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ミクかがみ
「こ、こなたぁ〜。ちょっと助けて」
「あ、かがみ。じゃなくて……どちら様ですか?」
「冷たいことゆーな! あ、朝起きたら突然こうなってたのよ! これでも本気で困ってるんだから見捨てないでよ!」
「かがみ。どこをどうしたら寝てる間に突然髪の色が変わっちゃって、ニコニコ動画とかで一世を風靡してる某ボーカロイドの服着て、終いには長ネギを振り回しながら奇声上げることになるのカナ? どうしたらそんなにミックミクになれるのカナ?」
「そんなんあたしが知りたいわよ! 本当に朝起きたらこうなってたのよ!」
「それにしても、妙に吊り目なミクだねぇかがみ。突然コスプレに目覚めたんだね?」
「ミク云うな! あたしはかがみよ! それにコスプレじゃないっ!」
「まあまあ、かがみも折角ボーカロイドになったんだから一曲歌ってよ。ネギ振り回しながら」
「遠慮しとくわ! って、真面目に考えてよ! 元に戻る方法を!」
「んー。じゃあ、多分新種の風邪かインフルエンザとかだと判断して……。かがみが持ってる長ネギをー……」
「あ、ちょ……おまっ! 取るなぁっ!」
「穴に入れれば治るんじゃないかなー。ふふふ」
「ど、ど、どこの穴に入れるつもりよっ!!」
「そりゃーもちろん、ねぇ」
「あーーーーーーーっ!!!!」
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