七人の日常(二)・
-野崎 美砂子編『戻らない刻』- 名前:野崎 美砂子(のざき みさこ) 身長・スタイル:163cm スタイル抜群。クラスでも目立つ大きな胸。だけど本人は不本意。大きすぎて下品だと思っている。 趣味:読書、ピアノ 性格:物静かで真面目。礼儀正しくて優しい。 まさかあの娘と同じ気持ちを味わうことになろうとは、夢にも思わなかった。 「ぐ……」 麻縄が柔肌に深く食い込み、ぎりぎりと締め付ける感触に美砂子は呻く。今の自分はまさにあの時、あの朝の教室で目撃してしまった光景と、まるで同じような恰好をしているのだろうと思った。 「う、ぐっ」 美砂子は身動き一つとれず、苦痛に満ちた声を漏らす。今の彼女に出来ることといえば、せいぜい体を僅かによじることくらい。しかし、その度に麻縄が華奢な体へと更に食い込んでいく。美砂子は体中を縛り上げられた挙げ句、晒し者にされ、木の太い枝から吊されていた。それはあまりにも、日常からかけ離れた異常な光景だった。 「い、たいぃぃ……」 誰かがみつけてくれるまで、自分はずっとこのままなのだろうと思う。もしかしたらその前に、自分は死んでしまうかもしれないけれど、あるいはその方が幸せなのかもしれない。こんな苦痛に満ちた酷い状況下ではそう思えてしまう。 「誰……か。あ、う。ぐ……」 彼女の名は野崎美砂子。自他共に認める大人しい性格で、茶道部に所属している。そんな彼女は以前、偶然ではあるけれど、とあるショッキングな事件に遭遇したことがあった。日直ということで、早朝に登校した時のこと。教室内に入るや否や、目に入った光景。 『え……?』 一瞬目を疑った。それも当然の事。教室の天井から、一人の全裸にさせられた少女が吊り下げられているのだ。よく見るとそれは見知ったクラスメイトだった。目隠しをされていて、こちらのことにまるで気付いてはいないようだけど、わかる。 『遠藤さん?』 明るくて可愛らしい、クラスの中でも人気者だと言える人物。美砂子自身も何度となく会話をしたことがあり、親友と呼べる程の深い仲ではないけれども、特に印象に残っている人だった。そんな彼女は何者かによって乱暴にされてしまい、あろうことか教室の中で縛り上げられて吊されて、晒し者にされていた。股間が痛々しく腫れ上がっていて、尿意が限界に達していたのか、びしゃびしゃと雫がこぼれ落ちては、暖かな湯気を立てている。余りにも無惨な光景に、美砂子は言葉を失った。 『あ、あ、あ……。い、いやあああああああっ!』 そして同時に、自分にはどうしようもできない事態だと気付く。美砂子はただ、ショックの余り悲鳴を上げるだけだった。 ――それが今は自分も同じ。身も心も傷ついてしまったクラスメイトのお見舞いの為に病院に行き、その帰りに美砂子は襲われたのだ。 『んんっ!』 背後から口を塞がれ、体を拘束される。その力は大変強く、動きも手慣れたものだった。あらかじめ想定していたのか、人目につかないであろう茂みの奥へと連れて行かれた。 『あ、あああっ!』 美砂子の、服の上からはっきりとわかるくらい大きな膨らみを、男は握りつぶすようにこね回した。美砂子の痛みなど、恥じらいなど、一切考えていない。 『いい乳してんじゃねーかよ。あぁっ?』 『い、痛いっ! 嫌あああああっ!』 ばり、と裂ける音。男は美砂子の胸を弄り回しながら、ついでとばかりにジャケットもろともブラウスのボタンをもはじき飛ばしてしまった。 『や、め、てっ! うああっ! ああっ! あああっ! やっ! やああっ!』 露わになったブラなど男の手を止める障壁にはならず、直に胸を揉みしだかれる。無論、少女の力では引きはがせるわけがない。ふくよかな胸に、男の指がぐにぐにとめり込んでいく。 『でかい声出したら、乳首を捻りあげるぞ?』 男は美砂子をそう脅しつつ、実際に乳首を捻りあげた。その瞬間、美紗紀の全身に激痛が走る。 『ひっ! あ、あああっ! い、痛いいいいいいっ!』 『わかったか!』 『ひ、ひゃいいぃぃ……』 美砂子は震え上がり、大粒の涙をこぼしながら何度も頷いた。もはや、されるがままだ。この男の言うことをしっかりと聞かなければ、痛い目に遭わされる。殴られ蹴られ叩かれ抓られ、何度でも暴行される。もしかしたら、無惨に殺されるかもしれない。完全に抵抗意欲を失った美砂子が呆然としている間にも、男の手は容赦無く伸びていく。邪魔なブラを乱暴に引きちぎり、破ったジャケットとブラウスを体から完全に引き剥がす。続いて美砂子の体をひっくり返し、スカートを脱がすことなく布地を掴んで引っ張り、ばちんと音を立て、留め具ごと強引に引きちぎり、体から剥がしてしまった。続いてショーツもずり降ろしてしまい、最終的にソックスとベレー帽だけが残されたまま、美砂子は一糸まとわぬ姿にさせられてしまった。僅か十数秒にも満たない時間での出来事だった。 『でかい乳だ。この前、お前と同じ制服の娘を一人犯したが、ガキっぽくてがっかりだったぜ』 男のふとした一言。こんな所で衝撃の事実が明らかになる。 『え……。なっ! ま、まさか。あなたが遠藤さんを?』 『あん? お前、あいつの顔見知りか? だったら話が早ええぜ。そうだ。俺だぜ。あのガキを散々可愛がってやってよ、教室に吊しておいてやったんだ。へへっ。大騒ぎだっただろ?』 『ひ、ひどい! どうしてそんなことをっ!』 『面白ぇからに決まってんだろ? あいつ、ま○こに俺の極太ち○こを散々ねじ込まれてひいひぃバカみてぇに喚いてよ。たっぷりと中に出してやったから、今ごろ妊んでんじゃねーのか?』 クラスメイトの、苦痛に歪んだ顔が思い浮かぶ。この男は明るくて楽しいあの娘を、そんな風に傷つけ痛めつけ、精神の崩壊寸前にまで追い込んだのだ。理不尽過ぎる事実を知り、美砂子の心に怒りが込み上げてくる。 『人の痛み、わからないんですかっ? あぐっ!』 抗議したところで、乳首がひねられる。体が人質にでもされてしまったかのようだ。 『でけぇ声出すなっつったろ? これからおめーもあいつと同じように犯されるんだ。覚悟しろよ』 『ひっ!』 ばちぃん、と剥き出しの尻を平手打ちされる。余りの痛みに美砂子はよろめいて転げる。 『ブクブクと牛みてーにだらしなく乳膨らませやがってよ。何なら、妊ませて乳絞ってやろうか?』 『や、だ……。あっ!』 仰向けに横たわってしまった美砂子の上に、男がのし掛かってくる。一物を尖らせながら、犯しにかかってくる。男は美砂子が逃げようと試みているのを見透かしていて、足を踏みつけて動きを封じる。 『痛いっ! あ、い、嫌! 嫌ぁぁぁっ!』 『嬉しいだろ? お前もこれからお友達の処女を奪ってやった男に犯されるんだ。何ならおそろいの病室に入れてもらったらどうだ? くくくっ』 『あ! あ! やだっ! やめっ! あがぁぁぁっ!』 美砂子は必死に腕を伸ばして男の侵入を阻害しようと試みるけれど、全体重をかけられて、少しずつ秘所を圧迫させられていく。非力な少女には、とても押さえきれる力ではない。 『どうしたぁ? 全部入っちまうぞぉ? くくくくっ。もっと抵抗しろよ』 『きひぃぃぃっ! ううぅっ! 痛いぃぃぃっ! んむっ?』 突如、唇を塞がれる。大切なファーストキスが、こんな形で奪われた……。美砂子がそう思った瞬間だった。 『ふんっ!』 『んぐううううううううううううっ!』 ずぶり、と一物が奥まで一気に挿入され、ごつん、と子宮を叩かれたような感じがした。想像を絶する痛みと圧迫感に、美砂子は目を見開いた。 『隙ありだ。キスなんかに気ぃ取られてっからだぜ?』 『うっうっ! そんなっ!』 それから先のことはもう、よく覚えていない。男は本能の赴くままに体を揺さぶり続け、美砂子の膣内を縦横無尽に犯していった。時折思い出したようにキスを繰り返し、美砂子の口や頬を涎まみれにさせたり、ふるふるとたゆむ胸をパン生地のようにこね回した。 『ふふふ。くくくっ。いいぞ、いいぞぉ。お前の学校の女は本当に上玉揃いだな。入試の時にま○この締まり具合でも測ってんじゃねぇのか? おらっ! ずこずこされて嬉しいですとでも言ってみろや! この肉便器! リアルダッチワイフ!』 『あぅっ! あぐぅっ! 痛いいっ! 痛っ! いやあっ! やめてぇぇっ!』 酷い事を言われ、侮辱の限りを尽くされている。涙が溢れて止まらない。 『お前もたっぷり犯してやった後に縛って吊してやるよ。あいつと同じようにな。嬉しいだろ? 見つけてくれた奴に、私、犯されちゃいましたーって、笑いながら言ってやれよ。何なら記念写真でも撮ってもらったらどうだ? 一生の記憶に残るだろ』 もう既に、中に射精がなされている。それでもこの男は膣内から抜くことをせず、交わりを続けて居る。熱病にうなされたように熱くて痛くて、気が遠くなりそうだ。 『も、う……。だ、め……』 『あん? 気ぃ失ったか? ったく、歯ごたえねーなー。折角、馬鹿でかい乳をもっとひねってやろうと思ったのによぉ』 『……』 男はもぎゅもぎゅと、美砂子のまだ硬さの残る胸を乱暴に捻りあげる。その度に、白い胸は段々と赤く染まっていく。きっと痣になってしまうことだろう。 (遠藤さん……) 病室で、声をかけても反応せず、呆けたように黙っていたクラスメイトの姿を思い出す。自分もこのまま同じようになってしまうのだろうと容易に想像が付いた。壊れ行く心をどうにかして繋ぎ止めたいけれど、段々と消え去っていく。 (助けて……) 辺りは闇に包まれ、視界には何も入らない。一体どれだけ犯された事だろう? 男の予告通り、美砂子は全身を縛り上げられて、太い枝から釣り下ろされていた。力は完全に抜けてしまい、もはやまともに声すら出ない。あの時と同じように、誰かが見つけ出してくれるのだろうか? それとも、こんな惨めな恰好のまま、死んでしまうのだろうか? 「あぁ……」 美砂子はいつの間にか放尿をしていた。暖かく湯気を立てながら、雫がお腹を伝わり胸を濡らし顔にぶち当たる。決してしたくてしているわけじゃない。体から力が抜け、勝手に出ていってしまうのだ。ただそれが、冷え切った体には心地良い。一瞬そう思って、余りの惨めさに美砂子は涙する。 「い、たいぃ……。ぐす……。こんな……。どう、して……。ひどい……。ひど……うぅぅ」 じゅくじゅくと湿りを帯び、傷ついた秘所が染みる。じんじんと痛みを感じる。涙がぽろぽろと零れ落ちる。同じように、開ききってしまった口から、よだれがだらしなく垂れていく。男の、恐らく一物から出されたであろう精液が口内に溜まっていた。気付かぬうちに飲み込んでしまったそれも、唾液と共にこぼれていく。 「誰か……。誰かぁ……ぁ、ぁ。う、うぐ……。だ、め……」 尿意を堪えきれず、尚も雫がちょろちょろと音を立てながら流れ落ちていく。あの時と全く同じだと美砂子は思った。 「もうや……。やだ……。こん、な。ひどい……こと」 風が吹き、美砂子が吊り下げられている太い枝が揺れる。美砂子も当然揺さぶられ、くるくると回転している。大きすぎる胸が垂れ下がり、雌牛のようだと感じる。全身を縛り上げられて、尚更ボリュームを増し、乳首もくっきりと勃起してしまっている。隠したくても隠せない。 結局美砂子は、一晩程そのまま放置されることになった。……そうして遊び場を求めて迷い込んだ数人の子供達により、偶然見つけられた。 「う、う……。み、ない……で。た、す、け……て」 間もなくこの忌まわしき拘束はほどかれるだろうけれど、酷い目に遭わされてしまった娘だという、絶対に消えない烙印を押されてしまった瞬間だった。美砂子はただ、がっくりと頭を垂れるだけ。 |