【七夕物語】
皆さんこんにちは〜
今回は七夕SSです。星空を眺めながら読んでくれたら嬉しいです〜
香里「暗くて読めないわよ」
あう〜(;;)
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今日は七夕です。私達はお庭で、お茶を飲みながら星空を見上げてました…。
「今日は七夕だね。祐一」
「え?七夕ってなに?」
「何だ、真琴は七夕も知らんのか。まだまだガキだな」
「あう〜、じゃあ祐一は知ってるの?」
「当たり前だ。俺はこう見えても財団法人全日本七夕協会公認の七夕評論家なんでね」
…なにそれ?
「じゃあ教えてよっ!」
「ふっ、耳の穴かっぽじってよ〜く聞けぃ!七夕というのはだな!!戦中、アメリカ第七十七連合艦隊突撃攻撃部隊司令官T.バーター大佐が航行中に起きた戦艦のエンジントラブルに対し、願いを書いた紙を笹の葉につるしてひたすら祈ったところ、奇跡的に危機を脱出したという事から由来しているのだ!!(民明書房より抜粋)」
感動的なお話なんだね。
「へ〜」
「しかもその時彼が艦長を務めていた戦艦空母が『リヴァー・オブ・スカイ号』という名前だったので、七月七日に星(天の川)を見る習慣が出来たのだ!!」
いい名前だね〜。
「ふ〜ん、そうなんだ」
「ばかっ!本気で信じるなっ!」
ぽかっ
「あう〜、なんで真琴が叩かれなきゃいけないのよう〜!」
くすくすっ。二人は相変わらず仲がいいね♪
「くすっ。離れ離れになった恋人が、一年に一度だけ会うことを許された日なんですよ。今日は」
微笑みながらお母さんが真琴に説明した。
「離ればなれになった二人が天の川を隔てて会いに行くので、笹の葉に願いを書いた紙をつるしておくと、その願いがかなうという伝説です」
「あう〜、夏でも肉まん食べたいよ〜。紙とマジック〜……」
たったった……。
「やれやれ」
祐一は何か願いがあるのかな?
「…七夕か……馬鹿らしいな…」
「そうかなぁ、私はロマンチックだと思うけど。祐一、現実的すぎるよ」
悲しいよ…そんなこというの
「だって、ムカつかないか?愛し合ってるのに一年に一度しか会えないなんてさ」
「…」
「俺だったら絶対、そんな意地悪なことする神なんて始末するだろうな」
…それなら、私の思いに気付いて。
祐一…。
「祐一は何か願い事あるの?」
いてもたってもいられなくなった私は、気がついたらそう聞いていました。
「あるよ。…けど、紙には書かない……いや、書けない……」
「そうなんだ」
どうしても知りたいよぉ〜、祐一のお願いが何なのか…。
「だから。…ここで言わせてもらうよ」
「…?」
すっ
祐一は立ち上がって言った。
「…俺の願いは、名雪」
え?
「ずっと一緒に……いてほしい……」
聞いた瞬間…涙が溢れてとまらない。
私は思わず祐一に抱きついた。
「ぐすっ…。ずるいよ。……私……七年間も待ったんだよ」
…押さえ切れなくなった私の感情は……爆発していた。
「……ずっと……七夕になったら…願い事書いて……お星様にお願いしてきたのに。……やっぱりかなわないのかなって…迷信なのかなって……ぐすっ」
嬉しいことなのに…。
望んでいた事なのに…。
どうしてこんな言葉しか出てこないのだろう…?
ダメだよね……素直にならないと……。
「私の願いはね……」
すっ。
私はそう言って……祐一と、はじめてのキスをした……。
…ずっといっしょ…だよっ!
『……さ〜さ〜の〜はさ〜らさら〜』
小さい頃、よく歌った歌。
また一緒に歌おうねっ!ゆういちっ!
その夜、お星様はいつまでも輝いていました…
「ふふふ。……願い事かなってよかったわね、名雪」
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(後書き)
今回はちょっとばかりシリアスなものを書いてみました。
いろいろ考えてみたんですが、名雪ならこんな感じになるのでないかと思いました
Kanonというゲームは冬が中心になっていますが、夏の恋愛というのも似合うのではないでしょうか?
香里「…あなたも結構ロマンチストなのね(^^;)」
そうかな?
香里「いつもこうならいいのに。はぁ…(溜息)」
こういうのもたまにはいいかなとおもったんだ(^^)
香里「私のは書いてくれないの?」
う〜ん…僕が君を書こうとすると…どうしてもいじめたくなっちゃうんだよ〜(^^;)
香里「すなっ!(T_T#)」
ズガッ!!
ぐふっ(x_x)