貴方だけの私










大好きな人とデート










ひたすら、胸がドキドキして…










どうしても、高ぶる気持ちを抑えられない。











そんな瞬間ってありませんか?











子供みたいに、うきうきしてしまって











普段、どんなに器用な人であっても。










何十分も、鏡とにらめっこ。











例えば、ほら。










ここにいる、女の子も










大好きな、彼のことを想いながら…










思い切って髪を解いて、おしゃれに決める。










ただ、一途に










大好きな、男の子…『悠希君』を想って

































暖かい水蒸気がバスルームを包んでいる。
花鈴「ふ〜(^^;)」

しゃぁぁぁぁ〜っ…

その中心にいる人物も、ほんのりと火照ってしまい…健康的な肌が朱色を帯び、染まっていく。
花鈴「はふぅ〜。ぽかぽかして気持ちいいよ〜♪やっぱりお風呂は暖かいなぁ♪(^^)」
ぽたぽたと、シャワーの雫が花鈴の若々しい肌を伝わり、流れ落ちていく。
花鈴「えっと、えっと。…シャンプーは…っと(・・;;;;)」

きゅっ♪きゅっ♪

しっとりと湿った黒髪にたっぷりとシャンプーをつけて、丁寧に洗い始める。天然素材使用というのが売り文句の、髪に優しいシャンプーだった。
花鈴「ららら〜〜〜♪(^▽^)」
思わず歌を口ずさんでしまうくらい楽しい一時。シャンプーの泡でシャボン玉を作って、飛ばしたりして。
花鈴「うふふ♪ふ〜♪(^^)」

ぽんっ♪

ほのかに恋心を抱いている相手こと、一つ年下の魁納悠希君。通称、『ゆ〜君』からデートのお誘いを受けて、嬉しくて嬉しくて仕方の無い花鈴ちゃんでした♪
花鈴「〜〜♪(^^)」
洗い上がった髪のきしみやパサつきをリンスで予防。ダメージ毛の補修効果などの付加価値をつけていったものがトリートメントで、もちろん花鈴ちゃんの対策は万全。
花鈴「ふ〜♪(^^)」

ぽんっ♪

またまたシャボン玉で遊んでいたりして。
花鈴「ひぅぅ。遊んでばかりいないで、身体も…ちゃんと洗わないと……(・・;;;;)」
今度は石鹸を取って擦り付け、身体の隅々まで…丁寧に洗っていく。
花鈴「るんるん〜〜〜♪(^^)」
スラッとした足。か細くて、白い…腕。くびれた腰に、ふっくらしたお尻…華奢な身体を隅々と。

ふにっ♪

花鈴「……はぁ〜。………どうして私って、こんなに……ひぅ〜(;;)」
ふと手を止めて、ぷくっと膨らんだ大きくて形のいい胸を鏡越しに眺める。また少し、大きくなったみたいで。
花鈴「……みっともないよぉ。こんな……胸(//-//)」

ふるんっ♪

少し動いただけで、ふるふると揺れてしまう胸…。花鈴は顔を真っ赤にしながら、石鹸で擦り始める。
花鈴「おっきいだけで、何にも役にたたないのになぁ……。肩凝るし、男の人にはエッチな目で見られちゃうし……。体育の時なんて………恥ずかしいよぉ(;;)」
胸が大きい人なりの悩みというもので。…だけど逆に、うらやましがる友達も多くいて。世の中って、なかなか上手く行かないようですね。
花鈴「ゆ〜君……嫌いになったらイヤだよぉ……。こんな、胸……(//-//)」
男で胸が嫌いな奴なんて、まずいないものだが。女の子の悩みとは、尽きないもので。
花鈴「ひぅぅ……ブラジャー。もっとキツイのにしておこ(//-//)」
派手さはないけれど、おしゃれにはとっても気を使ってる花鈴ちゃんでした♪

きゅっ♪

丁寧に、身体に付いた滴を拭き取ってからバスタオルを身体に巻いて…花鈴ちゃんのお風呂タイム終了っ♪
花鈴「………(;;)」
と、思いきや。
花鈴「ひぅぅーーー!やっぱりこわいよぉ〜〜〜!(xx)」
体重計を前に、ビクビクしちゃったりして。

































髪をドライヤーとバスタオルでじっくりと乾かす花鈴。乾ききる直前の、艶のあるしっとりとした黒髪が綺麗だ。
花鈴「ふ〜(・・)」
タオルで髪を包み、押さえるようにして水分を取る。ファッション雑誌の受け売りだけど、髪を痛めないように気を使う。

しゃっしゃっ…

ドライヤーは近づけすぎず、15〜20cmほどの距離を置いて乾かす。だけど、急いでる彼女にはそれすらもまどろっこしいようで。
花鈴「ひぅぅ…。…なかなか乾いてくれないよぅ。あんまり時間ないのに〜(;;)」

きゅっきゅっ

ようやく乾いたら、すぐに編んで三つ編みを作る。
花鈴(早く縛って三つ編みに。で、でも……………そういえば、ゆ〜君。どんな髪型が好きなんだろ……私、いつも同じような髪型だけど(;;;;;;))

きゅっ♪

鏡とにらめっこしながら悩む。
花鈴(やっぱりゆ〜君も、見飽きちゃうのかなぁ……?たまには、髪をほどいたりした方が、いいの…?(;;))

きゅっ♪

再度気を取り直して、三つ編みを編んでいく。
花鈴(ふぅ……。でも、似合わないよね。それに………ちょっぴり恥ずかしい…よ…(//-//))
うぉい!(--)
花鈴「きゃああああっ!(;;)」
………夜盗じゃねぇんだから、そんなに驚くな!…さっきから鏡の前で三十分以上も何やっておるのだ(--)
鈴那「あ。おねえちゃん、三つ編みにしてるの〜♪(・▽・)」
花鈴「ご主人様に鈴那ちゃん…(・・)」
フン。その様子から察するに、悠希とデートでもするんやな?やけに長い風呂やったし(--)
花鈴「ひぅっ!で、で…デートだなんて……そ、そんな……ひぅぅぅっ!(//-//)」
冗談だよ。落ちつけ落ちつけ(--;;)
鈴那「おねえちゃんの髪、綺麗なの〜♪(^^)」
花鈴「あ、ありがと。鈴那ちゃん…(//-//)」
………で。相変わらずその地味〜な一本の三つ編みで行くのか?(--)
花鈴「はい。そのつもりですけど……(・・)」
うーむ。悪くはないが、洒落っ気がねぇのも確かだな。華やかさに欠ける(--)
花鈴「ひぅ〜……そうなんだ(;;)」
いっそのこと、はーどろっくのあんちゃん系にするとか( ̄ー ̄)
花鈴「ハードロック…ですか?(・・)」
うむうむ。ド派手な服装と髪型をするンや(--)
花鈴「い、嫌ですよ〜!(;;)」
しかし、それはまぁ極端だとしても。多少は派手な格好をしても良いのではないか?(--)
花鈴「でも……(・・;;)」
大体貴様。地味すぎるんだよ(--)
花鈴「そうなんですか?(・・;;;)」
うむ。そこそこ見られる顔なんやから、ほどいて華やかにしてみ。もーてーるーぞぉぉぉー( ̄ー ̄)
花鈴「…………(//-//)」
鈴那「鈴那もそう思うの。髪型変えるともっともっといろんなおねえちゃんになるの〜♪(^○^)」
ふにゃぅの云うとおりや。いつもそうセヨとは云わぬが、ヴァリエーションをつけた方が良いのは確かだ(--)
花鈴「で、でも……。恥ずかしいです(;;)」
煮え切らないのぉ。とりあえず今日は三つ編み禁止っ!引っ込み思案なのもほどほどにせ〜(--#)

くいっ!

花鈴「ひうっ!……ひ、引っ張らないでください〜〜〜!(;;)」
いや、何となく(-▽-)
花鈴「首が痛いですよぅ………(;;)」

きゅっきゅっ

鈴那「お姉ちゃんの髪、さらさらなのぉ〜♪(^▽^)」
花鈴「鈴那ちゃん、ありがと(^^;)」
真面目な話。悠希も、いろんな貴様を見たいと思っているだろうな(--)
花鈴「え……やっぱりそうなんですか?(・・;;;;)」
男ってゆーもんは、そういうものだ( ̄ー ̄)
鈴那「鈴那も、もっともっといろんな髪型のおねえちゃんを見たいの〜♪三つ編みほどこうよ〜♪(^^)」
ゲームなんかだったら、立ち絵イベントグラフィック数の限界 大人の テキスト容量の増大 事情 開発期間・予算の都合でいろいろと制約があってな。その点我々の、『花鈴小屋』なんぞはオリジナルの適当企画だから、キャラの動かし方が楽。自由度が高いのだよ♪( ̄ー ̄)
花鈴「は、はぁ……。そうなんですか……(・・;;;;)」
鈴那「髪ほどいてお花のヘアピンつけようよ〜♪これ、鈴那のお気に入りだよっ♪(^^)」
花鈴「え…。で、でも。ヘアピンは…………に、似合わないよぉ。鈴那ちゃん〜(//-//)」
いけるいける!普段地味〜な女の子が髪をほどいて華やかになって、デートの待ち合わせ場所で会っても男は気付かない…というのが古来から伝わる伝統的シチュエーションなのだよ( ̄ー ̄)
花鈴「な、何ですか。それ……(;;;;;;)」

きゅっ♪……はららっ♪

鈴那「ふにゃ〜♪おねえちゃん、綺麗なの〜(・▽・)」
花鈴「れ、鈴那ちゃん…だめだよぉ………。三つ編み…ほどいちゃ…(//-//)」
そんでもって、華やかになった女の子が声をかけると『あ、あの。えっと…どちら様ですか?(・・;)』だなんて、他人のような口をきくのが常なのだ。そこで女の子は苦笑しながらちょっと拗ねて『もぉ。私だよぉ〜(^^;)』なぁんてな( ̄ー ̄)
花鈴「そ、そんな…。漫画じゃないんですから〜。それに…えっと、私はゆ〜君とデートだなんて…云ってないですよぉ(;;;;;;)」
鈴那「ゆ〜おにいちゃんとデートなんだ。いいな〜(^▽^)」
花鈴「ち、違うよ鈴那ちゃん〜!で、で、で…デートじゃないよぉ〜〜〜…………(//-//)」
今時そんなベタベタな漫画なんぞないさ。…で、続きだが。男の子はビックリしたように女の子を見つめて…『髪型、変えたんですね…(・□・;;;;;)』と反応するのさ。そして、締めは…『うん。……ど、どうかな。似合ってるかなぁ?(//-//)』と、好きな人の為に思い切って髪型を変えた少女が、ドキドキしながらゆうのだよ。(女の子って…化けるんだなぁ(・・;;;;))なんて感心して。だけど、自分だけにそういう姿を見せてくれて、すっごくうれしいと云うのは共通しとるね( ̄ー ̄)
花鈴「ご、ご主人様〜〜〜〜!(;;)」
鈴那「ふにゃ〜♪綺麗なおねえちゃん、大好きだよ〜♪(^▽^)」
それよか貴様。時間、あんまりないんじゃなかったんか?(--)
花鈴「………あっ!(;;)」
なーにやってんだか…( ̄ー ̄)
花鈴「い、いけない。遅れちゃう〜!(;;;;;;;)」
鈴那「ふにゃ?(・・)」
まぁまてまて。そんなんじゃいかんぞ。ちと落ち着けぃ。落ち着いて髪を整えろ。折角綺麗な黒髪してるんやし、勿体ないぞ( ̄ー ̄)
花鈴「は、はぃぃ……。でも……遅れたら悪いですよぉ…(;;)」

しゃっしゃっ……♪

ちっとぐれぇの遅れで怒って帰るような男なら、フってしまえ。まァ、俺は悠希をそういうキャラクターにした覚えはねぇから大丈夫だろうがな(--)
花鈴「そんな!フってだなんて……。それに……わ、私とゆ〜君。付き合ってなんていないですよぅ…(;;)」
ま、心配するな。悠希のやつは、貴様が来なかったら10時間でも20時間でも待つような男さ。それこそ、雨だろうと雪だろうとな(--)
鈴那「鈴那もそう思うの♪ゆ〜おにいちゃんって、そういう人だと思うの(^^)」
花鈴「鈴那ちゃんまで…………。デートじゃないよぉ…………ひぅぅ(//-//)」
好きな男の為に綺麗になってあげるってーのなら、ヤツも本望だろさ。数分程度の遅れなんざ問題ないな(--)
鈴那「あ、ご主人様。これ、なんですか〜?(・・)」
ん?おおっ。口紅じゃないか。そんじゃぁ、髪型冒険ついでに、こっちもやってみぃよ( ̄▽ ̄)
花鈴「ええええっ!(//-//)」
鈴那「わぁ♪お洒落なのぉ〜〜〜(・▽・)」
ほんのちょっとだけでいいからさ( ̄▽ ̄)
花鈴「で、で……でもぉ………(//-//)」
ちょちょいのちょいっと。ほら出来た。鏡見てみ(^▽^)
鈴那「ふにゃ〜〜〜〜〜。おねえちゃん、綺麗………(;▽;)」

じっ……

花鈴「ひぅぅぅぅ………で、でも。やっぱり………えっと。私には……似合わないです〜!派手すぎますよぉ……(////-////)」

ごしごし…

そうかなぁ…(--)
鈴那「勿体ないの〜。ふき取っちゃった………(;;)」
花鈴「あ……。時間無いから、もう行きますね…(・・;;;;)」
鈴那「ふにゃっ。おねえちゃん、ヘアピン〜(;;;;;;)」
花鈴「え!?で……でも(・・;;;;;;;)」
折角だ。つけて行け。時間無いから早くっ( ̄ー ̄)
鈴那「鈴那がつけてあげる(^^)」
髪を寄せあげて、見えたおでこがキュートでいいでふな( ̄ー ̄)

きゅっ♪

花鈴「あ、ありがと鈴那ちゃん。……じゃあ、行って来ます〜〜〜(・・;;;;;)」
うむ。よしよし、行って来い〜!(-▽-)
鈴那「行ってらっしゃいなの〜〜〜♪(^^)」





















* * * *





















たたたたっ!

悠希「はあっはあっ………(;;)」
悠希はちょっとだけ遅れてしまいながらも、急いで走り待ち合わせ場所に行ったのだけど。
悠希「ああっ!もうっ!…僕の馬鹿っ!(;;)」
そこには花鈴の姿はなかったから、慌てて辺りを探すと…。

ぽんっ

タイミング良く、後ろから見知らぬ女の子が声をかけてきた。
花鈴「ゆ〜君(^^)」
悠希「………へ?(・・;;;;)」
花鈴「待った?(^^)」
悠希(………す、すごく綺麗で…可愛い人だなぁ(・・;;;;))
そこには…。清潔な、白いワンピースを着たセミロングヘアの美少女がいた。
花鈴「ゆ〜君っ!…どうしたの?(・・)」
悠希「あ、あの。えっと…どちら様ですか?(・・;)」
花鈴「え?…………も、もぉ。ゆ〜君、ヒドイよ(;;)」
悠希「…………も、もしかしてもしかして……花鈴さんですか?(・・;;;;)」
花鈴「うん。……やっぱり、わからなかった?(//-//)」
悠希(……………か、花鈴さん…なんですか?(・・;;;;))







花鈴『……やっぱり、わからなかった?』






変わったのは髪型だけなのに。頬を赤らめる花鈴を見つめて、悠希の鼓動は一気に高まっていく。
悠希「ご、ごめんなさい。……わからなかったです……(;;)」
花鈴「…………ひどいよ〜(;;)」

ぷいっ

花鈴はちょっと頬を膨らませて視線を外し、拗ねてみせる。
悠希「ごめんなさいっ!ホントに……僕っ。……ごめんなさい、花鈴さんっ…ゆ、許してください…(;;)」
効果はてきめんだった…が。当の本人は、そんなつもりはなくて。
花鈴「ふふ。冗談だよ、ゆ〜くん。私、全然気にしてないよ〜(^^;)」
悠希「………そ、そうなんですか。はふぅ〜(;;)」
全身の力を抜いて、ホッとする悠希。
花鈴「ごめんね……。私、一度……ゆ〜君の前で…拗ねてみたかったの…(//-//)」
ちょっとした…願望。花鈴の、可愛い意地悪さ。
悠希「え?(・・)」
花鈴「あっ。…な、何でも…ないよ。何でも………ひぅぅ(//-//)」
悠希「あ…。で、でも。…花鈴さん……髪型、変えたんですね…(・・;;;;;)」
花鈴「うん。……ど、どうかな。似合ってるかなぁ?(//-//)」
悠希「ええっ!とてもっ!……す、すごく。その、えっと…か、可愛いですっ!…僕……いろんな花鈴さんに会えて、嬉しいですっ!はいっ……(;▽;)」
花鈴「あはは。ゆ〜君ったら、大げさだよぉ(^^;)」
悠希(大げさじゃないですっ!……本当に花鈴さん、すごく………可愛いですっ!(//-//))
花鈴「あの…。あのね。私…いつもいつも、三つ編みしてるから。ゆ〜君が、見飽きちゃうんじゃないかなぁって………思って…(//-//)」
悠希「見飽きたりなんてしないですっ!み、三つ編みの花鈴さんも…か………可愛い……ですっ!………で、でも。髪型変えると、その……えと。なんというか……べ、別の可愛さというか…………あの…上手く云えないんだけど…。花鈴さんっ!(;;)」
花鈴「ゆ〜君……(//-//)」
悠希「か、花鈴さんの髪って、さらさらしていて…綺麗…です……(//-//)」
花鈴「……ありがと。…………私…。くせっ毛だから、迷ったの。いつも通りの、三つ編みにしちゃおうかな…って(//-//)」
悠希(ああっ!僕…さっきから何云っているんだろ…………(//-//))
花鈴「………あの。あのね……。お花のヘアピンは、鈴那ちゃんが貸してくれたの………(//-//)」
悠希「は、はいっ!すっごくおしゃれですぅ〜!(//▽//)」
花鈴「………ちょっと、子供っぽい……よね。ひぅぅ……(//-//)」
悠希(ぼ、僕は花鈴さんのそんなところが大好きなんですよ〜!…抱きしめたいくらい可愛いですー!(;▽;))
花鈴「ゆ〜君。……いこ(//-//)」
悠希「はいっ!(//-//)」
ちょっと暴走気味の悠希君。
悠希(ぼ、僕……何考えてるんだよー!花鈴さんに…そんなこと……あうぅっ!だめだよぉ!(//-//))

…………

公園にて。
花鈴「あ、あそこでアイス売ってるよ。一緒に食べよ?(^^)」
悠希「あ…。は、はいっ!(;▽;)」
花鈴「わぁ。いっぱいあるんだね〜(・▽・)」
悠希「花鈴さんは、何にするんですか?(・・)」
花鈴「ひぅぅ。迷っちゃうよ〜(;;)」
悠希「あは…。じゃあ、僕はバニラで…(^^;)」
花鈴「ひぅ〜。ストロベリーも美味しそうだし、バニラも…。チョコミントも美味しそう…。あ、でも…クッキー&クリームも………ラズベリ〜……(;;)」
悠希「いっそ、二段重ね…ダブルにしちゃったらどうですか?(^^;;;;)」
花鈴(…でも。そんなの、恥ずかしいよぉ。ゆ〜君の前で、ダブルのアイスをぱくぱく…なんて(//-//))
悠希「ぼ、僕もダブルにしちゃいますから(^^;;;;)」
花鈴(………ひぅぅ。ゆ〜君、気を使ってくれてる…。でもでもでもぉ。最近……ちょっと…その。た、体重…がひぅぅぅぅ〜。でもでもっ!…ゆ〜君と一緒に、食べたいよぉ(//-//))
悠希(花鈴さん、どうしたのかな。…えっと。もしかして、その…。女の子だから…やっぱり…体重とか…気にしちゃってるのかなぁ……???(^^;;;;))
ゆ〜君なりに、気を使って……そして。
悠希「あ、あは。じゃあ…僕はトリプルにしちゃいますよ。花鈴さんも一緒に、食べましょ♪(^^;)」
花鈴「じ、じゃあ…。私もトリプルで…(//-//)」
悠希「あ、ベンチ空いてますよ。あそこに座りましょう(^^)」

…………

ぱくっ

花鈴「美味しいね♪(^^)」
悠希「はいっ!と、とっても!美味しいですっ!(>▽<)」
ゆ〜君のアイスは、チョコミント・クリームキャラメル・ハスカップという、一風変わった取り合わせ。
花鈴「えへへ(^^)」
ストロベリー・バニラ・抹茶のトリプルアイスを頬張って、笑顔の花鈴ちゃん。
悠希(花鈴さんと一緒だから……です!(//-//))
花鈴「今度、鈴那ちゃんにも教えてあげよっと(^^)」
悠希「…!(・・)」

ふわっ!

悠希(…シャンプーの香り。花鈴さんの……髪!?(//-//))
花鈴「私、アイスは抹茶味が好きなの♪(^^)」
悠希「あ、は…はいっ!そうなんですか(//-//)」
花鈴「どうしたの?(・・)」
悠希「えっと……花鈴さんの髪が…(//-//)」
花鈴「あっ。ご、ごめんなさいっ!(・□・;;;)」
悠希(ぜ、全然嫌じゃ無いです…(//-//))
花鈴「私…いつも同じ髪型していたから、慣れて無くて…。ごめんね(^^;)」
悠希「あ、で…でも。その…花鈴さんの髪。…とっても…あのっ。…いい香りが…したです(//-//)」
花鈴「ええっ!………は、恥ずかしいよぉ(//-//)」
悠希「あのっ…あのっ!…………か、花鈴さん!(//-//)」
花鈴「は、はいっ!(・・;;;)」
悠希「花鈴さんの髪……その……。さ、触らせて……くれませんか……(//-//)」
花鈴「え…(//-//)」
悠希「あ、あの……。すごく綺麗で……その。僕……どうしても……。ちょっとだけでいいですから…(//-//)」
花鈴「…………いいよ(//-//)」
悠希「本当ですかっ!?(・▽・)」
花鈴「…………う…ん。……ゆ〜君だから(//-//)」
悠希「あ、ありがとうございますぅっ!(;▽;)」
本気でうれしがってるゆ〜君は、優しく…花鈴の髪を掴んで、撫でた。

さらっ!

花鈴「………………………(//-//)」
悠希「僕……大感激です〜!(;▽;)」
花鈴「………………………よかった。喜んでくれて(//-//)」
悠希「花鈴さんの髪って、ちょっとウェーブがかかってるですね〜(^▽^)」
柔らかで艶のある…花鈴ちゃんの黒髪は、ゆ〜君の憧れ…。
花鈴「あ、うん。私、普段三つ編みにしているから。ちょっとウェーブになっちゃうの。本当はストレートなんだけどね(//-//)」

きゅっ!

悠希「へぇぇ…。そうなんですか〜(・▽・)」
花鈴「その…。ゆ〜君は、見たい?……私の…ストレート…髪(//-//)」
悠希「もちろんですっ!(>▽<)」
花鈴「ひうっ!(;;)」
悠希「あっ…。ご、ごめんなさいっ。大きな声出しちゃって…(;;;;;;)」
花鈴「あは…。こ、今度…見せてあげるね(^^)」







花鈴『いろんな髪型、見せてあげるね』






悠希「はいっ!(>▽<)」
花鈴「思い切ってシャンプー…変えたんだけど。良かった………(//-//)」
悠希「でも、ホントにキレイですねよね。花鈴さんの髪…(^^)」
花鈴「ありがと…(//-//)」
悠希「僕、幸せです!いろんな花鈴さんが見られて…(^▽^)」
花鈴(ご主人様が云っていた通り…ゆ〜君……すごく喜んでくれてる。ひぅぅ…(//-//))
男なんて、そーいうもんですわ♪(-▽-)by.ご主人様
悠希「あ。アイス溶けちゃいますよ(・・;;;)」
真っ赤になった花鈴ちゃんには、聞こえてない♪
花鈴「ゆ、ゆ〜君は……どんな髪型…見てみたい?(//-//)」
悠希「………か、花鈴さんの髪型なら。いっぱい……見てみたい…です(//-//)」
花鈴「ひぅぅ……(//-//)」
悠希「………(//-//)」

ぽたっぽたっ

悠希「わ、わあっ!アイスが……(・・;;;;)」
花鈴「ひぅっ!溶けちゃってる……(・・;;;;)」
悠希「早く…食べちゃいましょ(^^;;;;)」
花鈴「うん(^^;;;;)」

ぱくっ♪

悠希「美味しいです♪(^^;)」
花鈴(私も…いろんな髪型、見てもらいたいな…。ゆ〜君に………(//-//))





















* * * *





















ゆ〜君はちょっとトイレタイム。
花鈴「今日はいいお天気だなぁ。気持ちいい……(^^)」
うきうきして、待つ時間さえ楽しそうな花鈴。そこに…。

ざっ!

野郎壱「よぉねーちゃん。一人〜?( ̄ー ̄)」
野郎弐「俺達といいことしない〜?( ̄ー ̄)」
という、極めて古典的で軟弱そうな、RGBカラーの指定する価値すらねぇような軟派連中が現れて…。
花鈴「え、え……(;;;;;;)」
当然のように、脅える花鈴ちゃん♪…髪を解いて華やか美人になったのだから、軟派の一人二人現れるのが世の常で。
野郎壱「一緒にお茶しようよ〜♪( ̄ー ̄)」
野郎弐「可愛いね〜〜〜♪( ̄ー ̄)」
何か、微笑ましいくらいに頭悪そうな連中だが。花鈴は、本気で脅えていたりする。こう言うのは苦手だから。
花鈴「あ、あの……あの………私………(;;;;;;)」

…………

悠希「ふー。ハンカチハンカチ…っと(・・)」
ゆ〜君はトイレから出て、手を洗い終え…花鈴の方を見ると…。
悠希「え?花鈴さん……!?(・・;;;;)」



花鈴『…………(;;)』
野郎壱『…………( ̄ー ̄)』
野郎弐『…………( ̄ー ̄)』



悠希(な、何だよあいつら…っ!か、花鈴さんに…何してるんだよ!(;;;;;;))
とはいうものの、ゆ〜君は喧嘩慣れしてるわけでもないし。ちょっと、脅えてしまう…が。
悠希(で、でも…。花鈴さんを…助けなくちゃ!………こ、コワイ…けどっ!……そうだっ!(TT;;;;))
ゆ〜君の頭に、とっさに浮かんできだ撃退法としては…。

たたたたっ

悠希「花鈴〜。お待たせー(^^;;)」
ゆ〜君はどでかい声を出し、いかにも『情緒不安定で懐にナイフでも持っていそうな、キれそうで危険な中坊』的な香りを漂わせて。
花鈴「ゆ〜君…!(;;)」
悠希「ん?…何ですあんたら。俺の花鈴に何か御用っすか?(TT#;;)」
やたら『恋人』というワードを強調して、恫喝するゆ〜君。
花鈴「…………(;;)」
悠希「どうなんすか?花鈴は俺の恋人っすが。もしかして軟派でもなさっているので?(TT#;;;)」
丁寧語がかえってコワイ…ちょっと、ドスの効いた声のゆ〜君。…なかなかの名演技だ。
野郎壱「な、何だ…。ちっ。か、彼氏持ちかよ( ̄□ ̄;)」
野郎弐「…じ、邪魔したな。あばよっ!( ̄□ ̄;)」

たたたたっ

…最後の最後まで古典的な連中だったが。ゆ〜君は、ハッタリだけで見事に窮地を乗り切ってしまった。
悠希「……………………ふぅぅぅ〜〜〜〜〜〜。あー、怖かった(--;;;;)」
足がすくんで、ぺたんと座り込んでしまった花鈴に、『千両役者』ゆ〜君は優しく声をかける。
花鈴「…(;;)」
悠希「花鈴さん。大丈夫ですか?(^^;)」
花鈴「…………(;;)」
悠希「あ……。ごめんなさい。こ、恋人…なんて、ヘンな事云っちゃって…(^^;;;)」
花鈴「…………(;;)」
悠希「…ああいう連中って、いるんですね〜。あの。あんな事云ったのは…喧嘩したら、負けそうだから(^^;)」
理由があるとはいえ、気まずくなるような事を言ってしまったと思い、必死に言葉を紡ぐゆ〜君。

ぎゅむっ!

悠希「わっ!わわわっ!……か、か、花鈴さん………!?(・・;;;;)」
花鈴「…………ったの(;;)」
悠希「………え?(・・;;;)」

ぽたっぽたっ…

花鈴「私……私……。…すごく…………こわかった………の……ぐすっ(;;)」
悠希「花鈴さん………泣いてるの!?(・・;;;)」
力無く、ゆ〜君の胸に顔を埋めてぽろぽろと涙をこぼしている花鈴。
悠希「え、えっと。えっと………花鈴さん……僕………!(・・;;;)」
花鈴「…うっ。ぐすっぐすっ……ゆ〜君………ひっく………(;;)」
悠希(………ど、どうすれば!…こんなとき、どうすれば花鈴さんを安心させてあげられるんだっ!(;;;;;))
ンなこた、授業じゃ教えてくれんのよ。ゆ〜君。
花鈴「……ごめんなさい。私……泣いたりなんかして……ぐすっ…(;;)」
悠希(…え、ええいっ!こうなったら!(;;;;;))

ぎゅっ♪

弱々しく泣きじゃくる花鈴を、やさしく抱きしめて。
花鈴「…………あっ(;;)」
悠希「か、花鈴さん………あのね。……僕も、その……怖かったんです……(^^;)」
花鈴「ゆ〜君………(//-//)」
悠希「…な、泣きたいくらい。だって僕、喧嘩…全然自信ないから。…だから、えっと。花鈴さん。…お、おあいこ、ですよ。こわかったのは……あは……はは……。えっと……その。だから…もう、大丈夫だから…泣いちゃ、ダメ……です(^^;)」
花鈴「………ぐすっ(//-//)」
悠希(あ゛ーーーーーーーーーーっ!僕、何云ってるんだよっ!こんなんじゃなくって!もっと、もっと……安心させてあげないとっ!(>_<;;;;))
頭をかき乱して叫びたくなるくらい混乱してるゆ〜君。だけど、その必死さは花鈴に伝わって……。
悠希「か……花鈴さんは。えっと……え、笑顔が…可愛くて…………す、素敵な人だから。もう……な、泣かない…で……くださ…い(//-//)」
とっさに出た一言は、紛れもなく本音だったから。

するっ♪

花鈴「ゆ〜君………。ありがと………(//-//)」
やがて、悠希の服を掴んでいた腕も力が抜けていき。嗚咽も消えていき…。花鈴の瞳から涙が消えて…。
花鈴「もう…大丈夫……だから(//-//)」
悠希「良かった………(^^;)」
花鈴「あの………あのね………(//-//)」
悠希「花鈴さん、どうしたの?(・・)」
ちょっとだけ…甘えたいから。
花鈴「お願い……。少しだけ、このままで……………いさせて(//-//)」
悠希「は、は、はいいっ!(・・;;;;)」

ぎゅっ♪

いちいちオーバーリアクションなゆ〜君でしたとさ。
悠希(僕が…しっかりして。花鈴さんを……支えてあげなくちゃ……だめだよね?(・・;;;;))
恋人でも何でもないけど。…大好きな女の子のことを、守ってあげたいと。ゆ〜君は思った…。





















真っ赤な夕焼け色に染まった、帰り道…





















悠希「………わっ。綺麗な夕焼けですね〜(・▽・)」
花鈴「…………(・・)」
悠希「花鈴さん?どうしたんですか?」
花鈴「あ、あのね………(//-//)」
悠希「はい(・・;;)」
花鈴「もう一度呼んで。私のこと……呼び捨てで…………その……(//-//)」
悠希「え?(・・;;;)」
花鈴「も、もう一度。……私の名前を、呼び捨てで。……呼んで…欲しい…の……ひぅぅ……(//-//)」
悠希「…え?あ、あの…何て云ったんですか?(・・;;;)」
花鈴「さっきみたいに………わ、私のこと……『花鈴』って……呼び捨てで……呼んで欲しい…の……(//-//)」
悠希「ええええっ!?(・・;;;;;;)」
花鈴「お願い…。ゆ〜君…………(//-//)」
悠希「で、でも………(・・;;;)」
花鈴「…………………わがまま云って、ごめんなさい。だけど……だけど……(//-//)」
悠希「………わ、わかりました(//-//)」
恥ずかしそうにもじもじしている花鈴を見て……ゆ〜君も、ようやく決意して。

ぐぐっ

悠希「……す〜!は〜!……………か(//-//)」
花鈴「…………(//-//)」
悠希「…………………か………………り…ん(//-//)」
花鈴「…………ひぅぅ(//-//)」
悠希「さんっ!(;;)」
花鈴「ひうっ!『さん』はいらないよ〜(;;)」
悠希「ご、ごめんなさいっ!(;;)」
花鈴「も、もう一度…お願い(//-//)」
悠希「は…はいっ!(;;)」
花鈴「…………(//-//)」
悠希「か。………………か…………り………(;;)」
花鈴「…………(//-//)」
悠希「ん………さ…じゃなくって、えっと……か、花鈴っ!(;;)」
花鈴「ひぅ〜…………(//-//)」
悠希「……わあああっ!ご、ご、ごめんなさいいっ!僕っ!僕っ!…花鈴さんのこと、呼び捨てしてっ!(;;)」
何故か悪いことをしたような気になって、謝ってしまうゆ〜君♪
花鈴「…違うよぅ。私の……お願いだから。謝らないで〜………ひぅぅ(//-//)」
悠希「………あぅ(//-//)」
花鈴「………ひぅぅ(//-//)」
悠希「………ぼ、僕も……花鈴さんに……『悠希』って……呼んでほしい……です(//-//)」
花鈴「………え?(//-//)」
ゆ〜君の可愛らしい反撃開始♪
悠希「…お。お願いです。花鈴さん………(;;;;;)」
花鈴「………う、うん。わかった…(//-//)」
悠希「………(;;;;;)」
花鈴「……ゆ……ゆ〜……き…く……ん………(//-//)」
悠希「ゆ、『悠希』です……『君』はいらないです〜!(;;;;;)」
花鈴「…ひぅぅ…ご、ごめんなさい……えっと。…………ゆ、ゆう……(;;)」
悠希「…(;;;;;)」
花鈴「……ゆう……き……………………………ひぅぅぅぅ〜〜〜っ!(//-//)」
悠希「っ!(;▽;;;;)」
花鈴「……………私……。胸が、ドキドキしてるよぉ……ひぅぅ〜(//-//)」
悠希「ぼ、僕もです……でも、嬉しいですっ!(//-//)」
な〜〜んか、微笑ましい二人。夕焼け色以上に、顔を真っ赤にして……。
花鈴「…あ、あの。じゃあ…一緒に、呼び合ってみよ。名前……(//-//)」
悠希「は、はい……(//-//)」
花鈴「…えっと。その…ゆ〜君が…かけ声、かけて…………(//-//)」
悠希「は、はい……。じゃあ…『いっせいの〜せ』で……(//-//)」
花鈴「…うん(//-//)」
悠希「い、いきますよ……?(//-//)」
花鈴「……………(//-//)」
悠希「いっせいの〜……せっ!(//-//)」
かけ声と共に……。
花鈴「…ゆ、悠希!……くん(//-//)」
悠希「か、花鈴!……さん(//-//)」
花鈴「…あ(;;)」
悠希「あぅぅ(;;)」
何をやってるんだか…この二人は……。
花鈴「…か、帰ろ。ゆ〜君…(//-//)」
悠希「は、はいぃ………(//-//)」
そうして、よーやく歩き始めたんだけど…。

きゅっ♪

花鈴「ひぅっ!!!!(;;)」
悠希「わあっ!!!!(;;)」
真っ赤に染まる川縁の道で…飛び跳ねるようにビックリする二人。そのはずみで、握っていたモノが離れる。
花鈴「…………ひふぅ(//-//)」
悠希「………あ、あの(//-//)」
どちらからともなく、二人はお手手を繋いだのでした。当然ながら、初な二人は真っ赤になってドキドキ状態♪
花鈴「…………ゆ、ゆ〜君の……いじわるぅ。……は、恥ずかしい…よぉ(//-//)」
悠希「………ぼ、僕も…ですぅ(//-//)」
と、そこに。遠くの方から……。






少女『…ねえねえゆ〜ちゃん!あの綺麗なお姉ちゃんとお兄ちゃんって、付き合ってるのかなー?(^^)』
少年『え?(・・)』
少女『ほらっ。あそこだよ、あそこっ!胸がおっきくて、髪の毛にウェーブがかかったキレイな優しそ〜なお姉さんっ!(^^)』
少年『う…うん。分かるけど…(・・;;;;)』
少女『どうなのかな〜。やっぱり恋人同士なのかな〜?あたしはそうだと思うんだけど、ゆ〜ちゃんはどう思う?(^^)』
少年『…………さ、さぁ。どうして、そんな風に思うの?(・・;;;)』
少女『だってー。見ているとすっごく仲良さそうなんだモン。お手手繋いでるくらいだし(^^)』
少年『そ、それは…そうだけど(・・;;)』
少女『憧れちゃうな〜。私もあんな風に…ゆ〜ちゃんと………(//▽//)』
少年『…わああっ!あ、あんまり大きな声で云わないでよぉっ!聞こえちゃうよっ!(・・;;;)』
少女『大丈夫大丈夫♪………そうだっ!ゆ〜ちゃん、腕組もうよ!(^^)』
少年『…ええええっ!!!!(;;;;;;;;;)』
少女『ほらっ!逃げないの〜!(^^)』
少年『だ、だ、だめだよ〜っ!!!!こんなとこ、クラスの誰かに見られたら………(;;;;;;;;;)』
少女『いいからいいからっ!(^^)』

ぎゅむっ♪

少年『わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!(//-//)』
少女『あははは♪ゆ〜ちゃんったら、照れてる〜〜〜♪可愛いーーーーーーーーーーーー♪♪♪(^▽^)』

ちゅっ♪

少年『わわわわわっ!!!!ほ、ほっぺにキス…………はふうっ!!!!(//-//)』
少女『うふっ♪帰りましょ♪私のゆ〜ちゃんっ♪(^▽^)』






台風のよーなませガキカップルが、まくし立てるよーにしてでかい声で…。勿論二人には聞こえていて。
花鈴「……………………………ひぅぅ(//-//)」
悠希「………ゆ、『ゆ〜ちゃん』って(//-//)」
やがて二人も…素直になり。
悠希「花鈴さん………(//-//)」
花鈴「ゆ〜……君………(//-//)」

きゅっ♪

多少、ぎこちなくはあるものの。花鈴は、悠希の腕を抱きしめるようにして……腕を組んだ。まるで、さっきまではしゃいでいた…初なカップルのように。
花鈴「お家。帰ろ……………(//-//)」
悠希「はい………(//-//)」
改めて、二人はゆっくりとゆっくりと…歩み始めた。





















そうして、いつしか家の前へと辿り着き。





















花鈴「ゆ〜君……。送ってくれて、ありがと……(//-//)」
悠希「とんでもないですっ!僕、花鈴さんといっぱいお話出来て…すっごく楽しいんですから!(//▽//)」
花鈴「う…ん。………私も。楽しい、よ(//-//)」
悠希「…………(//-//)」
もうちょっと一緒にいたい。だから…。
悠希「あ、あの……。また、一緒に……その。で、デート………して、ください……です(//-//)」
花鈴「は…い……(///-///)」

…………

悠希「あの……あの……………(;;)」
花鈴「ひぅぅ………(;;)」
二人の心は同じく。『もうちょっと一緒にいたい』のに…。話題はいつしか尽きてしまい……。
花鈴「…………(//-//)」
悠希「…………(//-//)」
高揚した表情のまま、見つめ合っていた。
花鈴(ゆ〜……君……………(//-//))
悠希(花鈴…………さん………(//-//))
短いのに…。二人にとってはとても長い時間。
悠希(かわいい……ひと……(;▽;))
花鈴(………………あたたかい……ひと…………(//-//))
キラキラと輝いているように見える唇が…ゆ〜君にはまぶしくて、可憐で……。悠希は知るはずもない。
花鈴(あ………。…………リップグロス………。塗っておいて、よか…った………………(//-//))
悠希は、もう……女の子の不思議な魔法『リップグロス』に、かかってしまったから。……想いを、伝えようと。

ぎゅっ…

やがて、花鈴は…ゆっくりと瞳を閉じ……両手を胸の前できつく握り合わせ……。
悠希(…………え?(・・;;;;))
花鈴「…………………(//-//)」

くっ…

小柄な身体を補うように、背伸びして……顔をちょっとだけ上向きにして…。
悠希(こ、ここここッ…これってこれってこれって!……き、き………キス……してってこと…なのかなッ!?……そ、そうだよね。そうとしか…。っていうか、そうだよっ!何考えてるんだよ僕はっ!!!!……で…でもでもでもっ!あうう…す、すごく恥ずかしそうな花鈴さんに「キスしてもいい?」なんて野暮なこと聞けないしっ!…………………ああっ!だめっ!花鈴さんの気持ちを受け止めてあげなきゃッ!…だからっ!……僕ッ!大好きな…か、花鈴さんにキス……しますっ!!!!(;;))
遂に決心した悠希は、花鈴の小さな身体を抱きしめ…さらさらの黒髪を優しく手のひらで押さえ……。
花鈴「…(//-//)」
悠希「…(//-//)」

とくんとくん…トクントクン…………

重なる胸に、ドキドキと、慌ただしい鼓動を感じ合いながら…。
花鈴(…好き(//-//))
悠希(…好き…です(//-//))
ゆっくりと、唇同士が近づいて。やがて………。


ちゅ………………






















二人は…初めての、キスをした。





















悠希「…………………(//-//)」
花鈴「…………………(//-//)」
沈黙。
悠希「…………………(//-//)」
花鈴「…………………(//-//)」
沈黙、沈黙。
悠希「…………………(//-//)」
花鈴「…………………(//-//)」
ひたすら、沈黙沈黙沈黙…。
花鈴「私の…ファーストキス……だよ………(//-//)」
悠希「…………ごっ!ごめんなさいっ!ぼ、僕っ!僕っ!(;;;;;;;;;)」
キスの後、ゆ〜君は…『自分が強く恋している少女』に、『恋人でもない』のにキスしてしまい、瞬間的に罪悪感を感じてしまった。
花鈴「あ…。違う…よ!(//-//)」
悠希「で、でもっ!(;;)」
花鈴「……謝っちゃ……イヤ(;;)」
悠希「…………え?(・・;;;;;)」
花鈴「わ、私…。リップグロス……塗っていたの…(//-//)」
悠希「リップ…グロス?(・・)」
それは、つまり…。
花鈴「………………ゆ、ゆ〜君だから(//-//)」
花鈴も…心の底では、期待していたのだ。
花鈴「………私のファーストキス。……ゆ〜君がもらってくれて………嬉しい…の。ひぅぅ…(//-//)」
悠希「あ………ぼ、僕も……嬉しい…ですっ!………は、初めてが…花鈴さんと…だったから(//-//)」
花鈴「…………………(//-//)」
悠希「…………………(//-//)」
花鈴「あ、あのね…(//-//)」
悠希「………はい(//-//)」
花鈴「そ、その……(//-//)」
悠希「………はい(//-//)」
花鈴「えっと………(//-//)」
悠希「………はい(//-//)」
花鈴「ひぅぅ……(//-//)」
悠希「………はい(//-//)」
花鈴「……せ、セカンドキス……も………。その…………ひぅぅぅぅっ!(//-//)」
悠希「………は…い(//-//)」
花鈴「ゆ〜君に………もらって…ほしい、の(//-//)」
悠希「………え?(・・;;;;)」
花鈴は、自分自身を抱きしめるようにして…ファーストキスの感触に、身を震わせている。
花鈴「ゆ〜君………だから………(//-//)」
憧れのファーストキスを…大好きな悠希がもらってくれて。嬉しさと、恥ずかしさが同居している。
花鈴「………お願い(//-//)」
悠希「……は、はいっ!(・・;;;;;)」
そんな花鈴に、悠希は優しく応じる…。ぎこちなさはあっても。
悠希「花鈴……さん………(・・;;;;;;)」
花鈴「ひぅ…………(//-//)」

きゅっ

花鈴(………あ(//-//))
悠希は、先ほどと同じように、花鈴の身体を優しく……包み込むように抱きしめて。
花鈴「…(//-//)」
悠希「…(//-//)」

とくんとくん…トクントクン…………

二人、目を閉じず……見つめ合ったまま。
花鈴「…好き…だよ(//-//)」
悠希「…好き…です(//-//)」
ゆっくりと、唇同士が近づいて。やがて………。

ちゅ………………

弐回目の、キス…。
花鈴「………あっ(////-////)」
悠希「………んっ(////-////)」
身体全体で……ぬくもりを感じる二人。

すっ……

沈黙の後…静かに、唇が離れ…。
花鈴「………私……私………(////-////)」
悠希「…………は……い……(////-////)」
花鈴は…真っ赤になりながら……想いを呟く……。






















花鈴「……胸が……きゅんってしてる…よ(//-//)」





















悠希「…………は……い…………(//-//)」
それは……悠希のせいだから。
花鈴「ゆ〜君が………暖かいから……だよ(//-//)」
悠希「…………は……い…………(//-//)」

ちゅ………………

悠希「…………ぁっ(//-//)」
花鈴「…………………(//-//)」
サードキスは、唐突に。
花鈴「…………………(//-//)」
悠希「花鈴………さ………んっ…(//-//)」
『私が大胆になっちゃったのは、貴方のせいだから』……そう言いたげな、瞳を向けて。
花鈴「……………(////-////)」
花鈴は、小さな身体で必死に背伸びして…悠希にキスをした。……やがて唇は離れるけれど、二人の想いは…かわらずに。






















花鈴「大好き……(//-//)」
花鈴「僕も…です…(//-//)」






















がたっ!

花鈴「えっ!!!!(;;)」
悠希「わあああっ!!!!(;;)」
と、そんなとき。
…………ヲイヲイ君達。らぶらぶなのはいいが、少しTPOっつーものをだな…(--;;;;)
鈴那「ふにゃっ!おねえちゃんとゆ〜おにいちゃん、キスしてるの〜(・▽・)」
花鈴「ひぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(////-////)」
悠希「い、い、いつの間に………鈴那ちゃんと、花鈴さんのご主人様………っ!?(;;)」
いや、ファーストキスの辺りからいたんだがな………(--;;;;;)
鈴那「きす〜♪おねえちゃんとゆ〜おにいちゃんが、キスしてる〜〜〜♪仲良し〜〜〜♪(^▽^)」
花鈴「ひぅぅぅぅっ!だ、だ、だめ〜〜〜!鈴那ちゃんっ!……あんまり、云わないで〜〜〜〜〜!(;;)」
何よりもま。ちゃんと済ませたのは、いいことやな。悠希よ(-▽-)
悠希「はぅぅぅ…………………(//-//)」
花鈴、貴様も結構大胆なんだなぁ。三回目は自分からするとわまぁ( ̄ー ̄)
花鈴「ひぅぅぅぅっ!………い、い、云わないでくださぃぃぃ〜……………(//-//)」
あ〜、激甘過ぎて濃〜いお茶が飲みたいのぅ。番茶でもすすらないと、気持ち悪くなりそうや(--)
花鈴「だって、だって…………(//-//)」
鈴那「鈴那はオレンジジュースがいいのぉ〜♪(^^)」
花鈴「…………ひぅぅ(//-//)」
悠希「あぅぅ…………(//-//)」
鈴那「ふにゃ〜♪鈴那もキスしたいの〜〜〜♪(^▽^)」

ぎゅむっ!

悠希「あっ!だ、だめっ!鈴那ちゃん!と、飛びついちゃダメだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!(;;)」
花鈴「ひぅぅぅ……れ、鈴那ちゃんまで………(//-//)」
おーおー。悠希、モテモテやね♪(-▽-)
鈴那「ふにゃぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪キス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪(^▽^)」

































デートの終わりは










ちょっとだけ、寂しいものだけど…










とっても素敵な想い出に…なりました♪











だって










ずっと一緒…だから。

































花鈴「ゆ〜君、まだかな〜…………(^^)」

































次の日曜日。










この前と同じ、待ち合わせ場所に。










鮮やかな…青空の下










大好きな、人のことを…想いながら










髪を解いて、おしゃれに決めている










女の子がいますよ


































たたたたっ!

花鈴「ゆ〜君っ(・▽・)」
悠希「ご、ごめんなさい花鈴さんっ!……また、遅れたりしてっ!……………え?(;;;;;;)」
花鈴「ううん。私も、来たばかりだから(^^)」
悠希(ストレート………ヘアに…したんですか?(・・;;;;;))
花鈴「…………どう、かなぁ?(//-//)」
一瞬悠希は、ぼ〜っと見つめてしまった。それもそのはず…。






花鈴『……どう…かなぁ?』






悠希は…眩しさを、堪えるようにして……。
悠希「か、可愛いですっ!……僕っ!僕っ!……大感激ですっ!(;▽;)」
花鈴「ひぅぅ………ありがと……(//-//)」
悠希「い、行きましょ(//▽//)」
花鈴「うん………(//-//)」

































頬笑み合いながら歩く










初な二人を










透き通るような…青空だけが、見守っていました。

































おしまい♪



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