【戦場は我が家?】
ミステリーだ。
香里「は?」
だからミステリーなんだよ今回は。
香里「あなたが!?ミステリー作品なんてやるの?(T_T;)」
そうだ。
きっとみんな感動してくれるに違いない…ふっふっふ(^▽^)
香里「『どうしようもない作品』だって感動するかもね(^^;)」
ぐはっ(x_x)
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最近真琴のいたずらが目に余る。
いや、前からあんにゃろうのいたずらは目に余りまくって怒濤の如く溢れまくってるんだが、最近特にヒドイのだ。
この前など俺の布団の中に、時限発火性のロケット花火なんかを大量に仕掛けやがった…(怒)
あんときゃさすがの俺も本気で驚いたぞ。
なにしろ予告無しでだからな。寝ていていきなり布団から火花が上がる恐怖は二度と忘れられんぞ。
トラウマ(心的傷害)になっちまったじゃねぇかっ!
そんなことがあっても朝会ったとき、にやにやしながら「おはよー(^^)」なんてぬけぬけとぬかしやがって…。
いたずらの技術も回を追うごとに向上してきやがっている。…だから防ぎようがないのだ。
後で聞いた話だが、あの最新技術を駆使した時限発火装置付き花火を開発したのは水瀬家の家主。秋子さんだということなのだ。きっとあの人が、真琴のいたずら技術向上の原因なのだろうな。
恐らく…。
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『秋子さん。あたし、花火してみたいんだけど…』
『あらいいわね。それじゃ早速作ってみんなでやりましょうか』
『えっ!?…秋子さん花火作れるの?』
『ええ。夏になると毎年名雪と一緒に遊んでいますよ。え〜と、火薬はどこにしまっておいたかしら?』
『あう〜、でもあたし、火をつけるのコワイよう……』
『それなら大丈夫よ。遠隔発火装置があるから。くすっ』
『あう〜、そうなの?』
『ええ。全部自家製だけど。くすっ』
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等という実に微笑ましい(?)家族の愛を感じさせるよーなやりとりがあったのだろうよ。
実際あの後俺は秋子さんに怒られた。
「祐一さん。火薬は高いのですよ。もう少し大事に使ってくださいね」とかなんとか。
それだけならともかく、この前など屋根裏部屋に大量の水を仕掛けてやがった!
俺が朝起きるときに合わせて大量の水を降らせるという、まるでド○フのコントみたいないたずらをやりやがった。
『みずー。みずだよ〜。水全身にかぶって学校いくよ〜。あう〜♪』
だと目覚ましに吹き込んで…。うぬぬ。徹底的に主人公様をなめやがって!(怒)
…確かに作者は志○け○の後輩だが(作者注:ホントです^^)あれはホントにむかついたぞ!
実際、あの後俺は…真冬の冷水かぶりが原因で40度近い熱を出してしばらく寝込んでしまう事になるのだがな…。
聞くところによるとあれも秋子さんが時限発火装置付き花火用に開発したらしいが…。消火用給水システム…これもまた最新鋭の技術を駆使してるんだと。
それだけじゃないんだ。この前など、この前など……………………この前などっ!!!
うっ!
「…うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
あ、あの女狐めっ!!(まんまだな)
許さん!絶対に許さんぞっ!!真琴よっ!!
ガキの頃首根っこに縄付けてペットショップに売り払っておけばよかったぜっ!!
むぐぐぐ……むかついたっ!ひっじょ〜〜〜〜〜にむかついたぞっ!!
こうなりゃ全面戦争だっ!!
「覚悟していやがれよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
…俺は夕暮れ時の商店街にて、真っ赤な夕日に向かって高々と拳を振り上げ、そう誓うのだった!
「うぐぅ。今日の祐一君いつもよりさらに変だよ〜〜!(汗)」
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---Mission Start!---
……さて、準備は全て整った。
あとは出撃のときを待つのみだ
今日もあいつは俺の部屋に行くのだろうから(いたずらをしに)囮として特殊戦闘兵器、水瀬名雪をベッドに寝かしておいた。
名雪はまともな事では起きないだろうから、これ程適した役はいないからな!
刻々と移り変わる戦況を知るにはもってこいさ♪
その間に敵の本陣である真琴の部屋へと忍び込み待ち伏せするのだ。
え?
忍び込んで何をするのかって?
やだな〜。そんなの決まってるじゃないか!読者の皆さん!
『おしおき』といえば昔からする事は一つしかないじゃないかっ!
そうさ!
皆さんのご想像の通りさ!ぐふっぐふっむふっふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふっ!!!(^▽^)
パタン…
そうこうしている間に、部屋のドアを閉める音が聞こえ、電気がついた。
どうやらきゃつ(真琴)が戻ってきたようだ。
…期は熟したようだな。
「あはは。おもしろかった〜♪」
ふん、馬鹿め。
笑っていられるのも今の内だぜぃ。
「朝起きたらネコまみれになっててビックリするだろうなぁ〜♪」
な…なんてことを…名雪大丈夫かな?
その頃俺の部屋では…。
にゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃー!
「びええええええええええええええええええええええんっ!ねこねこねこねこねこねこねこねこ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
ドバドバと滝のような涙を流しながら、名雪が大量の猫と戯れていたのはまた…別のお話…。
「ねよねよっと♪」
敵(真琴)は嬉しそうに言って、布団に入り込んだ
モソモソ…
「…ん?なに?この柔らかいものは?」
こ、この野郎…………!My sonを…………っ!
「あ、ピロかぁ。…………ってピロは頭の上にいる!?」
パチッ!
俺は部屋の電気を付けた。
戦闘開始だっ!!
「え、祐一!?」
いきなり現れた俺に呆然としている真琴。
「き、きゃぁぁ…………………むぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
真琴が叫ぼうとしたので口を塞いだ。
ふっふっふ。
全て予定通り。演習だぜっ♪
「お前は最近おイタが過ぎるからな!今日はた〜っぷりとオシオキしてやりに来たんだ!覚悟せいよ〜!」
そう言って真琴を後ろ手に縛った。
「きゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!へんたい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!なによオシオキって〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
俺はその問いに、微笑を見せながらさわやかに答えてやった。
「ふっ。心の(体の)ふれあいさ…」
「きゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!ばか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!この鬼畜男〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
ゲシッ!
「ぐふっ!」
ぐはぁっ!こ、こいつっ。俺の大切なSonを蹴っ飛ばしやがった!!
ぴょんぴょんっ!
俺は、男にしかわからない痛みに周囲をのたうち回りながらも決して真琴を捕まえて離さなかった。
「痛〜〜〜〜!や……やりやがったな!」
「あう〜、祐一が悪いんでしょっ!」
こいつ、未だ反省していやがらんなっ!
よぉしっ!こーなったらMissionClass『特A』に引き上げだっ!
「くっ!そんなこという悪い子はこうだっ!」
俺は真琴をベッドに押し付け固定した。
「悪い子にはひっさ〜つ!!おしりたたきっ!!」
すぱーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!
「きゃーーーーーーーーーーいたーーーーーーーーーーーーい!!!!この変態〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「ふっふっふ。甘美だ甘美だぞ〜♪」
俺はその心地良い快感に酔いしれていた。
「さ〜て、次は直にやろうかな〜♪むふっふっふのふっ♪」
「あう〜!ばかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
さらなる心の(体の)触れ合いをさらに深めようと真琴のパジャマを脱がそうとしたときだった。
「祐一さん」
「ぐはっ!あ、秋子さんっ!」
振り返ってみると、そこには…。
「はい」
パジャマ姿の秋子さんがいた。
や、やばいっ!
ボス(秋子さん)には絶対極秘の独自作戦だったのにっ!(汗)
「………あ…………あの秋子さん。…………これはその………(汗)」
ヤバイ……これはやば過ぎる………。
「わかっています。すべて私の責任です」
「……………は?」
一瞬意味が読み込めなかった。
「真琴に火薬や道具の正しい使い方を教えなかった私の責任です」
火薬って……!?
それに道具って……!?
「真琴のいたずらを許してくれますね?」
秋子さんの言い方は穏やかだが有無を言わせぬ迫力があった。
「……は、はい。……わ、わかりましたよ」
「そうですか。じゃあ真琴、一緒に来なさい。これからゆっくりと……優しく火薬の正しい使い方を教えてあげるわ。ふふふふ」
「あ……あの、秋子さん。火薬の正しい使い方ってなんですか?それにそれって簡単に手に入るものなんですか?」
「それは……企業秘密です」
「秋子さんっ!!お、教えてくださいっ!!秋子さんのお仕事って一体………一体何なのですかっ!?」
俺はずっと前から持っていた疑問を秋子さんに投げかけた。
が、秋子さんは微笑んで。
「ふふふ。祐一さん、世の中には知らないほうが良いことがたくさんあるのですよ。くすっ」
一瞬。秋子さんの瞳がキラッと鋭く光ったような…気がした。
「あう〜、秋子さん…コワイ」
「あら、ごめんなさいね。祐一さん。そんなに心配しないでください。とっても安全なお仕事ですから。ふふふふ」
パタン…
俺は呆然としたまま立ち尽くしていた…。
「一体何なんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!秋子さんの仕事ってーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「くすっ。対戦車用地雷はこうやって地を這って戦車の底に取り付けて使うんですよ。真琴」
かちっ!
どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんっ!!!!
「あ、あううう…………わ、わかったよう秋子さん…。ま、真琴………こわいよう〜〜〜………(涙)」
(The End?)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(後書き)
香里「た、確かに秋子さんはミステリーよね(T_T;)」
う、うむ。そうだろう(T_T;)
香里「…ということは続編でも出す気なの?」
気が向いたらな。なにしろこの作品はまとめるのに苦労したんだぞ。
香里「これでもまとまっているというのね。はぁ…(溜息)」
なにしろ、前の案では香里が現れて祐一と戦うという設定だったんだ。
香里「あんたもチャレンジャーね(T_T)」
そのまま祐一をボコボコにしてもつまらんからな。ちょ〜っと香里さんをいじめてやるつもりだったんだよ(^^;)
香里「くっ・・・・この男・・・さわやかな顔でそんなこといわないでよっ!!」
ところがその案でいくとどうしても完全18禁になってしまったのだ。だからそれは没にした。
香里「ほっ(;_;)」
でも、読者の皆さんが望むなら再度チャレンジするけどね(^▽^)
香里「ンな事せんでええわぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
ズガッ!!(右ローキック)
ぐはっ(x_x)