夏色少女(壱)




















突然であるが!(--)
花鈴「なんですか?(・・)」
諸君らに問う。『夏』と云えば何か?(--)
鈴那「青い海なの〜(^▽^)」
花鈴「えっと。夏祭りとか?(^^)」
ふむ。他には?(--)
鈴那「山でキャンプなの〜(^▽^)」
花鈴「他には…プールとか(^^)」
なるほどなるほど。それらは極めてまっとうな道である。…が(--)
花鈴「何でしょうか?(・・;;)」
諸君らは肝心な『アレ』を忘れておる!(--)
鈴那「アレ?(・・)」
そう。アレだ!(--)
花鈴「…な、何でしょう?(^^;)」
いざ、聖地にゴーッ!(--)

わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら
わらわらわらわらわらわらわら

↑蒸れ蒸れぎゅうぎゅう詰めの、人の波♪

鈴那「ふにゃぅぅ……。暑いの〜………(xx;;;;)」
花鈴「す、凄い人だかりですぅ……(;;;;;;)」

ざわざわ。ざわざわ

馬鹿者!この程度でうろたえるでない。これこそが夏の風物詩であるのだよ(--;;;)
花鈴「あ、あの。ご主人様。……ここはいったい、何をするところなんでしょうか?(;;;;;)」
ここはだな。……っと。毎度ありぃ〜♪( ̄ー ̄)
花鈴(な、何かを売っているんでしょうか?(・・;;;;))
まぁ座れ。話すと実に長くなるでな( ̄ー ̄)
花鈴「は、はぁ…(・・;;;;;)」
鈴那「鈴那。汗びっしょりになっちゃったの〜(xx)」
これしきのことでどうするか(--#)
鈴那「ふにゃ〜(;;)」
シラユリ「あらあら。お久しぶりですね。花鈴さん。鈴那さん(^^)」

ぴょこん♪

花鈴「え?……シラユリさん?(・・;;;)」
シラユリ「はい(^^)」
む!出たな。手の平サイズの省スペースシキガミ(--;;;;)
シラユリ「微妙な言い回しですね(--;;;)」
シラギク「お久しぶりですぅ〜(^^)」

ぴょこぴょこ♪

鈴那「ふにゃ?シラギクちゃん〜(・▽・)」
おこちゃまシキガミ登場であるな(--)
花鈴「どうしてシラユリさん達がここに?(・・;;;)」
そいつはね(--)
眞白「さぁさぁっ!今なら○○の新刊本が安いよぉっ!そこのお兄さんっ!買った買ったぁっ!(>▽<)b」

ばんばんばんばんッ♪

…………バナナの叩き売りじゃないんだから(-▽-;;)
花鈴「シラユリさん達のマスターさん?(・・;;;)」
眞白「お客さん。冷やかしですかにょ〜?( ̄ー ̄#)」

じろっ♪

そう。シキガミマスターさんこと、眞白さん(--)
鈴那「シラギクちゃん〜♪(^^)」
シラギク「鈴那ちゃん。気持ちいいですぅ〜♪(^^)」

すりすり♪

花鈴「そ、それで。ここで何をされているんですか?(・・;;;;)」
鈍いやっちゃな。さぁくるスペースがあって、売り物があって、たたき売りをしているということは、一つしかなかろうに(--)
花鈴「????(・・;;;;)」
同人即売会にサークル参加してるっちゅーことやねんっ!(--#)

すぱぁんっ♪

花鈴「ひぅっ!(xx)」
鈴那「ふにゃっ。おねえちゃんをいぢめちゃだめ〜(;;)」
シラユリ「野蛮ですわ。やっぱり、祓っておくべきでしたわね(--#)」
シラギク「ですですぅ〜(--#)」

ぷかぷか♪

ええい!ふわふわまとわりつくんじゃないわっ!(--#)
鈴那「どうじんし…って、なぁに?(;;)」
うむ。よい質問だ。同人誌とはな(--)
鈴那「同人誌とは?なぁに?(・・)」
シラキ「暑苦しいみゅ〜。この男どかすみゅ〜(--#)」
同人誌とは…。人類が生み出した歴史の中でも最も熱き情熱のこもった至宝ともいえる…(--)
シラギク「物凄く強力な妖気を放っているですぅ〜。三人がかりでやるですぅ!(--;;;)」
史上最高と云えるであろう紙媒体それ自体を越えた、新たなる新境地なのである。そして…(--)
シラユリ「訳の分からないことを延々と語りはじめましたわ。今が好機です(--#)」
ずっと人々の心を捕らえて離さずにいて、これからもそうでありつづけるという極めて愛玩・中毒性の高い伝達媒体なのである(--)
鈴那「ふにゃ……???(;;)」
つまるところ、宇宙の意志。真理とも云うべく……(--)
シラユリ「せーのっ(--#)」
シラギク「せーの…ですぅっ(--#)」
シラキ「せーの、だみゅっ(--#)」
その効用があまりにも強力かつ伝染性が強すぎてだな。いずれの時代も権力者共が規制をかけようと企んでいてだな。その度に熱き者達の崇高な意志により、危急を脱することができており、これを一つの伝統と……(--)
鈴那「ふにゃぅ〜〜〜っ!鈴那、よくわかんないの〜〜〜っ!(xx)」
シラユリ「炎っ!(--#)」
シラギク「氷ですぅっ(--#)」
シラキ「雷だみゅっ(--#)」

びしッ!

うぎゃーーーーーーーーーーーーっ!!!!おんどりゃぁ!いきなりあにしやがるっ!(--######)
シラユリ「おとなしく祓われてくださいっ!(TT#)」
シラギク「妖気がぷんぷんするですぅっ!(--#)」
シラキ「邪気の固まりだみゅっ!(--#)」
貴様等!不意打ちなんぞ卑怯やぞッ!(--#)
シラユリ「除霊に手段は選びません!(--#)」
シラギク「邪気が強力過ぎるですぅ〜!(TT#)」
シラキ「まともにやってたらキリがないみゅ!(-ω-#)」
好き放題いってくれるじゃねぇか!もー怒ったぞ!(--#)

ずんっ♪

眞白「…何をやっているのですかナ?( ̄ー ̄#)」
はっ!?(--;;;;;;)
シラユリ「ま、眞白さん…(;;;;;;;)」
シラギク「へぅえぅ………/(>_<;;;;)\」
シラキ「……。や、やばいみゅ(-ω-;;;;;;)」
眞白「サボってないでキリキリ売り子やんなさいぃぃぃっ!!!!( ̄□ ̄####)」
シラユリ「す、す、すみませんーーーーーーーーーーっ!!!!(>_<;;;;;)」
シラギク「はいですぅぅぅぅっ(;;;;;;;)」
シラキ「す、すぐに戻りますみゅっ!(--;;;;;)」
眞白「見なさいあんたたちっ!手の平サイズになりながら一生懸命売り子さんやってくれてる花鈴ちゃんと鈴那ちゃんをっ!(--####)」
花鈴「ひぅぅ。あ、ありがとうございます〜(xx;;;)」
鈴那「鈴那、くたくたなのぉ……(xx)」
あれ。いつの間に手の平サイズに…(--;;;)
眞白「サークルスペースは二人しか座れないから、急きょ省スペースな手の平サイズになってもらったのですよ。おほほほほ♪( ̄ー ̄)」
花鈴「あは……。ち、ちっちゃくなっちゃいました〜(^^;)」
鈴那「手の平に乗れちゃうの〜(^^)」

ぴょんっ♪

眞白「あらあら。可愛い♪( ̄▽ ̄)」
鈴那「ふにゃん♪(^▽^)」
眞白「やっぱり、こー。手の平サイズだと可愛さ倍増よね( ̄▽ ̄)」
(こ、この人……。ただ者じゃない(--;;;;;;))






シラユリ「忙しいですわ(・・;;;;)」
シラキ「倒れないように…支えるみゅ♪(・▽・)」
シラギク「横から強大な妖気の固まりを感じるですぅ(--;;;;)」
誰が妖気の固まりや!(--#)
花鈴「えっと。何をすればいいんでしょう?(;;;;;)」
鈴那「人がいっぱいなの〜(^^)」





それはそうと、売り上げはいかがっすか?(--)
眞白「ぼちぼちでんなぁ( ̄ー ̄)」
さ、さいですか(-▽-;;;;)

ばんばんばんばんっ!

ひっ!(--;;;;;;)
眞白「すぉ〜このおにーさんおねーさんっ!!!!(>▽<)b」
シラユリ「出ましたわ。眞白さんの必殺『たたき売り戦法』が(--;;;)」
た、たたき売り…( ̄□ ̄;;;;)
シラギク「適当に、側を通ったお兄さんやお姉さんに目をつけて、なんだかんだ口実つけて捕まえるのですぅ(^^)」
眞白「よっ!お兄さん!それを手に取るとは、お目が高い!( ̄ー ̄)」
シラキ「そして、うまく言いくるめてたんまり買わせるみゅ♪( ̄ω ̄)」
眞白「これを買わなきゃ一生損しますよ〜♪つ・ま・り。『今が買い』ってことですにょ♪是非是非っ!保存用と実用に二冊!いやいや、三冊ッ!( ̄▽ ̄)」
シラユリ「そして。相手の反応が思わしくない場合。もしくは、冷やかしに終わりそうな場合(--;;;;;)」
眞白「おきゃッさァ〜ん。もしかして、冷やかしですかにょ〜?(☆ω☆#)」
シラギク「キラリと光る、大口径の…(--;;;;)」
眞白「目・か・ら…♪(☆ω☆)」
シラキ「嗚呼。また一人犠牲者が増えたみゅ………(-ω-;;;;)」
眞白「びぃぃぃぃーーーーーーーーーーむっ!(☆□☆#####)」

びしゅーーーーーんッ!

シラユリ「しかも。それだけでは終わらないんです(--)」
眞白「あーんど!口からばずーかぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!(☆○☆)」

ずごンッ!

………( ̄□ ̄;;;;;;;;)
シラユリ「…壮絶な戦場みたいですわ(--;;;;;;)」
はっはっはっは。ま、まぁ。それはともかくとしてだ( ̄ー ̄;;;;;;)

つんつん

むぅ…(--)
花鈴「ひぅっ!ご、ご主人様ぁっ!……そんなとこ触っちゃ嫌ですぅっ!(;;;;;;;;)」
シラギク「せくはらですぅっ!(TT#)」

つんつん。つんつん

ぬぅ…(--)
鈴那「ふにゃにゃ?(^^)」
シラキ「鈴那しゃん。仔猫みたいだみゅ(^^)」

ばんばんばんばんっ!

花鈴「ひぅっ!(;;;;;;;)」
そこのお兄さんっ!今なら超精巧な美少女フィギュアが安いよ安いよっ!(>▽<)b
花鈴「そ、そんなぁ!ご主人様〜〜っ!(;;;;;;)」

びしぃっ!

痛い…(--;;;;)
シラユリ「目の前で堂々と人身売買しないでくださいっ!!!!(--#####)」
単なるジョークやないか。いちいち呪法ぶっぱなすんじゃないわ!(--#)
シラギク「冗談で人身売買するなんて最低ですぅっ!んべーーーーーーーーーーーですぅっ!(>_<)」

ばんっ!

花鈴「ひぅっ!(xx)」
…………むかついた。純なお子様にあるまじき行為こと、あっかんべーされるたぁ。如何に穏和な私といえども、非常に苦いはらわたが煮えくりかえって食すのが難しい状況へと追い込まれたではないか(--#)
シラギク「何度でもやってやりますぅ!んべ〜〜〜〜〜ですぅっ!(>◇<)」
やろうってのか!あァ?(--#)
花鈴「ひぅ〜!ひぅぅぅ……い、痛いですぅ〜!ご主人様ぁ〜!離してくださぃぃぃ〜(xx)」
鈴那「ふにゃっ!おねえちゃん〜!ご主人様っ!おねえちゃんをいぢめちゃダメ〜〜〜!(;;;;;;;)」

じたばたじたばた

眞白「み〜な〜さ〜ん。何をやっておるのですかな?( ̄ー ̄#)」

ずごごごごっ!

はっ!(--;;;;;;;)
シラギク「へぅぅぅっ!(;;;;;;)」
シラユリ「す、すごいオーラですっ(--;;;;;;)」
シラキ「天変地異の前触れかみゅっ!?(;;)」
眞白「あんたらもサボってないでさっさとキリキリ売り子やんなさいッ!( ̄□ ̄####)」
シラユリ「ひぃぃぃぃっ!は、は、はいぃぃぃっ!ただいまっ!(;;;;;;;;;)」
シラギク「マスター…。怖いですぅぅぅ(;;)」
眞白「あんだってぇっ!シラギクぅっ!( ̄□ ̄########)」

がしっ!

シラギク「へぶぅぅぅぅっ!(;;;;;;;;;)」
眞白「ゆーこと聞かない悪い子シキガミは〜……おしりにでこぴんっ!!!!!( ̄□ ̄######)」

びしびしびしっ!

シラギク「へぅぇうぇううーーーーーーーーーーっ!ま、ますた〜〜〜!いたいのですぅ〜〜〜〜〜〜!(xx)」
て、手の平サイズででこぴんは……痛そうっすね( ̄△ ̄;;;;;)
眞白「みにゃるでぃしゃん〜!( ̄ー ̄#)」
は、は、はぃぃぃぃっ!(--;;;;;;;;;)
眞白「ちゃんと売り子さんやってくらさいなのですっ!ちゃんとやってくれないと…( ̄□ ̄#####)」
や、やってくれないと?(--;;;;;;;;;)
眞白「また○×□△な事しますよぅっ!!!!!( ̄□ ̄#####)」
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(;;;;;;;;)
花鈴「…な、なんか。ご主人様が怖がってるの。久しぶりに見たような気がします(^^;)」
鈴那「眞白おねえちゃん。すごいの〜(・▽・)」
眞白「ほら!キリキリ売ってくださいなのれすっ!( ̄□ ̄#####)」
うぅぅ。しくしくしくしく…………(xx)




















こうして。




















真夏の祭典は時を刻んでいく…。




















そのころ





















ころんっ♪

鞠音「ふみゃぁ〜♪涼しいみゃ♪( ̄ー ̄)」




















沖野家には




















程良くクーラーの利いた部屋でお昼寝をしている




















留守番中の猫がいたりして。




















ぷすぷすぷす…

眞白「まいどありぃなのですよ♪(☆ー☆)」
シラギク「またまた犠牲者が一名ですぅ………(;;)」
シラキ「もう。誰にも止められないみゅ(--;;;;;)」
シラユリ「眞白さんが…遠い人に見えますわ……(;;)」
眞白「おほほほほッ♪何とでも云いなさ〜い♪おほほほほほほほほ〜〜〜〜〜〜〜ッ♪( ̄▽ ̄)」

ぱたぱたぱたぱた

シラキ「完全に左うちわみゅ…(--;;;;;)」
シラギク「へぅえぅ……。マスターが遠い人になっていくですぅ………(;;)」
シラユリ「上機嫌ですわね……(--;;;;;;)」
…………ぅぅ(--;;;;;;)
花鈴「ひぅ…ぅ。へとへとですぅ………(xx)」
鈴那「暑いの〜………(xx)」
眞白「VIVA!!完売!!!おーほほほほほほ!!ルンルン♪(⌒▽⌒)」

ぱたぱたぱたぱた





















有明の夜空に




















眞白おねぇ様の高笑いが




















響き渡るのであった!




















う、ぅぅ………。この話。フィクションであったかどうかは、皆様の判断にお任せします………(--;;||||)

がくっ!




















次回に続く



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