閉塞感の漂う牢の中。辺りを照らすものは小さな、それも切れかけている豆電球の光のみ。余りにも頼りの無い光は少女達に僅かな希望を与えるどころか、更
なる絶望へと陥れるものに他ならなかった。
空気も冷たく地獄の底のように思える地下室は、縦横共に約五メートル前後といったところで、固い木の板で囲まれており、ただ一面だけを頑丈な鉄格子で仕
切られていた。今は誰もおらず、がらんとしている。
「さっさと歩けっ!」
「ひぃっ!」
男の威圧的な声と共に少女達の悲鳴。こつ、こつ、と革靴の音を響かせて木戸、古手川、直人の三人が歩んでくる。問題の牢の前で木戸が立ち止まり、少女達
の方を向き、顎をしゃくりながら命じる。
「入れ」
ぞく、と一瞬大きくふるえる少女達。これから起こるであろう事への恐怖を感じた少女達はすぐに凍り付いたように動かなくなってしまうが、木戸は苛立った
ように太い腕で少女達を牢の中に押し込み始めた。
「入れと言ってるんだ!」
「あぅっ! 痛いっ!」
「やだぁっ!」
「な、何なの! 今度は何をするつもりなの!?」
「う、うぅぅっ! もう……もう嫌ぁっ!」
男達に引きずられるようにして連れてこられた少女達は揃いも揃って全裸だった。その上、首には太い首輪を巻かれ、頑丈なリードで繋がれている。
――莉菜、亜衣、はるか、詩織。皆、この男達によって修学旅行中に監禁された挙げ句処女を無理やり奪われてしまい、悲嘆に暮れる日々を送っていた。楽し
かった修学旅行がどうしてこの様な生き地獄に変貌してしまったというのだろうか? 少女達は現実をも奪われ、悪夢へと誘われてしまった。今もまだその途
中。
四人が首輪を外され、牢の中に押し込まれてから、がしゃんと鉄格子が閉じられて鍵がかけられた。不思議なことに、男達は入っては来ない。と、同時にばさ
りと音を立て、何かが投げつけられた。少女達は息を飲んで見つめる。それは自分達がかつて着ていた聖エクセレント女学院の制服だった。リボンがついた上着
にチェック柄の短いスカート、白いショーツとブラジャー。そしてソックスと指定の靴。いずれも誰のものかはわからなかったが、クラスメイトのものを無理や
り剥ぎ取って奪い去ったものに他ならないだろう。
「何を……何をするつもりなの?」
莉菜が脅えながら声を絞り出す。知ったところでどうにでもなるわけではないが聞かないままではいられなかった。得体の知れない不安をどうにかして振り払
いたかったから。結果は不安が減るどころか増すだけだと自分でもわかっていたけれど。
「ふぉっふぉっ。一言で言うとじゃな。お嬢ちゃん達同士で服の取り合いをしてもらうかと思ってのう。お嬢ちゃん達が退屈しているだろうから、趣向を凝らし
てやったんじゃよ」
と、古手川がにやけながら言った。
「そうだ。その服を見事全部着られた奴は見のがしてやる。言ってる意味がわかるか?」
木戸が大きな声で言う。
「どういう……こと?」
亜衣が右腕で胸を、左腕で股間を隠しながら問う。
「家に帰してやるってことだ」
直人が言う。嘘……。絶対に嘘だ。少女達の眼差しは疑惑に満ちていく。
「さっさと始めろ!」
木戸が苛立ちながら言い放つ。どうせ結果は同じなのだから、こんな茶番をする必要はないと言いた気だった。この企画に乗り気ではないのかもしれない。
「ま、確かにくだらないお遊びだが。負け奴はどうなるかわかっているな?」
直人がにやりと妖しい笑みを見せる。凍てつくように冷たい瞳に少女達は背筋をぞくりと震わせる。直人は誰が見ても美形な男だけれども、その正体は凶悪な
獣と同じだ。何人のクラスメイトがこの男の毒牙にかかり、汚されたことか。
「負けた奴は俺たちが一晩中可愛がってやる。と、まあそういうことだ」
木戸は今すぐにでもそうしたいようだった。直人は尚も少女達を挑発するように言う。
「そうだな。ま○こと尻の穴に同時にねじ込んでやろうか? それと、乳が腫れるくらい揉みまくってやろうか?」
少女達の顔が青ざめ、震えていく。
「だったら俺はお前らの口の奥までねじ込んでやろう。精液だけじゃなくて小便もたっぷりと飲ませてやる。噛んだりしたら死んだ方がマシなくらいひどい目に
あわせてやるからな。抵抗しようだなんて思わないことだ」
暴力的な木戸。泣こうが喚こうが許しを乞おうが絶対にやめてはくれないことだろう。
「ふぉっふぉ。それじゃわしはお嬢ちゃん達に尻の穴を舐め舐めしてもらおうかのう。ひょっひょ。楽しみじゃわい」
醜悪な怪老人がじゅるりと唾を飲み込む音が聞こえた。嫌だ……と、少女達は心底思った。そんな恐ろしいことを一晩中させられる。自由を完全に奪われた無
防備な獲物と同じ。もう諦めるしかないはずなのに、それなのに少女達は揃って目を大きく見開いて、そして……。
「いっいやあっ! そんなのいやっ! いやだああああああああああああっ!」
慟哭……。莉菜のきつく閉じられたはずの目から涙が溢れていく。更なる地獄が始まる。これから起こることは絶対に避けられない未来。体中をいいようにい
じくられまさぐられ、圧倒的な力でねじ伏せられてのしかかられ、欲望にたぎった肉棒をねじ込まれる恐怖。
「やああああああっ! いやあああああっ! 出してええええええええっ!」
弱々しく震え、歯をカチカチと鳴らせながら鉄格子を掴む亜衣。両親が共にスポーツ選手で、自身も自他共に認めるスポーツ少女だった。今はもう、快活な面
影はどこにもない。処女を破られたあの日を境に元気いっぱいだった少女は姿を消した。今はもう、身も心も傷ついて男達の暴虐に脅え続ける少女に成り果てて
しまっていた。
「そんなのやだあああっ!」
嫌々と頭をふるはるか。思い出すのは処女を奪われる前のこと。何の前触れもなく突如外へと連れ出され、太い木に手をつくよう命じられる。突きつけられた
のは直人が手に持つ日本刀。木戸が構えるショットガン。はるかは恐怖に脅えながらただ言いなりになるしかなかった。……木を抱くように掴めと命令され、言
われた通りにしていると、突如ショーツが足元までずり降ろされた。何が起こったか一瞬分からなかったが、振り返る間もなくすぐにまた別の違和感。ずぷり、
と突き刺されたかのような異変と冷たい感触。気づけばはるかはアヌスに大量の浣腸をされていた。これまでの人生で一度たりとも感じたことのない程の屈辱
だった。やめてと訴える間もなく浣腸は一気に行われ、我慢しないとと必死にこらえた。だが……全ては無駄だった。あの後の事はもう思い出したくない。ただ
ひたすら惨めな気持ちになって、泣きじゃくっていた。今もまた、同じ。
「や、やめてええええーーーーーっ! お父様あーーーーーっ!」
父に助けを求め泣きじゃくる詩織。厳格な父はしかし、詩織の事をいつも大切に思ってくれていたのだろう。もう何十日も会っていないからか、寂しさが込み
上げる。もしも今、父が自分のこのような姿を晒していることを知ったら何と言うだろうか? それにしても、どうして助けにきてくれないのだろうか。もう自
分は死んだものと思われているのだろうか? 汚された娘など、必要とされていないのではなかろうか。絶望感に苛まれながら詩織は頭をふった。
「嫌ならさっさと始めろ」
「ゲーム開始じゃわい」
少女達は恐怖に表情を引きつらせながらも投げ込まれた制服に視線を投げかける。お友達の事は大切だと思っている。勿論ここにいる皆も例外ではない。けれ
ど、だからといって男達が言うような恐ろしい仕打ちを受けるのは絶対に嫌だ。誰が何と言おうと嫌な事はあるのだ。理屈ではなく、どうしても嫌なのだ。時間
稼ぎなどできはしない。哀願など無駄だ。じっとしていたら男達はきっとますます嫌らしい罰を用意するに違いない。ならばどうすればいいか? 心の中でお互
いにごめんねと謝りながら、少女達は自分の安全を第一に思った。誰も悪いなどとは思わないし言わない。何故なら少女達の心は同じなのだから。この地獄から
逃れたい。自由になって、家に帰って、大切な人と再会して……幸せだったあの頃に戻りたい。ただそれだけを望んでいるのだから。
「あ……」
「やだ……。いやだあぁ」
少女達はよろめきながら部屋の中心に向かって歩み、落ちている制服に手を伸ばし、着ようと試みる。しかし、四方から手が伸びている。一人がスカートを掴
んだら、つられて他の三人も取られてしまわないようにと掴み返し、強く引っ張る。どれだけ非力な少女の力でも、柔らかな布地が引きちぎられて悲鳴をあげる
のには事足りた。これが平和なバーゲンセールの一風景であったならば、まだ失笑だけで済ませることができるだろうが、少女達にとっては地獄となるか天国と
なるか、巨大な命運がかかっているのだ。押し合いへし合い、泣きじゃくりつつ悲劇のゲームは続く。少女達とは対照的に、男達の笑いこける声が聞こえる。奴
隷を弄んでいる貴族のように、少女達の不幸を見て楽しんでいる。
「なんで……なんでこんなっ!」
「うあぁぁぁっ! ひどいよぉっ!」
「ひょっひょっひょっ! 愉快じゃのう! 楽しいのう!」
古手川がよだれを垂らしながら拍手をしている。男達にとってこれは最高の見世物なのだ。
「ふははははっ! その制服が誰のものかもわからないのになっ! 最高だぜお前達! 見苦しく奪い合って本当に仲良しだな! 何が聖エクセレント女学院
だ! 何がお嬢様学校だ! 豚と同じじゃないか! 笑わせるなよっ!」
「せいぜい足掻くんだな。どのみちお前らは逃げることも帰ることもできないんだ」
木戸と直人が罵倒を繰り返す。けれど、必死な少女達には男達の嘲る声など聞こえない。
「お願い離して! 離してよぉっ! 着させて! お願いいいっ!」
「やだやだやだああああっ! もういやあぁっ! 離して! 離してえぇぇっ!」
莉菜が叫び、亜衣がしゃくりあげる。
「痛いの嫌なのぉっ! 恐いの嫌あっ! 許してええっ!」
「もう何もしないでええええっ! 服を、服を着させて!」
はるかと詩織が共に正直な思いを叫ぶ。少女達の頬を幾筋もの涙がこぼれ落ちていく。
「ふぉっふぉ。頑張るんじゃよお嬢ちゃん達」
「くくく。タイムリミットが近いぞお前ら。もう五分で決着がつかなければ全員失格だ」
「ひいっ!」
「そんなっ!」
「きゃああっ!」
直人の言葉に少女達は恐慌にかられていた。倒れてはよろよろと立ち上がり、友達を押し倒しては奪い去ろうとする。その繰り返し。結局力任せに引っ張られ
てしまい、スカートの布地がメリメリと音を立ててちぎれていく。途中でぱきんと音を立て、金属製のホックが吹き飛んだ。掴みやすいポケットにいくつもの手
が集中し縫い目がびりいぃぃと音を立てて破れていき、無惨な布切れと化していった。それは上着も同様。上着の一番もろいリボンが根元から引きちぎられて床
に落ち、ボタンが飛び散る。柔らかな布地のブラウスがくしゃくしゃにされながら破れる。破れた衣服を狙っても仕方がない。少女達は混乱しながらも次の狙い
を定めてあたふたと手を伸ばす。上着やスカートに比べて遙かに柔らかな布地のショーツが四方から引っ張られてあっさりと千切れてしまい、はくことなどでき
なくなる。続いてブラ……綱引きでもするかのように引っ張られ、左右に引きちぎられたブラジャーのカップがぱか、と床に落ちる。ソックスが……靴が……も
う、意味などなかった。 最初から。
「あああああっ! き、着させて! お願い! 服を着させてよぉぉぉっ!」
「た、助けて! 助けてぇっ! 誰か助けてええええええっ! お願いいいいいいっ!」
……勝利者のいない服取り合戦はこうして終わりを告げた。床の上には制服の破片が散らばっている。少女達は尚も手で拾い集めては、着ることなど出来ず呆
然としている。
「ふ、服が! 制服がああっ! あ、あ……あぅっ!」
かつてショーツだったものを掴み、股間を隠そうとする莉菜。完全に引きちぎられていて、どこの部分かも判然としない。
「あ、あ、ああああああっ!」
何も得られずに呆然と立ち尽くす亜衣。
「ひいいいいいいいっ! こんなっ! こんなあああぁっ! こんなのってないよ! こんなのいやあっ!」
それでも少女達は必死に衣服の破片をかき集めて拾い上げ、着ようと試みる。もはやどうにも出来ないと言うのに。滑稽な光景がまた、男達の嘲笑を誘う。
「ひっ!」
ふと、誰かが鉄格子の方を見上げる。いつの間にか全裸になったのか、男達が股間のものを片手でしごいて弄んでいる姿。古手川に至っては舌なめずりをして
いる。鍵が開き、ギイィ、と鉄格子が開かれる。男達が一人ずつ入ってくる。屈辱のゲームが終わり、地獄が始まる。
「こ、来ないで! こっち来ないでっ!」
背中を壁に押しつけながら震えている莉菜。
「ひいいいいいっ! こ、恐いいいぃっ!」
足がすくんでしまい、恐怖の余り失禁してしまった亜衣。びしゃびしゃと雫が落ちていくが、誰も咎める者はいない。
「い、や、あぁぁ! あぅぅ! ひゃぅぅっ!」
座り込んでしまい、必死に後ずさろうとしているはるか。
「う、う。お父様。お父様ぁ。助けてえぇぇ」
現実から目を背けるように両手で顔を隠し、助けを呼び続ける詩織。猛獣でも入ってきたかのような光景だった。
「さぁ、どうするかな」
「お楽しみはこれからだ」
「立ってられなくなるくらい突きまくってやるぜ」
もう止められない。嫌だと泣いてもやめてと叫んでも男達は少女達に欲望を叩き付ける。また犯され、汚される。子宮に届かんばかりに射精され、孕まされ
る。少女達は心を絶望に支配され、せめてもの抵抗なのか体を硬直させる。
「き、きゃああーーーーーーーーっっ!」
つんざくような絶叫。今日もまた陵辱の宴が始まってしまった。
「いやあああああああっ! お尻嫌ああああああっ! 抜いて! 抜いてえええええっ! 入れないでええええっ!」
「フハハハハッ! いい締まりだな莉菜!」
直人に細い両腕を掴まれ、立ったまま背後からアヌスを犯される莉菜。狭い穴をメリメリと貫かれてしまい、恐怖後激痛に耐えきれず絶叫をあげる。莉菜は自
分自身のふっくらとしたバストがぷるぷると揺れていることに気付いているが、無論隠すことなどできはしない。そんな莉菜の心を知ってか直人の手が伸びる。
左右のバストを思いきりねじられ激痛が走る。
「ぎゃあっ!」
莉菜のすぐ側からも悲鳴が上がっている。
「ひぐうううううううっ! い、い、痛い痛い痛い痛い痛いいいいい! 死んじゃうううぅぅっ!」
「おらおらおら! 何が痛い、だ! もっと腰を動かせ! もっと早く! もっとだっ! 死ぬまでくねらせ続けろっ!」
亜衣の体を軽々と持ち上げ、所謂駅弁スタイルで突き上げまくっている。揺さぶられ、物のように乱暴に扱われ、亜衣は白目を剥きながら自らの不幸な運命を
呪った。括れた腰が折れそうなくらいにきしんでいく。
「ぐひいぃぃぃぃぃぃっ! うぐぇあぁぁっ! げほっ! ぐぼっ! ぐふうぅぅぅっ!」
「ふぉっふぉ。気持ちいいのう。最高じゃのう」
顔面を椅子代わりにされているはるか。古手川に腰掛けられ、口元に肛門を押しつけられている。息が出来ない。苦しい。それでも古手川は尚もぐりぐりと尻
を押し付けてくる。はるかは逃れようと必死に両腕を動かすも、逆に掴み取られて手を舐め尽くされる。はるかの細い指がしゃぶられていく。それはまさに巨大
なナメクジが這うように気持ち悪く、はるかは全身を震わせている。手を舐めるのに飽きたら今度は腕。
「どぉれ。お嬢ちゃんの体中を丹念になめ回してやろうかの。まずは顔からかのう」
「ひ、ひいぃぃぃっ!? や、め……ひいーーーーーっ! んぐううううううっ!」
大切な人に捧げたいと思っていたキス。そんな儚い想いは踏みにじられ、はるかは顔中を舐め尽くされ汚れた唾液にまみれていく。
「……うぅ、うぅ」
ただ一人あぶれて残された詩織。だが、すぐに同じような目に遭わされる事がわかっている。逃げようにも、牢の出口はがっちりと固められている。それに直
人は言ったものだ。『詩織。逃げてもいいんだぞ? お友達を見捨ててな』と。逃げられたところで、すぐに掴まる。外に出られる事などあり得無いのだから。
直人はわざとらしく牢の出入り口を開け放っていた。詩織は出ていく事はおろか、動くことすらできなかった。
――尚も時が経つ。アヌスに射精された莉菜は口内奥深くに木戸のものをねじこまれる。はるかは尚も古手川によってふっくらした乳房を揉みしだかれ乳首に
吸い付かれていた。亜衣は……逆立ちをさせられ、射精されたばかりの秘所を詩織によって愛撫されていた。その詩織は背後からアヌスを指でいじくられてい
た。直人の次なる狙いは詩織のアヌスのようで、念入りにほぐしているのだった。
「や、やすま……せて。う……ぐ、うごおぉぉっ!」
息も絶え絶えな莉菜が苦しげに呟くが、間髪入れずに古手川のものがねじ込まれる。すぐ隣で亜衣の口内が直人によって汚されていた。更にその隣では詩織の
口内。男達は少女を壁際に寄せ集め、顔をくっつけ合わせていた。一人の少女に口内射精したら、すぐさま他の少女の口内を犯すのだ。人間扱いされていない。
「最初の頃の元気はどうした? 帰りたいって言えよ! 助けてって泣き叫べよ!」
「おらぁ! もっと舌を使え! 汁を吸え! このへたくそがっ!」
「ふぉっふぉ。いいくわえっぷりじゃ。このち○こな。さっきまでお友達のま○こと尻穴にずっぷり入っておったんじゃよ。じっくり味わうんじゃぞぉ。ひょ
ひょひょひょ!」
ちゅば、ちゅば、と音。繰り返される陵辱に、気が遠くなっていく。
「もしお嬢ちゃん達がおっ死んだら、皆のお家の前に放置してやろうかのう? きっと大騒ぎになるじゃろうのう。ふぉっふぉっ」
「だったら、聖エクセレント女学院の正門に縛り付けてやるってのはどうだ? 勿論大股開きのままな。朝来たらみんなびっくりだ。折角だから、実名入りでテ
レビ中継してやろうか?」
「ふんっ! こんな薄汚い豚共なぞ、生ゴミと一緒に捨ててやれ!」
ひどい。ものすごくひどい事を言っている。どうしてこんな酷い事ができるの。揺さぶられ続けている少女達の虚ろな目はそう言っているようだった。
「卒業アルバムに載せてやろうか? 楽しかった修学旅行ってな」
「集合写真は全員全裸で大股開きとかどうだ?」
ひどい、ひどい、ひどい、ひどい……。思い出を汚さないで。もう、何もしないで……。そっとしておいて……。これ以上壊さないで。言葉にならない願いが
少女達の涙と共に溢れてくる。
「もう、や……ぁ。お、う……ち……かえ……りた……ぃ。あぅ」
「ふぉふぉ。どんなおうちだったんじゃぁ? じいちゃんに教えてくれんかのう」
「あぅぅ……ひぐぅ……」
古手川はまたも莉菜の膣内に射精していた。子宮にまで届かんばかりの強烈な勢いで。
「お前ら。誰の子を孕むと思う?」
直人は詩織の顔に射精しつつ亀頭を押し付け、にちゃ、にちゃ、と音を発てている。
「おうちでもこんなふうにずこばこ突かれておったんじゃろう? お父ちゃんやお兄ちゃんにのう」
「うっ。ひっ。……ちが……ひあぁぁ」
「詩織。お前は親父のものをこんなふうにくわえ込んで離さないんだろう? 清純そうな癖して近親相姦が好きとは淫乱な娘め」
「ち、ちが……ぎゃあああっ!」
「はいと言え。お父様とのセックスは最高です、とな」
「は、いぃ……。お、とうさ…まとの……せっくすは……さいこ……う、うあぁ! うあぁぁぁぁっ!」
「もごおおおおっ!」
「がぁぁっ! ぎぃぃっ!」
「……あ、あぁぁぁ! ぎゃあっ!」
「げほっ! ごほっ! げぼぉっ! ぐえぇぇっ!」
段々とお友達の悲鳴が自分のものと被って聞こえる。お友達が犯されると自分も傷ついていく。自分が傷つくと、お友達の誰かが傷ついていく。みんなで一
人。みんな仲良く犯されている。もう、寂しくなんてない。莉菜はそう思った。
――もはや時間の感覚すら失われていく。気が付けば、大広間にいた。二十四人全員が精液まみれのまま横たわっていた。隣で四つん這いにされているあの
娘……誰だったっけ。わからない。けれど、もう誰でもいい。自分と同じように犯されて無様に泣いているのは確かだから。それにしても、汗と涙と精液にまみ
れたくしゃくしゃの顔が豚みたいだ。これでは汚されて当然だし犯されて当然なのかもしれない。何をされてもどんな目にあわされても私達が悪いのだ。きっ
と、みんなの家族も兄弟も、引率の先生も結託して私達を陥れ男達に売り払ったのだ。そうだ。きっとそうに決まってる。そうじゃなければどうしてこんな目に
遭い続けなければいけないと言うのか。
「あひ……っ。あ、ひっ! くひぃ!」
「あっあんっあっあっ! あひぃっ! はひぃっ!」
ぱんぱんぱんぱんと恥ずかしい所を貫かれている音。そして獣のような粗い息と甘ったるい声。何だ、みんな感じているんだ。私たちはこんなどうしようもな
い娘だから、酷い目にあわされても仕方がないんだ。
誰かがそう思った。
――だから胸を張って言おう。私達が所属している聖エクセレント女学院の一クラスは……修学旅行中に誘拐されて制服を剥ぎ取られた挙げ句、全員が徹底的
に汚し尽くされた、それはもうとても世間に顔向けなどできないくらい恥知らずなクラスなんですよ。と……。
「うふふ……ふ……」
横たわっている莉菜は微かに笑っていた。かつて輝いていたはずの、光を失った瞳が虚ろで、ただ意味もなく思いきり舌を出し、ぺろぺろと床の上を舐め続け
ていた。
「あぁんっ! ふっ! はぁんっ! あんっ!」
――ぽたぽたと落ちてくる滴。丁度莉菜の真上で誰かと誰かが駅弁スタイルで交わっているようだ。涙か、精液か、それとも少女が吹きだしてしまった滴か。
莉菜が舐めているのはそれだった。
「うふふ……ふふふ……うふ」
ぴちゃぴちゃ、ぱんぱん。音がする。みんなが犯されている音。楽しい修学旅行……。ずこずこと揺さぶられていく。気がつけば莉菜もまた、四つん這いの恰
好で動物のように犯されていくのだった。