Rainy tear
しとしとと、雨音だけが聞こえる夜…
じりりりりりりっ!
鈴那「ふにゃぅぅぅ……………(xx)」 じりりりりりりっ!
鈴那「鈴那。ねむいのぉ〜………(xx)」 じりりりりりりっ!
鈴那「う〜ん…………(xx)」 じりりりりりりっ!
鈴那「うるさいの〜………。目覚まし時計………(xx)」 じりりりりりりっ!
鈴那「………間違えてヘンな時間にセットしてたの〜(;;)」 鈴那は小さなルームライトを付けて。 じりりりりりりっ!
鈴那「ふにゃぅ〜………(+.-)」 じりりりりりりっ!………かちっ♪
鈴那「また寝るの………。ふにゃ?(・・)」 ぼわっ!
鈴那「……ふ、ふにゃぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーっ!お化け〜〜〜〜〜〜〜〜っ!(;;;;;;;)」 翌朝
………で(--) 花鈴「怖くなっちゃって、私たちのところに来たんだね?(^^)」 ったく。人が安眠の極地に達していた時に起こしおって(--#) 鈴那「そうなの。……鈴那、怖くて泣いちゃったの〜(;;)」 阿呆かいっ!この科学技術が発展した世の中、ゆ〜れいなんぞという極めて非科学的かつ実証に欠ける無機的物質などそうそうあってたまるものかいボケっ!(--#) 鈴那「そんなことないもん〜っ!鈴那、本当にみたんだもんっ!(>_<#)」 はン!どーせ鏡に反射した光やら、俺がカードで負けた腹いせにこっそりライトの側に置いといたジュ○ッグ君やらアッグ○イ君等の水陸両用機あたりだろが!(--) 鈴那「ふにゃっ!あれも怖かったけど、でも違うの〜!もっともっと怖いの〜!(;;)」 どーだかっ!信憑性に欠けるな。寝ぼけていただけやろ(--) 鈴那「違うの違うの違うの〜!信じて欲しいの〜!(;;)」 花鈴「あはは。私は信じるよ。鈴那ちゃん(^^;)」 鈴那「おねえちゃん〜(^▽^)」 ふん。……で、どんなもんを見たンよ?(--) 鈴那「あのね。霧みたいに、透けた顔の男の人が鈴那の方を見ていたの……(;;)」 極めてありがちな目撃証言やな(--) 鈴那「でもほんとに見たんだもん〜!(>_<#)」 花鈴「ご主人様。…鈴那ちゃんを信じてあげましょうよ〜(・・;;;)」 ち……。仕方ねぇ。今後何度も起こされちゃたまらねぇしな(--) 花鈴「私は、構いませんけど(^^;)」 そりゃ。お前は寝起きが良いからそんなことが云えるんや。俺の身にもなってみぃっ!(--#) 花鈴「だ、だから。幽霊さんが成仏してくれるように、お祈りをするとか(^^;)」 お祈りか。………ん、わかった。もちっと具体的な方法にするとしよう(--) 花鈴「具体的な方法…ですか?(・・)」 うむ。これだ(--) ずしっ♪
花鈴「何ですか?これ(・・;;;;)」 米国IB○社が開発した最新型の幽霊ホイホイである(--) 鈴那「すごいの〜(・・)」 こいつを使えば、半径十数メートル以内に近寄ってきた幽体物質を完全吸引可能でな。まー、そんな強力なやつじゃないかぎり大丈夫(--) 花鈴「はぁ。捕まえて、どうするんですか?(^^;)」 決まっておろう。動けないことをいいことに、いぢめまくるのさ(--) 花鈴「そんな。ひどいですよぉ。幽霊さんまでいぢめるんですかぁ〜(;;)」 ま、とりあえず。貴様の部屋に設置しておくからな。もし何かひっかかったとしたら。機械の機能で強制的に消滅させるも、悩みを聞いてやるも貴様の自由だ(--) 花鈴「はぁい。わかりました(^^;)」 その夜。AM2:00
花鈴の部屋にて。 花鈴「……Zzz(-.-)」 がさっ
????「し、失礼します〜……(・・;;;;)」 花鈴「……うぅ…ん(-.-)」 がさがさっ
????「あ、あれ?……何か、身体が………(・・;;;;;)」 花鈴「…………(-.-)」 きゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいんっ!
????「わーーーーーーーーーーーっ!!!!か、身体が引っ張られる〜〜〜〜〜〜っ!!!!(;;;;;;;)」 花鈴「…ん?(-.-)」 ????「す、吸い込まれるぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーっ!!!!!!!!(;;)」 花鈴「え?(・_+)」 ????「た、た、助けてぇぇぇ〜〜〜(;;;;;;)」 花鈴「あ、はい〜。えっと。スイッチは…(・・;;;;)」 かちっ♪
????「わあっ!(;;)」 べしゃっ
花鈴「だ、大丈夫ですか?(・・;;;)」 ????「な、何とか(xx)」 花鈴「…(・・;;;;)」 ????「いててて…(xx)」 花鈴「あの(・・;;;;)」 ????「何ですか?(xx)」 花鈴「泥棒さん、ですか?(・・)」 ????「違いますっ!(;;;;;;)」 花鈴「ひぅっ(;;)」 ????「あ…。ご、ごめんなさい。おどかすつもりは(;;)」 花鈴「……幽霊さん?(・・;;;)」 ????「……そ、そうなんです。実は。……あ。こ、怖がらないでくださいっ!危害くわえたりなんて、絶対しませんからっ!(;;)」 花鈴「そうなんですか(^^;)」 ????「ご、ごめんなさい。僕は地縛霊の和弥。村田和弥といいます。…ちゃんと足はありますです(//-//)」 花鈴「私は花鈴。沖野花鈴っていいます(^^)」 和弥「よろしく(^^;)」 花鈴「よろしくです〜(^^)」 和弥「…………って!僕の姿が見えるんですか!?(・・;;;;)」 花鈴「見えます…けど?(・・;;;)」 和弥「そ、そうなんですか……。びっくり(・・;;;;;)」 花鈴「あの。…昨日もここら辺に来ました?(・・)」 和弥「隣のお部屋に……(・・;;;;;)」 花鈴「何故か。私の妹の鈴那ちゃんも見えていたみたいなんですけど(^^;)」 和弥「ええっ!?(・・;;;;)」 花鈴「でも、怖がっちゃったみたいだけど(^^;)」 和弥「ご…ごめんなさい。迷惑かけて(;;)」 花鈴「あは。気にしないでください(^^;)」 和弥「本当にすみません。けど、覗きなんかするつもりはなかったんです。ただ……ずっと、僕の姿を見ることができる人を探していて…(;;)」 花鈴「そうなんですか(^^)」 和弥「そしたら、この家の近くを通りかかったらいきなり吸い込まれて………(;;)」 花鈴「……あ、その機械は。私のご主人様が置いておけっていったので。おどかしてごめんなさい(^^;)」 和弥「とんでもないです。…あ、あの。……いきなり女の子のお部屋に入ってきて、その上おどかしちゃったりして……迷惑ばかりかけちゃってるんですけど。…でも、図々しいけど。迷惑ついでに、僕のお願いを聞いてくれませんでしょうか?(;;)」 花鈴「私で力になれるのなら、いいですよ〜(^^)」 和弥「ありがとうございますっ!(・▽・)」 花鈴「それで、何があったんでしょうか?(・・)」 和弥「あ、はい。………実は。僕、半年くらい前に交通事故で死んじゃったんです(・・)」 花鈴「そうだったんですか…(・・)」 和弥「それで……あの。気がかりな事があって。自分がここにいちゃいけない存在だと分かっているけど。どうしても……(;;)」 花鈴「可哀想…(;;)」 和弥「その、気がかりな事というのは。……えと。ぼ、僕には恋人がいて……彼女。香住(かすみ)ちゃんに伝えたいことがあるんです(;;)」 花鈴「彼女さんですか(・・)」 和弥「はい。……あの娘。僕が死んじゃって、ショックで塞ぎ込んじゃって……。だから、伝えたいんです。『僕のことなんて忘れて、幸せになって』って(;;)」 花鈴「悲しいお話ですね。ぐすっ……(;;)」 ぽたっぽたっ
和弥「ああああっ。ご、ごめんなさい。暗いお話ばかりしちゃって。泣かないで……(;;;;;;;)」 花鈴「う、ううん。大丈夫。………じゃあ、ちゃんと彼女さんにお伝えしないといけませんね(^^;)」 和弥「それなんですが……(・・;;;)」 花鈴「はい(・・)」 和弥「彼女には…何故か僕の姿は見えないんです(;;)」 花鈴「そんな……。可哀想……(;;;;;;)」 和弥「だから、僕の姿を見られる人を探していたんです(;;)」 花鈴「そうだったんですか(・・)」 和弥「はい。だから、花鈴さんが云ってくれたところで。香住ちゃんに信じてもらえるかどうか……(;;)」 花鈴「ひぅ………。もどかしいです……(;;)」 和弥「それで、ずっと悩んでいたんです。………僕が変に動き出しても、大騒ぎになっちゃいそうだし(;;)」 花鈴「う〜ん………。どうしたらいいんでしょう(;;)」 和弥「…………あ。もう三時半(・・;;;;)」 花鈴「え!?(・・;;;;;)」 和弥「ご、ごめんなさい。付き合わせちゃって(;;)」 花鈴「あ…。気にしないでください。私は全然構いませんから(^^;)」 和弥「でも(;;)」 花鈴「あ、そうだ。…ちょっと思いついたんですが。和弥さんと香住さんの、思い出の物……とかないでしょうか(・▽・)」 和弥「僕たちの思い出の物、ですか?(・・)」 花鈴「それを見せてあげれば、香住さんも和弥さんが本当に側にいるって、信じてくれるかもしれない…なんて(^^;)」 和弥「そうですね。……わかりました。何か探しておきますね(^^)」 花鈴「はい〜(^^)」 和弥「あ、あの……。また、夜……来てもいいでしょうか?(・・;;;)」 花鈴「勿論です〜。だって…和弥さんと香住さん…幸せになって欲しいです(・・)」 和弥「で、でも。……女の子の部屋に毎晩(//-//)」 花鈴「えへ。……香住さん。和弥さんのそういうところが好き…なんだと思いますよ♪(^^)」 和弥「え?Σ(・・;;;;)」 花鈴「ご、ごめんなさい。生意気なこと云って……(//-//)」 和弥「そ、そんなこと全然ないですっ!(^^;)」 花鈴「それじゃ。そろそろ……(^^)」 和弥「はい〜。いろいろありがとうございます。花鈴さん、おやすみなさい〜(^^)」 花鈴「おやすみなさい〜(^^)」 翌日。
しとしとと雨が降り続ける通学路にて。 とことこ
和弥「久しぶりだなぁ。ここにくるの(^^)」 花鈴「何かあったんですか?(・・)」 和弥「ここ、僕が死んだところです(^^)」 花鈴「あ…。ごめんなさい(;;)」 和弥「あはは。そんなの気にしないでいいですよ。もう過ぎた事ですし(^^)」 花鈴「でも…(;;)」 和弥「あの時も、こんな風に雨の降る日だったです。……僕が、自転車で走ってると。トラックが突っ込んできて…(^^)」 花鈴「…(・・;;;)」 和弥「避けようがなかったんです。……即死でしたから(^^)」 花鈴「ひぅぅ(;;)」 和弥「その日。実は…僕の誕生日だったんですよね。…香住ちゃんが待っていてくれたのに。プレゼントまで持って(^^)」 花鈴「…ぐすっ(;;)」 和弥「あ…。ごめんなさい。悲しませちゃった。そんなつもり、なかったんです(^^;)」 花鈴「和弥さん。……淡々と話すから(;;)」 和弥「ん……。多分、死んだから…だと思います。何とかは死んでも治らないなんていいますけど。嘘みたいですね(^^)」 花鈴「和弥さん…(;;)」 和弥「でも…(^^)」 花鈴「はい(;;)」 和弥「もし…僕が生きていて。花鈴さんに会えていたら。お友だちになりたかったです。…偶然、学校も同じだったわけですし(^^)」 花鈴「あ、あはは。…もう、お友だちですよぉ(^^)」 和弥「あはは。そうですね(^^)」 花鈴「和弥さんの恋人さんの、香住さんって人。きっと、素敵な人なんでしょうね(^^)」 和弥「あは…は(//-//)」 花鈴「お話聞いてると、とっても優しい人みたいですし(^^)」 和弥「……はいぃ。香住ちゃんは…優しくて、可愛い娘です〜(//-//)」 花鈴「うふふ(^^)」 和弥「でも。見ず知らずの…しかも幽霊の僕に。どうしてここまで親切にしてくれるんですか?(・・)」 花鈴「それは…(//-//)」 和弥「はい(^^)」 花鈴「……私にも、す……好きな人が…いるんです。だから…だから………(;;)」 和弥「そうなんですか〜。花鈴さんも優しくて可愛い人だから。きっと、もてるんでしょうね〜……(^ー^)」 花鈴「……ひぅぅ。そ、そんなこと……ない…ですぅ(//-//)」 和弥「…あ?お友だちですよ(^^)」 花鈴「美穂ちゃんだ(・▽・)」 和弥「行ってらっしゃい〜(^^)」 花鈴「行ってきます〜(^^)」 そんでもって時間は過ぎ、昼休み時。 花鈴(えっと。D組ですね?(・・;;;)) 和弥(はい。…偶然、花鈴さんと同じ学校でよかったです(^^)) 花鈴(あ。ここですね。……緊張しちゃうなぁ(・・;;;;)) 和弥(この日記。……僕と香住ちゃんが毎日書いていたものなんです(//-//)) 花鈴(きっと大丈夫ですよ。信じてくれますよ(^^;)) 和弥(よ、よろしくお願いします(--;;;;;;)) 花鈴(はい〜。任せてください♪(^^)) ????「あの。D組に何かご用でしょうか?(・・)」 花鈴「ひぅっ!(;;;;;;)」 和弥(…っ!(・・;;;;)) ????「あ。ごめんなさい。おどかすつもりは…(・・;;;;)」 花鈴「あ、いいえ。……あの。D組の田口香住さん、という方にちょっと…用事があって(・・;;;)」 香住「え?…私のことですけど(・・;;;;)」 花鈴「そ、そうですか。……あの。私、B組の沖野花鈴といいます(^^;)」 香住「はあ……。私に何か?(・・)」 花鈴「はい。……実は、ある人からこれを渡して欲しいとお願いされていたんです(・・)」 すっ
香住「…ど、どうしてこれを!?なんであなたがこれを持ってるんですか!?(;;;;;;)」 花鈴「あの…えっと。…うまく説明できないんですけど。香住さんに会いたいという人がいるんです。信じてもらえるかどうかわからないけど……(・・;;;;;;)」 香住「え?…そ、それってどういうことなんですか?(;;;;;;)」 花鈴「え、えっと…。えっと……。ひぅぅ……あの…(;;;;;;;)」 和弥(香住ちゃんっ!僕だよっ!(;;)) 花鈴「あの…その。……和弥さんが(;;)」 香住「…か、和ちゃんは。交通事故で亡くなったんですっ!(>_<)」 花鈴「ひぅっ……(;;)」 香住「あ……。ごめんなさい。大きな声だして(;;)」 花鈴「いえ……(・・;;;;)」 香住「でも。…和ちゃんは事故で亡くなったんです。……生きてるはずがありません。これは、本当なんです(;;)」 和弥(香住ちゃん!信じて!(>_<)) 花鈴「わ、わかってます。…わかってますけど。だけど……私の云っていることは本当なんです。無理かもしれないけれど、だけど。信じてください。…か、和弥さんは今、香住さんのすぐ側にいるんですぅっ!(>_<)」 和弥(香住ちゃん……。どうして僕の姿が見えないの?(;;)) 香住「でも……。信じろって云われても(;;)」 花鈴「………えっと。……じゃあ、あの。放課後にゆっくり落ち着いてお話したいんですが。お時間、空いていないでしょうか?(・・;;;;)」 香住「はい。それは大丈夫です……(;;)」 和弥(香住ちゃん……(;;)) * * * *
先生「この英文は、日本語でいうと……(^^)」 かりかり。かりかり…
花鈴(…(・・)) 先生「このようなニュアンスを含んでいるわけなのです(^^)」 花鈴(どうすればいいんだろ?(・・)) 先生「ここら辺からテストに出そうかな〜なんて思ってるので、キチッとメモしておいてくださいね〜(^^)」 かりかり。かりかり…
花鈴(どうすれば香住さんに、和弥さんの姿が見えるようになってくれるんだろ?(・・)) 先生「さて、では。誰かに英文を読んでもらいましょう♪(^^)」 男子「えー!(TT;;;)」 女子「いや〜!当たりたくない〜!(>_<)」 先生「はいはい。何を云っても無駄ですよ〜。それでは、ランダムに…(^^)」 花鈴(和弥さんと香住さん。……可哀想だもん。ちゃんと……お話させてあげないと(;;)) 先生「はいっ。沖野さん。読んでくださいね〜(^^)」 美穂「ありゃ〜。花鈴ちゃん不運だねぇ……。あの先生、優しいのはいいけど問題難しすぎ……(--;;;;;)」 花鈴(どうすればいいのかなぁ。……思いつかないよぉ〜(;;;;;;)) 先生「沖野さん?(・・)」 和弥(花鈴さん花鈴さん〜!当たってますよ〜!(・・;;;;)) 花鈴「え?…あ、は…はいぃぃ〜!(・□・;;;;;)」 がたんっ!
花鈴「きゃっ!(;;)」 和弥(か、花鈴さんっ!?(・・;;;;)) がっしゃーんっ!
花鈴「ひぅぅ〜……。い、痛いよぉ…………(xx)」 美穂「な〜にやってんだか(--;;;)」 女子「くすくす(^^)」 女子「花鈴ちゃん、かわい〜(^^)」 男子「白だったぜ(^^)」 男子「見た見た♪今日はついてるな〜(^^)」 美穂「あに見てんのよッ!(--#)」 男子達「な、な、なんでもないですぅぅぅっ!(;;)」 先生「くすっ。沖野さん、大丈夫ですか?(^^)」 花鈴「は、はいぃ。すみません〜(xx)」 先生「珍しいですね〜。沖野さん、寝不足ですか?(^^)」 花鈴「あ…そ、そういうわけでは(;;)」 和弥(花鈴さん〜。しっかりしてくださいよぉ(^^;)) 花鈴(ご、ごめんなさい〜。つい、考え事してて(xx)) そんなこんなで。放課後。 花鈴「う〜ん。…雨、やみましたね(^^)」 和弥「………ふぅ(;;)」 花鈴「和弥さん。元気出してくださいよ〜。ね♪(^^;)」 和弥「はい……。でも、やっぱりだめなのかなあ(;;)」 花鈴「きっと、何か方法がありますよ。一生懸命考えれば、きっと(^^;)」 和弥「そ、そうですね…(^^;)」 かちゃ
花鈴「あ。香住さんが来たようですよ(・▽・)」 和弥「………香住ちゃん(;;)」 花鈴「元気出してください〜♪私、一生懸命説明しますから(^^;)」 和弥「よ、よろしくお願いします!(;;;;;;;)」 香住「あの…。お待たせしました(・・)」 花鈴「はい〜。わざわざ、すみません(^^)」 香住「それで、あの…(・・)」 花鈴「はい。………本当に、信じられないかもしれませんけれど。和弥さんは今もここに(・・)」 和弥(香住ちゃんっ!(>_<;;;;)) 香住「…(・・)」 花鈴「証拠を見せろ、って云われると。何もないというのが正直なところなんですけど…(・・)」 香住「…それでも、信じろと?(・・)」 花鈴「……は、はい(;;;;;;)」 和弥(香住ちゃん。信じて!(>_<;;;)) 香住「それは、残酷ですよ(・・)」 花鈴「…………はい(;;;;;;;)」 香住「忘れよう忘れようって、何度も何度も思って。………でも、いつもいつも。夢に現れて(・・)」 和弥(え?(・・;;;;)) 花鈴「……うぅ(;;)」 香住「でも……忘れられないんですよね。ふふ……(^^)」 和弥(香住ちゃん。僕の姿が………(・・;;;;)) 香住「馬鹿みたいですよね。……ずっとずっと、待ち続けているなんて(^^)」 花鈴「そっ……そんなことありませんっ!(>_<)」 和弥(花鈴さん…(・・;;;;;)) 花鈴「し、信じてください!……う、嘘じゃないんです。本当なんですっ!私には見えるんですぅぅ!(;;)」 香住「でも……(・・)」 和弥(花鈴さん。もういいよ……(・・)) 花鈴「よくないです〜っ!……こんなの、悲しすぎますぅっ!(;;)」 和弥(もう大丈夫だから。……後は僕の力でどうにかできますから(・・)) 花鈴「和弥…さん?(;;)」 和弥「花鈴さん。……見ず知らずの僕の力になってくれて、ありがとう(^^)」 花鈴「和弥さん!?ど、どうしたんですか?(;;)」 和弥「僕。わかったんです。……香住ちゃんとお話できるってこと(^^)」 花鈴「え?(;;)」 和弥「でもそれは、お別れすることになっちゃいます。……本当に、ありがとうございました(^^)」 花鈴「か、和弥さんっ!(・・;;;;)」 す〜っ…
香住「………か、和……ちゃん?(・・;;;)」 和弥「そ。僕だよ(^^)」 花鈴「和弥さんの身体が……香住さんと重なって……(・・;;;;)」 香住「和ちゃ…ん………(;;)」 和弥「僕の声が聞こえるかい?(^^)」 香住「うん!聞こえるっ!(;;)」 和弥「香住ちゃんの心って、暖かいね(^^)」 香住「和ちゃ…ん。……ずっと……お話したかったんだよ(;;)」 和弥「僕もだよ♪ずっと香住ちゃんとお話したかった。夢の中では何度も会えたけど、直に…ね(^^)」 香住「和ちゃん……(;▽;)」 和弥「夢の中じゃ、忘れちゃうものね。……僕、知らない間に香住ちゃんを苦しめてた。…ごめんね(^^)」 香住「そ、そんなことないよ。私…私(・▽・)」 和弥「でも……。香住ちゃんの心は暖かいから、僕の身体は長くはもたないんだ(^^)」 香住「そんな…(;;)」 和弥「それでも、香住ちゃんとお話しできたから。僕は…いいんだ(^^)」 香住「っ!(;;)」 和弥「僕の願いはね……。香住ちゃんに幸せになってもらうことなんだ(^^)」 香住「じ、じゃあっ…一緒にいて!(;;)」 和弥「ごめん。それはできないんだ。…僕もそうしたいんだけど(^^)」 香住「無理…だよぉ。私……私。和ちゃんが一緒にいてくれないと……(;;)」 和弥「僕も。香住ちゃんが一緒にいてくれないと、だめだったよ(^^)」 香住「だったら!(;;)」 和弥「香住ちゃん、ごめんね。…僕、そろそろ行かないといけないんだ(^^)」 香住「嫌っ!(;;)」 和弥「うん。…僕も嫌だ。香住ちゃんとずっと一緒にいたい。ずっと一緒に、仲良く……学校に行ったり、遊んだりしたい(^^)」 香住「ならっ!わかってるなら……ど、どうしてっ!どうして一緒にいてくれないのっ!(;;)」 和弥「それは。……僕は、ここにいちゃいけない存在なんだよ(^^)」 香住「…(;;)」 和弥「……死んじゃったんだよ。僕(・・)」 香住「そ、そんなことないっ!和ちゃんは生きてるもんっ!今だって、私の心の中でちゃんとお話してくれてるじゃないっ!(;;)」 和弥「そうだね……。僕は、香住ちゃんの心の中で生き続けられるよ(^^)」 香住「じゃあ、さよならだなんて…いわないでよぉっ!(;;)」 和弥「云わないよ。……僕たちは、ずっと一緒…さ(^^)」 香住「嫌っ!イヤイヤイヤ!消えちゃ嫌ぁっ!ずっと一緒じゃなくてもいいから、だから…いなくなっちゃうのは嫌っ!(;;)」 和弥「香住ちゃん……大好きだよ(^^)」 香住「いっちゃ嫌だよぉっ!(;;)」 和弥「僕…。香住ちゃんのこと、絶対忘れない(^^)」 香住「う…あ……あぁ(;;)」 和弥「……そろそろ、時間みたいだから。……僕は行くよ(^^)」 香住「やっ!やああああああああああああっ!!!!そんなの嫌ぁっ!!!!(;;)」 和弥「いつかまた…どこかで、会えたらいいね………(^^)」 香住「い、いやあああああああああああああああああっ!!!!!!(;;)」 和弥「しあわせになって………。かすみ……ちゃ…ん(^^)」 ふっ……
香住「そん…な………(;;)」 再び降り出した雨に濡れながら…。
香住「そんなに優しくされたら………幸せになんてなれないよ………(;;)」 花鈴「…(;;)」 香住「なんで最後まで優しくするの……!?だったら……忘れられるぐらい嫌いにさせてよ……っ(;;)」 花鈴「香住さん……(;;)」 香住「なんで……なんで一緒にいられないの!?なんで……。……もう一度、声を聞かせてよぉっ!(;;)」 花鈴「………香住さん(・・)」 香住「うっ…く。……うぁ…ぁ(;;)」 ぎゅっ!
花鈴「……………(・・;;;;)」 香住「うぁぁぁぁっ。ぁぁ………あ…………っ!(;;)」 ただ、少女の涙がこぼれるだけで…
香住「花鈴さん(・・)」 花鈴「は、はい(;;)」 香住「ありがとう(^^)」 花鈴「……い、いえ(・・;;;;)」 香住「それと、ごめんなさい(^^)」 花鈴「え?(・・)」 香住「……和弥のために必死になってくれた花鈴さんを、信じてあげられなくて(^^)」 花鈴「そんな。謝られるようなことはありませんです。だって…私が香住さんだったとしても、同じだと思いますから(//-//)」 香住「……ふふふ(^^)」 花鈴「な、なんですか?(^^;)」 香住「和ちゃんも、いい人に巡り会えたな〜って思って…(^^)」 花鈴「ひぅぅ(//-//)」 香住「でも。………もうしばらく、ここにいさせてください(^^)」 花鈴「で、でも。雨が…(・・;;;;)」 香住「………私はもう……大丈夫。です…から……(^^)」 花鈴「香住さん……(・・;;;)」 香住「お願い…です…。……ぅっ(^^)」 花鈴「…………はい。……えっと。……あの………。さようなら(;;)」 ばたんっ
雨の降り続く屋上に、俯いた少女だけが…残された。 花鈴「香住さん……。泣いてる……(;;)」 それを見ていたたまれなくなり、…花鈴は駆けだして。 花鈴(あんなのって………ないよぉ(;;)) 涙を流しながら。 花鈴(私……。和弥さんのお願い……。聞かない方が、よかったのかなぁ………(;;)) 決着をつけられたことと、二度と会えなくなるということ。 花鈴(…うっ。…お人好しだから……。そんなこと、考えもしなかった……(;;)) ぽたぽたと、涙をこぼしながら。 * * * *
薄暗く静まりかえった下駄箱にて。 花鈴「え……?(;;)」 悠希「あ、花鈴さん〜。僕、花鈴さんの姿を見かけたから、ずっと待っていたんです(^^)」 花鈴「ゆ〜君………(;;)」 悠希「えっと、あの……。今日も雨だし。一緒に帰りたいな〜なんて思って……。あははは(^^;)」 がばっ!
悠希「ええっ!?(・・;;;;;;)」 花鈴「ゆ〜君っ……ゆ〜君っ……ぐすっ(//-//)」 悠希「花鈴さん……。泣いてるの?(・・;;;;;)」 花鈴「…ぐすっ。………うぐっ(//_//)」 悠希(悲しいことがあったんですね……?(・・;;;;)) 花鈴「…どうして……どうして………(//-//)」 ぎゅっ
悠希(こういうときは、抱きしめてあげた方が…いいんだよね?(・・;;;;)) 花鈴「ゆ〜……君…ぅっ(//-//)」 悠希(花鈴さんが…震えてる……?(・・;;;;;)) 花鈴「うっ…。ぐすっ……。うっうっ……うぁぁぁぁ〜〜〜っ…………ゆ〜くんっ……(//-//)」 悠希(泣かないで……。花鈴さん……(;;;;;;;)) 花鈴「あんなの………ひどいよぉ。ぐすっ……かわいそうすぎるよぉ…………(//-//)」 悠希「か、花鈴さん。………ぼ、僕が側にいますから。だから……な、泣かないで(・・;;;;;)」 花鈴「私……私……。なんにもできなかった………ひっく…(//-//)」 悠希「そ、そんなことないよ。花鈴さんはいつも一生懸命で…優しいから。だから、あの……事情はよく分からないけど。花鈴さんのせいなんかじゃないよ(;;)」 花鈴「…うっ。ぐすっ(//-//)」 悠希(う…。こ、こうなったら……(>_<;;;;;)) ぐっ
花鈴「きゃっ…(;;)」 悠希(泣きやまないなら。キス、しちゃいますからねっ!(>_<;;;;;)) 花鈴「ゆ、ゆ〜君っ…………(//-//)」 悠希「…な、泣かないで。……ね♪(^^;;;;;)」 花鈴「…うん(//-//)」 悠希(…よかった。…笑ってくれた(^^)) 花鈴「……(//-//)」 悠希「…僕は…花鈴さんの側にいますから。…寂しくなんて、させませんから(^^)」 花鈴「…うん(//-//)」 悠希「だから……。笑って、ください(^^)」 花鈴「…………ありがと。ゆ〜君(//-//)」 悠希「……そろそろ、帰りましょ(^^)」 ぎゅっ♪
花鈴「もうちょっと……このままで、いさせて……(//-//)」 悠希「…は、はい(・・;;;;)」 花鈴「…(//-//)」 悠希(花鈴さん……(・・)) なでなで…
花鈴「ちょっとだけ…甘えさせて……………(//-//)」 悠希「僕でよければ、いくらでも……(^^)」 * * * *
どんっ♪
花鈴「はい。夕ご飯の準備、おっけーですよ(^^)」 おー。何かしらんが今日の夕飯は豪勢やな(-▽-) 鈴那「御馳走なのぉ〜(・▽・)」 鞠音「おいしそうみゃー!(;▽;)」 花鈴「いっぱいあるから、どんどん食べてね(^^)」 鈴那「は〜い♪(^▽^)」 鞠音「いっただきま〜す♪(^^)」 花鈴「うふふ(^^)」 …(--) ………… ふぅ。美味いな(-▽-) 花鈴「……ご主人様(・・)」 んー?( ̄ー ̄) 花鈴「あの……。突然で、変ですけど、その(・・)」 いきなりなんだよ?(--) 花鈴「人って、ずっと一緒にいられるんでしょうか?(^^)」 そいつぁまた、哲学的なテーマやね(--) 花鈴「いえ、何となく…です(・・)」 ふン。何となくか(--) 花鈴「はい(^^)」 ……まァ、な。心と心は、どこかで繋がってるかもしれんしな(--) 花鈴「繋がっている……ですか?(・・)」 まぁな。科学的立証がなくとも、そういうのがあるかも知れないというのは、肯定も否定もできんだろ?(--) 花鈴「はい(・・)」 ………ふン。よくはわからんが、いろいろあったみたいやな(--) 花鈴「…はい(^^)」 無意味だろうと何だろうと、信じるさ。信じないよりは幾分かはマシだろ?(--) 花鈴「そう…ですね(^^)」 なら良し。そんな辛気くさい顔すな。ささ、飲め飲め( ̄ー ̄) 花鈴「ひぅぅっ。わ、私…未成年ですよぉ(;;)」 いーからいーから♪( ̄ー ̄) 花鈴「よくないです〜!(xx)」 ま、信じるだけならタダやしな♪( ̄ー ̄) 花鈴「いきなり真面目なお話しないでくださいよぉ…(;;)」 辛気くさいんは、貴様の柄じゃねぇぞ〜。ほら、飲んだ飲んだ( ̄ー ̄) 花鈴「ひぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!(xx)」 仮に、救いがあるとすれば。
花鈴「香住さん。おはようございます〜(^^)」 香住「おはようございます(^^)」 花鈴「……今日、お昼ご飯一緒に食べませんか?(^^)」 香住「いいですよ(^^)」 二人は親友同士になった。
それは決して、悲しい産物ではなくて。
暖かい心の、共有。
もう、雨雲は…消えていた……。
次回に続く
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