人になりたかった子猫の物語
ずっと、居たい場所がある
それは、暖かい場所…
あたしの居場所…
あたしがいても、いい場所……
あたしを大切にしてくれる……優しい人たちがいるところ……
ぬ、ぬぬっ!(--;;;;;) 鞠音「みゃぅぅっ!!!!(--;;;;;;)」 これで終わりじゃーっ!!!! ていっ!!!!(--;;;;;#) 鞠音「当たれみゃあああーーーーーっ!!!!! 打つみゃ!!!!(--#####)」 カキーンッ!
はぅあっ!!!! Σ( ̄□ ̄;;;;;;;) 鞠音「みゃっ! Σ(;▽;)」 な、な、なにぃぃぃいーーーーーーーーーーっ!!!!!(--;;;;;;;) 鞠音「そのまま行くみゃああーーーっ! 入るみゃあああーーーーーっ!!!!!(>▽<#)」 う、うぉぉぉいっ! おいおいおいっ! そんなんないやろがーーーっ!!!(--;;;;;;;) 鞠音「入ったみゃっ!!!! 同点満塁ホームランだみゃーーーーーっ!!!!!(>▽<#)」 ………くっ。腕を上げたじゃねえか。野良よ。最近かなりねばり強くなりやがったな(--;;;;;) 鞠音「みゃっふふふ〜♪ いつもいつも負けてばっかりじゃないみゃー!( ̄ー ̄)」 ちくしょおおおっ!!! 折角九回ツーアウトまで追い込んだっつーのに! 同点満塁ホームランなんぞ打ちおった!(--;;;;;) 鞠音「勝負はこれからだみゃっ!( ̄▽ ̄#)」 …それから数分後。 うぅ。延長十五回規定によりドローだと。お、俺が…この俺が……野良ごときにドローだと…(--;;;;;;) 鞠音「みゃぅぅ…。悔しいみゃぁ〜。もう少しで勝てそうだったのに〜(;;#)」 納得いかぁぁぁんっ! 野良よ! 再戦を申しこむ!(--#) 鞠音「のっぞむところだみゃぁぁっ! 今度こそ勝ってやるんだみゃ!(;;#)」 ふっ。では勝負開始じゃ! そろそろ本気で行かせてもらうからな!(--#) 鞠音「みゃあっ! その言葉、そっくりそのまま返すみゃっ!(>_<#)」 花鈴「あ、ご主人様、鞠ちゃん〜(^^)」 あんじゃいボケ!(--#) 鞠音「なんだみゃっ!(;;#)」 花鈴「ご飯、もうすぐできるんだけど…(^^;)」 ………ちっ。しゃあない。勝負は後日だ!(--#) 鞠音「みゃあっ! くびをあらってまってるんだみゃっ!(;;#)」 と、いうよーなことがあったのだが。その後数日間何だかんだと忙しくて、結局決着を付けられず終いだったのでした。 寒いのはイヤ
暗いのはイヤ
怖いのはもっとイヤ…。
哀しいのは、大っ嫌い。
何度、そんなことを考えたかな…。
いつだって、現実は…イヤなことばかりだったから…。
でも、今は違う……。
鞠音「み゛ゃぅぅぅ……ぅ〜…(xx)」 あー。どーした野良?(--) 鞠音「喉ががらがらするんだみ゛ゃ〜(xx)」 風邪か。あー寄るな寄るな、しっし! うつすんじゃねー! 鬱陶しいわーっ(--;;;;) 鞠音「んみ゛ゃぅぅ…うるさいみ゛ゃ…う゛〜(xx)」 花鈴「鞠ちゃん、大丈夫? おこたに潜りっぱなしだったから…(・・;;;;)」 鞠音「あんまり大丈夫じゃないみ゛ゃぁぁ…喉がいたいみ゛ゃ〜。ふみ゛ゃっくちゅんっ!(xx)」 ええいやかましい! 風邪引いたんならさっさと薬飲んでとっととねちまえ(--#) 花鈴「あ、鞠ちゃん。…体温計、脇に挟んでみて(・・;;;;)」 鞠音「み゛ゃー(xx)」 こいつの体温、人間と同じ基準でいいんか?(--;;;) 鞠音「あったりまえみ゛ゃぁ! あたしは人間だみ゛ゃぁ! げほげほげほっ! うみ゛ゃぅ゛〜(xx)」 ふ。反撃する余裕もねぇとは。醜態晒しおって(--) 花鈴「そろそろいいね。……ひぅっ! す、すごい熱があるよ〜!(;;;;;;;)」 おいおいおいおい、40℃もあるじゃねーか(--;;;) 鞠音「う゛〜(xx)」 風邪なんてのはな、ケツにネギでもぶっこんでおきゃ直るんだよ(--#) 鞠音「んみ゛ゃ! ふざけんじゃないみ゛ゃ…ぅぅぅ。げほげほげほ。くるしいみ゛ゃ〜(xx)」 花鈴「えっとえっと…。…氷枕と風邪薬用意しなくちゃ。鞠ちゃん、私が用意して持っていくから。お部屋で寝ていて(・・;;;;)」 鞠音「わかったみ゛ゃ〜…んみ゛ゃくっちゅん!(xx)」 バタン…
と、いうよーな事があった。
鞠音が眠りについてから数時間が過ぎた頃。ご主人の部屋にて。 沙羅「マスター(--)」 ん? 沙羅公か。どうした?(--) 沙羅「鞠音様のことでお耳に入れておきたいことが(--)」 野良がどーした?(--) 沙羅「は。…実は、鞠音様の妖力が著しく低下しております(--)」 そりゃおめー。風邪引いてるんだからあたりまえだろが(--) 沙羅「いえ。風邪程度で下がる水準ではありませんでした。原因は別のところにあると考えております(--)」 ふむ。…んじゃ、風邪を引き金にヤツ固有のメーカー独自仕様な疾病をレグレッションテストもむなしく誘発しちまったと。そーいいたいのか?(--) 沙羅「はい。それについて、過去に似た症状を見た記憶がございます(--)」 ほう。…で、どんな症状だと?(--) 沙羅「一見風邪に似てはいますが、それよりも深刻な発熱が長く続き、食欲等が低下して行き、衰弱していくという症状が見受けられます(--)」 …治療法は? フツーの風邪薬なんかじゃ、効かないんか?(--) 沙羅「恐らく効かないかと思われます。…北方に伝わる特別な秘薬を使えわないかぎり、治療は難しいかと(--)」 ふーん。そんなに重病なのかよ(--;;;;) 沙羅「最悪の場合。命を落とすこともございます(--)」 なるほどな。で、あの馬鹿野良の様子から云ってどうだ?(--) 沙羅「は。現状を見る限り、非常に危険であると判断いたします(--)」 …このこと。ひぅーやふにゃぅの奴らには?(--) 沙羅「勿論、秘密にしてございます(--)」 ならよし。…で、貴様はその薬の在りかを知っているのか?(--) 沙羅「はい。大方の位置は。…ですが(--)」 あんだよ?(--) 沙羅「その薬を調合するには、何種類かの薬草が必要なのです。そして、その薬草は…(--)」 非常に高価かつ、危険なところに少〜しだけ生えてるくらい。とかか?(--) 沙羅「はい(--)」 特効薬はレアアイテムだぁ? なんつーご都合主義な(--;;;;) 沙羅「ですが、そうしなければ…(--)」 …しかたねぇ。あんなアホたれ野良でもいなくなるとひぅーやふにゃぅが悲しむ。沙羅公、出陣じゃ! 刀と銃を持てぃ!(--#) 沙羅「はっ(--)」 じゃきんっ!
やっぱ手ごわい怪物の一匹や二匹程度じゃあすまねぇんだろうなー。こーいうシチュエーションだと(--;;;;) 沙羅「及ばずながら、私も加勢させていただきます(--)」 * * * *
…おいひぅー!(--) 花鈴「…はい? 何ですか〜?(・・)」 少しばかり出かけてくる。……もしかすると朝まで帰って来れねぇかもしれんから、戸締りはキチっとしておくようにな(--) 花鈴「あ、はい〜(・・)」 そうそう。野良のことだが(--) 花鈴「鞠ちゃんのこと、ですか?(・・)」 あん畜生。ああ見えても結構気弱なところがあるからな。まぁ、勇気づけてやっとけ(--) 花鈴「はい〜。もうちょっとしたらおかゆ作って持っていってあげます(^^)」 うむ。ではな(--) 花鈴「暗いから気を付けてください〜(・・;;;)」 ああ(--) ばたん
思い出せば、いつも泣いていた
暑い夏も、寒い冬も
誰も知らないところに、ずっと
あたしは野良猫…
花鈴「鞠ちゃん。おかゆ作ったよ〜(・・)」 鞠音「…ぅぅん。花鈴?(xx)」 花鈴「大丈夫? 食べられる?(・・;;;)」 鞠音「大丈夫だと思いたい…みゃ゛ぅ〜(xx)」 花鈴「食べやすいようにうちわで冷ましてきたよ。鞠ちゃんの大好きな鮭も、骨を抜いて柔らかくしておいたから……(^^)」 鞠音「ありがとみゃ゛〜…(xx)」 ぱく…
鞠音「みゃ゛ぅぅぅ。げほげほげほっ…う゛〜……(xx)」 花鈴「ま、鞠ちゃん…。お水飲んで(・・;;;;)」 ごくごく
鞠音「花鈴〜。あたしは一人で食べられるから大丈夫みゃ。それより、うつるからあたしの側にいない方がいいみゃ(;;)」 花鈴「そっか。じゃあ、ゆっくり寝ててね。またあとで氷枕とか取り替えにくるから(^^)」 鞠音「わかったみゃ。ありがとみゃ…(;;)」 花鈴「じゃ。おやすみなさい(^^)」 鞠音(花鈴は優しいみゃ……(;;)) 人の優しさに触れたことはある
それは、生まれて一番最初の記憶
寒い冬のこと…
生まれてそんなにたたないうちに捨てられて、寒くて凍え死にそうで…
そんなとき……
『あったかい…』
『おばーちゃん。この子、このままじゃ死んじゃうよ…。可哀相だよ』
…そんな声が、かすかに聞こえてくるけれど。あたしには何も見えない
『じゃあ、家で飼うかい?』
『うん! 僕、ちゃんと世話するよ』
『おや。金目銀目だわ。この子』
何の…ことだろ?
『ホントだ。宝石みたいで綺麗だ〜』
誰かが、あたしの顔を覗き込んでるような気がした……
びょおおおおおっ……!
うぅぅぅぅう……。さぶい……さぶすぎっぞ……(--;;;;;;) 沙羅「はい(--)」 ひたすら吹雪の中を進む人影が二つ。 おめー。そんな薄着で寒くねーんか……(--;;;;;;) 沙羅「はい(--)」 ……雪女め(--;;;;;;) 沙羅「はい(--)」 沙羅公。まだか?(--;;;;;;) 沙羅「まだです(--)」 ……きっぱり云うな。おい(--;;;) 沙羅「事実ですから(--)」 気休めでもいいから、もー少しですとか何とか云えんのか!(--;;;;;) 沙羅「申し訳ありません(--)」 さみーんだよっ! どうにかならんのかっ! この吹雪はっ!(--#) 沙羅「雪山ですので。こればかりはどうにも(--)」 少し冗談で俺のコールドでカリツォーな気を紛らわすという気配りはできんのか!(--;;;;;;;) 沙羅「……では、お茶でも飲みますか?(--)」 ……ホットなお茶か。おめー。遠足じゃねーんだぞ(--;;;;) 沙羅「ですが。出掛けに花鈴様が持ってきてくださいましたので。……どちらをお飲みになりますか?(--)」 …………齋藤園の『おらぁー! お茶はマダか!』をもらおう(--;;;;) 沙羅「はい(--)」 ……二十四茶は貴様が飲め(--) 沙羅「はい(--)」 ごきゅごきゅごきゅ
ふぅぅぅ。生き返るわ。………で、マジな話。あとどれくらいで目的地に着く?(--;;;) 沙羅「は。あと、一時間ほどかと(--)」 うぅ…。貴様が飛べてりゃな……。第一級戦闘態勢は続くのか……(--;;;;;;) 沙羅「申し訳ありません。この吹雪では危険です(--)」 まあ良い! ぐだぐだいわんとキアイ入れてゆくぞっ!(--;;;;;;) 沙羅「はっ(--)」 怖い夢を見た…
どんな夢かなんてことは覚えていないけれど。とにかく怖かった
でも、そんなときはいつも…
鞠音「う゛〜う゛〜…(xx)」 鈴那「鞠にゃん〜。鞠にゃん〜(;;)」 鞠音「んみゃ゛みゃ゛?(xx)」 鈴那「大丈夫なの? うなされてるの〜(;;)」 鞠音「みゃぅ…。鈴那かみゃ…(xω・)」 鈴那「鈴那なの。お部屋の前通ったら鞠にゃんが苦しそうな声出してたから…入ってきちゃったの(;;)」 鞠音「そっかみゃ……。ごめんみゃ〜。でも、大丈夫みゃ(^^;;;)」 鈴那「そうなの?(;;)」 鞠音「心配いらないみ゛ゃ。鈴那とみにゃるでぃの馬鹿にゲームで勝つまでは死なないみ゛ゃ!( ̄ω ̄;;;;)」 鈴那「よかったの〜。……早くよくなってなの(^^)」 鞠音「わかったみ゛ゃ〜(^^)」 とは云ったものの。実は、全然大丈夫ではなくて。 鞠音(……鈴那。ごめんみゃ。……あたし、嘘ついてるみゃ(xx)) 優しい親友に嘘はつきたくなかったけれど、どうしようもなかった。 鞠音(……助からないなんて…云えないみゃ(xx)) なかよしこよし……
いつも一緒に遊んでくれた人……
『ほらほら。猫じゃらしだぞ〜』
『みゃああ……』
日差しが暖かい縁側で…。飽きることなく遊んでくれた人がいた……
『みゃおんっ! みゃーみゃーーっ!』
そうして、おばーさんと男の子とあたし…三人の、幸せな時間が過ぎていった…。
うまれて、ずーっと昔から…というくらい、ゆったりとした幸せな時が
『ひとって、いいな』
ひとは、いろんなことができる。
あたしにはわからない、いろんなことをしることができる。
ひとは……あたたかくて、やさしくて……たのしい……
『おばーちゃん。本読んで〜』
あたしはよくわからないから、膝の上ですーすーねむってた
でも。おばあちゃんと、ともだちの笑い声が聞こえてくるのは何となくわかった
とってもたのしそう……
『きもちいい……な』
『あたしもいつか。ひとに、なりたい……な』
心から、そう思った。
けれど……
それは、しとしとと雨が降る
冬のある日…
その日はとても寒かったと、今でも思い出せる。 『みゃぁぁ…』 猫は寒いのが苦手。だからあたしは、いつものように暖かいおこたの中で丸くなっていた。 『…く〜』 けれど、その日は何かが違っていた。 (ひとが…いっぱい?) 『ろくに介護もしてないのにもらおうなんて…っ』 『お前は本家の人間じゃないだろっ……』 いつもはふたりしかいないうちに、ひとがすうにん…。みんなおおきなこえで、しゃべってる。…ううん、どなってる…? 『みゃ〜』 こんなとき、ひとのまえにでてはいけないとわかったのは、そのあとすぐのことだった。 『なによっ! 黙って聞いていれば勝手放題云ってっ!』 『口答えするのかっ!』 『ふみ゛ゃっ!』 おおきなおとこがなにかをなげとばして、それがあしもとにいたあたしにあたった。…すごく、いたい。 『お前なんか七十坪でいいんだっ! 屁理屈いうなっ!』 『ふざけんじゃないわよっ!』 『みゃぅぅ……』 だれもあたしのことなど気に留めもしなかった。 『おばーさん』が死んじゃったとわかったのは、それからすぐのことだった
うぉーい。そろそろ山頂についちまうぞー。登山に来たんじゃねーぞ(--;;;;) 沙羅「は。このあたりです(--)」 む。着いたか。……よーし。手分けして探すぞ(--) 沙羅「はい(--)」 見つけたら合図しろ。わかったな(--) 沙羅「はい(--)」 では探す……ぞ?(--;;) がさっ
沙羅「…マスター(--)」 う、うむ…。初っぱなから…これかよ(--;;;;;) ご主人達の周りを、何匹もの獰猛な獣が囲んでいた。 ぐるるるるるっ
沙羅「支援いたします(--)」 おし。戦いながら探せっ! それしかねぇ!(--;;;;;) 沙羅「はっ(--)」 でわっ! ドッグファイト開始じゃ! いくぞうおおおおおおおおおっ!!!!! 俺のガトリング砲をくらええええええええいっ!!!!!(--;;;;;;;#) ずがががががががががっ!
* * * *
鞠音(……みゃぅ…ぅ。声が……でない、みゃ……(xx)) これまでに感じたことのない違和感と苦痛。 鞠音(これ…。風邪じゃない…みゃ…。風邪じゃなくて、変な病気みゃ……。多分治らない……。あたしみたいな娘だけがかかる病気……だみゃ……(xx)) 食欲は勿論なくて…。 鞠音(あたし……。もう……ダメみたいだみゃ(xx)) そして。 鞠音(…(xx)) 無理矢理力を振り絞って。 鞠音(花鈴。今までずっと……美味しいご飯いっぱい食べさせてくれて…ありがとみゃ……(xx)) 奮える手で何かを書き残して。 鞠音(鈴那。いっぱい遊んでくれて、ありがとみゃ……。嬉しかったみゃ……(xx)) ぽつぽつと、涙をこぼして。 鞠音(……悠希。花鈴と仲良くしてみゃ……。お似合いだみゃ……(xx)) やがて、何かを書き終えて。。 鞠音(……沙羅。膝枕してくれてありがとみゃ。……気持ちよかったみゃ(xx)) 楽しかった家を去らなければならない。でも、どうしようもなくて。 鞠音(……みにゃるでぃの馬鹿。いっぱいいぢめて、まだ仕返しできてないけど……でも、ありがとみゃ……。楽しかったみゃ……(xx)) 普段は憎たらしいけど、今は何故かさびしく感じる…。 鞠音(……珠鈴。ごめんみゃ……。何もしてあげられなかったみゃ……(xx)) 小さな恋人の姿を思い出して、ぽろっと鉛筆をテーブルに落として。弱々しく猫の姿に戻って。 鞠音(……猫は死ぬとき、人に見られないところに行っちゃうんだみゃ。死ぬとこなんて……誰にも見られたくないみゃ(xx)) そのままヨロヨロと、部屋を出ていった。 鞠音(……みんなありがと……みゃ(xx)) * * * *
その頃。ご主人達は、凶悪な獣たちに囲まれて苦戦していた。 うるぁあああああああああああああっ!!!!(--#) ずばぁっ!
まだまだぁぁあぁぁぁぁぁあぁああっ!!!!(--#) ずばずばずばっ!
とおぉぉりゃああああああああああっ!!!!(--;;;;;;;#) ずばばばばっ!
どきやがれごらぁぁぁっぁあぁああっ!!!!っ!!!!(--;;;;;;;#) ずががががっ!
ガーーーーーーーーーッ!!!!っ!!!!(--;;;;;;;#) ざしゅっざしゅっざしゅっ!
ぜーぜー。……ぐ、ぐぅぅ。ま、まだきやがる。キリがねぇ。弾薬も尽きてきやがった…(--;;;;;;) 沙羅「マスター。あの崖の隅に発見いたしました(--)」 う、うむ。だが、こうも立て続けに来られては近づくことすらできん。どーにか敵線突破を図れんか?(--;;;;) と、そのとき。ご主人の携帯が鳴り…。 ぷるるるっ!
うがぁっ! こんな時に誰じゃボケ!(--#) 沙羅「……マスター。戦闘中はマナーモードにするか電源をお切りください(--)」 どアホっ! ンなこといってる場合じゃなかろーがあああっ! おめーは車掌さんかいっ!(--#) ぷつっ!
それでも律儀に出て。 なんじゃいボケッ! 勧誘電話だったらぶち殺すッ!(--#) 花鈴『ご、ご主人様……! 鞠ちゃんが……鞠ちゃんが……っ!(;;;;;;;;;)』 あんじゃーーーっ! ひぅーてめー貴様このどアホ! 人様が命張って戦闘してるっつーときに電話なんぞしてくんじゃねえっ! って、ぐふおっ!(--#;;;;;;) がっきいいいいいいんっ!
沙羅「マスターっ!(--)」 ずばっ!
うぅ。いででで。沙羅公すまぬ。助かった。……で、野良がどーしたっつーんじゃあああっ! 用件をさっさと可及的速やかかつ簡潔に述べよっ! って、おわああああっ!!!! こん畜生があっ! 通話中は戦闘禁止っ! って、おわおわおわああああっ!!!!(--#####) がきんがきんがきんっ!
沙羅「マスターっ! 闘うか話すかどちらかに集中した方が良いのでは?(--)」 やかましいっ! で、何なんだよっ! 野良がどーしたっつーんじゃアホっ!(--#) 花鈴『ま、鞠ちゃんが……いなくなっちゃったんですっ!(;;)』 なにぃぃぃぃーーーっ!?(--;;;;;) それは、僅か数分前のこと。
こんこん☆
花鈴「鞠ちゃん〜。入るよ〜(^^)」 替えの氷枕と薬を持って部屋に入ると、ベッドの中には誰もいなかった。 花鈴「あれ? 鞠ちゃん?(・・)」 最初はトイレにでも行ったのかな、と思ったけれど。 花鈴「書き置き? ……ま、鞠ちゃんっ!(;;;;;;;;)」 小さなテーブルの上には、書き置きが残されていた。 花鈴「そんな……。鞠ちゃん……。さ、探さなきゃっ!(;;;;;;;)」 『さよなら』 汚い字で書かれた書き置きが。 どたどたどたっ!
慌てて階下に降りて。 花鈴「れ、鈴那ちゃんっ! 鞠ちゃん見なかった?(;;;;;;;)」 鈴那「見てないの〜。おねえちゃん、どうしたの?(・・)」 花鈴「鞠ちゃんがいなくなっちゃったの! 鈴那ちゃんお願い! 一緒に探して!(;;;;;;;;)」 鈴那「ふにゃっ!!!! 鞠にゃんいなくなっちゃ嫌なの〜っ!(;;;;;;;;)」 いなくなってしまった、大切な家族……。
あ…………あんの大馬鹿野良がぁっ! 人様の苦労を台無しにしやがるつもりだなボケがッ! とにかくだなひぅーっ! とにかく探せっ! あの状態じゃそう遠くにはいけんはずじゃっ! 探して探しまくれっ! 俺もすぐに戻るっ!(--#####) 花鈴『はいぃっ! わかりました! 早く戻ってきてください〜!(;;)』 ぷつっ
……とゆーわけだ。沙羅公(--) 沙羅「は(--)」 やれやれ。どーやら悠長に雑魚共とやりあってる暇はねぇみてえだ。……一挙に敵中突破して例のブツを入手して離脱してぇところだが(--) 沙羅「はい(--)」 貴様。長距離砲スキルとかねえのか? 強力で目ぇ引けるヤツは(--) 沙羅「ございます。爆薬を付けた矢が。ただ、威力はありますが射るのに時間がかかります(--)」 結構だ。それで目ぇ引いてる隙に特攻かける。……そしたらそのままおさらばだ(--) 沙羅「はい(--)」 わーっとる。一か八かの手だ。脱出のタイミングをミスったら終わりだ。俺が引きつけてやるからとっととぶっぱなせ!(--) 沙羅「はっ!(--)」 ではいくぞ。貴様がぶっぱなしたらすぐに突っ込むからな!(--) 沙羅「はっ(--)」 ぎりぎりぎりっ!
おんどりゃあああああああああああっ!!!!(--######) がきんがきんがきんがきんっ!
沙羅は背中から矢代わりの太く長い針を取り出して、爆薬を付け。 沙羅「マスターっ(--)」 小太刀の鞘に糸を付けてしならせて、弓代わりにして…。 ぎりぎりぎりっ!
沙羅「いきますっ(--)」 おう!(--#) ご主人は素早く横に飛び退き…。 ばしゅっっ!
沙羅が矢を射ると、瞬時に爆発が生じ。獣たちの群れに風穴を開け…。 うっ……うおおおおおおおおおおっ!!!! 特攻じゃああああああああああっ!!!!(--#####) それに突っ込むようにして、刀を振り回し。 どけどけどけええええええええええいっ!!!! 刀の錆にすっぞおおおおおおおおっ!!!!(--####) 刀を振り回しながら敵を蹴散らして進み…。そして。 がしっ!
喉から手が出るほど欲しかった薬草を根こそぎ引っこ抜き…。 おおし! 取ったああああっ!!!! トライじゃああああっ! って、おわああーーっ!( ̄△ ̄;;;;;;;;) そのまま勢い止まらず、底の見えないほど深い崖下へとダイブしていく。 のぎゃーーーーーーーーーーーーっ! 高いのイヤ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!(--;;;;;;;;;) がしっ!
落ち行きながら、沙羅に拾われた。 沙羅「マスターっ!(--)」 ふ……ふぅぅぅ。みろみろ。ちゃんと取ってきたぜ。作戦成功だ。よくやった( ̄ー ̄;;;;;) 沙羅「恐れ入ります(--)」 さて、喜んでる暇はねえんだ。いそがねぇとあの馬鹿野良が死んじまう。俺のことなんざ気にせずとっとと飛ばせ(--#) 沙羅「はっ(--)」 いけいけいけぇぇぇぇいっ! 飛ばせ飛ばせとば……んがあああああっ!!!!! やっぱ音速飛行はきついいいいいいいい(--;;;;;;) 音速を超えて飛行する沙羅に、必死にしがみつく。 * * * *
花鈴「鞠ちゃん〜! 鞠ちゃん〜!(;;;;;;;;)」 鈴那「鞠にゃん〜! どこなの〜!?(;;;;;;;)」 悠希「鞠音ちゃん〜っ! どこにいるの〜っ!(・・;;;;;;;)」 必死になって探す三人。けれど……。 鞠音(みゃぅぅ……。探さないでみゃ……。来ないでみゃ……(xx)) 誰にも見つからないように、物置の影でじーっとしていた。 悠希「花鈴さん、鈴那ちゃん。手分けして探しましょう。見つかったらすぐ携帯で連絡いれるということにして。その方が効率がいいから(・・;;;;)」 花鈴「うん(;;)」 鈴那「わかったの!(;;)」 悠希「鞠音ちゃんはきっと大丈夫! だから、がんばって探そうっ! じゃっ!(・・;;;;;;)」 急ぐ悠希の頬には擦り傷があった。 それは、僅か数分前のこと。
悠希が家族と夕食を食べていると。 悠希「はふはふ。あつあつ…あちちち。あっつー……舌火傷した〜(xx)」 悠希母「欠食児童じゃあるまいし。ゆっくり食べなさい(--)」 悠希「だって〜。腹減ってたんだもん(;;)」 悠希父「はっはっは。悠希らしいじゃないか( ̄ー ̄)」 悠希姉「でも。やっぱり冬は鍋よね。身体が暖まるわ(^^)」 悠希「だね。美味いよ〜(^^)」 ぷるるるるる
悠希母「あら電話。……美夜。悪いけど、取ってくれない?(・・)」 悠希姉「はいはい。……はい〜。魁納ですけどー(^^)」 ????『もしもし。……あ、あの。私、沖野花鈴っていいます。…○×学園高等部の一年生で。ゆ〜く……悠希君の友達、です。悠希君、いらっしゃいますか?(;;)』 悠希姉「はぁい。ちょっとまっててね〜(^^)」 悠希母「誰から?(・・)」 悠希姉「ふふふ。結構やるじゃない。花鈴ちゃんからお電話よ〜。ゆ〜君♪( ̄ー ̄)」 悠希「はうっ! か、花鈴さんから?(//-//;;;;)」 悠希父「何? 花鈴って、どんな子だ? 悠希のガールフレンドか?(--;;;)」 悠希母「とっても可愛いのよ〜。悠希にはもったいない娘ね(^^)」 悠希「もしもし。……花鈴さん、どうしたの?(・・)」 花鈴『ゆ、ゆ〜君……。あの…あのね……ぅ……(;;)』 悠希(花鈴さん……。泣いてる!?(・・;;;;;)) 花鈴『鞠ちゃんが……鞠ちゃんが……(;;)』 悠希「え? 鞠音ちゃんが、どうしたの? 花鈴さん。落ちついて、何が起こったか教えて(・・;;;;)」 悠希姉「むむ。鞠音ちゃん???(--;;;;)」 悠希母「悠希も意外ともてるわねー( ̄▽ ̄)」 悠希父「俺の若い頃そっくりだな( ̄ー ̄)」 悠希母「嘘おっしゃい(--#)」 悠希「ちょっと! うるさいよ! 静かにしてよ! 聞こえないじゃないかっ!(;;#)」 花鈴『う、うん。……鞠ちゃんが、病気になっちゃって……高熱出しちゃって……。で……看病してたんだけど。突然……いなくなっちゃったの……(;;)』 悠希「そ、それで。探してるんだね?(・・;;;;;)」 花鈴『うん……。だけど……。探しても探しても、どこにもいなくて……ぐす……(;;)』 悠希「わかった。僕もすぐ探しにいくよ。どこに行けばいいか教えて!(・・;;;)」 花鈴『う、うん……。家の前に来てくれれば……(;;)』 悠希「じゃ、すぐ行くから。探していて!(・・;;;;;)」 花鈴『う…ん。ゆ〜君……ありがと(;;)』 悠希「それじゃっ!(・・;;;;;)」 ぷつっ
悠希「……ちょっと出かけてくるよっ(・・)」 悠希父「おいおい。何も飯の最中にいかないでもいいだろう?(--;;;)」 悠希母「そうよねぇ。ゆっくり出かけるわけにはいかないの?(・・)」 悠希「急がなくちゃだめなんだ。あとで暖めて食べるから、残しておいてよ(・・)」 悠希姉「はいはい。あ、悠希。寒いから気を付けて行ってきなさいよ(^^)」 悠希「うん。……ありがと。じゃ、行ってきます(・・)」 悠希父「……どうしたんだ? あいつ(--;;;)」 悠希姉「ふふ。放っておきなさいよ。悠希もやるときはやるみたいだわ(^^)」 悠希母「何か。目が凛々しかったわ。……普段とちがって(^^)」 等と、事情も知らずにのんきなこと云ってる家族とは違い。 悠希「うっわ。雪降ってるし積もってきた……。マウンテンバイクで大丈夫かな(--;;;;)」 ぎこぎこぎこっ
悠希「うわわわわわっ! うわーーーーーーーーーーっ!!!!(;;;;;;;;)」 がっしゃあああんっ!
云ってる側からスリップして転んでいたのであった。 悠希「うう……。いててて。……でも、早く行かなくちゃ。花鈴さんがあんな声で電話してくるなんて……。よっぽどのことがあったんだ。僕が行って力になれるなら……(>_<;;;;;)」 * * * *
こみ上げてくる焦燥感。 花鈴「鞠ちゃん〜! 鞠ちゃん〜! 出てきて、お願い……(;;)」 探しても、探しても、見つからない……。 鈴那「鞠にゃん〜! 鞠にゃん〜! いなくなっちゃいやなの……。もっと遊ぶの……耳と尻尾、触らせてなの……。いなくなっちゃいやなの〜!(;;)」 次第に風も強くなり、吹雪のようになってくる。 悠希「鞠音ちゃん〜! 鞠音ちゃん、どこにいるのっ! 隠れてないで出てきて! 鞠音ちゃん〜!(・・;;;;;;)」 凍えそうな寒さが、どうしようもなく絶望感をかきたてる。 花鈴「どこに……どこにいるの。鞠ちゃん……(;;)」 もう、どこかで凍え死んでいるんじゃないか等と、マイナス思考が支配し始めてくる。 鈴那「ぐす…ぐす……。いなくなっちゃ嫌なの……。帰ってきてなの……(;;)」 いなくなってしまった大切な人……。 悠希「鞠音ちゃん……っ。どこにもいない……。どこに……どこに行っちゃったんだ……(;;;;;;;)」 絶望感に打ちひしがれて、どうしようもなくなっていた。 そんなとき。一つの奇跡が訪れた。
ずがしゃっ!
ぐへっ!(--;;;;;;;;) ここに至って、焦燥感を(ある意味でぶちこわしにする)吹き飛ばしてくれる人がようやく戻ってきた。 沙羅「到着いたしました(--)」 ズタボロのご主人と、同じようにズタボロの沙羅が戻ってきた。 花鈴「ご、ご主人様っ!(;;)」 鈴那「ご主人様〜! 鞠にゃんがどこかにいっちゃったの!(;;)」 悠希「花鈴さんのご主人様! まだ鞠音ちゃんは見つかっていないんです! お願いです! 探し出してください! 何か方法があるんでしょう!? あるんですよね!?(;;;;;;;)」 わーっとるわい! ……ったく。俺としたことが迂闊だったわな。あのアホ野良が出て行こう等と思うとは。……沙羅公っ!(--;;;;) 沙羅「は(--)」 可及的速やかに微弱な生命反応を探れ! 貴様ならすぐに探せるはずだ!(--#) 沙羅「承知。……見つけました(--)」 早っ! で、どっちだ?(--;;;;) 沙羅「こちらです(--)」 とっとと案内せぃっ!(--;;;;) ……… そうして……。沙羅についていくと。 鞠音「……(xx)」 いやがったっ!(--;;;;;) 物置の裏にある茂みの中で、グッタリと気を失い、横たわっている猫……鞠音がいた。 花鈴「鞠ちゃんっ!(;;)」 鈴那「鞠にゃん〜っ! 死んじゃだめ〜っ!(;;)」 悠希「鞠音ちゃんっ! しっかりして!(;;;;;;;)」 どアホがっ! 死ぬわけねーだろが! 助かるにきまっとろーがっ! 死なせてたまるかいボケなすっ! とっとと連れ帰って手当じゃっ!(--;;;;;) 花鈴「は、はいっ!(;;)」 鈴那「鞠にゃん。早くお家帰るの…(;;)」 ……側で誰かが泣いている。
あたしを大切にしてくれた、誰か…
あれ?
誰……だったっけ?
よく、思い出せない。
その、誰かは泣きじゃくりながら、こういった。
『この猫飼ってよ。飼っていいでしょママ?』
『我が儘云うんじゃありません! あとで捨ててきますからね!』
捨てる? あたしのこと?
『どうしてだめなの! 今までずっと、おばあちゃんと一緒に暮らしてたのに! どうしてだめなのっ?』
『猫なんてマンションで飼えるわけがないでしょ! お金もかかるし汚いし。いい子だから諦めなさい』
どうしたの?
『ママのバカぁっ! 僕もうかえんないからっ!』
『いい加減にしなさいっ!』
ぴしゃっという音。…何か、叩かれたような
何だろう? わかんないことばっかり。
でも。その答えは、何となくだけどすぐわかることになった。
『みゃ〜』 『ほら、来い』 『あなた。車出して』 『みゃっ! ふみゃーーーっ!』 手招きされて、近づいていったら。急に箱の中に詰めこまれて……。 『みゃーみゃーーあ! ふみゃあーーーーっ!』 どんなに暴れても、鳴いても箱の中から出してはくれなかった。 ………… どれくらいの時間が過ぎたかはわからない。けれど……。 『みゃ〜あ』 ようやく箱の中から出してもらったのだけど。 『みゃー』 見たこともない、公園……の中? ……。ここはどこなんだろう? これが捨てられたってことなのかな?
知らないところを歩くと怖いので。しばらく箱の中にいることにした。
すると……。
『あーっ。ママー! こんなとこに猫が捨てられてるよー! 可愛がってください、何て書いてある』 『ちょっと。野良猫なんかに触るんじゃありません!』 のら…ねこ? あたしのこと? 散歩中の小さな子供と大人の二人があたしをみつけたみたい。 『あれ? あれれ? お目目の色が違うよ〜? 変なの〜』 『まぁ、気持ち悪い。近寄らないの!』 ………? なんだかよくわかんないけど、こっそり付いていってみよう。 『ついてくるよー?』 『放っておきなさい。行くわよ』 ………うーん。もっと近寄ってみようかな? 『こらっ! この野良猫っ! 近寄らないでよっ!』 『みゃぅっ!』 …………近づいたらけっ飛ばされた。痛いなぁ。 『変なのー!』 『ふみゃああっ!』 尻尾を引っ張られて、耳を引っ張られた。…痛いよぅ。 『ねえママ。このねこ、飼おうよ〜』 『ダメよ。猫なんて。おいてきなさいっ!』 あたしはどうやら、拾われなかったみたい。
く〜……
おなかすいた
誰もいない……誰も来ない……あたりは真っ暗……
『くしゅんっ!』
どんどん寒くなって……
『みゃ〜』
そのうち、雨までふってきちゃった。
『みゃ〜みゃ〜。みゃ〜みゃ〜』
日が暮れて、朝がきて。そしたらまた日が暮れて……。
『あたし……どうなっちゃうんだろ?』
ぽつんと公園にひとりぼっち
さびしい……
『みゃー……』
おなか、ぺこぺこ
また、雨が降ってきた。……しとしと、しとしと
『みゃぅ〜。みゃぅ〜』
水は、嫌い…。寒いから。
心細くて……鳴いても鳴いても、誰も来なかった。
でも……。
もう、どこかにいこうかな。
それからあたしは街に出て……いろんなところを、転々とした。
嫌なこと、いっぱい。
ひとに、いっぱいいじめられた。
さむい日も、あつい日も……ずっと一人。
どうやって生きてきたのかなんて、ほとんど思い出すこともできない…。
でも……。
それから数年が過ぎて。……捨てられた時と同じように、雨の日。
あたし……どこにいっちゃうのかな。
ずっとずっと、ひとりぼっち……
捨てられたときと何も変わってない。
公園に転がっていた箱の中に入って……ただ、うずくまる。
さびしいな……。
そんなことを考えていた。
その時だった。
????『お買い物、終わったの〜♪(^-^)』 とことこ
????『ふにゃ?(・・;;;)』 丁度、女の子があたしの前の通りかかった。 にゃお〜ん♪ と、鳴いてみた。 ????『ねこにゃん〜♪(・▽・)』 あたしはねこで、このこはひとだけど。なんか、ねこみたいなひと……。ヘンなひと。 ????『おいでなの〜(^^)』 すりすり、すりすり
????『ごろごろごろ〜〜〜♪(^-^)』 気持ちいい気持ちいい。ごろごろごろごろ。 ????『にゃんにゃんにゃん〜〜〜♪(^▽^)』 そんなとき、その子はあたしが入っていた箱の何かに気付いて。 ????『……ねこにゃん、捨てられちゃったの?(;;;;;;;)』 そう、みたい。 ????『可哀想なの…(;;)』 くしゅんっ!くしゅんっ! 寒くてくしゃみがでちゃう。 ????『ふにゃ〜。風邪引いちゃうの……(;;;;;;;)』 かぜって、なぁに? ????『…………おねえちゃんにお願いすれば、きっと大丈夫…なの(;;)』 おねえちゃん? ????『ご主人様は………ふにゃう〜(;;;;;;;;;;;;;)』 ???? わかんないこといっぱい。 ????『……一生懸命お願いすれば、きっと大丈夫なの。だから、鈴那のお家に…行くの〜(;;)』 にゃんっ♪ そのこはあたしをどこかに連れてくれた。 『ともだち……』 ………… 連れて行かれた先は、あったかいお家だった。 ????『鈴那ちゃん、お帰りなさい〜……あれ?(^^)』 このこ、れいなっていうんだ。ふーん。 鈴那『ふにゃぅ〜…。おねえちゃん、あのね…(;;)』 ????『ひぅぅ…。鈴那ちゃんどうしたの? ドロドロだよ〜(・・;;;;;)』 鈴那『おねえちゃん。お願いなの〜…(;;)』 ????『どうしたの?(・・)』 鈴那『鈴那ね。このねこにゃん……。公園で拾ったの…(;;)』 にゃぁ〜ん♪ あたし、拾われちゃった。 ????『……え(・・;;;;;)』 鈴那『このこ、可哀想なの…。だから…だから(;;)』 ごろごろと喉をならすのは、気持ちいいから。 ????『あは。鈴那ちゃん、大丈夫。私も鈴那ちゃんといっしょにご主人様にお願いしてみてあげる(^^)』 鈴那『ホント?(・▽・)』 ????『うん。『この猫さん、飼ってください』って。だから、心配しなくていいよ(^^)』 なでなで…
やさしい……。このひともともだち。……でも。おふろは嫌いだな。そう思って少し爪をたてただけなのに。 おんどりゃぁっ!!!!猫鍋にしたるッ!!!!(--#########) みゃ〜! みゃ〜! みゃぁぁ〜〜〜っ! 嫌なヤツがいじめる〜! 花鈴『ひぅぅぅっ!!!!ご、ご、ご主人様…落ち着いてくださぃぃぃぃぃっ!!!!(;;)』 鈴那『ふにゃぅぅぅっ!!!!ご主人様、ダメなのっ!!!!ねこにゃん食べちゃ嫌なのぉっ!!!!(;;)』 黙れコラっ!こん畜生持ってきた貴様等も同罪やっ!!!修正したるっ!!!!(--#######) びしびしびしびしっ!
花鈴『ひぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!(xx)』 鈴那『ふにゃぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!(xx)』 罰として飯抜きっ!!!!(--######) 花鈴『そ、そんな…。せめて、鈴那ちゃんには食べさせてくださ………ひぅっ(xx)』 どげしっ!
あ……。ともだちがいじめられてる。 大体だなっ!貴様の教育が悪ィからこういう災厄をもたらすんじゃボケぇっ!!!!(--#########) 花鈴『ひぅぅぅぅぅぅぅぅ………(xx)』 鈴那『ふにゃっ!!!!おねえちゃんをいぢめちゃだめなの〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!(;;;;;;;)』 貴様も悪いぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!(--######) ひどい…ひどい。ゆるせない……ともだち……。あたしがひとになれたら……ひとになって嫌なヤツをぶっとばせたら……。 ぐりぐりっ!うにゅにゅにゅにゅーーーーっ!!!!
ひとになりたい…ひとに……ひとになって、ともだち……まもりたい。 鈴那『ふにゃふふっ!ほ、ほっへはひっはっはいやはの〜……………(xx)』 ひとになりたい……ひとに…ひとに………ヒトに……人に……なりたいよぉ。 ヒトになりたいと、強く思った。
そしたら……急に身体が軽くなって。
思いっきり、嫌なヤツをけっ飛ばしていた。
ぐわっ! 貴様………何者だ?(--####) ????『あたしは猫っ!(;;#)』 くせ者がっ!名を名乗りやがれィ!(--#) ????『名前はまだ無いの!(;;#)』 そうだ。思い出した。
あれが、はじめてだったんだ……
ヒトになりたいって、強く思ったから……
神様があたしをヒトにしてくれた、のかな。
それと。……花鈴や鈴那、みにゃるでぃのバカと
はじめて出会った時だった……
沙羅「山場は越えました。もう、心配いりません(--)」 うむ。ご苦労だった。…っとに心配かけるわ。このアホ野良が(--#) 花鈴「よかった…(;;)」 鈴那「鞠にゃん……助かってよかったの(;;)」 悠希「ホッとしました(^^;;;)」 ヒトになりたいと強く思ったら、本当になっちゃった。
あたしはそんな、仔猫……
鞠音「……(xx)」 沙羅「気付いたようです(--)」 やれやれ。っとにもー手こずらせおって(--;;;;) 花鈴「鞠ちゃん……。もう、大丈夫なんですか?(;;)」 沙羅「はい。強い生命力を感じます。もう心配はいりません(--)」 悠希「よかった。本当に…(^^)」 鞠音「……みゃぅ?(・・)」 花鈴「鞠ちゃん……。よかった。本当に……よかった……(;;)」 鈴那「鞠にゃん〜! うぇ〜〜ん!(;;)」 がばっ
鞠音「みゃ? みゃ? みゃ? ………???(・・;;;;;;)」 この野良。事情が飲み込めてねぇな(--) 鞠音「………ふみゃ?(・・;;;;;)」 助かったんだよ。おめーはよ(--) 鞠音「助かった……?(・・;;;;)」 不治の病を察して、この家から出ていって。凍え死にかけていた。……あと少し遅れていたら、本当にやばかったのだがな(--) 鞠音は、ズタボロ状態のご主人様を見て……。 鞠音「………みにゃるでぃが……助けてくれたのかみゃ?(・・;;;;;)」 アホ抜かせ! なんで俺が貴様のよーなヘンテコ猫の為に一肌脱いでやらねばならんのじゃ! ちょいとその……欲しい薬品が必要になってそれがたまたま貴様の治療に役立っただけじゃ! 断じて貴様の為にやってやったのではないっ!(--#####) 鞠音「……ありがと……みゃ(;;)」 ふん。礼なら沙羅公に云うんだな。俺はちょちょいのちょいと命令しただけやからな(--;;;) 沙羅「……いえ、そんなことはありません。危険を冒してマスターが敵中突破をしなければ、こうも短時間に戻ってくることは不可能でした(--)」 ぬっ! ……ま、まぁ。そうかもしれないな。もしかするとな(--;;;;;) 鞠音「花鈴、鈴那……悠希………ごめんみゃ……(;;)」 花鈴「もう、どこかに行っちゃ……嫌だよ……(;;)」 鈴那「一緒にいるの……。鈴那、さびしいの嫌なの……(;;)」 悠希「そうだよ。いなくなったりしちゃ、だめだよ(・・)」 鞠音「ごめんみゃ……。みんな……ごめんみゃ………。あたし……絶対助からないって思って……だから……。ごめんなさい……(;;)」 貴様。何夜逃げしよーとしてんじゃ。貴様の居場所はここであって、寒風吹きすさぶさみぃお外ではないのだ。……家賃の一つも取ってねぇし三食飯付きという破格の待遇なんだから贅沢抜かすでねぇ(--) 鞠音「……うん。……もう、どこにもいかないみゃ(;;)」 ならよし。……まあひぅーやふにゃぅ、そんでもって悠希に感謝するんだな。こやつら必死に貴様を捜しておったのだからな。何事も、最後まで諦めちゃいかんっつーことじゃ(--) 鞠音「ありがと。ありがと……(;;)」 ま。寝るんだな。山場は越したとはいえ、病み上がりには違いないのだからな(--) 鞠音「……うん(;;)」 鈴那「………ご主人様〜(;;)」 あんじゃい(--) 鈴那「鞠にゃんと一緒にいてもいい?(;;)」 ……ええやろ。一緒にいてやれ。ただ、風邪ひかねーよーにな(--) 鈴那「はぁい(;;)」 ここが、あたしの居場所……
悠希。すまんかったな。わざわざ呼び出しちまったよーで(--) 花鈴「ゆ〜君……ありがとう。……本当に、ありがとう(;;)」 悠希「いえ。僕は、何もできませんでしたよ(^^;;)」 いーや。おめーのそーいう姿勢だけでもありがたい。…あんときひぅーとふにゃぅがパニくってなかったのはおめーがいてくれたからだからな(--) 花鈴「はい……(;;)」 悠希「そんな…(^^;;;)」 とりあえず謝礼はひぅーに請求しとけぃ(--) 悠希「い、いえ。お礼なんて…いいです。花鈴さんのお役に立てただけで…(//-//)」 花鈴「ううん。……お礼、させて。本当にありがと。……ゆ〜君が来てくれて、心強かったよ……(//-//)」 悠希「花鈴さん…(//-//)」 それから、少し時間がたった…
花鈴「鞠ちゃん、起きてる? 入るよ〜(^^)」 鞠音「みゃ? 花鈴?(・・)」 花鈴「替えの薬と、ご飯をもってきたよ(^^)」 鞠音「みゃ〜♪ おなかすいてたとこだったんだみゃ♪(^^)」 花鈴「鞠ちゃんの好きな鮭入りのおかゆだよ。ちゃんと冷ましてきたから熱くないと思うけど(^^)」 鞠音「ありがとみゃ〜。いただきます〜だみゃ(^^)」 ぱくぱく
鞠音「おいしいみゃ〜。花鈴の作るご飯は最高だみゃ〜(^^)」 花鈴「あは。ありがと(^^)」 ぱくぱく
鞠音「……ねえ、花鈴(・・)」 花鈴「なぁに?(^^)」 鞠音「……花鈴にとってあたしって、どんな娘なのかみゃ?(・・)」 花鈴「え?(^^)」 鞠音「あの時……。みんながあたしを助けてくれたとき。夢を見たんだみゃ……。ここにはじめてきたときの夢を……(・・)」 花鈴「そうなんだ……懐かしいね。私にとって鞠ちゃんは……。妹みたいな女の子、かな(^^)」 鞠音「……そうなのかみゃ(・・)」 花鈴「あの時ね。鞠ちゃんがはじめてここに来たとき。…すごく、嬉しかったんだよ。妹が一人増えたみたいで……(^^)」 鞠音「そう……なんだみゃ(・・)」 花鈴「うん(^^)」 鞠音「何だか花鈴。おねえちゃんみたいだみゃ(^^)」 花鈴「あはは。そうかな?(^^;;;;;)」 あたしにとって、花鈴は……
おねえちゃんみたいな、優しい女の子……
鞠音「ねえ、鈴那(・・)」 鈴那「ふにゃ?(^^)」 ぴょこぴょこ♪
鞠音「あたしの耳、好きかみゃ?(・・)」 鈴那「大好きなの〜♪(^▽^)」 鞠音「じゃあ、尻尾は好き?(・・)」 二またに別れた変な尻尾……。 ふさふさ♪
鈴那「ふにゃ〜ぅ〜♪ 可愛いの〜♪ 大好き〜♪(^▽^)」 鞠音「……じゃあ。あたしの目って、好き?(・・)」 左右で異なる色の瞳……。 鈴那「大好きなの! 宝石みたいにきらきらしてて綺麗なの〜(^^)」 鞠音「鈴那……。変だと思ったりしたことはないのかみゃ?( ̄ω ̄;;;;;)」 鈴那「ふにゃ?(^^)」 あたしの変なところを、好きだと云ってくれた……。 鈴那「鞠にゃんは鞠にゃんだから、全然変じゃないの〜(^^)」 鞠音「ありがとみゃ〜。嬉しいみゃ〜(^^)」 あたしにとって、鈴那は……
大切な親友……
入るぞ。野良(--) 鞠音「みゃ?(・・)」 ふん。もう問題なさそうだな(--) 鞠音「……(・・)」 どーした。惚けた顔しおって(--) 鞠音「ねえみにゃるでぃ(・・)」 なんじゃい(--) 鞠音「あたしって……変なのかみゃ?(・・)」 変じゃないとでも思っておったのか?(--) 鞠音「みゃぅ……(;;;;;;;)」 大体貴様は。我が儘やし大食らいやし猫耳のくせして短気で喧嘩っぱやくて引っ掻いてきやがるし自由気ままやしおバカやし単純やし直情的やし。それになにより、ねこまたでオッドアイなんぞこの世のどこを探してもそんなキャラクターまずおらんわな(--) 鞠音「……(;;)」 だが……。貴様はヘンテコではあるが。そのヘンテコぶりな貴様はこの世に一人しかおらん。強烈な個性であるな(--) 鞠音「個性?(・・)」 弱みになど思うことはない。むしろ、誇りにさえ思ってもよいぞ(--) 鞠音「みゃー!(^^)」 おめー。結構いぢめられたりしたんやろ? その目と尻尾じゃ(--) 鞠音「……何でわかるんだみゃ?(・・;;;;;)」 ふ。そのくれぇお見通しじゃ(--) 鞠音「そのとおりだみゃ……。小さい頃はよくいぢめられたみゃ……。尻尾引っ張られたり、耳引っ張られたりけっとばされたり放り投げられたりしたみゃ……(;;)」 野良よ。人とはな。弱くてアホなものなのだよ(--) 鞠音「みゃ? でも、人は賢いみゃ。猫のあたしが知らないこととかいっぱい知ってて、いろんなことができるみゃ(・・)」 そうではない。俺が云っておるのはそういう知識とか知恵とか技術とかのことではないわい(--) 鞠音「みゃみゃ?(・・;;;)」 人間とゆーのはほとんど。自分らとは決定的に異なるよーな存在を許しちゃおけねーもんなのだよ(--) 鞠音「どうして?(・・;;;)」 一人になるのが怖いから……だな(--) 鞠音「そう……なんだみゃ(・・)」 けど。んなことされながらも貴様は人になりたがったんだな。どうしてなのだ?(--) 鞠音「あったかいからだみゃ(^^)」 あったかい、か。そうか……貴様は人の温かいところも冷たいところも見てきたのだな(--) 鞠音「でも……。花鈴も鈴那も。どうしてあたしのことを大切にしてくれるんだみゃ? あたし、血なんて繋がってないみゃ。血の繋がった家族とかじゃないのにどうしてなんだみゃ?(・・)」 ふ……。野良よ。人間、血が繋がってりゃみんな上手くいってるとでも思うか?(--) 鞠音「……思わないけど、でも(・・;;;;)」 血の繋がった親子供兄弟親戚……。憎みあったり争ったりなんてケースはどこにでも転がってるのじゃい(--) 鞠音「……(・・)」 血筋なんか、あんましあてになんぞならんのじゃい(--) 鞠音「……そうなんだみゃ(・・)」 おめーの居場所は、ここなんだよ。まあ……貴様は我が家にとって、招き猫みてーなもんだからな。いなくなられたら困るのだ(--) 鞠音「まねきねこ……?(・・)」 福を招く猫のことだ(--) 鞠音「みゃ♪(^^)」 でも貴様は、災いも持ってきそうだな(--) 鞠音「みゃー!(;;#)」 ふ。冗談じゃ(--) 鞠音「みにゃるでぃ……(・・)」 ともかく。ひぅーもふにゃぅも。貴様の事を完全に受け入れてる。もはや、いなくなっては困るくらいにな。……だから、貴様はここに必要な野良なのだよ(--) 鞠音「……みにゃるでぃ。沙羅も、あたしを助けてくれて、ほんとうにありがとみゃ(^^)」 ふん。礼などいらんわいっ!(--;;;;) 鞠音「ふみゃみゃ♪ あたしの耳と尻尾、触ってもいいみゃ〜♪(^^)」 やかましいわい! ンなもんどーでもええわい! っとに(--;;;;;) 鞠音「みにゃるでぃ。照れてるのかみゃ?(^^)」 照れておらんっ!(--;;;;;;) 鞠音「ごろみゃ〜ん♪ みにゃるでぃ、大好きだみゃ♪(^^)」 ぎゅむっ♪
の゛おーーーーーーーっ!!!! やめーーーーーいっ!!!! きしょいぞ!(--;;;;;;;;;;) 鞠音「みゃみゃみゃ♪(^^)」 まぁ。まだあの試合の決着を付けちゃいねーしな。……今度は九回裏に同点満塁弾など打たせんぞ(--;;;;) 鞠音「あたしも負けないみゃ。今度こそ勝ってみせるみゃ(^^)」 もう、失いたくない……
あたしの居場所
……ちくしょー。どーしてまたこういう状況まで追い込まれるかな。九回裏二死満塁で三点差とは(--;;;;;;) 鞠音「ふみゃぅぅぅっ!!! 負けないみゃっ! ここでホームランが出れば逆転サヨナラだみゃ!(;;#)」 そーはゆくかっ! 内野前進守備、バックホーム態勢! 押さえ込んでやる! いけえええいっ!!!! とりゃああああああっ!!!!( ̄□ ̄#) 鞠音「ふみゃーーーーーーーーーっ! 当たれみゃああーーーーーーーっ!!!!(>x<#)」 カキーーーーンッ!
はぁうっ!? しまーーーった! 高めに入ってしもたーーーーー!( ̄□ ̄;;;;;;;) 鞠音「ふみゃっ! やったみゃ! 逆転満塁サヨナラホームランだみゃっ!!!!(;▽;#)」 く、悔しいぞ……。こんな事が……俺が野良なんぞに……敗北するとはっ!(--;;;;;;) 鞠音「ふみゃみゃみゃみゃ〜♪ 勝ったみゃ勝ったみゃ勝ったみゃああーーーっ! はじめてみにゃるでぃに勝ったみゃーーーっ!(;▽;)」 くそおおおっ! 納得いかーんっ! もう一戦勝負じゃっ!(--;;;;;) 鞠音「何度でもやってやるみゃっ! かかってくるみゃーっ!( ̄ー ̄)」 鈴那「ふにゃ〜。鞠にゃん、ご主人様。鈴那も一緒にやりたいの〜(^^)」 おーしっ! ならばリーグ戦にするぞ!(--#) 鞠音「じょーとーだみゃっ! 絶対負けないみゃっ!( ̄ω ̄)」 鈴那「ふにゃぅ♪ 鈴那、がんばるの〜(^^)」 花鈴「あは。もうちょっとしたらご飯だから、キリの良いところで終わらせてくださいね(^^)」 よし。じゃあ、飯を食ってからにしよう。ひぅー。貴様も加われ!(--#) 花鈴「……え? わ、私もですか?(^^;;;;;;;)」 鞠音「花鈴、一勝くらいするみゃ( ̄ω ̄)」 鈴那「おねえちゃん、がんばるの♪(^^)」 ついでに沙羅公。貴様もだ(--) 沙羅「は(--)」 鈴那「ふにゃ♪ 沙羅おねえちゃん、強いの〜。鈴那、負けないの〜(^^)」 鞠音「強敵だみゃー(--;;;;)」 つーわけで。最下位には罰ゲームな(--) 花鈴「そ、そんなぁ〜(;;;;;;;)」 あたしは鞠音っ。自由気ままな子猫♪
でも
人になりたくて、本当になっちゃった女の子
暖かい場所を、見つけた
もう、どこにも行きたくない
………四試合で五十失点越えるって、ある意味すごいな。しかも、4試合ともノーヒットノーランとは。まぐれでもいいから一点くらい取れや(--;;;;;) 花鈴「うぅ……しくしく……。苦手なんですよぉ。こういうの……(xx)」 鞠音「花鈴。弱すぎだみゃ( ̄ω ̄;;;)」 鈴那「鈴那、一等賞なの♪(^^)」 沙羅「…鈴那様。お見事でございます(--)」 もう、ひとりぼっちはイヤ
ずっとずっと、一緒だみゃ♪
次回に続く
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