七人の日常(一)・
-美浜七海編『ウトウトした後に』- 名前:美浜 七海(みはま ななみ) 誕生日:4月22日 身長・スタイル:153cm、ちょっとふにふに、膨らみかけ 好きな食べ物:えびフライ、お子様ランチ 嫌いな食べ物:グレープフルーツジュース(苦みが嫌) 好みの男性のタイプ:色んな所に連れて行ってくれるような、行動的な人 趣味:散歩、旅行 家族構成:両親と弟が一人。とても普通の一般的な家族 性格: 行動的で好奇心旺盛。一人でどこにでも行ってしまうような天真爛漫娘。早く運転免許をとれる歳になりたいなあ、なんて思っている。 「やほー。遊びにきたよ〜」 と、この街にきて出会うであろう友達への第一声は、恐らくそんな感じになるのだろう。カラカラと音を立ててキャリーケースを引きながら、遠方に住む友達を訪ねてきた少女の名は七海といった。 どこに何があるかわからないからこそ、見知らぬ街は楽しい。好奇心旺盛な七海には、人々の吐息も聞こえてくる言葉も街の空気も、この街の全てが新鮮に思えてならない。けれど、いっぱいはしゃいで朝も早かったせいか、ちょっと休憩をとりたくなった。そうして友達の家に向かう前に公園のベンチに腰掛けていると、ついついうとうとと睡魔に身をまかせてしまった。我ながら迂闊だなあと自覚しているけれど、心地良い眠りからはなかなか覚めることが出来なかった。 「ん……。ふあ、あ。あれ、あれー? あたし寝ちゃってた? ……ふわぁん。ふあぁぁ」 ぐぐ、と両腕を大きく伸ばしてみる。 「ん? あれ?」 ふと、違和感を覚える。堅めのベンチにちょっとした時間座っていたからか、お尻が痛い。そんなわけなので体勢を整えるために腰をちょっと浮かせ、スカートを整えようと何気なく手を当ててみる。あれ? 違う。何か変。そう思った。 「え?」 何だかよくわからないけれど固いものが当たっている。コルセットをガチガチに巻いたかのようにカチカチ。プラスチック製のスキー靴でもはいているかのような違和感。明らかにおかしい。七海は改めて、スカートの中に手を入れてみる。 「な、によ……? な、なんなのよこれっ? ……っうあ! うああっ!」 本来、柔らかな布地のショーツが覆っているはずの股間には、固い金属製のバンド……貞操帯、のようなものが巻かれていた。それだけならまだしも、七海の秘所奥深くには、極太かつ長いバイブレーターがねじ込まれているのだった。当然、得体の知れない異物など気味が悪く感じられ、引っこ抜いて除去しようと試みる。だが……。 「な、に……? ぬ、抜けないっ! 外れないっ! い、嫌あっ! 何よっ! 何なのこれっ! 誰がっ? 何でっ? ひどいよっ!」 貞操帯は鍵がかけられて固く閉じられている。とてもではないが手で壊すことのできる強度ではなかった。誰が一体何の為に? 自分はそれ程までに長い眠りについてしまっていたのだろうかと、まるで悪い夢でも見ているかのように現実感が なかった。 「はぐうっ!」 新たな異変は突然に起こる。ヴヴヴヴヴヴヴッと音をたてながら、七海の膣内奥深くにまでねじ込まれていたバイブが振動を開始したのだ。七海はベンチから飛び跳ね、大きく目を見開いて驚く。 「ああああああああっ! やっ! あっ! あ、あ……! な、な、何っ? 嫌ああああっ! やめて! 止めてええ!」 バイブはぐいんぐいんと、七海の体を二つに引き裂かんばかりの勢いで膣内をうごめいていく。巨大な寄生虫が体の中を這いずり回っているかのような嫌悪感が七海を襲う。痛みはないけれど、猛烈な圧迫感はひたすら気持ちが悪い。嫌悪感に心臓がバクバクと鳴り響いているのがわかる。 「はーっ。はーっ。……あ、あ……ああぁ。うあ、うあぁ。や、だぁ。は、外し……て」 しばらくして、振動がおさまっていく。……誰が、いつの間に、何の為に? そんな疑問が改めて浮かんだ時、七海がスカートのポケットに入れていた携帯が振動する。一瞬またバイブがうごめき始めたのではないかと思い、背筋に冷たい汗が流れたが、杞憂だった。実際には単なるバイブレーションを使用したマナーモードだったのだけれども、驚くべきはその内容だった。 「え?」 どこからともなくメールが来ていた。本文は空で、件名だけが『駅まで来い』と、簡潔極まる命令を伝えている。送信先のアドレスに見覚えはまるでない。 「う、う……」 こっそりと、誰かがどこかで自分の痴態を見ているのだろう。そんな確信が持てる。どうなるかわからないけれど、それでも行かなければいけない。無視をしたらどうなることか……。七海はどうにかして力を振り絞り、その場を立ち去った。 ――そこはまさに地方都市の中心部で、流石に人が多く感じられる。歩いて行くとやがてスクランブル交差点に差し掛かった。たまたまタイミングが良くてすぐ青信号になった。七海はただ慎重に歩む。普段と違い妙に重たく感じるキャリーケースを引きずりながら、道の真ん中に到達していた。 「あ……。んっ! んひいっ!」 ヴッヴッヴッ……ヴウウウウウッ! と、異音。先程よりも更に大きな振動が始まった。断続的ではなく単発。緩急を付け大きくうねったかと思えば、突然小刻みにうねる。 「ふっ! くっ! くひいっ! こんなっ! とこ……でっ!」 覚悟もできないまま七海は一気に絶頂を迎えさせられた。当然ながら初めての経験。教習所に行き始めたばかり……の、はずなのにいきなり高速道路を爆走するかのような感覚。前も後ろも見えないように夢中。七海は両足から力が抜けてしまい、うずくまる。ぷしゃあああ、と音がする。余りの衝撃に僅かながらも失禁してしまった音。足元の道がびちゃびちゃと濡れる。足を伝い、お洒落なブーツの中にまで淫靡な水が流れ込む。人だかりの中でそんな目に……。 けれども偶然が味方した。七海が持っていたペットボトルのミネラルウォーターがこぼれていたから。たまたま片手に持っていて、無意識のうちに握りしめていて、キャップも緩んでいたから。誰もが一瞬目を留めるも、すぐに理解して去って行く。気付けばバイブの振動も収まっていた。 (こんなっ! こんなの嫌っ! ひどいっ! 誰か助けてっ!) 知り合いなどいない街。七海は孤独感に苛まれる。……けれど、言われた通りに歩かなければならない。必死に立ち上がって歩み続ける。 大通りを抜けたら脇道を通り、再び大きな通りに差し掛かる。向こう側へ渡る為、小さな人気のない歩道橋を上がっていく。錆び付いた階段をゆっくりと一段一段上がり、足をひきずるように進む。そうしないと、はしたない声が出てしまいそうだから。 ふと、スーツ姿のサラリーマンとすれ違う。いっぱいいっぱいな七海は既に人の顔など見ていない。そそくさとやり過ごそうとするのは当然の事。 しかし、新たな異変が起こる。……七海は突如、背後から羽交い締めにされてしまった。 「んひぃっ!」 手早く口の中に何かがねじ込まれる。後で分かることだけど、それは七海がはいていたショーツを丸めたものだった。七海は後ろを振り向くこともできずに歩道橋の手すりに体を押しつけられてしまう。……男の手がスカートの中をまさぐっているのがわかる。貞操帯がカチリと音をたてて、とある一部分だけが開放されていた。そしてずぶりとめり込む感覚があった。男の巨大な一物が七海のアヌスを一気に、掘るように貫いたのだった。 「んひっ! んうっ! んんううう〜〜〜〜〜っ!」 ずんずんと杭を打ち込むように強い感触。見ず知らずの誰かにとんでもないところが犯されている。と、同時に秘所へとねじこまれたバイブもうねりはじめている。ヴヴヴヴヴヴと荒々しい音を立て、最大の振動幅で。 「んひいいいいいいいいいいっ! んううううううううっ! んーーーーーーーーっ! んうーーーーーっ! ふひいいいいいっ!」 二カ所を同時に攻め立てられ、七海はぽろぽろと涙をこぼす。こぼれた涙は歩道橋の下へと落ちていき、疾走する車の屋根やフロントガラスなどを濡らしているかもしれない。誰か……誰か助けてと、そんな思いは届くはずもない。 バンバン、バンバンと、お尻を叩くような音がする。七海が犯され、壊れていく忌まわしい音が。七海自身にはもう何も聞こえなくなっていたけれど。 ――七海が気を失っていたのか、あるいは呆然としていたのかわからなくなっていると、やがて男の動きが止まった。直後にずびゅ、ずびゅ、と何かが注入される感覚があった。絶頂を迎えた男が七海のアヌスに射精し、一気に引き抜いたのだった。 「ふ……うっ」 脱力し、手すりにもたれ掛かる七海。しかし……するりとした感触と共にスカートが軽々と剥ぎ取られる。次いで、ばり、と破るように上着の前を閉じているボタンが全て吹き飛ばされ、脱がされてしまう。ブラジャーも胸の中心部分を引きちぎられ、体から剥がされていく。七海が、どうするのだろうなどと訝しむ暇すらなかった。ばふ、と強い風にあおられて七海の衣服が無造作に投げ捨てられてしまった。後はもう、風に舞うビニールゴミのように何度となく車に踏まれ続けて失われ、ボロ切れと化していくことだろう。 「あぅ! あぅぅ! あ、うぅぅ……」 口内にねじ込まれていたショーツがぽろりと落ち、やっとのことで声を出すことができるようになったが、嬉しいわけもない。あっという間に犯された挙げ句全裸にされた七海は力なくしゃくり上げ、ぺたんと座り混んでしまった。 ……男はいつの間にかいなくなっていた。後に残されたのは極太のバイブを未だねじ込まれたままの……それだけでなく、アヌスにも新たなバイブをねじ込まれ、更にバッテリーが尽きるまでひたすら最大出力で犯されている七海がいた。ヴヴヴヴ……ウインウイン……と、七海の精神を蝕んでいく。 「はぐっ! あふうっ! あぅっ……はぅっ……。た、すけて……え、ぇ、ぇ……あぅぅぅ……」 小さな胸が心細そうに揺れている。歩道橋の上で犯し尽くされ、ゴミのように捨てられた少女がただ一人、哀れな泣き声を上げていた。 数秒だろうか、あるいは数分だろうか。意識が朦朧としていた……もしくは失っていた間にいつの間にか、左手に手錠がかけられて、歩道橋の柵に繋がれていた。これでもう、どこにも行くことができない。……ふと、側を見る。自分のキャリーケースがあった。その中には、着替えが入っているはず。七海は脱力し、震える手で何度か失敗しながらもチャックを開けていく。しかし、思わぬ出来事に驚愕することになる。 「え……。あ……。な、なによ……これ。そんな……」 キャリーケースの中身は七海が想像していた物とはまったく違っていた。中身はいつの間にか全て奪われたのか捨てられたのかは皆目わからないが失われていて、代わりにバイブやローターといった、所謂大人のおもちゃが満載された状態でうごめいていたのだ。それはあたかも、七海の疲弊した神経にとどめを刺さんばかりに挑発していく。 「あっ……あっ……あ、あ……。そんなっ」 それらは全てばらばらとこぼれ落ちていき、七海の周りいっぱいに散らばり、尚もうごめき続ける。羽虫が飛び交うような不快な音が辺りに響きわたる。七海もこれらの淫靡な道具と同じく、使い捨ての存在でしかなかった。 突如、七海の二か所を責めていたバイブの振動が一段と激しく大きく変わった。とっておきの、エクストラモードとでもいうべき状態に。 「うあああああああっ! んひいいいいいっ! ああああんっ! い、いやああっ! いやあっ! いやあああああああーーーーーーーっ! きゃあああああああっ! あひいいいいいいいいっ!」 七海は陸に打ち上げられてしまった魚のように、全身をビクつかせながらもがき、のたうち回った。あまりにも悲痛な叫びは誰にも届くはずもなく、大通りの喧噪にかき消されていく。 「ひいいいいいいいっ! ひぐうううううううっ! んあああああっ! だめえええええええええっ!」 天真爛漫だったはずの少女は、もはや涙を流すだけの人形と化していた。 |