる。あたりには苦痛に満ちた少女達の呻きと交わりあった生々しい匂いが充満していく。

 こんなはずじゃなかった。こんな未来が待っているだなんて想像もしていなかった。何の罪もない少女達がどうして……。










それでも愛は、偶然隙を見つけた。










 少女達を犯し尽くした後、男達は眠りについていた。牢の鍵も開けたまま。それを察した愛は直人の刀を奪い、男達を殺害した。そして、首謀者である紳一も。

「みんな。逃げましょう」

 元いた牢に戻り、友人達に声をかける。返事はない。

「みんな。あ……」

 足元に横たわる少女につまづいて、愛は転んだ。実際には違った。誰かが愛の足を掴んだのだ。そして更に誰かが覆い被さってきた。

「やめ……あっ」

 その誰かは愛の胸を揉み、乳首に吸い付いてきた。更に別の誰かが加わり、股間に舌を這わせた。

「ひぅっ! やっ!」

 指をなめる少女。へそに舌を這わせる少女。足の指をなめる少女。はねのけたくても、愛の体からは力が抜けてしまっていた。

 愛に群がる少女達。誰もが性的に奉仕するだけの人形になってしまっていた。

「やっ! あっあっあっあっああああーーーーーっ!」

 愛は達した。股間から吹き上げる飛沫がクラスメイトたちの顔にぶちまけられる。床に落ちた滴を犬のようにぴちゃぴちゃとなめるクラスメイト。

 愛は崩壊した。

「あああああっ! もっと、もっと激しくしてください……っ!」

 股間に顔をうずめるクラスメイトの頭を掴み、激しくこすりつける。

『もう、誰でもいい』

 クラスメイトがどうなろうと。火照った体を覚ますための道具にしようと。

「気持ちいいです……あっあっ……そこ、です……あっ!」

 愛はクラスメイトの誰かによっていつの間にか首輪を着けられていた。折角外へ出られるはずだったのに不可能になってしまった。それも、犯し尽くされてこわれたクラスメイト達の手で。でも……もうどうでもいい。

 どのみち、どうせ生き延びられないのだ。特定の男に散々犯され、汚された娘として蔑んだ目で見られる人生しか残されてはいない。家族も世間も、あらゆるものがそのような目で自分を見ることだろう。

 仮に生き延びられたとしても、誰しも元の生活には絶対に戻れないだろう。経過はどうあれ、愛は三人もの人間を斬り殺してしまったのだ。その事実からは絶対に逃れることはできない。

 ならば……快楽に溺れたまま死んでいった方がましだ。柔らかくて暖かい少女達の愛撫によって。

 もしこの状態で自分が男性であったなら。クラスメイトたちを犯し、汚しまくっていたかもしれない。愛はそう思いながらまた絶頂を向かえ、飛沫を上げていた。










これで全てが終わる。










そう思ったはずなのに。










「あぅ、はぅ」

 誰の声だろう。何も見えないから推測するしかないけれど、覚醒しつつある意識はようやくそれを察していた。自分の声だった。

 体中が痛い。全身を縛られているようだ。両手も固定されて動かせない……そして何より、天井から吊され宙に浮かされている。こみ上げてくるのは猛烈な圧迫感。ちゅうう、とチューブから何かを押し出すような音。そして……。

「それぇっ!」

「はうっ!」

 大きなものをねじ込まれる。それは古手川の部屋。愛は浣腸させられた状態でアヌスに古手川のものをねじ込まれたのだ。先程見た現実のような夢。あまりにも過酷な陵辱のあまり見てしまった幻。折角終われたと思ったのに、現実は尚も過酷だった。

「ふぉっふぉっふぉ。冷たくて気持ちいいのう。それっ!」

「あひぃっ!」

 アヌスを突きながら思い切り愛のお尻を平手打ちする。

『ゆ、め……』

 さっきまで見ていたのは全て夢だったのか。愛は愕然とした。だが……。

『なら、いい……』

 夢の内容は克明に覚えている。ならばもう、諦めるしかないということも。

「ほっほっほっ」

「あぅっ……あっ……あぁっ」

 古手川が動く度に、アヌスに冷たくも熱い感覚。出そうにもせき止められていて出せないもどかしさ。

「ほう。お前さん。感じておるのう?」

「あ。……は……い」

 突けば突くほど締め付けが強くなり、古手川はにやつく。

「オナニー好きなんじゃろう?」

「……」

 恥ずかしい言葉に無言のまま頷く。そうしなければいけないと思ったから。きっと、そうしないと更に酷い目に遭わされるから。

「どんな風にしてきたんじゃ?」

「連れ去られた……あっ。みんなのことを……考えて……ひっ」

 最低だ、と愛は思った。けれど、心のどこかでそんな風に思っていた。自分だけ助かって、マスコミにインタビューを受ける度に心配していると云っていた。けれどそれは建前に過ぎなかった。

「ほぉ。みんながどんな風に可愛がられているかを想像して、オナニーしておったのか」

「は、い……はぅっ」

 古手川の言葉責めは続く。

「みんな、わしらに犯されてよかったと思ってるじゃろ?」

「は、い……。あっ!」

 古手川は愛の唇を吸い尽くした。愛情などひとかけらもこもっていないキスに、愛は涙する。

「ふぉっふぉっふぉ。思った通りじゃわい。この淫乱娘め! そぉれっ!」

「はぅぅっ!」

 更に強く突かれ、お尻の穴をおしひろげられる。裂けてしまいそうな感覚。愛は長い髪を振り乱して喘ぐ。

 耐えきれない快感に、愛の思考は崩壊した。

「あ、あ、あ……ああ……ああっ」

「ふぉっふぉ。それ、出すぞ」

 ぷしゃああ、と音を立てて失禁。と、同時に古手川も射精し、アヌスから引き抜いた。

「い、あ……あ、あああああああっ!」

 そうして、愛の全てが崩壊した。










…………










 愛は呆然と見つめていた。古手川が云うには『この娘はわしのものじゃ』とのことで。木戸と直人には手出しさせなかった。ただ、縛り上げられた挙げ句に天井から吊されているだけ。

 秘所とアヌスと口。三つの穴を同時に犯され、射精されたひかりはぐったりと横たわっていた。そして、男達はそれに飽きたらなかった。

「全員同じ目に遭わせてやろうかの」

「どのみち、おまえ達ももう使い物にならないからな」

「どうせなら最後に派手にやらせてもらおう」

 古手川、直人、木戸の一言にひかりを除く牢の中の全員がビクッと震える。

「ほれ。来るんじゃよ」

「ひいっ! いやっいやっいやああっ!」

 まだ逃げる余力の有る娘がいた。古手川に手を引かれながら必死に抗う。褐色肌の娘、亜衣。両親もプロスポーツ選手で、元気が取り柄の少女だった。

「これだけされておいて、今更いやはないだろう」

 直人も加勢。男二人に拘束されて、もうどうしようもない。あっさりと体をひっくり返され、遮るもののない秘所に大きくそそり立ったものをあてがわれていく。

「ひいいいいっ! それはいやああああっ!」

 一対一で犯されるだけでも死ぬほど嫌なことなのに、これから始まるのは三方向からの想像を絶する陵辱。

「往生際が悪いのう。そぉれ、入れるぞ」

「ひぎいっ!」

 仰向けに寝そべる古手川の上に又がされ、押し込まれる。

「後ろは俺が掘ってやるよ。最後なんだから存分に楽しめよ」

「はぐっ!」

 そうしてずぶずぶとアヌスにも突っ込まれる。二つの穴を同時に貫かれる。猛烈な圧迫感。最後に……。

「噛んだら死ぬほど痛い目に遭わせるからな」

「む、ぐ、ぐもおおおおっ! う、う、ううぅ……お、お、ぉぉぉ……う」

 木戸のものが亜衣の口をふさぐ。

 男達の触手のような手が亜衣の体をまさぐりながら散々うごめく。ぐぷぐぷと体同士が擦れ合う音に、亜衣の消え入りそうなうめき声。やがて達して解放されると……亜衣はぴくりとも動かなくなった。死んでいるかのように。そうしてドサリと音を立てて放り投げられ、亜衣の体はひかりの上に覆い被さった。

「さて」

「次は誰にするかな」

 男達が振り向く。少女達は一斉に目を逸らし、脅えながら後ずさる。そしてまた誰かが選ばれ……同じように犯されるのだ。

「き、きゃあああああああっ!」

「やだっやだっやだあああああああっ!」

「た、助けてええええっ! 誰かっ! 誰かああああっ!」

「うあああああっ! 来ないで! こっち来ないでえええっ!」

「やめてええええええっ! 許してえええっ! もうしないでっ! いやああああああっ!」

 異常性欲者たちは連続で射精を続けても平気だった。更に新たな獲物を探すと、壁際に追い込まれた少女達は一斉に泣き叫びながら震え上がる。

「よし。今度はお前だ」

「いやあっ!」

「ふぉっふぉ。下つきのおじょうちゃんか」

「ひいっ! た、た、助けてええええっ! いやだああああっ! み、みんな助けてえええええええっ! うああああっ!」

 選ばれたのは舞。必死にクラスメイト達にしがみつき、逃れようとするがすぐに引きはがされてしまう。

「犯し納めだ。壊れるまでしてやるよ」

「おぼっちゃまはマイペースじゃからのう。困ったことに、明日からわしらがかわいがれる娘がいなくなってしまうのう」

「なぁに。紳一様のことだ。事情を説明すれば娘を一人か二人くらい分けてくれるだろう」

「それもそうか」

 ぐい、と持ち上げられる舞。これだけ少女を犯しておきながら、まだまだ足りないようだ。

「はぐううっ!」

 二つの穴に同時に突っ込まれ、失神寸前になるが。

「こっちも忘れんなよ」

「んぐうううううっ!」

 口内に突っ込み、休むことを許さない。ひかりと亜衣と同じように舞も犯された。小さな胸は痣ができそうなくらい強く揉みしだかれて、乳首もちぎれそうなくらいつねられる。

 ひかりに始まり、亜衣、舞。一人ずつ3Pを強要され、壊れていく。

「やめてええええええっ! 抜いて! 抜いてえええええっ!」

「ひぎゃあああああっ! パパあぁぁぁぁぁっ! 助けてええええっ!」

「おかあさ……ん……あ、や、だ、ぁぁぁ! ひいいいいっ!」

 続いてさくら、美紗紀、奈緒……。

 次々と犯され終えては失神し、床に放り投げられていく少女達。男たちは横たわる少女の上でまた少女を犯す。

「お、うち……か……えりた……っぐ! ぐふううううっ!」

「お……とうさ……ま、ぁ……。いやあああああああっ!」

 莉菜、詩織。男たちが腰を動かすたびに、楽しかった日々が思い出される。服も下着も全て剥ぎ取られた揚げ句に散々犯されて、皆ここで人生を終えることになるのだと改めて思い知らされる。あまりの理不尽さに誰もが泣き叫ぶ。

「ふぉっふぉ。立派なお乳じゃ」

 仰向けになり、かすみの秘所を突き上げながら揺れる乳房を揉みしだき、しゃぶり尽くす。

「うぐうううううっ! ぐぶうううううううっ!」

「いああああっ! おしりがぁっ! あしがぁぁっ! 裂けちゃううううっ! ママあぁぁぁぁっ! あがああああっ!」

 かすみ、早由美。男達は小柄な子供っぽい少女でも容赦しない。

 かれこれ数時間は経過して行く。男達の足元には、壊れた少女たちが次々と放り出され、絨毯のように敷き詰められていく。

「いやーーーーああぁぁぁっ!」

 みおのアヌスを貫く古手川。その足元には横たわる少女の顔があるのも構わずに踏み付け、腰をふりつづける。白目を剥いて失神している少女の顔に、男達の精液と少女の股間から溢れ出たものがこぼれ落ちていく。

「もう一息で全員じゃのう」

「やっやっやあああああああああっ!」

 半狂乱になって逃げるはるか。だが、既に捕らえられていて、はるかのお尻にはたっぷりと浣腸。男達はそのままアヌスをふさぐ。

「ひいいいいいいいいいいっ! ま、また……いやああああっ!」

 最後に残されたのは恵理香……。美容室の娘。長い綺麗な髪をばっさりと切られ、両手を背中で縛られた揚げ句に犯された。

「ひど……いっ! あ、あ、あ、あ、ぐ、ふううううううっ!」





数時間に及ぶ凌辱は終わりを告げた。





ピラミッドのように積み上げられた少女達。





「こいつらはもう、洗っても綺麗にはならんな」

「これだけやったんだ。もう使い物にはならんだろう」

「ふぉっふぉ。楽しかったよお嬢ちゃん達。何なら、今だったら解放してやってもいいぞ?」

 返事などありはしない。今、解放されたところで……死んだも同じだろう。

「ちっ。もよおしてきたな」

 木戸は丁度いいとばかり、少女たち目がけて小便を放つ。直人と古手川も苦笑しながらそれにならう。生々しい匂いが部屋の中に立ち込めて行く。

 その部屋を離れた古手川から、驚くべき事態を知る。

 紳一が死んだのだ。木戸も直人も出て行き、堅い扉は完全に閉められ二度と開けられる事はなかった。もはや悲鳴が上がることもない。

 忘れ去られた少女、愛は天井から吊されながら、うっとりとした表情でクラスメイト達が死に行くのを見守った。

『苦しい……苦しいよ……』

『恥かしい……こんな格好……』

『寒い……よ……』

『痛い……痛い……』

『助けて……だれか、助けて』

『もうやだ……もうやだよぉ』

 積まれた少女たちの山から声が聞こえる。

『何で……どうして……ひどい……』

『パパ……ママ……』

『おうち……かえりたい……かえして……』

『死んじゃう……死にたくない……助けて……』

 少女達の体から魂が抜けていく音が聞こえる。愛には全て聞こえた。そしてそれはどこに行くこともなく、とどまり続けるのだ。

「……」

 愛の股間は濡れ、滴になってこぼれ落ち、少女たちを濡らした。

「ふ、ふふ……ふふふ」

 愛は笑っていた。これが笑わずにはいられなかった。きっと、悪夢を見ているのに違いないのだから。

「みんな……きもちよかった……?」

 猛烈にオナニーをしたかった。犯し尽くされ、絶命したクラスメイト達の上で大きく股を広げ、遠慮する事なく喘ぎ声を上げて……。

「おしり……きもちいい……? みおちゃん? かすみちゃん?」

 答えはない。

「おちん○ん、おいしーい……? りなちゃん? みさきちゃん?」

 壊れた愛はぷらぷらと宙を舞う。

「ざーめん……いっぱい……? ひかりちゃん……? ふふ……」

 だらし無く舌を出してにっこりと笑う。

「あは……あは、あははははあは……。みんなきもちよかったんでしょ。いっちゃったんでしょ。おしっこみたいにしおふいちゃったでしょ。ぴゅーーーって! あはははははっ。さいこー……! しゅーがくりょこーにきたはずなのにみんなみんなみーんなおかされちゃった! れいぷされちゃった! きゃはははははっ! あひゃひゃひゃひゃっ! ばっかみたい! おうちになんてかえれるわけないじゃない! みんなおかされちゃったぁ。みんなおなじひとのち○ぽいれられてずこずこされて、ざーめんいっぱいだされちゃったぁ。あははははっ!」

 無意識のうちに侮辱。クラスメイトたちをなぶるように、蔑むように、愛の狂った笑いは続いた。

「あはははははっ! しんぱいなんてしていたわけないじゃない! みんなのせいであたしまでおかされちゃったじゃない! じょーだんじゃないわよぉっ! なにつかまってんのよぉっ! なにおかされてんのよぉっ! なんでにげないのよぉっ! ばかぁっ!」

 聞こえているのかいないのか。身動き取れない少女の目から、ぽたりと涙が一粒零れて落ちた。

 その頃。紳一の葬儀が執り行われ……直人は殉死した。そして、戻って来た木戸と古手川により、紳一に割り当てられていた娘たちも再び犯しつくされ、死んでいったのだ。

「あ、あああ〜〜〜。おかして! おかしてぇっ! ああぅっ! みんなみたいにしてぇぇっ!」

 部屋の中からは、ロープで吊るされたまま発狂した愛の絶叫が響く。

「おい、どうする?」

 丁度館を去ろうとしていた木戸と古手川にも、その声は聞こえていた。

「放っておこう」

「いいのか?」

「もうあの娘も飽きたわい」

 古手川の無情な一言で、愛の命運は決まった。

「さ。行くかの」

「それじゃお嬢ちゃん達。元気でな」

 木戸はぎいい、と鈍い音を立てて扉を開ける。

『どうして……どうして……』

『なんで……こんなこと……』

『いたい……いたいよ……』

『かえして……かえしてよぉっ……』

 息絶えた少女達の魂が一斉に叫ぶ。けれど、木戸と古手川には聞こえない。扉は大きな音をたてて閉じた。










…………










「あ、あは……あはは、あは……ざーめんいっぱい……でてくるよぉ」

 数日後。吊るされていたロープが切れ、愛は床に落ちた。山のように重なるクラスメイト達の体を踏んづけながら、おもちゃのようにいじりはじめていた。両手は未だに縛られたままなので胸、秘所、アヌス、あらゆるところに舌を這わせる。

「なめてよ……なめなさいよ……ほらっ! ほらぁっ!」

 更に愛は自分の秘所をなめろと命令。既に絶命している少女は何も答えない。苛立った愛はそのまま少女の口を開き、放尿した。

「ふふ、ふふふ。のみなさいよぉっ! ほらぁっ!」

 ごぽ、ごぽ、と湯気を立ててそそがれていく。





静まり返った館に愛の怒声が響く。





それもやがては収まることだろう。





事件は迷宮入りし、少女立ちは永遠に忘れ去られた。





きっとこれは、悪夢ではない現実。















-了-