RPG伝説FinalMastersQuest! 後編〜お姫様にはなれなくても〜


RPG伝説FinalMastersQuest! 後編〜お姫様にはなれなくても〜




















アーフィ「ふあぁ〜(+_-)」
ぐぐっと背伸び。
アーフィ「ゆ〜君。おはよ(^^)」
悠希「お、はよ……(--;;;)」
アーフィ「よく眠れた?(^^)」
悠希「……。全然。君のせいだよ(--;;;)」
アーフィ「どうして?(^^)」
悠希「だって……(--;;;)」
アーフィ「ふふふ。何もしなかったんだ。真面目〜(^^)」
悠希「あ、あたりまえでしょ!(--;;;)」
アーフィ「してもよかったのに(^^)」
悠希「できないよっ! 僕には、付き合ってる娘がいるんだからっ!(--;;;)」
アーフィ「わぁ。花鈴ちゃんって娘。大切にされてる〜。でもでも、もし付き合ってる娘がいなかったら〜、してた?(^^)」
悠希「そ、それは……(//-//;;;;;)」
アーフィ「ふふ。冗談よ(^^)」
アーフィが寝返りを打つたびに、きれいで柔らかい肌が重なってきて、ドキドキして眠れたものではなかった。
おー。起きたか貴様ら(--)
悠希「あ、花鈴さんのご主人様(・・;;;)」
アーフィ「あ。剣さんだー(^^)」
でだ。城に戻ってどーするんだ? 当てはあんのか?(--)
アーフィ「このクーデターの首謀者。ブラッディナイトを倒す。多分それでみんな元に戻るわ(・・)」
ほー。例のかっちょいい名前の騎士をねぇ……。まぁ、詳しいことは道々聞くとしよう。とりあえず、チェックアウトチェックアウト(--)
店員「おはようございます。昨夜はお楽しみでしたね(^^)」
アーフィ「え?(^^)」
悠希「な……!?(//-//;;;;)」

じゃきんっ!

突撃体勢をとる剣なご主人様。
貴様ァッ! 見ていたな!? どこにマジックミラー仕込んでやがったくぁぁぁぁっ!!!!(--#####)
店員「ひいいいいいいっ!(;;;;;;;)」
悠希「何もしてませんからっ!!!!(//-//;;;;;)」
アーフィ「一緒に寝ただけだよね〜(^^)」
悠希ッ! おめーなぁっ!(--;;;)
悠希「あ、アーフィっ!(//-//;;;)」
アーフィは、嘘はついていない。










そして、城を見下ろす丘の上まできた。









おい。何か見えるか?(--)
双眼鏡で偵察するアーフィ。
アーフィ「んー。城の外で軍を編成してるね。訓練とかやってる。見た感じは通常どおりだね(・・)」
軍隊も全部操られてるんか?(--)
アーフィ「当然。だって、将軍が反乱の首謀者だもん(・・)」
ってことはあれか。まだこのことは表沙汰になっていないってのか?(--)
アーフィ「だね。城、閉鎖されてるみたいだし。態勢整えて、これから一気に街中の制圧とか外征とか始めるんだろうね(・・)」
完全に掌握されちったってか。情けぬぁいな。……で、どーするんじゃい(--)
アーフィ「夜忍び込もうよ。倒すのはブラッディナイトただ一人だし。あいつから強力な波動が出てみんなを操っていたから(・・)」
入り口はあるのか? 様子は通常どおりとはいえ、こうも警備がきついと近づくこともなかなかな。俺が見境無くぬっころしゃあいいんだが、それはだめってなるとな(--)
アーフィ「あるよ(^^)」
やけに手回しいいじゃねーか(--;;;)
アーフィ「お城の裏手に大きな森があるでしょ。あそこにあたしがお師匠様と住んでる小屋があるの。で、お師匠様が昔、お城の地下に続く隠し通路をこっそり作ったの(^^)」
悠希「すごっ(--;;;)」
アーフィ「うーん。何か、トンネル掘りが趣味とかいってたよ(^^)」
どーいう師匠だよ(--;;;)









そういうわけで、夜になるのを待った。









こっそり静かに鍵を開け、明かりも点けずに中に入る。
アーフィ「壊されてなくてよかった(^^)」
悠希「素敵な小屋だね(^^)」
アーフィ「ありがと(^^)」
ふん。……で、穴はどこだ?(--)
アーフィ「こっちこっち。ついてきて(^^)」
悠希「あ、うん(・・;;;)」
そして、倉庫になっている地下室へ降り。木箱をずらして。
む。これか(--;;;)
アーフィ「そ。中は狭いから気をつけてね。……今明かりつけるから。灯りよ灯れ〜。レ・ミルワ〜(^^)」

ぽっ

悠希「わ。すごい。周りが明るくなっちゃった(・・;;;)」
アーフィ「えへへ。これくらいお手のものだよ(^^)」
明かりの魔法を唱えてから梯子を降りて行く。
悠希「結構深いね(--;;;)」
これ、ほんとに一人で掘ったんかよ(--;;;)
そして、降り切ると。四つん這いでようやく通れるような通路があった。
悠希「狭いなぁ(--;;;)」
アーフィ「あ、ゆ〜君(^^)」
悠希「なに?(・・)」
アーフィ「あんまり見ちゃ、だめだよ?(^^)」
悠希「……え? はうっ!!!!(//-//;;;;;)」
法衣の下には、アーフィの綺麗な太ももと……白い下着が僅かに見えて。
アーフィ「あ、見たでしょ? ゆ〜君のえっち♪(^^)」
悠希「だだだ、だってアーフィがそんなこというからッ!(//-//;;;;;)」
アーフィ「くすくす(^^)」
てめぇら、アホなことやっとらんでとっとと行け!(--;;;)
決戦前なのに、緊張感ゼロな面々。









……









そして、はいずり回りながら歩むこと数十分。城の地下に出た。









悠希「や、やっと出られた(xx)」
んで。どうする。どうやってそのぶらんで〜なんたらを倒すつもりなんじゃい?(--)
アーフィ「んー。ゆ〜君と剣さん。お城の大広間辺りで、とにかく何でもいいから大騒ぎを起こしてくれない?(・・)」
俺らが引き付けてる隙に標的を狙うのか?(--;;;)
アーフィ「そゆこと(^^)」
古くせー手段だな(--)
アーフィ「でも、きっと成功するよ(^^)」
悠希「き、危険だよそんなの(・・;;;)」
アーフィ「大丈夫。きっとうまく行くよ(^^)」
悠希「で、でも(・・;;;)」
アーフィ「あたしを信じて。あいつがいる場所は大体検討つくから。必ず倒すから(・・)」
わかった。貴様を信じてやる(--)
悠希「花鈴さんのご主人様(・・;;;)」
でだ。敵を引き付けるとして。合図はどうする? 逃走経路は?(--;;;)
アーフィ「この通路を隠しておくから、どうにかしてたどり着いて。合図は、あたしの大魔法で知らせるから。きっと分かると思う。もし合図が何もなかったら……そのときは気にしないで逃げて(・・)」
悠希「で、でも……(;;;;;;)」
悠希。こいつぁ戦いじゃ。現実を直視せぃ(--)
悠希「……あ、アーフィ! 必ず無事に戻ってきてよ!(;;;;;;;)」
アーフィ「まっかせて(^^)」
おし。ではいくぞ(--)









そして彼らは、突入を開始した









悠希「か、花鈴さんのご主人様っ! 騒ぎを起こすって、どうすれば(;;;;;;;)」
とにかく走り回って逃げて俺を振り回しまくれっ! 防御も攻撃も俺がやったるからっ! 威力のセーブもしたるわ!(--#)
悠希「は、はいっ! うおおーーーーーーーーっ!!!(>_<;;;;;)」

ずがっずがっずがっ!!!!

我が最強の剣・マスターブレードの威力! とくと見せつけてくれようぞ!( ̄□ ̄####)
辺りかまわず破壊活動を始める二人。









走るアーフィ!









アーフィ「……(・・)」
あわただしく行き交う人の目を避け、城の柱に隠れる。
アーフィ(……あそこだ(・・))
そして、一室に忍び込む。
アーフィ(……いた(・・))
甲冑を身に纏い、椅子に座って侵入者迎撃の指揮をとっている男がいた。そして、その男が一人になるのを見計らって飛び出し……。
????「何者っ!?(--;;;;)」
アーフィ「宮廷お付きのウィザード。アーフィシャル・ファイアウッドですよ(・・)」
????「ぬぅっ! 一人逃げ出した小娘かっ!(--;;;;;)」
アーフィ「みんなを元に戻してもらいますよ。将軍様(・・)」
奇襲攻撃をくらい身動き一つ出来ない男に対し、アーフィは……。

ずしゅっ!

アーフィ「氷の槍だよ(・・)」
将軍「ぐっ!(--;;;;;)」
アーフィがもつ魔法力増幅ロッド・アークワンドより巨大なつららが放たれ、男の身体を貫いた……かに見えた。
将軍「効かぬっ!(--;;;;)」
寸前で、甲冑によって弾かれた。
アーフィ「やっぱりね。対魔法コーティングか(・・)」
アーフィは動揺した風もなく、腰から手早くナイフを抜き。

ざしゅっ!

甲冑の隙間にナイフを突き刺して。
アーフィ「でも、これなら魔法コーティングも意味がないでしょ?(・・)」
将軍「ぐあっ!(--;;;;)」
そこから再び氷の魔法。
アーフィ「氷の槍っ!(・・)」

ずぶっ!

魔法増幅効果のナイフを伝い、大きなつららが男の身体を貫いた。
将軍「がッ……あッ!(--;;;;)」
崩れ落ちる男。だが……。
アーフィ「……っ! Σ(・・;;;;)」
しかし、背後から。
兵1「将軍っ!(--;;;;)」
兵2「曲者っ!(--;;;;)」
作戦成功、に思われたのだけど。
アーフィ「う、嘘っ!? ……影武者なんて、そんな(;;;;;;)」
この男を倒しても、周囲から邪な波動は消えなかった。途端に駆け出すアーフィ。









…………









ま、まだくぁっ! まだなんかアー公ッ! まだ目標をぶち殺してねぇってくぁ!!!!(--;;;;;)
悠希「わ、わあああああああっ!!!! か、数が多いっ!!!!(;;;;;;;)」
ええい、振れっ! 力の限り俺を振れぇぇぇぇっ!!!!(--;;;;)
群がる敵に、囮行為も限界に達していた。
アーフィ「ゆー君ッ! 剣さんっ! あたしはこっち! あたしが倒したのは影武者だったよっ!(;;;;;;)」
んだとぉっ! ……悠希! 走れぇッ!(--;;;;)
悠希「はいっ!(;;;;;;;)」
秘密の抜け道へと誘導するが……。
うげっ!(--;;;;)
アーフィ「そ、そんなっ!(;;;;;;)」
悠希「で、出口が……(;;;;;;)」
既に発見され、多数の兵士が出口を固めてしまっていた。そして、背後からも多数の兵士が押し寄せ……一行は囲まれてしまった。
アーフィ「……っ! なら、こうよ! フリージング……ライトウェイブッ!(--;;;;)」

びしっ!

敵が安易に近づけないように氷結結界を張る。
こうなったらやむを得ぬ。リミッター解除だ。悠希、全員ぶち殺す気で俺を振れ! 全員虚空の彼方へと吹っ飛ばしてくれる!( ̄□ ̄#)
悠希「え……。でも!(;;;;;;)」
アーフィ「ダメっ! 殺しちゃダメっ!(;;;;;;;)」
そーは云うがなっ! こんな状態じゃやらなきゃやられっぞ! 手加減してる余裕なんぞねぇ!(--;;;;;)
アーフィ「みんな操られてるだけなの!(;;;;;;;)」
くっ……(--;;;;)
じりじりと近づいてくる、メイドの親友達を加減した魔法で撃退する。
アーフィ「み、ミリアム……メル……ローザ、みんなごめん! 眠って! ホワイティング!(;;;;;;)」

びしっ!

うがーーーーーむかつくーーーーー! 手加減して戦うっつーのがこんなにだりぃとはっ!!!!!(--;;;;;)
悠希「花鈴さんのご主人様っ! まだ来ますよっ!!!!(;;;;;;)」
わーっとるわいぼけっ!(--;;;;;)
次第に追い込まれていく一行。
アーフィ「っ! あ……ああ……(;;;;;;;)」
どしたぁっ!? 今度はなんじゃい!(--;;;;;)
剣をもってアーフィに襲いかかってきたのは……。
????「……(--)」

がっきいいいいいいんっ!

アーフィ「アルス様っ! ……そんな! アルス様がみんなを操ってる!? 波動が……間違いない(;;;;;;)」
あァん!? そいつがてめーが云っていた王子かっ!?(--;;;;;)
悠希「そんなっ! そんなのって!(;;;;;;)」
アーフィが守らなければいけない人。それが、みんなを操っていると分かってしまって。
アルス「……(--)」

がっきいいいいいいんっ! がっきいいいいいんっ!

アーフィ「……ううん、違うっ! ……そうかっ!(;;)」
あにが違うんじゃボケ!? てめーで自己完結してねーで教えろコラ!(--;;;;;;)
アーフィ「この人は……アルス様じゃ、ないっ!(;;;;;;;)」
化けてるってゆーんかっ!?(--;;;;;)
アーフィ「そうだよっ! ……フリージング・ブレイドっ!(;;;;;;;)」

ずしゅっ!

アルス「ぐっ……あっ!(--;;;;;)」
大切な人、王子を氷の刃で切り裂いた。その瞬間……邪悪な波動が周囲に拡散し……。
????「良く気付いたな。小娘( ̄ー ̄)」
空中に浮いている、真っ赤な甲冑の騎士が現れた。
悠希「あ、あれは!(;;;;;;;)」
む。わかったぞ! あれがかっちょいい名前したブラッディなんたらだろっ!? あァコラ!(--;;;;;)
ブラッディ・ナイト「ふふふふ。ご名答だ。私の名はブラッディナイト( ̄ー ̄)」
アーフィ「あたしに……。あたしにアルス様を斬らせるなんて、許せない……(;;#)」
本物のおーじってのはどこだこのおたんこなす! 答えろこのタコ野郎!(--;;;;)
ブラッディ・ナイト「ここにいるよ。だが、貴様らに打つ事ができるかな?( ̄ー ̄)」
アルス「……(--)」
操られて虚ろな瞳の王子、アルスが現れた。
アーフィ「ひ、人質にする気っ!?(;;;;;;;)」
ブラッディ・ナイト「ご名答だ。アーフィシャル・ファイアウッド。貴様に私は討てぬだろう?( ̄ー ̄)」
アーフィ「卑怯者っ!(;;;;;;;)」
(おい悠希(--))
悠希(こ、こんな時に何ですかっ!?(;;;;;;;))
(いいから聞けっ! ……合図するから、そしたら俺を思いっきりあんにゃろうに投げつけろ!(--#))
悠希(え……?(;;;;;;;))
(ああいうコテコテの悪党には必ず隙が出来る! 電光石火の一撃必殺攻撃で、一気に人質を取り戻して大逆転の満塁サヨナラホームランと洒落込むぞ!(--#))
悠希(は、はい……!(;;;;;;;))
ブラッディ・ナイト「エナジーストーム!( ̄ー ̄)」
人質を取られ、手を出せないアーフィに容赦なく攻撃が押し寄せる。周りからも、ブラッディナイトからも。
アーフィ「きゃああああああっ!!!!(;;;;;;)」
必死に結界を張って防衛するアーフィ。
ブラッディ・ナイト「ふははははっ! 貴様はここで死ぬのだっ!( ̄▽ ̄)」
今だ! やれっ!(--#)
悠希「は、はいっ! ……えいっ!(>_<#)」

ばしゅっ!

おんどるるぁあああああああああああああああああっ!!!!!( ̄□ ̄#)
ゆ〜君が投げつけた剣状態のご主人様は、光を放ち、ものすごい勢いで飛んでいき……。

ずばしゅっ!

高笑いなんぞしてて隙だらけなんだよこのボケ!(--#)
ブラッディナイト「ぐわっ!!!!(--;;;;;)」
人質のアルス王子を掴んでいた右腕をあっという間に切り落とし……。
アーフィ「アルス様っ!!!!(;;;;;;;)」
ブラッディナイト「おのれっ!!!!(--;;;;;)」

どさっ!

落ちる寸前に、アーフィによって救出されていた。
悠希「アーフィッ!(;▽;)」
ナーイスキャッチィ!( ̄ー ̄)
アーフィ「ゆ〜君! 剣さん! ありがとっ!(;;;;;;)」
人質奪還成功だべッ! とっとと反撃せぇっ!( ̄□ ̄)
アーフィ「うんっ! ……絶対に許さない! アルス様をよくも! はあああああっ!(;;#)」
アーフィの全身から強力な光が発せられて。
アーフィ「エナジー…………ストームぅッ!(;;####)」

びしっ!

ブラッディナイト「なんのっ!!!! その鍵さえあれば貴様らなど一瞬で終わりだ!(--;;;;;)」

びしっ!

強力な魔法力がぶつかり合う。
悠希ぃっ! ぼさっとしてんな! こっちはこっちで防衛じゃ防衛っ! アー公の護衛じゃい!( ̄□ ̄#)
悠希「は、はいっ!(>_<#)」
不本意だが、くらいやがれこん畜生共! 手加減バーストううううううっ!!!!( ̄□ ̄####)
圧倒的に多勢に無勢ながらも頑張る二人。
アルス「あ……アーフィ?(・・;;;;)」
そんな時、目を覚ましたアルス王子。
アーフィ「くっ……うっ! アルス様っ! 必ず……お守りしますからッ!(;;;;;;;)」
四方八方からの攻撃を結界を張り、防御しながら攻撃も行う。困難な状況下でも、アーフィの力は衰えなかった。
アーフィ「かなら……ず! ……うっ……くぅぅっ!(;;;;;;)」
それでも押し込まれてきて、対魔法コーティングされている法衣もボロボロになっていく。
アルス「アーフィ! もうやめるんだ! 僕のことなんて構うなっ!(;;;;;;)」
アーフィ「そうは……いきませんっ! ぐっ! ああああっ! あ、あ……あっ!(;;;;;;)」
むっ! いかん! アー公が限界だ! 力を出し切れずにいる! 悠希、足手まといのおーじ連れて逃げろ! 退路は切り開いてやる!(--;;;;)
悠希「は、はいっ! でも、アーフィがっ! 逃げてっ!(;;)」
あのブラッディなんたらを倒せば万事解決だっ! 奴にまかせるしかぬぁい! もう間にあわん!(--;;;;;)
アーフィ(あなたは……アルス様は、今でも……誰よりも大好きな人だし。それに、生き続けて幸せになってもらわなくちゃ、あたしの想いも無駄になっちゃうじゃないですか!(;;))
アーフィの頭に、誰かが語りかけるように……。『その想いを無駄にしないためにはどうすれば良いか、お前なら分かってるよな?』と。どこかに幽閉されているであろう師匠も、勇気付けてくれる。
アーフィ(わかってる! わかってるから! だから……(;;#))
慌てて王子を抱えてアーフィの元を離れる悠希。
アーフィ「お姫様なんか……なれなくたっていい! あたしは……負けないっ! 絶対に負けないんだからっ! アルス様の為に……勝つんだからあっ!(;;#)」

びしいいいいいいいっ!

強大な衝撃波は更に大きくなり……アーフィもブラッディナイトも飲み込んでいき……。
アルス「あ、アーフィっ!(;;;;;;;)」
悠希「もたもたすんなよっ! あんたを誰よりも本気で想ってくれてるのが誰だかわかってんのかよっ!(--#)」
事情を知っているからか、アルス王子に八つ当たりして、怒鳴りつけるゆ〜君。
そーだそーだ! 足手まといになってねーでとっととアー公から離れんかいこのボケ王子!(--#)
そして、ゆーくんに便乗して文句を云うご主人様。
アーフィ「はああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(;;#)」




















その瞬間




















辺りの何もかもが真っ白な光に包まれて




















アーフィの鍵の首飾りが引きちぎれ……飛んだ……。




















白い光は数十秒続き、そして……。




















アーフィ「……あ(・・)」
アルス「……(;;)」
気がついたら。アーフィは、心配そうな瞳のアルス王子に抱き起こされていた。
アーフィ「アルス様。ご無事でしたか。よかった……(^^)」
くすっと微笑むアーフィ。
アルス「やめろっ!(;;;;;;)」
アーフィ「アルス……様?(・・)」
アルス「様なんて付けるな! 敬語もやめろ! 昔のお前に……戻ってくれ! ……俺を……俺を許してくれ!(;;)」




















二人の間を流れる時間……。




















幼い頃の二人は、いつも一緒。……いつも、城の裏庭で遊んでいた。
アルス『……(・・)』
アーフィ『アルス〜。はいっ。プレゼント〜(^^)』
その日は幾度となく迎えられた、誕生日。
アルス『アーフィ。ごめん……。受け取れないんだ(・・)』
アーフィ『え? どうして?(・・;;;)』
その日のアルスは様子が違っていた。
アルス『数年後……俺は、隣国の王女と結婚することになったんだ(・・)』
アーフィ『そう……なんだ(^^;;;)』
アルス『だから、もう……。俺のことは……(・・)』
二人とも、幼いながら薄々分かってはいた。いつか、こういう日が来ることが。今までの関係では、もういられなくなってしまった……。
アーフィ『うん。……アルス……様(^^)』
自分たちが、互いに望んでいたような未来は訪れないということが……。
アーフィ『私。一生懸命修行して、必ず……アルス様を……守る……守ります、から……(^^)』
アーフィは、アルス王子の前にひざまずいて……。
アーフィ『立派なウィザードになって、アルス様をお守りします……(^^)』




















笑顔の裏に隠れた涙……。




















アルス「俺を……許してくれ……(;;)」
その一言に、アーフィはくすっと微笑む。
アーフィ「……もぉ。ダメじゃない。せっかく守ってあげたのに、逃げ遅れたりしちゃ(^^)」
アルス「アーフィ(;;)」
アーフィ「許すも何も……。今でも、大好きだよ。……アルス(^^)」
数年の時が戻ってきたような懐かしさを、アルスは感じていた。
悠希「……(^^)」
ふっ( ̄ー ̄)
悠希「よかった(^^)」
まったくなぁ。それが鋼の魂だ、ってな感じだぜ( ̄ー ̄)
悠希「いや。全然意味不明なんですが(--;;;;)」
ほれ王子さんよぉ。きちっと宣言しぃや( ̄ー ̄)
アルス「あ、ああ……(・・)」
アルス王子はアーフィを抱きかかえ、立ち上がり。
アルス「……。聞け! 皆のもの! 我はこの者、アーフィシャル・ファイアウッドを妻として迎えることにした!(--)」




















ざわめく城内……




















当然のことながら、二人の身分の差は歴然としているわけで……反発の声が方々から上がった。
アーフィ「……(・・)」
アルス「ごめんよ。アーフィ……(--;;;)」
アーフィ「あはは……。しょうがないよ。……種族も違うし、身分も全然違うし(^^)」
アルス「……ごめん(--;;;;)」
アーフィ「いいよ。……わかりきってることだもん(^^)」
悠希「よくないよっ! な、なんで……なんで……(;;#;;;;;)」
まあまて(--)
悠希「で、でもっ! 僕もう……我慢できない……! 許せない!(;;#)」
そいつは俺もだッ! だから、俺にまかせぃ! ……聞けぃ貴様ら! 揃いも揃ってこのばーたれ共がァッ!( ̄□ ̄#)

ぽんっ♪

剣の形から実体に戻ったご主人様、吠える。
てめーら! この娘っ子はたった一人で敵だらけの城に乗り込んでこの国とてめぇらを救ったのだぞ! 高貴で身分のたけー貴様等は今の今までどこで何しとったか!? あァコラ!( ̄□ ̄#)
その言葉に反論できる者は誰一人としていない。
この国ってのぁ救国の英雄をけなす国なんか!? そーいう無礼なやつらはこの俺、最強でクールでかっこいい花鈴小屋マスターみなるでぃ改が直々にぶっ殺してくれる! 責任者全員出てきやがれこんにゃろう!!!!!( ̄□ ̄#)

じゃきんっ!

万人を黙らせたご主人様。
アーフィ「あは……。剣さん。ありがと……(^^)」
ふっ。……剣さんではない。俺が花鈴小屋マスターみなるでぃ改である( ̄ー ̄)
悠希「……?(・・;;;)」
どうした?(--)
悠希「あ……ああっ! ま、まだ……生きてるっ!(;;;;;;;)」
なぬっ!? ゴキブリ並にしぶてぇ奴め!(--;;;;;)
アーフィの魔法で倒され、横たわっていたブラッディナイトは、よろよろと立ち上がり……。
ブラッディナイト「ふははははっ! 私の勝ちだ!( ̄▽ ̄#)」
アーフィ「あ……。鍵が……二つ……(・・;;;;)」
アルスが持っていた鍵と、アーフィの首飾りにしていた鍵……二つの鍵が合わさり、男の強力な力が発揮されて……。
ブラッディナイト「偉大なる邪神よ! 我が肉体を貪り、復活したまへ!( ̄▽ ̄#)」

ごごごごごごごご!

悠希「き、巨大化していく!?(;;;;;;)」
アルス「あれは……! 封印されていた地獄の魔王……! あの男自身が魔王復活の触媒になるなんて!(・・;;;;)」
轟音と共に崩れて落ちていく城……。そして、ものすごい力を持つ地獄の大魔王が今、復活したのだった。
アーフィ「……戦わなきゃ(・・)」
勿論力を使い果たしていて怪我だらけで、立ち上がれないアーフィ。無理矢理立ち上がろうとするけれど、ふらふらして……。
アルス「馬鹿っ! 戦えるわけないだろ!(--;;;)」
アーフィ「……でも(・・)」
悠希「ど、どうすれば……(;;;;;;)」
皆疲れ果て、傷つき……絶体絶命のピンチに陥った。
ふん(--)

たっ……

悠希「か、花鈴さんのご主人様!? どうするんですか?(;;;;;;;)」
心配すな。俺に任せておけ(--)

からん……

床に転がっていた武器……。練習用のひのきのぼうを拾い、ゆっくりと魔王へと歩み寄る。
ぶらんでーないとだかぶらっぐすだか知らねーが、これ一本で充分だ(--)

ひゅっひゅっ……ひゅんっ!

くるくると片手で振り回す。
貴様らのような熱き者共。このような後出しじゃんけんみてーに無粋な野郎に殺させたりさせんさ。死んでもな( ̄ー ̄#)
魔王「ぐあああああああああああああああああああっ!!!!( ̄□ ̄####)」

どごっどごっどごっ!!!!

波動砲の連射攻撃がご主人様を襲う!
けっ! どーこ狙ってるンでぇ! このノーコン野郎がッ! 当たるかよォっ!( ̄ー ̄#)
その攻撃をすべて紙一重で回避するご主人様。残像が見えるほど速い動きをしていた。
魔王「ぎぃあああああああああああああああああああっ!!!!( ̄□ ̄####)」

どごっどごっどごっ!!!!

甘い甘い甘い甘い甘いっ! そんな攻撃などジョージアマックスコーヒーなんて目じゃねぇくらい甘い! 俺が花鈴小屋マスターみなるでぃ改だっ! たけざおでドラゴン狩りを行う漢にして……( ̄ー ̄####)

ばっ!!!!!

魔王「ぐっ!?( ̄□ ̄;;;;;;)」

ずばっ……ばしゅっ!

ひのきのぼうで大魔王をぶッ殺す漢だああああああああああああああああああっ!!!!!( ̄□ ̄####)
一撃必殺。大魔王の喉を完全に貫き……ぶった切り……。
魔王「ぎゃあああああああああああああああああああっ!!!!!( ̄□ ̄;;;;;;;)」

ずずううううううううううううんっ!

大音響と共に崩れ落ち、あっけなく完全な死を迎える大魔王。
大勝利っ! やっぱ俺最強ッ! かっこいいッ!( ̄ー ̄#)




















そして……




















手当を受け、医務室で横になるアーフィ。
アーフィ「もう、さよならしなきゃいけないの?(・・)」
悠希「……うん。そう、みたい(;;)」
アーフィ「寂しいなぁ(・・)」
うむうむ。このまま俺らがずーーーっとここにいるとだな。タイムパラドッグスという、ヘルハウンドのよーに怖い犬共に吠えられてしまうのだな(--)
悠希「違いますから(--;;;;)」
ふふふ。こんな事もあろうかと、時空間サービス対応のどこでも使える携帯電話『イリデュウム』で救援措置をだな( ̄ー ̄)
悠希「そういうものがあるなら、先に使ってください!(--;;;;;)」
アーフィ達の活躍によって、みんなが目覚め、戦いは終わっていた。
アーフィ「そう、なんだ。……短い間だったけど、ありがと。ホントに……ありがと(^^)」
ふっふふふ。なぁに。礼には及ばぬ。金銀財宝と地位と名誉と綺麗な女と、そいでもって酒池肉林な毎日と安定的な老後をよこしてもらえればそれで良いのだからな( ̄ー ̄)
悠希「また、そういうことを云うんだから(xx)」
アーフィ「ゆ〜君と剣さんに会えて、ホントによかったよ……(^^)」
悠希「うん! 僕も、アーフィに会えてよかった(^^)」
そして、ご主人とゆ〜君の身体が徐々に薄れていき……。
ふぅむ。とうとうお別れの時がきたようやな(--)
悠希「……。アーフィ。そういえば僕、お願い事。まだ云っていなかったよね(・・)」
アーフィ「……。うん(・・)」
宿屋でアーフィが云っていた事。
命の恩人の願い事を、何でもかなえるっつー、アレかね(--)
悠希「僕のお願い事はね……。アーフィ。大好きな人と、末永く……幸せになってよね(・・)」
アーフィ「うんっ!(^^)」
最後は笑顔。
悠希「じゃあ、僕たち。……そろそろ行くね(・・)」
うむ。貴様らの、今後ますますのご発展を心よりお祈り申し上げますぜ( ̄ー ̄)
悠希「どういう挨拶ですか(--;;;;)」
アーフィ「ゆ〜君(^^)」
悠希「何? ……はぅっ! Σ(//-//;;;;)」

ぎゅ……っ!

アーフィ「バイバイッ! 花鈴ちゃんと、仲良くね!(^^)」
悠希「はぅぅぅぅっ!!!!(//-//;;;;)」
華奢で柔らかい身体に抱きしめられて……。唇に、キス。
俺には無しですか……。いいんだいいんだ(--;;;)
いじけるご主人をよそに、彼らの姿は完全に消滅していった。




















……




















机の引き出しがガラッと開き、中からでてくる二人。
やれやれ。やっとこさ帰還できたぜ(--;;;;)
悠希「はぅ……(//-//)」
未だにアーフィの温もりが残っているゆ〜君。
おるぁ悠希! 現代に戻ってきたんだからシャキッとせんかい!(--;;;;)
悠希「は、はいぃぃ……(//-//)」
そして、階下に降りていくと。
鞠音「うまうまみゃー( ̄▽ ̄)」
鈴那「おいしいの(^^)」
花鈴たちが帰ってきていて、みんなで一緒にお菓子を食べていた。
花鈴「あれ? ゆ〜君、来てたんだ〜(・・)」
悠希「あ……。か、花鈴さん。こんにちは(//-//)」
花鈴「お茶いれるね。一緒にお菓子食べよ(^^)」
悠希「は、はいぃっ!(//-//;;;;)」
にっこりと微笑む花鈴の顔を見て、とても気まずい気分になってしまう。花鈴以外の女の子に、キスされてしまったのだから。図らずも浮気をしてしまったような気分になって。
鞠音「うみゃー?( ̄ω ̄)」
そんな時。

くんくん

鞠音が近付いてきて。
悠希「な、何かな? 鞠音ちゃん(//-//;;;;)」
鞠音「悠希の身体。何か甘ーいにおいがするみゃー( ̄ω ̄)」
悠希「……え!?(//-//;;;;;)」
……き、気のせいだろ?(--;;;;)
鞠音「気のせいじゃないみゃー(・・)」
鼻のきく鞠音の指摘に、動揺しまくるゆーくん。それは、アーフィがつけていた香水の微かな香り。
鞠音「さては悠希(・ω・)」
悠希「な、な、何かな?(^^;;;;)」
このままでは花鈴にばれてしまう、と思ったのだけど。
鞠音「おいしいケーキ食べたみゃ?(^^)」
可愛い勘違いをしてくれて、危機一髪。
悠希「え、あ……う、うん! そ、そうだよ!(^^;;;;)」
わはははは! そ、そうなのだよ、うむ!( ̄▽ ̄;;;;)
鞠音「いいみゃー。あたしも食べたいみゃー(^^)」
鈴那「鈴那も食べたいのー(^^)」
悠希「あ、あはは。じゃあ、今度……ね(^^;;;;)」
お、おお。いいとも。今度皆で行こーじゃねーか( ̄▽ ̄;;;;)
花鈴「ふふ(^^)」
そんなやりとりを見て、花鈴はただ、くすくす微笑むだけ。




















あの時のことは、もう




















(悠希。あん時のことは全部、俺と貴様だけの秘密にしておこうな(--;;;;;))
悠希(は、はいっ!(//-//;;;;))
花鈴「?(^^)」
花鈴の可愛い笑顔を見て、ひたすら罪悪感に苛まれるゆーくん。
悠希(……花鈴さん、本ッ当ッにごめんなさいぃっ!(//-//;;;;))




















ご主人様と悠希。二人だけの心の中に。




















男の約束は、とても堅かったのだったとさ。




















次回に続く



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