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【2010/01/17 けいおん!18禁SS『暖め上手な人々』】
新奈「さて(^^)」
晩ごはんは食べたし洗い物も終わった。掃除も終わった。お風呂にも入った。静かなクラシック音楽をかけながら好きな読書を続けて、それもキリのいいところまで進んだので、可愛らしい栞を挟んで一時中断。ちょっと遅くなってしまったかもしれない。
新奈「そろそろ寝ようかな(^^)」
そう思い寝室へと向かう。新奈は色彩屋根裏図書館の司書。住み込みで働いているのだった。
新奈「それにしても今日は寒いです(・・)」
ガチャリとドアを開け、中へと入る。……そしてベッドの上を見て新奈はあるものに気付く。
新奈「……館長(--;;;;)」
ぐごー。ぐごー( ̄△ ̄)
何故かとっくに帰ったはずの館長が新奈のベッドで寝ていた。新奈は瞬時にははあ、と思った。今回のお話がお話だったが故に、そういう事をして新奈を驚かせようと思ったのだろう。
新奈「『君のために暖めてやったぞ。ありがたく思え! さぁ一緒に寝ようか』とか云おうとしたんでしょうね。多分(--;;;)」
けれど、待てど暮らせど新奈はやってこない。布団の中は暖まったけれど、段々と眠くなってきた館長。
新奈「で、結局一人で寝ちゃったんですね(--;;;)」
とっても案の定な館長だった。
ぐぐぐぐぐ……。ぐへへへ……いい足しとるのぅ新奈たん。すべすべだじぇ。すりすりすりすり。ふへっへへへへ。ぐごーぐごー( ̄▽ ̄)
新奈「どんな夢を見ているんですか!(--;;;)」
呆れながらも、新奈は花鈴小屋へと電話をすることに決めた。館長が帰らないので心配しているかもしれないから。……そして電話で親友の花鈴に事を説明してからのこと。
新奈「さて、どうしましょう(--;;;;)」
動機はどうあれ、気持ちよさそうに眠っているのを起こすのはとても可哀想。できれば他の布団で寝て欲しいところだけれども、こうなれば仕方がない。新奈は気配りのできるとっても優しい娘なのだった。
新奈「ソファーで寝ようかな(--;;;;)」
それしかない。でもまあ館長がくれた寝袋と、スペアの毛布を重ねれば寒さも大丈夫でしょうと思って新奈は出ていくのだった。朝になったら、こういうことは困りますと云わなければ。……でも館長のことだから、またしそうな気もすると思い、新奈は眠りに落ちていった。
朝……。
おはよう新奈くん(--)
新奈「おはようございます(^^)」
いやーはっはっは。昨日はついつい君のベッドで寝ちまったぜ。きみのいい匂いがして思わず気持ち良くなっちまってな。大いに一人エッチでもしたい気分になったが必死の思いで堪えたよ( ̄ー ̄)
新奈「堪えてくださいね(--;;;)」
時に新奈くん。一つ聞くが……君は寝る時パンツとシャツだけで寝ているだろうそうだろう? そうに決まっているそうがいいな!(--)
新奈「……答えない方がよさそうなので答えません(--;;;)」
なにぃ!? それじゃあ……それじゃあ君が寝そべって、夜中にうぅんとか悩ましげに云いながら身をよじらせて寝返りを打つところとか想像できないじゃないかね!(--;;;)
新奈「想像しないでください。そんなところ(--;;;)」
想像して大いに奮い立たせひとりえっちしようとしていた俺の野望はどうなる! 大体きみは、折角の美脚設定なのにいつもいつもいっつもンな長いスカートなんぞ履いてっからに全然設定が生かされてねーじゃねーか!(--;;;)
新奈「そんなこと云われても困ります。というより、一人エッチは勘弁してくださいよ(--;;;)」
もういい! 今度こそきみの寝込みに侵入して身を寄せ合って互いの体を温め合ってるネコごっこを完遂するのだ!(--;;;)
新奈「やめてください、そういうの(--;;;)」
ああ、今度は自室に鍵をつけておこうかなと、ため息をつきながら新奈はそう思うのだったとさ。
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