-悪夢EX Prologue-
全てのはじまりは、バスの中に轟いた一発の銃声からだった。
聖エクセレント学園は今、修学旅行の真っ最中。
そんな楽しい雰囲気の中。突如として現れた男達により、バスが一台占拠された。
運転手と引率の教師は惨殺され、少女達は皆、誘拐された。
計画の首謀者は勝沼財閥の御曹司、勝沼紳一――。
不治の病に冒されていた彼は、自分の命が尽きるまでに、自暴自棄ともいえる賭けをすることにしたのだった。
美少女達が通うことで名高い聖エクセレント学園。
その一クラスを丸々誘拐し、全員を陵辱しよういうのである。
彼は、大昔に打ち捨てられた山奥の廃村に目を付けた。
その中にある廃校舎を密かに改築して監禁場所とし、時が満ちるのを待った。
そして、陰鬱な雨が降り続ける中。計画は決行された。
紳一の部下達によって誘拐され、広間に集められた少女達は一人、また一人と犯されていく。
バスジャック事件発生の翌日のこと。これから、少女達に対する見せしめが行われようとしていた。少女達全員が集められた広間の向こう側に、一人のクラスメイトが引きずられるようにして連れて来られたのだ。既に衣服を全て剥ぎ取られた、全裸にされてしまったクラスメイトが。
それはつい昨日、紳一と話をしに行って、最初に陵辱されてしまった少女。
「い……や……。あ……ぅ」
細い、左右の腕を二人の屈強な男に捕まれて、弱々しく頭を振るのは梅宮柚流。このクラスの委員長だ。真面目で、しっかりしていて、気丈で。成績も超が付くほど優秀で、皆から信頼されている。そんな彼女は今はもうやつれ果て、崩れ落ちる寸前のように見えた。それほどに、処女を奪われたショックは大きかったのだった。その証拠に、体の節々に擦り傷や腫れや痣が見え、陵辱の激しさが伺える。
……最初から彼女たちは全くの無抵抗というわけではなかった。責任感に溢れた柚流は精一杯の勇気を振り絞って、頭領と思われる男に皆の解放を申し込んで事態の打開を図ろうとしたのだ。
だが結果的に彼女は連れて行かれ、そして返り討ちに遭うかのように真っ先に犯された。彼女が戻ってこない間にどんなことが行われたか……その状況は誰にでも容易に想像がつき、今ではクラスの皆が皆目に涙を溜めてすすり泣き、不安そうに眺めているしかできないのだった。
「直人、木戸。古手川」
どこからか声が聞こえてきた。重苦しく、決して大きな声ではないが『はっ』と、複数の男達が返事を返す。若く、刀を持った男は椎名直人。サングラスをかけたヤクザのような大男、木戸大門。そして、醜悪な老人、古手川厳三郎。彼らは紳一の側近だった。バスジャックの実行犯も彼ら。
「お前達に任せる。存分に可愛がってやれ」
その瞬間。命令された男たちの顔に、欲望にまみれた笑みがあふれる。用意された豪華なアームチェアに座したまま、顎をしゃくって命令をだす男。恐らく彼が、この事件の首謀者なのだろうと誰もが思った。何かを患っているかのように、病的なまでに白い肌の男。彼こそが勝沼財閥の御曹司、勝沼紳一その人であった。
そして紳一に呼ばれた男の中の、直人と云う若い男は即座に命令を了解したのか、姿を消し……そしてすぐ戻ってきた。手にはワインのグラスと酒瓶を持って。いつも持っている刀を脇に挟んで。
「ひっ!」
それを見て柚流はビクッと体を震わせる。逃げだそうにも、足がすくんでしまっているようだった。
「ああっ!」
男達は、呆然としている柚流を三人がかりで床に組み伏せ、そして――。
「ほら。飲め」
「い……やっ! ……あぐぅっ!」
ワイングラスに浸された赤い液体……酒のようなものを柚流の口元へと近づけていく。
「ひひひひ。これを飲めばまたまた気持ちよくなれるぞ」
「んっ! んんんんっ!」
柚流は涙をこぼしながら必死に口を閉じ……その液体が注がれるのを防ぐ。恐らく昨日、陵辱された時に飲まされたのだろう。だけど、直人に鼻を指でつままれて呼吸困難になり、遂には口を開いてしまう。男達はその隙を見逃してはくれなかった。開いた口を閉じようとするも、両手でこじ開けられてしまう。
「悪あがきはやめておいた方がいいぞ。どうせお前は飲むことになるのだからな。ほぉれ」
「んぐううっ!」
たっぷりと口内へと注がれてしまう。それでも、柚流は必死に吐き出そうと努力する。男達はそれすらも許さずに手でがっちりと口をふさぐ。柚流は苦しそうにむせ返り、涙をこぼす。
「んっんっ……んんんんっ……んぐっんぐっんぐうううっ!!」
ついにはゴクッという小さな音。柚流はむせ返った反動で、その液体を一気に飲み干してしまった。男たちはそれを確認してからも、しばらくは柚流を羽交い締めにしていた。恐らく吐かないようにということだろうけれど、数分程してから解放した。何をしているのだろう? と、見つめる皆がいぶかしがるが、良くないことは確かなのだろう。それほどまでに柚流は嫌がっているのだから。
「ふふ……ふふふふっ!」
男たち全員から気味の悪い笑い声が一帯に響き渡る。お酒を飲ませるだけならこんなに強くする必要はないのだろうが、その液体はお酒などとはまるで違っていたのだ。
「あ……あうっ!」
すぐに現れた異変。ビクンと柚流の身体が跳ね上がったのだ。
「……やっやっ! ……やぁぁっ!……いやあああっ! あああああっ!」
そして、ビクンビクンと断続的に、陸に打ち上げられた魚のように跳ね上がる。明らかに普通の状態ではない。普段は気丈な彼女の表情は怯えに彩られ、わなわなと震えていた。
「お嬢さん。暑いんじゃないのかい?」
それを見て直人が小馬鹿にしたように言葉を発する。でも、その男の言葉を認めてしまうのはクラスメイト達には嫌だけれど。確かに、今の柚流の身体は真っ赤に火照って暑そうだと誰もが思った。後でわかることだが、媚薬……というものを飲まされてしまったようだ。皆の中で何人かは身をもって、今の柚流と同じ目に遭わされることになるのだから。
「はぁっ! ……こ、こんなっ! はうっ! や、やめ……あっ!」
男達はじたばたともがき苦しむ柚流を楽しそうに見物していた。それに対しクラスメイトの少女達はすすり泣いたり、一部の強気な性格の娘だけは男達を睨みつけたりしていた。それでも大部分は無力感に耐えきれず目を伏せる。友達が目の前で酷い目にあわされようとしているのに、何もできない。誰もが悔しくて胸が張り裂けそうだった。
「気持ちいいんだろう。見ての通りこいつは淫乱女だからな。犯されながら感じてしまうようなな」
木戸という名の大男がせせら笑う。古手川という名の老人もにたにたと笑いながら同調する。
「そうじゃのう。○○○もびしょびしょになっておるしなぁ。ひっひっひ」
クラスメイトが見ている前で、言葉で辱めを受ける柚流。何かにもがき、苦しみ、必死に助けを求める。それが無駄だとわかっていつつ、そうするしかなかった。
「あっあっあっあっ! 違っ……やあっやああっ! いやあああっ!」
「みんなに見せてやれ。淫乱なクラス委員長の公開オナニーをな」
「ひいいっ! い、い、いやああああっ! やめてええええっ! うああああっ!」
必死に力を込め、体を包むように両腕で押さえ込むも、段々と力が抜けていってしまう。もはやどうにもならなかった。
ひときわ大きな絶叫と共に、柚流の自我は破壊されていく
大広間のど真ん中で、柚流は淫らな行為にふけっていた。大きく見開かれた目からは涙が流れ落ち、口元からは熱い吐息と共によだれがこぼれ落ちる。端正な顔立ちの柚流は顔をくしゃくしゃにして、狂ったようによがっていた。
「あっあっああぁっ!」
「云ってみろよ! 気持ちいいって! イクって! 私のいやらしい処をもっと見てくださいって!」
直人がいたぶるように耳元でささやく。堤防が決壊するかのように、柚流の自我は失われていく。もはや『そんなことない!』とはえなかった。歯を食いしばろうとするも、無意識のうちに言葉が出てしまう。まるで、誰かに体を操られたかのように。
「ひああああっ! き……もちいいいいっ! も、もうだめいっちゃう! いくっ! いっくぅぅぅっ! きゃああああっ! ああああっ! みんな見てぇぇぇ……もっと見てぇぇぇ……えっちな私を見てぇぇぇっ!」
柚流は自分自身の大きな胸を強く揉みしだき、同時にお漏らしでもしたかのようにぐしょぐしょに濡らしてしまい洪水状態のあそこを指でいじくり回し、のたうち回り続けた。
「いやああああっ! も、もおだめぇっ! 出ちゃう……! 出ちゃううううっ! あーーーっ!」
そして、普段の彼女からは想像もできないような、卑猥で下品な言葉を何度も何度も叫び続けた挙げ句、本当に失禁してしまった。広間の床に、びしゃびしゃと音を立てて雫が流れ落ちていくが、今の柚流にはそれすらも快感のようだ。
そして、快楽に絶叫したところで次に柚流は男達を求めたのだ。大股開きをして、手で秘部の割れ目を開いて、卑猥な言葉を何度も叫び、全身を震わせ、もはや狂気に満ちた笑みを見せながら。
「あ、あぁぁ、あ、あ……。い、れて……入れて……お○んちんくださいぃぃ! 私のお○んこに入れてくださぁいぃぃ! うぁぁぁぁっ!」
悪夢のような光景に、誰もが絶句してしまった。紳一はそれを見て面白そうに笑いながら、部下達に促す。
「望み通り入れてやれ」
「はい。では……」
直人が柚流の体に上から覆い被さるようにして、挿入した。
「え。……う、うあっ!? あぅっ! 痛っ!」
それから……古手川、木戸も加わった。三人の男達は好き放題に柚流を犯し、いたぶり始めた。口も、お尻も、あそこも……全てを。皮肉なことに、それが元で柚流は我を取り戻したのだった。今までの痴態は全て、媚薬によるまやかしのものだったのだから。だが、もはや全てが手遅れだった。
「ひっ、ひぎゃああっ! 痛い痛い痛い痛い痛いいいいっ!」
つい昨日、処女を奪われたばかりの柚流は、今度は痛みにのたうち回る。それでも男達は容赦なく陵辱を続ける。
「あ、ああ! あ、あ、あぁぁ。は、るひこさ……ん……う、うっ……ごめん、なさい……」
犯されながら、柚流はうわごとのように呟く。恐らく、彼女にも好きな人がいるのだろう。その人の名を。
「まだ終わってないんだよ」
木戸は苛ついたように柚流の体をひっくり返し、ねじ込むようにアヌスに挿入する。巨大なものをいきなりそんなところに突っ込まれて、驚愕に目を見開く。
「はぅっ!」
「俺のこっちをもらおう」
直人も同時に前の方に挿入する。破瓜の跡が未だに痛々しい柚流のそこに、迷うことなく一気に。
「ぎゃあっ!」
喉が潰れたかのような悲鳴。その後も柚流は何度も何度も汚された。必死に恋人の名を叫び、激痛に助けを求めながら。
「やめてぇぇぇっ! うぁぁぁぁっ! 痛いいいいいっ! 助けてええええっ! もう、もうやめてえええええっ!」
紳一はクククと笑う。それは不気味で、邪悪な笑み。
「やめてやってもいいが。クラスメイトがどうなるかわからんぞ」
クラスメイト達の間に緊張が走る。柚流がひたすら犯されているその横で、自分たちは自分の事を心配してしまった。そのことが罪悪感になり、誰もが目を伏せる。
「う、う、うあああああああんっ! もういやあああああああっ!」
あまりにも酷すぎる一言がとどめになった。柚流は幼い子供のように泣きじゃくり、現実を呪った。
クラスの精神的支柱だった柚流が皆の前で犯されて、壊された。
その出来事は、あまりにもすさまじいショックだった。
抵抗などしたら、同じ目に遭う……。
「あ、あぁ。……あ、あひ、あひ。……あぁぁ……ぁ」
散々犯されて、用済みにされた柚流は白目を剥いたままごろんと転がった。今ではもうゴミのように惨めに、弱々しく全身を汚されて喘ぐだけだった。むき出しになった口とお尻とあそこから、白濁液が止めどなく流れ落ちていった。何度犯されたのだろう。男達は代わる代わる柚流のあらゆる所を交代で汚した。
「地下室に連れて行け」
「はっ」
ひくつく柚流を見ていて、興が失せたとばかりに紳一は直人に命ずる。直人は柚流の両腕を強引に引っ張りながら、どこかへと連れて行く。恐らく、監禁する部屋があるのだろうからそこへ。これが柚流と幾人かのクラスメイトとは、永遠の別れになってしまった。
そして、誰もが皆悟ってしまった。
自分たちも遠からず、柚流と同じような目に遭わされると。
それから……。監禁されてからどれ程の時が過ぎたのだろう? 無論、警察も必死に捜査をしているだろうし、新聞やニュース番組といったマスコミは連日この失踪事件を報道しているだろうが、もしかしたらもう忘れ去られた頃かもしれない。もう既に、それくらいの時間が過ぎていたのだった。
少女たちは全員、犯された。
結果的に誰一人、男達の魔の手から逃れることなどできず、凌辱の限りを尽くされた。
多感な年頃の少女達は、下着をちらっと見られるのですらとてつもなく恥ずかしいことなのに……衣服を全て強引に剥ぎ取られ、全裸のまま地下に設えた牢に監禁され、動物のように鎖のついた首輪で繋がれて、一人残らず処女を奪われた。
口も、お尻の穴も……。体のあらゆるところを好き放題、凌辱された。
時にはクラスメイトが見ている前で。時にはビデオカメラで撮られながら。それも、一度や二度ではなかった。男達が飽きるまで、何度も何度も執拗に。
一つのクラスが、男達の邪悪な欲望によって完全に、メチャクチャにされた。……そして、今も尚、陵辱の宴は続いているのだ。
「ふぉふぉふぉ。お嬢ちゃんたちに、いいものをみせてやろう」
今日も少女達を陵辱して満足したのか、古手川が牢の前にやってきた。いつもニタニタと不気味に笑っていて、醜悪そのものといった顔をした老人を見ても、少女達は無反応だった。、……最初の頃は、破瓜の痛みと恐怖のものによる絶叫が校舎内に響いていたけれど。今はもう、誰一人として叫んだりはしない。もう、少女達にはそれすらもできなくなってしまったのだから。
紳一は、自分自身で少女達を陵辱するだけでは飽きたらず、部下達にも何人か任せていたのであった。ただ、紳一と部下達の上限関係は絶対のようで、紳一が手を出した娘には部下達は触らせなかった。そして、紳一の獲物……部下達の獲物とばかりに区別され、それぞれ牢獄のような一室に集められて、鎖のついた首輪に繋がれて監禁させられていた。そこに、一番最初に入れられたのが柚流なのだった。
もう既に、精神を崩壊させてしまった娘もいる。ぼーっとあらぬ方向を見ていたり、時折くすくす無意味に笑ったり、ぼんやりとしながら楽しげに歌を口ずさんだり。
「あ……」
それでも、まだ自我を完全には失ってはいない娘がいたようで、思わず声を出した。
彼らが持って来たもの。それは……。
(あ……たしたちの……制……服)
皆がかつて着ていた制服――聖エクセレント学園の制服だった。それは、有名デザイナーの手によってデザインされたもの。雑誌などでも取り上られるくらい、人気のある制服。可愛くて、お洒落で、女の子の憧れの的の。
「それだけじゃないぞ。お前達のパンツもあるぞ」
古手川は嬉しそうに笑う。彼らはそんなものまで捨てずに保管していたのだ。
「ふぉふぉふぉ。お前さん達。今から面白いものを見せてやろう」
少女達から強引に奪い、剥ぎ取った制服や下着。ところどころくしゃくしゃになっていたり、引きちぎられているそれは、陵辱の激しさを物語っている。
古手川はそれらをまとめて鉄製の容器の上に置き、油か何か液体のような匂いのするものをまいてから、懐からマッチを取り出して。
(……?)
そして火をつけた。すぐさまめらめらと火があがる。
「あ……。あ、ああ……あ……」
たまらずに誰かが嗚咽にも似た声をあげる中、制服の布地が燃えて、無残な焦げカスと化していく。可愛らしいリボンも、ひらひらしたプリーツスカートも、清潔なブラウスも、ソックスも、下着も、学校指定の靴も、着替えの服なども全て燃えさかる炎の中で穴があき、変色して、やがて消えていく。
「やっ……やああっ! いやあああっ! や、やめてえぇー! そんなこともうやめてえええっ! ひどいよぉぉーっ! う、うああああああっ!」
まだ自我のある誰かが泣き叫んだけれど、何の救いにもならなかった。彼女の自我が崩壊するのも、そう遠いことではないだろうから。それでも、無駄だとわかっていても感情がこみ上げてきて、叫ばないではいられなかった。初めて袖を通した時の思い出が頭を過り、絶望に満ちた今を思うとどうしようもなかった。
「へっへっへ。よぉく燃えるぜ」
サングラスに葉巻を咥えた風袋はまるでヤクザ。そんな木戸はサディスティックに笑った。だが、ほとんどの娘たちは眠たげなトロンとした瞳のまま、ただじっと火の固まりを眺めているだけだった。誰も彼ももう、精神が壊れてしまったのだから。
「ま。あきらめることだな。お前達の着る物は、もうどこにもないのだからな」
直人が冷たく云い放つ。
「そうじゃ。お前さん達は裸が一番お似合いじゃよ」
それに合わせて、馬鹿にするように古手川は云った。
「ハハハハハハッ!」
古手川、木戸、直人。三人の嘲笑が地下牢に響き渡った。
「あぁぁぁぁ……ぁ……ぅ。助け……てぇぇ……。助けてぇぇ……。もう、いや。もういやだぁ……。こんなのもうやだよぉぉ……。助けて、助けてぇぇ……うぅぅぅ。誰か、ここから……出し、てぇぇ……うぅぅ」
救いようのない地獄に、誰かが呟くように云った。誰も彼女の望をかなえはしない。助けなど絶対に来ず、陵辱の宴は終わることなく続く。
…………
牢獄の中にて。
それからまた数日後のこと。もう、身につける服すら失ってしまった少女達に、尚も陵辱の牙が向けられていたが、以前とは少しだけ状況が違っていた。
紳一は、少女達を陵辱しきった後で病死したのだ。それ故に、古手川と木戸は今、紳一のお気に入りの娘達に手を出しているのだ。
「ふぉふぉふぉ。紳一おぼっちゃまが選んだ娘たちはみんな、質が高いのう」
「あ……ぁ……」
メガネをかけた少女。二階堂帆之香は縄で縛られ、天井から吊されながら古手川に犯されていた。既に精神を崩壊させているのか、激しく執拗な責めにも反応は薄い。ふっくらとした大きな胸をぎゅううと揉まれながら激しく貫かれているのに、表情一つ変わらない。
「まったくだ。使い古しではあるが、なかなかのもんだな。……直人も生きておれば、いい思いができただろうに」
直人は紳一の死後、割腹自殺をしたのだった。その遺体は校舎の裏に埋められていた。
「う、ぅ……」
帆之香と同じように犯されているのは桜乃森文。仰向けに寝そべる木戸の上に跨がされ、お尻の穴に突っ込まれていた。
帆之香も文も貞操観念の強い娘だった。結婚まで処女を守りたかったろうに、その思いは無惨にも壊された。鎖に繋がれたまま、ただ陵辱させられる……。
「う……。出る!」
散々突いたのか、木戸は達した。文は少しだけ呼吸を荒くして受け入れる。
「……ぁ」
「ふう。夢見心地じゃ……」
同時に古手川も。
「っくぅ」
帆乃香は無意識のうちに声を出した。二人とも帆之香と文の中に射精した。奥の奥まで大量に。最初の頃は絶叫したのに、今ではもう無反応になっていた。
「さぁて。次は誰にしようかのう」
「俺はこいつにするぞ。さあこい」
二人は用済みになった帆之香と文を放り出し、他の娘を起こした。帆乃香は吊されたままゆらゆらと揺れて、文は床に転がった。今度の標的は河原彩乃と柚流。ぼーっとして座り込む彼女たちに、魔の手はすぐに及んだ
「そうじゃな。わしは彩乃ちゃんのお口でしてもらおうかのう。そりゃ!」
古手川はボーイッシュな少女、彩乃の髪を無造作に掴んで引き寄せ、大きくそそり立った逸物を頬にぺたぺたと当てる。
「んんっ」
彩乃はそれだけで、まるで当然のこととばかりに従順にくわえこんでしゃぶり始めた。それはあたかも調教でもされたかのように、自然な動作だった。しなければ痛い目に遭う、と、本能に刻まれてしまったのだ。
「じゃ、俺はこいつでパイズリをしてもらおう。ちゃんとしごけ!」
「う、ぁ……あふ」
木戸は柚流の前で仁王立ちになり、ふっくらした胸を引き寄せて逸物を挟ませ、しごかせた。真面目なクラス委員の面影はもはやどこにもなく、従順に胸で奉仕をはじめた。
もはや誰も気にも留めない。目の前でクラスメイトがどんなに犯されようと、性欲処理の道具にされようと、例え殺されたとしてもそうだろう。ばちゅ、ずちゅ、じゅぶ、と粘膜を刺激する水音が牢の中に響いては消え、犯される少女達の微かな喘ぎと溜息もそれに合わせて聞こえる。そんなことが一日中続いていく。
「ただ……いま」
誰かが呟いた。
恐らく、彼女の夢の中で、楽しかった修学旅行は終わりを告げたのだろう。
それが起こりえない現実だと気づくこともなく。
家族にただいまの挨拶をして、お土産を見せて、楽しかった旅の話をして……そして。
「何だぁっ! 寝ぼけてんのかこいつは」
「う、あ……はぁ……っ!」
ぶすっと、突き刺すように木戸の巨大なものがその少女のアヌスに挿入されて、かき混ぜはじめた。
彼女の目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちて、夢の終わりを告げた。
-了-