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【2009/06/08 館長と新奈の関係】
昼時――。
相変わらず君が作るメシは……(--)
折角新奈が作ってくれた昼食を食いながらひたすらぶつぶつ文句を云う館長。とってもひどい。
決してまずくはないが美味くもねー極めて平凡な味だな。とても没個性で普通な君らしい(--)
エプロン姿の新奈が溜息をついていた。
新奈「そうですか(--;;;)」
何と云うかこう今一つはっきりしない味というか、最低限料金分は食えるが満足は決してできない味をしてるな。つまらんチェーン店の味っつーか(--)
新奈「はぁ。……私にはともかく、他の娘には絶対にそういうこと云ったらダメですよ? すっごく傷つきますから(--;;;)」
君は傷ついてないのか?(--)
新奈「勿論ついてます。ついてますとも。ついてるんですよ? これでもとっても(--;;;;)」
そうか。まあそんな些末かつ些細な問題はさておいてだ(--)
新奈(ほら、何を云っても聞いてくれないでしょう。だから諦めてるんです……もう(--;;;))
あれだ。ディフェンスはそれなりに安定している。攻め手もそこそこ技がある。だが、最後の決め手と云うべきか、絶対的な決定力に欠けているんだよ。微妙に補強を誤って更に明後日の方向に行っちまった降格圏内のチームみたいにだね(--)
新奈「館長、サッカー好きですね(--;;;)」
いやいや、誉めているのだよ。愛の鞭というやつで決して貶しているわけではないのさ。……つまり、抜群の中位力というかな。弱きを助け強きをくじく。たとえるならそれはあたかも名古屋グランパスのようなチームみてーな感じだ(--)
新奈「最近はそうでもないでしょう。グランパス普通に強いですしいいサッカーしてますし。そんな暴言グランパスサポーターの方が聞いたらぶちギれますよ?(--;;;;)」
まぁ、中位以上にいけるだけでも心底羨ましいのだがよ本当に(--)
新奈「はぁ……。これでも少しは練習したんですけどね。上達してないですかそうですか。私も精進が足りないですね(--;;;)」
まったくだ。そんなことではいつまでたっても彼氏の一人もできねーぞ。誰ももらってくれねーぞ(--)
新奈「ほっといてくださいよ(--;;;)」
もし仮にうちのオリジナルな娘共をかき集めて『嫁にしたい娘っこ選手権』とか『彼女にしたい娘アンケート』とかを開いたら降格圏内だぞこれでは(--)
新奈「そーですか。そりゃ、花鈴ちゃんみたいな娘にはかないませんよ絶対。それはわかってますし認めます(--;;;)」
ふ。まあいい。満足度はともかくそれなりに腹はふくれる飯だったので夜まで我慢だ。夜になりゃうちのひぅーのうまい飯が食えるからな(--)
新奈(うぅ。フォローも何もなしですか。この人絶対彼女さんいないですね……。いつか刺されるか毒でも飲まされますよ……。最低って云われますよ……(--;;;;))
まあでも、落ち込むでない。少なくともそこら辺の仕出し弁当よりゃうまかったぞ。もう一度云うが決して絶望的にまずいわけではないのだよ。うちの鈴那の料理みたいにだな。だから適度に自信をもちつつも過信を慎みたまえ(--)
新奈「微妙なお褒めの言葉、どーもありがとうございます。それはそうと、あのー。館長って、夜はご自宅に帰られてるんですね?(--;;;)」
当たり前だろう。まあ、自宅と云ってもすぐ側だがね。そう、ここは私の職場さ。私にとって君は仕事の同僚にして相棒。君にとって私は雇い主かつ創造主。あんだすたん?(--)
新奈「そーですか(--;;;;)」
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