愛理のリクエスト
「ねえ新吾。して」 愛理宅の玄関先にて、部屋主の彼女は笑顔でそう言った。単刀直入という言葉がしっくりくるくらいはっきりと。 「いいけど。ここで?」 「うん」 きれいでふわふわの長い髪。愛らしい顔。白い制服が本当によく似合っている美少女だと、新吾は思う。そんな、気位が高くて意地っ張りなお嬢様は、今はもう新吾にデレデレ。知り合った当初の関係が、今ではもはや信じられない。 「ここで、して」 甘えるようにそう言いながら、新吾の腕を取る。そしてまずは軽いキスから。 「制服、着たまま?」 頷く愛理。 「このまま、して」 制服姿のクラスメイトを犯して、と愛理の目は物語っていた。 そうして程なくして。
「あ……ん」 椅子に腰掛ける新吾に向かい合い、抱きしめ合いながら密着する二人。 「愛理。可愛いよ」 新吾は心の底からそう思う。こんなに可愛い娘に慕われて、幸せだとも。言われた方は恥ずかしいのか、視線を少し逸らす。 「ありが、と……」 スカートの下に隠された、愛理の秘部。その中に、新吾のものがずぶずぶとめり込んでいる。ショーツはずらされて、そのまま。 「キスも……して」 「うん」 唇をくっつけるだけのキスでは終わらない。 「ん、ん、ん」 「愛理……」 舌が何度も絡み合う。それだけじゃ飽き足らなくて……。 「んっ。んんっ。……ねえ新吾。あたしの体、持ち上げて、して」 所謂駅弁スタイルで、とのリクエスト。大胆だけど、今の愛理には堪らない恰好。 「じゃ、いくよ」 「あ、んっ!」 愛理の体は細くて軽くて、簡単に持ち上げられる。 「あ、あ!」 「愛理は、持ち上げられちゃうのが好きなの?」 「うん。……だって。持ち上げられちゃって、ゆさゆさされて。まるで、新吾のおもちゃみたいにされるのが……気持ちいいの。中、いっぱいかき混ぜてもらうと……感じちゃうの」 愛理の気持ちが嬉しい。 「愛理。しっかり掴まってね。落ちないように」 「うん。あっあっ。気持ちいい。新吾……。好き。あ、ん、んん。うん……あ。ん、ん」 新吾に言われるまま、両腕を回して新吾にしがみつく愛理。 「んっ……んっ……。新吾。キスも、してぇ」 「うん」 二人の視線が交差して、自然に口付けをかわす。軽いタッチのキスでは我慢ができなくて、愛理は舌を出して濃厚なものを望み、新吾もそれに応えていく。 「んんぅ。んふ、んぅ、んん……んっ。しん、ご……。んん、ん……あ、んんん」 柔らかな長い髪が揺れる。二人の交わりは一定で、極端に早くなることも止まることも無く、ゆったりと続いている。 「キスが、いいの? それとも……」 「どっちも。どっちも、いいの。すごく……」 愛理は体中が火照ってしまっても尚、少しでもいっぱい触れて欲しいと思っている。とろんとした眼差しと普段の凜とした愛理。どちらも同じ娘なのだとは思えなかった。 「んっんっ。新吾。腕、疲れてきた? 重いでしょ」 「重くはないよ。けどちょっと、辛いかも」 「じゃあ、あたしを降ろして。新吾が布団の上に寝そべって」 「え? うん。わかった」 「あっ。抜いちゃ、嫌よ……。んぅっ! 繋がった、ままにして」 「う、うん。そっと、だね」 「そう。そのままでいて。……あっ。ふっ」 新吾がそう言った矢先に、愛理は一瞬全身をビクッとふるわせ、飛び跳ねるようになってしまった。 「あ、愛理。そんな動いちゃだめだよ。外れちゃう」 「だ、だ……だって。い、いっちゃった……から」 「え? 今ので?」 密着したまま、そっと動いただけなのに、何故だか愛理は突然絶頂を迎えてしまったようだ。 「うん。……ずっと、いきそうだったのに、我慢してたの。でも……。もう、無理」 「そうだったんだ」 床に敷かれた布団に新吾が横たわり、上に乗った愛理が跨がる形になった。 「だから、こんな……。お馬さんに乗っかるような恰好で、新吾の……を。目一杯、出し入れさせて……。いかせてほしいの」 「いいよ。愛理の気が済むまで動いて。……途中で堪らなくなって出しちゃったら、その時はごめんね」 「ううん。あたしだけじゃなくて、新吾も気持ち良くなってほしい。だから、体、動かすね」 そうして愛理主導の、騎乗位による交わりがスタートする。 「はあっ、はあっ。……あ、はっ。はっ……はっ。はふっ……んっ。あ、だめ……もう、また……いっちゃ」 白いスカートに隠された中では、べっとりとした愛液がしたたり落ちては、二人の体を濡らしていた。 「あ、あ、あ。気持ちいい、気持ちいいぃ……。あぅっはぅんっはっあっんあっあっはっぁ……っくぅ」 「愛理の腰のふり方、エッチ過ぎるよ」 普段と変わらない制服姿のクラスメイト。そして、新吾にとって最愛の人。誰からも才媛と認められている少女が今、新吾の上ではしたなく喘ぎ声を漏らしながら、腰をくねらせている。何度も気持ちいいと、今の心情を暴露しながら乱れてよがる。 「普段の……学校の時と、全然違うよね。してる時の愛理は」 「ううん。これも、本当のあたし。そんな想像をしてほしいから、だから……制服のまましてって言ったの」 「そうなんだ」 「あっ。はああっ。……学校にいる時だって……こんな風に、新吾とエッチなことしたいなって、しょっちゅう思ってる」 ぬちゅぬちゅと、結合部が擦れる音が響く。 「信じられないでしょ? 優等生なんかじゃない。エッチな女の子。それがあたし」 「愛理。……それじゃ、もっとエッチな言葉とか、言ってみてくれないかな」 「え? ど、どんな?」 「考えてみて」 「う、うん。……えっと。じゃあ、その。お……お○んちん。……とか」 「うん。それが、愛理の中でどうなってるとかさ。どんな感じがするか、とかさ。具体的に」 「……。新吾のお○んちん。大っきくて、あたしの……中。えっと……お、お○んこと、擦れて……熱い」 たどたどしい口調で、だけど段々と慣れてくる。 「新吾ぉ。ねぇ、想像してみて……。普段の、意地っ張りなあたしのことを。あんな風にしているけど、本当はこんなエッチが大好きな……はしたない女の子なのよ。盛りのついた雌だって言われても、仕方がないくらい」 「普段の愛理も、今のエッチな愛理も、大好きだよ」 「んっ。……もう。優しいんだから」 愛理の華奢な体がしなる。新吾はいつしか愛理の腰を両手で掴んで揺さぶっていた。 「あっ。だめっ。んああっ!」 「また、いったでしょ?」 「う、うん。でも、今のはちょっとだけ……。軽めに」 「じゃあ、今度はいっぱいいっちゃってね」 「ん、んん……。だ、め……。あっ。新吾も、気持ち良くなって」 「なってるよ」 「本当に?」 「本当だよ。愛理の中、締め付けてきて堪らないんだから」 「だめ。中、じゃなくてお○んこって言って……」 「え? あ、うん。愛理のお○んこが締め付けてきて、最高に気持ちいいよ」 「そう。……あたしだけ恥ずかしい思いをさせるなんて、不公平よ。だから新吾も、そういう事、言って」 決して非難するわけでなく、甘えるように、ねだるように愛理は言った。 「うん。そうだね」 「そうよ」 …………
「あっ! はぁぁっ!」 立ったまま繋がる二人。愛理が手を着いているところはピカピカの姿見。いつしか制服を脱ぎ捨てた二人は、尚も互いを求め続けていた。 「は、ずかし……」 「それがいいなんて、愛理はエッチな娘だよね」 「だって……」 丸みを帯びていて、程よい大きさの胸がぷるぷると上下にふるえている。 「新吾に、してもらってるんだって。改めてわかって、嬉しくなっちゃうから……」 「そうだね」 「あっあっあっあひっ! んああっ!」 「愛理の肌、きれいだよ」 「あ、りがと。……あっはっ! そこ……。それ、いいの。んんっ!」 「うん。じゃあ、いっぱい突いちゃう」 「くあっあっあっあっあっ! だ、めええぇっ!」 「いっぱい突くたびに、愛理のお股がぬれぬれになっていくよ」 「だって……。気持ちいいんだもの……。ぱんぱんって、お尻に当ててもらうたびに……エッチな音がして。してもらってるんだって、わかるから」 愛理からのリクエストは確か……。 「動物らしくバックでしてほしい、だったよね」 「う、ん。んああっ! あひぃっ! へ、変態……よね。あたしは……」 「ううん。俺も、同じだから」 「う……。あ、ああああっ! だ、だめぇぇぇっ! で、ちゃううぅ……っ!」 「え? 愛理?」 「あ、あ、あーーーっ! う、ううう……。新吾が優しくするから……。出ちゃったじゃないのよぉ……」 「潮吹きってやつ?」 「そうよ……。お、お漏らしみたいなの……。出ちゃった……」 「部屋中がびちょびちょになっちゃいそうだよね」 「いやあっ! あっ!? し、新吾。本気でそうさせようとしてない?」 「うん。本気」 だから、動きを止めることはないとの新吾の意思表明。 「ああああっ! そんなっ! う、んあああああっ! だめええええっ! またいっちゃう! いっちゃって……出ちゃうううううっ! あひいいいいいっ! ああああああっ! 出てる! 出ちゃってる……っ!」 愛理は突然体を持ち上げられてしまい、そのまま滴が姿見目がけて飛び散っていく。羞恥のあまり、数秒間が永遠のように感じられる。 こうして愛理は否応無しに絶頂を迎えさせられてしまったのだった。 「あぁぁ……。もう、立ってられない……」 愛理は遂に足腰から力が抜けてしまい、ふにゃふにゃになってしまう。 「じゃあ、寝そべって。そのまま気持ち良くしてあげるから」 「あ……」 今度は正上位。新吾の体が覆い被さるように近付いてくる。そうしてすぐにまた、強烈な刺激が訪れる。 「はぅっ! あふっ! あっあっあっ!」 真上から杭を打ち込むように、新吾のものがねじ込まれていく。愛理は挿入の妨げにならないようにと、両足を大きく開いて受け入れる。暖かい温もりに汗がじんわりと込み上げて来る。愛情のいっぱいこもった交わりに、愛理は気持ち良くてたまらない。 「もっ……もっとぉ。もっと、してぇ。もっと激しく……。あぁぁっあっぁっ!」 もし……。もしも今、この人と結ばれたのが自分でなかったとしたら、と愛理は想像してしまう。親友の桜乃か、紗凪か、あるいは先輩のみうなどがその筆頭かもしれない。そういった愛理とも親しい面々の姿が思い浮かぶ。少しのボタンの掛け違いで、まったく異なった未来が存在するかもしれない。 「もっと、ぐりぐりってしてぇっ!」 きっとその人は今の自分のように新吾を求め、あるいは求められて、幸せなひとときを過ごす事になるに違いない。 「んあああああああっ! いくううううっ!」 でも、今はそんな訪れなかった世界の人には悪いけれど、大好きな人を独占できるという我が侭に、幸せを感じようと思う。……それにしても、どうしてそんな事を考えているのだろう。よりにもよって、大好きな人と交わっている今。 「あふぅぅぅ。んぁ、んくぅ。ん、ん。これ、いいの……。キスしながら、んん。ぺろぺろ、ちゅーちゅーってして……。お○んこにもお○んちん。ずにゅずにゅ、されてるの……」 呼吸が苦しくなるけれど、決して嫌じゃない。……何となく、変な事を考えてしまった理由がわかった気がする。きっと、自分以外の誰かと新吾が結ばれた世界。その世界に存在する自分に対して……自分は今、ものすごく幸せだよ、と言いたいのだろう。 「もっともっと……。ずこずこってしてぇぇぇっ! はうぅぅぅっ! あたしのお○んこにぃ、新吾の熱いお○んちん突き立ててえぇぇっ! ああんっ! 気持ちいいっ! お○んこ気持ちいいのぉぉっ! ま、またいっちゃううぅぅぅっ!」 普段の颯爽とした自分も、生真面目な態度も、お高くとまった生意気なところも、全部この人に捧げて壊してもらっている。そんな背徳感が愛理をまた、興奮させていく。 「あーあ。玄関、おしっこでびしょびしょにさせちゃって」 「だってぇぇぇ。新吾が、新吾があたしをイかせるから……。ひゃぅっ! ま、またっ! そんなっ! 強……くぅっ!」 乾いたコンクリートに、湿った跡が残る。 「そ、れに。これ、おしっこじゃないわよ。……お潮。え? 何!? そんなっ!」 新吾の提案に、愛理は耳を疑った。玄関のドアがそろそろと開かれ、愛理が外を覗かされる。そうして左右に誰もいないことを確認してから、二人揃って外に出た。 「んんーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 そのまま玄関のドアに両手をつかされて、背後から激しく攻め立てられる。ぱんぱん、ぱちんぱちん、ぎし、ぎし、と様々な音を立てては、快楽に酔いしれていく。 「あ、あ……あぁぁ……あぁ、ぁぁ! あぁぁっ! はぁぁぁぁっ!」 二人の求め合いは尚も終わらずに続いていく――。 ----------後書き----------
アニメで不遇だったメインヒロイン・愛理さんのリベンジてなことで一つ。 依存症にならない程度に求めまくる姿が思い浮かびました。
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