「ひぃぃぃっ!」
文は恐怖に震えながらも必死に後ずさりを試みる。乱暴に衣服を剥ぎ取られ、既に全裸にされていた彼女は仰向けに寝そべさせられ、股を大きく開かされてい
た。度重なる陵辱により体からは力が失われてしまい、冷たい床の上を弱々しく這いずり回ることしかできなかった。
ああ、何というはしたない格好だろう。文はそう思い、恥じらいに顔を赤らめるが男達は構うことなく襲いかかってきた。彼らの手を止める事は誰にもできな
いかった。
「ふぉっふぉ。奇麗な割れ目じゃのう」
「ひっ! やっ! やあああっ!」
古手川は素早く文の両足首を掴んで動きを封じ込め、遮るもの一つない股間に顔を埋めて舌で愛撫を開始した。あまりの嫌悪感に文は喉を枯らしながら叫び、
必死に抵抗する。だが、両足に加え両腕も直人に押さえられ、どうにもできない。文の細く、華奢な手足に対し、屈強な男達との力の差は歴然としていた。
「や、やあああっ! やめて! やめてっ! やめてえええっ! いやあぁぁっ!」
その中の一人、古手川は老人とは思えぬくらいの力を持っていた。文の足は折り曲げられ、膝が床につきそうになっていた。むき出しにされた秘所と共に、お
尻の穴まで丸見えになってしまう。幸か不幸か文は半狂乱になっていたせいか、そのことには気付かなかった。仮に気付いていたとしたとしても、ただ泣きじゃ
くるだけだろう。
「では、いただこうかの」
「ひいいいぃっ!」
古手川がじゅる、じゅる、と、わざと音を立てて文の秘所をしゃぶる。熟した果実にかぶりつくかのような豪快さだった。文はただ震え、頬を赤らめて頭を振
る。結婚まで守るはずだった純潔。大切な人と結ばれた時に捧げるつもりだった処女はあっけなく奪われ、無残な姿を晒している。その上、今も更に……。誰に
も見られたことも触れられたことすらない場所を責められている。
「綺麗なまん○じゃ。まだ一回しか犯されてないとは思えんのう。ふぉっふぉ」
「あ、あ……っ! やめ……あうっ!」
古手川の巨大ななめくじのような湿りを帯びた舌が秘所の内部に侵入し、破られたばかりの処女膜を満遍なくなめ回す。文は凍えるかのようにかちかちと奥歯
を鳴らす。毒液のような唾液が糸を引き、文の柔肌を這う。その度に文は必死に歯を食いしばって堪え忍ぶ。
……突如、木戸が文の胸をむんずと掴んで揉み回した。数多くいるクラスメイト達の中でも大きく、ふっくらした丸い形の胸を握り潰すかのように激しく。
文のクラスメイト達は皆羨ましがるけれど、身体測定の時、体育の授業の時、いつも憂鬱だった。そして街を歩くとき、男性に好奇の眼差しで見られ逃げ出し
たくなった記憶が蘇る。悩みの種……大嫌いな自分の胸。この男達はいじめるかのように、集中的に胸を愛撫してくるのだ。恥ずかしいのに。見ないで欲しいの
に。散々触られて、おもちゃのようにいじくられる。
「い、痛いっ! 痛いいいいっ!」
「いい胸だ」
「乳首が起ってるな」
「ち、が……あっ」
直人は文の耳元で云い、羞恥を煽る。そんなことはない。ない……はずなのに、どうして。普段は引っ込んでいる乳首が勃起している。それを見て木戸はサ
ディスティックな笑みを浮かべ、引きちぎりそうなくらいに強く文の乳首を摘んで引っ張るのだった。
「痛いいいいいっ! ひいぃぃっ! やめてええぇぇっ!」
――文は今、紳一の部下三人に犯されていた。
ある時。紳一は部下達に云った。三人の男達より提出されたビデオを観た後のことだった。俺が選んだ娘達以外にも良さそうな娘がいるな、と。そして更に続
けた。一人誰かやるから交換しないか、と。部下達は嬉しそうに頷いた。少女達の意志など誰も考えてはいない。
……そうして首輪で繋がれた少女が一人、かつて教室だった部屋に連れ込まれた。だだっ広く、何もないところ。暗く、埃にまみれた陰惨な雰囲気の、少女達
の地獄。同じ頃、紳一の部屋にも一人の少女が連れて行かれていた。互いに待ち受ける運命は定まっていた。
「ふぉふぉふぉ。ふほほ。いい味じゃのう!」
「ひぁぁっ! いやあぁぁっ!」
……古手川の責めは延々と続き、執拗を極めた。文の花びらのような秘所を完全に開き、舌と唾液でほぐしながら指を這わせた。処女喪失の影響で赤く腫れ上
がっていようがおかまいなしだ。むしろ、文が泣きじゃくり嫌がるのを喜んでいるかのようににやける。
「きゃああああっ! いやあああっ! やめてぇぇっ! そんなとこなめないでえええっ! なめちゃいやあああああっ! あーーーっ!」
散々クリトリスをいじくられ、敏感なところを責められ、文は無理やり達せさせられてしまった。びくびくと、陸に打ち上げられた魚のように何度も痙攣す
る。犯されているのに、汚されているのに。どうしてこんな気持ちになってしまうのだろう。文は悔しくて溜まらず頭を振った。
「う、う、うぅ……もういや、いやぁ! こんなのいやぁっ!」
無意識のうちに次から次に頬を伝う幾筋もの涙。文の端正な顔はくしゃくしゃに乱れていた。それでも、古手川が云った一言に気付き、はっと我に帰る。
「そろそろ入れようかのう」
「っ!」
明確な恐怖を感じ、体が震えていく。これまでの行為で、地獄のような気分を感じていたのに……また、更に。
「や、あ……っ! やめてぇぇぇっ! やめてくださいぃっ! そ、それだけ……は……! お願……はうっ!」
もうそれは嫌だ。一度ならず二度までも。文は拒否の言葉を上げようとしたが、男達はそれすらも許さない。
「入れないでえぇぇっ! いやぁっ! 助けて助けて助けてええええっ!」
「諦めが悪い娘じゃのう。誰も助けなんて来んわい」
古手川はそのまま一気に覆いかぶさり、つい先程まで舌で愛撫し続けていた秘所の入り口に宛がう。限界まで目を見開く文を無視し、ぐいと下腹部に力を込め
る。
「はうっ!!」
そうしていとも簡単に、あっさりと挿入されてしまった。醜悪な老人のものは意外に大きく、奥まで突き上げてくる。貫かれた痛みだけではない。堪えきれな
い声が出てしまう。何故……どうしてと、文は混乱した。犯されているのにどうしてこんな、甘ったるい声を出してしまうのだろう。
「や、ああ、あっ……あっ! あっ!」
「ふぉっふぉ。ええのう、ええのう」
古手川は血走った眼差しで腰を前後に振り続けた。文は身動き一つせず、なすがままだった。
「ぐ、う……んむううううっ!」
そのまま唇も塞がれてしまう。ファーストキス……ではなかったけれど、醜悪な老人との口付け。自分を犯して汚し、快楽を貪ることしか考えていない男との
キス。愛情など一片たりともこもっていないキス。文はしゃくり上げた。紳一にファーストキスを奪われた時よりもショックだったかもしれない。
「う、うっ……ひぐっ。う……ひど……ぃ」
「おい、早くしろよ」
「後がつかえてるんだからな」
「……ぁっ!」
地獄のような苦痛がこの後も延々と続くのだ。文は絶望的な声を上げる。どんなに嫌がって叫んでも、抵抗しても哀願しても、結果は同じ。だけど、叫ばずに
はいられなかった。
(しに……た……ぃ)
地獄のような処女喪失の記憶が蘇る。だが、紳一一人に犯されるだけならまだよかったのだ。
凌辱の時は更に続く。
「出るっ!」
激しく揺さぶられ続けた動きが一転、凍り付いたかのように制止した。そうしてすぐさま熱いものが体の中に注ぎ込まれる。文は呆然としながらそれを関知し
ていた。男の精液が体内に注がれていくのだ。
「ぅ……」
三人が三人とも中で射精し、文は徹底的に汚された。それも一度や二度のことではなかった。
(もう……いや)
慰めてくれる人など誰もいない。助けてくれる人もこない。クラスメイトも友達も皆同じ目に遭わされて、身も心もすり減らしていく最中だった。自分の番
じゃないときも、目の前でクラスメイトが犯されていくのだ。どれだけ涙を見て、悲鳴を聞いたことだろう。
「ふぉっふぉ。お前さん、家に帰りたいか? 帰りたいじゃろう?」
「あ、ぅ……」
家……。明るく、広く、心地よい静けさに満ちた和風の屋敷。ふっと心を落ち着かせられる所。
帰りたい。心の底からそう思った。けれど、現実はあまりにも過酷だった。
「帰してやるぞぉ。その前にもう一発……そぉれっ! ふぉっふぉ」
「あふっ!」
古手川が一気に奥まで挿入し、その衝撃で文のお尻がたゆんと揺れる。
男達は馬鹿にするかのように、あざ笑うかのように云い放つ。帰れるはずなどないのに。帰してなどくれないのに、どうしてそういうことを云うのだろう。そ
れに、仮に帰れたとしても……もう、おしまいだ。絶対に立ち直れなどしない。お父様とお母様に何を話せばいいのだろう。お友達に何と説明すればいいのだろ
う。私は修学旅行中に誘拐されて、男達に陵辱されましたといわなければいけないのだろうか。汚されました、と? できるはずなどない。
けれど。誰もが皆、そのような目で見ることだろう。そんな目で見ないでなどとと……云えるわけがない。
「ぐっ! あ……ふっ!」
突如、秘所から一気に引き抜かれ……すぐさまお尻に強烈な違和感。ずぶりと突き刺さるような感覚。古手川が挿入したのだろう。そんなところにそんなもの
を……。四つん這いにされ、お尻を高く上げさせられるという屈辱的な格好にされて、文はただ揺さぶられている。
「こいつの家は茶道の家元らしいな」
直人が云う。誰のこと、だろう? もう、わからない。
「胸もでかいし、後で思う存分パイズリさせてもらおうかな」
木戸が云う。何をされると云うのだろう? ぱいずり……?
「こりゃ! もっと腰を振れというのに! そりゃ! そりゃ! サボるんじゃないわ!」
「ひ、ひ……あ、あひぃぃぃっ!」
突如、文は顔をのけぞらせる。長く、艶のある黒髪を乱暴に捕まれて引っ張られたのだ。クラスメイト達から羨ましがられるくらいに綺麗な黒髪はくしゃく
しゃに乱れていく。と、同時にぱしぃぃんと鋭い音。鞭で叩かれたかのように、古手川が文のお尻を平手打ちしたのだ。それは断続的に聞こえ、やがて痛みとし
て具現化されていく。
思い出される記憶。
『ひぃっ! いやぁっ! 痛いいぃぃっ! う、う……痛いよぉ……』
何日前の事だろう。文のクラスメイト、かすみ。彼女は古手川によって四つん這いにされ、秘所を貫かれたままお尻を何度も平手打ちされていた。ふっくらと
したお尻は段々と赤く腫れ上がっていく。
(ひ……どい)
『あぁっ! はぁっ! 痛ぁっ! 痛い痛い痛い痛いいいいいっ! うあああああんっ!』
徹底的に痛めつけられて、かすみは子供のように泣きじゃくった。
あの時のかすみと全く同じ気持ちを文は今、味わっていた。乾いた音が教室内に響く。
「ふぉふぉふぉ。こりゃいいわ。打つたびに締まりよるわい」
「ひ……ぃっ! ひぃっ! やめ……て。ひぃっ! あぅっ! あひぃっ! んひぃっ!」
枯れたと思っていた涙が再びこみ上げてきた。あふれ出すそれは視界を遮っていく。何も見えない…見えないけれど、文は必死に腰を振った。ただ、男を喜ば
せるために、淫らに……。古手川の動きと遭わせて、文は激しく揺さぶられていく。
もう、どうでもいい。ただ今はこの時が終わって欲しい。
「う、ひぃ、ひぃ……うぅぅ」
ぱしゃぱしゃと液体がこぼれる音が響く。恐怖と屈辱のあまり、文は失禁していたのだ。男達の高笑いが聞こえる。あまりにも惨めな格好に文はしゃくりあげ
る。どうしてこんな目に遭わなければいけないのだろう。自分が一体何をしたと云うのだろう。あまりの理不尽な仕打ちに文はただ、どうしてと心の中で繰り返
すだけだった。
薄れ行く意識の中、ばんばんと、お尻に叩き付けられる音だけが聞こえていた。自分が犯される音が子守歌のように、耳に残っていく……。
大和撫子と友達に言われた。そんなことありませんと反応を返すと友達はまじまじと顔を見つめ、やっぱり大和撫子だと云った。意味がわからず困り顔になる
しかなかった。
「あ……。許し……て」
何も悪いことなどしていないのに、どうして許しを請わねばならないのだろう。こんな悪いこと、許されるはずなどないのに。
自分は今、どんな顔をしているのだろう?
……絶え間なく流れ続ける涙。惨めに鼻汁と涎を垂らし、痛みに歪んでくしゃくしゃになっていた。
「お、ぐ……ぅっ!」
ふいに口元に何かが差し出される。文は無意識のうちに口を大きく開き、くわえ込む。とても大きなそれは喉の方まで入ってきては引き抜かれる。何度となく
それを繰り返してから動きを止める。
「ん、ひ?」
飲めよ……。鋭い言葉が聞こえた気がした後のこと。
「ぐ、ひ……う、ぐ、ぐぐぅぅぅぅっ」
熱い液体が大量に放出されていく。木戸は文の口を小便器に見立てて放尿を始めたのだった。文は無意識のうちに、懸命に飲み込んでいった。そうしなければ
許されないと悟っていたから。
同時に感じる。お尻が……お尻が熱い。裂けそうなくらいの締め付け。古手川の動きが更に速くなっていく。
「あ、あぁ……あっ。助け……てぇ。痛いぃぃ……」
自分の声ではない。誰かが側で泣いている。文と同じように四つん這いにさせられ、お尻の穴を貫かれながら泣きじゃくっている。
それは文の親友、帆之香。文にはもう、それが誰だか思い出せなくなっていた。四つん這いにされた二人の目と目が遭う。けれど、文の目は既に光りを失って
いた。帆之香の顔にかけられたメガネがずれ、涙に濡らされていく。ああ、同じだ。みんな、同じような目に遭って同じような事を考えて……そして、絶望して
いく。みんなで一人。
(わたくし……の、くらす……は)
「ひ、ひ、ひぃぃぃっ」
ふさ、ふさ、と大きな胸が揺れる。帆之香も文も同じように。きっとこの後、親友の恥ずかしい所を舐めさせられたり指を入れさせられたりするのだろう。で
も、もう誰だかわからないから関係なかった。
(ぜんいん……おとこに、よごされ……ました)
あまりにも残酷な事実だった。
「出る……っ!」
古手川が射精した。熱いものを感じたその瞬間、文は自宅でお茶をたてている幻影を見た。それはとても平凡でありふれて、幸福な一時。でも、すぐに打ち破
られる。
暖かな太陽が照らす、緑豊かな庭。透き通った水に満たされた池の畔。そこで文は着物を剥ぎ取られ、犯されていた。
「う、ぅ……い、や……あ」
仰向けに寝そべる男のものを大きな胸で挟み込まされながら、後ろからお尻を犯されている。すぐ側から、息をのむような声が聞こえてくる。夢を見ているの
だろうか?
――クラスのお友達がいる。
――お父様、お母様が見ている。
――一緒にお茶の稽古をしている、多くの見知った人達の目の前で。
「い……やあ……」
助けてと手を伸ばす。誰もさしのべられる者はいなかった。
「あ……」
絶望間にうちひしがれたその時。男が射精し、びちゃ、と大量の精液が文の体内と顔中を汚していった。