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書感・その14:ましろ色シンフォニー ‐Twinkle moon‐




巫女度(5):★★★★★
追加度(5):★★★★★
黒髪度(5):★★★★★



 本作はPSP版における追加ヒロインたる小野宮結月を中心としたストーリーである。本来追加キャラというものは、不憫な扱いをされることが多いもので。考えてみればそれは至極もっともなもので、ぶっちゃけコンシューマ移植を想定した一般作化というべきかえろシーン分の穴埋め、あるいはオリジナル版との差別化を図るためのちょっとした後付けのおまけ要素として登場した、いわばパッと出の見知らぬ女に対し、既存というべきか抵抗勢力というべきか、古株といえばいいのか企業活動で言うところのお局といいますか、まあそういうあからさまに主人公を狙っている勢力にとって、恋敵が単純に一人増えるということにもなるわけで歓迎すべき存在ではあまりないわけであり、つまり色々と嫌がらせをしたり足を引っ張ったりと陰湿な手口を使いつつ、排除の方向へと向かうのが、ムラ社会的なエロゲーヒロイン界隈の人間関係の行きつく先なのである。

 ……というのはまあ、三次元においてはよくありそうなお話ではあるけれども、そんなどろどろしたものはいやじゃいとおれは思う。本作に、そういう要素はないので安心はできるな。

 さて、結月という女の子は、あんまりPSP版のシナリオでは言及されてはいないけれど、なかなかのふっくらおっぱいさんであったりする。更に黒髪で時々巫女だったりする。そして、やりとりがなかなかに微笑ましい。結構なボケボケさんでも。愛理との友情(からかったりおちょくったりしてる)。桜乃とのボケ合戦。そして新吾にデレてからの可愛らしさ等々。とても魅力的なヒロインだと思うのだけど、悲しいかな、移植版の追加キャラという立場。てなわけで、ましろ色シンフォニーのPC版をプレイしたけれどもPSP版はしたことがない。あるいはPSPを持ってないとか、結月シナリオをどうしても見てみたいとか、そういう方向けのものかもしれない。






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