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泉家の会話
『こなた。久しぶりに、お父さんと一緒に風呂に入らないか?』
『……お父さん。それ、冗談? 本気?』
『もちろん本気の冗談に決まっているだろう』
『冗談でも本気になれば冗談じゃなくなりそうなんだけど』
『その通り! よくわかっているじゃないか』
「と、いうような、貞操の危機を感じる夢を見たんだけど」
「こ、こらこなた! お父さんをそんな目で見ちゃいけません!」
「だって、ねぇ。普段の行いが……」
「いくら父さんがロリコンだからといっても、実の娘に手を出すほど落ちぶれてはいないぞ」
「ロリコンなところは認めるんだ……」
「決まっているじゃないか」
「そこで。こんなところに『実娘(じつむすめ)』という18禁なゲームがあるのですが」
「こ、こなた! どこからそれを!」
「お父さんの部屋の押し入れの中に(エロゲの)箱がいっぱい積んであって、その中から」
「つ、積んでいただけだぞ! あくまで積んでいただけでプレイはしていないから!」
「というお父さんの横で、こっそりコンプしてしまった私はどうすればいいのでしょう」
「実践あるのみ?」
「やっぱり? してみる? する? する?」
「いや! いくらロマンであってもそれは人としてどうかと……!」
「……いいんだよ? しても」
「にへーっと笑って誘惑するんじゃありません! その気になってしまうじゃないか!」
「その気になっても、いいんだよ〜?」
「こ、こなた! こういう時に限ってベタベタくっついてくるんじゃありません!」
「どうして嫌がるのカナ〜?」
「こ、こなたぁぁぁぁぁ!」
「と、いう夢を見たんだが」
「お父さん。実の娘に欲情してるの……?」
「いやぁ、こなたの部屋にあった『おとーさんと一緒』というエロゲをやってだなぁ」
「あー、あれ? タイトルにおとーさんって入ってるけど義父のことだよ?」
「これからは実父の時代だよこなた!」
「血が繋がってないからこそ萌えるんじゃないカナ?」
「かなた……。俺は娘の教育を間違えたようだよ」
「……最初から間違えてるよ」
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