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つかさのリボン



「かがみかがみ。ちょっとあそこ見て見て」

「どうしたこなた。……って、何よ。あれはつかさじゃない」

「そうそう。そのつかさを見ていていつも思うんだけどさ」

「うん」

「あのリボンは、どういう原理でぴょこぴょこ動くんだろう」

「そう云われて見れば。つかさのリボン、歩くたびに動いてるわよね」

「それはあたかも、歩みと連動しているかのように」

「偶然よ偶ー然」

「いやいや。もしかすると、何かを受信しているかも」

「つかさは電波塔か!」

「いやいや。あながち頭蓋骨に直に接着されていて…」

「ちょっ! そんなことあるわけないでしょ!」

「じゃあ、やっぱり何かを受信しているとか?」

「つかさは電波塔か!」





『と云う訳なので』

『どーするつもりよ』

『試しにつかさの背後からこっそり忍びよって』

『……?』





「えい!」

「え? あ……んっ!」

「と、このようにしていきなりつかさのリボンを解こうとしてみた。……のだけども」

「こ、こなちゃん!?」

「私がリボンに触れたときのつかさ。何か声が色っぽかった。っていうか、えろかった」

「ええっ!? そ、そうかなぁ」

「つまり、つかさにとってリボンは……そう! 性感帯なんだよきっと! そうだよねかがみ!」

「せい……???」

「こらこらこなた。つかさに何を吹き込んでいるか!」

「あ、お姉ちゃん。あのね、教えて欲しいんだけど。せいかんたい、って……何かなぁ?」

「そ、れは! え……っと……」

「私も教えて欲しいナー。かがみセンセー」

「こ、こいつは……っ!」



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