貴方だけの私
大好きな人とデート
ひたすら、胸がドキドキして…
どうしても、高ぶる気持ちを抑えられない。
そんな瞬間ってありませんか?
子供みたいに、うきうきしてしまって
普段、どんなに器用な人であっても。
何十分も、鏡とにらめっこ。
例えば、ほら。
ここにいる、女の子も
大好きな、彼のことを想いながら…
思い切って髪を解いて、おしゃれに決める。
ただ、一途に
大好きな、男の子…『悠希君』を想って
暖かい水蒸気がバスルームを包んでいる。 花鈴「ふ〜(^^;)」 しゃぁぁぁぁ〜っ…
その中心にいる人物も、ほんのりと火照ってしまい…健康的な肌が朱色を帯び、染まっていく。 花鈴「はふぅ〜。ぽかぽかして気持ちいいよ〜♪やっぱりお風呂は暖かいなぁ♪(^^)」 ぽたぽたと、シャワーの雫が花鈴の若々しい肌を伝わり、流れ落ちていく。 花鈴「えっと、えっと。…シャンプーは…っと(・・;;;;)」 きゅっ♪きゅっ♪
しっとりと湿った黒髪にたっぷりとシャンプーをつけて、丁寧に洗い始める。天然素材使用というのが売り文句の、髪に優しいシャンプーだった。 花鈴「ららら〜〜〜♪(^▽^)」 思わず歌を口ずさんでしまうくらい楽しい一時。シャンプーの泡でシャボン玉を作って、飛ばしたりして。 花鈴「うふふ♪ふ〜♪(^^)」 ぽんっ♪
ほのかに恋心を抱いている相手こと、一つ年下の魁納悠希君。通称、『ゆ〜君』からデートのお誘いを受けて、嬉しくて嬉しくて仕方の無い花鈴ちゃんでした♪ 花鈴「〜〜♪(^^)」 洗い上がった髪のきしみやパサつきをリンスで予防。ダメージ毛の補修効果などの付加価値をつけていったものがトリートメントで、もちろん花鈴ちゃんの対策は万全。 花鈴「ふ〜♪(^^)」 ぽんっ♪
またまたシャボン玉で遊んでいたりして。 花鈴「ひぅぅ。遊んでばかりいないで、身体も…ちゃんと洗わないと……(・・;;;;)」 今度は石鹸を取って擦り付け、身体の隅々まで…丁寧に洗っていく。 花鈴「るんるん〜〜〜♪(^^)」 スラッとした足。か細くて、白い…腕。くびれた腰に、ふっくらしたお尻…華奢な身体を隅々と。 ふにっ♪
花鈴「……はぁ〜。………どうして私って、こんなに……ひぅ〜(;;)」 ふと手を止めて、ぷくっと膨らんだ大きくて形のいい胸を鏡越しに眺める。また少し、大きくなったみたいで。 花鈴「……みっともないよぉ。こんな……胸(//-//)」 ふるんっ♪
少し動いただけで、ふるふると揺れてしまう胸…。花鈴は顔を真っ赤にしながら、石鹸で擦り始める。 花鈴「おっきいだけで、何にも役にたたないのになぁ……。肩凝るし、男の人にはエッチな目で見られちゃうし……。体育の時なんて………恥ずかしいよぉ(;;)」 胸が大きい人なりの悩みというもので。…だけど逆に、うらやましがる友達も多くいて。世の中って、なかなか上手く行かないようですね。 花鈴「ゆ〜君……嫌いになったらイヤだよぉ……。こんな、胸……(//-//)」 男で胸が嫌いな奴なんて、まずいないものだが。女の子の悩みとは、尽きないもので。 花鈴「ひぅぅ……ブラジャー。もっとキツイのにしておこ(//-//)」 派手さはないけれど、おしゃれにはとっても気を使ってる花鈴ちゃんでした♪ きゅっ♪
丁寧に、身体に付いた滴を拭き取ってからバスタオルを身体に巻いて…花鈴ちゃんのお風呂タイム終了っ♪ 花鈴「………(;;)」 と、思いきや。 花鈴「ひぅぅーーー!やっぱりこわいよぉ〜〜〜!(xx)」 体重計を前に、ビクビクしちゃったりして。 髪をドライヤーとバスタオルでじっくりと乾かす花鈴。乾ききる直前の、艶のあるしっとりとした黒髪が綺麗だ。 花鈴「ふ〜(・・)」 タオルで髪を包み、押さえるようにして水分を取る。ファッション雑誌の受け売りだけど、髪を痛めないように気を使う。 しゃっしゃっ…
ドライヤーは近づけすぎず、15〜20cmほどの距離を置いて乾かす。だけど、急いでる彼女にはそれすらもまどろっこしいようで。 花鈴「ひぅぅ…。…なかなか乾いてくれないよぅ。あんまり時間ないのに〜(;;)」 きゅっきゅっ
ようやく乾いたら、すぐに編んで三つ編みを作る。 花鈴(早く縛って三つ編みに。で、でも……………そういえば、ゆ〜君。どんな髪型が好きなんだろ……私、いつも同じような髪型だけど(;;;;;;)) きゅっ♪
鏡とにらめっこしながら悩む。 花鈴(やっぱりゆ〜君も、見飽きちゃうのかなぁ……?たまには、髪をほどいたりした方が、いいの…?(;;)) きゅっ♪
再度気を取り直して、三つ編みを編んでいく。 花鈴(ふぅ……。でも、似合わないよね。それに………ちょっぴり恥ずかしい…よ…(//-//)) うぉい!(--) 花鈴「きゃああああっ!(;;)」 ………夜盗じゃねぇんだから、そんなに驚くな!…さっきから鏡の前で三十分以上も何やっておるのだ(--) 鈴那「あ。おねえちゃん、三つ編みにしてるの〜♪(・▽・)」 花鈴「ご主人様に鈴那ちゃん…(・・)」 フン。その様子から察するに、悠希とデートでもするんやな?やけに長い風呂やったし(--) 花鈴「ひぅっ!で、で…デートだなんて……そ、そんな……ひぅぅぅっ!(//-//)」 冗談だよ。落ちつけ落ちつけ(--;;) 鈴那「おねえちゃんの髪、綺麗なの〜♪(^^)」 花鈴「あ、ありがと。鈴那ちゃん…(//-//)」 ………で。相変わらずその地味〜な一本の三つ編みで行くのか?(--) 花鈴「はい。そのつもりですけど……(・・)」 うーむ。悪くはないが、洒落っ気がねぇのも確かだな。華やかさに欠ける(--) 花鈴「ひぅ〜……そうなんだ(;;)」 いっそのこと、はーどろっくのあんちゃん系にするとか( ̄ー ̄) 花鈴「ハードロック…ですか?(・・)」 うむうむ。ド派手な服装と髪型をするンや(--) 花鈴「い、嫌ですよ〜!(;;)」 しかし、それはまぁ極端だとしても。多少は派手な格好をしても良いのではないか?(--) 花鈴「でも……(・・;;)」 大体貴様。地味すぎるんだよ(--) 花鈴「そうなんですか?(・・;;;)」 うむ。そこそこ見られる顔なんやから、ほどいて華やかにしてみ。もーてーるーぞぉぉぉー( ̄ー ̄) 花鈴「…………(//-//)」 鈴那「鈴那もそう思うの。髪型変えるともっともっといろんなおねえちゃんになるの〜♪(^○^)」 ふにゃぅの云うとおりや。いつもそうセヨとは云わぬが、ヴァリエーションをつけた方が良いのは確かだ(--) 花鈴「で、でも……。恥ずかしいです(;;)」 煮え切らないのぉ。とりあえず今日は三つ編み禁止っ!引っ込み思案なのもほどほどにせ〜(--#) くいっ!
花鈴「ひうっ!……ひ、引っ張らないでください〜〜〜!(;;)」 いや、何となく(-▽-) 花鈴「首が痛いですよぅ………(;;)」 きゅっきゅっ
鈴那「お姉ちゃんの髪、さらさらなのぉ〜♪(^▽^)」 花鈴「鈴那ちゃん、ありがと(^^;)」 真面目な話。悠希も、いろんな貴様を見たいと思っているだろうな(--) 花鈴「え……やっぱりそうなんですか?(・・;;;;)」 男ってゆーもんは、そういうものだ( ̄ー ̄) 鈴那「鈴那も、もっともっといろんな髪型のおねえちゃんを見たいの〜♪三つ編みほどこうよ〜♪(^^)」 ゲームなんかだったら、 花鈴「は、はぁ……。そうなんですか……(・・;;;;)」 鈴那「髪ほどいてお花のヘアピンつけようよ〜♪これ、鈴那のお気に入りだよっ♪(^^)」 花鈴「え…。で、でも。ヘアピンは…………に、似合わないよぉ。鈴那ちゃん〜(//-//)」 いけるいける!普段地味〜な女の子が髪をほどいて華やかになって、デートの待ち合わせ場所で会っても男は気付かない…というのが古来から伝わる伝統的シチュエーションなのだよ( ̄ー ̄) 花鈴「な、何ですか。それ……(;;;;;;)」 きゅっ♪……はららっ♪
鈴那「ふにゃ〜♪おねえちゃん、綺麗なの〜(・▽・)」 花鈴「れ、鈴那ちゃん…だめだよぉ………。三つ編み…ほどいちゃ…(//-//)」 そんでもって、華やかになった女の子が声をかけると『あ、あの。えっと…どちら様ですか?(・・;)』だなんて、他人のような口をきくのが常なのだ。そこで女の子は苦笑しながらちょっと拗ねて『もぉ。私だよぉ〜(^^;)』なぁんてな( ̄ー ̄) 花鈴「そ、そんな…。漫画じゃないんですから〜。それに…えっと、私はゆ〜君とデートだなんて…云ってないですよぉ(;;;;;;)」 鈴那「ゆ〜おにいちゃんとデートなんだ。いいな〜(^▽^)」 花鈴「ち、違うよ鈴那ちゃん〜!で、で、で…デートじゃないよぉ〜〜〜…………(//-//)」 今時そんなベタベタな漫画なんぞないさ。…で、続きだが。男の子はビックリしたように女の子を見つめて…『髪型、変えたんですね…(・□・;;;;;)』と反応するのさ。そして、締めは…『うん。……ど、どうかな。似合ってるかなぁ?(//-//)』と、好きな人の為に思い切って髪型を変えた少女が、ドキドキしながらゆうのだよ。(女の子って…化けるんだなぁ(・・;;;;))なんて感心して。だけど、自分だけにそういう姿を見せてくれて、すっごくうれしいと云うのは共通しとるね( ̄ー ̄) 花鈴「ご、ご主人様〜〜〜〜!(;;)」 鈴那「ふにゃ〜♪綺麗なおねえちゃん、大好きだよ〜♪(^▽^)」 それよか貴様。時間、あんまりないんじゃなかったんか?(--) 花鈴「………あっ!(;;)」 なーにやってんだか…( ̄ー ̄) 花鈴「い、いけない。遅れちゃう〜!(;;;;;;;)」 鈴那「ふにゃ?(・・)」 まぁまてまて。そんなんじゃいかんぞ。ちと落ち着けぃ。落ち着いて髪を整えろ。折角綺麗な黒髪してるんやし、勿体ないぞ( ̄ー ̄) 花鈴「は、はぃぃ……。でも……遅れたら悪いですよぉ…(;;)」 しゃっしゃっ……♪
ちっとぐれぇの遅れで怒って帰るような男なら、フってしまえ。まァ、俺は悠希をそういうキャラクターにした覚えはねぇから大丈夫だろうがな(--) 花鈴「そんな!フってだなんて……。それに……わ、私とゆ〜君。付き合ってなんていないですよぅ…(;;)」 ま、心配するな。悠希のやつは、貴様が来なかったら10時間でも20時間でも待つような男さ。それこそ、雨だろうと雪だろうとな(--) 鈴那「鈴那もそう思うの♪ゆ〜おにいちゃんって、そういう人だと思うの(^^)」 花鈴「鈴那ちゃんまで…………。デートじゃないよぉ…………ひぅぅ(//-//)」 好きな男の為に綺麗になってあげるってーのなら、ヤツも本望だろさ。数分程度の遅れなんざ問題ないな(--) 鈴那「あ、ご主人様。これ、なんですか〜?(・・)」 ん?おおっ。口紅じゃないか。そんじゃぁ、髪型冒険ついでに、こっちもやってみぃよ( ̄▽ ̄) 花鈴「ええええっ!(//-//)」 鈴那「わぁ♪お洒落なのぉ〜〜〜(・▽・)」 ほんのちょっとだけでいいからさ( ̄▽ ̄) 花鈴「で、で……でもぉ………(//-//)」 ちょちょいのちょいっと。ほら出来た。鏡見てみ(^▽^) 鈴那「ふにゃ〜〜〜〜〜。おねえちゃん、綺麗………(;▽;)」 じっ……
花鈴「ひぅぅぅぅ………で、でも。やっぱり………えっと。私には……似合わないです〜!派手すぎますよぉ……(////-////)」 ごしごし…
そうかなぁ…(--) 鈴那「勿体ないの〜。ふき取っちゃった………(;;)」 花鈴「あ……。時間無いから、もう行きますね…(・・;;;;)」 鈴那「ふにゃっ。おねえちゃん、ヘアピン〜(;;;;;;)」 花鈴「え!?で……でも(・・;;;;;;;)」 折角だ。つけて行け。時間無いから早くっ( ̄ー ̄) 鈴那「鈴那がつけてあげる(^^)」 髪を寄せあげて、見えたおでこがキュートでいいでふな( ̄ー ̄) きゅっ♪
花鈴「あ、ありがと鈴那ちゃん。……じゃあ、行って来ます〜〜〜(・・;;;;;)」 うむ。よしよし、行って来い〜!(-▽-) 鈴那「行ってらっしゃいなの〜〜〜♪(^^)」 * * * *
たたたたっ!
悠希「はあっはあっ………(;;)」 悠希はちょっとだけ遅れてしまいながらも、急いで走り待ち合わせ場所に行ったのだけど。 悠希「ああっ!もうっ!…僕の馬鹿っ!(;;)」 そこには花鈴の姿はなかったから、慌てて辺りを探すと…。 ぽんっ
タイミング良く、後ろから見知らぬ女の子が声をかけてきた。 花鈴「ゆ〜君(^^)」 悠希「………へ?(・・;;;;)」 花鈴「待った?(^^)」 悠希(………す、すごく綺麗で…可愛い人だなぁ(・・;;;;)) そこには…。清潔な、白いワンピースを着たセミロングヘアの美少女がいた。 花鈴「ゆ〜君っ!…どうしたの?(・・)」 悠希「あ、あの。えっと…どちら様ですか?(・・;)」 花鈴「え?…………も、もぉ。ゆ〜君、ヒドイよ(;;)」 悠希「…………も、もしかしてもしかして……花鈴さんですか?(・・;;;;)」 花鈴「うん。……やっぱり、わからなかった?(//-//)」 悠希(……………か、花鈴さん…なんですか?(・・;;;;)) 花鈴『……やっぱり、わからなかった?』 変わったのは髪型だけなのに。頬を赤らめる花鈴を見つめて、悠希の鼓動は一気に高まっていく。 悠希「ご、ごめんなさい。……わからなかったです……(;;)」 花鈴「…………ひどいよ〜(;;)」 ぷいっ
花鈴はちょっと頬を膨らませて視線を外し、拗ねてみせる。 悠希「ごめんなさいっ!ホントに……僕っ。……ごめんなさい、花鈴さんっ…ゆ、許してください…(;;)」 効果はてきめんだった…が。当の本人は、そんなつもりはなくて。 花鈴「ふふ。冗談だよ、ゆ〜くん。私、全然気にしてないよ〜(^^;)」 悠希「………そ、そうなんですか。はふぅ〜(;;)」 全身の力を抜いて、ホッとする悠希。 花鈴「ごめんね……。私、一度……ゆ〜君の前で…拗ねてみたかったの…(//-//)」 ちょっとした…願望。花鈴の、可愛い意地悪さ。 悠希「え?(・・)」 花鈴「あっ。…な、何でも…ないよ。何でも………ひぅぅ(//-//)」 悠希「あ…。で、でも。…花鈴さん……髪型、変えたんですね…(・・;;;;;)」 花鈴「うん。……ど、どうかな。似合ってるかなぁ?(//-//)」 悠希「ええっ!とてもっ!……す、すごく。その、えっと…か、可愛いですっ!…僕……いろんな花鈴さんに会えて、嬉しいですっ!はいっ……(;▽;)」 花鈴「あはは。ゆ〜君ったら、大げさだよぉ(^^;)」 悠希(大げさじゃないですっ!……本当に花鈴さん、すごく………可愛いですっ!(//-//)) 花鈴「あの…。あのね。私…いつもいつも、三つ編みしてるから。ゆ〜君が、見飽きちゃうんじゃないかなぁって………思って…(//-//)」 悠希「見飽きたりなんてしないですっ!み、三つ編みの花鈴さんも…か………可愛い……ですっ!………で、でも。髪型変えると、その……えと。なんというか……べ、別の可愛さというか…………あの…上手く云えないんだけど…。花鈴さんっ!(;;)」 花鈴「ゆ〜君……(//-//)」 悠希「か、花鈴さんの髪って、さらさらしていて…綺麗…です……(//-//)」 花鈴「……ありがと。…………私…。くせっ毛だから、迷ったの。いつも通りの、三つ編みにしちゃおうかな…って(//-//)」 悠希(ああっ!僕…さっきから何云っているんだろ…………(//-//)) 花鈴「………あの。あのね……。お花のヘアピンは、鈴那ちゃんが貸してくれたの………(//-//)」 悠希「は、はいっ!すっごくおしゃれですぅ〜!(//▽//)」 花鈴「………ちょっと、子供っぽい……よね。ひぅぅ……(//-//)」 悠希(ぼ、僕は花鈴さんのそんなところが大好きなんですよ〜!…抱きしめたいくらい可愛いですー!(;▽;)) 花鈴「ゆ〜君。……いこ(//-//)」 悠希「はいっ!(//-//)」 ちょっと暴走気味の悠希君。 悠希(ぼ、僕……何考えてるんだよー!花鈴さんに…そんなこと……あうぅっ!だめだよぉ!(//-//)) ………… 公園にて。 花鈴「あ、あそこでアイス売ってるよ。一緒に食べよ?(^^)」 悠希「あ…。は、はいっ!(;▽;)」 花鈴「わぁ。いっぱいあるんだね〜(・▽・)」 悠希「花鈴さんは、何にするんですか?(・・)」 花鈴「ひぅぅ。迷っちゃうよ〜(;;)」 悠希「あは…。じゃあ、僕はバニラで…(^^;)」 花鈴「ひぅ〜。ストロベリーも美味しそうだし、バニラも…。チョコミントも美味しそう…。あ、でも…クッキー&クリームも………ラズベリ〜……(;;)」 悠希「いっそ、二段重ね…ダブルにしちゃったらどうですか?(^^;;;;)」 花鈴(…でも。そんなの、恥ずかしいよぉ。ゆ〜君の前で、ダブルのアイスをぱくぱく…なんて(//-//)) 悠希「ぼ、僕もダブルにしちゃいますから(^^;;;;)」 花鈴(………ひぅぅ。ゆ〜君、気を使ってくれてる…。でもでもでもぉ。最近……ちょっと…その。た、体重…がひぅぅぅぅ〜。でもでもっ!…ゆ〜君と一緒に、食べたいよぉ(//-//)) 悠希(花鈴さん、どうしたのかな。…えっと。もしかして、その…。女の子だから…やっぱり…体重とか…気にしちゃってるのかなぁ……???(^^;;;;)) ゆ〜君なりに、気を使って……そして。 悠希「あ、あは。じゃあ…僕はトリプルにしちゃいますよ。花鈴さんも一緒に、食べましょ♪(^^;)」 花鈴「じ、じゃあ…。私もトリプルで…(//-//)」 悠希「あ、ベンチ空いてますよ。あそこに座りましょう(^^)」 ………… ぱくっ
花鈴「美味しいね♪(^^)」 悠希「はいっ!と、とっても!美味しいですっ!(>▽<)」 ゆ〜君のアイスは、チョコミント・クリームキャラメル・ハスカップという、一風変わった取り合わせ。 花鈴「えへへ(^^)」 ストロベリー・バニラ・抹茶のトリプルアイスを頬張って、笑顔の花鈴ちゃん。 悠希(花鈴さんと一緒だから……です!(//-//)) 花鈴「今度、鈴那ちゃんにも教えてあげよっと(^^)」 悠希「…!(・・)」 ふわっ!
悠希(…シャンプーの香り。花鈴さんの……髪!?(//-//)) 花鈴「私、アイスは抹茶味が好きなの♪(^^)」 悠希「あ、は…はいっ!そうなんですか(//-//)」 花鈴「どうしたの?(・・)」 悠希「えっと……花鈴さんの髪が…(//-//)」 花鈴「あっ。ご、ごめんなさいっ!(・□・;;;)」 悠希(ぜ、全然嫌じゃ無いです…(//-//)) 花鈴「私…いつも同じ髪型していたから、慣れて無くて…。ごめんね(^^;)」 悠希「あ、で…でも。その…花鈴さんの髪。…とっても…あのっ。…いい香りが…したです(//-//)」 花鈴「ええっ!………は、恥ずかしいよぉ(//-//)」 悠希「あのっ…あのっ!…………か、花鈴さん!(//-//)」 花鈴「は、はいっ!(・・;;;)」 悠希「花鈴さんの髪……その……。さ、触らせて……くれませんか……(//-//)」 花鈴「え…(//-//)」 悠希「あ、あの……。すごく綺麗で……その。僕……どうしても……。ちょっとだけでいいですから…(//-//)」 花鈴「…………いいよ(//-//)」 悠希「本当ですかっ!?(・▽・)」 花鈴「…………う…ん。……ゆ〜君だから(//-//)」 悠希「あ、ありがとうございますぅっ!(;▽;)」 本気でうれしがってるゆ〜君は、優しく…花鈴の髪を掴んで、撫でた。 さらっ!
花鈴「………………………(//-//)」 悠希「僕……大感激です〜!(;▽;)」 花鈴「………………………よかった。喜んでくれて(//-//)」 悠希「花鈴さんの髪って、ちょっとウェーブがかかってるですね〜(^▽^)」 柔らかで艶のある…花鈴ちゃんの黒髪は、ゆ〜君の憧れ…。 花鈴「あ、うん。私、普段三つ編みにしているから。ちょっとウェーブになっちゃうの。本当はストレートなんだけどね(//-//)」 きゅっ!
悠希「へぇぇ…。そうなんですか〜(・▽・)」 花鈴「その…。ゆ〜君は、見たい?……私の…ストレート…髪(//-//)」 悠希「もちろんですっ!(>▽<)」 花鈴「ひうっ!(;;)」 悠希「あっ…。ご、ごめんなさいっ。大きな声出しちゃって…(;;;;;;)」 花鈴「あは…。こ、今度…見せてあげるね(^^)」 花鈴『いろんな髪型、見せてあげるね』 悠希「はいっ!(>▽<)」 花鈴「思い切ってシャンプー…変えたんだけど。良かった………(//-//)」 悠希「でも、ホントにキレイですねよね。花鈴さんの髪…(^^)」 花鈴「ありがと…(//-//)」 悠希「僕、幸せです!いろんな花鈴さんが見られて…(^▽^)」 花鈴(ご主人様が云っていた通り…ゆ〜君……すごく喜んでくれてる。ひぅぅ…(//-//)) 男なんて、そーいうもんですわ♪(-▽-)by.ご主人様 悠希「あ。アイス溶けちゃいますよ(・・;;;)」 真っ赤になった花鈴ちゃんには、聞こえてない♪ 花鈴「ゆ、ゆ〜君は……どんな髪型…見てみたい?(//-//)」 悠希「………か、花鈴さんの髪型なら。いっぱい……見てみたい…です(//-//)」 花鈴「ひぅぅ……(//-//)」 悠希「………(//-//)」 ぽたっぽたっ
悠希「わ、わあっ!アイスが……(・・;;;;)」 花鈴「ひぅっ!溶けちゃってる……(・・;;;;)」 悠希「早く…食べちゃいましょ(^^;;;;)」 花鈴「うん(^^;;;;)」 ぱくっ♪
悠希「美味しいです♪(^^;)」 花鈴(私も…いろんな髪型、見てもらいたいな…。ゆ〜君に………(//-//)) * * * *
ゆ〜君はちょっとトイレタイム。 花鈴「今日はいいお天気だなぁ。気持ちいい……(^^)」 うきうきして、待つ時間さえ楽しそうな花鈴。そこに…。 ざっ!
野郎壱「よぉねーちゃん。一人〜?( ̄ー ̄)」 野郎弐「俺達といいことしない〜?( ̄ー ̄)」 という、極めて古典的で軟弱そうな、RGBカラーの指定する価値すらねぇような軟派連中が現れて…。 花鈴「え、え……(;;;;;;)」 当然のように、脅える花鈴ちゃん♪…髪を解いて華やか美人になったのだから、軟派の一人二人現れるのが世の常で。 野郎壱「一緒にお茶しようよ〜♪( ̄ー ̄)」 野郎弐「可愛いね〜〜〜♪( ̄ー ̄)」 何か、微笑ましいくらいに頭悪そうな連中だが。花鈴は、本気で脅えていたりする。こう言うのは苦手だから。 花鈴「あ、あの……あの………私………(;;;;;;)」 ………… 悠希「ふー。ハンカチハンカチ…っと(・・)」 ゆ〜君はトイレから出て、手を洗い終え…花鈴の方を見ると…。 悠希「え?花鈴さん……!?(・・;;;;)」 花鈴『…………(;;)』 野郎壱『…………( ̄ー ̄)』 野郎弐『…………( ̄ー ̄)』 悠希(な、何だよあいつら…っ!か、花鈴さんに…何してるんだよ!(;;;;;;)) とはいうものの、ゆ〜君は喧嘩慣れしてるわけでもないし。ちょっと、脅えてしまう…が。 悠希(で、でも…。花鈴さんを…助けなくちゃ!………こ、コワイ…けどっ!……そうだっ!(TT;;;;)) ゆ〜君の頭に、とっさに浮かんできだ撃退法としては…。 たたたたっ
悠希「花鈴〜。お待たせー(^^;;)」 ゆ〜君はどでかい声を出し、いかにも『情緒不安定で懐にナイフでも持っていそうな、キれそうで危険な中坊』的な香りを漂わせて。 花鈴「ゆ〜君…!(;;)」 悠希「ん?…何ですあんたら。俺の花鈴に何か御用っすか?(TT#;;)」 やたら『恋人』というワードを強調して、恫喝するゆ〜君。 花鈴「…………(;;)」 悠希「どうなんすか?花鈴は俺の恋人っすが。もしかして軟派でもなさっているので?(TT#;;;)」 丁寧語がかえってコワイ…ちょっと、ドスの効いた声のゆ〜君。…なかなかの名演技だ。 野郎壱「な、何だ…。ちっ。か、彼氏持ちかよ( ̄□ ̄;)」 野郎弐「…じ、邪魔したな。あばよっ!( ̄□ ̄;)」 たたたたっ
…最後の最後まで古典的な連中だったが。ゆ〜君は、ハッタリだけで見事に窮地を乗り切ってしまった。 悠希「……………………ふぅぅぅ〜〜〜〜〜〜。あー、怖かった(--;;;;)」 足がすくんで、ぺたんと座り込んでしまった花鈴に、『千両役者』ゆ〜君は優しく声をかける。 花鈴「…(;;)」 悠希「花鈴さん。大丈夫ですか?(^^;)」 花鈴「…………(;;)」 悠希「あ……。ごめんなさい。こ、恋人…なんて、ヘンな事云っちゃって…(^^;;;)」 花鈴「…………(;;)」 悠希「…ああいう連中って、いるんですね〜。あの。あんな事云ったのは…喧嘩したら、負けそうだから(^^;)」 理由があるとはいえ、気まずくなるような事を言ってしまったと思い、必死に言葉を紡ぐゆ〜君。 ぎゅむっ!
悠希「わっ!わわわっ!……か、か、花鈴さん………!?(・・;;;;)」 花鈴「…………ったの(;;)」 悠希「………え?(・・;;;)」 ぽたっぽたっ…
花鈴「私……私……。…すごく…………こわかった………の……ぐすっ(;;)」 悠希「花鈴さん………泣いてるの!?(・・;;;)」 力無く、ゆ〜君の胸に顔を埋めてぽろぽろと涙をこぼしている花鈴。 悠希「え、えっと。えっと………花鈴さん……僕………!(・・;;;)」 花鈴「…うっ。ぐすっぐすっ……ゆ〜君………ひっく………(;;)」 悠希(………ど、どうすれば!…こんなとき、どうすれば花鈴さんを安心させてあげられるんだっ!(;;;;;)) ンなこた、授業じゃ教えてくれんのよ。ゆ〜君。 花鈴「……ごめんなさい。私……泣いたりなんかして……ぐすっ…(;;)」 悠希(…え、ええいっ!こうなったら!(;;;;;)) ぎゅっ♪
弱々しく泣きじゃくる花鈴を、やさしく抱きしめて。 花鈴「…………あっ(;;)」 悠希「か、花鈴さん………あのね。……僕も、その……怖かったんです……(^^;)」 花鈴「ゆ〜君………(//-//)」 悠希「…な、泣きたいくらい。だって僕、喧嘩…全然自信ないから。…だから、えっと。花鈴さん。…お、おあいこ、ですよ。こわかったのは……あは……はは……。えっと……その。だから…もう、大丈夫だから…泣いちゃ、ダメ……です(^^;)」 花鈴「………ぐすっ(//-//)」 悠希(あ゛ーーーーーーーーーーっ!僕、何云ってるんだよっ!こんなんじゃなくって!もっと、もっと……安心させてあげないとっ!(>_<;;;;)) 頭をかき乱して叫びたくなるくらい混乱してるゆ〜君。だけど、その必死さは花鈴に伝わって……。 悠希「か……花鈴さんは。えっと……え、笑顔が…可愛くて…………す、素敵な人だから。もう……な、泣かない…で……くださ…い(//-//)」 とっさに出た一言は、紛れもなく本音だったから。 するっ♪
花鈴「ゆ〜君………。ありがと………(//-//)」 やがて、悠希の服を掴んでいた腕も力が抜けていき。嗚咽も消えていき…。花鈴の瞳から涙が消えて…。 花鈴「もう…大丈夫……だから(//-//)」 悠希「良かった………(^^;)」 花鈴「あの………あのね………(//-//)」 悠希「花鈴さん、どうしたの?(・・)」 ちょっとだけ…甘えたいから。 花鈴「お願い……。少しだけ、このままで……………いさせて(//-//)」 悠希「は、は、はいいっ!(・・;;;;)」 ぎゅっ♪
いちいちオーバーリアクションなゆ〜君でしたとさ。 悠希(僕が…しっかりして。花鈴さんを……支えてあげなくちゃ……だめだよね?(・・;;;;)) 恋人でも何でもないけど。…大好きな女の子のことを、守ってあげたいと。ゆ〜君は思った…。 真っ赤な夕焼け色に染まった、帰り道…
悠希「………わっ。綺麗な夕焼けですね〜(・▽・)」 花鈴「…………(・・)」 悠希「花鈴さん?どうしたんですか?」 花鈴「あ、あのね………(//-//)」 悠希「はい(・・;;)」 花鈴「もう一度呼んで。私のこと……呼び捨てで…………その……(//-//)」 悠希「え?(・・;;;)」 花鈴「も、もう一度。……私の名前を、呼び捨てで。……呼んで…欲しい…の……ひぅぅ……(//-//)」 悠希「…え?あ、あの…何て云ったんですか?(・・;;;)」 花鈴「さっきみたいに………わ、私のこと……『花鈴』って……呼び捨てで……呼んで欲しい…の……(//-//)」 悠希「ええええっ!?(・・;;;;;;)」 花鈴「お願い…。ゆ〜君…………(//-//)」 悠希「で、でも………(・・;;;)」 花鈴「…………………わがまま云って、ごめんなさい。だけど……だけど……(//-//)」 悠希「………わ、わかりました(//-//)」 恥ずかしそうにもじもじしている花鈴を見て……ゆ〜君も、ようやく決意して。 ぐぐっ
悠希「……す〜!は〜!……………か(//-//)」 花鈴「…………(//-//)」 悠希「…………………か………………り…ん(//-//)」 花鈴「…………ひぅぅ(//-//)」 悠希「さんっ!(;;)」 花鈴「ひうっ!『さん』はいらないよ〜(;;)」 悠希「ご、ごめんなさいっ!(;;)」 花鈴「も、もう一度…お願い(//-//)」 悠希「は…はいっ!(;;)」 花鈴「…………(//-//)」 悠希「か。………………か…………り………(;;)」 花鈴「…………(//-//)」 悠希「ん………さ…じゃなくって、えっと……か、花鈴っ!(;;)」 花鈴「ひぅ〜…………(//-//)」 悠希「……わあああっ!ご、ご、ごめんなさいいっ!僕っ!僕っ!…花鈴さんのこと、呼び捨てしてっ!(;;)」 何故か悪いことをしたような気になって、謝ってしまうゆ〜君♪ 花鈴「…違うよぅ。私の……お願いだから。謝らないで〜………ひぅぅ(//-//)」 悠希「………あぅ(//-//)」 花鈴「………ひぅぅ(//-//)」 悠希「………ぼ、僕も……花鈴さんに……『悠希』って……呼んでほしい……です(//-//)」 花鈴「………え?(//-//)」 ゆ〜君の可愛らしい反撃開始♪ 悠希「…お。お願いです。花鈴さん………(;;;;;)」 花鈴「………う、うん。わかった…(//-//)」 悠希「………(;;;;;)」 花鈴「……ゆ……ゆ〜……き…く……ん………(//-//)」 悠希「ゆ、『悠希』です……『君』はいらないです〜!(;;;;;)」 花鈴「…ひぅぅ…ご、ごめんなさい……えっと。…………ゆ、ゆう……(;;)」 悠希「…(;;;;;)」 花鈴「……ゆう……き……………………………ひぅぅぅぅ〜〜〜っ!(//-//)」 悠希「っ!(;▽;;;;)」 花鈴「……………私……。胸が、ドキドキしてるよぉ……ひぅぅ〜(//-//)」 悠希「ぼ、僕もです……でも、嬉しいですっ!(//-//)」 な〜〜んか、微笑ましい二人。夕焼け色以上に、顔を真っ赤にして……。 花鈴「…あ、あの。じゃあ…一緒に、呼び合ってみよ。名前……(//-//)」 悠希「は、はい……(//-//)」 花鈴「…えっと。その…ゆ〜君が…かけ声、かけて…………(//-//)」 悠希「は、はい……。じゃあ…『いっせいの〜せ』で……(//-//)」 花鈴「…うん(//-//)」 悠希「い、いきますよ……?(//-//)」 花鈴「……………(//-//)」 悠希「いっせいの〜……せっ!(//-//)」 かけ声と共に……。 花鈴「…ゆ、悠希!……くん(//-//)」 悠希「か、花鈴!……さん(//-//)」 花鈴「…あ(;;)」 悠希「あぅぅ(;;)」 何をやってるんだか…この二人は……。 花鈴「…か、帰ろ。ゆ〜君…(//-//)」 悠希「は、はいぃ………(//-//)」 そうして、よーやく歩き始めたんだけど…。 きゅっ♪
花鈴「ひぅっ!!!!(;;)」 悠希「わあっ!!!!(;;)」 真っ赤に染まる川縁の道で…飛び跳ねるようにビックリする二人。そのはずみで、握っていたモノが離れる。 花鈴「…………ひふぅ(//-//)」 悠希「………あ、あの(//-//)」 どちらからともなく、二人はお手手を繋いだのでした。当然ながら、初な二人は真っ赤になってドキドキ状態♪ 花鈴「…………ゆ、ゆ〜君の……いじわるぅ。……は、恥ずかしい…よぉ(//-//)」 悠希「………ぼ、僕も…ですぅ(//-//)」 と、そこに。遠くの方から……。 少女『…ねえねえゆ〜ちゃん!あの綺麗なお姉ちゃんとお兄ちゃんって、付き合ってるのかなー?(^^)』 少年『え?(・・)』 少女『ほらっ。あそこだよ、あそこっ!胸がおっきくて、髪の毛にウェーブがかかったキレイな優しそ〜なお姉さんっ!(^^)』 少年『う…うん。分かるけど…(・・;;;;)』 少女『どうなのかな〜。やっぱり恋人同士なのかな〜?あたしはそうだと思うんだけど、ゆ〜ちゃんはどう思う?(^^)』 少年『…………さ、さぁ。どうして、そんな風に思うの?(・・;;;)』 少女『だってー。見ているとすっごく仲良さそうなんだモン。お手手繋いでるくらいだし(^^)』 少年『そ、それは…そうだけど(・・;;)』 少女『憧れちゃうな〜。私もあんな風に…ゆ〜ちゃんと………(//▽//)』 少年『…わああっ!あ、あんまり大きな声で云わないでよぉっ!聞こえちゃうよっ!(・・;;;)』 少女『大丈夫大丈夫♪………そうだっ!ゆ〜ちゃん、腕組もうよ!(^^)』 少年『…ええええっ!!!!(;;;;;;;;;)』 少女『ほらっ!逃げないの〜!(^^)』 少年『だ、だ、だめだよ〜っ!!!!こんなとこ、クラスの誰かに見られたら………(;;;;;;;;;)』 少女『いいからいいからっ!(^^)』 ぎゅむっ♪
少年『わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!(//-//)』 少女『あははは♪ゆ〜ちゃんったら、照れてる〜〜〜♪可愛いーーーーーーーーーーーー♪♪♪(^▽^)』 ちゅっ♪
少年『わわわわわっ!!!!ほ、ほっぺにキス…………はふうっ!!!!(//-//)』 少女『うふっ♪帰りましょ♪私のゆ〜ちゃんっ♪(^▽^)』 台風のよーなませガキカップルが、まくし立てるよーにしてでかい声で…。勿論二人には聞こえていて。 花鈴「……………………………ひぅぅ(//-//)」 悠希「………ゆ、『ゆ〜ちゃん』って(//-//)」 やがて二人も…素直になり。 悠希「花鈴さん………(//-//)」 花鈴「ゆ〜……君………(//-//)」 きゅっ♪
多少、ぎこちなくはあるものの。花鈴は、悠希の腕を抱きしめるようにして……腕を組んだ。まるで、さっきまではしゃいでいた…初なカップルのように。 花鈴「お家。帰ろ……………(//-//)」 悠希「はい………(//-//)」 改めて、二人はゆっくりとゆっくりと…歩み始めた。 そうして、いつしか家の前へと辿り着き。
花鈴「ゆ〜君……。送ってくれて、ありがと……(//-//)」 悠希「とんでもないですっ!僕、花鈴さんといっぱいお話出来て…すっごく楽しいんですから!(//▽//)」 花鈴「う…ん。………私も。楽しい、よ(//-//)」 悠希「…………(//-//)」 もうちょっと一緒にいたい。だから…。 悠希「あ、あの……。また、一緒に……その。で、デート………して、ください……です(//-//)」 花鈴「は…い……(///-///)」 ………… 悠希「あの……あの……………(;;)」 花鈴「ひぅぅ………(;;)」 二人の心は同じく。『もうちょっと一緒にいたい』のに…。話題はいつしか尽きてしまい……。 花鈴「…………(//-//)」 悠希「…………(//-//)」 高揚した表情のまま、見つめ合っていた。 花鈴(ゆ〜……君……………(//-//)) 悠希(花鈴…………さん………(//-//)) 短いのに…。二人にとってはとても長い時間。 悠希(かわいい……ひと……(;▽;)) 花鈴(………………あたたかい……ひと…………(//-//)) キラキラと輝いているように見える唇が…ゆ〜君にはまぶしくて、可憐で……。悠希は知るはずもない。 花鈴(あ………。…………リップグロス………。塗っておいて、よか…った………………(//-//)) 悠希は、もう……女の子の不思議な魔法『リップグロス』に、かかってしまったから。……想いを、伝えようと。 ぎゅっ…
やがて、花鈴は…ゆっくりと瞳を閉じ……両手を胸の前できつく握り合わせ……。 悠希(…………え?(・・;;;;)) 花鈴「…………………(//-//)」 くっ…
小柄な身体を補うように、背伸びして……顔をちょっとだけ上向きにして…。 悠希(こ、ここここッ…これってこれってこれって!……き、き………キス……してってこと…なのかなッ!?……そ、そうだよね。そうとしか…。っていうか、そうだよっ!何考えてるんだよ僕はっ!!!!……で…でもでもでもっ!あうう…す、すごく恥ずかしそうな花鈴さんに「キスしてもいい?」なんて野暮なこと聞けないしっ!…………………ああっ!だめっ!花鈴さんの気持ちを受け止めてあげなきゃッ!…だからっ!……僕ッ!大好きな…か、花鈴さんにキス……しますっ!!!!(;;)) 遂に決心した悠希は、花鈴の小さな身体を抱きしめ…さらさらの黒髪を優しく手のひらで押さえ……。 花鈴「…(//-//)」 悠希「…(//-//)」 とくんとくん…トクントクン…………
重なる胸に、ドキドキと、慌ただしい鼓動を感じ合いながら…。 花鈴(…好き(//-//)) 悠希(…好き…です(//-//)) ゆっくりと、唇同士が近づいて。やがて………。 ちゅ………………
二人は…初めての、キスをした。
悠希「…………………(//-//)」 花鈴「…………………(//-//)」 沈黙。 悠希「…………………(//-//)」 花鈴「…………………(//-//)」 沈黙、沈黙。 悠希「…………………(//-//)」 花鈴「…………………(//-//)」 ひたすら、沈黙沈黙沈黙…。 花鈴「私の…ファーストキス……だよ………(//-//)」 悠希「…………ごっ!ごめんなさいっ!ぼ、僕っ!僕っ!(;;;;;;;;;)」 キスの後、ゆ〜君は…『自分が強く恋している少女』に、『恋人でもない』のにキスしてしまい、瞬間的に罪悪感を感じてしまった。 花鈴「あ…。違う…よ!(//-//)」 悠希「で、でもっ!(;;)」 花鈴「……謝っちゃ……イヤ(;;)」 悠希「…………え?(・・;;;;;)」 花鈴「わ、私…。リップグロス……塗っていたの…(//-//)」 悠希「リップ…グロス?(・・)」 それは、つまり…。 花鈴「………………ゆ、ゆ〜君だから(//-//)」 花鈴も…心の底では、期待していたのだ。 花鈴「………私のファーストキス。……ゆ〜君がもらってくれて………嬉しい…の。ひぅぅ…(//-//)」 悠希「あ………ぼ、僕も……嬉しい…ですっ!………は、初めてが…花鈴さんと…だったから(//-//)」 花鈴「…………………(//-//)」 悠希「…………………(//-//)」 花鈴「あ、あのね…(//-//)」 悠希「………はい(//-//)」 花鈴「そ、その……(//-//)」 悠希「………はい(//-//)」 花鈴「えっと………(//-//)」 悠希「………はい(//-//)」 花鈴「ひぅぅ……(//-//)」 悠希「………はい(//-//)」 花鈴「……せ、セカンドキス……も………。その…………ひぅぅぅぅっ!(//-//)」 悠希「………は…い(//-//)」 花鈴「ゆ〜君に………もらって…ほしい、の(//-//)」 悠希「………え?(・・;;;;)」 花鈴は、自分自身を抱きしめるようにして…ファーストキスの感触に、身を震わせている。 花鈴「ゆ〜君………だから………(//-//)」 憧れのファーストキスを…大好きな悠希がもらってくれて。嬉しさと、恥ずかしさが同居している。 花鈴「………お願い(//-//)」 悠希「……は、はいっ!(・・;;;;;)」 そんな花鈴に、悠希は優しく応じる…。ぎこちなさはあっても。 悠希「花鈴……さん………(・・;;;;;;)」 花鈴「ひぅ…………(//-//)」 きゅっ
花鈴(………あ(//-//)) 悠希は、先ほどと同じように、花鈴の身体を優しく……包み込むように抱きしめて。 花鈴「…(//-//)」 悠希「…(//-//)」 とくんとくん…トクントクン…………
二人、目を閉じず……見つめ合ったまま。 花鈴「…好き…だよ(//-//)」 悠希「…好き…です(//-//)」 ゆっくりと、唇同士が近づいて。やがて………。 ちゅ………………
弐回目の、キス…。 花鈴「………あっ(////-////)」 悠希「………んっ(////-////)」 身体全体で……ぬくもりを感じる二人。 すっ……
沈黙の後…静かに、唇が離れ…。 花鈴「………私……私………(////-////)」 悠希「…………は……い……(////-////)」 花鈴は…真っ赤になりながら……想いを呟く……。 花鈴「……胸が……きゅんってしてる…よ(//-//)」 悠希「…………は……い…………(//-//)」 それは……悠希のせいだから。 花鈴「ゆ〜君が………暖かいから……だよ(//-//)」 悠希「…………は……い…………(//-//)」 ちゅ………………
悠希「…………ぁっ(//-//)」 花鈴「…………………(//-//)」 サードキスは、唐突に。 花鈴「…………………(//-//)」 悠希「花鈴………さ………んっ…(//-//)」 『私が大胆になっちゃったのは、貴方のせいだから』……そう言いたげな、瞳を向けて。 花鈴「……………(////-////)」 花鈴は、小さな身体で必死に背伸びして…悠希にキスをした。……やがて唇は離れるけれど、二人の想いは…かわらずに。 花鈴「大好き……(//-//)」 花鈴「僕も…です…(//-//)」 がたっ!
花鈴「えっ!!!!(;;)」 悠希「わあああっ!!!!(;;)」 と、そんなとき。 …………ヲイヲイ君達。らぶらぶなのはいいが、少しTPOっつーものをだな…(--;;;;) 鈴那「ふにゃっ!おねえちゃんとゆ〜おにいちゃん、キスしてるの〜(・▽・)」 花鈴「ひぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(////-////)」 悠希「い、い、いつの間に………鈴那ちゃんと、花鈴さんのご主人様………っ!?(;;)」 いや、ファーストキスの辺りからいたんだがな………(--;;;;;) 鈴那「きす〜♪おねえちゃんとゆ〜おにいちゃんが、キスしてる〜〜〜♪仲良し〜〜〜♪(^▽^)」 花鈴「ひぅぅぅぅっ!だ、だ、だめ〜〜〜!鈴那ちゃんっ!……あんまり、云わないで〜〜〜〜〜!(;;)」 何よりもま。ちゃんと済ませたのは、いいことやな。悠希よ(-▽-) 悠希「はぅぅぅ…………………(//-//)」 花鈴、貴様も結構大胆なんだなぁ。三回目は自分からするとわまぁ( ̄ー ̄) 花鈴「ひぅぅぅぅっ!………い、い、云わないでくださぃぃぃ〜……………(//-//)」 あ〜、激甘過ぎて濃〜いお茶が飲みたいのぅ。番茶でもすすらないと、気持ち悪くなりそうや(--) 花鈴「だって、だって…………(//-//)」 鈴那「鈴那はオレンジジュースがいいのぉ〜♪(^^)」 花鈴「…………ひぅぅ(//-//)」 悠希「あぅぅ…………(//-//)」 鈴那「ふにゃ〜♪鈴那もキスしたいの〜〜〜♪(^▽^)」 ぎゅむっ!
悠希「あっ!だ、だめっ!鈴那ちゃん!と、飛びついちゃダメだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!(;;)」 花鈴「ひぅぅぅ……れ、鈴那ちゃんまで………(//-//)」 おーおー。悠希、モテモテやね♪(-▽-) 鈴那「ふにゃぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪キス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪(^▽^)」 デートの終わりは
ちょっとだけ、寂しいものだけど…
とっても素敵な想い出に…なりました♪
だって
ずっと一緒…だから。
花鈴「ゆ〜君、まだかな〜…………(^^)」 次の日曜日。
この前と同じ、待ち合わせ場所に。
鮮やかな…青空の下
大好きな、人のことを…想いながら
髪を解いて、おしゃれに決めている
女の子がいますよ
たたたたっ!
花鈴「ゆ〜君っ(・▽・)」 悠希「ご、ごめんなさい花鈴さんっ!……また、遅れたりしてっ!……………え?(;;;;;;)」 花鈴「ううん。私も、来たばかりだから(^^)」 悠希(ストレート………ヘアに…したんですか?(・・;;;;;)) 花鈴「…………どう、かなぁ?(//-//)」 一瞬悠希は、ぼ〜っと見つめてしまった。それもそのはず…。 花鈴『……どう…かなぁ?』 悠希は…眩しさを、堪えるようにして……。 悠希「か、可愛いですっ!……僕っ!僕っ!……大感激ですっ!(;▽;)」 花鈴「ひぅぅ………ありがと……(//-//)」 悠希「い、行きましょ(//▽//)」 花鈴「うん………(//-//)」 頬笑み合いながら歩く
初な二人を
透き通るような…青空だけが、見守っていました。
おしまい♪
|