Distance




















悠希「花鈴さんっ(^^)」
花鈴「あ、ゆ〜君(・▽・)」
悠希「一緒に帰りませんか?(^^)」
花鈴「うん♪(^^)」















これは、よくあるよーな男女の下校風景なのであるが。















花鈴「…それでね、その時(^^)」
悠希「はい〜(^^)」

ぱたぱた…

花鈴「…と、いうことがあったんだよ〜(^^)」
悠希「そうなんですか〜(^^)」

ぱたぱた…

悠希「…(・・)」
花鈴「…ゆ〜君、どしたの?(^^)」
悠希「あ、いいえ。……ちょっと、気になったことがあって(^^;)」
花鈴「?(・・)」
悠希「花鈴さん、いつも一本の三つ編みだけど。どうしてなのかなーって思って(^^;)」
花鈴「…え(・・;;;)」
悠希「あ、あはは。気にしないでください。ちょっと思っただけですから(^^;;;)」
花鈴「…もしかして、ゆ〜君は三つ編み…あんまり好きじゃないの?(・・;;;;)」
悠希「そ、そんなことはないです! 逆に好き…です。花鈴さんの三つ編み、すっごく可愛いと思ってます…。似合ってるし…リボン可愛いし…(//-//)」
花鈴「ありがと…。嬉しいよぉ…(//-//)」
悠希「でも、どうしていつも一本の三つ編みなのかなーって思って…。何か思い入れとかあったりするんですか?(^^;)」
花鈴「う、うん…。それは…あるけど(・・;;;;)」
悠希「そうなんですか。…よかったら、教えてくれませんか?(^^)」
花鈴「いい…けど。……で、でも…ひぅぅ…(;;)」
悠希「あ…話したくなければ云わなくていいですよ。無理に聞き出そうなんて気は全くありませんから…。ホントにちょっと気になっただけなので(^^;;;;)」
花鈴「ううん…。ゆ〜君ならいい、よ。…でも…そだ、喫茶店でお茶を飲みながら話したいな(^^;;)」
悠希「はいっ!(^^)」

…………

花鈴「ふ〜。紅茶おいしい♪(^^)」
悠希「おいしいですね〜(^^)」
おいしい紅茶においしいケーキ、ご満悦の二人。
花鈴「それで…。三つ編みの理由、だったよね?(^^)」
悠希「あ、はい。…でも、ホントに聞いちゃっていいんですか?(^^;;;)」
花鈴「うん。…でも、ゆ〜君が聞いたら…怒っちゃうかな…って思っちゃって(;;)」
悠希「…え? どうしてですか?(・・;;;)」
花鈴「それは…。あのね…私が小さい頃…(//-//)」
悠希「花鈴さんが小さい頃…?(・・;;;)」















それは、幼い日の記憶…。















花鈴「…ひぅ?(・・)」
????「…(・・)」
一人で近くの公園に行き、遊んでいたら…。
花鈴「…なぁに?(・・)」
????「…(・・)」
名も知らない男の子がじーっと花鈴を見つめてて…。
花鈴「あそぼ(^^)」
????「…うん(・・)」

ぎゅっ!

男の子の手を掴んで、一緒に遊びはじめて…。
花鈴「砂のお城作る〜♪(^^)」
????「うん♪(^^)」
日が暮れるまで遊んだ…。















悠希「はぁ…。そんなことがあったんですか〜(^^)」
花鈴「う、うん…(//-//)」
悠希「可愛いんでしょうねー。小さい頃の花鈴さんも(^^)」
花鈴「…(//-//)」
悠希「でも、それと三つ編みがどんな風に関係あるんですか?(・・)」
花鈴「あ、うん。…それはね(・・)」















ぱたぱた、ぱたぱた…

花鈴「ひぅ〜〜ん♪ あそぼ〜〜〜♪(^^)」
????「うんっ♪(^^)」
さりげない出会いから数日。すっかり二人はうち解けて、一緒に遊ぶようになっていた。
花鈴「かけっこ〜(^^)」
????「ぼくの方が早いよー(^^)」
花鈴「んに、待つの〜!(^^)」
野を駆け回り、木に登り、土にまみれ、時には水遊びをして…。
花鈴「にゃはは〜♪ こっち〜♪(^^)」
????「まて〜〜〜!(^^)」















花鈴「…(//-//)」
悠希「花鈴さん。もしかして、僕が怒っちゃうかもしれないって…。焼き餅で、ってことですか?(^^;;;;)」
花鈴「う、うん…(;;)」
悠希「あはは。…怒ったりなんてしませんよ。それどころか、小さい頃の花鈴さんを見てみたくなっちゃいました〜。今度写真見せてくださいよ(^^)」
花鈴「…(//-//)」
悠希「続きを教えてくださいよ〜(^^)」
花鈴「う、うん…(//-//)」















少年は公園の近くのアパートに住んでいて、既に花鈴は何度か遊びに行くようになっていた。

ぱたぱた、ぱたぱた…

花鈴「おまたせぇ〜(^^)」
????「きょうもあそぼ♪(^^)」
花鈴「うん♪(^^)」
いつの間にか、公園で待ち合わせることが決まっていて。
花鈴「えへへぇ〜(^^)」
????「…(・・)」
花鈴「んに?(^^)」

ふにふに

花鈴「なぁに〜?(^^)」
????「これ、かわいい(^^)」
花鈴「んーにゅ〜?(^^)」
????「うねうねしててかわい〜(^^)」
少年は花鈴の三つ編みをいたく気に入ったようで、いつまでも離さなかった。
花鈴「きょうね〜。リボンつけたの〜(^^)」
????「うん♪(^^)」
花鈴「えへへ〜。えへへ〜。かわいい?(^^)」
????「かわいー。うねうね〜(^^)」
花鈴「えへへへ〜♪ うねうね〜(^^)」
と、そんなとき…。
????「…(・・)」
花鈴「んにぃ〜?(^^)」
少年は少し真面目な表情になって。
????「これ…きっちゃダメ(;;)」
花鈴「んにゅにゅ?(^^)」
????「ぼく、かわいくて好き…。だから、きらないで…(;;)」
花鈴「うん♪ きらない〜(^^)」
????「やくそく…(;;)」
花鈴「うん♪ やくそく〜♪(^^)」
????「ゆびきりする…(;;)」
結びついた、小さな指と指…。
花鈴「ゆびきりげんまん(^^)」
????「うそついたらはりせんぼん(^^)」
花鈴「の〜ます♪(^^)」
????「の〜ます♪(^^)」

きゅっ♪















花鈴「…(//-//)」
悠希「あは。可愛いです〜。ホントに…(^^)」
花鈴「恥ずかしいよぉ…(//-//)」
悠希「で、その子と約束したんですね。三つ編み切らないって(^^)」
花鈴「うん。……でも(//-//)」
悠希「でも…なんですか?(・・)」
花鈴「その、ほんの数日後にね…(;;)」















花鈴「んーん…(・・)」
その日もいつもと同じように公園に来ていたのだけれども。
花鈴「んにゅー。……こないー(・・)」
お昼を過ぎ、おやつの時間を過ぎても少年は来なかった。
花鈴「……そ〜だ(・▽・)」
待ちくたびれた花鈴は、少年が住んでるアパートまでいってみることにした。
花鈴「おうち行ってみる〜(^^)」

ぱたぱた、ぱたぱた…

ちいさな三つ編みを揺らしながら。

…………

花鈴「………んにゅ?(・・)」

ぴんぽーん…

数分で少年の家に着き、チャイムを鳴らしてみるけれど…。
花鈴「……でない〜(・・)」

ぴんぽーん…

何度と無くならしてみても誰もでない…。
花鈴「んにゅぅ…。でない〜(;;)」
やがて、花鈴は哀しくなって…。
花鈴「うぐ…うぐ……うっ…うぇっ……(;;)」
少年の家の前で泣き出してしまった。
花鈴「うええ〜〜〜んっ! ふぇぇ〜〜〜んっ!(;;)」
哀しくて泣きじゃくっていたら…。
おばさん「あらあら、どうしたの?(・・)」
花鈴「うぇっうぇっ…ひっく……(;;)」
鳴き声に気付いたのか、隣の部屋に住んでいると思われるおばさんがでてきて…。
おばさん「泣いてるだけじゃわからないわよ。云ってご覧なさい?(^^)」
花鈴「ひっく…ひっく……。いない……の(;;)」
必死に嗚咽をこらえて、部屋のドアを指差した。
おばさん「…ああ、この部屋の人たちはみんな昨日引っ越していったわよ。朝早くにね(・・)」
花鈴「……ひっこし?(;;)」
おばさん「ええ。何だか、急な転勤だったらしくて慌ただしかった感じだったわよ(・・)」
花鈴「う……うぇ……。やだ……やだ………ひっく…(;;)」
おばさん「会いたい人がいたの?(・・;;;)」
花鈴「やだ…やだ……あえない…いや……もっとあそぶ……ぐすっ……(;;)」
急に、もう会えなくなってしまったという実感が沸いてきて…。
花鈴「ひっく…う…うわああああーーーーーーーっ! いやっいやあっやだやだやだあっ!(;;)」
おばさん「…そう。お別れを云う時間もなかったのね。可哀相に(・・;;;)」
花鈴「う…う……。やだ……や…だ………。ぐすっ……(;;)」

がちゃっ…

どうにか花鈴を慰めてやりたいと、親切なおばさんは部屋のドアのノブを回してみた。すると
おばさん「…あら。ドアが開くわよ?(・・)」
花鈴「う、う……(;;)」
おばさん「…床に何かおいてあるわね(・・)」
何もない室内に、紙が一枚置いてあって…。
おばさん「多分、あなた宛ね…(・・)」
花鈴「…ふぇ?(;;)」
おばさん「読める?(・・)」
花鈴「う……。さ、さ……ぅ…?(;;)」

ふるふる…

まだひらがなもあまり読めないような、小さい頃…。
おばさん「さよなら、って書いてあるわよ。…精一杯お別れを云おうとしたのね。お父さんかお母さんに書き方教わって…(・・)」
花鈴「さよ…なら……。ヤダ……ヤダヤダヤダヤダ……やだ……やだ……や……いや…(;;)」
稚拙な、汚い字が書かれた手紙を握りしめて…。
花鈴「う、う、…うわあああーーーーーーーーーーーーーーんっ!(;;)」
幼い花鈴は涙が枯れるまで、泣き続けた…。















悠希「そう…だったんですか(;;)」
花鈴「うん…(^^)」
悠希「ごめんなさい。そんなこと聞いちゃって…(;;)」
花鈴「ううん。もう、小さい頃のお話だもん…。気にしてないよ(^^;)」
悠希「…でも(;;)」
花鈴「そだ。見に行ってみようよ。その場所が今どうなってるか(^^)」
悠希「あ、はい(・・;;;;)」

…………

そうして二人は喫茶店を出て、しばらく歩いていった。
花鈴「ここ。……もう、公園は無くなっちゃったけどね(^^)」
悠希「…(・・)」
そこには、数年前に再開発が行われ、マンション群が建っていて昔の面影はなかった。
悠希(あれ…?(・・))
花鈴「どしたの?(^^)」
悠希「あ、いえ…。何でもないです(^^;)」
花鈴「変なゆ〜君(^^)」
悠希(この場所……何か、どこかで…(・・;;;))
花鈴「それでね、その男の子の家があったのは…あそこ、だよ(^^)」
花鈴が指を差したその先も…マンション群に変わっていた。
花鈴「もう、何もかも変わっちゃったけどね…。小さい頃の思い出(^^)」
悠希(…何だろう、何か…ひっかかるなぁ(・・;;;;))
花鈴「ゆ〜君(^^)」
悠希(小さい頃…公園で一緒に遊んだ女の子……。名前も知らなくて……。三つ編みで…何か、おぼろげだけど花鈴さんと同じような記憶がある…(・・))
花鈴「ゆ〜君?(^^)」
悠希(…小さい頃は父さんの転勤であっちこっち引っ越ししていたから、どこがどこかなんて思い出せないけど…。気になる…(・・))
花鈴「ゆ〜君ってば!(^^;)」
悠希「あ、は、はいいっ! 何ですか!?(//-//)」
花鈴「もぉ。…何か考え事でもしてたの?(^^)」
悠希「え…。はい。ちょっと…(^^;)」
花鈴「変なゆ〜君(^^)」
悠希「あ………あの。……もしかすると……もしかすると、ですけど(・・)」
花鈴「もしかすると?(^^)」
悠希「花鈴さんが云ってた男の子って……もしかすると……(・・)」
花鈴「うん(^^)」
悠希「……僕、かもしれません(・・)」
花鈴「…え?(・・;;;)」
悠希「実は。僕にも花鈴さんと似たような記憶があるんです…。だけど、おぼろげながらにしか思い出せないんです…(・・)」
花鈴「…そう…なの?(・・)」
悠希「僕は小さい頃、引っ越しを繰り返してたんです。父さんの会社の経営がなかなか軌道に乗らなくて、その都合であっちに行ったりこっちに行ったりという事がずーっと続いてて…。一カ所に長期間落ちついたのは小学校に入って以降なんです(・・)」
花鈴「…(・・)」
悠希「で…。この街にも少しだけの間、いた記憶があるんです。戻ってきたのは最近のことで…。……だけど、小さい頃自分がどこにいてどんなことをしていたかなんて事までは細かく思い出せなくて…。あっちこちいってばかりだから…小さい頃の記憶なんてほとんど曖昧なんですよ…(・・)」
花鈴「その子が住んでいた家は、小さなアパートの…二階だったよ。確か…(・・)」
悠希「ごめんなさい。…それは、覚えてないです。……でも、一つだけ覚えてるのが……(・・)」















悠希「ぼく、ひっこしたくないよ…(;;)」
両親に向かってそういっても…。
悠希「ぼく…ここにいたい……(;;)」
小さな悠希の気持ち等、通るわけもなく。
悠希「いやだ! ぼく、あのこともっとあそびたい…(;;)」
だだをこねても、大人の都合には逆らえなくて…。
悠希「…さよなら…いや…(;;)」
泣きじゃくりながらも、結局は従わされる。…そんな事、何度目だろうか。















悠希「…ただひたすら、哀しくて嫌だった記憶だけが残っているんです(;;)」
花鈴「……ゆ〜君(・・)」
悠希「ごめんなさい。…曖昧なこと云っちゃって(;;)」
花鈴「…そだ。ゆ〜君(^^)」

はらっ…

悠希「わっ。か、花鈴さん?(・・;;;;)」
花鈴は突然、三つ編みの先に結んでいたリボンをほどいて…。
花鈴「三つ編み、編んでみてよ。私の髪を(^^)」
悠希「え、え…。で、できませんよ…(//-//)」
花鈴「簡単だよ。…ほら、こんな風に髪を三つに分けて(^^)」
悠希「は、はい…(//-//)」

きゅっきゅっ

花鈴「こんな風に一本ずつ、二本の間に入れていくんだよ。……交互にね(^^)」
悠希「はい…(//-//)」
花鈴「ほら、もうできあがり…。はい、今度はゆ〜君がやってみて(^^)」

ぱらっ

悠希「…はい(//-//)」
そうして、悠希は緊張しながら花鈴の髪を持って…。

きゅっ

花鈴「ひぅっ! 痛いよ〜(xx)」
悠希「あ…。ごめんなさい、つい…(・・;;;;)」
花鈴「力入れちゃダメー。ゆっくり編んで〜(xx)」
悠希「は、はい…。えっと……こう、かな…(・・;;;;)」

ぎゅっ!

花鈴「はうっ! ひ、引っ張っちゃダメ〜! 痛い痛い痛い〜〜〜!(xx)」
悠希「ああああっ! ご、ごめんなさいいいっ! 三つ編みなんて編んだことなくて…(;;)」
花鈴「もぉ…。全然変わってないんだね。ゆ〜君…(^^)」
悠希「……え(・・;;;)」
花鈴「あの時と…同じすぎるよ。ゆ〜君ってば…(^^)」
悠希「…花鈴さん(・・;;;;)」
花鈴「あの時…。はじめて三つ編み編んで見せたとき、ゆ〜君…(^^)」
悠希(三つ編み……女の子……。どこかで……(・・))
花鈴「『編ませて』って、私にお願いしてきたんだよ。…それで、上手くいかなくて髪引っ張られて。私、泣いちゃったんだよ〜(^^)」















それは、小さい頃のぼやけた記憶…。















悠希「うねうね、ぼくにもあませて〜(・・)」
花鈴「うぅ…。できるのぉ?(;;)」
悠希「できるー! できるよぉ〜!(>_<)」
花鈴「ほんとう?(;;)」
悠希「ほんとー!(>_<)」
小さな花鈴はやがて頷くことになって…。
花鈴「…(;;)」
悠希「うー…(TT;;;)」
ぎゅっ!

編み方を教えてもらって、一生懸命編むものの…。
花鈴「ひぐっ! いた〜〜〜いっ! う、う…(;;)」
悠希「う、ぐ…。こう…?(;;)」

ぎゅっ!

花鈴「いたいいぃっ! ちがうぅぅ〜〜〜! いやいやいやっ! やだあ〜〜〜っ!(xx)」
上手くいかず、髪を引っ張ってしまって…。
花鈴「きらい〜〜〜〜〜っ! ばかぁ〜〜〜〜〜っ! うぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜っ!(;;)」
女の子を泣かせてしまったのでした。















悠希(あ…(・・;;;;;))
フラッシュバックされていく断片的な記憶の中に、僅かに一致するものがあった…。
悠希「…………思い出した…よ(;;)」
花鈴「やっぱり、そうなんだ…(・・)」
ほんの僅か…数日間の記憶がよみがえっていく。
悠希「はい…。あの時は…もう。ホントに急で…(;;)」
花鈴「…(・・)」

ぎゅっ!

花鈴は悠希の胸で泣き出してしまって…。
悠希「花鈴…さん(;;;;;;)」
花鈴「ひどいよ、ゆ〜君…(;;)」
悠希「ごめん……。ごめんなさい…。お別れ云うこともできなくて…(;;)」
花鈴「どうして、気付いてくれなかったの…(;;)」
悠希「…(;;)」
花鈴「私が三つ編みばかりしてる理由はね…。いつか、どこかでもしばったり会うことができたら…。三つ編みを見て気付いてくれるんじゃないかなって、そう思ったから…なんだよ…(;;)」
悠希「ごめんね。本当に…ごめんね、花鈴さん…(;;)」
花鈴「…許さない、もん(;;)」
小さな子供みたいにすねる花鈴…。
悠希「…花鈴さん(;;)」
花鈴「もしも、どこかで会えたら……。『遊んでくれてありがと』って、云いたかったのに…(;;)」
悠希「どうすれば…許してくれますか?(;;)」
花鈴「…意地悪なゆ〜君なんて…知らない(;;)」

ぷい…

嬉しさと照れくささが混ざり合い、少しすねてしまった花鈴。
悠希「花鈴さん…(;;;;;;)」

ぎゅ…

悠希は、そっぽ向いてしまった花鈴を背後から抱きしめて。
花鈴「…(;;)」
悠希「僕…。ずっと花鈴さんを傷つけてきた…。今更許してくださいなんて、ムシがいい台詞だけど……。でも…(;;)」
花鈴「ゆ〜君…(;;)」
悠希「僕を…許してください…(;;)」
花鈴「…許さない…もん(;;)」
悠希「花鈴さんっ…(;;)」

ぐっ…

花鈴「…あ(;;)」
必死の悠希に、奪い取るように唇を重ねられて…。
悠希「もう…絶対にあんな思いはさせません…。だから…(;;)」
花鈴「…(;;)」
悠希「僕を…許してください…(;;)」
そんな悠希に、花鈴は視線を逸らして…。
花鈴「嘘…だよ。怒ってなんていない…(;;)」
悠希「花鈴さん…(;;)」
悠希の温もりに触れて、心地よくて…素直になれて…。
花鈴「ただ、怖かっただけ…。だから…許さない、なんていっちゃったの…(;;)」
悠希「…(;;)」
花鈴「もう…。いなくなったりしたら…嫌だよ…(;;)」
悠希「…はい(;;)」
どちらからということもなく…少し長めの、二度目のキス…。















初恋は実らないというけれど…。















それは、小さい頃の記憶…。
悠希「…(・・)」
花鈴「んに?(^^)」
きょとんとした、幼い頃の花鈴に…悠希は何気なく…。

ちゅ…

花鈴「きす〜(^^)」
悠希「すき〜(^^)」
無邪気なキス…。















二度目の出会いを経て…















悠希「でも…。小さい頃の花鈴さんは、元気っ子だったんですね…(^^)」
花鈴「…一人で遊んでも、楽しくなかったから。だから、あんまり外で遊ばなくなっちゃったんだよ…(・・)」
悠希「…そう、だったんですか(;;;;;;)」
花鈴「ふふ。ゆ〜君のせい、だよ(^^)」
悠希「…はぅぅ(//-//)」
花鈴「くすくす(^^)」















二人はまた、恋をした















花鈴「ゆ〜君…。あ、あのね…(//-//)」
悠希「なんですか?(^^)」















小さい頃とは、何かが変わったけれど…















花鈴「あの…あの……(//-//)」
悠希「はい(^^)」















遠回りをしたけれど…















花鈴「もう一回だけ…キス……して欲しいな。なんて…(//-//)」
悠希「いい…ですよ。何回でも…(//-//)」















もう、迷ったりはしない















花鈴「好き…(//-//)」
悠希「好き…です(//-//)」















何度と無く触れ合う唇は…















ふにゅ♪

悠希(…あ、あれ? この感触…。か、花鈴さんの……胸……!?(//-//))
密着した身体同士…。ぬくもりを感じ合って…。
花鈴「大好き…だよ(//-//)」
悠希「あぅ…っ。か、花鈴さん……。その……む、胸が……当たってる…(//-//)」
花鈴「きゃっ! ゆ〜君のえっち……(//-//)」
悠希「だ、だって……だって……。あぅぅ(//-//)」
花鈴「えっちなゆ〜君は…嫌いだよ…(//-//)」
と、いいつつ悠希と抱きしめあったままの花鈴…。
悠希「花鈴さん…。すねてるんですか?(//-//)」
花鈴「すねてないもん…(//-//)」

ぎゅ♪

失われた時を取り戻すかのように、悠希に甘える花鈴…。
悠希「花鈴さんのそんなところが…大好き…です(//-//)」
花鈴「意地悪…だよ。ゆ〜君…(//-//)」















そうしてまた、二人が重ね合わせる唇は…。















『大好き』の、証…















次回に続く



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