【僕達の絆(キズナ)】

…皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。今日も元気なMinardi改(ミナルディかい)です。
心に届く作品を…貴方に贈りたい…。
あゆ「うぐぅ。な、なにいってるの〜。このひと(;_;)」
そう思い筆を執って参りました。
あゆ「うぐぅ、な、なんかへんだよ〜。このひと(;_;)」
ヒトは別れと出会いを繰り返す生き物でございます…。
あゆ「うぐぅ、こわいよ〜!(;_;)」
その絆(キズナ)の美しさと儚さを、力の限り…表現してたつもりでございます。
あゆ「うぐ〜っ!(;_;)」
駄文ではありますが、お読みいただけましたら幸いです。
あゆ「馬鹿っ丁寧だよ〜。ぜったいへんだよ〜。何かたくらんでるよ〜!(;_;)」
それではどうぞ、ごゆっくりお楽しみください…(_m_)
あゆ「うぐぅっ!無視しないでよ〜!(x_x)」

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僕はずっと…泣いていた…。











この雪の深さに。











この雪の白さに











その、罪(ツミ)の重さに。











そして、それから……。











七年という時間(トキ)が過ぎ去った











俺は何故、忘れていたのだろう…?











とても、大切な人だったのに。











とても、「あいたい」はずの人だったのに…。











大好きな人だったのに…。











何故…………………なぜ…………………………………ナ………………ゼ……………………?




















曇り空は晴れ上がり、眩しい限りの鮮やかな夕焼けが見ている。
心地よい風は、まるで俺たちの再会を祝福してくれているかのようだ。
「祐一君!……やっぱり祐一君なんだねっ!!」
「月宮あゆ。………あゆかっ!」
「うぐっ、ぐすっ、ぐすっ!………祐一君、あいたかったよーっ!!」
「あゆ!………全部。…………全部思い出したよ。……あゆっーーー!!」
すべての思い出がよみがえり、俺の目は涙であふれていた……。
瞳が雲って目の前が見えないくらいに。
「祐一君っ!おかえりっ!!」
感極まったあゆは、地を蹴っておれに抱きついてきた。
「あゆっ!」











七年間も離れていた恋人(ヒト)…。











その恋人(ヒト)を抱きしめたい。











その一心で、俺の心は満たされていた…。











優しく抱きしめて、笑顔で「ただいまっ」と。











そして、その涙を拭ってやりたい…。











俺は、あゆを抱きしめるため身を屈めた。











が………。











そのとき、俺の足下に光り輝くものが見えた。
「…っ!?」
それは…。
光り輝く新品の500円玉!
思わず手を伸ばしてしまうという悲しい習性……。

サッ!

「ええっ!?」
抱きしめあう瞬間に身をかわされ、勢いに乗ったあゆはそのまま………。
「うぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

ズガンッ!!!
バキバキバキバキバキバキバキバキバキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!


植え込みの木々に突っ込み、なぎ倒していた…。
「あ、あゆーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
我に返った俺は、あゆの名を叫んでいた。
「……」
返事がない…。(汗)
「た、タダのしかばね………じゃないよなぁっ!?…………。…あゆ〜〜〜っ!!!(汗)」
「うぐっ、祐一君。………ひっ、ひどいよ〜〜っ!」
「す、すまんっ!つい500円玉を見つけて……」
「うぐぅっ!………ボクの想いより500円玉のほうが大事なの〜〜〜っ!?」
「そ、そんなことは多分ないぞっ!…………500円一枚あればラーメン一杯くらい食べられるけど…………それでもそんなことないぞっ(汗)」
し…しまった!つい貧乏性の癖が出てしまった……よりにもよってこんなときに………。
「うぐっうぐっ!………………500円玉に負けたボクの思いって!……………ぐすっ!」
や、やばい…………いくらはずみとはいえこれはヤバイ。早くフォローを入れなければっ!
「で、でも………素晴らしいタックルだったじゃないか!………ラグビー日本代表平尾ジャパンから声がかかりそうなくらいさっ!!」
「うぐぅっ、祐一君のばか〜〜!(涙)」

ぽかぽかぽかぽかっ!

ううむ、フォローが悪かったか?
「そんなこといわれても、全然嬉しくないよっ!!!」
「い、いいやっ、俺は世界を見たぞっ!!W杯の頂点を見たぞ!!」
「うぐぅっ、だから嬉しくないっていってるんだよ〜〜!(涙)」

ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかっ!!

ううむ……やっぱりこのフォローは間違ってたのか!?
「すまんっ………本当にすまんっ!許してくれぃ〜〜〜〜!!」




















それから数十分……俺は泣きじゃくるあゆに必死で謝り続け「たいやき一年と四ヶ月分」で何とか許してもらった………。
「うぐぅ……。最悪の再会だったよ〜(涙)」
「すまん。…………ホントに悪かった」
「………………もういいよ。…………許してあげる」
ほっ。助かった。
「でも、指切りしようよっ!もうボクたちは離れないって!」
「ああ、そうだな…」
いささか少女趣味だが、ここは素直にあゆの言うことを聞いておこう。
「ゆびきりげんまん〜♪」
あゆの笑顔は先程の泣き顔を感じさせないほど眩しかった。
「…………うそついたらはりせんぼんの〜ます♪」
これからはずっとずっと一緒だよな…。
「ゆびきった♪」
その瞬間、ここに、一つの絆(キズナ)が生まれた………。




















しかし、俺たちは見知らぬ所へと紛れ込んでしまっていたことをすっかり忘れていた。
日はもうすでに傾きかかっていて、薄暗くなってきている。心なしか寒くなってきたようだ……。
方角すらわからず、このままでは町中で遭難ということも洒落にならない。特に地方都市だし…。
そんなとき、声をかけられた。
「あの〜」
小柄で、髪の短い女の子だった。あゆよりは年上に見えるが……。
「顔を強く打ちつけたみたいですけど、大丈夫ですか?」
「え!?」
「も、もしかして……見てた?」
途端ににあゆの顔が真っ赤になる。
「はい。くすっ」
そういって堪えきれないのか、ニッコリと笑う。
「あの……もしかして相沢祐一さんですか?」
その女の子は意外なことに俺のことを知っていた。
「え?……俺のこと知ってるのか?」
「ええ……きっと。姉から聞いていたので。あ、私は美坂栞といいます。栞って呼んでください」
「美坂って、君は美坂香里の妹さん?」
「はいっ!『ものすごく変わった人』だって聞いていたので、お名前を聞いて、もしかしたらそうじゃないかって思ったんです」
「あはは…。昔と全然変わってないんだね祐一君っ♪」
ほめてるのかけなしてるのかよくわからんことをいうなぁ。
あ、それより帰る道を聞かなくては!
「っと、あのさ。商店街に出る道知ってるかな?」
「商店街ですか?それはですね、ここの道をまっすぐ行って、それから……」
香里の妹さんから説明を聞いていると…。

ザッ!

説明を遮るかのように一人の大柄な男が現れた。
エプロン姿の人の良さそうな中年親父だ。
「ぜーぜーはぁはぁっ!………………や、やっとみつけたよっ!………………たいやき食い逃げ少女っ!!」
うげっ!
「食い逃げなんかしちゃダメだよっ!…………さぁっ!一緒に来てもらうよっ!!」
こりはヒジョーにまずい…………。
「ん?君はこの娘の友達か何かかい?」
この親父、人は良さそうだがかなりの根性と執念を持っている!……その証拠に、にこやかな裏にすさまじいオーラがみなぎっていた。
俺はその迫力に気圧され、つい………口走ってしまった。…………余計な一言を………。
「い、いいえっ!み、道を聞いていただけですっ!!ぜ、全然知らない人ですっ!」
……………言ってもうた。 …………つい……………はずみで。………………はずみなんだよホントに(汗)
「ゆういちくん………」
「あ………あの………その………ううう(汗)」
何も言い返せない。
す、すまない!………あゆーーーーーーーーーーっ!!
「ばかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!うぐぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

ずるずる…

あゆの叫び声は夕焼けと共にこだまし、消えていった…。
「あゆーーーーーーーーーーーーー!ゆるしてくれぃーーーーーーーーーー!ホントに悪気はなかったんだ!ゴメンよーーーーーーっ!!」
で、でもきっと………だいじょうぶさ。………だって、僕たちは固い絆で結ばれているから…………きっと奇跡は起こるはずさっ♪(^^;)
「起こらないから奇跡とよくいいますけど(^^)」
ぐはぁっ(汗)
その後、俺はたいやきプラス八年分の判決を言い渡されることになる。
「うぐぅ、ゆういちくんなんかだいっきらいだよっ!!!」
ぐはっ!(xx)










おしまいっ!(^^;)










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(後書き)

日々、アジサイの美しい花が咲き乱れる中。いかがお過ごしでしょうか。皆様…。
あゆ「うぐぅ!ごまかさないでよ〜!!(T_T#)」
僕は雨はあまり好きな方ではありませんが、美しい花を目にすると心が安らぐものでして。
あゆ「ごまかさないでっていってるんだよっ、うぐぅ!!(;_;#)」
そう思うと、鬱陶しいはずの雨も、そんなに悪いものではなく感じられる今日この頃であります。
あゆ「うぐぅ〜っ!無視しないでよ〜〜〜!(x_x)」

ポカポカポカポカッ!!

ええいっ!
やかましいだまれっ!!せっかく人が完全シリアス系SSに本気で挑戦しているというのに、なんじゃおまえはっ!!(T_T#)
あゆ「うぐぅっ!これのどこが完全シリアスSSなんだよっ!!(TT#)」
そりゃ、まぁシリアス系初挑戦だからシリアス度80%位の出来かもしれんがそれでもシャ○は立派に出撃していったぞっ!!
あゆ「うぐぅっ、わけのわからないこといわないでよっ。それに、これのどこがシリアス度80%なんだよっ!!(T−T#)」
香里「大甘に見てもシリアス度0.15%以下ってところよね(TT;)」
名雪「あゆちゃんかわいそう……(;_;)」
祐一「大馬鹿野郎だな。この作者は(TT#)」
栞「非道(ひど)すぎますね(TT;)」
な、なんだ!?作者の(特に)お気に入りキャラクターたちよ……(祐一を除く)
あゆ「うぐぅ………みんなありがとう〜ぐすっぐすっ!(;_;)」
香里「読者の皆さんには中盤まで『おっ!ついにMinardi改もシリアスSSを書き始めたか?』なんて思わせておいて」
名雪「一気に地の底に突き落とす…。しかもそれを二度繰り返しているよ〜(;_;)」
祐一「悪質すぎるな。いつか絶対刺されるぜ、この作者(TT#)」
栞「サディストです!変態です〜!(TT#)」
あゆ「うぐぅ。絶対最初っからねらっていたんだよっ!!(TT#)」
うう………みんな好き放題いってるね…。でも僕はそんな気は全く………(;_;)
香里「図星でしょ?」
ハイ……(滝汗)
全員「……(怒)」
チャキッ!!

あ、あのぉ。……み、皆さんどうしたんですか?………そんな鋭利な凶器を構えて………(^^;)
全員「いいかげんまともなもの書きやがれやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!!」

ザシュッ!ズシュッ!!グサッ!!!バキィィィッ!!!!

ま、また同じぱたーんかいーーーーーーーーーーーーー!ぐふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!(x_x)