地下牢の中にか細い声が響く。密かに、断続的に。
「あ……」
それは紳一によって処女を奪われ、ついにはアヌスをも貫かれた文だった。あまりのショックに打ちひしがれ、今はただ呆然としながら男の責めを受け入れる
人形と化していた。瞳はあらぬ方向を向き、空洞化したように虚ろだった。
「ふほほ。ふほほほ。ええのう」
今も文を責めるのは醜悪な老人古手川。紳一は文を犯し尽くして全てを奪った後、もはや用済みとばかりに投げやりに部下たちに云った。好きにしろ、と。そ
れを聞き古手川は貪るように文に襲いかかり、手をだしているのだった。
「う……く……」
古手川とのキスは延々と続く。舌と舌を絡め合わせるくらいに濃厚なキス。唾液と精液の生々しい匂いと味に満ちたキス。――どうしてこんなことになってし
まったのだろう。文の頬を一筋の涙がこぼれて落ちた。古手川はその涙にすら舌を這わし、文を汚し続けた。
「ふぉっふぉ。泣くほど嬉しいのか?」
ぴちゃぴちゃと湿った音が響く。古手川は文の頭を掴み、顔中をなめ尽くしていた。頬も、首筋も、耳も。文はただされるがままで、力無く震えるのみだっ
た。
違う、と文はぼんやりしながら思った。大好きな人と……大切な人としたかったキス。紳一によりあっさりと乱暴に奪われ、弄ばれた。やめてと叫びたかった
けれど、もはや声すら出てこない。あまりの惨めさに、無意識の内に涙が零れてしまったのだろう。
(ファースト……キス……)
わずか数日前の事なのに、ずっと昔のように思えてしまう。汚されてしまった悲しみに、文は心を壊してしまった。そして今も男たちは文の全てを蹂躙してい
る。絡み合う舌と舌の感触が文の全てを壊していく。
「どれ。今度は爺ちゃんのをなめなめしてもらおうかの。ほぉれ」
「んぐ……」
ずにゅ、と柔らかくも大きなものが口内に押し込まれて行く。文はただ何も考えずに歯を当てないように口を開き、舌を使い始めた。そうしなければいけない
と心の中に擦りこまされてしまっていた。
「ふぉっふぉっふぉ。若い娘はええのう」
「や、め……て」
ふと文は自分の出した声を聞いたと思った。けれど今、自分の口には古手川のものが根元まで埋没している。その声が自分のものではないと気付くのに、いく
ばくかの時間を要した。
文の後ろ。直人によってせりかが四つん這いにさせられ、アヌスに突っ込まれていくところだった。文と同じように紳一によって犯し尽くされ用済みにされ、
部下達に与えられたのだ。
「い、やぁぁ……あ、あ……」
苦痛とショックに目を見開き、大粒の涙を幾筋も流し続けるせりか。更にその横で……。
「ひ、あっぁっ……あ、あぁぁ……あっ」
冷たい床の上。木戸によて大きく股を開かされながら犯されている少女、帆之香。木戸は帆之香の秘所を貫きながら、ふくよかな胸を絞るように掴み、しゃぶ
り尽くしている。
「やめ、てぇぇぇぇっ。うぅぅぅぅっ!」
二人とも辛そうで、きつそうで。だけど、声すらまともに出せなくなってしまった自分よりはきっとまだまし。遅かれ早かれ同じことだろうけれど。文はそう
思いながら、古手川のものを口で愛撫し続けるのだった。
文のむき出しになった秘所とアヌスからは、とろりとこぼれ落ちていく。
壊れた文はもはやそのことにすら気付くことはないだろう。