【二人のRestart】
鮮やかな夕焼けの色に染まった商店街。
「ねえねえ祐一君」
「何だ?」
その中をとっても楽しそうに腕を組んで歩くあゆと……身長差があるため、傍目からはあゆを引きずるように歩いていく祐一。
「祐一君にとってボクって、どんな女の子に見えるのかな〜?」
再会してから色々なことがあって。でも、それからまだ間もなくて。……だからか、あゆはとってもうきうきうっきうき状態だった。
「たい焼き食い逃げ犯」
で、うきうき状態のあゆを地獄へたたき落とすというか、きっぱりと断定するように言い切る祐一であった。
「うぐっ! あれは……たまたまだよ〜!」
「たまたまの割に二回も続いたよな」
「そ、それはそうだけど。でも違うもん! ボクは食い逃げ犯じゃないもん!」
ムキになって否定する。よほど食い逃げ犯扱いが嫌なのだろう。
「……そうかなぁ」
「とにかくボクは食い逃げ犯じゃないからね! ……食い逃げ犯以外で、祐一君にとってボクってどんな女の子に見える?」
改めて質問をし切り直したものの、すぐに。
「子供っぽい外見、っていうか行動も子供」
二度目の断定。
「うぐぅ……。ひどいよ祐一君。ボク……気にしてるのに」
「大丈夫だ。俺は子供が好きだから」
断言する祐一。
「祐一君。もしかして……変態さん?」
「……」
何も云わずにぽかっとあゆをこづく。
「うぐっ! ゆ、祐一君がぶった〜!」
「誤解を招くようなこと云うな! そういう意味での『好き』じゃない!」
「……でも、やっぱりボクは子供っぽいんだ。ショックだよ」
「大丈夫」
「どうして?」
「お前は自分を七年分若いと思え」
それを聞いてあゆはちょっとだけ嬉しそうになり。
「……それって。ボクの体はこれから大きくなる、ってことかな〜?」
「あるいは既に成長が止まってしまったという可能性も大いにあるな」
「うぐぅ〜っ!」
「だから大丈夫だって」
「どうして大丈夫なの〜!」
「そりゃお前。……小さければ服の布地が少なくて済むぞ。これからの時代は省エネスーツだ」
「全然大丈夫じゃないよ! それに、省エネスーツって何〜!」
「まぁ……小さければ家の天井が低くても大丈夫だから低予算で済むじゃないか。それこそ次世代のモビルスーツのようにな」
「わけわかんないよ! それに、全然大丈夫じゃないっていってるんだよ〜!」
ポカポカと祐一を叩いて抗議するのであった。
「ああ、わかったわかった。叩くな叩くな」
「祐一君……意地悪だよ」
「まあそういじけるな。よく云うだろう。好きが故にいじめてしまうという愛情表現が」
「そういうの、あんまり嬉しくないよ」
「ふむ。……まあ、真面目に云ってあゆは。……ボーイッシュ、という感じだな」
「ボーイッシュ?」
「男の子が作った酒のことだ」
「……??? そうなの?」
「そうなわけないだろう」
「もしかしてそれ、シャレ?」
もしかしなくても、シャレ。というよりも、駄洒落というやつだ。
「すごくハイセンスな駄洒落だろう? ボーイという洗練されたイングリッシュワードと酒という和風味あふれる漢字を『しゅ』と言い換えてアレンジした……」
「……全っ然面白くないよ! そういうのをおやじギャグっていうんだよっ!」
「怒ること無いだろう。真面目に考えたシャレなのに。それに、若々しい俺をおやじだなんてひどいじゃないか」
「ひどいのは祐一君だよっ!」
「俺のピュアで繊細な心は痛く傷つい……」
「知らないもん」
そういうことをいうだけで、真面目じゃないことがバレバレ。
「うぐ……。真面目に答えてくれないんだね……」
じわ〜っと涙目になるあゆ。
「あー、悪かった悪かった。だからそんな顔するな。ボーイッシュってのは、男の子みたいな女の子という意味だ。……いや、別にそれは馬鹿にしているわけじゃなくて。ほら、あゆはいつも自分のことをボク、といってるだろ? それに髪が短いし、スカートもはいてないし」
「……そう、なのかなぁ」
「天真爛漫だしな。まさに元気っこって感じだ」
「うーん。祐一君。……それって、喜んでもいいことなのかな?」
ちょっと複雑そう。
「さあな。良くも悪くもあゆはそういう感じの個性をもっていると思うぞ。逆に、そういうタイプの女の子が好きという奴も大勢いるからな」
「そうなんだ」
「そんなこと聞いてどうするんだ?」
「えっと。……ボク、このままでいいのかな〜って思って」
「何が?」
「ボクね。祐一君が好きな感じの女の子になりたいな、っていつも思うんだ」
「大丈夫だ。あゆはあゆだ。どんなあゆも俺の好きなあゆだ。お前はそんなこと気にしないでいいんだ」
「……ゆ、祐一君」
「何だよ?」
「どうしたの? すごく、優しいよ……」
「……」
無言であゆをぽかっと叩く。
「うぐっ! またぶった〜!」
「折角人が本気でシリアスモードだっつーのに余計なことを云うんじゃないわ」
「だって……。またふざけて云っているのかなって思ったから」
「悪かったな」
普段の行い故、信じてもらえない祐一であった。
「でも、そうなんだ。よかった」
「何が?」
「祐一君の周りには、ボクなんかよりずっと可愛い人がいっぱいだから。だから……怖かったんだよ」
「大丈夫。浮気は絶対しない」
「本当?」
「本当。でも、浮気もさせない」
「あは。浮気なんてしないよ〜」
「浮気したらたい焼き屋に出入り禁止」
「うぐっ! それは嫌だよ!」
「じゃあ、するな」
「うん。絶対に絶対にしないよ」
「まあでも。……いろんなあゆを見てみたいな、とは思うぞ」
「いろんなボクを?」
「ああ。髪型変えてみたりとか、伸ばしてみたりとか。あるいは服のイメージを変えてみたりとかな。今のあゆも勿論可愛いけど、イメチェンしたあゆも見てみたいっていうことだ」
「そうなんだ。じゃあボク、いめちぇんっていうのしてみるね」
「おう。期待せず待ってる」
「少しは期待してよ〜!」
そして、数日後のある日。
祐一の部屋にて。
「ゆ、祐一君。どうかな?」
「……」
「ボク、あんまりスカート好きじゃないんだけど。でも、お店の人にすすめられちゃって」
「……」
「どう……なの? 似合わない? 祐一君の好みじゃ、ないの?」
「……」
「うぐぅ。お願いだから何か云ってよ……」
「……」
「い、意地悪だよ。祐一君……」
無言の圧迫感に涙目になるあゆ。
「あゆ」
「何〜?」
「可愛いぞ」
「そ、そう?」
「ああ。思わず襲いかかりたくなるくらい可愛いぞ」
「嬉しいよ〜。……って。今、なんて云った!?」
「襲いかかりたくなるくらい可愛いと云った!」
そうして、容赦なくがばっと押し倒すのであった。
「うぐ〜〜〜! ゆ、祐一君何するの〜〜〜!」
「あゆ。俺のためにおめかししてくれて本当にありがとう。俺は今、とってもすごくかなり非常にうれしい」
何かが壊れた祐一であった。
「ど、どういたしまして。って、……は、放して〜〜〜!」
「今のあゆ。すごく可愛いぞ」
「あ、ありがとう。……って、放して〜〜〜!」
「あゆ。大好きだぞ」
「わ、わかったから。とにかく放して〜〜〜! 落ち着いてよ〜〜〜っ!」
「あゆ。……したくないのか?」
「そ、そういうわけじゃなくて! ……び、びっくりしたんだよ〜。とにかく落ち着いて祐一君!」
「……わかった。落ち着く」
ぱっとあゆを離す祐一。
「うぐぅ」
「で」
「……?」
「落ち着いたところで」
「う、うん」
「改めて、しようか」
真顔で云う。
「うぐっ!」
「やってやってやりまくろう」
「ゆ、祐一君……」
「尽き果てるまでやろう」
「うぅ……。そんなこと、大きな声で云わないで」
「わかった。じゃあ、小さな声で」
あゆの耳元でささやき始める。
「しようしようしよう。尽き果てるまでがっつんがっつんやってやってやりまくろう。太陽が黄色く見えるようになるまでやりまくろう」
「う、うぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
もはやささやきというより、単なる嫌がらせにしか見えない。
「あゆ。……本気でしたくないのか?」
「そ、そういうわけじゃないよ〜。……そうじゃなくて……は、恥ずかしいんだよ」
「わかった。明かり消すから大丈夫。といっても今は昼だから消しても変わらんけど」
「うぐぅぅ……。だ、だからあの……えっと、その。祐一君!」
云いたいことがうまくいえなくて。
「……ごめん。俺が軽率だった。怒ったか?」
「あ……お、怒ってないよ。そうじゃなくて……イキナリでびっくりしたから」
「そうだよな。……するからにはもっと優しくしないと嫌だよな」
「うぐっ! 祐一君〜〜〜っ!」
ぎゅむっと抱き締めて、あゆの頭をなでなでする祐一。
「大丈夫。ちゃんと優しくするから」
「な、何が大丈夫なの〜!」
で、結局……。
「うぐ……。どうしてこうなるの……」
ベッドの上に押し倒されたあゆ。うぐうぐいいながらいじけていた。
「あゆ。……可愛いぞ」
「……」
「コレが本当のまな板の上のあゆ」
「なにいってんだかわけわかんないよ……」
「でも、本当に肌綺麗だよな。みずみずしくて思わずさわってみたくなるぞ」
「嬉しい、けど。なんか違う……」
「というわけで、かもーん」
「かもーんって。ボク、どうすればいいかわかんない……」
明らかに戸惑っているあゆ。
「そうか。じゃあ、俺が手取り足取りリードしてやろう。ほれほれ」
ぐっ! いきなり強く抱き締められて。
「ゆ、祐一く……。うぐっ! うぐ〜〜〜!」
そして突然キスされて唇を奪われて、驚いて目を見開く。
「キス嫌いなのか?」
「き、嫌いじゃないけどびっくりしたんだよ〜! 恥ずかしいよ……」
「俺は好きだけどな。大好きなあゆとのキスだし」
「そういうこと……面と向かって云わないで。恥ずかしすぎるよ」
「だって、俺があゆのことを大好きなのは本気だし本当だし、面と向かって大好きとくらいいったっていいじゃないか。大好きな人の前で大好きと云うくらい」
「うぐぅぅ……。わかってるから何度も云わないでよぉ〜! こそばゆいんだよぉ〜!」
そして祐一はまた、困りまくって恥ずかしがりまくってもいてテンパってもいるあゆを引き寄せてキスをして。
「うぐぅ〜〜〜! んぐ〜〜〜! けほっけほっ。し、舌……絡めないでっ!」
「これはディープキスというとてもありがたいものだが。嫌か?」
「そ、そんなことないけどでもでも……。へ、変な気持ちだよ……。くすぐったくて……。えっちすぎるよ……」
「世間一般ではそれは気持ちいいと表現される」
「……。そ、そうなんだ」
「そして俺は、あゆの小さく可憐な唇を奪い取るように思う存分味わい、その心地よい温もりに……」
「そんなこと、口に出して説明しないで〜! 恥ずかしいんだよ〜〜!」
「それもそうだな。じゃあ、そろそろしよっか」
「……」
「俺の上に乗って」
「う、うん」
そして、ベッドに寝そべる祐一の上にまたがり……。
「乗っただけじゃだめだぞ。ちゃんとパンツも脱がないと」
「意地悪、だよ」
「……まあ、脱がなくてもパンツをずらせば入れられるから大丈夫」
「……ぬ、脱ぐよ」
「脱ぐときはちゃんと恥じらいながらな」
「もう充分恥ずかしいよっ!」
そしてあゆは祐一から目をそらし、顔を真っ赤にしながらスカートをまくり上げて、ためらいながら白い下着をおろしていった。
「……ぬ、脱いだよ」
するすると、ゆっくりと膝当たりまでおろしたところで祐一の方に向き直ると。
「俺も脱いだ」
「……うぐっ!」
祐一も局部丸出しになっていた。
「そんなに驚くなよ。二度目だろ?」
「だ、だって。あの時は突然で……よく見てなかったもん……」
「じゃあ、今回は落ち着いているからじっくりみられるな」
「み、みたくないよ! そんなの」
「……そういうこというと本気で傷つくぞ」
「あ、ご……ごめんね。そ……そういう意味じゃなくて。ボク、びっくりしちゃって」
「ま、これをこれからあゆの中に入れるわけだ」
「……」
「まだ回数少ないからな。痛くないように自分のペースで入れな」
「……うん」
そして、再度祐一の上にまたがって……。
「い、入れるよ」
「おう」
自分の秘部に祐一の逸物をあてがい、ゆっくりと腰を落としていく。
「あゆのあそこ、綺麗だな」
「うぐっ!? み、みないでよ〜!」
「だって、大股開きしてるからくっきり見えるぞ。毛も薄いし」
「うぐ〜〜!」
いわれてびっくりしてあわてて引き抜いて、その弾みでベッドにすってんころりん。
「あのなぁ。今更恥ずかしがることないだろう?」
「そ、そうだけど。でもっ!」
「折角やるんだから、お互い身も心もさらけ出そうぜ。恥ずかしいのも今はお互い様だ」
「……うん」
そして、再び祐一の上にまたがって……。
「も、もう一度……入れるよ」
「おう。どんとこい!」
自分の秘部に祐一の逸物をあてがい、ゆっくりと腰を落としていこうとして。
「あゆのお尻の穴、丸見えだな」
「うぐっ!?」
「ほらほら、後ろに鏡あるだろ? ちっちゃいんだな〜」
そこには、お尻を突きだしたあゆの霰もない姿が。
「み、みないでそんなとこ。……って、放してよ〜〜!」
あゆはまた、祐一のものを引き抜こうとしたのだけど。今度はがっちりと押さえ込まれてしまって。
「だーかーら。今更恥ずかしがることないだろう」
「で、でも……。ボク、恥ずかしくて……」
「わーったよ。じゃ、今度は俺のをみせてやる」
「わっ! うぐぅ〜っ!」
今度は祐一の方から引き抜いて、あゆを仰向けに押し倒し。
「ゆ、祐一君……!」
「ほらほら。これが俺のナニだ」
「……」
あゆに覆い被さり……。目前に自分の逸物を突きだして見せつけた。
「……」
「気持ち悪いだろ?」
目を見開いて静止しているあゆ。
「そ、そんなこと……ない、よ」
「無理しないでもいいぞ」
「……」
まじまじと見つめて……。
「祐一君。……その。男の人って、みんなこういうの……付いてるの?」
「そうだ」
「で、でも。……いつもこんな大きいものつけてて……邪魔じゃないの?」
「普段はコンパクトにマウントされているから大丈夫」
「そ、そうなんだ……。でも、それじゃ……どういうときに大きくなるの?」
「そうだなぁ。えっちなこと考えたりすると大きくなる」
「……そう、なんだ。不思議……だね」
「ちなみに。今はあゆとえっちすることを考えててこうなった」
「ボクのこと考えて……。そうなんだ」
「ちなみに。これを女の子の口で優しくしゃぶってもらったりするという行為もあるぞ。とっても気持ちいいそうだ」
「……」
「ああ。あゆにやってくれなんて事は云ってないから心配するな」
「ううん。祐一君。……ボク、やってみる」
勇気を出して、決意したような表情で。
「マジか?」
「うん。……ボク、祐一君に気持ちいいことしてあげたい。ボク、これでも祐一君の彼女だもん。ボクだって女の子だもん」
「……そうか。っていうか、そうだよなぁ」
「?」
「あゆ。悪かったなぁ」
「……え?」
「考えてみれば、あゆには七年も空白の時間があったんだよな。……それなのにいきなりこんな事されちゃ、びっくりするよな」
「……あ。でも、嫌じゃないよ」
「あゆ。ありがとな」
「祐一君」
そして、祐一はあゆを起こして、抱きしめ合って優しくキスをして……。
…………
ベッドに腰掛けている祐一に跪くようにしているあゆ。
「歯を立てないようにくわえて。歯が当たると痛いから気をつけて」
「うん。わかったよ」
小さな口を目一杯大きく開いて、ゆっくりと飲み込むようにくわえこんで……。
「んく……」
「ゆっくりでいいから、な」
「うん……」
こわごわと少し唇が触れて……。
「やっぱ、嫌か?」
「だい……じょうぶ」
意を決して舌で触れた。
「うぐ……」
そのまま我慢して離さず、一気にくわえ込んだ。
「どうだ? 味は」
「うぅ……。にがしょっぱい……」
「はは。そっか」
軽くむせながら、行為を続けていくけれど。要領を得ていなくて。
「どうやれば、いいの?」
「……ん。そしたら、じゃあ舌で包みこんで。ぺろぺろ舐めて」
「うん」
一生懸命に愛撫する。
「んぐ……んぐ……。きもひいい、の?」
ちょっと苦しそうにしながら、くわえたまま声を出すあゆ。
「ぬおっ! 声が……響いてすごいぞ。そう……前後に動かして。そう、そのままでいいから。上手だぞ」
「うぅん。ん……んんぅ……」
くちゅくちゅと、祐一のものとあゆの口内とこすれる音が響く。
「う……。気持ちいい。あゆの口、暖かくて柔らかいな。とろとろして、とけちまいそう。上手上手。その調子で続けて」
「んぐ……んぐ……んぐ……」
上目遣いに祐一を見上げながら、行為を続ける。
「慣れてきたら少しずつ早く動かして。前後に」
「うん……。ん……ん……。ん……ん……」
「うあ。すごい気持ちいい……。あゆ、頭動かすぞ」
「……」
無言で少し頷いて……。祐一は両手であゆの頭を軽く掴んで、前後に動かし。
「んぐっ……ん……ん……ん」
「お……おっ。やば……出そう……。あゆの口最高」
くちゅくちゅ、ずちゅずちゅ……。だんだんと動きが早まっていき。
「あ、やば。ティッシュの準備が……」
「……うぐ?」
そうしている間にもあゆの愛撫は激しくなっていき。
「あ……あ……やばい。出ちまう! あゆ、離して!」
何のことかわからず、きょとんとした表情のまま愛撫を続けていき。
「ん、ん……んぐ、んぐ……。んっ!? ん、んぐぐ〜〜〜っ!」
当然の事ながら間に合わず、ずにゅっと引き抜いた瞬間……。
「けほっけほっ! こ、これ……何……!? うぐぅ〜〜〜っ!?」
驚きまくるあゆ。
「ああ……。間に合わなかった」
あゆの顔に、思いっきり射精していた。
「う、うぐ〜〜!? ゆ、祐一君っ!? これ何!?」
白くて濃いものがべっとりとあゆの可愛い顔を汚して、祐一は申し訳なさそうにいった。
「赤ちゃんの元」
「そ……そうなの?」
「これを出す瞬間が一番気持ちいいんだ」
「……そうなんだ。じゃあ、ボクの口、気持ちよかったの?」
「最高に。またしてくれよな」
「よかった。ボク、嬉しいよ」
こびりついた精液を気にしながらも、笑顔を見せる。
…………
「で。今度はあゆのをみせてくれよな。俺のを見せたんだから」
「う、うん」
今度は逆にあゆがベッドの上に腰掛けて。
「うぐ……」
むき出しになった下半身を恥じらいながら足を開いていき。
「あゆ」
「……何?」
「着たままって、何かえろいな」
「そんなこと、云わないで……」
「スカートって、こういうとき便利だよな」
「うぐ……。やっぱり、意地悪……」
あまりにも恥ずかしくて、涙目になりながら抗議するけど。
「足。もっと開いて」
そんなあゆに対して、食い入るように見つめる祐一。
「……」
そして……。
「う……ぐ。開いた……よ」
大股開きになったあゆ。
「綺麗だな。あゆの恥ずかしいところは」
「……」
あゆは終始無言。
「綺麗なピンク色だぞ。ひらひらしてるし。こういうのをサーモンピンクっていうんだろうな」
「……」
「でも、もっとよく見てみたいな」
「……え?」
「あゆのあそこ、指で開いて見せてくれ」
「祐一君……。いじわる……」
そして、指で薄い皮を開いて見せる。なまめかしい部分がさらに奥まで露になり、緊張で少しだけひくひくしているのが見える。
「あゆ」
「……何? ボク……もう……。恥ずかしくて顔が燃えちゃいそう……」
「そろそろ、しようか」
「……うん」
涙目のあゆに、ご褒美のキス。
「……」
あゆは仰向けに寝そべる祐一に腰掛けるようにして、秘部にあてがって。
「うぐ……。祐一君……ボク……」
「痛くないように自分のペースで入れろ」
「う、ん……」
ず、ず……。ゆっくりとゆっくりと入り込んできて。
「あ……ぐ。ボク……うぐ……ぐ……」
「痛いのか?」
「ううん。……あまり痛くは……ないけど。ボク……苦しくて」
ず、ず……ず、ず……と、ゆっくり。それでも、ものすごい圧迫感に顔をしかめる。
「もっと力を抜いて。あゆの中、きつい」
「うん……」
その間もゆっくりと入っていき、やがて……入りきった。
「うぐぅ〜……。ゆういちく……ん……ボク……ボク」
「よしよし。全部入ったな」
二人はつながったまま抱きしめ合って、しばらくそのままでいた。祐一は、荒い息を吐き苦しそうなあゆの頭を撫でてやり。
「じゃあ、今度はゆっくりと動くんだ」
「やってみる……。動く……よ」
ず、ず……ず、ず……。一生懸命に腰を上下させるけれど。
「あ……ぐぅ」
思ったようには動けず、すぐに動きを止めてしまう。
「ぼ……く。うぐ……ぐ……」
少し動いただけですごく辛そうなあゆ。
「ボク……もう、だめ」
「あゆ。つらいか?」
「ぼ、ボク。……このままじゃおかしくなっちゃう」
あまりの圧迫感に、あゆは耐えきれなくなり。
「祐一君お願い。ボクをめちゃくちゃにして……」
「痛くないのか?」
「うん……。痛くはないから。大丈夫だから。祐一君が好きなように、思いっきりして……。じゃないとボク……」
「わかった」
二人は抱きしめ合い、キスをしたままゆっくりと交じり合い。
「じゃあ、動くぞ」
「うん」
ず、ず……ず、ず……。下からゆっくりと突き上げて。
「あっ……うぐっ!」
「あゆの中、暖かくて気持ちいいぞ。しまりもきついし。きゅうきゅう締め付けてくる」
「そ、そうなんだ。ボク。うれし……あっ!」
ゆっくりと、やがてずんずん速度を上げて……。祐一の上であゆが飛び跳ねているようにみえる。
「ゆ、祐一君っ! 激し……すぎ……うぐぅっ! うぐっ! うぐっ!」
ガクガクと揺さぶられ、必死に祐一にしがみつき。
「ボクもうだめっ! だめになっちゃう!」
「あゆ。やっぱりお尻の穴が丸見え」
ベッドの後ろに鏡があるのを忘れていて。
「えっ!? ……うぐぅっ! そんなとこ触っちゃだめぇっ!」
「ぐおおっ! 触っただけで締め付けがすごい!」
つんっと触っただけで、あゆはビクッと反応して、下半身に思いっきり力を入れてしまい。
「うぐ……ぐ……。ボク……ボク……あっ……くぅっ!」
華奢なあゆの体を思う存分揺さぶって、温もりを感じ合って。やがて……。
「うぐ……ぅっ!」
二人は抱きしめ合ったまま、絶頂を迎えた。
……
祐一はあゆを抱っこして……。
「ありがとな。あゆ」
「ううん……。ボクも……ちょっと、嬉しい」
優しく頭をなでなでされて、ちょっと赤くなるあゆ。
「また、しような」
「うん」
そして、その日から……
夕暮れ時の、あの場所……。そしてそこには、切り株に腰掛けている祐一と。
「ん……んぐ……ん、ん……」
ひざまづくようにして一生懸命に、祐一のものをくわえて愛撫するあゆがいた。
「あゆ。上手になったな。俺の調教が上手いから?」
「う……んん、ん……ん……ん。……くふっ。ちょうきょうって云わないで……」
にゅるんとくわえていたものを引き抜いて抗議。
「じゃあ、指導」
「……いいもん。……んく、んく……ん、ん……」
目を閉じて、必死に口を開けて……。
「うぐ……。祐一君の、大きい……」
にゅるんと口から出して、舌で愛撫をはじめて。
「気持ちいいよ。あゆの口」
「……」
恥ずかしそうに、真っ赤になる。
「ん……。そう、裏のすじもなめて。玉もなめて」
「うん……」
ぺろぺろと舌を出して、愛撫を続けて。
「ん、ん……。男の人って……。変……」
「そう?」
あの日から……祐一がしてもらいたくなったら、あゆにしてもらう。そんな風に抵抗感が消えていって。
「だって……。女の子の口で……その、おしゃぶりされて気持ちいいなんて」
「そう云うけど。気持ちいいんだから仕方ないじゃないか」
そういって、再度くわえさせて。
「でも、すんごい恥ずかしい行為には違いないな」
「んぐぐ……」
「あゆは可愛い顔して、自分の小さな口に男の人のでっかいものをくわえ込んでおしゃぶりして、舌と唇で必死にいかせよーとしている。と」
「……」
とっても意地悪に、どれだけ恥ずかしい行為をしているか、とあゆに思い知らせる祐一。
「でも、気持ちいいからいいけどさ」
そして、立ち上がって……。
「あゆ。そろそろいくよ?」
「う……ん」
上目遣いで、ちょっと苦しそうに頷いて。
「……んぐ、んぐ……うぅん」
祐一はあゆの頭を掴んで、前後に動かして……。だんだん早くなっていき……。
「ん……。やっぱ、あゆの口は気持ちいいな……」
くちゅくちゅ、ずちゅずちゅ……。あゆの口内を思う存分かき回し、温もりを味わって……。
「んぐぐぅっ!」
「そろそろ、出すぞ……」
「う、ん……」
やがて……。
「んぐ……っ! んぐっ!」
たっぷりと、あゆの口内へ射精した。
「けほっ……けほっ……うぅ……」
そしてあゆはそれを迷うことなく、ゴクンと全部飲み干した。
「うぅぅ。やっぱりにがしょっぱいよぉ……」
「我慢だ」
迷わず飲み干したのには理由があって。
数日前に、同じようにえっちをしたときに。
「コレは栄養分がとっても豊富で、飲むと大きくなるんだぞ。いろいろと」
「そ、そうなんだ?」
「うん。だから、たっぷりと飲ませてやろう」
嘘である。……もしかすると本当なのかもしれないけれど、祐一はかなり適当に云ったのだが、純真なあゆは完全に信じてしまったのだ。
そういうわけで、祐一の嘘八百を信じたあゆは、全部飲み干しちゃって。
「さて。じゃ、ご褒美に」
「うぐっ……」
祐一は手早くあゆが着ているスカートをたくし上げて、パンツをおろして。
「やっぱりスカートって便利だな。いつでもどこでもすぐえっち可」
「うぐぅ。えっちのために着てるわけじゃないのに……」
うぐうぐいじけてるあゆを木に捕まらせて……。
「入れるぞー。よっ……と」
「あっ……うぐっ!」
ズンッと……バックから、一気に挿入。
「お空の下でずこずこ入れられる気分はどうだ?」
「そ、そういうこと云わないでっ! 恥ずかしいんだから! 云い方がえっちすぎるよぉっ!」
ガクガクと振り回されるあゆ。
「いやいや。実際のところ、俺はあゆを恥ずかしがらせて楽しんでいるんだが」
「祐一君の意地悪〜〜〜っ!」
「っていうか、入れる前からぬれぬれのとろとろのびしょびしょって。あゆ、実はお口でしていて感じてた?」
「知らないもん!」
二人はぎゃあぎゃあと喚きながら。
「ほらほらあゆ。静かにして、耳を澄ませてみな」
「……?」
静かな一帯には、ぱんぱんと祐一とあゆの体がぶつかり合う音だけが響いて……。
「ほら。ぱんぱんと云う音が聞こえる聞こえる」
「く、口に出していわないでよぉ〜〜〜っ!」
「何か、えっちな音だよな。生々しいっていうか。ほらほら、ぱんぱんぱんっと」
「うぐーーーーーっ! 意〜〜〜地〜〜〜悪〜〜〜!」
「ま、じゃあ。そろそろいこうか。目一杯感じさせてやる」
そして、一気に動きを早めて……。
「あっ……うぐっうぐっ! あっあっあっーーーーっ!」
このようにして
二人のノー天気で騒がしいえっちは、続いていくのだった。
でも、そういうところが
二人のRestart……。
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(後書き)
最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
突発的かつ、何の前触れもなくかなり久しぶりにあゆ単体のお話でした。あゆ話はホントにいつ以来かなー。
お話の狙いというか、今回どーいうお話を書こうかなーと思ったのかというと……。
成年誌。いわゆるえろ漫画等のよーな一話完結の軽〜く読めるお話、ということでした。単発の読み切りというような。
続きものとかシリーズ物とかとはちがって、普段色々書いてるような濃いものというかボリュームはないんちゃうかなと思ったりしてますです。
書いてて妙にテンション低かったし。……ああ、私が一気に書き上げたり仕上げるのは主に土日なのですが、その土日のテンションがここしばらくなぜだかホントにボロボロという惨状で、ちょっと悩まされてました。
個人的に、ここしばらくは創作のテンションが異様に高かったり低かったりとバランスが取れてなかったので、ちょいと時間かけてしまいました。
あゆ好きの方には気に入って、もらえる……かな? もらえたら嬉しいな。
もしよろしければ、こちらにご意見ご感想などをお寄せください。頂けるとみなるでぃ改のテンション、結構上がります。いやホントに。
それと、誤字脱字なども見つけたら遠慮無く報告お願いいたします。念入りにチェックしてはいるのですが、どうしても見落としてしまうこともあるのでして。
そんなわけで。次回をお楽しみに〜。