【ディフェンサー】
どもども〜♪
Minardi改でございます(^^)
香里「…これは私のシリアスSSなの?(・_・)」
いや…まぁ原案をいろいろ書いているので、その内の一つ…といった方がいいのかな?(^^;)
香里「じゃぁ、期待していいのね?(TT;)」
え…ええと……その……ま……まぁ『百聞は一見にしかず』ということで、どうぞっ!(^^;)
香里「なんだかものすご〜く不安だわ(TT;)」
だ、大丈夫だよっ……きっと………(^_^;)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ズガッ!
ドガシャァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッン!
私は連続技の最後に、渾身のミドルキックを繰り出し相沢君を思いっきり吹き飛ばした!
無差別級で鍛えられた手加減なしの一撃よ!
…今度こそ…仕留めた?
そう思ったのも束の間、彼は立ち上がった。
スクッ!
「ふひゃひゃひゅひゃ〜〜〜〜〜〜あっ!きかぬぅッ!きかぬぅッ!きかぬぅわぁ〜ッ!うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♪♪」
そ、そんな……完全にヒットしたのに………あの連続技を、モロに受けて立ち上がってくるなんて。
そんな人、初めて…。
なんという根性…なんという執念なのかしら!
これが煩悩の成せる技だというの!?
今の彼の耐久力は限界を超えるまでに引き上げられてしまっている…。
「ぐふッ!ぐふふッ!あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃッ!!!!」
ザッ!
…野獣と化した相沢君はゆっくりと私に近づいてきた。
「くっ!」
口元からは涎がたれ、眼の焦点が定まっていない…。
恍惚とした表情で寄ってくる…。
私は思わず後ずさる…。
だけど…。
ドンッ!
遂に壁まで追い込まれてしまった。
こ……………………………こわい!
ガシッ!
「や……………いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
・
・
・
最近、栞の様子がおかしい。
いつからかといえば、特に復学してからなんだけど…。
影でこっそりと、私の下着や口紅なんかを自分で試しているみたい。
似合わないけれど、あの娘なりに必死で背伸びしようとしているようね。
あの栞にも、ようやく思春期が来たのかしら?
お姉さんは嬉しいわっ!
うるうる(涙)
『そんなこというお姉ちゃん、嫌いっ!』
ん?
何か、声が聞こえたような気がしたけれど、気のせいみたいね…。
でも、栞の好きな人って誰なのかしら?
う〜ん?
…ひょっとして、相沢君かしら?
見たところ、男の子の友人なんていないみたいだし、彼の他には考えられないわね。
でもそれは、危険よ。危険だわ、栞!
あなたは、彼の……いえ、男の子の本性を知らないのよ!
まるで、飢えたオオカミに狙われている赤ずきんちゃんのようにね。
彼らは…特に相沢君は、煩悩に関することなら、普段の10倍以上の能力を発揮するほどの…それのためなら命すら捨てるような男なのよ!
全く、その熱意を別のところに傾ければ、今頃偉大な人物になっているのでしょうに。
(作者: 漢(おとこ)とは、いつの時代もそういうものなのだよ TT;)
やっぱりあの娘は私が守ってあげなくちゃだめね…。
さ、もう一回いくわよっ!
そんなわけで、今日も私は部室でトレーニングに励みますっ!
最強の格闘技、K−1を極めるために!
いざ、正拳十六段打ちっ!!
「てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!!!」
ズババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババンッ!!
プラス、トドメのローリングソバットぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!
「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ズバウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!
バキッ…………ミシッ……………バキンッ!!
どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!!!
「もう!………ヤワなサンドバッグね。この程度の連続技で壊れてしまうなんて。お願いだけど、生徒会に予算要求しておいてくれないかしら?備品として」
固定する金具が壊れてしまったので、側にいた後輩の女の子にお願いしました。
「は、はいっ……」
「き、今日の美坂先輩。いつにも増して気合いはいっていますね」
「きゃっ、素敵!」
「でも…ちょっとこわいわ」
「そこが美坂先輩の魅力なのよ〜♪」
…などという、後輩の女の子達の声が聞こえたような気もするけど、私はかまわず別メニューに挑みます。
今日も私は壊れたサンドバッグを相手に。
あの娘を守るために。
相沢君なんかに!…男なんかに……!あの娘を汚させたりはさせないっ!!
さあっ!気合い入れ直していくわよっ!!
息が切れるまでスピードラッシュッ!!
二十ラウンド分!
「栞は私のものよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッ!!!!!
「男なんかにいいいいいいいいいいいいいいっ!!相沢君なんかにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!」
ズババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババッ!!!!!
「誰にも渡さないわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
トドメの左コークスクリューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
「てええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええいッ!!!」
ドバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!
ボフッ…………ぐしゃぁぁ…………
「あらあら。もう、このサンドバッグは使えないわね…」
部で購入してからまだ一カ月たってないというのに、不良品だったようね。
大きな穴があいて、中の砂が飛び散ってしまいました。
「ふふっ。やっぱり、私と栞の姉妹愛にはかなわないということなのね。くすくすっ♪うふふふふ〜〜♪(笑)」
「くすん。そんなこというお姉ちゃん、怖いよ〜(;;)」
あ!
「あ、あはははは〜(汗)」
いつの間にか、私の後ろに栞が来ていた。
いけないいけない…、ついうっかり心の叫びをしてしまいましたわ。
「栞。どうしたの?こんなところに来て」
私は笑って誤魔化しながら、そう聞きました。
「あ。今晩お父さんもお母さんもいないから、祐一お兄ちゃんに、私の作ったお料理を食べてもらおうかなって思って、お姉ちゃんに聞きに来たんだよ」
「…相沢君に!?」
「うん。こんな時のために、一生懸命お料理の練習したんだよ〜。えへへ」
そういって、無邪気に微笑む栞…。
本当に可愛い笑顔ね…。思わず抱きしめたくなっちゃうわ♪
「いいんじゃないの?」
相沢君が一緒というのがちょっとアれだけど、でも私がついているから大丈夫よね。
何かあったら問答無用でかかと落としよ!(T−T#)
「ありがとう。じゃ、これから祐一お兄ちゃんを誘ってくるね」
ぱたん
そう言って栞は、訓練場(トレーニングルーム)を出ていった。
不器用なあの子が、一生懸命お料理を作る後ろ姿。
何だか懐かしいわね。
確かあれは……目を閉じて思い出してみた。
・
・
・
ある日の夜。
今日は両親が旅行に行っているので、私たちは二人でお料理を作っていました。
お揃いのエプロンで仲良くお料理。
でも…
ぐつぐつぐつぐつ……
「ああ〜ん……おみそ汁が煮えたぎっちゃったよ〜」
じゅ〜〜〜!
「きゃっ、ご飯の水加減間違えちゃったぁ〜」
とんとんとん………
「くすん。お肉がうまく切れないよ〜」
「…栞、何か焦げてるわよ」
「へ?……あ、あああ〜、お、おかずが〜!」
モクモクモク…
「ごほっごほっ………ふえ〜ん、ごめんなさ〜い…………ぐすっ」
「あははは、ま………まぁ、でも………失敗はつきものだから、その………あまり気にしちゃ駄目よ(汗)」
見事なまでの不器用さだ。これは『某葉っぱの○ルチ』など、目ではないわね。
「ううっ…………ぐすっ。一生懸命練習したのに……やっぱり私…才能ないのかなぁ………お料理の………ぐすっ………」
潤んだ瞳で呟く栞。
え……えっと、フォローよッ!フォローを入れなくちゃッ!
この娘は、一生懸命努力して、頑張っているんだから……!!
<>
すっ
「お姉……ちゃん」
「栞。落ち込むことはないのよ。あなたは一生懸命努力して、ゆっくりだけど、確実に上達していっているのだから…」
私は栞を優しく抱きしめて、慰める。
この娘は、私が守ってあげなくちゃ。
本当に、愛しているわ。心から……。
「ぐすっ………お姉ちゃん。ふえ〜ん………」
「ほらっ。泣いちゃ駄目よ。あなたが上達していることは、私が一番よく解ってるから。一緒に後始末しましょ!ねっ(^^)」
「……ぐすっぐすっ。うん………ごめんなさい………お姉ちゃん………」
私は笑いながら、焦げたお鍋を洗いだした。
栞も一緒になって後始末を。
そして
がっしゃんッ!!
あう………この音は………(汗)
「やぁ〜ん……。お皿わっちゃったよ〜…………ぐすっぐすっ……」
「し、栞〜、泣かないで〜、泣いちゃ駄目よ〜!(;;)」
・
・
・
「ふふ。懐かしいわね。最近一緒にお料理することなんてほとんどなくなってしまったし………」
私は、今よりも、もっと小さい頃の少女の姿を思い出して、思わず微笑んでしまいました。
その泣き顔が可愛くて……。
「うふっ、うふふっ!やっぱり栞ってか〜わいいわぁ〜〜〜うふふふふっ♪(^^)」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンッ!!
「み、美坂せんぱ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!遠い眼をしながら壁をこわさないでくださ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いっ!」
バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキィィィッ!!
「あ…(汗)」
・
・
・
「祐一お兄ちゃん。お姉ちゃん。いっぱい作ったからどんどん食べてくださいね」
エプロン姿の栞は楽しそうに微笑んだ。
ぱくぱく…
「ふむふむ、結構美味いじゃないか。栞」
「そうね。よくここまで上達したわね」
栞の作ったお料理は、昔とは比べものにならないほど美味しくできていた。
実際に口にしてみて、素直にそう思えるわ。
「わ〜。嬉しいです〜。いっぱい練習したんですよ。本当に…」
栞が最近夜遅くキッチンで何かしていたのには気づいていたけど、料理の練習をしていたのね。
がんばったのね、栞。
「私、今回は結構頑張ったんですよ」
「もぐもぐ………栞は、料理の才能あると思うぞ。ほんとに………もぐもぐ」
「私もそう思うわ」
「嬉しいです〜。また一緒に食べてくださいね、祐一お兄ちゃん。お姉ちゃん(^^)」
そういって微笑む栞の顔は、キラキラと輝いて見えたわ。
う〜ん、栞は私がいなくても、一人でお料理できるようになってしまったのね。
嬉しいけれど、少し寂しい気分。
複雑だわ。
・
・
・
そして食後。
栞の手料理を心ゆくまで楽しんだ私たちは、居間でくつろいでいた。
と、その時。栞がキッチンから、何かを抱えて戻ってきた。
「えへへ、実はですねぇ。こんなものを用意していたんですけど……」
トンッ♪
「栞…あなた、それは!?」
「お父さんのワインです。いっぱいあったから、一本だけこっそり引き抜いておきました。えへへ」
「おっ!用意がいいじゃないか」
全く、この娘は…おませさんなんだから。
「ダメよ。お酒は二十歳になってからよ!」
「まあそう堅いこというなよ香里。たまにはいいじゃないか」
「そうだよ。お姉ちゃん」
「もう…」
相沢君も栞も……不良さんなんだから。
「とりあえず、乾杯しよう」
カツン!
コクコク
「へえ、なかなかいい味だなぁ」
「う〜、ちょっと顔が熱いです〜」
お酒に慣れていない栞は、飲んでからすぐに顔が火照ってきた。
「ふふっ。栞はまだまだ子供ね…」
その子供っぽさが魅力的なのだけどね…。
「うー、そんなこというお姉ちゃん、きら………はにゃぁぁぁ〜ん」
ポテッ
「くー、すー……ふにゃ」
「眠っちゃったわね…」
栞はソファーに横になり、眠ってしまった。
静かな寝息と、可愛らしい寝顔。
「ん。起こすのもかわそうだから、俺達は二人で飲まないか?」
「いいけど、程々にしておきましょ」
「ちょこっとだけだよ、ちょこっとだけ!」
「もう!相沢君も不良なんだから…」
・
・
・
カチコチカチコチ
時間は午後十一時半。
夜も更けてきて、家のまわりはシンと静まり返ってきた。
が、ここだけは別のようで…。
グビグビッ♪
「ぷはあ〜、美味しい。美味しいわぁっ!」
「か…香里、お前ちょっと飲み過ぎなんじゃないのか?」
「あ(な)ーによ!あにか(なにか)文句あるのぉ〜?相沢君?」
「え……あ、いや、そのぉ………(汗)」
「ふ。…………ふっふっふっふふふふっむふふふふっ♪栞ったら、寝顔がすーごくかーいい(かわいい)わね〜、うふふふっ。食べちゃいたいくらいだわ〜!(^^)」
「香里……完全に酔ってるな(汗)」
「フンだ!酔っぱらってあ(な)にが悪いのよ〜!?」
「あ、いや、別に………悪いってことはないんだが、その………」
「あ(な)によ!あ(な)によっ!!あ(な)によォっ!!!あんたも私のこと馬鹿にするの〜!?どっかの大馬鹿へっぽこSS作家Minardi改みたいに、私のことを〜!?ひっく……」
「いや、そんなことはしないけど………」
「しんじら〜んな〜い!」
「や、やばい。完璧にからみ酒になってる。………お………おれ、そろそろ帰ろうかな(汗)」
「まてぇひゃ(や)このぅッ!」
バキッ!
「ぐはっ!(xx)」
「う〜、ひっく。らいらい(大体)ねぇ、あんらら(たた)ちは、あは(た)しのこと、バカにしすぎらろ(なの)よ〜!」
「あ………そ、そうですか………(汗)」
「あ(な)ーにが『いつかかならずかおりのしりあすSSをかく』よ!ろ(ど)ーせそんなきれんれん(全然)らい(無い)んでしょ!?え?作者のばかッ!なんとかいいなさいよ〜………う〜、ひっく………」
(作者:いや、あるにはあるんだけど難航してまして ^^;)
「とほほ……もう帰りたいよ〜」
「ろ(ど)うしてあたしが格闘技なんてやってるのよ?ろ(ど)うしてあたしがしすこんでれずなのよッ!あ〜にが『香里裏属性』よっ!?う〜作者のバカバカバカバカバカぁッ!!う〜……ほんとにあ(な)んとかいいなさいよ〜このッ!ら(だ)れかせきにんしゃ、よれんれ(で)こ〜いッ!!」
ガンッ!
「ぐふっ(x_x)」
「う〜、ひ(い)つもひ(い)つもひ(い)つもひ(い)つもっ!なゆきのじゅんあいらぶらぶSSばっかりかいていてひいきひ(し)て……わたしなんておわらいやどつきものばっかりじゃないのよっ!」
(作者:スマン……ほんとにスマン xx)
「そ……そんなこと、俺にいわれても………」
「れ(ぜ)んぶ・・・れ(ぜ)んぶれ(ぜ)んぶれ(ぜ)んぶれ(ぜ)んぶ!あんは(た)たちのへ(せ)いら(な)のよッ!」
「そ……そんなご無体な(汗)」
ゴスッ!
「はいざわくん!(相沢君)あ(な)んかも〜んくれ(で)もあ〜るのぉ?(T−T#)」
「ぐふっ………な、ないですないです。俺が全部悪いんです。ごめんなさい〜(>−<)」
「ふひゃ?ほ(そ)うかほ(そ)うかふふふふふ。じゃぁ、ひざまづいて『香里お姉様ごめんなさい。全て私が悪うございました。どうかゆるしてくださいまし』といいなさい〜!うふふふふふ♪」
「なっ!?こ、このっ!……いい加減にしろよ!香里」
バキッ!
「ぐわあ!(xx)」
「…あ(な)にかもんくれも(でも)あるのぉぉ?ギロッ!!(T−T#)」
「ひ………ひいいいいいッ!な、ないですぅ、ご………ごめんなさいぃぃぃ全て私が悪うございました〜!ゆ、ゆるしてくださいましいい……(こ……こええ、こええよぉ。今の香里は xx)」
「くっふっ………おーほほほほほほほほほほほほほほほほほっ!わかれは(ば)よろしひ(い)のよ。わかれは(ば)っ!くすっ(^▽^)」
「あ……あのぉ、そ………そういうわけで、俺はそろそろ帰ってもよろしいでしょーか?(^^;)」
「うむ!………ほ(こ)れをいっほ(ぽ)んれ(ぜ)んぶろ(の)んだらゆるすっ!」
「え゛!?そ………それは…………ウォッカじゃないですか!?む…………むりですよ〜、香里さ〜ん(><)」
「ふふっ。じゃぁあは(た)しがじかにのまへ(せ)てやろう」
「へ?」
ガッ!
ぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびっ!
「ふ、ふぐうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううッ!(x_x)」
「あはははははははははははははははは。よほし!かへ(え)ってよほ(ろ)しひ(い)。あたひ(し)ももうねるわッ!」
バタッ!
「く〜く〜、すーすー」
「ううっ今回の俺って惨め……。ガクッ………(x_x)」
・
・
・
ばさっ
「ん…。あ、頭が痛いわ…」
どうやら私は居間で眠ってしまったらしい。
テーブルの上にはかなりの空瓶が転がっている。
全然覚えていないけれど、相当飲んでしまったらしい。
ああ…お父さんになんて言い訳しようかしら?
「ああ、何ていうことを。いつつ…」
時計を見ると、午前三時半。
今日は学校休みだからいいけど、でも、こんなことはこれっきりにしなくちゃダメね!
ガサッ!
「…栞?」
「くー、すー」
「何だ。寝返りの音か。…ふふ。風邪を引かないようにね」
さっ
ソファーに横たわる栞の体に、毛布を掛けてあげる。
こうしてみてみると、改めて思うわ。
私は本当に、この妹が好きなのだと。
小さくて子供っぽくて、ちょっとからかってみて…すねた様子が可愛らしくて…。
頬をぷーっとふくらませて『そんなこというおねえちゃん、きらいっ』って…。
いつもいつも、私にくっついてきてくれて。
病弱なこの娘を、何度と無く看病してあげたわ。
今みたいに優しく毛布をかけてあげてね。
「ふふ。大好きよ。栞」
静かな寝息を立てる栞を横目に、私も横になろうとした。
その時!
ザッ!
「!」
『そいつ』は一気にやってきた!
「ちっ!」
ドシュドシュドシュッ!
間合いを無視してジャブを三発。
無意識の内に放った一撃だが、意外なことに、全て『そいつ』に命中した。
ガンッ!バキバキバキバキッ!
「相沢君!?」
すくっ
その、相沢君『らしき』人物は、私の一撃を受けて何事も無かったかのように立ち上がった。
「ふふふ……ふふふふふッ!うひゃひゃひゃひゃ〜♪♪♪」
…様子がおかしい。これは普段の相沢君じゃないわ!
きっと、お酒か何かで精神喪失状態になってるのね!全く、困った人なんだから!
(作者:誰のせいだよ、おい T−T;)
「ふふ………ふふふふ………かおり。……………しおりはおれがいただくぞぉっ!………ぐふふふふふっ♪」
「…そんなこと、私がさせるとでも思っているの?」
ダッ!
言うが早いか、相沢君は栞に飛びかかっていた。
静かな寝息を立てる、無防備な少女に。
「させないっていってるでしょっ!!!!」
ドガッガッドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
「ぐふゥッ!」
どがしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!!!
私の十八番!
連続技からのミドルキックがもろに決まった!
吹き飛ばされた相沢君は、戸棚に叩きつけられ、派手にガラスを粉砕していた。
相当強力な格闘家でさえ、これを受けたら立ち上がれないだろう。
訓練を受けていない普通の人なら尚のこと。
だが。
スクッ!
「な……なんですって!?」
信じられない。
相沢君が立ち上がってくるなんて、あの手加減なしのまともな一撃を受けて。
「ふひゃひゃひゅひゃ〜〜〜〜〜〜ッ!きかぬぅッ!きかぬぅッ!きかぬぅわぁ〜ッ!うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♪♪♪」
「くっ!」
ズガガガガッ!
私はひるまず攻撃を繰り返した。
けれど、彼はそれを全て受け止めてしまった。
ザザッ……………ドンッ!
後退していくうちに、私は壁際まで追いつめられてしまった。
もう、逃げられない!!
「まづ(ず)はかおり!おまえからだぜぇふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ〜♪(^▽^)」
そして、相沢君の手がかかる!
ガシッ!
「き………きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
「ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃのひゃ〜、かおりいいいいいいッ!お前もいただきだぜえええええええええええええええ〜(^▽^)♪」
こわい………こわすぎるわよ!……………こんな…………おとこなんて!………おとこなんて!!………おとこなんてッ!!!
「だいっきらいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
・
・
・
チュンチュン
「ん?…………あ………。もう、朝だね……」
スクッ!
「し、栞ぃ……(ゲッソリ)」
「あ、お姉ちゃんおはよう。…あれ、祐一お兄ちゃん。昨日は泊まったの?」
「ああ、香里の悪酔いがすごくてなぁ。どうやらつぶされちまったみたいなんだよ」
「う、ううっ…………ぐすっ……………うううううッ〜!」
「なっ!?お…お姉ちゃん!…………祐一お兄ちゃんっ!まさかお姉ちゃんを!」
「なっ!?し…………しらんっ!おれはしらん!俺は何にもやっとらんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」
「そんなことする祐一お兄ちゃん!だいっきらいですうううううううううううううううううううううううううううううううッ!!!!」
ゴキゴキゴキゴキゴキィッ!!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!(x_x)」
「…ううっ。ぐすっぐすっ。あのときの相沢君…本当にこわかったわよぅ。…正拳を必死にうち続けて九八発目でようやくダウンしたけど………もうすこしで……汚されるところだったわよッ!………ううっ!(xx)」
今回の教訓!
愛とお酒は程々に!
じゃないと…
人生壊しちゃうよん(^^)
(おしまい ^^;)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(後書き)
愛する者を守るために戦う!
う〜ん、実に感動的ですね〜(^▽^)
香里・栞「…」
今回は結構シリアスだったでしょ?(^^)
香里・栞「どこがじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!(T−T#)」
ザシュザシュザシュッ!
ぐあああああッ、結構真面目に書いたのにいいいいい(嘘)……………ガクッ(xx)