-「私、委員長じゃないよ」って言ってるのに〜! 前編-
デジャヴ、とでも言おうか。二人の間で時々、ああ、あるねと思える瞬間。 理由はわからないけれど、妙にタイミングが合ってしまうような時がある。それは楽しい会話の最中に何故だか視線がぴったりと合ってしまい、いつの間にか言葉が途切れ、しばらく無言の間が訪れるというような現象。そうして互いににらめっこでもするかのようにまじまじと見つめ合い、やがてどちらかが根負けし、くすくすと微笑んでしまって終わりを告げる。 今回負けたのは女の子の方。二人とも、何故だかそんな時間が好きだった。もしかするとどちらかか、あるいは二人共揃って狙っているのかもしれないし、あるいは二人の意識が自然と交差して起きた現象なのかもしれない。 ――幼少の頃。二人で一緒に楽しくおままごとをしていた時代と比べ、今は何が変わったのかなと互いに思ったりする。幼馴染みという関係は誰もが思春期を経て、仲良しな関係から疎遠になったりしていくものだけど、どうやら二人は例外だったみたいだ。 眼鏡をかけた長い髪の女の子の名は立川紗有佳(たてかわ さゆか)。そして、男の子の方は三森敏也(みもり としや)。二人は幼なじみでお決まりのように家もお隣同士で、気が付けばいつだって近くにいた。そして二人が高校生になった今も、同じ学校に進学して、更にまた偶然にも同じクラスに所属していた。いつしか腐れ縁とも言えるような仲は、やがて幼なじみという関係から昇華して、彼氏と彼女の関係になっていた。運命って、そんなものなのかもしれないねと、二人は思っていた。 ――ある日の夜。紗有佳の両親が旅行に出掛けていて数日間不在の時、敏也はこっそりと家を抜け出して、紗有佳の部屋に入り込んで夜這いをかけていた。何せ屋根と屋根の間で行き来ができるという、今時の漫画ですらあり得なさそうな設定なゆえに、鍵は開けておいてねと事前に打ち合わせ済み。そんなわけで、真夜中の密会が始まる。 「敏くん。これ、新作?」 紗有佳が見ているのは敏也から渡されたスケッチブックだった。紗有佳は穏やかな柔らかい声でそう言った。丸みを帯びたメガネのレンズの向こうには、無邪気な好奇心の瞳。長い髪はやわらかくてとても綺麗で、敏也に時折(わしゃわしゃと)撫で回されていたりする。その度に紗有佳は敏也に(ちょっと〜!)と抗議したりするものだった。そして敏也は紗有佳の眼鏡について、地味だのおとなしすぎだの、どうしてコンタクトにしないのだのと、友達はもとより敏也自身にも面と向かって言われたことがある。それに対して紗有佳本人はと言えば……。 『んーとね』 と、ちょっと考えるように上目使いになってから、頬に人差し指を当てて言った。 『私は眼鏡っ子さんだから?』 と。とぼけたように、何故か楽しそうににっこりとほほ笑むのだった。 『全然意味わかんないし』 と敏也が言うと。 『敏くんは、眼鏡をかけた女の子は嫌い?』 済ました顔で答える。ギリギリで捕逸しないようなきわどい言葉のキャッチボールは続く。 『嫌いじゃあないけどさ』 『じゃ、コンタクトにした方がいいのかな? 私はどちらかというと、眼鏡の方が好きなんだけどなー』 『んー。どちらでも』 眼鏡もコンタクトも、敏也自身にはさしたる拘りはなかったようだ。 『あは。じゃ、今日はこのままということで。でもでも、コンタクトが見たいよ〜って言ってくれたらそうするよ?』 『うん。そう思ったらお願いするよ。委員長さん』 最後の一言は、敏也が紗有佳に抱いているイメージ。 『うん。わかった〜。……って、私、委員長じゃないよ〜!』 『いーや。委員長だ。誰がどこからどう見ても委員長だ。僕の中でさゆちゃんは委員長だって決めたからね』 『勝手に決めちゃわないで〜!』 おっとりしていておとなしやかで、でも結構茶目っ気に溢れた女の子だなと敏也はつくづく思うのだった。 さてさて、紗有佳が先程口にしたスケッチブックの内容について。 「新作だよ。モデルは山根先生」 スケッチブックにはデフォルメ化された誰かの似顔絵。それは彼らの担任がモデルなのだった。敏也は別に美術部に所属している訳でもないけれど、趣味で絵を描いては紗有佳に見せたりしていた。その腕はなかなかのもの。 「ホントに上手だなぁ、敏くんは」 紗有佳の笑顔がぱぁっとはじけるみたいに見えた。心底感動し、感心しているのだった。 「さゆちゃんは?」 「え……。あ、うん。私も一つ描いた。……けど、あんまり自信ないかも」 紗有佳はちょっと恥ずかしそうにスケッチブックを開いて見せる。そこには、学校の中庭かどこかの風景絵が描かれていた。繊細な、だけど丁寧に描かれた風景画。 「中庭だね」 「うん」 紗有佳は敏也と違ってきちんと真面目に美術部に所属しているのだった。小さな頃から、風景画や花などの植物を描くのが好きだった。のんびりゆっくり、自分のペースで少しずつ筆を進めるのが心地よいと思うようで。その様が、敏也にはたまらなく可愛らしく感じる。 「ね、紗有佳ちゃん……」 「うん?」 ちょっともったいぶったかもしれないけれど、本題。本日の目的。 「してもいいかな?」 「う、うん。いいよ」 紗有佳も、そろそろ言われるかなと思っていた。笑顔で、ちょっと恥ずかしそうに頷いた。 …………
「……。いつもの通りで、いい……んだよね?」 紗有佳はベッドの上に腰掛けて、敏也に対して背を向ける。けれど、彼の返答は普段とは異なっていたようで、ゆっくりと頭を振られる。 「……え。違う、の?」 「うん。今日は、もっと過激に」 普段から充分過激だよと紗有佳は思うけれど、今更過ぎるのであえて指摘はしない。そして敏也はどうすればいいのか改めて説明し、その答えに紗有佳は絶句しつつも、言われるがままに従うのだった。 「あう……」 そして、紗有佳の心に猛烈な恥ずかしさが満ちていく。敏也は紗有佳を机の上に座らせて大股開き……いわゆるM字開脚をさせた上で、片手の指で秘所を開かせたままにさせていた。そうして敏也は完全に解放されたピンク色の入り口に指を入れ、ぐちゅぐちゅとかきまぜ始めていた。ふにふにと柔らかく、既にしっとりと湿った秘所は敏也の指をすんなり受け入れていった。 「あ……! と、敏くんん〜」 「何?」 「こんな恰好、は、恥ずかしいぃ〜。せめて……で、電気、消して……」 あまりにもささやかな、紗有佳が搾り出したように呟いたお願いは、敏也には聞き入れられるはずがない。 「ヤダ。我慢我慢。あ、もし手でお股隠したりしたらお仕置きだからね?」 一回でも隠したらダメ。口実はなんでも良いようで。 「うぅ〜〜。はうぅ!」 お仕置き……。きっと更に恥ずかしい事をさせられてしまうのだろう。どんなこと、だろう? むしろして欲しいと、紗有佳はそう思ってしまう。 「紗有佳ちゃんってさ。指で触らなくても、こうやって視姦されてるとそれだけで感じちゃって、濡れ濡れになっちゃうよね。ほんとにもう、ぐっちょぐちょだよ」 「だってぇ……。うぅぅ。あ、ぅ……。見られてるって、思うと……か、体が……勝手に、変になっちゃって」 ずぷり、と改めて指を二本もねじ込まれ、粘り気のある愛液が更に分泌され、机の上をも濡らしていく。敏也はそんな淫靡な液体を手になすり付けてこね回し、紗有佳に見せつけた。 「紗有佳ちゃん」 「はいぃ〜」 「この、ど・す・け・べ・娘」 「と、敏くんの意地悪ぅ……。彼女さんをどすけべ娘呼ばわりはないよぉ」 いつもの事ながら、敏也の言葉責めはひどい。手加減なしの本心で言っているのだから質が悪い。 「だってそうじゃない? 本当にさ。教室じゃ見た目も仕草も大人しくておしとやかな女の子なのに、こんな姿、誰も想像できないだろうね。実はすんごいむっつりすけべさんだったなんて、ね。それも、痴女級の」 「うぅ。痴女って言わないでよぉ」 評価は更に酷くなっていた。 「だ、だって恥ずかしすぎるんだもん! しょうがないじゃない〜! 敏くんが明るいところでこんな恰好させるから私、か、感じちゃうんだよぉ。は、早く終わらせて〜!」 「んー。折角だから、じっくりいこうよ」 すぐには終わらせてくれるはずもない。本当にもう、いじめっ子だと紗有佳は思った。 「あぅぅ! 顔が燃えちゃうよぉ〜!」 敏也の手が再び紗有佳の秘所に触れる。じゅぷじゅぷと泡立つような卑猥な音が響く中、指の出入りは続く。湿りは更に増していき、それと同時に紗有佳の快感も絶頂へと向かって全速力で突き進んでいった。 次は何しようか? その問いに、紗有佳の反論は許されない。
「あ、あぅぅ……。ま、また……。こんな……」 「すっごくいい格好だね、紗有佳ちゃん」 紗有佳の様子をにやけながら評する敏也。机の上から床に降りて、しゃがまされている紗有佳。 「と、敏くんの意地悪……」 「スカート邪魔でしょ? 半脱ぎってそんなに恥ずかしい?」 少しずつ服を脱がしていくのが敏也のお好み。 「恥ずかしいよ! 私、女の子なんだよ?」 紗有佳の至極真っ当な抗議も、敏也は軽くはぐらかす。 「ふーん。じゃ、そんな恥ずかしがり屋な女の子の恥ずかしい所にこんなものを突っ込んであげるよ」 紗有佳の中に、ずぷりと差し込まれる異物。堅くて長くてひんやりと冷たいもの。 「んひっ! あっ! あっ! ち、ちょっとぉ。何入れてるの〜!」 「あはは。さゆちゃん。その格好最高に可愛いよ。おま○こにマーカーをずっぽり差しちゃってさ。人間ペンだね」 「あ、あ……い、意地悪〜! 私の体おもちゃじゃないよぉ! そんなの入れないで〜!」 おもちゃじゃないという主張はまた、受け入れられない。もっとも、嫌とも言いはしないけれども。 「ほらほら。スケブ下に置くから名前書いてみてよ。立川紗有佳って。画数多いけど、せいぜい頑張ってね〜」 敏也の要求はいつも無茶苦茶だった。 「む、りだよぉ。うぅ。それ、私のスケッチブックなのにぃ」 「そんなことないでしょ? ほら、しっかり締め付けて。……よいっしょっと」 「はうぅっ! って、どさくさに紛れて何してるの!?」 「何って。さゆちゃん、手でマーカー引き抜いちゃいそうだからさ。拘束してるの」 あっさりと言う敏也。紗有佳はいつの間にか両手を後ろでまとめて縛られていた。そして促されるままに腰を沈めてマーカーの先端をスケッチブックへと触れさせる。そうして……。 「きちんと書けるまで許してあげないから」 「う、うぅぅ……。あ、あ……ぁ。そんなぁ」 紗有佳は言われるがままに腰を落とす。そうして『立川』の字を書こうとするけれど、敏也は容赦無く邪魔してくれる……。 「ひあっ!? だ、だめ! 触っちゃ!」 「また大きくなったよね。紗有佳ちゃんのおっぱい。今、サイズどれくらいあるのかな?」 「し、知らない。そんなの……」 敏也は紗有佳の背後から手を伸ばし、もにゅもにゅと胸を揉みまくる。指がめり込むくらいに強く、乳首があると思われるところをくにくにとこね回しながら。 「あ、あっあっ! だ、め。そんなにエッチに、触っちゃだめ〜!」 「さゆちゃん〜。おっぱい揉まれてあんあん感じてないでちゃんと書かなきゃ。ああでも、それにしてもさぁ。おしっこするみたいな格好だよね?」 敏也は言いたい放題。感じているのも図星だから、紗有佳は反論できなかった。 「あぅ……はぅ……! あっあっ!」 「はしたなく大股開いちゃってさ」 「だ、だって。敏くんがこんなことしろって言うから。んぅっ!」 マーカーのペン先は、とても真っすぐに書ける状態ではなかった。文字という形を成すどころか、子供の落書きのようにぐちゃぐちゃになっていく。そしてそれに加えて……。 「紗有佳ちゃんえろえろだあ。感じちゃって、やらしいお汁がぽたぽた落ちてるよ」 マーカーを伝って、スケッチブックの上にいくつもの滴が落ちていった。 「だ……って。と、敏くんが……意地悪するから」 「意地悪? 僕は紗有佳ちゃんのでっかいぷるぷるおっぱいを揉みまくってるだけだよ? ほらほらほら」 敏也は調子に乗って更に激しく揉みまくった。 「あふぅ! そ、そんなに強くしちゃだめ……。あ、ああぁ! んっ! あひっ! んぁっ!」 胸への愛撫と連動したかのように、ぽたぽたと滴がたれていき、スケッチブックを更に更に濡らしていった。 「ねっ。おっぱいまた大きくなったでしょ? 白状しちゃいなよ?」 「う、うぅ。知らないぃ!」 「強情だなあ。いいよ別に。後できっちり測ってあげるから」 紗有佳のバストサイズを測るのは、お決まりの楽しみになっていた。ちゃっかりと巻き尺を持ってきているのはいつもの事。 「あ、何だか僕。紗有佳ちゃんの中に入れたくなってきちゃった。押し倒したくなってきちゃった」 「だ、め……だよ。あ……」 体をいいように弄ばれる中で、紗有佳の心がどきんと跳ね上がった。して欲しいと、そう思う。 「あ、あ……」 「もう一本入っちゃった。すごいすごい」 細いマーカーがもう一本突っ込まれていく。そんな事をしていいなんて、紗有佳は一言も言っていないのに。 「お、おもちゃじゃないよぉ。私の体〜……」 そんな主張は当然、受け入れられない。 「だって、すっごく可愛いから。じゃ、もう一本いくよ?」 敏也の嫌がらせは、どこまでもエスカレートしていく。 「あぅぅ。も、もう無理〜。入らないよぉ」 細いマーカーがずぷずぷとめり込んでいく。 「まだ大丈夫でしょ?」 「う、うぅ……」 「アヘアヘしてる紗有佳ちゃんが可愛いから、もっともっとえっちで恥ずかしいことをさせたくなっちゃうんだよ」 「そん……なぁ。あ、あ、はふっ! 私、アヘアヘなんてしてな……あ、ふっ」 「でも、紗有佳ちゃんは元からエッチな娘だから、ノリノリで楽しんでくれてるよね」 「え、エッチじゃないもん……」 紗有佳は秘所へと入れられたマーカーの束を締め付けながら反論するけれど、余り自信はなかった。 「さゆちゃん。立って」 「え?」 敏也による衝撃的な要求。 「ここでさ、おしっこしてみてよ」 「で……できないよぉ。こんなとこで……」 「大丈夫だよ。紗有佳ちゃんは変態さんだから」 「違う〜! 変態じゃないもん〜!」 「いいからいいから、早く」 結局押し切られ……。 「う、ううぅ〜」 「わあ、出てる出てる」 最初は控えめに、ちょろちょろと控えめに流れ落ちる滴。それはぴちゃぴちゃと音を立て、足下に置かれた受け皿へと吸い込まれて行く。 「自分のお部屋こんなことしちゃってさ。やっぱりさゆちゃんは変態さんだよ」 「ち、がうもん……。うぅぅ……。恥ずかしいよおぉ……」 「みんなに見てもらおうか? さゆちゃんの公開おしっこを」 「や、やだよぉ〜!」 ぴゅーぴゅーと飛ぶ滴の一粒一粒が、あまりにもいけないことだと思い知らされる。 言葉とは裏腹に、溢れ出てくる雫が止まらない。
「はい、さゆちゃん。お○んぽおしゃぶりして」 「……」 紗有佳は無言のままこくんとうなずいて、椅子に腰掛けている敏也のものをくわえ込む。 「さゆちゃんは優しいよね。しゃぶって欲しいっていえば、いつでもどこでもしてくれるんだから」 今は二人以外誰もいないけれど、誰か来そうなところで求められた事もある。……というよりも、しょっちゅうそうだ。 「んんん……」 言われるがまま、されるがまま。でも、一つだけ言っておきたいことがあった。 「んく。ん。……敏くんにだけだよ? こんなことしてあげるのは」 「ありがと」 どんなに気持ち良くても、一番好きな人としかしたくない。それは絶対的なこと。大前提。 「敏くんじゃないと嫌だよ。他の人とになんて、絶対嫌だもん」 「じゃ、僕がいないときは一人でしちゃうんだ?」 「……うん。敏くんの事、思い浮かべながら。その……。お、オナニー……しちゃう」 「例えばどんな感じ?」 事実か否かは問題ではなくて、想像力を働かせて敏也を楽しませなければいけない。無論、自分も同じように楽しんでいる。自分達だけの、何でも有りな世界を構築して、ストーリーを作り上げる。 そうして、紗有佳の『超』が付くほど過激な独白が始まる。
「お姉ちゃん、だぁれ?」 暗闇に包まれて誰もいない校舎の中。興味本位で侵入してみた紗有佳にとってははまるで見知らぬ世界。言うまでもなく部外者であり不法侵入でもあり犯罪行為ですらある。けれどもそんなところで、誰も予想できなかったような不思議な出会いがあったということは、紛れもなく奇跡なのだろう。 ――宿題用のノートをうっかり忘れてしまい、夜の学校に家族に内緒で取りに来た女の子。勇気を振り絞って来てみたのはいいけれど、暗闇がものすごく恐くてたまらない。ちょっとした物音ですら恐怖に感じ、びくびくと震えた挙げ句足がすくんで動けなくなってしまっていた。もはや帰りたくても、足が動かない。そして、そんな時に現れたのは、全裸で校舎内を徘徊中の紗有佳だった。 紗有佳は学校へと忍び込み、着ていた制服と下着を全て脱ぎ捨てて茂みの中へと隠し、それから深夜の徘徊を楽しんでいたのだった。服を手に持っていたら、どこか安心できてしまってだめだと思ったから、生まれたままの姿になってみたいと感じた。そうして全裸で学校の敷地内を徘徊しつつ、靴箱へと続くドアを何気なく引いてみる。すると、何故か一カ所だけ開いた。閉め忘れでもしていたのだろうか? そうして忍び込んだ校舎内で、小さな女の子に出会った。正確には、物音に気づいて猛烈な緊張感を覚え、隠れながらよく見てみたら小さな女の子の姿があった……ということだった。優しい紗有佳は見かねて声をかけたのだ。 「お姉ちゃんはね。……そう。今ちょっと、お散歩中なの」 そうして紗有佳は優しい笑顔を見せる。女の子は泣き止み、不思議そうに紗有佳を眺め見る。そうして何度か瞬きしながら、当然の疑問をぶつけてみせる。 「どうして何も着てないの?」 「それはね」 首を傾げる女の子はとても純粋だった。紗有佳もにっこりと微笑み返しながら正直な答えを打ち明ける。それしかない、という答えが浮かんだから。 「お姉ちゃんはね。変態さんなの」 「へんたい、さん?」 「そう。お外でお洋服を全部脱いで、裸になってお散歩するのが大好きなの。人に見られそうになると体が気持ちよくなっちゃう、ド変態さんなの」 明らかに異質な事。けれど、それらが全て当然かのように淡々と語りかける。 「どうして、へんたいさんになっちゃったの?」 その問いに、違うよと紗有佳は説明を続ける。 「ううん。なったんじゃないの。元から、だよ。私はずっと、そうなの。……好きな人に、えっちな体にさせられちゃってから、ずっと」 紗有佳の言葉の意味は、低学年くらいの小さな女の子にはまだよくわからないようだった。 「へんたいさんって……どんなこと、するの?」 「そうだね。例えば……男の人の、ね。大きくなっちゃったおちん○んを、お口であ〜んって咥え込んで、ちゅるちゅるっ、ちゅぱちゅぱって、エッチな音を立てながらおしゃぶりをして、気持ちよくさせてあげたりするんだよ」 「……」 やはり想像もつかない。このお姉さんはおかしな格好をしているけれど、とても優しい声で包み込んでくれた。女の子はもう、紗有佳のことを完全に信頼していたのだった。 「一緒に行く? 教室に行きたいんだよね?」 女の子はこくんと頷いた。そして紗有佳はもう一つ、聞いてみる。 「私のこと、秘密にしていてもらえるかな?」 「うん」 そうしてもう一度頷いた。決して人に言ってはいけないことなのだと本能的に理解していたのだろう。人には色んな事情があるのだろうし、お姉さんは優しいから秘密にしよう。と、女の子は悟ったのだった。 そして、女の子の教室へと赴く。
「あった?」 「うん」 月明かりが差し込む教室は静まり返っていて、幻想的な雰囲気だった。 「よかったね」 「うん。……おねえちゃん、ありがとう」 「どういたしまして」 「……」 「どうしたの?」 「おねえちゃんのおっぱい……おっきい」 ふと目に入る、まん丸な膨らみ。 「ふふ。触ってみる?」 可愛らしい好奇心に、紗有佳は満面の笑み。女の子を抱き寄せるように招いて、顔を埋めさせてあげる。 「ふにふに……」 「女の子は大きくなったらね。おっぱいがこんな風になるんだよ?」 「おおきく……」 そうだ、と紗有佳は思った。もっと色んな事をして、見せてあげようと。 「何か、棒みたいなものとかないかな?」 「棒……。ある、けど」 「ちょっとだけ、貸してもらえないかな?」 「いい、けど……。何に使うの?」 「オナニーしたいの」 「?」 もちろん、小さな女の子にはそんな言葉の意味がわかるはずもなく、きょとんとして目をぱちくりさせてしまう。 「ふふ。今から見せてあげるね」 そう言って紗有佳は教卓の上に腰掛けて、オナニーを始めた。 「オナニーって、なぁに?」 当然の疑問についても、決して馬鹿にする事なくごまかす事なく、一から懇切丁寧に教えてあげる。 「オナニーはね、とてもえっちな事なの。こんな風に、こうやって、自分で自分のおま○この中に指を入れてみたり、おっぱいを強く揉んだりしていると、気持ち良くなっちゃうの」 紗有佳は大股開きをしていて、股間も何もかも全てが丸見えだった。 「ん……。今はわからないと思うけど、大きくなれば、どういうことなのか本当にわかるよ」 「……」 早く大人になりたいと、女の子の好奇心旺盛な心は語っていた。 「んふ。私のお○んこ、ぬれぬれのぐしょぐしょでしょ? こうやって恥ずかしいところを両手でいじくると気持ち良くなっちゃって、いっちゃいそうなの」 「いっちゃう?」 「うん。あっ……ふっ。気持ち、良すぎて……頭の中が真っ白になっちゃって、飛んでいっちゃいそうな感覚になること、かな。えっちな声も自然と出ちゃうの」 ぴちゃぴちゃと音を立ててこぼれ落ちた愛液はとろみを帯び、教卓を濡らす。 「あ、あ、あ……。ん……い、いい。気持ちいいよ……あっ」 女の子は狂ったような紗有佳の対応に、半ば呆然としながら見ていた。小さな女の子にまじまじと見られ続け、紗有佳の感度も普段以上に上がっていた。 「いっちゃいそう、なの?」 「うんっ! いっちゃうよ。 あふぅ。おま○こ気持ちいい。いっちゃう。出ちゃう……あ、あ、あ、あんっ! ああんっ! いく、いく、いっくう! ……あんっ!」 ぴゅ、ぴゅ、と飛沫が弧を描いて数メートルは飛んだ。 「……!?」 心配そうな女の子に対し、紗有佳は笑みを見せる。 「はあはあ……。大丈夫。これは、病気とか、おかしいとかじゃないから。女の子はね。気持ち良くなりすぎてイっちゃうとこんなふうに、クジラさんみたいに潮を吹いちゃうこともあるんだよ?」 「そうなの……。痛く、ないの?」 「全然。ちょっと痛いくらいが逆に、気持ちいいのよ。いけないことをしているって。誰にも見られちゃいけないところを表に出してるって……。そう思うともう……。だから今も何も着ていないの」 はぁはぁと荒い息とともに恍惚とした表情。 「お○んこもおっぱいも丸出しにして、これで……好きな人のお○んちんを入れてもらったり、おしゃぶりさせてもらったりできたら、最高に幸せなんだよ〜」 「そう……なんだ」 堪らない。本当にもう、言葉にするだけで快楽が込み上げて来るかのよう。 「こんな風に、動物みたいにね。四つん這いになってお尻を突き出して、ぬれぬれのお○んこに好きな人のギンギンに膨らんだお○んちんをずぶずぶぶち込んでもらうの」 はあはあと小刻みに続く呼吸が熱い。 「しっかりと腰を掴んでもらって、ぱこぱこしてもらうの。子宮にまで届きそうで、お尻がぱんぱん音立てて……。あ、あぁぁ。お○んこに入れて欲しいよぉぉ」 股間の湿りが尚も増してきて、糸を引いてたれていく。 「すごい……」 背徳の時は終わらない。
-後編へ続く-
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