日溜りの夢
変な夢を見た
リビングには、沙羅に膝枕してもらって気持ちよさそうに眠っている鈴那と鞠音。 鈴那「ふにゃぅん………Zzz(-.-)」 鞠音「みゃふぅ〜………Zzz(-ω-)」 沙羅「…(--)」 コーヒーを飲んでいるご主人様と、花鈴、悠希がいた。 花鈴「…変な夢、ですか?(・・)」 うむ。かなり変な夢だった(--;;;) 悠希「どんな風に変なんですか?(・・)」 なんつーか…。意味不明だった(--;;;) 花鈴「そうなんですか(^^)」 うむ。………まず、最初の風景というかシチュエーションなんだが。俺と、某幼女爆萌男が一緒にどこかに向かって急いでいてだな。なぜかスーツ姿で。会話から察すると、就職活動をしているみたいなんよ(--) 悠希「…(^^;;;)」 ま、一丁詳しく説明してやろうかな(--) * * * *
うぉい。いそがねぇと会社説明会に遅れちまうぞ。時間がねーぞ(--;;;) にゅ「時間はきっちりと守らないといかんにょー♪( ̄ー ̄)」 真夏の死ぬほど暑い秋葉原で三時間半も待たせたことのある貴様が云うなあああああああっ!(--#####) ※(↑は云うまでもなく実話。まぁ、待つ方も待つ方だが) にゅ「にょっほほほー。あ、電車があるぴょー( ̄ー ̄)」 む。乗ろう乗ろう(--;;;;;;) ぷしゅ〜…
そして二人は電車に飛び乗った。 ところで(--) にゅ「うにょ?( ̄ー ̄)」 この電車、どこいき?(--;;;;) にゅ「さぁ?( ̄ー ̄)」 さぁ、ってな。えーと……路線図路線図。………ぬぁっ!(--;;;;;) ごごごごごごごごごご!
にゅ「どうしたんだわふ?( ̄ー ̄)」 こ、この電車………なぜか巨大な環状線で、なおかつ快速でふっとばしていきやがる! とんでもねぇ明後日の方向に向かって爆走してるわっ!(--;;;;;) にゅ「それはこまったにゅ〜( ̄△ ̄)」 お、降りよう降りよう。次の駅でとにかく降りよう!(--;;;;;;) * * * *
と、いうような感じだった(--;;;;) 花鈴「あはは(^^;;;;;)」 悠希「変な夢ですね〜(^^;;;;)」 まったくだな。目的地に近づこう近づこうと思えば逆に離れていくようなもどかしさがあったのは確かだ(--;;;;) 悠希「それで、その後どうしたんですか?(^^)」 花鈴「やっぱり、逆方向の電車を待ったんですか? それか、タクシーとか?(^^)」 ………それがなぁ。普通はそう考えるだろうが(--;;;;) 悠希「違うんですか?(^^)」 まぁ聞けや…(--;;;;;) * * * *
とりあえず、爆走する快速電車を降りた二人。 やべーーーやべーーー! やべーーーよ遅れちまうよ! 落ちちまうだよ!(--;;;;;) にゅ「こまったにょ〜( ̄△ ̄)」 どーみても遅れちまうな、これは。……戻る電車もまだきそうにねぇし(--;;;;;) にゅ「遅刻は絶対だめだぴょ( ̄ー ̄)」 貴様が云っても説得力無いいうとるだろがあああああっ!!!!(--#####) にゅ「にょっほほほ〜♪ にゅく時間(※)は通常時間に一時間上乗せするんだぴょ( ̄▽ ̄)」 ※にゅく時間: 通常の待ち合わせ時間に対し、1〜3時間ほどの間隔でディレイ(遅延)を付加する制度。 国家規模で行うサマータイム制度が特定個人用に適用されているといえるが 制度の存在意義が大部分不明瞭であり、法解釈としても曖昧すぎるという問題点がある。 それ故に被適用者側の負担が重く、反対意見が根強いのが事実である。 ヘンなルールを作るなっ! ………と、アホなことしてる暇はねぇんだ。こう云うときは(--) にゅ「こう云うときは( ̄ー ̄)」 瞬間移動魔法を使える魔法使いさんをさがそう!(--#) にゅ「瞬間移動魔法を使える魔法使いさんをさがすぴょー!( ̄ー ̄)」 * * * *
花鈴「あ、あはは……あは……あははは………。ま、魔法使いさんをさがすんですかぁ〜!?(^^;;;;;;)」 悠希「あはははは。な、なんか……おかしくて……笑いが止まらないです〜(^^;;;;;;)」 爆笑すんなや……。だから云っただろが。ヘンな夢だって(--;;;;) 花鈴「で、でも。どうして魔法使いさんなんでしょう?(^^;;;;;)」 悠希「タクシーをさがすとか、どうしてしなかったんでしょうね?(^^;;;;;)」 こっちが知りたいわ!(--;;;;;) 花鈴「それで、どうなったんですか?(^^;;;;)」 うむ。その後はな(--) * * * *
そういうわけで小さな駅の周囲をさがしてみると。 どこかにいねーだべか。魔法使いさん〜( ̄△ ̄;;;;) にゅ「魔法使いさんはどこだぴゅー( ̄ー ̄)」 ……お。黒いとんがり帽子に、黒いフード……んでもって(--) にゅ「髪にでっかいリボンつけて、魔法のステッキを持ってる〜( ̄○ ̄)」 そこには。二人と同年代くらいの、髪の長い、若い女性の魔法使いが。 あの〜(--) 魔法使いさん「はい〜。なんですか〜?(^^)」 にゅ「ちょっと、かくかくしかじか、というわけなんだぴょ♪( ̄ー ̄)」 つーわけで、瞬間移動魔法を頼めないでしょうかね?(--) 魔法使いさん「あははー。もちろんいいですよ〜(^^)」 …………ってか、もしかしてあんた、俺の小学校時代の同級生のNさんではっ!? それに何故か雰囲気がマジカルさゆりん!(--;;;;;) にゅ「にょお〜。可愛い同級生さんだにょ〜( ̄▽ ̄)」 魔法使いさん「あらぁ? お久しぶりですね(^^)」 …………なんでこんなところにおるの?(--;;;;;;) 魔法使いさん「さぁ? 何ででしょう?(^^)」 ……っと、懐かしいし話もしたいのはやまやまなんだがそれは別の機会にして、早速瞬間移動魔法をやってくれんかな? 料金はこれで(--;;;;;) にゅ「おねがいしますだぴゅ( ̄ー ̄)」 魔法使いさん「はいはい、わかりました〜。では、いきますよ?(^^)」 おう。おねがいしますだ(--) にゅ「おねがいしますにょん♪( ̄ー ̄)」 魔法使いさんはくるくるとステッキを回しはじめて。 魔法使いさん「まじかるまじかる〜。えい〜っ☆ いってらっしゃいませ♪(^^)」 ぱあああ♪
その瞬間。二人の身体は光に包まれて…。 * * * *
花鈴「何か……可愛い夢ですね〜。メルヘンチックで(^^;;;;)」 悠希「魔法使いさん……ですか(^^;;;;;)」 うーむ。しかし、何故にガキの頃の同級生が夢に出てきたのかさっぱりわからんのだが。しかも何故か魔法使い…(--;;;;;) 花鈴「あは(^^)」 悠希「それで、その後はどうなったんですか?(^^)」 うむ。……目的地に一瞬でたどり着けるんだけど。時計を見ると既に三十分もオーバーしていて、俺とあやつは互いに『だめじゃん』と、言い合って……。そこで目覚めた(--;;;;) 花鈴「あはは……。結局遅刻しちゃったんですね(^^;;;;;)」 目覚めて寝ぼけ眼状態で最初に思ったよ。『………ヘンな夢だったなぁ』と(--;;;;;) 悠希「不思議な夢ですね(^^)」 花鈴「ゆ〜君は、そういう夢を見たこととかある?(^^)」 悠希「ありますよ(^^)」 どんな夢だよ? 話してみれ(--) 悠希「え、えっとですね……。ぼ、僕と花鈴さんが、朝ご飯を一緒に食べているんです。花鈴さんが作ってくれた朝ご飯を(//-//)」 花鈴「…え?(^^;;;;)」 ほぉう(--) 悠希「で、僕はほうれん草のおひたしを食べてて。ほうれん草がとてもおいしくてそればっかり食べてて、それで花鈴さんに『ちゃんとお魚も食べなきゃだめだよ?』みたいなことを…クスクス笑われながら云われるんです。うぅ…恥ずかしい……(//-//)」 なんだそりゃ?(--;;;;) 花鈴「ゆ〜君。ほうれん草好きなの?(^^;;;;)」 悠希「は、はい。好きです……でも、なんであんなにほうれん草ばっかり食べてたのかな。……あ、ちなみにほうれん草には白ゴマがかかってました(//-//)」 どんな夢だよいったい(--;;;;;) 悠希「えっと…。夢の最初はごはんできたよ〜って花鈴さんの声が聞こえてきて、起こされるとこだったような気が…(//-//)」 花鈴「…(^^;;;;)」 トントンとまな板を叩く音が聞こえたりしてンのか?(--) 悠希「いえ、それはなくて。ごはんができたからごはんにしよう、って。花鈴さんに起こされるんです。記憶は曖昧なんですが(//-//)」 花鈴「…(//-//)」 朝?(--) 悠希「はい。朝です〜(//-//)」 で、どんな風に起こされたん?(--) 悠希「えっと。眠くてうとうとしてて気持ちよくて。で、もうちょっと寝たい〜とか僕は云ったんですけど、せっかく花鈴さんが起こしてくれたので、寝ぼけながら起きることにしたんです……(//-//)」 花鈴「ど、どうしてそんな夢を……(//-//)」 その時の、でかちちひぅーの服装とかはどうなん?(--) 悠希「えっと……。いつもの制服に、エプロンつけてました(//-//)」 制服エプロンか…。萌え狙いやな。にしてもまぁ、まるで新妻やねぇ…(--) 花鈴「ひぅぅ……(//-//)」 悠希「はぅっ!(//-//)」 で、階段を下りていくとか?(--) 悠希「どうだったかな〜。…それは覚えてないです〜(//-//)」 ふむ(--) 悠希「あ、そういえば花鈴さん。僕がおかわりーって云っておかわりしたんですけど…食べてる途中なのにいやな顔ひとつせずにこにこしながらおかわりよそってくれてました。ゆ、夢の中でも優しいです……(//-//)」 花鈴「…(//-//)」 んで、ほうれん草ばかりくっていて他も食え云われて、それ以後は?(--) 悠希「ごはんのおかわりを計三杯もしちゃいました(^^;;;;)」 朝から食い過ぎや(--;;;;) 花鈴「あは…(^^;;;;;)」 悠希「それで、全部食べ終わってごちそうさまでした、って云って。……そしたら花鈴さん……嬉しそうににこっと笑ってくれて。そこで目が覚めた…んだっけかな。……たしか、そうでした(//-//)」 花鈴「…(//-//)」 ふむ。ひぅーがにこっと笑って、何か云ってたか?(--) 悠希「いっぱい食べたね〜 みたいなことを(//-//)」 おそまつさまでした、とかいっていそうやな(--) 悠希「はいぃ……(//-//)」 花鈴「ゆ〜君。……ご飯、美味しかったの?(//-//)」 悠希「はいっ! とっても……(//-//)」 ふーん。……じゃ、今度はリアルでつくったれ( ̄ー ̄) 悠希「ええっ!?(//-//;;;;)」 花鈴「うん。……ほうれん草のおひたしも、いっぱい作ってあげるね(//-//)」 悠希「……あ、ありがとうございます。僕……感激です……(//-//) さて、と。…感激してるところでわりぃが、夢の話を聞いてるウチにねむぅなってきちったわい。なんで、ちょいと一眠りしてくるわ(--) 花鈴「あ、はい〜(^^)」 悠希「おやすみなさい(^^)」 おめーらは、暇があんなら散歩にでも行ってこい。……そこの子猫娘共も沙羅公の膝の上で気持ちよさそーに寝てるしな(--) 鈴那「く〜…(-.-)」 鞠音「にゃふぅ…( ̄ω ̄)」 沙羅「…(--)」 ……って云うかお前。数時間ずーーっと正座したまま微動だにせずいるが。足、しびれてねぇの?(--;;;;;) 沙羅「いえ(--)」 あ…あっそう(--;;;;;;;) 沙羅「鈴那様も鞠音様も、可愛い寝顔でございます(--)」 花鈴「あは。そうだね、起こしちゃ可哀相(^^)」 悠希「じゃあ、ちょっとお散歩してきますね(^^)」 * * * *
そんなわけで、ぽかぽかした陽気の中、二人は少し歩くことにした。 花鈴「あったかいね(^^)」 悠希「はい〜(^^)」 花鈴「公園でもいこっか? 桜の花が咲いてるから(^^)」 悠希「こ、公園…(//-//)」 公園、というキーワードを聞いて悠希は何かを思い出したようだ。 花鈴「どうしたの?(^^)」 悠希「僕、その。花鈴さんのご主人様には云いませんでしたけど……他にも…夢を見たんです(//-//)」 花鈴「そうなんだ(^^)」 悠希「き、聞いてくれますか? かなり……恥ずかしい夢だったんですが…(//-//)」 花鈴「うん。教えて〜。どんな夢を見たの?(^^)」 悠希「え、えっと……(//-//)」 ぼんやりとしたイメージしかないけれど、僕は夢を見た。
とても……優しい夢を……。
僕は、桜が綺麗な公園を女の子と二人、手を繋ぎながら歩いていた。 悠希「桜が綺麗だね(^^)」 僕がそういうと…。 ????「そうだね(^^)」 にこにこ微笑みながら、そういった。 悠希(…可愛いな(//-//)) その女の子は黒髪で、ロングヘアで、ちょっとだけウェーブがかかってて。清楚な白いワンピースを着て……。僕よりずっと小柄で、華奢で……。 ????「…?(^^)」 僕達がきたのは近所の公園。桜の木が何本かあって、ブランコとか砂場とかがあるような、何の変哲もない、ごく普通の小さな公園。 悠希「ここに座ろう(^^)」 ????「うん(^^)」 僕たちは適当な場所をみつくろって、少し大きめのレジャーシートを敷いてお昼ご飯を食べることにした。 ????「はい。おにぎりだよ(^^)」 悠希「ありがとう。いただきま〜す(^^)」 女の子がつくってきたと思われるおにぎりを、僕は馬鹿みたいにがっついて、いっぱい食べた。 ぱくぱくぱくぱく
悠希「あむあむあむあむ、おいひしおいしひ(^^)」 ????「あは(^^)」 あとで思い出してみると、少し大きめのおにぎりがお弁当箱に十個くらい入っていたけれど。結局殆ど僕が一人で食べてしまったみたいだ。 ????「喉詰まっちゃうよ〜。お茶も飲んで(^^;;;)」 悠希「あぐあぐ、あい……(^^;;;;;)」 ごくごくごく
僕は生緑茶と書いてあるペットボトルのお茶を一気に飲んで、すぐまたおにぎりに食いついた。 ぱくぱくぱくぱく
悠希「おにぎりおいしい〜(^^)」 ????「ふふ(^^)」 その女の子は、僕の好みを知っていたのか、おにぎりは全部鮭が入っていた。 それから数分が過ぎて。僕はおにぎりを全部食べ尽くしていた。
悠希「ふ〜……。ご馳走様でした(^^)」 ????「おそまつさまでした(^^)」 不思議なことに、公園には僕と女の子以外誰もいなくて、静かで……。爽やかな春の風が、公園の木々をサァァ……と、揺らしている音だけが聞こえる。 悠希「あったかいなぁ(^^)」 ????「気持ちいいね(^^)」 ご飯を食べ終えてのんびりして…。 悠希「こんだけあったかいと……眠くなっちゃうよね(^^)」 そんなことを云ったら、その女の子は少し恥ずかしそうに、ちょっとだけ困ったように微笑みながら。 ????「あは。……じゃあ、ここで寝てもいいよ(//-//)」 悠希「…え?(^^;;;;)」 と、正座してる自分の太股を指差して、僕に云った。 悠希「い、いいよ! 悪いし、それに……は、恥ずかしいし(//-//)」 僕はもちろん断った。……でも、本心を云えば、してもらいたかったんだけど……。そしたら女の子は云った。 ????「大丈夫…だよ。誰もいないし、私はいいから。だから、遠慮しないで……(//-//)」 僕の羞恥心を吹っ飛ばすくらい、女の子は可愛く云った…。だから僕は、断ることなんてできなかった。いや、断りたくなかったんだ……。女の子の温もりを感じたくて…。 す……
白いスカートの上に、僕は仰向けになって頭を置いて……。 悠希「で、でも。本当にあったかいね……。少し、暑いくらい…ぽかぽかしてるね……(//-//)」 ????「そうだね……(//-//)」 とにかく、気持ちいい一時だった。……春のぽかぽかした陽気に……優しくて、可愛い女の子の温もりが加わって。 さわ…さわ…
悠希「あ(//-//)」 ????「…(//-//)」 悠希(……可愛い、な(//-//)) そして、女の子は僕の頭をなでてくれた。優しい笑顔が印象的だった……。 悠希「う……。僕、眠くなってきちゃったよ(//-//)」 僕がそういうと、女の子はまた困ったように笑いながら…。 ????「ふふ。寝てもいいよ……(^^)」 悠希「ごめん。……本当に、寝る(//-//)」 本気で眠かったから、お言葉に甘えることにした。……朦朧としていく意識の中で、僕は。 悠希「おやすみ……(//-//)」 と、呟いたと思う。 ????「おやすみなさい……(^^)」 女の子も、こう答えたのだろうか? それは、思い出せないけれど。 悠希「優しい……な(//-//)」 女の子の優しい笑顔が、とても印象的だった……。 * * * *
花鈴「…そんな夢を、見たんだ(//-//)」 悠希「…はい。……その人は、見た目も…感じも……花鈴さんにそっくり、でした。顔は余りよく見えなかったけど…。…髪が黒くて長くて、ウェーブかかってて…。……優しいところとか、本当にそっくりでしたけど(//-//)」 花鈴「…(//-//)」 二人は話につられるまま、舞台になったと思われる公園にきていた。 花鈴「ゆ〜君。…鮭のおにぎり、好きなの?(//-//)」 悠希「はい……(//-//)」 花鈴「今度、作ってあげるね……(//-//)」 悠希「は、はい。……嬉しいです。すごく(//-//)」 公園のベンチに腰掛けて、ふと周りを見てみる。 花鈴「…(//-//)」 悠希「…(//-//)」 公園には誰もいなくて。ただ、桜の花びらが柔らかい風に吹かれ、静かに散っているだけ。 花鈴「…誰も……いない……ね(//-//)」 悠希「……はい(//-//)」 夢の中にいるのかと思えるくらい、心地よくて。 しゅる…
花鈴「…(//-//)」 悠希「か、花鈴さん…?(//-//)」 花鈴は何も考えずに、何となくという感じで三つ編みを留めているリボンを解いて…。 花鈴「私……。夢の中の女の子に……似てる?(//-//)」 悠希「似てるも何も……。あれは……花鈴さん……です(//-//)」 花鈴「……そう(//-//)」 その瞬間……推測ではなくて確信の域に達していた。 悠希「…(//-//)」 花鈴「…(//-//)」 ぽかぽかと、春の日差しが暖かくて。 花鈴「……ゆ〜君(//-//)」 悠希「なんですか……(//-//)」 花鈴は恥ずかしそうに、少しだけ困ったような表情をして……。 花鈴「膝枕……してあげる(//-//)」 悠希「……ええっ!?(//-//;;;;)」 春の陽気で、眠気が増してきていた。それは確かだけど……。 悠希「で、でも……(//-//)」 花鈴「誰も、見ていないから…大丈夫だよ……。遠慮、しないで……(//-//)」 悠希「………はい。おねがい…します(//-//)」 断れるはずかなかった。断りたくなかったから……。 す…
白いスカートの上からでもわかる、柔らかい感触…。偶然にしてはできすぎなくらい……夢と一緒。 悠希(……柔らかい。……可愛い(//-//)) 花鈴「寝ちゃっても、いいよ……(//-//)」 悠希「はい…(//-//)」 云われるまでもなく…眠気が増してきて……。 さら…さら…
花鈴「…(//-//)」 優しく頭を撫でてくれる花鈴。 悠希(優しい……。暖かくて……気持ちいい……(//-//)) 朦朧としていく意識の中で、ふと…上を見上げてみると。 花鈴「…(//-//)」 悠希(あ……(//-//)) 静かに舞い落ちる花びらと……眩しい光とが混ざり合って……。 悠希(花鈴さん。……天使……みたい(//-//)) それはまるで、天使の翼のように感じられて……。 花鈴「……おやすみなさい。ゆ〜君(//-//)」 これは夢なのか、現実なのか…もはや区別も付かなくなっていたけれど……。 す…
唇と唇が軽く触れるだけの、優しいキス。 悠希(すき……です……(//-//)) そのまま彼は、眠りに落ちた…。
おやすみなさい
僕の、優しい
天使様……。
心地よい、木漏れ日の下で……。
次回に続く
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