-朝香-
「いやいやいやだぁぁっ!」
冷たく爽やかな空気が辺りを包む早朝時のこと。狭い路地裏にて、ジャージ姿の少女が一人の暴漢によって犯されていた。
活発な瞳にポニーテールの少女の名は朝香と云った。日課にしているジョギング中に突然男に呼び止められ、組み伏せられてそんな場所に連れ込まれたのだ。
その薄汚い身なりの男は明らかに手慣れていた。朝香はあっと言う間にジャージのズボンをはぎとられ、着ていた赤いブルマを下着ごと膝辺りまでずり下ろされた。もがく暇すら与えられないままバックで犯され処女を奪われた。男はそれだけに飽き足らず、正上位で更に犯した。そして朝香の中に二度目の射精を行った。朝香はもはやすっかり力を失い、声すらまともに出せなくなっていた。
「い、やぁぁ……。な、かに……なか……に……」
「やっと静かになったか」
朝香を犯しているのは薄汚い男だった。だが、実際には木戸という名の男の魂が取り付いていたのだ。
「これで思う存分できると云うものだ」
「あ、あ……あがっ!」
正上位のまま、木戸は新たな部分にねじ込む。今度は朝香のアヌスを犯し始めた。ずぶずぶと狭い入り口を押し広げるように入り込み、やがて感じる痛み。恥辱と驚愕とにより朝香の目が見開かれ、口がわなわなと震える。そして……。
「いっ……やあーーーーーっ!」
体が本能で発したかのような、一瞬の叫び。木戸はそれを厄介なものと感じ、足元にずり下ろされていた朝香の下着とブルマを丸めて強引に口内へと押し込んだ。
「うるさいぞ。静かにしろ」
「ぐっ……ぐううううっ! んぐーーーーっ!」
くぐもった悲鳴を上げる事すらできず、下半身を完全に丸出しにさせられた朝香は必死に頭を振りながらのたうちまわった。朝香の両手は拘束されているわけではないけれど、もはや激痛と凌辱によるショックのために、口に突っ込まれた下着とブルマを取ることすらできなかった。
木戸が腰をうごめかせる度に朝香は悲痛な呻きを上げる。やがてそれも弱まって行き……。朝香は白目を剥き、完全に意識を失ってしまった。
「好都合だ。思う存分楽しませてもらうぞ」
木戸はこれ幸いとばかりに何度と無くアヌスの中にも射精を繰り返した。射精をしては再びアヌスの中を前後左右にめちゃくちゃに動かす。ぐちゅ、ぐちゅ、と精液があふれ出す音が響く。木戸は同時に朝香の剥き出しになった乳房をアザができそうなくらいに強く揉みしだき、乳首に吸い付いた。
…………
「んひ……」
朝香が目覚めた時。感じたのは下半身に感じる生暖かさと、未だ口内に詰め込まれたままの異物。
「やっと起きたか」
「ん、うぅぅ!? ……う、うっ!」
男の声に気づき、立ち上がろうとした。だが……激痛を感じ、足がもつれて転んでしまう。
秘所とお尻からは、白濁液がとろとろと流れ落ちていた。破瓜の血と共に。その感覚が嫌と云うほどはっきりわかる。取り返しのつかないことが何度と無く繰り返されたのだ。
「そう云えば、まだ口の方ではさせてもらってなかったからな」
気を失っていたのはほんの十数分というところだったようだ。だが、その間何度犯されたのだろう。朝香はすっかり絶望的な気持ちになっていた。そしてその絶望は更に続く。木戸の言葉に後ずさりするも、すぐに建物の壁に当たってしまう。もう絶対に逃げられない。
「くわえろ!」
「ひいっ!」
口にくわえさせられたショーツとブルマが引きずり出される。唾液にまみれたそれは放り投げられ、代わりに男の大きくそそり立ったものがねじ込まれてきた。もはや拒否することなどできはしない。
「うぐうーーーっ!」
男は腰を前後に激しく動かす。歯を立てようものなら何をされるか……。朝香は必死に云われるがままに舌を動かし、目一杯口をあけ続ける。
やがて男は射精した。そして、それだけでは飽き足らず……。
「飲めっ!」
「うううううううっ!」
朝香の口内に大量の小便を注いでいった。突然のことに朝香の目が見開かれる。とてもではないが飲み干せない液体が朝香の口からこぼれ、びしゃびしゃと落ちて行く。木戸はそれを見て激怒してそして……。
「このアマぁっ!」
「ひ……あっ」
木戸は朝香のポニーテールを乱暴に掴んでねじ伏せて四つん這いにさせ、秘所を貫いた。そして、二度三度四度と乱暴に挿入を繰り返した後に秘所から引き抜いて、今度は同じようにアヌスを貫いた。
「ぐぎ……あぐっ!」
それは交互に続く……。朝香は再び意識を失ってしまう。
めりめり、と音がした。恐らくそれはジャージの上着と共に、柔らかい布地の体操着とブラジャーが強引に引きちぎられる音。ただ普通にジョギングをしていただけなのに、どうしてこんなひどい目にあわないといけないのだろうか。
単なる悪夢だったらいいのに。もう、そう思う事すらできなかった。
異臭……。きつい匂い。
精神を崩壊させた朝香には知る術もないこと。彼女は捨てられた。あの時。ジョギング中に連れ込まれ散々犯された路地裏。そのすぐ側、パンパンに詰められたゴミ袋がうず高く積まれた集積所。その中に朝香は放置されていた。
「……」
衣服を殆ど全てはぎとられ、身につけているものは靴とソックスのみという羞恥極まる格好。口も顔も秘所もアヌスも、胸もお尻も体中のあらゆるところが精液でベトベトに汚されていた。そして涙も枯れ果てたように、両目は虚ろであらぬ方向を眺めているだけだった。
「きゃあああああっ! 誰か! 誰かあっ!」
そんな場所に少女が捨てられているなど想像もつかないだろう。朝の空気に悲鳴が響くいた。それは、丁度ゴミを捨てに来ていた近所の主婦だった。朝香は発見されたのだ。
もはや何も考えられないのか、みだらに大股を開いていても反応すら返さない。
誰か来て……。処女を奪われた直後、朝香はそう云った。
その望みはようやく果たされたのだ。
-了-