――園田邸は今、男達に占拠されていた。そして正面玄関から続く鮮やかな赤い絨毯の上では三人の少女が犯されていた。

「あふっ! あ、あふっ! ああっ! やあっ! こんなっ! こんなぁっ! や、やめ……ああっ!」

 園田家の長女、園田みちるは今犬のように四つん這いにさせられ、鎖付きの首輪で繋がれていた。

「ふぉっふぉ。おぼっちゃま。プライドの高い娘を服従させるのは気分がいいものですな」

 みちるの上にのしかかる若い男がいる。園田家お付きのボディーガード。だが今、古手川と云う名の老人の霊が乗り移っている。それにより口調も変り奇妙な感じを漂わせている。

「そうだな」

「あひぃっ!」

 古手川は時折指でみちるのアヌスをほじるように入れてたり、お尻を平手打ちしたりしながら鎖を引く。みちるの頬にはとめどなく流れ落ちる涙。狡猾な男たちの罠にはまり、捕らわれの身になってしまった哀れな少女の一人。散々犯された揚げ句に自分の家で奴隷のような扱いを受けているのだから、その事実が新たな涙をこぼさせるのだ。

「おらぁっ! もっと泣け! わめけっ!」

「いやあああっ! ひいいいいいっ! 痛いいいいいっ! お、お嬢様あああああっ!」

 みちるの後ろでは園田家のメイド……斎藤真弓が犯されていた。その男に乗り移っているのは木戸。少女の涙も悲鳴も全て無視して巨大なものを奥まで突っ込む。服が邪魔だから、柔らかい布地のスカートを乱暴に破り去り、無残に見える。

「やあああああっ! やめてええええっ!」

 そして更に真弓の横でみちるの妹、瑠美が犯されていた。

 狂乱の宴は今始まりを迎えたのだ。





それはもう、何年も前になる。





 お嬢様や美少女、アイドル達が多く在籍していることで有名な聖エクセレント女学院――。ある時。聖エクセレント女学院が修学旅行中、バスが一台ジャックされた。

 そのまま誰にも気づかれる事なく少女達は連れ去られ、監禁された。

 山奥の誰も気付かないような所。数十年も前に打ち捨てられた廃村。今にも崩れ落ちそうな学校を改装し、男たちは少女を監禁し……徹底的に姦した。

 バスジャックから多くの時間が過ぎ去った頃のこと。全員の処女を破り去り……男達は娘を交換していった。ボスである紳一からの提案であるし、部下達も皆望んでいたことだから誰も反対などしなかった。

「ふぉっふぉ! ええのう、ええのう!」

 紳一によって凌辱された少女達は地下牢に一まとめにされ、監禁されていた。全裸にされ、鎖と首輪で繋がれるというあまりにも屈辱的な格好にされて。そこに今、古手川が入り込んでいた。彼は何度も何回も飽きる事なく少女を犯し続けていた。

「お坊ちゃまが選んだ娘たちは最高じゃのう」

「あ……あぁぁ……ぁぁ」

 彩乃は四つん這いにさせられ、顔を床に押し付けられながら犯されていた。古手川のものが出入りするたびに、柔らかいお尻の肉がたゆむ。それを見て古手川は、彩乃のお尻を両手で掴み、ぐにぐにと揉むのだった。

「もっと舌を使え! この下手くそがっ!」

「う、うううぅっ! うううっ!」

 仁王立ちする木戸。その前にひざまずくようにして柚流は木戸のものをくわえこまされていた。顔にも胸にも射精され、白く汚されている。それも一度や二度のことではなかった。必死に舌や唇を使い愛撫をしている。なのに木戸は絶頂を向かえるたびに云うのだった。もう一度だ、と。もうかれこれ五回目にもなるだろうか。勿論口の中にも射精されていて、木戸のものがうごめくたびにぐちゅぐちゅとこすれ合う。

「おうっ……おぐっ! うぐっ!」

 生真面目で、凛々しく端整な柚流の顔は今、汗と涙と鼻汁で濡れ呼吸が苦しくて真っ赤になりくしゃくしゃになっていた。そして更に木戸の精液がたれて行く。

 屈辱だった。どうしてこんな目に遭わないといけないのか。牢の誰もがそう思った。

「ペースが落ちてるぞ。こうやるんだよ!」

「んひっ!?」

 木戸は突如柚流の頭を掴み、前後に激しく揺さぶり始めた。その拍子に柚流はむせ返ってしまう。

「げ……げほっ! ごほっ……う、うえぇぇぇ」

 唾液と共に精液がこぼれ落ちる。

「このアマぁ! なに吐き出してんだ!」

 木戸は柚流の髪を掴んで引き寄せ、再度くわえさせる。そして脅す。

「三十秒以内に俺をいかせろ。できなかったらこれから、ここにいる全員のケツの穴に突っ込んでやる」

「そん……なっ!」

 みんなを守らなければ。……既に、手遅れかもしれないけれど。それでも少しでも苦痛を和らげたい。柚流はしゃくり上げながらも一心不乱に顔を動かし舌で愛撫をくわえた。だが、現実は苛酷だった。

「終わりだ」

「あ、あぁ……。ま、待って……みんなには……何もしないで」

 柚流は必死に木戸を止めようとする。だが、じゃら、と突如鎖が引っ張られた。

「う、ぐっ! ぐえぇぇぇっ!」

「ロクにしゃぶることもできない癖に指図するなっ!」

 必死に、一生懸命やってきたのに……。呼吸ができない。苦しい……。柚流はのたうち回る。だが、愛想を尽かされたかのようにして木戸は柚流の体から離れていった。そして……近くにいた娘、せりかの体を掴んでひっくりかえし、アヌスへと挿入していくのだった。

「あ、あ、あっ! あひぃっ!」

 せりかの顔が絶望に彩られて行く。取り残された柚流はただ、呆然としながら涙をこぼすだけだった。自分も犯され、みんなも同様にひどい目に遭わされている。こんな理不尽なことがどうして許されるのだろう。

「ふぉっふぉ。財閥令嬢のお尻はええのう」

「あ……。やめ……」

 ひたすら犯した挙げ句、彩乃の中に出し終えた古手川は、今度は紫音を犯していた。体中を弄った上に、アヌスをなめていたぶっている。

 監禁される前まで……日本有数の財閥令嬢だった娘。一気に地獄の底まで叩き落とされ、二度と戻れない。

「ふぉふぉふぉ」

「あぅ……っ」

 醜悪な老人と濃厚なキス。その後、お尻の中に熱いものが突っ込まれてきた。紫音はもう、何も考えられなくなっていった。





その頃。紳一の部屋では……。





「あ、あ」

「ふ。木戸のような奴に犯されるよりいいだろう?」

 椅子に腰掛ける紳一の上に、奈緒が乗せられていた。その背後では、処女を奪われる時の映像が流れている。二度と思い出したくない時間……。

 部屋の中には部下たちに割り振られ、犯されてしまった娘たちが鎖と首輪で繋がれたまま座らされていた。

 連れてきたのは背後に控えている直人。勿論、主人の為に娘たちの体を念入り洗った。一つの部屋に集め、消防車が使うようなホースを少女達に向けた。強力な水圧に少女達は転がされ、悲鳴を上げ、泣きじゃくった。顔も股間もお尻も……全てもう一度汚されるために洗わされた。物のように扱われる惨めさに、少女達の目は虚ろになっていった。

「うううっ!」

 突如、奈緒の目が見開かれた。紳一に秘所を貫かれながら、お尻に違和感。最初から示し合わせていたのだろう。奈緒のお尻に誰かが指を入れてきたのだ。

「あひぃぃぃっ! や、めて……っ!」

 きつく目を閉じた少女……莉菜だった。指を入れ、ぐにぐにと刺激する。

「締め付けがよくなったぞ」

 紳一は奈緒をいじめるように笑いながら、下からの突き上げを速める。と、同時に奈緒の顔を引き寄せてキスをする。好きじゃない人とのキス。みんなをこんな目に遭わせている張本人と……。この人のせいで、自分もみんなも全てめちゃくちゃにされた。なのに抵抗することすらできない。

「やああっ!」

 莉菜が悲鳴を上げる。直人が莉菜のアヌスに指を入れたのだ。

「友達の尻を掘りながら自分も掘られるのはどんな気分だ?」

「いいぃやああぁぁぁ……っ!」

「もっと上下に動け。そうだ……いいぞ」

「う、うっ。いやぁっ!」

 紳一は奈緒の中に射精した。そして続いて莉菜を犯し……同じように中に射精した後で、二人にシックスナインの格好をさせ……縛り上げた。

 これで終わりなどではない。少女達のすすり泣きが今も聞こえる。





そんな時、異変は起きた。





警察隊の突入だった。





遂に当局に発見されたのだ。





 激しい銃撃戦の末、直人は紳一をかばって死んだ。その際、人質にされた少女達も何人か盾にされ、死亡した。

 一方、牢の中では木戸と古手川が少女達を全員犯し終えようとしていたところだった。

「ふぉっふぉ。全部飲むんじゃぞ」

「う、うぅ……ぅ、ぅ」

 文の口内奥深くにものを突っこみ、そのまま小便をする古手川。文は虚ろな目のままただ、喉をならして飲み込み続けるのだった。

「いくぞ! 出すぞ……」

「あっ! ひっ! うぅっ!」

 木戸は礼菜の体を完全に持ち上げたまま、ひたすら突き上げていた。そうして射精し……。その時だった。

 びしゃ、と音がした。文の口から古手川のものが離され、未だ出ていた小便が文の顔に当たる音。

 どさ、と鈍い音が響いた。同じく人の気配に気付いた木戸が、礼菜の体に射精を終え床に放り投げたのだ。

 徹底的に陵辱され、完全に自我を壊された少女が何人も床に転がっている。

 そうして銃声が響き渡る。男達は少女の身体を盾にしたまま、応戦を始めた。





悪夢が絶望に変わる瞬間。





これは新たな悪夢の始まりに過ぎなかった。