僕は…その女性に…恋をしました。
悠希「花鈴さん…」 花鈴「ゆ〜君…」 出会ってすぐに…好きになってしまった。 は、恥ずかしいけれど。一目惚れ…というやつです。 悠希「僕…。僕は…」 花鈴「…」 でも、今は… 初めて会ったときよりも、もっともっと…好きになっていました。 悠希「ぼ……く………」 花鈴「…」 花鈴さんは…外見通り、ううん。それ以上に…とっても、優しくて…。 ちょっと子供っぽい笑顔が…可愛くて。 悠希「花鈴さんのことが……」 花鈴「は、はい…」 サラサラの、綺麗な黒髪をまとめて、三つ編みにしていて…。 先をちょこんと、小さなリボンで留めていて。彼女が振り返る度に、僕はドキっとしてしまう…。 悠希「か、花鈴さんの……こと、が……」 花鈴「は…い…」 年上の…高校生の、女性なのに。 『可愛い』なんてことをいうのは、失礼なのに…。 悠希「…………え、と」 花鈴「…………は、い」 暖かくて、優しい…瞳。…小さな桜色の…唇。ふっくらと…お、おっきな…む…胸。 …べ、べべべべ…別に、だからって…僕は。花鈴さんをエッチな目で見たりなんて、しないよっ! 悠希「す……」 花鈴「………」 『好きです』…その一言が、なかなか出てこない。 僕は…意気地無しだ。自分が情けなくなる。 悠希「す……す……」 花鈴「………」 顔を真っ赤にしている花鈴さん。 恥ずかしがらせているのは、僕…。 悠希「……………」 花鈴「ゆ〜…君」 呼吸を整えて、ドキドキと高鳴る鼓動を押さえて…。 ひとかけらの勇気…。僕と、同じ名前の…『勇気』を振り絞って…。 ぐっ! 花鈴「あ…」 悠希「ぼ、僕はっ…。か……花鈴さんのことが………す、好き…ですっ!」 遂に言った…。言ってしまった…。花鈴さんの小さな体を引き寄せて…。 僕たちは凍り付いたように…お互いの瞳を、見つめ合っていた…。 花鈴「ゆ〜君……」 悠希「花鈴さん……」 僕は花鈴さんの肩を掴んだまま。…見つめ合ったままお互いの名前を呟く。 軽く触れ合っているからか。誰よりも、大好きな人の鼓動が…伝わってくる。 ぎゅっ! 花鈴「ゆ、ゆ〜君っ!」 悠希「…」 驚いたような、花鈴さんの声。 僕は、無意識のうちに…花鈴さんの身体を抱きしめ…。 花鈴「ゆ…ぅ……く………んんっ!」 悠希「…………」 キスを…していた。 悠希「僕と…付き合って、くださ…い…」 花鈴「…………」 抱きしめ合ったまま。花鈴さんと、にらめっこをするような感じで。 僕は…告白を、終えた…。 花鈴「ゆ〜君なら………いい、よ………」 悠希「花鈴さん……。……ありがとう」 僅かに…頷いてくれる花鈴さん。 こんな時に、変な答えだけど…。それしか、言葉がでなかったから。 花鈴「もう一度…キス、しよ……」 悠希「………はい」 花鈴さんが目を閉じ…僕は……再び唇を近づけていく……。 やがて、ふっくらした身体が触れ合って…『好き』な気持ちを伝える…。 悠希「う、ううん……(--;;;;;)」 がばっ!
悠希「…………夢、だったんだ。ああ、体中…汗だくだよぉ(;;)」 僕は布団から身体を引きずり出すように起こして、まだ眠っている頭を、眠りから覚まさせる。 でも…。 悠希「花鈴さん…可愛いなぁ(//-//)」 夢の中でも会えて…幸運だったのか、それとも。精一杯勇気を振り絞って告白したのに結局は夢で…残念だったのか。 悠希「キス………しちゃったよ(//-//)」 夢の内容を一語一句…花鈴さんの表情から声から…ハッキリと覚えている。思い余ってキスをしてしまったことも…。 悠希「けど…(TT)」 これじゃ、ダメだよ。……いくら勇気を振り絞って告白しても、夢の中じゃ……意味がないよ…。 悠希「ちゃんと現実で言わなきゃ、だめだよね(・・;;;;)」 今日も登校時間に会えるから…。早く学校に行く支度をしよう。そう、思ったときだった。 ばさっ!
着替えをするために、パジャマのズボンを下ろしたら……。 悠希「…………(・・;;;;;)」 べと〜〜〜……
悠希「………………へ?(;;)」 奇妙な…今まで見たことも無い感覚に、恐る恐る……ズボンの中、じゃ…なくて……その。ぱ、パンツの中に……手を入れると。 べっとり♪……
悠希「…わあああーーーッ!(;_;)」 な、な……なんなんだよこれはーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!! 悠希「ぱ、パンツの中が……あううう……。な、何なんだよぉ……こ、この、白い…変なの……(;;)」 べっとりと……うう。へ、変なのが……。 悠希「……で、でも。いつ……こ、こんなの(;;)」 ……………あ。で……でも。花鈴さんの夢を見ていたら…すごくた、…楽しくて、気持ちよくて……。 悠希「……………………もしかしてもしかしてもしかしてっ!!!!(;;)」 あ、あの夢を見ているときにっ!? 悠希「……ああああ。ぼ、僕………何てことを……ううっ(xx)」 あの可憐な花鈴さんを思い浮かべながら……こ、こんな……き、汚い……ものを……うう。だ、出しちゃったの!? 悠希「ぐすっ、ぐすっ……。僕……最低だよぉ……ひっく………(;;)」 こんなんじゃ、合わせる顔がないよぉ……。 悠希「どうしよう……(;;)」 と、とりあえず……汚れちゃったパジャマとパンツを脱いで……。洗濯機にこっそり入れておかないと……。 僕はこそこそと、二階の部屋を出て…一階にある洗濯機に向かって行こうとしました……が。 「悠希〜!花鈴ちゃんと鈴那ちゃんがお迎えに来てくれたわよ〜〜〜〜!(^^)」
悠希(わああああっ!!!!(;;)) ドアのノブに手をかけようとしたとき、母さんが大きな叫ぶ声がして……。 悠希(か……花鈴さんと鈴那ちゃんが………来ているんだ!?(;;)) す、すごく…う、嬉しいんだけど!でも、でもっ!…げ、玄関に花鈴さん達がいると言うことは!!!! 「何してるの!早く降りてきなさい〜〜〜〜!(TT)」
悠希(わ、わあっ!……そ、そんなこと……わ、わかってるよぉ母さんッ!でも、でもっ!(;;)) い、今…この格好で降りていったら……あううっ!か、花鈴さんと……は、鉢合わせに……っ! そういう状況だから……僕は身動き出来なかった。だって、おとなしく降りていったら、ず、ズボンも…パンツも履いてない姿を………み、見られちゃう……からっ!!!! ////// その時、階下では… //////
悠希・母「もう。悠希ったら、仕方ないわねぇ…。折角来てもらってるのに…(TT)」 花鈴「あは…。ゆ〜君、朝弱いんですか?(^^;)」 悠希・母「普段はそんなことないんだけどねぇ。あ…可愛い女の子が二人もお迎えに来てくれたから、照れちゃってるみたいだわ♪(^^)」 花鈴「ひぅ〜っ。そ、そんなこと……ないですぅ(//_//)」 鈴那「ふにゃぅ?(・・)」 悠希・母「ほらぁ!悠希〜〜〜〜!早く降りてきなさ〜〜〜〜〜〜〜〜いっ!可愛い女の子を二人も待たせちゃだめよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!(TT#)」 花鈴「ひぅ…。おば様…(^^;;;;;)」 鈴那「ふにゃ…。ゆ〜おにいちゃん。起きてこないね〜(^^)」 悠希・母「しようがないわねぇ…。花鈴ちゃん、鈴那ちゃん…。申し訳ないんだけど、あの子…起こしにいっていただけないかしら?(--)」 花鈴「は、はい。いいですよ〜(^^;)」 鈴那「わかりました〜♪(^▽^)」 悠希・母「ごめんなさいね。いつもはちゃんと起きるのに…。でも、女の子に起こされたら、さすがにちゃんと起きると思うから…(^^)」 花鈴「あは…。お邪魔しま〜す(^^;)」 ////// そして、愛しの花鈴嬢が…♪ //////
とん…とん…ぎし、ぎし…
↑階段を上がる音♪ 悠希(わ、わわわわーーーー!!!!か、花鈴さんが……ぼ、僕の部屋に……あうううっ!(;;;;;;)) どどどどっ!ど、ど……どうしようっ!!!! 悠希(ぱ、パンツもズボンも……ぐっしょりだし…あううっ!ど、どうすれば……!!!!(;;;;;;;;)) とん…とん…ぎし、ぎし…
↑続・階段を上がる音♪ 花鈴『ゆ〜君♪朝だよ〜(^^)』 鈴那『ゆ〜おにいちゃ〜ん。朝だよ〜(^▽^)』 悠希(わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!(;_;)) がちゃっ…
↑ドアを開く音♪ 花鈴「ゆ〜君。おはよう♪(^^)」 鈴那「ゆ〜おにいちゃん、おはようございま〜すなの♪(^▽^)」 悠希「…………あ……………う、………お、おはよう……ございます……ぅ…………(;;)」 花鈴「おば様に頼まれて、ゆ〜君を起こしてって…。今日もいいお天気で、気持ちいいよ〜♪(^^)」 そ、それは…わかるんですけど……でも。…うう。 鈴那「ふにゃぅ〜♪ゆ〜おにいちゃん、起きるの〜♪(^^)」 悠希「あ…。れ、鈴那ちゃん…。えっと、僕…その。……も、もうちょっとしたら起きるから……あう…(;;)」 花鈴「…ゆ〜君、顔が赤いけど。もしかして、風邪?(・・;;;;)」 悠希「…………へ!?(;;)」 ぴとっ♪
悠希「……あぅ(;;)」 ひんやりと、柔らかな花鈴さんの手が……僕のおでこに触れた。 花鈴「わっ。…すごい熱だよ!(・・;;;;)」 僕は、身動きとれない…。だって、布団の中に入ってはいるものの……ズボンも、シャツも…パンツも……何も着ていない状態だから。 悠希「…ち、ちがうですっ!……え、えっと………ただ、その…あ、暑いだけ……ですっ!(;;)」 花鈴「それならいいけど…でも、大丈夫?(・・;;;;)」 心配そうな花鈴さん……。ああ、僕は……こんな自分が情けないです〜〜〜! 悠希「だ、大丈夫ですから…。その…し、心配しないでくださいっ!す、すぐ行きますから、し……下で待っててくださいっ!(;;)」 その時…。
悠希・母「花鈴ちゃん、鈴那ちゃん〜。よかったらフルーツヨーグルト、食べていって〜♪」 鈴那「ふにゃ〜♪よ〜ぐると〜〜〜〜♪(^▽^)」 悠希(か、母さん……た、助かった……よ(;;)) 花鈴「じゃあ、ゆ〜君。私たち、下で待っているね(^^)」 悠希「は、は……はいいっ!(;▽;)」 がちゃっ♪
悠希(ふぅぅぅ……。た、助かった………よぉ(;;)) ようやく安心して、僕は…布団の中に突っ込んでおいたパンツとズボンを引き出して…。 悠希「………でも、着替えは下にあるんだよね……(;;)」 まだ完全に危機を脱したわけじゃ…ないんだよね。うう。 僕は、抜き足差し足…泥棒のような感じに、音を立てずに…歩き出した。手にはパジャマとパンツを持って…。 悠希(見つかりませんよ〜に……。ううっ(;;)) 極めて静かに…ドアのノブを回し、開ける…と…。そこには。 がちゃっ♪
花鈴「きゃっ(・・;;;;)」 ノックしようとしたら、急にドアが開いて…ちょっとびっくりした顔の……か、花鈴……さん。 悠希「い゛っ!?(;_;)」 花鈴「あ、あの…ゆ〜君。言い忘れていたんだけど……。おば様が、制服……渡してって………(・・;;;;)」 悠希「……あ…………う…………………………(;;)」 花鈴「ひぅ……。あ、あの……ゆ、ゆ〜……君……………(・・;;;;;;)」 この風景。パンツや汚れたパジャマを手に持って、何も隠すもののない、素っ裸な僕と……いつもと何も変わらない、笑顔の花鈴さんが……。あううっ! 花鈴「……………………………………………………………………………………(・・;;;;;;;)」 悠希「あえ……う……い……え………お…あ……あうううっ!こ、これはその……えっと(;;;;;;;;;)」 花鈴「ゆ〜君…………(・・;;;;)」 悠希「ごっ、ごめんなさいっ!……ぼ、僕っ…僕……う、ううっ……ぐすっ……(;;)」 花鈴「あ、そ…その。違うのっ!……え、えっと……その。私、……ごめんね……(・・;;;;)」 ……へ? 花鈴「え、えっと…。私、…男の人って、朝はそうなんだって…し、知ってるから…。だから…えっと…(・・;;;;)」 し、知ってる………って。 花鈴「だ、だから………その、き……気にしないで……ね。……せ、生理現象…だから……ね(^^;;;;;)」 悠希「あ、か……花鈴さんっ!(;;)」 ばたんっ♪
悠希「…………花鈴さん(;;)」 花鈴さんは『気にしないで』っていってくれたけど。その後しばらく、僕たちは顔を合わせるたび…赤くなりました。 悠希「あぅぅ…。も、もう…。こんな格好……花鈴さんに見せちゃったら……。き、嫌われちゃうよぉ…(;;)」 だから…というわけじゃないけど、それ以来僕は替えのパンツとパジャマを部屋においておくことにしました…。 大丈夫。ひぅ〜はその程度でトラウマになったりはせぬ!なにせ、鍛え方がヤワではぬぁいからな………………っていうか、そのネタいいな。うん。これからも使うとしよう♪(-▽-) 影で悪巧みしてる人を除いて…。今日もまた、いつもの朝…。 花鈴「ゆ、ゆ〜君………おはよ……(//-//)」 悠希「花鈴さん……お、おはよう……ございます…です(//-//)」 鈴那「ふにゃぅ?(・・)」 次回へ続く!
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