【里村茜】

茜「嫌です(T_T)」
まだ何にも云っていないんだが(--;;;)
茜「…絶対に嫌です(T_T)」
いやだから、あのね(--;;;;)
茜「…嫌なものは嫌です(T_T)」
……というわけで、二人♪ONE編ラスト、いってみよー!(--;;;;)

じろっ!

茜「…(T_T#)」
そんなに睨まないでよ(--;;;;;;)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇






























その日。彼女、里村茜は調子が悪かった…。
(…38度)
起き抜けに頭がぼーっとしてしまっているのはいつものこととしても、間断なく続く怠さは間違いなく風邪を引き込んでしまったのだと、彼女はすぐにわかった。
(痛っ)
時折ズキンと頭痛が走り、その度に彼女は痛みに身を屈める。そのため、トレードマークのおさげを手入れするのにも身が入らないでいた。
「でも…。いかなきゃ…」
自分にとって今日は、何よりも楽しい日であるから。
(浩平が待ってるから…)
恋人の折原浩平が待っているから。彼女は無理をしながらも家を出た。
(一週間も楽しみにしていたんですから…)
無理をしたのがいけなかったと、彼女はすぐに気付くことになる…。

…………

意外なことに、待ち合わせ場所には茜の方が早く着いていた。手持ち無沙汰ではあるが、こういう時間は嫌いではなかった。
「浩平」
「よう。早いな」
待ち合わせの場所に15分前に到着し、ベンチに腰掛けながら待っていると。すぐにお目当ての人がやってきた。
「…楽しみにしていましたから」
「そうか」
茜の服装は柔らかい布地の白を基調とした清楚なブラウスにスカート、お洒落なベレー帽。自分のお好みの服装を好きな人に見てもらいたいという一心で吟味したものだった。
「じゃあ、行こう」
「はい」

きゅっ

茜はさりげなく浩平の手を握ってから歩き始める。
(浩平の手…。暖かいです…)
いつもポーカーフェイスな彼女も、浩平に気付かれないように微笑んだ。
「どこに行く? といっても、商店街くらいしか面白そうなところなんてないんだけどな」
「…ワッフル」
「…またあの激甘ワッフルか?」
「はい」
うへ〜というように、少しうんざりしたような感じに苦笑する浩平。茜のいうワッフルとは普通の、『プレーン』と呼ばれるようなものとは違い、砂糖をまぶしたワッフルに練乳と蜂蜜がたっぷりとかかっているという、極めて甘い代物だったのである。
「浩平と一緒に食べたいです」
「……努力する」
浩平は甘党な方なのだが、そのワッフルだけは未だに攻略できずにいる。女の子の味覚…特に茜の味覚には、どうしても適わないのは努力のような現実で回避しうる問題ではないと、浩平には分かっていた。
「…まぁ、とりあえず行くか」
「はい」
あきらめたように浩平が云った瞬間。

ふらっ…

「あ、茜っ!」
ふらつき、倒れそうになった茜をとっさに抱き留める。
「お前、すごい熱だぞ! 茜っ! 茜っ!」
(…?)
心配した浩平が叫ぶ声が聞こえたような気がするが、ぼやけた意識の中では何を云っているか等はわかるはずも無かった。














* * * *















(…?)
いつからだろう? そう考えてみると、答えは『分からない』にたどり着く。けれども『気付く』という『カンカク』を自然と覚えていたのは、それほど前のことでは無いだろう。
(ここは、どこ?)
視界は未だにぼやけているものの、羽毛のようにふんわりと柔らかく暖かいものに包まれている感覚があった。干し終えたばかりの布団のように、暖かくてふわふわした心地よい感覚……。
(暖かい……です)

ぴた…

「ん…」
その感覚とは正反対の、ひんやりとした感覚が額に生じた。ぼやけながら見える風景は、どこかのリビングのようで。
「茜。気付いたか?」
「こう…へい?」
霧が晴れていくようにして、視界が開けていく。……完全に我に返ったとき、茜は自分が柔らかいソファーの上に寝かされていることに気付いた。ひんやりとした感覚は濡れタオルで、それを額に乗せてくれたのは。
「ふぅ…。よかった。気が付いてくれて…。ほっとしたよ」
「…?」
いまいち状況が飲み込めない茜に、浩平はほっとした表情をしながら優しく語りかける。
「風邪で倒れたんだよ、お前は。で、俺がおんぶしてウチまで連れてきたってわけだ」
「…そう」
悲しそうな表情は、楽しいデートを自分のせいで台無しにしてしまったのと、浩平に迷惑をかけてしまったことが理由であった。
「浩平」
「うん?」
「ありがとう」
真顔で云われて照れくさいのか、浩平は髪をかきながら。
「気にするな」
と、答えた。
「…軽かったしな。茜の体は。…それに、美少女をおんぶする機会なんて滅多にないしな」
軽口も相変わらずだが、茜はさらりとそれをかわして。
「浩平に助けられたの、二度目ですね」
「そうだな」
あのときも…。土砂降りの雨の中、浩平は絶望に支配されていた自分を助けてくれた。…そして今も。かけがえの無い大切な人に、何度も助けられた…。
「まあ、とりあえず。薬飲んだらもう少し休んどけ」
まだ小康状態になっただけだから、おとなしくしていた方がいい。浩平の思いやりに、茜は頷いた。
「はい」

…………

「さて…」
静かに眠る茜の横で、浩平は一人暇そうにしていた。
「することがねぇ」
テレビを見るにしても、休日の昼間など面白い番組があるわけでもなく。かといって、茜をおいて外出するわけにはいかない。
「う…ん…」
ソファーの上で僅かに寝返りを打つ茜。
「茜?」
ふと、浩平が茜を見ると…。
「暑いのか?」
茜の額には僅かに汗が浮かんでいて、呼吸も僅かに荒い。
「うーむ」
浩平は少し考えた。
「アイスノン持って来てやろう」
そうして、キッチンへと行き冷蔵庫を開けてみると。

ばたんっ!

「……ない」
お目当てのものは入っていなくて。
「っていうか、何でここにあるかなっ!」
何故か冷蔵庫の中にではなく、冷蔵庫の上に無造作に置かれていたのであった。
「……風邪引いたときすぐ使えるようじゃなきゃだめだろう。叔母さん」
やれやれといいながら、アイスノンを冷凍庫に入れる。……しかし、完全に凍るには数十分待たねばならないわけで。
「茜、大丈夫か?」
寝ているわけで返事はもちろんなく、小刻みにはぁはぁと聞こえる呼吸が、茜が苦しんでいることが分かる。

ふさっ

「ああ、毛布が落ちてる落ちてる」
暑いからか、自然と毛布を拒絶してしまい、ソファーの上から落としてしまった。
「かけ直さないと。……ん?」
「う…ん…」
僅かに身をよじる茜。…すると。

すっ

「おいおいおいおい茜お嬢さん」

すーすー……

自然にスカートがまくれ上がり、茜の健康的な太股が露わになる。
「…なんって目の保養になる格好をしておられるのですか。貴女はっ!」
浩平は慌てて茜のスカートを元に戻そうとするが。
「………見えそうでいて見えない。これって、なまじ見えるよりも刺激的だと思うのは俺だけだろうかな? チラリズムの美学とはかくあるべきかな」
スカートを戻して毛布をかけ直そうとして、でも、男の本能としては『見ていたい』ので、硬直した状態になっていた。
「………しかぁし。こういう状況でそういうことをするというのは、男という以前に、人間としていかがなことかとも思われるが」
人間として道に外れた行為と理解してはいるものの、男としての本能という極めて当然なものに左右され、浩平は逡巡していた。
「…暑かったら、脱いじゃえばいいんだよ。そうだよ、うん。それが自然の摂理ってやつだよ、うん」
結局のところ、後者の本能が勝ったようである。…そうして邪な決心をしつつ、狼が美少女に手をかけようとした瞬間。
「こうへ……い」

びくっ!

「すすすすすすすっ!!!!! すみませんすみませんすみませんんんんっ!!!!! ごめんなさいいいいいっ!!!!!」
陸に打ち上げられた魚がはねるかのように大げさに驚き、ひたすら謝り続ける。
「………茜?」
「…」
しかし、単なる寝言だったようで。
「び……びっくりした。……はふ〜」
心の底から安心して脱力する。
「………そーだよな。やっぱり、こういうのは卑怯だよな。日本男児にあるまじき行為だよな」
びっくりした反動で我に返り、欲望をとりあえずは押さえつけることに成功し。
「暑いのはわかるけど、かといって冷えたりしたら悪化するだけだからな。…そんなわけだから、毛布かけなおすぞ」

ふさっ

優しく、病に倒れた恋人に毛布を掛けてあげる。…と。
「……浩平」
「な、なんだ茜。起きてたのか?」
寝ぼけ眼ながら、茜は僅かに目を覚ましたようで。
「いえ、今起きただけです。…毛布、かけ直してくれたんですね」
「あ、ああ。まあ、な」
茜は浩平の男性的な逡巡など知らないようで。
「ありがとう」
小さい声だけど、心の底から感謝を込めた一言が邪な妄想にふけっていた浩平をざくざくと突き刺す。
「いいよ。それより、早く治してくれよ」

こくん

優しい浩平に、素直に甘える茜。
「ああ、とりあえず買い置きのワッフルでも暖めておく。食うか?」
「はい」
「山葉堂のワッフルほど美味くないけど、何かかけるか?」
「…蜂蜜がいいです」
わかった、と言い残して浩平はキッチンへと向かった。
(浩平…。優しいです)
柔らかい毛布で顔半分を覆い、熱とは違う理由で火照った姿を隠す。
(…)
そうして、暖かい優しさに包まれながら…少しずつうつらうつらしてきて、やがて…。
「茜〜。持ってきたぞ。……って、あら」
再びスースーと穏やかな寝息を立てて、眠りに落ちていた。















* * * *















「浩平」
後ろ姿の恋人を見つけて、呼び止めるけれど。
「浩平」
彼はそれに気付かずに歩いていこうとする。
「待ってください。浩平」
早足の彼を必死に追いかけて、その名を叫んで…。
「浩平。聞こえないんですか!」

ぎゅっ!

「浩平っ!」
遂に、腕を取って振り向かせようとする。
「あっ」
腕をつかんだ瞬間、彼の姿は霧が晴れるように消え去って…。
「そん…な」
『永遠』に会えなくなる。……いつか感じた気持ちにまた、出会ってしまった。
「い…いやああああっ!」
うずくまり、泣きじゃくっても…。大切な人は絶対に戻ってこないと、身にしみて理解してしまっている…。
「茜?」
「嫌です! そんなのっ!」
「どうした?」
やり場のない悲しみに、泣き叫び…。
「……あ」
ふと、顔を覆っていた手を離すと。
「こう…へい」
「悪い夢見たのか? とにかく落ち着けよ」
「う……うぅ………」
目の前には、自分が一番会いたかった人がいた。
「浩平っ! う、うっ…」
普段の無口な彼女は、変わり果てたように泣きじゃくり、浩平を抱きしめた。
「こう…へい」
「はいはい。何だ?」
「私を…抱いて……ください」
今はどうしても、温もりが欲しいから。
「じゃないと私……。怖くて……。浩平が…いなくなってしまう夢を見て……」
あまり感情を露わにしない茜が、むき出しの感情を浩平にぶつけてきた。
「だから…。お願いです…」
縋り付くような眼差しに浩平は、愛しさと、何が何でも守ってあげたいという欲求に捕らわれた。
「茜」
「浩平…」

す…

深く、長い…キス。
「ごめんな…。でも、もうお前を一人になんてしない」
もう、いなくなったりしないと。おびえる彼女を包み込むように微笑んで…。
「…あ」
浩平は茜を優しくソファーに押し倒した。
「茜…」
「ん…。こうへ…い」

ちゅ…ちゅ………ちゅ………

執拗なまでに濃厚なキスの嵐を、浩平は茜にぶつけた。
「…ん…ん……。んふぅ……ん……んん………」

ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………

互いに舌を絡ませ合わせ、熱い吐息を感じ合う。
「あふぅ……。こうへ……だめ…で……す…。あっ……」
舌の下部を転がされるように愛撫され、茜はもだえる。

ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………ぴちゃぴちゃ………

「……浩平。蜂蜜の味が、しま……す」
「ん…。さっき、ワッフルに蜂蜜つけて食ってたからな」
優しくて、甘い甘い蜂蜜味のキス。その心地よさに茜は、夢見心地になっていく…。

ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ……

「はふっ。あふっ……ぁ…ぁぁ……」
二人の舌が絡み合い、透明な糸を引き……。濃厚なキスによって…だんだんと、茜の身体から力が抜けていった。
「茜…。可愛い…」

ちゅっ…ちゅ………

「はふっ! こ、浩平……。だめ、です……はぅっ!」
小刻みに荒い息をたてる茜の首筋を、優しくキスすると、茜は震えながら甘い声を出した。
「体中にキスしたい」

ちゅっ…ちゅっ…

「はぅっ! あっあっ……く、くすぐったい…です……」
唇、頬…額…首筋………。優しく、だけど執拗に…キスの攻めを与える。
「ここは、どう?」

ちゅっ!

「きゃうっ!」
浩平は、茜が来ている白いブラウスのボタンをおなかのところだけ外して、露わになった小さなおへそに舌を這わせた。
「浩平……えっち、です……あ…んっ」
「じゃあやめる?」
そうして、愛撫をやめようとすると…。
「意地悪しないでください。浩平……」
拗ねたように、目尻に涙をためる。
「ごめん。……でも、茜も感じて欲しいんだよ」

ちゅっ…ちゅっ……

「あふぅっ! あっあっ……ああんっ!」
おへそとおなかを愛撫する…。
「もっともっと感じて、可愛い声聞かせて」

ぐっ!

「こ、浩平っ! そんなっ!」
浩平は茜のスカートをまくり上げてから両膝が肩に付くくらい折り曲げ…。
「こんな格好、嫌ですっ! こうへっ……ああっ!」
お尻を持ち上げてからソファーの柔らかい背もたれに固定した。
「茜。いい格好だよ」
「…」
「こういう格好って、まんぐり返しなんて云うんだけどね」
でんぐり返ししたような格好にされた茜は、真っ赤になりながら視線を逸らすだけ。

ちゅっ…

「っ!」
浩平は下着の上から茜の秘部を舌でなぞるように愛撫した。
「やっ…ぁ。……嫌……です……っ!」

ちゅっ…ちゅっ………づっ! ちゅっ…ちゅっ………づっ! ちゅっ…ちゅっ………づっ! ちゅっ…ちゅっ………づっ! 

舌で愛撫するだけでなく、指を使って刺激し始めた。…突いたり、指先でこね回したり…ひだひだをなぞったり。
「はふぅ! あっ…ふっ! はずか…しい……ですっ!」
浩平の唾液と茜の愛液とで、白いレースの下着は少しずつしっとりと濡れていき。薄い毛が僅かにシャリシャリという感じを出していく。
「染みてきたな」
「嫌っ! 云わないで……ください。そんなこと……」

ぷちゅっ!

「ひはっ!」
浩平は僅かに膨らんだ突起を見つけ、舌で突き唇でくわえ込んだ。
「あっ!」
「もう、ここの形がくっきりと見えるよ」

つっつっつ………つっつっつっつっ……つつっ

下着の上から執拗に突いて、綺麗なピンク色のヒダヒダを皮を剥くように開いていって…。
「やっああっ! いやあっ! こうへいっ! そんな恥ずかしいこと、だめ…ですぅぅっ!」
もちろん浩平はやめるはずなどなく。

ぷちゅっ♪

「くふっ! こうへ………ぃ………」
やがて、レースの下着が保水力の限界を超え、幾筋かの水滴がお腹を伝って落ちていく。

ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…

「だ、だめっ! はぁぁっ! あっあっ! ああーーーーっ!」
堪えきれなくなった茜が、せっぱ詰まったような声を上げる。
「いいよ。…いっちゃいな」
「ああっ! あっ…んっ!」
その様子を見た浩平が、さらに愛撫の速度を速める。

ちゅるっちゅるっちゅるっ…ちゅるっちゅるっちゅるっ…ちゅるっちゅるっちゅるっ…ちゅるっちゅるっちゅるっ…

「ああっ! あああっ! ああっあああああーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
茜が達した瞬間、洪水のような愛液が流れ落ち…ソファーと茜の身体を濡らしていった。
「……茜」
「はぁっ…はぅっ……あふぅぅ……」
息も絶え絶えの茜に、浩平は。
「指…舐めて」
茜の愛液でべとべとになった指。
「は…い」

ちゅぷ……

茜は従順に、愛おしそうに浩平の指をしゃぶって、汚れを落とした…。















* * * *















服を床に脱ぎ捨てた二人は、ソファーで抱き合うようにして横になっていた。
「茜の胸って綺麗だな」
「そんなこと。嬉しく無い…です」
けれど、意地悪な浩平は…茜をからかって楽しむ。
「今更云うけど。…茜って、本当にお洒落だよな」
「…」
それは、貴方のためにです…。そう思いながらも、恥ずかしさを堪える。
「服、可愛いし。ブラも、こんな可愛いものだし」
からかうように笑いながら、リボンの着いたブラを手で弄ぶ。
「私は、好きなものを着ているだけですから」
「うん。…そうだと思った」
別に、意図的にそういう服を着ているわけではなく、茜にとってそれは至極自然のものだった。
「俺は、茜のそんなところが大好きだよ」
「…」

ちゅ…♪

視線を逸らそうとした茜の唇を逃さず奪う。
「見かけによらずシャイなところもね」
茜は、完全にペースを奪われてしまった。
「可愛いよ。茜」
「何度も云われると…恥ずかしいです」
少し頬を赤らめて、視線を逸らす。

ふさ…ふさ…

「くすぐったいです」
「肌白くて綺麗だし。…乳首も綺麗なピンク色だし」
にやにやして、少し意地悪に云う浩平。
「…」
茜は無言のまま、あらぬ方向を向いてしまった。
「茜」

ちゅっ…

「浩平…。…んふ…ぅ」

ちゅる…ちゅるるっ……ちゅぱっ……

浩平は、茜の乳房を揉みながら…先端の小さな突起に吸い付いた。
「赤ちゃん……みたいです」
「ん……ん……」
愛しそうに、気持ちよさそうに…茜の乳首を口内に含み、吸い付き…舌で転がす。
「ミルク出してくれよ。茜」
「…無理……です」
「あんなに甘い練乳蜂蜜ワッフルいっぱい食べてるってのに?」

ちゅるるっ…ちゅるるっ…

「ん…ふ……ぅ……っ。あふっ……」
執拗に両方の乳房を吸われて、甘い声を上げながら耐える。
「…」
ふと、浩平は何かを思い立ち。
「浩平…。それは」
「そ。茜の大好きな甘い甘い蜂蜜だ」
蜂蜜がいっぱいつまった瓶の蓋を開け…。

とろ〜……にちゃ…にちゃ……にちゃ……っ

「あ…。冷たいです…」
茜の白い乳房へ落としていくと、すぐに肌がぬるぬるになり…。少し赤くなった乳首も、鮮やかに光っていく。

ちゅるるっ…! ちゅるるっ…! ちゅるるっ…! ちゅるるっ…! ちゅるるっ…! ちゅるるっ…! ちゅるるっ…!

「はふうっ! こうへ……はうっ!」
味わいながら、強烈な愛撫を加えていく。
「茜…。気持ちいい?」
「あっ…熱い…ですっ!」

きゅっきゅっ…! ぎゅっ!

桜色の乳首はツンと立ち、吸われていない方は浩平の人差し指と親指でこね回されていた。
「浩平……。私、変な気持ち…です」
ソファーが汚れるからフローリングの床の上にバスタオルをしいて横たわらせ、茜の身体に蜂蜜を塗っていく。
「甘いものが好きなんだろ。なら、気持ちいいはずだろ?」

つ…つつー……つつー……

「ふ…くぅっ」
足…太股…お尻……お腹…おへそ……背中………。そして、胸……。
「も……も…お……だめ…です。耐えられな……いっ!」

ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…

愛撫の嵐はあまりの快感をもたらし、茜は堪えきれずぽろぽろと涙をこぼしながら哀願する。
「だ…め……え。いっちゃ………う……きゃううっ!」

びくっびくっびくっ!

陸に打ち上げられた魚が跳ねるようにして、茜はビクッと震え……。荒い呼吸をしながら、床に横たわった。
「はぁっはぁっ……こうへ…ぃ。……も、もぉ……許してくださ…ぃ。私…私……おかしくなってしまいます……」
いじらしい茜を見て、浩平は…。

ぐっ!

茜の痴態を見て、浩平は自分を押さえられなくなり…。
「茜、ごめんっ! 俺、もう…我慢できないっ!」
「ああっ! そんな!」

ずっ!

「くはあっ!」
バックから肉棒をあてがい、一気に貫いた。

ぱんっぱんっぱんっ!

「あっあっあっ! ああっ! こ、こうへいっ! こうへいっ!」
蜂蜜でぬるぬるになった腰をつかんで引き寄せて。

ずにゅっずにゅっ! ずちゅっずちゅっ! ずちゅんっずちゅんっ! ずにゅっずにゅっ! ずちゅっずちゅっ!

「あうっ! あっ…やあっ! こーへーっ!」
長いおさげを揺らしながら、激しく突かれる。

ぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっ!

肉体同士がぶつかり合う音がリビングに響きわたり、行為の激しさを物語る。
「浩平っ! 私……私……もうっ!」
「ま、まだっ!」

ふにゅっ! ぎゅううっ!

「あああっんっ!」
背中から、ふるると揺れる茜の乳房を握りつぶすように揉み…人差し指と親指で勃起した乳首をこね回しながら…。
「イクときは一緒だろ」
「は…いっ! ああっ! あっあっあっ! あああんっ! あんっあんっああんっ! あっあっああああーーーっ!」

ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ!

互いにべとべとになりながらも、ひたすら性行為を続ける。
「もっと腰使って!」
「はひぃっ!」

にちゃっにちゃっにちゃっにちゃっにちゃっにちゃっにちゃっにちゃっにちゃっにちゃっにちゃっにちゃっ!

そんな余裕などなく、ひたすら突かれに突かれ…。
「で……出るっ!」
浩平は射精前の快感に、背筋をビリッとしびれさせ必死に堪えながら、ピストン運動を繰り返す。それを感じ取った茜は。
「中にっ! 私の中に……出してくださ…いっ!」
「けどっ!」

ぱちゅんっ! ぱちゅんっ! ぱちゅんっ! ぱちゅんっ! ぱちゅんっ! ぱちゅんっ! ぱちゅんっ! ぱちゅんっ!

「大丈夫…っですから! 今日は…大丈夫な日……です…からっ! だから、遠慮しないで…くださっ! はああああうっ!」
「ぐうっ!!!! で……るっ!」

ぱぁんっ!

茜を突き飛ばすくらいに激しく突いた後……。浩平は堪えきれず……。

ドクッドクッ……

「あっ……ああっ! あっ! ………は、入って…きます。…浩平の……熱いの…が……」
「あか…ね」
ぺたりとうずくまる茜の秘部からは、愛液と共に浩平の精液が止めどなく流れ落ちて……。
「浩平……。ありがとう……」
温もりをくれてありがとうと呟き…。
「私が…綺麗にしますね」
「茜…」

くちゅ……くちゅ……

茜は、つい数秒前まで自分の中に入っていた肉棒を…。
「ん……ん……」
丁寧に優しく…愛撫していった……。















* * * *















「浩平」
「……あ、あれ?」
ふと、目を覚ますと。
「もしかして俺、ずっと眠っていた?」
「はい」
裸のままソファーで眠っていて、気が付いたら毛布が掛けられていた。
「浩平の寝顔、可愛かったですよ」
「あぅあぅあぅ……ッ。恥ずかしい〜!」
くす、と微笑みながら。
「これでおあいこです。…ホットチョコレート入れたので、飲みませんか?」
「あ、ああ。もらおう…」

ずずっ…

恥ずかしさを誤魔化すように、音をたててココアを飲み…。
「あ、まぁ…その件についてはとりあえず置いておくとして。…風邪はもう大丈夫なのか?」
「はい」
うなずき、ワンテンポ送れて…。
「浩平に、暖めてもらいましたから」
「ぶふぉっ! げほげほげほげほっ! な、な、なっ! …何いうんだよっ!!!!」
破壊力のある一言に、浩平はむせかえり…。















「……また、私を暖めてください」















恥ずかしそうな茜の一言が、また…。
「げふぅっ!」
浩平に、新たなむせ帰りを与えるのでした。















おしまい















◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(後書き)

茜「…(T_T#)」
さてさて、これにてONE編も完結〜♪( ̄▽ ̄)
茜「…(T_T#)」
このシリーズも長いものですが、何とか全員分達することができました。まずはめでたしめでたし( ̄▽ ̄;)
茜「…(T_T#)」
……あの、何か云って( ̄▽ ̄;;;;;;)
茜「嫌です(T_T#)」
い、嫌って云われても…( ̄▽ ̄;;;;;)
茜「絶対に嫌です(T_T#)」
ぐふっ! そ、それはそうとして。二人♪シリーズは、まだまだ続きます! 今度はAir編っす! お楽しみにっ!( ̄▽ ̄;;;;)
茜「…(T_T#)」