ごぽ、ごぽ、と長いパイプの先から液体が止めどなく注入されているかのような感覚。けれどそれは人工物などではない。

「もごぉぉ!」

 一糸まとわぬ姿の彩乃がくぐもった声を上げている。小さな口を目一杯開かされ、奥深くまで強引にねじ込まれているのは極太の男性器。……その肉体の主、古手川は彩乃の髪を乱暴に掴んでは引っ張り、激しく前後に動かし続けていた。

「お嬢ちゃん、すっかりおしゃぶりが上手になったのう」

「ぐむっ! もごご! お、ぐっ!」

 どぷり、どぷりと今も射精は続いている。いつ終わるとも知れない射精によって、彩乃の口内は古手川の精液で満たされ、溢れる寸前だった。

(ぼ、ボクは……何?)

 もはや抵抗することなどできはしない。もっとも、抵抗してみたところで何が変わるわけでもない。それどころか痛い目に遭うだけ。全てが無駄だということは嫌と言うほどわかっている。クラスメイトの誰もがこれまでの度重なる陵辱に身も心も傷つき、すっかり無気力になってしまっている。その上、自らの身を縛る皮の首輪と、それを壁から繋げている強固な鎖。逃げられるはずがない。何度引きちぎろうと手に力を込めたことだろうか。

「飲むでないぞぉ。爺ちゃんがいいというまでのう」

「うぐぐぅ!」

 古手川が彩乃の髪を乱暴に掴んで更に強く引っ張る。彩乃の顔はぐぐっと引き寄せられ、古手川の肉棒を根元まで銜え込む羽目になった。どぷ、どぷ……ぐちゃ……。この期に及んで未だに射精は続いている彩乃の唇を白い液体が伝い、流れ落ちていく。この老人は一体どれ程の異常性欲者だというのだろう。

「飲むんじゃよ? わかっておるな?」

(た……助けて……。ボク……もう、嫌……)

 彩乃の見開かれた目元から涙が溢れ、頬に幾筋もの跡を残していく。

(こんな……。こんな人達の、おもちゃにされて)

 流れる涙は冷たく、哀しみに満ちている。今自分が置かれた現状に、諦めきれない哀しさを感じている。

「ほぉれ、飲まんか」

「ぐぷっ! ん……んんんんんんんんんっ!」

 ごく、ごく……。彩乃の首元から確かな音。遂に堪えきれず、今日もまた屈服させられた。見ず知らずの男。それも、担任の教師を殺害した挙げ句、自分自身はおろかクラスメイト達の処女をも奪い、陵辱した男の精液を飲まされた。猛毒が全身に回っていくかのような不快感と絶望に、彩乃はただ大粒の涙をこぼし続けた。

(もうやめて。……やめてえぇぇ。こんな……。男の人の……口に入れられて……。やめてよおぉぉ)

「飲むまで抜いてやらんぞ? ふぉっふぉ」

「うぐぐ」

 うごめきは続く。精液で満たされた彩乃の口内を、古手川のものが再びかき混ぜはじめたのだ。早く飲まないと、いつまでたっても状況は変わらない。彩乃はただ賢明に精液を飲み干していった。

「いい子じゃ。それじゃ、抜いてやろうかの」

「うぐ! げふ! うげええぇっ!」

 ちゅぽ……。ようやくのことで彩乃の口から古手川のものが引き抜かれる。やっと、終わった。……彩乃がむせ返りながら安心したところで、ずぴゅ、ずぴゅ、と更なる射精がなされた。彩乃は顔面すらも白く汚されていく。

「いいいやあああああっ!」

「いい顔じゃのう」

「やめてえええぇぇ!」

 唾液と精液にまみれた亀頭が彩乃の顔に擦りつけられる。友達やクラスメイト達を汚し尽くした邪悪なものが。

(ボク……。全部……取られちゃった……)

 ファーストキスを奪われ、衣服を剥ぎ取られ、純潔を奪われ、体中をまさぐられ、舐め尽くされ……仕舞いにはアヌスまで貫かれた。それも一度や二度ではなく、何度も執拗に。そうして男達は満足したら、裸のまま首輪と鎖で拘束して、そのまま監禁した。家族や友人といった、大切な人達との繋がりも……未来さえも奪われた。

「ふぉっふぉ。気持ちよかったわい。相変わらずお嬢ちゃん達は可愛いのう。……折角だから、もう一回してやろうかの。ほぉれ」

(ま、またっ!? そんなっ!)

 終わったと思ったのに……彩乃の顔が恐怖に引きつる。

「むぐうっ!」

 彩乃が左右の頬を膨らませる。古手川のものが内部から突いている証拠。向日葵の種を目一杯詰め込んだハムスターのように。吐き出すことも、飲み干すことも許されていない。

(ぼ、ボク……女の子だよ? おもちゃじゃないんだよ?)

 男の性欲を満たすだけの人形にさせられてしまった事実を受け入れる事などできはしない。

(こんなこと、しないでよ! もう、許してよ! お願いだから……)

「お?」

「んむぅっ!?」

 突然、彩乃の顔に何かが押し当てられ、それと同時に少女の驚いたような声。

「ああっ!」

 それは彩乃のすぐ側に座りこんでいたクラスメイト……帆之香の顔だった。帆之香も彩乃と同じように全裸。帆之香以外の少女についても、彩乃とまったく同じような状態。

「ふぉっふぉ。そぉれ、出してやろう」

「もごっ! もごっ!」

 古手川はまたも彩乃の口内に射精。それから、更にとんでもない事を要求する。

「このお嬢ちゃんにな、口移しするんじゃよ」

「ぐ、ぶ……?」

「えっ!?」

 彩乃の口内から古手川のものが引き抜かれる。と、同時に彩乃と帆之香の頭がそれぞれ掴まれ、引き寄せられた。

「むぐうううっ!」

「あぐぅっ!」

 彩乃と帆之香は丁度キスをしているような恰好にさせられた。そうして古手川は二人に命令する。彩乃の口内に溜め込んだ精液を全て口移しさせていけ、と。

「ぐ、ぐ、ぐうううっ!」

「げほっ! ぐ、んむうううっ!」

 彩乃と帆之香はためらうことなく忠実に古手川の命令に従う。……そうしなければ、彼女達の身はおろかクラスメイト、家族……そして友人や恋心を抱いている異性の身すら危ういのだから。

「うっうっ……うええええええっ!」

「む、ぐううううううっ!」

 ちゅうちゅうと送り込む音とすする音。一滴たりとも残さないように、唾液すら絞りだすように彩乃は可能な限り吐き出して口移しを終わらせた。対照的に、帆之香の口内は移されたもので満たされていった。

「げほっげほっうげええっ! も、う……。やめて。こんなの、やめて……。いや……いやあ。ボク……おかしくなっちゃう……壊れちゃう! ……うっうっ! ひどいよおおおおっ!」

 彩乃の哀願など聞き入れるわけがない。古手川の興味は別の所へと向けられる。帆之香の口内から今度は紫音へと口移しが始まっていく。

「もごおおおおおおっ!」

「や、あっ! んぐううううっ!」

 紫音の次は流花へ……礼菜、せりか、柚流、ひな、鈴、文……。男達の陰湿な遊びは続いていく。少女達の悲鳴すら飲み込んだ呻きが地下牢の中に響く。

「こ、こんなの……人のすることじゃないよ。ボク達を……人間扱いしてよ……。もういやだよおぉっ」

 彩乃の正しすぎる主張は決して受け入れられるはずがない。その証拠に、一時は興味を失ったかに見えた古手川に再び目を付けられてしまう。

「あ……ああああ。いや、いやいやいやあああっ! はぐっ! ああぁっ! や、め、てえぇぇ。おしりなんかにいれないでえぇぇっ!」

 ずぎゅ、ずぎゅ、ずぎゅ、とねじ込まれる感触。彩乃は四つん這いにされて、アヌスに肉棒を突き立てられていた。

「ふぉふぉふぉ。本当にお嬢ちゃん達は最高のおもちゃなんじゃよ」

「入れたいときに入れる。出したいときに出す。まあ、もはや使い古しの道具か」

「お嬢様も犯してしまえばその辺の女と同じだな」

「う、あ、ああぁぁぁっ!」

「まったく、お嬢様学園が笑わせる」

「やめ……ひぃっ!」

 いつの間にか古手川と同じように、木戸が礼菜を、直人が紫音を四つん這いにしてアヌスを貫いていた。

「こいつ、これでも財閥令嬢かよ。こんな醜く地べた這いずり回ってる女が西九条財閥の令嬢とはな。信じられるか?」

「うああっ! ああっ! あうっ! や、めぇぇぇ!」

「それを言ったら、こいつもアイドルなんだぞ? こんなに乳を揺らしまくりながら喘いでる淫乱がな」

「ああっ! あっあっあっあっあっ! い、やああっ!」

 誰のせいでこんなことにと思う。少女達はもはや、そんな事を訴えることはおろか、考える事すらできない。それでも尚、男達の侮辱は続く。

「あひいぃぃっ!」

 背後から拘束され、両足の股を掴んで持ち上げられている柚流。そのアヌスには木戸の肉棒が深々と突き刺さっている。そんな最中、大股開き状態の秘所から、透明な液体がびしゃあああと音をたて、孤を描いて飛び散った。虚ろな瞳のクラスメイト達目掛けて……。それも、左右に満遍なく揺さぶられながら。

「いいシャワーだぜ、委員長」

「みんなシャワーを浴びたがってるみたいだから丁度良かったな」

「う、うぅぅ。みんな……みんな……。ゆるして。ごめん……なさい。う、うっ」

 謝罪の言葉はうわごとそのもの。

「あぅ、あぅぅ……あ、ぅ」

 ゆさ、ゆさ、ゆさ。彩乃が持ち上げられ、駅弁スタイルで犯されている。アヌスに射精され、やっと終わったかと思うのも束の間。すぐに秘所にねじ込まれる。

 好きな時に、気に入った娘を犯す。四六時中。気紛れに。

「ぐぷ、ぐぷ……」

 文の口元に三つの肉棒が押し当てられる。それぞれ交互に満遍なく愛撫していかせろとの命令。文は純潔を奪われた時以上に嫌そうに目を閉じながら、行為を続ける。

 焦燥感に苛まれていた。壊される……。壊れる……。自分は今何をしているのだろう。……自分は誰だろう。……ここは、どこなのだろう。……疲弊はやがて、崩壊へと向かう。

「パパああああああっ!」

 射精されたものがアヌスを満たし、逆流していく。彩乃は本能的に叫んでいた。

 ――全身を縛られた挙げ句、吊されている少女。文、柚流、帆之香、礼菜……。胸の部分だけ何重にも縛り上げられ、豊かな胸が飛び出ているように見える。その周りを他の少女達が囲う。全員、両手を背中で縛られている。

「あっはっ」

「ふ、うっ」

「くふっ。くううっ」

「ひああっあっあっ」

 吊された四人を、舌と口だけで愛撫していかせろとの命令。いくつもの口が、舌が這う。胸へ、口へ、尻へ、秘所へ。誰もが虚ろな瞳を彷徨わせながら、ただ本能で動く。

 もう……。もう、おしまいだ。終わりだ。何もかも……。どうしたって、何をしたって無駄。もう、無理。もう……ただ、言われるがままにするしかない。もう、私達はこの方達の道具。

「あぅ、ぅ……」

 四人が愛撫されている足元。精液まみれの彩乃が地べたに転がっている。ぱらぱらとシャワーのような滴が降ってくる。四人が絶頂を迎え、潮を吹いたもの。

 ふと、彩乃がまた立たされ、前と後ろ、二つの穴を同時に塞がれていく。古手川が前で、直人が後ろ。

「あ、あっ」

「お嬢ちゃん、男のち○ちんが付いて嬉しいじゃろう? こんな風に生やしてのう」

 自分の事をボクと呼ぶ少女、彩乃。

「フフッ。お前、男になりたかったんだろう?」

「ちがっ。あっ」

 小柄な体を軽々と持ち上げられ、前後の穴をずぶりとめり込まれてしまう。宙に浮かされたまま、ゆさゆさと揺さぶられる。二本の肉棒が彩乃の体内をこれでもかとえぐる。

「くふっ! うぐっ!」

 背後から直人が彩乃の小さな胸を思いきり強く握りつぶす。乳首がちぎれそうなくらいに引っ張られる。下半身と同じように、気が遠くなるほど痛い……。

「ふぉふぉふぉふぉふぉ」

「うぐぇあっ! くふ! ぐふぅぅぅっ! いあ、やあぁぁぁ……っ!」

 精液まみれなのにも構わず、古手川の舌が彩乃の顔中を這う。猛獣に噛みつかれてしまうかのような恐怖感と不快感に彩乃は裏返った悲鳴を上げる。

「ひひぃぃぃぃっ! パパあぁぁぁぁ! やめて……たすけて……。やめ……んぐああぁ!」

 舌同士が絡み合う。彩乃は無意識のうちに失神し、尚かつ失禁していた。

(パパ……たすけて……パパ……たすけ、て……)

 こうしてかつて元気だった少女は跡形もなく壊され、男の精液を受け止める肉塊になり果てていった。