楽しい修学旅行。移動中のバスはみんなの歌声に溢れてた。誰かが云った。先生、私とデュエットしましょ! と。そうしたら別の誰かが云った。だめー! 先生はあたしと歌うの! 更に誰かが自分も自分もと云い始めた。優しい先生は笑いながら云った。みんなで一緒に歌おうかって。

 リモコンで操作すると軽快なイントロが流れてきて、先生がマイクを握る。デュエットをするのは礼菜ちゃんと鈴ちゃんに決まったみたいで、先生と同じようにマイクを握ってる。みんなに大人気の歌を、同じく大人気のアイドルとクラスメイトとして一緒に歌ってる。それだけでとても楽しい。

「……ぅ」

「……ぁ」

 え……? 突然、景色が変わった気がした。バスの中から一変して、見知らぬ建物の中。歌を歌っていたはずの礼菜ちゃんと鈴ちゃんは部屋の片隅で座り込んでいた。全裸で……大きく股を開いて、呆然とした表情で。体中に白くべたべたしたものをつけながら。

「や、やめてえええぇぇっっ! あひぃっ! いやぁっ! やめてぇーーーっ!」

 あれ。おかしいな。……楽しくないの? 裸の莉菜ちゃんが顔をくしゃくしゃにして嫌がってる。四つん這いにさせられて、いつも刀を持ってる格好いい男の人にのしかかられている。どうしたんだろう?

「ひいっ! ひいいっ! 痛いいいいいっ! 放してえぇぇぇっ!」

 莉菜ちゃんと同じように裸の奈緒ちゃんが、サングラスをかけた大きな男の人に体を持ち上げられ、太くて長いものを入れられてゆさゆさ揺さぶられている。どうしたんだろう?

「た、助けてえええっ! お父様ああああっ! うぐぅっ!」

 やっぱりみんなと同じように裸の詩織ちゃんは床に組み伏せられて、おじいさんにキスされてる。詩織ちゃんの口もほっぺも顎もおちいさんの唾でべとべとにされていき、詩織ちゃんはすごく嫌そうにしているけれど、どうしたんだろう? みんな、楽しくないの? バスの中で一緒に歌を歌っていたはずなのに。

「ひぃぃぃ!」

「も、もういやぁ」

「やめて……。やめて……」

 あれ? みんなどうしてカタカタ震えてるの? どうして泣いているの? どうしてみんな、裸なの?

 どうし……て。あ……あれ。ふと、わたしは気づいた……。思い出したと云った方がいいのかもしれない。

「出すぞ! 出すぞぉっ!」

「ひ、あ、あ、あ、あーーーーっ!」

 サングラスの大きな男の人が大きな声を出して、何故だか動きを止めた。数秒後に奈緒ちゃんは乱暴に放り投げられた。どん、と床に落っこちる鈍い音がして、とても痛そう。奈緒ちゃんはそのまま起き上がれずにひくひくと震え、呆然としたままうめくだけだった。そしてその男の人は今度はわたしを……引き寄せた。

「今度はお前のケツにいれてやる」

「や、だ……い、やぁ」

 楽しい修学旅行。楽しかった……楽しかったはずの……修学旅行。バスに乗っていたら突然怖い男の人達が乗り込んできて、わたし達を……どこかへ連れ去った。どうして……。なんで……。色んな疑問が頭に浮かんでくるけど、誰も答えてはくれなかった。
 そんなことを考えていると、私の中にも一気にお尻の穴に大きなものが入って来た。あまりにも痛くて、裂けそうで、声にならなかった。信じられないようなところに突っ込まれて、ショックで震えが止まらない。

「あ、ひ……あああああっ! 痛あああああぁぁっ! お尻がああああっ! お尻があああああっ!」

 わたしはひたすら叫んだ。ママ……。助けてママ……。痛いよ。怖いよ。ママぁ……。何度も何度も。わたしは気が付くと、優しいママの顔を思い浮かべながら、涙をいっぱい流していた。ちょうど、隣にいたお友達にも助けてと云おうとした。けれど、そのお友達……莉菜ちゃんも私と同じように、男の人のものが乱暴に、お尻の穴に突っ込まれて行くところだった。二人ともおそろいで、助けてと叫んでる。

「ひぎゃあああああっ! あーーーーーーっ! あーーーーーっ! あああああーーーーっ! たっ助けてえええええ! いやーーーーーーっ!」

 楽しかったはずの修学旅行はどこにいっちゃったの? どうしてこんなことになってるの? 悲しいよ……。

「……あ」

 お尻の中に、熱いものが込み上げてくる。お股の中にも何度も出されたけれど。いっぱい出されたそれはごぽっと音を立て、こぼれ落ちてきた。お尻の中に入ったままの男のひとのものは、むくむくと大きくなっていく。

「や、だぁ……」

 そうしてまた、わたしはゆさゆさと揺さぶられ始めた。また、痛みがこみ上げてきた。胸も……強く揉まれてしまっていたから。

 みんなで楽しく歌を……歌っていたはずなのに……。

「ぬああぁっ! えぐぅぅっ!」

 いつのまにか別の男の人がやってきて、わたしの口におおきなものを突っ込んだ。見上げると、ものすごく怖い目をして私をにらみ付けている。歯を当てたりしたら殺すぞ……と、低い声で云った。わたしはもう……逆らえなくなっていた。怖い……怖いよ……。

 おうち……帰りたいよ。もう、帰れないの……? 寒いよ。服……着たいよ。制服……返して。裸は恥ずかしいよ……。女の子、なのに……。痛いこと、しないで。恥ずかしいこと、やめて。優しく……して。

 修学旅行……。バス……。歌……。

「ぁっ!」

 お口に、お尻に、お股に……。熱いもの。

 楽しく、ない。痛くて、悲しくて、恥ずかしくて……寂しくて、悔しくて……。

 おうちに帰りたい。

 どうして……どうして……どう、して……こんな目にあわなきゃいけないの。何も悪いこと、してないのに。

「マ、マぁ……」

 助けて……。ここから出して……。ママ……。

 涙が止まらない……。ここは寒くて怖くて……哀しいよ。

 助けて……。

「たすけ……てぇ」

 莉菜ちゃんも白目を剥きながら、同じ事を云った。

「助けなんて来るわけないだろう」

「あぅぅ」

 莉菜ちゃんは髪を乱暴に掴まれて、床に顔を押しつけられている。お友達をいじめないで……。

「まだ犯し足りないようだな」

「丁度いい。今日は調子がいいから一晩中犯しまくってやろう。こいつも一緒にな」

 こいつ……。わたしのこと……。一晩中……。

「ま、まぁ……」

 助けに来て。お願い。

 わたしは気を失うまで、ママの名を心の中で叫び続けていた……。