「い、いやあっ!」

 紳一の部屋にて、少女の鋭い悲鳴が響き渡る。一人が悲鳴を上げたのを皮切りに、あっという間に全員が半狂乱になってしまう。

 部屋に集められたのは文、帆之香、礼菜、柚流の四人だった。共通点があるとすれば、四人とも皆歳の割に胸の膨らみが大きい事だろう。そして同時に、それぞれ共に天井から吊るされたロープで両腕を縛られ、自由を奪われていた。更に、四人とも制服などとっくのとうに剥ぎ取られ、遮るもの一つない全裸にされていた。

「いやあぁぁぁ!」

「やめてえぇぇ!」

 それは暇を持て余した紳一による余興だった。文の背後には紳一が立ち、両手を回しその豊満な胸を揉み回していた。同様に帆之香の背後には直人、礼菜には古手川、柚流には木戸と、部下達にも娘を宛がい、自分と同じように胸を揉ませていた。

「いや……いや、いやあぁ! もういやあぁぁ! いやあああーーーっ!」

 紳一により優しく胸を揉み続けられ、文はぽろぽろと涙をこぼしながら頭を振り続けた。恥ずかしいところを晒すだけではなく、好き放題に弄ばれているのだから。そして、犯されながら体がひくついてしまってることに戸惑い、猛烈な自己嫌悪に浸る。

「う、う……。やめて……。やめ、て。こんなのやめ……あ、あ」

 文の隣には帆之香。いつの間にか尖ってしまった乳首を指で摘ままれ、恥ずかしさの余り目を伏せるけれど、どうしてもこぼれ落ちてくる涙が帆之香のメガネのレンズを濡らしていく。嫌と言いつつ感じているんだろうと、直人の容赦ない言葉が突き刺さるかのように、帆之香の心は傷ついていく。

「やめてよ、こんなこと……。も、もう、満足したでしょ。やめ、てよ……。あふっ! い、やあぁぁ。気持ち、悪……い。いやぁっ! あひぃっ! や、だあああっ!」

 ねちっこい性格の老人、古手川は礼菜の胸を揉みながら同時に耳の中に息を吹きかけたり舌を這わせ、なぶり続けた。その度に礼菜は駄々っ子のように嫌だと繰り返した。

「い……痛いいいいい! いたああああいっ! いやああああっ! やめてええええっ! 触らないでええええっ! 放してええええっ!」

 木戸はただ、柚流の胸を思い切り握り潰すように掴んでいた。強すぎて痣ができてしまうくらいに。柚流は泣きじゃくり、弱々しく叫ぶ。今の姿を彼氏に見せてやろうか、と脅されて絶望感にしゃくりあげる。





 特別に胸の大きな娘だけ集めては徹底的に羞恥心を煽りいたぶる。直人の発案を紳一は了承した。





「文。お前の胸は極上だな。でかいし柔らかいし形もいい。乳首も乳輪も小さめで品がある。思わずパイズリをしたくなるような胸だ」

 そんなことを言われてもうれしいはずがない。

「う、う……」

「褒められて泣くほど嬉しいのか」

「ちが、いま……す」

 何を言っても聞いてはもらえないだろう。文は絶望感に苛まれながら頭を振る。延々と揉まれて胸が熱い。けれど、それだけじゃなかった。触れることも隠すこともできない股間の湿りも同時に広がっていくのを指摘され、文は何も言い返せなくなっていた。

「あそこもぐしょぐしょだ。胸がでかくてよかっただろう? 俺達にこんな可愛がってもらえるんだからな。気持ちよくていきまくって幸せだろう」

「う、う……」

 かつては幸せ……だった。男達に誘拐されるまでは。何事もない日常に恋焦がれては、戻れないと悟り涙する日々。

「紳一様。こういうのはどうでしょうか」

「何だ? 言ってみろ」

「はい……」

 直人の更なる提案に紳一は聞き入った。





…………





 天井から吊り下がった縄により、両腕を縛られたままの四人は更なる辱めを受けていた。

「いっ……いやあああああああっ!」

 文はショックと驚きの余り、大きく目を見開く。涙があふれ出ていく事すら忘れて。

「ひっ! いやっ! ち、ちぎれちゃううううっ!」

 帆之香も脅え、わなわなと震えている。直人の企み……。それは、四人の尖ってしまった乳首をそれぞれ紐で結び、綱引きをさせるというものだった。スクランブル交差点のように中央で繋ぎ止め、均等な力で引っ張っていく。

「変態いいいっ! な、な、なにすんのよおおおっ! や、やめてええええええっ! あぁぁっ! 痛いいいいっ! いやあ引っ張らないでええええっ!」

 礼菜も顔を真っ赤にして恥じらい、堪えている。

「い、痛いいいいいいっ! だめえええええっ!」

 柚流はもはや堪えることもできず、泣きじゃくる。

 四人の背後にそれぞれ男達が付き、体を引いている。すると、ピンと張りつめられた糸はやがて、少女達の乳首をギリギリと引っ張ることになるのだった。

「ふぉっふぉ。誰の乳首が一番長く伸びるかのう」

 細い糸が乳首へとめり込み、限界まで引っ張っていく。一ミリ、二ミリ……一センチと引っ張られるたびに千切れそうな恐怖と羞恥に泣きじゃくる少女達を見て、古手川が愉快そうに笑う。

「誰が一番の美乳か、甲乙付け難いですな」

 木戸が舌なめずりをしながら文の体を揺さぶる。振動が紐を伝わり、他の少女達が鋭い悲鳴を上げる。

「紳一様は、どの胸が一番好みですか?」

 直人が問う。紳一は少し考え込んでから答える。

「そうだな。やはり木戸の言う通り、甲乙は付け難いな。もっとも、でかさなら帆之香が一番だろうな」

 大きいと言われ、帆之香が頬をかあっと赤らめる。

「ですが。こいつの胸にはハリが余りないですね。将来垂れるんじゃないでしょうか」

「いずれにせよ、好きな先輩とやらに揉んでもらいたかったんだろ? まあ、もう手遅れだがな」

「ひ、どい……。うぅ」

 少女の思いなど無視して男たちは好き放題に言い続ける。

「柔らかすぎて、爺はこっちの方が好みですじゃ。あとは、そうじゃのう。部屋に転がってる娘もなかなかですじゃ」

 小手川が最初に犯した娘、かすみのことだった。一晩中犯されて精神崩壊を起こし、今では小手川の私室に繋がれ、意味の取れないうわごとをつぶやいている ことだろう。

「やっ! あっ!」

 古手川に突然乱暴に胸を揉みしだかれ、文はかすれた声で悲鳴を上げる。

「俺はこいつの胸ですね。日々オナッてるそうですが、乳首が一番感じるみたいですよ。こんな淫乱が学級委員長とはね」

「うぅぅ……。ち、ちが……」

「何が違うんだ? 私は手のつけられない淫乱ですと言ってみろ!」

「いやああああっ! うぅぅっ! ううううっ! わ、たしは……いん、らん……です」

「彼氏に揉まれるより気持ちいいですって言って見ろ!」

「うあぁぁ。き、もち……いい、です。あ、あ、ああぁ。はる、ひこく……ん。ごめん、なさい……うぅ」

 柚流をなぶり侮辱し脅しつつ、人差し指で乳首を思いきりつつく直人。うな垂れた柚流のほほを伝い、ぽたぽたと涙がこぼれていく。

「ふん。……アイドルの乳だって悪くはないだろう。何人もの男の夢の中でしゃぶられるんだからな」

「や、ああぁぁ!」

 礼菜の脇を撫でるとこそばゆさに震える。

 いたぶられる少女達の恐怖と羞恥に満ちた叫びを聞き、男達は心底愉快そうに笑った。





…………





「い、たいよ……。いたい、よ……」

「やめ、てぇぇ」

「う、う……」

「ああ、あ……。なか、に……あ、あぁ」

 四人は同時に犯されていた。身を寄せ合わせ、顔同士をこすりつけられていた。男達の怒号が響き、四人の舌は嫌々ながらも絡み合う。涙も汗も唾液も鼻汁も、男達にぶちまけられた精液もすべて……。

「もっと締め付けろ!」

「腰を振れ!」

「ひいいいぃっ! やめてぇーーーーっ!」

「もうしないで! 許して! 許してえぇぇぇ!」

「痛っ! あぅ! あぅぅっ! もう、いやぁ! 助けてえぇぇぇっ!」

 四人の中の誰かが呟いた。誰も助けることなどできないとわかっていつつ。散々揉まれ、弄ばれた胸が痛む。同時に秘所の中へと男達のものが進行を続けている。

 ――修学旅行中に誘拐されて何日が過ぎた事だろう。凌辱の時は尚も続く。物のように扱われた少女達が自我を無くし、自分が誰であるかすらわからなくなろうが、身動きひとつできなくなろうが……あるいは、死に瀕して尚も凌辱は続くことだろう。