彼女との出会い




















ぐきゅるるる………

……………腹減ったな(--;;;;)
花鈴「ご主人様〜。夕ご飯食べたばっかりですよぉ(^^;;;)」
んなこといったって、腹減ったのは腹減ったんじゃい。…夜食でも食うかな(--)
花鈴「はぁ…(^^)」
む、そうだ。確か買い置きのカップ焼きそば(ペヤング)が一個あったはずだ(--)

ガサゴソ…

おお。あったあった。…っつーことでひぅー。作れ(--)
花鈴「あ、はぁい。………ご主人様。これ、どうやって作るんですか? 私、カップ焼きそばって作ったこと無くて…(^^;;;)」
アホかい。ンなもんお湯入れて三分まちゃぁええんや。カップ麺とてぇして変わりはねーべさ(--)
花鈴「そうなんですか…。じゃあ、作ってみます(^^;;;)」
うむ。とっとと作れぃ(--)

それから数分後。

花鈴「これで…いいのかな? お湯、捨てちゃって…(^^;;;;)」
うぉら。まだかー(--#)
花鈴「もうちょっと待ってください〜。もうできますから(^^)」
はーやーくーしーろー(--)
花鈴「はい〜。できました〜(^^;;;;)」
おう、ご苦労(--)

ぱくっ

…ぶふぉっ!!!!(--;;;;;;)
花鈴「ひぅっ! ご、ご主人様。汚いですよぉ〜(;;;;;;)」
やかましいこの大馬鹿者! 貴様、ソースを先に入れただろっ!? あァコラ! なんだこのやたら汁っぽい薄味な焼きそばはっ!(--#)

げしげしげしげしっ!

花鈴「ひぅぅぅっ! い、痛いです痛いです痛いですぅぅぅぅ! 蹴らないでくださいぃぃぃ!(xx)」
黙れボケナス! 貴様、天下のカップ焼きそば(ペヤング)を何と心得るかっ! 修正したるわ!!(--#)

げしげしげしげしっ!

花鈴「ひぅぅぅぅっ! や、やめてくださいぃぃぃ! し、知らなかったんですよぉ。カップ焼きそばなんて作ったことなくて……(xx)」
フン。カップ焼きそばの一つも作ったこと無いとは世間知らずの箱入り娘が。…まあよい、失敗は成功の元ともいうが。それは、あくまでもどのような失敗をしたかを身をもって心得ねば失敗はさらなる失敗の元になりかねん。…よって、この失敗作のカップ焼きそば(ペヤング)は貴様が身をもって処分しろよ(--####)
花鈴「うぅ…。わかりましたよぉ。ぐすぐす……(xx)」
ガタガタいわんとさっさと食いやがれコラ! 食ったらとっとと買ってきて今度こそちゃんとしたのを作っておけぃよ(--#)
花鈴「はぁい…(xx)」

それからまた数分後。

はふはふ。やっぱ、焼きそばはペヤングに限るな。変わらぬ味、これに限る(--)
花鈴「うぅ…。お腹が苦しいですぅぅ(xx)」
ふう。美味かった。……沙羅公!(--)

すっ

沙羅「お呼びで(--)」
茶(--)
沙羅「少々お待ちを(--)」
花鈴「あ、沙羅さん…(・・;;;;)
濃いのを煎れろよ。茶葉をケチるなよ(--)
沙羅「はっ(--)」

シャカシャカシャカ…

花鈴「…(・・;;;;)」
どーした?(--)
花鈴「あ、いえ。……沙羅さんって、すごいなーって思って。茶器で煎れるなんて…(^^;;;)」
とっても便利な代物なのだよ。こいつぁな。茶飲みたいとき呼べばすぐ煎れてくれるしなー(--)
花鈴「し、代物なんて云っちゃだめですよぉ。…沙羅さん、今度煎れ方教えてもらえませんか〜?(^^;;;)」
沙羅「はい。花鈴様がよろしければ、いつでも(--)」
ふん。…そーいやぁ、あんときもこんな感じだったな(--)
花鈴「あの時…ですか?(・・)」
俺と沙羅公がはじめて会ったときの話だ。こんなふーに茶を煎れてくれてな(--)
沙羅「はい…。早いものでございます(--)」
花鈴「…どんな出会いだったんですか?(・・)」
……ふ。知りたいか。ならば話してやろう…。あれは…もう何年前のことになるのやら…(--)




















数年前の冬…。




















辺り一面雪景色の山道を走行中…。

ぷすんっ

という音と共に、車が急停車した。
…ちっ(--;;;;;)

ぶすぶすぶす

舌打ちをしながら、ボンネットを開けると。

ぼんっ!

うわぉ。煙出てきやがった。あーららら…こりゃもうダメだわ。手ぇつけられんわ(--;;;)
エンジンからは、モクモクと黒い煙が…。
うーむ。…しかしまぁ、一万円のところを八千五百円に値切って買った中古車にしては、良く保ったと云うべきか(--;;;;)
とてつもなくセコイ買い物である。
なにしろ、車検などむかぁーしむかしあるところにおじーさんとおばーさんが…、というくらい前に切れてた代物だしなぁ。しゃーないか(--;;;;)
車検切れの車を動かしてはいけません。

ばきばきばきっ

とりあえず、証拠隠滅ってことでナンバープレートは取っておいて…と。そんでもって、車体番号を削っておかねば…と。不法投棄になっちまうしなー。こんなボロ車でも(--;;;;)
等と極めて非合法な台詞を吐きながら、ごそごそと作業をする。どうやら、車を捨てて徒歩でいくようである。
さて、車内の証拠隠滅は完了した。……戻るべきか進むべきか。さて……(--;;;;)

ばさっ

と、地図を広げる。
えーと……。今………どこにいるんだろぉ(--;;;;;;)
位置がつかめず頓挫。
戻るにしても進むにしても、かなりきちまったしなぁ。………とりあえず、進むか(--;;;;)

ざくっざくっざくっ

と、気を新たに歩みを進めた。
ううむ。秘湯への道は遠し!(--;;;;;)
そんなものを探しに、わざわざ真冬の雪山を一万円もしない中古車でかっとばしていたのだった。
………う、む。どっちだ? どっちにいけばいいんだ? わからーーーん!(--;;;;;)
歩いているうちに道は途切れ…。
こっちだ! きっとこっちだ! そうだ、こっちにきまってるんだ! 俺がこっちといったら誰が何と云おうとこっちなんだ!(--;;;;;)
当てずっぽうで進む。すると……。
ぬ、ぬぁう…。こりゃあもう道っていうより、獣道……(--;;;;;;)
それでも藪をナイフでかき分けながら進む。

ばさばさばさっ!

…(--;;)

ざっざっざっ

……(--;;;)

ばさばさばさっ!

………(--;;;;)

ざっざっざっ

…………(--;;;;;)

ばさばさばさっ!

……………(--;;;;;;)

ざっざっざっ

………………(--;;;;;;;)

ばさばさばさっ!

…………………(--;;;;;;;;)

ざっざっざっ

……………………(--;;;;;;;;;)

ばさばさばさっ!

………………………(--;;;;;;;;;)

ざっざっざっ

…………………………(--;;;;;;;;;;)

ばさばさばさっ!

……………………………(--;;;;;;;;;;;)

ざっざっざっ

………………………………(--;;;;;;;;;;;)

ばさばさばさっ!

やべぇ。完ッ璧に道に迷っちまった…(--;;;;)
いや、既にさっきからずっと迷っているのだが。

ざっざっざっ

戻るにしても進むにしても。…うーむ。これじゃどーにもならん(--;;;;;)
等と考えているうちに。

ざっざっざっ

ってか、いつの間にか日も暮れてきやがった!(--;;;;;;)
あたりは闇に包まれていき…。

ざっざっざっ

ぬああああ。どーすりゃいいんじゃー! えらいこっちゃえらいこっちゃ(--;;;;;;)
気温は更に下がっていく……。それでも、無我夢中で歩き続ける。すると…。

ざっざっざっ

ええい、ガタガタぬかしてる暇はねぇ。歩かねば…(--;;;;;)

ざっざっざっ

そーして数時間が過ぎて…。

…………

……おっ♪(--)

ざっざっざっ

ひたすら長かった藪を抜けたようで。急に視界が開け…。
月明かりだ。……ん?(--)
新雪のつもった、なだらかな丘のような広いところに出た。と、そこには。
????「…(--)」
…んっ?(--)
少し離れた高いところに、白い服を着た長い髪の女性がいた。背後には、大きく見える月があった。




















* * * *




















と、いうようなことがあったわけだ(--)
沙羅「はい(--)」
花鈴「もぉ。ご主人様、何をやっているんですかぁ〜(^^;;;;)」
何ってそりゃ。幻の秘湯を探し求めて冬の山中をかけずり回ったのだよ(--)
花鈴「はぁ…(^^;;;)」
しかしまぁ、ほんとに雪女かと思ったぞ。真っ白やったしなー(--)
花鈴「そうなんですか(^^;;)」
沙羅「はい(--)」
花鈴「それで。沙羅さんとはじめて会って、その後はどうなったんですか?(・・)」
うむ。それはな…(--)




















* * * *




















????「…(--)」
…んっ?(--)
少し離れた高いところに、白い服を着た長い髪の女性がいた。背後には、大きく見える月があった。
白い肌に真っ白な着物…。んでもって、なが〜い髪に長身の美人………(--)
????「…(--)」
………も、もしや……雪女!?(--;;;;;)
という、定番のボケをかますが。
おーい。そこのあんた。ちょーどよかったわ。道を教えてく……(--)
そういって、女性に近づいていったところ。

ざっざっざっ

????「…(--)」

ひゅんっ!

……………ぬひょっ!?(--;;;;;;;;)
頬すれすれのところを、極めて鋭利な刃物か何かが高速で飛んでいった。
………こ、こりはもしかして。威嚇射撃ってゆーやつですか?(--;;;;;;|||||)
????「…(--)」
『さっさとこの場から消え失せろ。さもなくば、ぶち殺すべ』……ってゆー意味が込められてるっていうことっすか?(--;;;;;;;||||)
????「…(--)」
謎の女性は、僅かに頷いたようにみえた。
う、うわあああああっ!!! ば、化け物だあああああっ!!! にげろおおおおっ!!! お助けえええええっ!!! ……等というような、典型的な一般人(フツーのひと)のよーな台詞を俺が云うと思ったか?( ̄ー ̄)
????「…(--)」
ふっ。面白い。これは私に対する挑戦だな( ̄ー ̄)

じゃきんっ♪

そういって、自慢の愛刀『村正』を鞘から引き抜き。
かかってきなさい!( ̄▽ ̄#)
????「…(--)」

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

おわっおわっおわわわわっ!!! い、いきなり連射かいっ!(--;;;;;;)
????「…(--)」

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

ぬおっ! のおっ! はひょおっ!(--;;;;;;)

かきんかきんかきんかきんっ!

必死に飛んできた何かを刀で叩き落とす。が…。

すぱっ!

叩き落とし切れず、一本の針が肩に刺さってしまった。
ぐあっ! ちっ…しくじっちまった。……針か。てめぇ、ぶっとい針を手裏剣みてーに使うんだな(--;;;;)
????「…(--)」

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

おわおわおわああああっ!!! か、数が多いいいいいいっ!!!!! 情け容赦ないいいいいっ!!!! 少しは手加減しろおおおおっ!!!!(--;;;;;;;)

かきんかきんかきんかきんっ!

????「…(--)」

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

ふっ。…だ、だがなっ! こうも大量にぶっぱなされりゃ、弾道は読めたぜ( ̄ー ̄;;;;;)

かきんかきんかきんかきんっ!

????「…(--)」
弾切れかいっ! いただきぃっ!( ̄ー ̄)
針攻撃が収束したあと、一挙に近づいてとどめを刺そうとした。…が。

しゅぴーんっ♪

んひょおおおっ!?(--;;;;;;;)
????「…(--)」
走って近づこうとした瞬間。ご主人の前髪が数本、鋭利な何かによってはらりと切り落とされていた。
な、な、なぁああああ〜っ!? なななな、何だ何だ何だ何だ何だっ!? …………。い、糸……か?(--;;;;)
????「…(--)」
なっ!? ……単にぶっとくて太いだけの針かと思っていたら。裁縫用の針みてーに糸が付いてただとおおおおお!?(--;;;;;)
慌てて自分の周囲を見渡すと…。
あ、あはははは…はは…はは………は。ま、周り中ぶ、ブービートラップの山っ! 下手に歩いたら…みじん切り!?( ̄▽ ̄;;;;;;;)
蜘蛛の糸のよーに、そこら中に鋭利でピアノ線のように見えづらい糸が張り巡らされていた。
????「…(--)」
『この期に及んでも、あくまでも立ち去らないと云うのだな?』とでも言いたげだな( ̄ー ̄;;;;;)
????「…(--)」
女性は答えない。
まだだっ! まだおわらーーーーんっ! こんなほっそい糸程度、根こそぎぶったぎってくれるわああああああっ!!!!( ̄□ ̄;;;;;;#)

しゅぱしゅぱしゅぱっ♪

自棄になったご主人は刀を振り回し、自分を取り囲んでいた糸を切りまくった。…すると。

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

ぬ、ぬおおおおおっ!? ゆ、雪の中から大量の針があああああっ!!!!(--;;;;;;)

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

ご主人が刀で糸を切断するたび、雪の中に埋め込まれた針のトラップがはじきかえってきた。

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

おわたたたたたあああああっ! のわちゃああああああっ! んひょおおおおおおっ!!!!!(--;;;;;;;)

かきんかきんかきんかきんっ!

こなくそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!(--;;;;;;)

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

まけるかああああああああああああああああああああああっ!!!!(--######)
圧倒的な数の針が雨霰のよーにご主人を襲う。

ひゅんひゅんひゅんひゅんっ!

ええいっ!!!! このままでは埒があかんっ!!!! こーなりゃ特攻じゃい! とりゃああああああっ!!!!!(--;;;;;)

ずざざざざざっ!

飛び交う針を無視して特攻をかける。
遠距離戦でだめなら接近戦ならどうじゃあああああああああああっ!!!!!( ̄□ ̄######)
そしてそのまま、一刀両断……しようとしたのだが。

がっきいいいいいいいいんっ!!!!

????「…(--)」
なにっ!? 小太刀!?(--;;;;;)
ご主人の動きを読み切っていたのか、ずしりと重い一撃を小太刀で受け止め、はじき返す。

かきいいいいいいんっ!

ぬぅ…用意がいいじゃねぇか。だがなっ! 次は外さん! パワーではこっちの方が上じゃっ!(--;;;;;)

かきいいいいいいんっ! かきいいいいいいんっ! かきいいいいいいんっ!

????「…(--)」
ぬおおおおおっ!!!! パワーが上だなんて思ったのに…や、やるぢゃないか……。絶対的なパワーの差を、合気道のよーに受け流しやがる(--;;;;;)

かきいいいいいいんっ!

な、ならば…こうだっ!(--;;;;;)
ご主人はわざと離れ、距離を取って。
助走付けてランニングばーっしゅ、いっくぞおおおおっ!!!!( ̄ー ̄)
と、勢いを付けて切りつけようと思ったら。

ひゅんひゅんひゅんっ!

????「…(--)」
また糸付き針攻撃かいっ! 洒落臭いわっ! そうそう同じ攻撃が効くと思ってん……ん?(--;;;;;)
鬱陶しそうに糸をかわしながら突撃しようとする…と。

ぼっ!

なにっ!?(--;;;;;;)
????「…(--)」

ぼおおおおっ!!!!

油でも仕込んでいたのか、張り巡らされた糸に一斉に火が走り…。
ど、どわあああああっ!!!! おわちゃあああああああああっ!!!!!(--;;;;;;;;)
勢いを付けていたご主人は避けられず、カチカチ山の狸のよーにお尻に火がついて。
あぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃーーーーーーーー!!!!!(--;;;;;;;;)

ばたばたばたばた

のぎゃーーーーーーっ!!! うぎゃーーーーーーっ!!! ぎにゃーーーーーーっ!!!(--;;;;;)

ばたばたばたばた

あ゛ーーーーーーーっ!!! お゛ーーーーーっ!!! う゛ーーーーーーーーーっ!!!!(--;;;;;)
とっても情けなく、見苦しい格好をしながら雪原を走りまくったのであった。
く、くっそぉぉぉ。火炎糸(ファイヤーワイヤー)かよっ! 米国電気電子学会(IEEE)に訴えちゃるからなっ!(--;;;;;)
????「…(--)」
しかし現状はそんなバカな、わかる人にしかわからない洒落を言っている余裕などはなく。
ああもう……尻に火傷とはまぁ、格好悪い。これが主人公の姿かよ。とほほほ……。近づいてダメ、離れてもダメじゃどないせいっちゅーねん!(--;;;;;)
しかし、決して戦意を喪失したわけなどではなく。
ええいコンチクショウが! 貴様、雪女の分際で炎攻撃を行うとは卑怯でありかつ不届き千万であるぞっ! とっちめてくれる! こうなりゃパワープレイでいくぞおおおっ!(--;;;;;;;#)

がっきいいいいいいんっ!!!

????「…(--)」
そして、再度接近して刀を叩き込み…。
おらおらおらおらおらっ! いつまで受け流せるかなねーちゃんっ♪( ̄ー ̄)
????「…(--)」
等と、最初は余裕ありありだったのだが。

がんがんがんがんがんがんっ! かきぃぃぃぃんっ!

おりゃっおりゃっ!(--;;;;;;)
????「…(--)」

がっきいいいいいいんっ!!!

たあったあっ!(--;;;;;;)
????「…(--)」

がっきいいいいいいんっ!!!

おりゃっおりゃっ!(--;;;;;;;;;;;;)
????「…(--)」

がっきいいいいいいんっ!!!

たあったあっ!(--;;;;;;;;;;;;;)
????「…(--)」

がっきいいいいいいんっ!!!

女性は、ご主人の熾烈な攻撃にも眉一つ動かさずに受け流しははじき返し、受け流しははじき返し…。
????「…(--)」
ぜ、ぜーぜー…や、やる……はーはー……じゃないか(--;;;;;;)
対するご主人は段々疲れていき。
(こ、こいつ……強ええっ! できるっ! 相当戦い慣れしてやがるっ!(--;;;;;)
????「…(--)」

がきいいいんっ!!!

ぐあっ!(--;;;;;)
パワーで劣るはずの女性に、逆に打ち返されはじめてしまい。徐々に後退を余儀なくさせられていった。
????「…(--)」

がきんがきんがきんがきんがきいいいいんっ!!!

うっきょおおおおおーーーーーーーっ!!!! は、速いッ!?(--;;;;;)
????「…(--)」

がきんがきんがきんがきんがきいいいいんっ!!!

(このままじゃやばい! こ、こーなったら…(--;;;;;;))

ばっ!

ご主人は、刀をわざとはじき飛ばされたかに見せかけて飛びかかり。
くらえっ!(--;;;;;;)
????「…(--)」

ふにゅっ♪

秘技、乳揉み攻撃♪( ̄▽ ̄)
????「…(--)」
女性の豊満な胸を揉んで動じさせようという卑怯技を炸裂させた……のだが。

ぐいっ!

手早く腕を掴まれ、合気道のよーにして投げ飛ばされ…。
ぬほっ!?(--;;;;;;)
????「…(--)」

べしゃっ!

柔らかい新雪の積もった雪原にめり込まされていた。
ぬ、ぬ、ぬぅぅ。ぶへっ! や、やるじゃないか。だが、みにゃ家には必勝のモットーがあってな。…それを今から見せてやる( ̄ー ̄)
????「…(--)」
それは……逃げるっ!!! あれっ?( ̄▽ ̄;;;;)

だっ

もったいぶって格好付けたのはいいものの…。
????「…(--)」
あ、あれ、あれ、あれ……。足場…足場が……あんららららら〜〜〜♪( ̄▽ ̄;;;;;)
振り返って走り出した…ところ、背後にはなーんにもなく。ただ遠くの真っ白な雪山が見えるだけで。
が、崖ってやつっすかー? 実は追い込まれていた〜〜!?(--;;;;;;;;)
先ほどの苛烈なつばぜり合いの時、密かに絶壁の手前まで追い込まれていたのであった。ご主人危うし!
????「…(--)」
………あぅ、あぅ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!( ̄△ ̄;;;;;)

ひゅうううううううっ…

そのまま、数十メートルはゆうにあると思われる絶壁を落ちていった……。




















* * * *




















と、いう感じの展開になったわけだ(--)
花鈴「と、いう感じって…。何をやっているんですかぁ〜(xx)」
沙羅「後にも先にも。あの場所で私に戦いを挑んできたのはマスターが最初で最後でございます(--)」
花鈴「もぉ〜。……だめですよぉ。誰にだって入ってもらいたくない場所はあるんですから(;;)」
んなこといってもな。あそこで引き下がるようでは花鈴小屋マスターの名が廃るというものだろうが(--)
花鈴「なにをやっているんですかぁ…(xx)」
しかし、あの時は本当にダメかと思ったぞ。はっきり云って沙羅公は半端じゃなく強かった。…勿論今もそうだがよ(--;;;;)
沙羅「恐れ入ります(--)」
花鈴「で、でも。崖から落っこちちゃって大丈夫だったんですか!?(;;;;;;;)」
ったりめーだ。大丈夫じゃなきゃ今頃俺はゆーれいになっているはずだ。あの高さから落ちりゃあな(--)
花鈴「じ、じゃあ…どうやって助かったんですか?(・・;;;;;;)」
うむ。それはな(--)




















* * * *




















んにょわあああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!(--;;;;;;)

ひゅううううう………っ!

断末魔(?)を上げながら、ご主人は絶壁を落ちていった。
????「…(--)」
女性は表情一つ変えず、ゆっくりと絶壁の手前まで向かっていき…下を見下ろした。戦果を確認するためである。
????「…(--)」
絶壁の遙か下方に、ご主人のジャンパーと思われる衣服が宙を舞っていた。
????(…愚かな(--))
女性は僅かに哀しい表情をして、踵を返そうとしたその時。

ギラッ♪

女性の首筋に、鋭利な刃物が突きつけられていた。
????「…っ(--)」
ふっ。ふふふふふ…。落ちたと思ったかね? あーさぶい………ガタガタブルブル…( ̄ー ̄;;;;;|||||)
そこには、先ほど落ちたと思われたご主人が上半身素っ裸の状態でガタガタ震えながら村正を構えていた。
????「………何故、ですか?(--)」
ふふっふ。知りたいか。ならば教えてやろう。…俺は貴様に落ちたと見せかけただけだったのだ!( ̄ー ̄;;;;;)
????「…(--)」
崖から落ちる瞬間。俺はジャンパーを脱ぎ捨て、サブウェポンのナイフで崖の側面をぶっ刺してハーケン代わりにして落下を防いだのだ♪( ̄ー ̄;;;;;)
????「…(--)」
そしてそのまま。貴様が俺の死亡を確認しに来るまでに、ナイフをスコップ代わりにして貴様の背後までトンネルを掘って来た、というわけだ。恐れ入っただろ♪ …勢いあまってシャツと肌着もろとも一緒に脱いじゃったけどね…ガクガクガクガク…。あーさぶさぶさぶさぶ…( ̄ー ̄;;;;;)
????「…はい(--)」
女性は喉元に刃物を突きつけられても動じず…。

じゃきんっ

ふっ( ̄ー ̄)
????「…殺さないのですか?(--)」
無益な殺生はせぬ。戦いが終わればそれでよいのだ( ̄ー ̄)
????「…(--)」
よく言うではないか。強敵と書いて友、とな。良い戦いであったぞ。はっはっは( ̄ー ̄)
????「…(--)」
……無口なヤツだなー。何か喋れよ(--;;;)
????「何を望んで、ここまで来たのですか?(--)」
別にー。秘湯を探し求めていて迷い込んだだけじゃ。…金の斧と銀の斧の昔話みてーに何か望みを叶えてくれるってのかい?(--)
????「…はい(--)」
んじゃ、暖かい飯を食わせてくれ。俺の望みはそんなもんじゃ(--)
????「…はい(--)」




















* * * *




















と、そんなことがあったのさ(--)
花鈴「はぁ…。そうなんですか(^^;)」
沙羅「…マスターはとても強かったです(--)」
花鈴「でも…。どうしてご主人様と一緒に来ることになったんですか?(・・)」
うむ。それはな…(--)




















* * * *




















そこから少し離れた場所に、カマクラが作られていて。

ぐつぐつ

謎の女性が用意した鍋をうまそーに食うご主人がいた。
はふはふ。うまひうまひうまひ〜♪ うまうま♪( ̄ω ̄)
????「…(--)」
んでも、何でこんなトコに鍋があるんだか。ま、美味いからいーけどさ( ̄ω ̄;;)
????「…(--)」

ぐつぐつ

やっぱ寒い日は鍋に限るねー。あんたも食わないの?( ̄ー ̄)
????「いえ…。私は(--)」
ま、いーけどさ。はふはふ( ̄ω ̄)
????「…(--)」

しゃかしゃか、しゃかしゃか

…茶器でお茶煎れてくれんのか。うれしーねー(--)
????「…どうぞ(--)」
いただこーかね(--)

ずずっ…

んで(--)
????「…(--)」
あんたあそこで何やっとったん?(--)
????「…(--)」
いいたくねーならいーけどさ(--)
????「…人を、待っていたのです(--)」
…ふーん。恋人?(--)
????「…(--)」
…ま、いーけどさ(--)
????「恋人ではありません。…ですが、大切な人…です(--)」
どれくらい待ってんの?(--)
????「…(--)」
……俺なんかが想像もつかねえくらい長く、ってわけね(--)
????「…はい(--)」
…十年くらい?(--)
????「…(--)」
……五十年くらい?(--;;)
????「…(--)」
………百年?(--;;;)
????「…(--)」
…………二百年?(--;;;;)
????「それくらいかと(--)」
長っ! めっちゃ長っ!(--;;;;)
????「…はい(--)」
んでも。そんなに長い間放置されてて、辛く無いん?(--)
????「辛いです(--)」
だろーな(--)
????「はい(--)」
てゆーか。それ以前に、あんた二百歳以上!? Σ(--;;;;)
????「はい(--)」
そっか。……俺らなんかが想像もつかねぇくらい長い間、待っていたわけね。どーりで。俺のよーな部外者がずかずか立ち入ることを許せなかったわけやね(--)
????「…はい(--)」

ぐつぐつ

…(--)
????「…(--)」
あんたさ(--)
????「何でしょうか?(--)」
その、お節介かもしれんが…(--)
????「はい(--)」
俺と一緒に来ないか?(--)
????「…(--)」
俺は思うんだがね。人を待つなら山ン中より街中だ。年間を通して滅多に人の来ない場所よりも、年がら年中人がごった返している都会のほーが、待ち人にばったり出くわすなんて事は多いんだよ(--)
????「…(--)」
もしかしたら街のどこかに、何十年、何百年前に別れてしまった人なんかもいるかもしれない。…大切だった人の生まれ変わりだって、いるかもしれんよ(--)
????「…(--)」
信じられない何て思うだろけどな。科学的に実証されてることが全てではないぞ。少なくとも、誰もがそーいう事象を有り得ないと証明することもできんのだ(--)
????「…(--)」
だから、俺と一緒に来い。俺に仕えよ(--)
????「…(--)」
……朝晩の飯くれぇ出すってばよ。疑ってんのか?(--;;;)
????「…(--)」
わーったわーった。ちゃんと福利厚生もしっかりやるから! ちゃんと有給休暇も付けるぞ!(--;;;;)
そんなご主人をみて、女性は僅かに口元をほころばせて…。
????「ふふ…(--)」
お。あんた今笑っただろ?( ̄ー ̄;;;)
????「はい…(--)」
んで、どーなんよ? 答えは( ̄ー ̄;;;;)
????「…貴方に(--)」
女性は丁寧に頭を下げ…。
????「お仕えさせていただきます(--)」
と、云った。
おっしゃ。商談成立♪ ……ところで、まだ名前聞いていなかったな( ̄ー ̄;;;)
????「私は、月乃守更科と申します(--)」
つきのかみさらしなだぁ〜?( ̄△ ̄)
更科「はい(--)」
長いっ! 間延びするっ! 略せ!(--#)
更科「…どのように、略せばよろしいのでしょうか?(--)」
そーだな。……よし、きょーからあんたは月神沙羅、だ(--)
沙羅「…はい(--)」
よろしくな。月の神様、沙羅ちゃんよ( ̄ー ̄)
沙羅「よろしくお願いいたします(--)」




















* * * *




















と、ゆー感じだったのさ(--)
沙羅「…はい(--)」
花鈴「ご、ご主人様! そんな簡単に人の名前変えたりしちゃだめですよぉ〜(xx)」
やかましい。今時何でも略すのが流行ってもんだろが(--)
花鈴「そういう問題じゃないですよぉ。大切な名前なんですからぁ…(xx)」
沙羅「ふふ。…花鈴様。私は自分の名前を気に入っておりますので、お気になさらないでください(--)」
花鈴「そうなんですか?(・・)」
沙羅「はい(--)」
花鈴「それならいいんですけど…。でも、ほんとにそれでいいのかなぁ…(^^;;;)」
沙羅「マスターが付けてくださった名前ですから(--)」
うむ。俺が考えに考え抜いて考えてやった名前だからな。光栄に思え( ̄ー ̄)
花鈴「ご主人様ったらもぉ…(xx)」
沙羅「はい(--)」
まー。そんなことがあったわけなのさ(--)
花鈴「その後は、どうなったんですか?(・・)」
その後…か。思い出すだけでもゾッとするぞ…(--;;;;)
花鈴「…え? な、何があったんですか〜?(・・;;)」
まあよい。もう時効だろうから教えてやろう。あの後な…(--;;;)




















* * * *




















ところでさ(--)
沙羅「はい(--)」
俺は秘湯を探して偶然ここに迷い込んだのだが(--)
沙羅「はい(--)」
帰り道教えて。もうこの時間じゃ帰らないとなー。残念だが…( ̄▽ ̄;;;;)
沙羅「はい(--)」
いやー。助かるよ( ̄ー ̄)
沙羅「では、私の背中に掴まっていてください(--)」
え?(--)
沙羅「一気に飛びますので。決して離さないでください(--)」
う、うん…。って!?(--;;;;;;)

たたたたっ

う、嘘おおおおおおっ!?(--;;;;;;)
沙羅は崖にむかって一気に走りだし…。

ばっ!

うひょおっ!?(--;;;;;;)
そのまま、ものすごいスピードで…ダイブ。
うぎゃあああーーっ!(--;;;)




















* * * *




















花鈴「…(^^;;;;)」
な。恐ろしいだろう?(--;;;;;)
沙羅「…ですが。近道でしたので(--)」
崖に向かってダイブするのが近道かよ(--;;;;)
沙羅「…はい(--)」
やっぱ恐ろしい奴だ。まあ、会った当初からフツーの人間じゃねえと感じていたがな(--;;;;)
花鈴「沙羅さんって、空も飛べるんですか?(・・;;;;)」
沙羅「…はい。短時間だけですが。風に乗ればそのまま飛べます(--)」
ほら。やっぱりふつーじゃない(--;;;;)
花鈴「…(^▽^;;;)」
鈴那「ふにゃ? 沙羅おねえちゃんなの〜(^▽^)」
花鈴「あ。鈴那ちゃん(^^)」

ぎゅむ♪

沙羅「鈴那様(--)」
鞠音「沙〜羅〜(^ω^)」
花鈴「鞠ちゃんも(^^)」

ぎゅ〜♪

沙羅「鞠音様(--)」
でも、ま…(--)
花鈴「鈴那ちゃんも鞠ちゃんも、沙羅さんに甘えてますね〜(^^;)」
ちょいとばかり強引ではあったが。沙羅公にとっちゃ、こっちのほーがよかったんでねーかなーと思うぞ。なんせ…(--)
鈴那「ふにゃぅ♪(^^)」

すりすり♪

鞠音「沙羅〜。膝の上で寝かせてみゃ♪(^^)」

ふにふに♪

沙羅「…はい。どうぞ(--)」
花鈴「沙羅さん。何となく、嬉しそうに見えるんですが(^^;)」
まったくもってそのとおりだ。…沙羅公はあのように、無口無表情無愛想な朴念仁に見えて、実は極度の可愛いもの好きなのだよ(--)
花鈴「あは(^^)」
だから、コレでよかったんだとおもうぞ。少なくとも、雪山にいたままじゃこういう事はないしな(--)
沙羅「…はい(--)」
しかし。俺はあれ以来こいつとちょくちょく戦うのだが。…本気出さねぇと勝てんわ。卑怯技を炸裂させてなんとか(--;;;;)
沙羅「恐れ入ります(--)」
花鈴「そうなんだ…(^^;)」
これからもよろしく頼むぞ。雪女よ(--)
沙羅「マスター。私は雪女では…(--)」
じゃあ、一反木綿(--)
沙羅「マスター(--)」
じゃあ、砂かけばばあ(--)
沙羅「…(--)」
花鈴「ご主人様! そんな呼び方しちゃダメです(;;;;;;)」
沙羅「ふふ。花鈴様、お気になさらず。…マスターのことはよく分かっておりますので(--)」
花鈴「いいんですかぁ。本当に…(;;;;;;)」
沙羅「はい。…マスターは照れ屋なのですよ(--)」
な、何を云ってやがる!(--;;;;)
花鈴「あはは(^^)」
鈴那「沙羅おねえちゃん〜。遊ぼなの♪(^^)」
鞠音「遊ぶみゃ〜♪(^^)」

ぎゅ〜♪

沙羅「はい…(--)」
おいまてこら!(--;;;;;)
沙羅「マスター。失礼ですが、お話は後ほどお願いいたします。今は鈴那様と鞠音様と遊ばせていただきますので(--)」
まてーいっ!!!!(--;;;;;;)
花鈴(沙羅さんって…不思議な人だなぁ。ご主人様を軽くあしらっちゃった(^^;))
話は終わってねぇぞコラーーーーっ!!!!(--;;;;;;#)




















軽くあしらわれるご主人をみて




















どっちがご主人なのかな〜、等と思う花鈴でしたとさ。




















次回に続く



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