激闘! にゃすたーvsわふたー




















鞠音「ねえねえ花鈴〜(・・)」

すりすり

花鈴「なぁに? 鞠ちゃん(^^)」
夕飯を作っている花鈴にすりすりまとわりつく鞠音。それはまるで猫のように。まさに猫耳モード全開といったところか。
鞠音「猫だみゃっ!(--#)」
花鈴「え?(^^)」
鞠音「……なんでもないみゃ。そうじゃなくて、教えてほしいことがあるんだみゃ(--;;;;)」
花鈴「何かな?(^^)」
鞠音「『げっきょく』って、なんだみゃ〜?(・・)」
花鈴「え?(^^;;;)」
鞠音「駐車場のそばを歩いていたら、看板に何か書いてあったんだみゃ〜(^^)」
花鈴「あ、それはね。『げっきょく』、じゃなくて『つきぎめ』って読んで……(^^)」
ふっ。かの有名な『げっきょく』を知らないとは、やはり貴様は所詮は愚かで単純など畜生ということか(--)
鞠音「ふみゃーーー! 馬鹿にすんじゃないみゃ! 知らないから花鈴に聞いてるんだみゃ! 悪いかみゃーーーっ!(;;#)」
ふふふ。いやいやとんでもないさ。猫よ。知らぬということは恥ずべき事ではないのだよ( ̄ー ̄)
鞠音「じゃああんたは知ってんのかみゃっ!(;;#)」
はっははははははっ! 当たり前じゃないか鞠ねこちゃんよ。この博学な私がその程度の知識、知らないとでも思うかね? 教えてやろうか? ん? ん?( ̄ー ̄)
鞠音「むかつくみゃああっ! もったいぶってないでとっとと教えるみゃっ!(;;#)」
花鈴「ご主人様……。鞠ちゃんいじめちゃだめです(xx)」
では、世界のGEKKYOKUの長き歴史について教えてやろう。耳の穴かっぽじってよぉ聞け!( ̄□ ̄#)
鞠音「わかったみゃ!(--;;;;;)」

かきかき

『げっきょく』とは! かつて東洋一の経営者とうたわれた偉大なる月極宗一郎(げっきょくそういちろう)という男が一代にして築き上げた世界的駐車場チェーンだ!( ̄□ ̄#)
花鈴「……もう。やっぱりそういうことを(xx)」
終戦後。焼け野原になった日本国土を見て、若き日の月極宗一郎は思ったのだよ。これからは車の時代である、と。そして、車が走るにはきちんと舗装された道路が必要だ。だがしかし、それ以上に必要なものがある。車を止めておくためのスペース。それこそが……それこそが、彼が着目した売り物。駐車場だったんだよっ! 駐車場がなければみんな路駐になって罰金罰金罰金罰金で警察がもうかりまくってしまう! そして事故も増えるし渋滞も増えるし騒音も増えるし悪いことずくめだッ! それは大変よくないことだと彼は六十年も前から実感していたんだよッ!(--;;;;;)
鞠音「そ、そうだったのかみゃ! Σ(--;;;;;)」
そして。戦後の闇市でしこたま儲けたおやじさんこと故月極宗一郎氏は土地をひたすら買いまくり、駐車場にしていき……やがて、瞬く間に巨大な財を築く事になるのだ! 月極財閥という名の一大コンツェルンをなっ!!( ̄□ ̄#)
鞠音「そ、そうなのかみゃ。……っていうかこんつるるんって何だみゃ?(--;;;;;)」
うむ。そして今では日本国内はおろか、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ……。世界中の駐車場を支配する程の力を持つようになったのだ! まさに世界のGEKKYOKUグループに、な。世界中、どこに行っても『GEKKYOKU』の名を知らぬ者はまずおるまい(--)
鞠音「すごいみゃ(--;;;;)」
鈴那「ふにゃにゃ?(^^)」

ひょこっ♪

物陰から子猫のようにひょこっと現れる鈴那。
それにだ。近年、記憶に新しいではないか。GEKKYOKUグループ傘下である自動車メーカー・GEKKYOKU技研工業が、F1チームにエンジン供給を行い世界チャンピオンに幾度となく輝いたことが! 伝説のマクレーレン月極! そして伝説のドライバー、エイルトン・ナセとラアン・ロプスト! 最強最大と今でも伝説となっているナセロプコンビが記憶に新しいではないかッ!(--;;;;;;)
鞠音「そ、そうなのかみゃ!(--;;;;)」
鈴那「ふにゃ〜(・・)」
それにだ! 彼らは自前のサーキットだって持っておるのだぞ! 普段広大な駐車場として使用している土地をレース期間中だけ封鎖し、世界初の総駐車場サーキット! TAサーキット鈴英ウェイリンクという世界に名だたるコースをなっ!(--;;;;;;)
鞠音「そうなのかみゃああ……(--;;;;)」
鈴那「そうなんだ〜(^^)」
『げっきょく』一族が動くとき、歴史が動く……とまで云われているくらいの強大な力を秘めておるのだっ! それは、ロックフェラー財閥をもはるかに凌ぐほどのなッ!( ̄□ ̄;;;;;)
鈴那「よくわかんないけど、なんだかすごいの〜(・▽・)」
鞠音「そうだったのかみゃ。げっきょくってすごかったんだみゃ……(--;;;;;)」
ふっふふふ。どうだ。すごく良い勉強になっただろう( ̄ー ̄)
鈴那「ふにゃにゃ♪(^^)」
鞠音「……すごいんだみゃ〜。げっきょくって(--;;;;)」
花鈴「ご主人様……。鞠ちゃんと鈴那ちゃんに嘘教えないでください(xx)」
鈴那「そうなの〜?(・・)」
鞠音「……嘘だったのかみゃ!? Σ(--#####)」
う、嘘じゃないぞ! ちゃんと帝国データバンクで調べたんだぞ! 東証一部上場なんだぞ! 会社四季報にのっているんだぞ! 世界に羽ばたく『GEKKYOKU』グループなんだぞ!(--;;;;;)
花鈴「鞠ちゃんも鈴那ちゃんも信じちゃだめだよ。嘘だからね? 月極っていうのは一カ月いくら、って決めて駐車場とか貸し借りすることだからね?(xx)」
鞠音「馬鹿にすんじゃないみゃーーーー! あんたなんかこうしてやるみゃーーーーッ!(--#######)」

ばりばりばりっ!

いでででっ! 引っ掻くんじゃねぇ! 貴様! 俺よりひぅーの云うことを信じるのか!?(--;;;;;)
鞠音「当ったり前だみゃッ! ふにゃーーーーーーーッ!(--####)」

がぶっ!

うっぎゃああああああーーーーーー! 噛むんじゃねぇこの腐れ猫がっ!! 俺の高貴な頭に貴様の愚劣で低俗な歯型がついちまったじゃねーかコラ!(--;;;;)
鞠音「うるさいみゃ! 緑色してつるぴかはげまるくんみたいにつるつるはげてるくせになにが高貴だみゃ! あんたなんかなめっく星にでもいっちゃえみゃっ!(;;#)」
貴様ぁぁぁっ! 云ってはならん事を! 俺をナメック星人呼ばわりすっくぁぁぁあぁ! そして俺ははげではぬぁいわ! こう見えてちゃんとはえてるんだぞ!( ̄□ ̄####)
鞠音「そんなの知るかみゃばかっ!(;;#)」
喧嘩うっとんのかボケッ!(--#####)
鞠音「やるかみゃっ!(;;#)」
望むとこじゃこのどアホ猫ッ!(--####)

げしげしげしげしっ!

花鈴「もう〜。ご主人様も鞠ちゃんも、喧嘩はやめてください〜(xx)」
鈴那「ふにゃにゃ?(^^)」










そんなことがあった。










その夜。










寝ても覚めてもうるせぇ連中。
ぐごーーーぐごおおおーーーー!(--)
華恋「ぐごごごご〜〜〜! うおっ! いいパンチしてるぜこの野郎! Zzzzz(--;;;)」
玲美「みなさまごきげんようでございますことですのよ。く〜く〜Zzzzz(--)」
花鈴小屋の庭にテントをたてて住み着いてるパチご主人様ことあろうず改。もちろん無許可だ。そんなもん得るわけがありゃしねぇ。何度撤去されてもいつの間にか何事もなかったかのように舞い戻る。それが華恋小屋・パチモン魂!
毬奈「わふわふぅ( ̄ω ̄)」

のそのそ

そして、華恋小屋の子犬娘こと毬奈。
毬奈「あ〜ん、わふ( ̄▽ ̄)」

かぷっ!

おふっ!(--;;;;;;)
毬奈「おなかすいたわふ〜( ̄ω ̄)」
寝ぼけて、ご主人様であるあろうず改のオレンジ色のでかい頭を噛むいつもの風景であった。

かぷかぷ

う〜〜〜〜む(--;;;;;)
毬奈「わぅ〜。おいしくないわふ〜。にがくてかたいわふよ〜( ̄△ ̄;;;;)」
自分のご主人食うなよ……。










そして、朝。










鳥たちがちゅんちゅんさえずる気持ちのいい朝。ご主人様の絶叫が響く。
ねこおおおおおおおおおっ!!!!! うるぁぁぁっぁぁぁっっっぁ! でてこいこん畜生ッ!(--#####)
鞠音「みゃんだみゃ〜。うっさいみゃ〜(xx)」
やかましい! 起きさらせコラ!(--#)
鞠音「ふみゃっ! Σ(;;;;;;;;;)」
ご主人様を見てびっくりする鞠音。
鞠音「こここ、怖いみゃああああああっ!!!! なんだみゃそれっ!?(;;;;;;)」
てめーの仕業だろ!(--#)
鞠音「し、しらないみゃあああっ!(;;;;;;;)」
元にもどさんかい!!!!(--#)

ぎゅーーーーーーーー!

鞠音のぴょこぴょこした猫耳を引っ張るご主人様。
鞠音「うにゃ〜〜〜! できないみゃ〜〜〜! 痛いみゃ〜〜〜! やめるにゃ〜〜〜!/(xx)\」
ふざけんな! どうにかしやがれ!(--#####)
花鈴「どうしたんですか? こんな早くから(・・)」
どうしたもこうしたもあるかっ! 見ろッ!(--#####)
花鈴「ひぅっ! Σ(;;;;;;;)」
驚く花鈴。
鈴那「ふにゃにゃ〜(xx)」
騒がしくて、朝に弱い鈴那も起きてきた。
鈴那「ふにゃ〜っ! ご主人様のみみ、可愛いのー!(・▽・)」
可愛いいうんじゃねええええっ!(--###)
鈴那「おててもぷにぷになの〜♪(^^)」
はったおすぞこの貧乳っ!(--###)










そう!










起きてみたら、ご主人様の耳が鞠音のように猫耳になっていたのであった!










一方その頃。










鳥たちがちゅんちゅんさえずる気持ちのいい朝。ご主人様の絶叫が響く。
いぬううううううううううっ!!!!! うるぁぁぁっぁぁぁっっっぁ! 出てこいこん畜生!(--#####)
毬奈「なにわふぅか〜? Zzz( ̄ω ̄)」
やかましい! 起きさらせコラ!(--#)
毬奈「わふふ〜?( ̄ω ̄)」
ご主人様を見てもびっくりしない毬奈。
毬奈「どうしたわふ〜?( ̄ω ̄)」
というより、気付いてない。
とぼけんな! てめーの仕業だろ!(--#)
毬奈「しらないわふよ〜( ̄ω ̄)」
うそつけ! 元にもどさんかい!!!!(--#)

ぎゅーーーーーーーー!

毬奈のぴょこぴょこした犬耳を引っ張るパチご主人様。
毬奈「わふ〜。できないわふよ〜。痛いわふよ〜( ̄△ ̄;;;)」
ふざけんな! どうにかしやがれ!(--#####)
華恋「どぉした。ったく、朝っぱらからうるせーな。あんだってんだよ(--##)」
どうしたもこうしたもあるかっ! 見ろッ!(--#####)
華恋「うおっ! なんじゃそりゃっ!?(--;;;;;)」
驚く華恋。
玲美「どうしたでございますでありまことですの〜(xx)」
騒がしくて、朝に弱い玲美も起きてきた。
玲美「マスターの耳、凛々しいですわ! 紳士ですわ!( ̄▽ ̄)」
どこがじゃああああああ馬鹿野郎っ!(--###)










そう。










起きてみたら、パチご主人様の耳が毬奈のように犬耳になっていたのであった!










……。どっかで誰かに今のやり取りを真似されてるような気がしにゃいでもにゃいが、沙羅公! よばれて飛び出ろぃ! じゃじゃじゃのじゃーーーんっとにゃっ!(--#)

すっ

沙羅「は(--)」
地味ーに登場する守護式神。沙羅。
俺の耳直せにゃ。以上業務命令にゃ(--#)
沙羅「承知しました(--)」
って。直せるのかにゃ?(--;;;)
鞠音「自分で聞いておいてひどいみゃ(--;;;)」
沙羅「はい。薬がありますので。……鞠音様は妖力をお持ちですから、噛みついた拍子にマスターの体に異変を起こしてしまったのかと思われます(--)」
そうかにゃそうかにゃ。つまりは妖力を中和してやれば問題ないのだにゃ。しかし、よくそういう極地戦的な薬を持っているなつっーことをつっこみたいところにゃのだが、それはにゃによりにゃ。でも、ちょっと拍子抜けでもあるにゃ( ̄ー ̄)
鞠音「あんたが『にゃ』なんていうとすんごい気持ち悪いみゃ(--;;;)」
鈴那「ご主人様の耳、そのままがいいの〜。かわいいの〜(;;)」
花鈴「鈴那ちゃん……(^^;;;)」
ぬかせ! 可愛いいうんじゃにゃいといっとろーが! こんにゃのとっととにゃおしたるわ!(--###)
鈴那「ふさふさ尻尾もかわいいの〜(;;)」
さわるにゃぁぁぁーーーーーーーーっ!(--#####)

びしびしびしっ!

さわりに来た鈴那に対ししなってびしびし叩くご主人の尻尾。
鈴那「ふにゃにゃにゃにゃにゃっ!(xx)」
花鈴「ご、ご主人様、やめてください……(;;)」
鞠音「尻尾っていうか鞭だみゃ。凶器だみゃ(--;;;)」
ええい、沙羅公! まだか!(--#####)
沙羅「はい。マスター。この薬をお飲みください(--)」
おう。御苦労にゃっ!(--)
大きめのビンに入った白い薬品。
ちょーっとまったぁ!(--;;;)
んにゃ?(--)
いざ飲もうとしたそんな時、待ったをかける声。犬耳にされてしまった華恋小屋マスターあろうず君。
にゃんだよ。俺のパチじゃねーか(--)
パチ云うなわん! ……その薬。俺にも分けてはもらえぬわふか?(--;;;)
はぁ? にゃんでや?(--)
こういうわけだわん! 見ろっ!(--;;;)
自分の耳を見せる。犬耳を。
おぉう! Σ( ̄□ ̄;;;;)
花鈴「……もう。華恋さんのとこでもですかぁ(xx)」
鈴那「華恋おねえちゃんのご主人様の耳も尻尾も可愛いの〜(^▽^)」
可愛いいうんじゃねぇわぅっ! 近付くと噛むわふぞっ! がるるるるッ!(--;;;)
鞠音「鈴那〜。ちょっと相手をみてからいうみゃー(--;;;)」
と、いうわけで。俺にもその薬を分けてほしいのだわん(--)
ふ。やっだにゃーんだにゃ( ̄ー ̄)
花鈴「ご主人様。意地悪しないで分けてあげましょうよぉ(xx)」
しっらないにゃ〜ん( ̄ー ̄)
優しい花鈴をあろうず君とともに無視して薬を全部飲もうとして。
こ、この冷たいやろーわふめ! 貴様には助け合いや支え合いやお布施や無償奉仕の美徳といった人情はねぇのかわん!(--;;;)
うるせぇにゃ。てめー、俺のパチのくせしてえらそーなこと抜かしてんじゃねぇにゃ!(--###)
パチいうんじゃねえわんー! こっちが本家だわん!(--###)
鈴那「わんわんにゃんにゃん、何かかわいいの〜(^^)」
鞠音「かわいいっていうかきもいみゃッ! 鳥肌たつみゃっ!(;;)」
てめーこの野郎! やんのかにゃーーーーっ!(--#####)

ばきっ!

望むところだわふーーーーっ!(--#####)

ごすっ!

そうしていつしかマスターどうしの取っ組み合いになり、殴り合いになり。
みにゃにゃんねこねこまじぃーーーーっく! ねこぱんち小小小小中中中大っ! ねこぱんち小小小小中中中大っ! ねこぱんち小小小小中中中大っ! 俺のねこぱんちはそこのアホ猫など目じゃねぇほど強いぃぃぃっ! ねこぱんちねこぱんちねこぱんちみゃあああああっ!( ̄□ ̄#)
鞠音「や、やめるみゃあ〜! それあたしの技だみゃ〜!(;;)」
猫手でパンチするご主人様。

ぴしぴしぴしっ! びしびし! どごっっ!

効かんわふっ! 全ガードわぅんっ! いぬきっく小小小小中中中大っ! いぬきっく小小小小中中中大っ! いぬきっく小小小小中中中大っ! わふわふきいいいいいっくわふわふわふふふふふっ!( ̄□ ̄#)
犬足でキックするパチご主人様。

ぴしぴしぴしっ! びしびし! どごっっ!

あっ!(--;;;)
で、どつきあう中でつるっと手を滑らせて。

がっしゃん!

床に落ちてビンが割れ……。
……(--;;;)
……(--;;;)
花鈴「喧嘩なんてしなければいいのに(xx)」
至極最もなご意見だが、時既に遅し。
……(--;;;)
沙羅公(--;;;)
沙羅「は(--)」
薬、こんだけかにゃ?(--;;;)
沙羅「はい(--)」
予備は?(--;;;)
沙羅「ございません(--)」
……やっぱり。でも、新たに作れるよにゃ?(--;;;)
沙羅「希少な薬品ですので、一人分を作るのに早くて三カ月はかかります(--)」
さ、三カ月にゃとぉ!?(--;;;)
長いわ! なんとかせえわぅっ!(--;;;)
沙羅「と、もうされましても(--)」










できないものはできない、と沙羅の目は云っていたのであった。










……。三カ月もこの耳のままでいろというわふか。っていうか、一人は半年も?(--;;;)
冗談ではにゃいっ! やだにゃそんなの! ヤダったらやだにゃーーー!(--;;;)

じたばたじたばた!

まるでだだっこのよーにガキなご主人様。
沙羅「ですが(--)」
てめー、マスターの命令は絶対だろがにゃっ! すぐ作るにゃ! 今作るにゃ! さっさと作りやがれこん畜生にゃ!(--##)
……畜生はお前だ、と突っ込みをいれておく。
沙羅「無理なものは無理なのです(--)」
うにゃあァ? 貴様、無理にゃどとぬかすにゃかコラ。納期は絶対にゃ。この世じゃ基本的人権よりも納期順守の方が尊重に値するのをしらんのかにゃ! 残業してでも休出してでも死んでも絶対仕上げやがれにゃ! 何とかしろだにゃーーーー!(--#####)
無理難題を押し付けるご主人様。
沙羅「無理なのです(--)」
冷静に無理と云う沙羅。
花鈴「ご主人様。無理いっちゃだめです(xx)」
ぐぐぐ……(--;;;)
三カ月わふか……。長いわふな……( ̄△ ̄;;;;)
沙羅「可及的速やかに完成させますので。ご辛抱を(--)」
こうにゃったら! 三カ月後にどっちが薬を飲むか勝負にゃ!(--#####)
おおおう! 望むとこわふ!(--#####)
ふーーーーーっ!(--#####)
わふーーーーっ!(--#####)
鞠音「みゃぅぅぅっ! こわいみゃ〜!(;;;;;;)」
鈴那「ふにゃにゃ♪ わふわふにゃんにゃん可愛いの♪(^^)」
花鈴「もう……(xx)」










こうして










真夜中の河原にて。
ふッにゃあーーーッ!(--###)
猫化したご主人様の周りには、街中どころか周辺地域すべてからの猫たちが集った。文字どおり、河原を埋め尽くすかのごとく。
鞠音「こんなのもういやみゃ……。帰りたいみゃ……(;;)」
当事者だから、ガクガク震えながらも律義に付き合ってる鞠音。
いいかにゃあああてめぇらあああああああっ! あんにゃろうどもを一匹と一人も残らずやっつけろみゃあああああっ!(--#####)
ふにゃーーーーー、と、大勢の猫たちが頷いた。みんな、ご主人様のことをリーダーだと思っているのであった。










そして










わッふぅぅぅぅーーーッ!(--###)
対岸にいる、犬化したパチご主人の周りには、町中の犬たちが終結していた。やはり、河原を埋め尽くすかの程の数だ。
毬奈「わふふ〜。賑やかわふね〜。お祭りみたいわふ〜( ̄▽ ̄)」
何も考えて無さそうな毬奈。
貴様ら覚悟はいいわんくぁぁぁぁっ! あいつら全員返り討ちにしてやるわふぞぉぉぉぉっ!(--#####)
わうわうわうーーーーっと、頷く大勢の犬達。やっぱり、パチご主人様もリーダーと思われているのであった。










ご主人の雄叫びと共に、両勢力の突撃がはじまった。










とぉぉぉつげぇぇぇぇぇきだにゃあああああああああああっ!(--#####)

ずどどどどどどどどどどっ!

いくわふぞてめぇら! 特攻わうんんんんんんんんんっ!(--#####)

どごごごごごごごごごごっ!










ここに、ご主人とパチご主人のプライドをかけた戦いが幕を開けたのであった!










くらいやがれにゃパチ野郎! 猫真空波動昇龍拳んんんんにゃっ!!!!( ̄□ ̄####)
無茶苦茶やる猫ご主人。

びしびしびしっ!

わほうっ! なんのぉっ!!!! 反撃わぅっ!!!! わふわふ忍法奥義っ! 犬スクリューパイルドライバーわふぅぅぅっ!( ̄□ ̄###)
反撃するパチご主人。

どごっ!!!

ぐにゃっ! なかなかやるにゃっ!(--;;;)
お前もわふっ!(--;;;)
ねこすまっしゃああああああああああっ!!!!(--#####)
わふわふばすたああああああーーーーっ!!!!(--#####)

げしげしげしげしッ!

ねこすぴーどらっしゅっ!!!! うにゃにゃにゃにゃにゃにゃあああああ!(--#####)
なんのわうううう! いぬかうんたわふわふわふわふーーーーっ!!!!(--#####)

びしびしびしびしッ!

鞠音「何かもう猫と犬の必要全然ないみゃっ!(;;)」
毬奈「わふふぅ( ̄ω ̄)」










離れたところでため息ついてる花鈴。
花鈴「もう……。どうすれば……(xx)」
沙羅「花鈴様。放っておくのがよろしいかと(--)」
花鈴「いいのかなぁ……(;;)」
沙羅「はい(--)」
興味なさげにゴリゴリと薬草をすり潰してる沙羅。
鈴那「わんわんにゃんにゃん楽しいの〜♪(^▽^)」
楽しそうに見てる鈴那。
華恋「あーあ。アホくさ。帰って寝ようや(--;;;;)」
あくびして引き上げようとする華恋。
怜美「マスターの耳、素敵ですわー! うっとりしますわ♪( ̄▽ ̄)」
どこか趣味のずれてる怜美。










俺が花鈴小屋にゃすたー! みにゃるでぃ改にゃっ!( ̄□ ̄####)

びしっ!!!

俺が華恋小屋わふたー! あろうず改わふっ!( ̄□ ̄####)

びしっ!!!

すーぱーねぇぇぇぇこみみもぉぉぉどおおおおおおおおっ!( ̄□ ̄####)
ねこみみがなんぼのもんじゃい!! おれぁいぬみみわうううううううんっ!( ̄□ ̄####)










何日も何日も、飽きずに真夜中起き出して










激しく戦う二人であったが……










沙羅「……実は。偶然、二人分の材料を調達できたのですが(--)」
花鈴「今更、云えませんよね……。もう、二ヶ月もたってるし……(xx)」
沙羅「はい。どうすればよろしいのでしょう(--)」
花鈴「もう〜(xx)」
鈴那「わふわふにゃんにゃん可愛いの〜♪(^^)」
鞠音「もういやみゃ……。もう噛むのやめるみゃ……(xx)」
しばらくの間、ご主人様恐怖症になってしまった鞠音と。
毬奈「わふふのふ♪( ̄ω ̄)」
相変わらず、何も考えてなさそうな毬奈であった。










滑稽なことに










驚愕の事実を知らなかったのであった。










おるぁ! くらうわふっ!( ̄□ ̄####)

がぶっ!

いでっ! てめーーー! よぉも噛んだにゃこんにゃろーーーー!( ̄□ ̄####)

ばりばりばりっ!

あだだだだっ! ひっかくんじゃないわぅーーーーーーっ!!!!( ̄□ ̄;;;;;;;)
うるせーにゃ! はったおすにゃこんにゃろーーーーにゃあああっ!!( ̄□ ̄#)










沙羅「……。やはり、放っておくのが一番かと(--)」
花鈴「もぉ。喧嘩はやめましょうよぉ〜(xx)」









周囲に騒音をまき散らしながら、両勢力は激闘を繰り広げていった。











がぶっ!

鞠音「み゛ゃーーーーーーーっ! それあたしの魚み゛ゃーーーーーー!(;;)」
うるせーーーーーふにゃああああーーーーーッ! 食わせろにゃ馬鹿野郎! 昨日も今日も明日も明後日も明明後日もあんのパチにゃろうとバトルなんじゃにゃーーーーーーっ! 文句あっかにゃこんにゃろーーーーにゃにゃにゃにゃにゃっ!!!!フーーーーーーーーーッ!(--#####)
体中の毛を逆立てて威嚇する。
鞠音「何かもう、同化が進んでるみゃぁぁ……(;;)」

わしゃわしゃわしゃわしゃ!

うがーーー! かいいいいいいいいっ!!!!! ノミうぜーーーんじゃああああっ!!!!(--#####)
猫のよーに身体を掻くご主人様。
花鈴「喧嘩はやめてくださいよぉ……(xx)」
鞠音「もういやみゃぁぁ……(xx)」
鈴那「ご主人様の尻尾〜耳〜♪(^^)」

ぎゅ〜♪

触るにゃああああああああああああああっ!!!!!(--#####)

びしびしびしびし♪

鈴那「ふにゃにゃにゃにゃにゃーーーー!(xx)」









こうして、ご主人様とパチご主人様










二人のはた迷惑で意味のない戦いは、延々と続いていくのであった!










This is only the Beginning……




















次回に続く



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