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日常崩壊・
-雨宮乃依『甘酸っぱさの後に』-










雨宮乃依

名前:雨宮 乃依(あまみや のい)
身長・スタイル:153cm程。ちっちゃい。 胸のボリュームも膨らみかけレベル。
趣味:音楽鑑賞、甘いものを食べること。気ままな散歩。
性格:天真爛漫。友達が多い。好奇心旺盛。










 甘いものが大好き。年頃の女子としては至極当たり前の嗜好を満たすため、乃依はお気に入りのカフェへと足を運ぶのだった。お小遣いに余裕がある時を見計らってなのでたまにしか来られないのが残念だったが、今はそんな悲しくなることは一切考えない。

「んー。おいしっ」

 口に広がる苺の甘酸っぱさが堪らなくて、にんまりと笑顔。今、まさに至福の一時。このまま時が止まってしまえばいいのにとすら思う。

 ――そんな幸せな一時を過ごし、帰り道のこと。

「可愛いねぇ。思わずち○ちんを入れたくなっちゃうよ。ずぼずぼってね」

「いやっ! 何なのっ!?」

 いきなり見知らぬ男に背後から襲われて手首を掴まれて、路地裏へと引きずり込まれた。面と向かってわけのわからないことを言われながら。

「大丈夫大丈夫。何もせずにいきなり入れるだなんて、そんな無粋なことはしないからさ。安心して」

「な、何をするつもりなんですか!」

「何って? セックスに決まってんじゃん、セックスに。もちろん同意なんかとらないよ? 君がどんなに嫌がろうと、僕は無理やりやっちゃうんだからね」

 ぬけぬけとそんなふざけた事を言われ、乃依は頭に来て語気を強める。

「ひ、人を呼びますよっ!」

「あーそうくる? 呼んでもいいけどさー。誰も来ないと思うよ? それに叫んだりしたら、もっと酷い事をするからね? ほら、見て見て」

(え……)

 きらりと光るのは鋭利な刃物。小ぶりながら、ナイフを突きつける。

「可愛いお顔、傷つけたくないでしょう? お嫁さんにいけなくなったりしたら嫌だよね?」

「……っ! そ……っ! やっ!」

 表情とは裏腹に、男の目は笑ってはいなかった。怖い。言葉が出て来ない。頭のおかしい変質者だと思っていたら、こんな風に脅しをかけてきた。どうすればいいのかわからない。

「う……あ……」

 乃依が何も答えられないでいると……。

「黙ってこっちに来い! 死にてぇのかっ!」

「っ!」

 更に突然の豹変。男は荒っぽいヤクザのような口調になって乃依を威圧する。恐怖のあまり、乃依はがくがくと震え、目元に涙を溜める。こんな風に威圧された事は今まで一度としてなかったから。

「あ……あ……」

「ああ、ごめんごめん。つい、怖くなっちゃったねー」

 ぐい、と猫を掴むような感覚で、男は乃依の細い首を掴む。

「やっ! あ……」

「優しくするからさぁ。こっち来てよぉ」

 男が力を込めると、乃依の首に爪がめり込む。

「い、痛いっ!」

「だから、大人しく一発ヤラせてよ。無駄な抵抗なんかしないでさ〜」

 そしてそのまま人気の無い路地裏を越し、見知らぬ廃屋の方へと連れて行かれる。

 ――その中。全く手入れがされておらず、草がぼうぼうに生い茂った庭。

「……あっ。うっ」

 がしゃんという音。フェンスに押しつけられ、体の動きを封じられた乃依。

「乃依ちゃんって、処女?」

 男は極めて優しい口調でそんな事を問う。

「間違いなく処女だよねー。どう見ても援交とかしてそうな薄汚れたヤリマンには見えないし。そうだよねー? あ、僕の質問に、ちゃんと答えてよね? じゃないとどうなるか、さっき説明したよね?」

 ピタピタとナイフを頬に当てられて、答えないわけにはいかなくなってしまう。

「そ……そう、だよ。初めて……だよ。だ……だからやめて。……こんなこと。もう、嫌」

「はーいよくできましたー。乃依ちゃんの処女確定ー。じゃあ、次の質問いくよー。乃依ちゃんは、彼氏はいませんかー」

 それから色々な質問をされた。

「乳首が勃起した時の長さは?」

「そんなの! しら……ないっ!」

「乳輪の大きさは? 色は? 形は? おっぱいは小さいよねー。ブラのサイズはいくつなのかなー?」

「やだっ!」

 割れ目の長さから、鼻の大きさ、極めつけはお尻の穴のしわの数まで。

「好きなお○んぽのサイズは何センチくらい?」

「やめてよっ! いやだ! 何考えてるのっ!? 変態!」

 男は乃依をからかうように卑猥な質問を繰り返す。

「ふふ。ははは。可愛いなあ、乃依ちゃんは。怒ったところも可愛いなぁ」

「やっ! 触らないでっ!」

 乃依の胸をぐにぐにと揉みしだきつつ、やがて衣服を剥ぎとりにかかる男。

「いやあああっ! やだっ! やめてっ! 触らないでって言ってるでしょっ!」

「うーん。すべすべで可愛いお尻だねぇ。今日のパンツは何色かなぁ? 答えてくれないなら見ちゃうからねー」

「いやあっ!」

「あれあれ? なーんだ、下にブルマなんかはいていたんだー。もしかしてパンチラ対策?」

 乱暴に捲り上げられるスカート。まさぐられる尻。紺色のブルマごとずりおろされるショーツ。乃依はもがきながら下半身を押さえるが、それを見越した男は今度は上を狙う。

「おっぱいがら空きー。そーれ、揉み揉み揉み〜」

「いやああああああああっ! 放して! やめてっ! やめてよぉっ!」

 足元でずり降ろされたショーツとブルマが絡まり、よろめく乃依。男は流れるように手慣れた動作で上着に手をかけて左右に力を込める。ボタンがぶちぶちと音を立てて飛び散り、乃依は薄い胸元を晒される。

「きゃああああっ! いやっ! いやっ! やめてっ!」

「おー。可愛いおっぱいだねぇ。成長中かなー? いっぱい揉んであげないとねー。そーれ、もみもみもみ〜」

「やめてっ! お願いやめてええええっ!」

 やがて小さなブラを掴まれてぐい、とたくし上げられ、小ぶりな乳房を晒される。乃依は目を見開いて涙をこぼし続けるけれど、何もできなかった。男は一枚、また一枚と乃依の衣服を剥いでいく。男の力は極めて強く、引き剥がす事ができない。









◇ ◇ ◇ ◇










「あ!?」

 乃依は素っ裸にさせられた挙げ句、両手首を縄で縛り上げられ、身動きできないようにフェンスにくくりつけられていた。

「それじゃ、質問の続きをしようかなー」

 言った側から男はメジャーを取り出して、乃依の胸囲を測り始めた。

「いいやぁぁぁぁ! 何するのっ!?」

「スリーサイズは基本だよね。素直に答えてくれてたらこんな風に測ったりしないんだけどなー。おかげで余計恥ずかしい思いをしちゃったね。人の言うことは素直に聞くものだよ?」

「やだ……。うぐっ」

「しょうがないよね。ちっちゃいから恥ずかしかったのかな?」

「うぅ……」

 それから、ウエスト、ヒップ……乳輪のサイズ。乳首が勃起した時のサイズ。勿論、男はくにゅくにゅと指先でいじり回して乃依に刺激を与えてから測った。

「う、ぅ……。やだ、やだ……」

「ああ、可愛いなぁ。早くこの綺麗な割れ目におち○ちん入れてずっぽずっぽしたいなぁ。でも、その前に……」

「うぁっ! やぁっ!」

 剥き出しの股間を男の手の平で撫で回され、こそばゆさに声を漏らす乃依。

「こんなに可愛い芸術作品は、ちゃーんと展示しないとねぇ」

「な、に……!?」

 にやりと笑う男。にぎにぎと乃依の股間をいじり回してから、おもむろに手を放した。そして足元をごそごそといじり始め、乃依の衣服、下着を手にして、フェンスにくくりつけ始めた。
「……?」

 名前、生年月日、住所に年齢から学校名。学年からクラス、ブラのサイズ、ショーツのサイズ、好きな男のタイプ、乃依から無理やり聞き出した、オナニーの回数、感じる性感帯。スリーサイズから乳輪の大きさ、乳首が最大限勃起したときの長さ……。極めつけは、股間のスジの長さから、コンパクトデジカメで撮ってから乃依本人と一緒に数えた尻穴のしわの数。恥ずかしさの余り、いやいやとかぶりをふり、泣きじゃくる乃依と一緒に数えた数値。どこで用意していたのか、そんなことを一つ一つサインペンでスケッチブックに書き進めていく。文字通り、乃依を博物館の展示物のように扱う。

「あ、そうだ。一つ肝心なことを忘れてた」

「うぇ……? あ……ぅぅぅぅぅっ! だ、だめぇっ! やめて! そんなとこ舐めないでぇぇっ!」

 男は何を思ったのか、乃依の股間に顔を埋める。

「やーだよ。舐めちゃうよっ。乃依ちゃんの濡れ濡れお○んこ、いただきまーす」

 男はくちゅくちゅと音を立て、一心不乱に乃依の秘部を舐め回す。舌を入れ、指先で割れ目を開きながら。

「いやだああああっ! もうやだ! やだああああっ! いやいやいやああああああっ! もうやめてよぉぉぉぉ!」

 羞恥と嫌悪感に表情を歪ませる乃依の気持ちとは裏腹に、愛液は更に分泌されていく。男の狙いはまさにそれ。乃依の愛液を透明な瓶に採取した。

「うーん美味しいねー。乃依ちゃんのマン汁、最高だよ」










「やめてっ! やめてぇぇぇ! 気持ち悪いよおおおおっ!」

 ぢゅるぢゅると下品な音を立て、飲み干していく。

「クリトリス〜。ぺろぺろ」

「いやぁぁぁっ!」

「尿道〜!」

「やめてぇぇぇぇっ!」

「お○んこ食べちゃいたいな〜」

「きゃああああああああああっ!」

 恥部をいじくられ、翻弄される乃依。頭をふるたびに涙の雫がこぼれ落ちていく。男は乃依を馬鹿にしたかのように、乃依の体から剥ぎ取ったショーツを頭に被っている。男が言うには、こんな風に無抵抗な女の子を気紛れで犯しては、下着類を没収してコレクションしているのだとか。

「味のレポートもよし、と。さぁ、乃依ちゃん博物館、始まるよ〜」

「い、や……」

 乃依の体の各所を散々撮影し終えた後、男は言い放った。

「さーて。それじゃそろそろ本番。ち○ちん入れちゃおっかな。入れてもいいよねっ? ねっ?」

 いいわけがない。けれど、男に拒否の念は通じない。

「や、やだっ! やめて……っ! お願い……っ! それだけはいやっ! いやなのっ!」

 頬に幾筋も涙をこぼし、虚ろな眼差しの乃依。最後の哀願はしかし、受け入れられるはずがない。

「やだ。僕は乃依ちゃんの処女が欲しい。新鮮なお○んこに僕の極太ち○ぽをずにゅずにゅって入れてぐちゅぐちゅのぐっちょぐちょにしたい。止めても無駄だよ。やめて欲しければ自分で止めてみなよ。ほらほらー」

 男は乃依の左足を軽く持ち上げて、下から押し上げるように極太の肉棒を入り口へと宛がっていく。

「あぐっ! やめて! 怖いっ!」

 ぐにゅ、と弾力のある亀頭が乃依の割れ目に当たる。乃依も年頃だから性的な興味は多少なりともあり、時に友達とそういった会話をすることもあった。けれど、全てが遠い世界のような、自分にはまだまだ縁がなさそうな事だろうなと思っていた。それがどうだ。わけのわからない暴漢によって理不尽にも無理やり犯される事になってしまうのだ。非情な現実を受け入れられるはずがない。

「ほら、ち○ちんが入り口にぴったり当たってるよ。このままだと入っちゃうよ。いいの?」

「やだっ! やだ……っ! うぅ……うぐっ……。入れないで! だめええええええええっ! お願いっ! 何でもするからもやめてっ!」

「何でも? 僕は乃依ちゃんとエッチしたい。ほら、何でも聞いてくれるんだよね?」

「いやああああっ!」

「ほらほら、先っちょ入っていくよ? ほらほらほらぁっ!」

「やだぁ! 抜いて! 抜いてよおっ! お願いやめてえっ!」

 犯される! ぽろぽろと涙が零れていく。どうやっても男の暴虐を止められない。悔しい。こんな男にこんな所で……大切なものを奪われ、汚されるなんて。

「あははははは。止めてみなよ。ねえ、止めてみなってば。入っちゃうよ? このままだと僕のおち○ちんがぜーんぶ乃依ちゃんのきつきつま○この奥まで入っちゃうよー? いいの? いいの?」

 男が挑発する。馬鹿にする。乃依は必死に体をよじろうと試みる。それが何の意味も無いとわかっていても。めりめりと体が引き裂かれていくような感覚が、否応なしにレイプの現実を思い知らされる。

「うぁぁぁぁっ! やぁぁだぁぁぁぁぁぁっ! 誰かっ! 誰か来てぇっ! 誰か助けてぇぇぇぇっ! やめてええええーーーっ!」

「ねえねえ、まだセーフかな? まだ乃依ちゃんは処女なのかな? どうだと思う? もう結構ち○ぽがずぼずぼ入っちゃったけどさー。どこまでが処女なのかなー?」

「うぐっ! だめっ! 許して! やめてえええええええええっ!」

「やーだよーだ。あー入っていく入っていく。僕のちん○んが乃依ちゃんのぷにぷにおまんまんにずにゅずにゅずにゅーって入っていくよー。乃依ちゃんの割れ目にぶっ刺さっていくよー」

「いやだあああああああああああああああああっ!」

 ぎゅううう、と、思いきり強く体が密着する。

「あー。全部入っちゃったー。処女喪失おめでとう−。僕のち○ぽも喜んでるよ。乃依ちゃんみたいな可愛い娘の新鮮な処女ま○こにずこずこできてるんだから〜」

「ぐぅぅっ! い、た、いぃぃぃ! うあぁぁぁっ! やめっ! あぐっ! 動か……ないで!」

 きつく目を閉じ、歯を食いしばる乃依。圧迫感と痛みに耐え、眉間にしわを寄せる。と、そんな時。顔に何かが触れる。

「どさくさ紛れに、ファーストキスも頂きー」

「うぇっ!? うぁ……。そん、な……」

 無造作に塞がれる唇。更なるショックを感じながら、男の容赦無い突き上げが始まった。

「はぐっ!」

「ふへへ。乃依ちゃんの処女頂きー。処女さいこー。僕のお○んちん、長くて太いでしょー? やみつきになりそうでしょー」

「い、や、ぁぁぁ……」

「もっと喜んでよー。パンツの上にブルマなんかはいてたガードの堅い乃ー依ちゃん。ふへへ」

「やめて……。痛い……。苦しい……。動か、ないで!」

「やだよーだ」

 草木の絡みついたフェンスがガシャガシャと揺れる。乃依の小柄な体は軽々と扱われる。まるでおもちゃのようだ。

「あー気持ちいいっ。締めつけもいいし狭いし柔らかいし暖かいし、女の子の処女まん最高!」

「うぅぅぅっ! ぐぅぅぅぅっ! うぁぁぁぁっ! さ、裂けるぅぅぅっ! あ、足があぁぁぁぁっ!」

 何で。どうしてこんな事になっているのだろう? ただ、お小遣いが貯まったので待ちに待った甘くて美味しいパフェを食べて……その帰り道に凄惨なレイプ。理不尽過ぎる現状。何も変わることのない日常があっという間に叩き壊されていく。こんな事があっていいはずがない。

「ああ、乃依ちゃん可愛いなあ! 大好きだよ! 愛してる! お嫁さんになってほしいなぁっ!」

(何がっ! ふざけ……)

 ふざけたことを言っている。けれど、言葉でやり返す余裕などはどこにもない。乃依は華奢な体をがくがくと上下に揺さぶられ、ただ男のものを受け入れて包み込んで絞り上げ、性的欲求を満たされようとしている。

「中にしようかな。外にしようかな。どっちがいいかな?」

「うぁっ! 外にっ! ……外に、して……っ! 中はいやっ!」

 せめて少しだけでも……。乃依はそう思い、呻きながらも男に情けを求める。

「わかったよ。じゃあ、僕のザーメン。乃依ちゃんの子宮にたっぷりとかけてあげるね」

「嫌だ……っ! やめてよっ! お願いぃっ! 中はいやあっ! それだけはいやあああああっ! もう許してっ! いやああああっ!」

「僕だっていやぁーだ。絶対に許さないよーだ」

「ぐ、ぐぇっ! ぐふっ! んんんんんっ!」

 挑発するかのようなキス。男は一旦腰の動きを止め、乃依の顔中をなめ回した。唇はおろか、目尻から鼻の穴まで下を這わせる。ザラザラとした舌とねっちょりとした唾液が乃依を犯す。

「乃依ちゃんの脇の下ー」

「ひゃあああああっ! やめっ! くすぐったぃぃぃっ!」

「おっぱいも吸っちゃえ! ちゅーーー!」

「やあああだあああああっ!」

「可愛いなぁ。僕のお人形さん。ぺろぺろしちゃうよー」

「いやあああああああああっ!」

 ひとしきり、そんな事をした後で……。

「おらおらおらおらおら! いっくぞおおおおおおおおおおおっ!」

 男は腰の動きを再開して、乃依の膣内にたっぷりと射精するのだった。射精の瞬間、乃依は口をわなわなと震わせ、ショックに打ちひしがれる。対照的に男は昇天したかのように幸せそうな表情を見せる。

「あー気持ち良かったー。やっぱ、初物犯すのは最高だなー。締まりが全然違うわ」

「あ、あぁぁ……ぁ……ぁ……」

 ものすごく酷い事を言っていると、乃依は思った。










◇ ◇ ◇ ◇










「……最低」

 乃依はぼそりと呟くように言った。無意識のうちに出た言葉を、男は聞き逃さなかった。

「いいね。もう一回言ってよ」

「……」

「ほらほら、このクソ野郎! って感じに僕のこと睨み付けてさ。乃依ちゃんはその最低野郎に犯されちゃったんだねー。悔しい?」

「……」

 どこまでもふざけている。あれから男は、一度の射精では満足できず、二度、三度と同じような行為を繰り返した。押し広げられ、乃依のぽっかりと空いた秘所からは、ドロドロの白濁液が止めどなく流れ落ちている。

「家に帰して。もう、気が済んだでしょ。許して……」

「何言ってんの。もう少し楽しもうよ。ほらほら、言ってみてよ。最低〜って」

「さい、てい……」

 男を罵る言葉では無く、理不尽な暴力により汚されてしまった自分自身の事を言っているのかもしれないと、乃依は他人事のように思うのだった。

「よくできました。じゃ、ほら。これ飲んで」

「……?」

「いっぱい汗かいて、喉渇いたでしょ? だからほら、ゆっくりでいいから飲んでね」

 差し出されたよくわからない液体。ストローの先端を口元に当てられる。

「う……。何……これ。うげ……」

「飲んでよね。飲まなかったら、乃依ちゃんのおっぱいに傷をつけちゃうぞ?」

「や、だ……」

 乳首の先にナイフの鋭角な所が当てられる。男に脅迫されるがまま、乃依は少し飲み干す。喉を焼くような熱さを感じる。度の強い酒だろうか?

「少しずつでいいからって言ったでしょ? 頑張って全部飲んでよね」

「う、ぐ……」

 むせ返りそうになりながらも、少しずつ飲んでいく。ちゅうちゅうと、すするように。

「ふぅぅっ。うぅぅっ。うぐっ」

 どれくらいの時間が過ぎたことだろう。段々と意識が遠くなっていくような、そんな気がする。

「名残惜しいなぁ。お持ち帰りしたいよ」

「ぁ……」

 今もきっと体中をまさぐられているのだろうと、乃依は想像する。尻の穴に指を突っ込まれ、いじくられていることまではわからなかったが。

「ぅ……」

 いつの間にか口内に何かを突っ込まれている。太くて長い何かを。

「えーい。最後はお顔にかけちゃえ」

 ぶぴゅ、とかけられる。体が動かない。意識も朦朧としてきた。

「そろそろ、お別れだね。薄汚い肉便器ちゃん」

「……」

 自分は慰み者。消え行く意識の中で乃依はそう思うのだった。










◇ ◇ ◇ ◇










 それはどこだかわからない、山奥の道。

「う、ぁ……」

 舗装されていない道の上で、乃依は意識を取り戻した。相変わらず全裸だけど、靴だけは何故かはかされている。他の荷物や衣服は全て奪われてしまったようで見当たらず、あの男もいない。

「あ、ぐ……。頭、痛い……」

 ぐるぐると回るような感覚。真っ直ぐ立っていられない。酒を飲んだことなどないからわからなかったけれど、乃依は泥酔させられていたようだ。そしてそのまま、車で運ばれたのだろうか?

「ど、どこ……ここ……」

 街灯もろくになく、真っ暗。ガードレールの下は絶壁。

「あ、う……。うぷっ。き、気持ち、悪い……。あぁ……はぁぁ……。う、げ……あぁぁぁぁ! うぇぇぇぇ!」

 乃依はガードレールに手をつきながら、戻してしまう。

「うえぇぇっ! げぇぇっ!」

 酸っぱくて熱いものが込み上げて来る。生臭くてねばねばしたものも同時に。気を失っている間に、口内へと注ぎ込まれたであろう男の精液。

「あ、あぁぁっ!げえっ! うぇぇぇぇっ! あぁぁぁぁっ! はぁっ、はぁっ……。何でっ! こんなっ!」

 粗い息をつきながらしゃがみ込む乃依。その剥き出しになった尻の割れ目に何かが近付いてくる。

「ぐっ!? あっ!?」

「もう暗くなっちゃったよ。お家に帰らなくてもいいの?」

「いぎっ! な、に……」

「いやー。やっぱり乃依ちゃんのことが名残惜しくてさぁ。もう一回、ズコバコしたいなーって思って戻って来たんだ」

「や、だ……」

「うん。戻って来て正解。こんなに気持ちのいいお○んこには、なかなか出会えないからね〜。おかわりしてよかった〜」

「いいいやあああああああっ! やめてっ! もうやめてっ! もうしないでっ! ひどいことやめてええ! うああああああああっ!」

 ボロ雑巾のように扱われ、疲弊していく乃依。ものすごい勢いでゆさぶられ続け、小さな胸がぷるぷると震える。

「あーもう堪らないっ! 最高だよこのクソま○こ! 淫乱! 肉便器! もっと締め付けろ! もっと俺のを搾り取れ! 売女みてぇに腰を振れっ! おらおらおらおらおらっ!」

 ばし、ばし、と乃依の尻を何度も平手打ちする男。乃依は大きく目を見開き、涙と鼻汁と涎を撒き散らす。

「はぅぅぅぅっ! い、痛いっ! あああああああああああああっ! うああああああああああっ! やめてえええええええええええっ!」

「あっ! 出るっ! 出るよ! いっぱい受け止めてねっ! うっ! ああ……あああ。出てる。いっぱい出てるよぉ。出てるのわかるぅ? ふへへ。乃依ちゃんのおま○こ、僕のザーメンまみれだよ。ふぅ〜。幸せ〜……。あ〜気持ち良かったぁ〜。乃依ま○こ、最高!」

「あ……」

 それは一体何度目の射精だろうか。乃依はもはや何も言えずに膝をつき、倒れ込む。

「今度こそお別れだね。バイバイ乃依ちゃん。君の体、気持ちよかったよ」

「……あ、あ」

 男はズボンのチャックを上げながら、笑顔で乃依の背中に唾を吐いた。べちゃっと音を立てて、白い肌に染みつく。乃依はもはや気づかない。

「気をつけて帰るんだよ? 僕みたいな優しい人ばかりじゃないからね。あ、お洋服もパンツもブラも荷物もぜーんぶ僕が貰っちゃうけど、靴だけははいてるから大丈夫だよね? 全然恥ずかしくないよね〜。誰かに会ったら、知らない男の人に処女マンぶちこまれてザーメンまみれにされましたから助けてくださ〜いって、正直に言うんだよ」

「あ、ひ……」

 何もうつしていない虚ろな眼差し。このまま動けずに死んでしまうのだろうかとすら、乃依は他人事のようにぼんやりと思う。

「じゃあね〜」

 男は何処かへと去って行った。乃依の長い地獄は終わらない。ずきずきと痛む股間。未だ止まらない嘔吐感。どこだかわからない暗闇。男の言う通り、誰か助けてくれる人を探して『レイプされました』と正直に言うしかないのだろうか。どこまで辱めを与えるのだろう。

「……こんな」

 膣内からドロドロになった精液が止めどなく流れ落ちていく。一体どうなってしまうのだろう。

「嘘。嘘だよ……。ひどい……」

 暗闇に一人取り残された全裸の乃依。目元を左手で押さえ、右手と腕で胸と股間を隠そうとするけれど、当然足りるはずがない。

「やだ……。こんな。外で……。無理やり……。ぅぅぅっ」

 ずきずきと痛む股間。よろめき、倒れそうになりながら坂を下っていく。操り人形のように頼り無く、惰性で動いているに過ぎない。

「うぅっ。うぇぇっ。痛いっ。痛いよぉっ!」

 こぼれ落ちた精液が乃依の両足を汚していく。

「もうや……。もうやだよぉ……。うぅ……。ひどい……。ひどすぎるよぉ……」

 歩みがとまり、ガードレールを掴んで屈み込む。

 苦しみ、よろよろと歩む乃依の姿を、遥か遠くから見ている人物がいた。

「ああ、堪らないなぁ。可愛い。可愛いよ、乃依ちゃん。女の子は犯した後も可愛いんだよなぁ。ずっと見ていたいよ」

 じゅるりと舌なめずりをしながら双眼鏡を手にしている男。

「も、もう一回やっちゃおうかな? いいよね? あんな可愛い娘、なかなかズコバコできないもんね」

 しゅこしゅこと自らのものをしごきながら、男は動き出した。

「ふへへ。いいお尻だなぁ。今行くからね〜」

 ぶらんぶらんと性器を振り回しながら、傷ついた少女を更にいたぶろうと高ぶっている。

 ――それから僅か数分後

 予想もできない不意打ちに、放心状態の乃依は全く対応できなかった。

「そ〜れ。ぶす〜っ!」

「あっ!? あがああああああっ!」

 乃依はまた、極太の肉棒によってアヌスを貫かれていく。

「乃依ちゃんの可愛いお尻の穴を串刺しだ〜」

「やめてええええええええええええええええええええええええっ!」

「暗いのに早く帰らないからこんな目に遭っちゃうんだよ〜?」

「ひぎゃああああああああああああああああああああっ! おっ……お尻があああああああっ! そんなとこだめええええええええええっ!」

 バンバンバンバンと、打ち付けるように乃依の尻がたゆむ。体が引き裂かれるような圧迫感のあまり、乃依はじょろじょろと失禁していた。

「あははー。乃依ちゃんったらお漏らししちゃって。そんなにお尻の穴が気持ち良かったんだね〜。僕も嬉しいよ〜」

「やだあああああああああああああっ! 助けてええええええええええええええっ! ママああああああっ!」

「おらおらおらおらおら! 犯し納めだ! ケツの穴でいくぞぉぉぉぉぉぉっ! しっかり受け止めろ、このケツマ○コ!」

 どぷりどぷりと容赦無く射精が続く中、乃依は喉を枯らしながら叫ぶ。

「泣け! 叫べ! 喚け! ケツの穴ずっこんばっこんされて喘げ! このクソ淫乱アマっ!」

「いやああああああああああああああああああああああああっ!」

 甘くておいしいパフェを頬張り、可愛らしい笑顔を見せていた少女は今、尻の穴に極太の肉棒を突き立てられて泣きじゃくっていた。この凄惨な行為は尚しばらく続き、乃依の心をずたずたに引き裂いていった。










◇ ◇ ◇ ◇










「あ、う……」

 目は光を失い、あらぬ方向を向いている。壊れた少女。

「ほらほら、ちゃんと歩いてよね」

 乃依は犬のように首輪を着けられ、全裸のまま夜の山道を徘徊させられる。体中精液まみれで、その歩みは遅く、よろよろしている。

「いっぱい遊んだ後は、ちゃんと帰らないとね。送ってあげるんだから、感謝してよね」

「ぅ……ぅ……」

 散々貫かれた二つの穴からは、白濁液が止めどなく流れ落ちている。乃依の足はもう、べとべとに汚されていた。

「ねえ、ち○ぽ好き? 僕のお○んちん、どうだった? 気持ち良かった?」

「はい……」

「妊娠しちゃうかもね。気をつけてね」

「はい……」

「僕の事好き?」

「はい……」

「おっぱい大きくしたい?」

「はい……」

 もはや何を言われても肯定する乃依。背後から胸をぐにぐにと揉みしだかれながらも、必死に歩みを続ける。

「ふへへへへへ。可愛いなぁ。食べちゃいたいよぉ」

「あぐ……。痛い。痛いよお……。もうやめてぇぇぇ……」

 乳首を強く捻られて、乃依は譫言のように痛いと繰り返す。

 乃依の長く暗い、地獄のような歩みはやがて、見知らぬ畑のど真ん中に捨てられることによってようやく終わりを告げる事になるのだった。















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