【遠野美凪】

美凪「……(--)」
……というわけで、やっとこさ美凪編です。えらい時間かかりましたが(--;;;)
美凪「熱く燃える情熱……(--)」
あのな(--;;;;)
美凪「……ぽ(--)」
……ま、いいや。いきましょ!(--;;;;)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇















華やかな縁日。



漆黒の闇に明るい光が浮かび上がり



威勢良く祭囃子(まつりばやし)が響き渡る。



浴衣を着た、艶やかな少女に、粋な男



二人はただ今、露天でお楽しみ中。
















ぴしっ! ……ぴしっ! …………ぴしっ!

僅かに間をおいて、だけど確実に『標的』を捕らえていく音がする。
「遠野。す、すごいな……」
それが原因で、あんぐりと開いた射的屋の親父の口から煙草が落ちそうになる。
「……」
『彼』に誉められたのを気にしているのかしていないのか。彼女はぼ〜っとしているようでいて、案外真剣なのかもしれないけれど、実際のところはどうだかわからない。無表情のままおもちゃの銃にコルクを詰めて、片目を閉じて狙いを定め……。

ぴしっ!

「……遠野さん。スナイパーカスタム」
ぼそっと、呟くように云って。
「狙撃手仕様なんかいっ!」
ぼけに対するつっこみをするのは男の担当。そんなことをしている側で。

びしっ!

「狙った獲物は逃しません」
また一つ、命中。
「……すげぇ」
今度は巨大なトロフィーを吹き飛ばしていたのであった。どうやってコルクのような軽い物体で重いトロフィーが飛ぶのかは、あえて突っ込まない方がいいのかもしれない。
「えっへん」
表情はあまり変わっていないけれど、結構嬉しそうでもある。黒く、艶のあるロングヘアに清純なリボン。そして、スラッとした長身に整った顔立ち。……誰が見ても、美少女という印象を抱くであろう彼女の名は、遠野美凪といった。
「でも、本当にすごいぞ」
それに対し、若干歳を食っていそうな男の方は国崎往人といった。二人はアンバランスに見えるけれど、恋人という仲だった。
「スナイパーですから」
もうどうにでもなれといわんばかりの表情で、露天の親父は景品を袋に詰めた。まさに、どっちゃり、という言葉がぴったりなほど、ゲットした景品は多くて数え切れなかった。
「そ、そうなのか?」

こくこく

うんうん、と頷く。
「……アーマーライト社の銃なら、もっとすごいです」
(どうすごいんだろうか?)
頷いてから彼女はふと、何かを考えて。
「国崎さん」
「何だ?」
云ってから、表情を少しこわばらせ。
「……用件を聞きましょうか」
「ヒットマン……なのか?」

こくこく

うんうん、と頷く。
どこをどう見てもそういうタイプではないのだが。
「……報酬は、スイス銀行にお願いします」
「あのな」
また、何かを考え込み。
「それと」
しみじみと、語り出す。
「スナイパーに惚れてはいけません」
「はぁ。そうなんですかい」
淡々と、だが確実に自分のペースでボケている。
「……すると」
「何だ」
また少し、何かを考え。
「国崎さんは、男スパイ」
「誰がじゃ!」
頬を赤らめる。
「スパイとスナイパーの恋……。禁断の恋……」
そして。
「……ぽ」
「ぽっ、云うな!」
「……」
何かを考えるたびにワンテンポ遅れるけれど、その割に行動はとても速い……。

すっ!

「……進呈。ぱちぱちぱち」
「な、何故っ!? 何故に今ここでお米券っ!?」
サラッと流すように封筒に入ったお米券を差し出す。
「今、わたしの背後に立ちましたから」
「……背後に立つとお米券を進呈されてしまうのか?」
「わたしの身体はマシーンと化しているのです。誰にも止められません」
「お米券を進呈するのを、か?」

こくこく

うんうんと、得意げに頷く。















そうして、どこかボケた会話が続いていくのであった。















「ちなみに。……依頼人の裏切りは絶対に許しません」
目を細めながら云う。
「どう、許さないんだ?」
往人は『裏切ると殺されるのか?』などと思ったのだが。

すっ!

「……遠野美凪さん引換券進呈。ぱちぱちぱち」
涼しい顔して(ある意味)過激な事をサラッと云う。
「なんだそりゃッ!」

びしっ!

突拍子も無い一言に、当然の事ながらツッコミを入れる。
「……切れ味抜群」
「俺はコレは何かと聞いている」
「遠野美凪さん引換券です」
「いや、だからあのな。そういうことを聞いているんじゃなくて。……っていうか、裏切ることにリスクは伴わないのか?」

ふるふる

頭を振りながら、また何かを考えて。
「心配ご無用です」
「何が?」
「遠野美凪さん引換券は、いつでも使用可能です」
「全然答えになっていないような気がするのだが……」
「ノープロブレムです」
「だから、あのな」
「無問題です」
「……」
何が問題無しなのだろうか。
「もしかしてもしかして……誘ってるのか?」
と、問う。
「……」
また何か、頭の中にイメージを浮かべたのか、頬に手を当てて。
「すると」
何故か頬を赤らめ。
「……国崎さんは、浴衣の帯を引っ張る悪代官」
「誰が悪代官だっ! っていうかどういう想像しているっ!」
恐らく、彼女の頭の中ではそのような行為が映像として流れているのであろう。
「良いではないか、良いではないか……と」
「いわん」
「帯をくるくると引っ張られてわたしは、あ〜れ〜。ごむたいな〜……と」
「せん」
「もっとちこう寄れといって。それ〜……と」
「しないというとる」
あくまでも冷静にツッコミを入れる往人。
「……残念」
「して欲しいのか?」
あきれ顔の往人。
「……何事も挑戦です」
「本気で云ってるのか?」
おいおいという感じの往人。
「……貴重な経験」
そしてまた、頬を赤らめて。
「……すると。新しいテクニカルスキル取得」
「で?」
「有名企業から引っ張りだこ」
もはや往人は完全に美凪の世界……『不思議ワールド』あるいは『遠野さんワールド』に引きずり込まれているようだった。
「これで就職活動も万全」
「おい。……さっきから何が云いたいんだよ!」
「……」

ぽんっ

云われて、ああそうかという表情になって手を打ち。
「では」
「?」
「ヨーヨー釣りをしましょう」
「何故っ!? 何故ここでヨーヨー釣りになるんだっ!?」
ひたすら脈絡がない会話が続く……。
「ヨーヨー釣りは、特殊なテクニカルスキル」
「いや……。確かにそうかもしれないけどな」
ちょっと哀しそうな表情になり。
「ヨーヨー釣り、お嫌いですか?」
「別に。好きでも嫌いでもない」
たまにしかできないものだから、そう答える。
「お上手ですか?」
「たぶんな。滅多にやるもんじゃないし、わからんけどな」
「すると。……国崎さんは、テクニシャン」
ぽっと頬を赤らめる。
「何で赤くなるっ! 今度は何を想像した何をっ! 俺の何がどうテクニシャンなんだっ!?」
……絶対に往人がペースをゆずられることはなさそうだ。
「燃えさかる一夜」
「人の話を聞けっ!」
「……ぽ」
目が、きらきらしている。
「おいっ!」

びしっ!

斜め四十五度のチョップ。
「なんちゃって。……冗談です」
「お前が云うと冗談に聞こえん」
「ナイスつっこみでした」
(……つっこんで欲しかったのか)
またまた何か思いついたようで。
「……国崎さんは、つっこみの達人?」
「お前と一緒にいると達人になってしまいそうだよ」

…………

などと言い合いながら、ヨーヨー釣りの露天の前。
「では、ヨーヨー釣りをします」
水槽の前にしゃがみ。
「ああ、好きなだけやれ」
「……」
また何かを考え込み。
「……賞品」
「ん?」
「優等賞には賞品です」
「賞品がなきゃやり甲斐がないと?」

こくこく

うんうんと頷く。
「わかったわかった。じゃあ、とにかくいっぱい取ってみろ。そしたら何でも云うこと聞いてやる」
「……」
それを聞いて、目を閉じてスゥっと息を吸い込んで。
「どうした?」
「遠野さん……スーパーモード」

ぴかっ!

静かな決意、というのだろうか。その瞬間、彼女の身体全体からオーラのようなものが湧き起こったのであった。
(……本気モード!?)
あまり表情は変わらないが、目の色が変わり、気合い十分になったような感じはする。
「いきます」
「あ、ああ……」








そして……








ずっしりという言葉がぴったりなほど、大量の水風船を抱え込む往人。
「どうしてこう……ぶっちゃけあり得ない事が現実に起こっているかな」
「えっへん」
僅か百円で、いっぱいゲットして得意げの遠野さん。
「なんで個数制限ないんだか……。露店の親父、泣いていたぞ」
「……テキ屋さんも、弱肉強食の時代」
腕いっぱいに抱え込んだ水風船は大きな葡萄のように見える。
「弱肉強食て、あのな。……お、おわっ! 落ちるっ!」
あまりにもゲットした数が多くて重く、つるつるすべって思わず落としそうになってしまって。
「……国崎さん」
「おわっおわっおわっ! お、落ちるっ!!!!」
そんな往人を見て、相変わらず美凪は冷静に。
「パスパス」
ちっちと手を振って、投げろと云う。
「どわぁっ!」
「キラーパスプリーズ、です」
けれど、既にパスする余裕など無く。
「のわっ!」
よろめく往人を押さえようとして、結果的に強く体当たりしてしまい。

ばしゃっ!

「あ……」
「……」
連鎖的に水風船が割れ、浴衣がびっしょりと濡れてしまう。
「……」
「……」
ぽたぽたと落ちる雫に、困った様子もなく。
「……水も滴るいい女」
「あのな。そういうこと自分で云うかなっ!」
「……ぽ」
「ぽっ、云うなっ!」
結構な視線に晒されているのに、本人はあまり気にしていないようだった。















そんなワケで















二人は、人目に付かない境内の裏にやってきたのだった。















辺りは薄暗く、すぐ側には松の森。そして、遠くの方に祭の灯りが僅かに見えて、森の向こうには海。そんな場所だった。
「っとにもう。落としちまっても良かったのに」
「キラーパス、失敗です」
ハンカチで拭こうとするけれど、びしょびしょになっていてとても拭ききれない。それに境内の裏の茂みというシチュエーションも相まって、かなりアヤシイ。……場所的には、涼しい風と、僅かに聞こえてくる潮騒がとても心地良いのだけれど。
「キラーパスの失敗は……カウンターのリスク」
美凪はふぅと溜息を付きそうな、そんな表情をしている。
「あのなぁ」
「でも。……スリル満点」
「お前。この状況を楽しんでないか?」
「……」
どうやら図星のようだ。
「マジか?」

こくこく

「よくわかったで賞」

すっ

進呈されるのは、もちろん……。
「こんな時にもお米券とは、なんというかムードぶち壊しだな」
「ビニールシートで防水加工されているから、中身は大丈夫」
とは、お米券の入った封筒の解説。
「そんなことどうでもいいわい! ……とにかく脱げ。風邪ひいちまうぞ」
往人がびしょ濡れの浴衣に手をかけようとすると。
「帯をくるくると、お殿様」
「しないっつーに!」
「……」
少し何かを考え。
「わたし。脱いだらすごいんです」
堂々と、大胆なことを呟く。
「確かにな。お前、スタイルすげぇいいよな」
「えっへん」
結構自信があるようだ。
「どうでもいいけど、もう少し恥らえ」
「……」
恥じらってはいるけれど、ペースは変わらないようだ。
「では。……これを使ってください」

すっ

『国崎さんに進呈です』といって渡された物は先程の『遠野美凪さん引換券』だった。
「これがあれば大丈夫」
往人は、何が大丈夫なんだよと心の中で思いながら。
「あのなお前。……ここでしたいのか?」
「ハードなのは、嫌いじゃありません」
とっても大胆なことを呟く。
「そうかいそうかい。それじゃ、お望み通りにしてやろう」
その瞬間、何かが吹っ切れた往人であった。
「人気のない境内の裏に連れて来られてあんなことやこんなことをされてしまいます……。悲劇のヒロイン……」
「何か、楽しそうだな」
絶対楽しんでるのだろう。エッチをしたくてしたくてしかたないと言う感じだ。淫乱とは違うけれど、そうなのだろう。
「……イッツショータイム」
「ええいっ! いいかげんにせいっ!」

ずるっ! ぐるぐるぐるっ!

「くるくるくる」
あくまでもボケボケな美凪に往人は業を煮やし、浴衣の帯を思いっきり引っ張った。
「いちいち云わないでよろしい!」

ぐるぐるぐるっ!

それに合わせてくるくる回る美凪。でも、全然動じて無く目を回してもいなくて。
「やっぱり、悪代官様」
「誰が悪代官様かっ!」
やがて帯が取れ、ハラリと浴衣の前がはだけ、白い肌が露わになる。
「下着着てないのかよ」
「ラインが見えますから」
「肌着だってあるだろう」
「……ベタつくから」
何か、こだわりがあるようだ。
「……しかしまぁ、ホントにスタイルいいよな」
往人は美凪の浴衣を完全に脱がして近くの枝に釣るし、ハンカチで拭きながら感心したように云う。
「えっへん」
褒められて、結構嬉しそう。
「モデルになれるんじゃないか?」
長身で華奢な身体は、胸とお尻が程良く膨らんでいて、腰はくびれていて……。
「……」
また、何かを考え込んで。
「裸のお付き合い」
「……は?」
素っ頓狂な声を上げてしまう。
「国崎さんも、脱いでください」
「何でそうなる?」

ふるふる

少しうつむいて、首を振り。
「不公平は、いけません」
自分だけ裸なのが不公平、といいたいようで。
「あのな」
「不公平税制は、不満の元……」
とか何とか訳の分からないことを呟いて。
「はぁ……。わかったわかった……」
幸いなことに、人が来るような場所でもないから、往人は浴衣の帯をゆるめて……。















…………















裸の往人を見て、美凪の第一声は。
「大きい……」
「そりゃどうも」
往人の大きなモノを見て、感心したように呟く。
「……ぽ」
「あのな」
そして、それを見てやる気が出たのか……。
「わたし、はりきっちゃいます」
美凪は手を頬に当て、とうっとりとした状態になって
「なに『きらめき遠野さんモード』になってんだよ……」
目が星のように輝き、頬をピンクに染めるという愛らしい顔になり。

ちっちっちっ

人差し指で招くようなポーズを取り。
「なんだよ?」
「……かもーん」
松の木にもたれかかり。
「何が、かもーんなんだ?」
また、何かを考え込み。
「……わたしは甘酸っぱい果実」
ふっくらと膨らんだ、二つの乳房を手で持ち上げて往人を誘った。
「自分でいうなっつーの。……まぁ、おすすめしてくれるのなら確かめてみるか」
「まずは、お試し期間」
「はいはい。じゃあ、触るぞ」
「……どうぞ」
と言って往人は正面から美凪の胸に振れ、掴んで……。

ふさ……ふさ……

柔らかさで指がめり込み、大きく形を変える。
「……ん」

ふさ……ふさ……きゅっ……

揉みながら、ツンと尖った乳首をつねったり、引っ張ったり、転がしてみたり。おもちゃのように弄ぶ。
「綺麗だな、遠野の胸は」
「……少し、自慢に思っちゃってます」
「でかいし、形いいし」

ふさ……ふさ……ちゅる……ちゅる……ちゅば……きゅっ……

左右の乳首を交互に吸いついたり、舌で転がしたり、親指と人差し指で強く摘んだり、引っ張ったり、押し込んだり……思う存分弄んだりして。
「……赤ちゃんプレイ」
「しちゃ悪いか?」

ちゅる……ちゅる……

乳首を吸われながら、ふるふると頭を振り。
「おーけー……です」
「んじゃ、遠慮無く」

ふさ……ふさ……ちゅる……ちゅる……ちゅば……きゅっ……

甘い果実にしゃぶりつくように……むさぼるように、柔らかい感触を楽しむ。
「白いし、ハリがあるし、乳首薄い桜色だし、乳輪小さめだし。最高だな」
「百点満点?」
「ああ。文句なしだ」
満足そうに胸を愛撫する往人に対して、少し苦笑しながら下目使いで見守る美凪。

ふさ……ふさ……ちゅる……ちゅる……ちゅば……きゅっ……

「……ん……く」
「胸、気持ちいいのか?」

ちゅる……ちゅる……ちゅる……ちゅる……ちゅるる……ちゅるる……

揉みながら左右の乳首を交互に、しつこいくらいにしゃぶる。
「はい」
「そうなのか」
「……その証拠に」
行為の最中でも、ワンテンポ置いて何かを考え。
「乳首、立っちゃいました……」
すっかり勃起してしまった美凪の乳首は、少し触れただけで折り曲がって……。
「ムードってのがないな」

ぐにぐに……ぎゅううっ!

「んっ……」
少し強めに揉むと、痛みを感じるのか顔をしかめる。
「痛いのか?」
「……です。……けど、これくらいなら平気です」
多少であれば許容範囲のようだ。
「そうか」

ぎゅ……ぱん、ぱん、ぱん、ぱん……ぱちんっ!

強く揉み……一気に離し、左右の胸をフルフルと揺らして叩きつける。その度に、たぷたぷした胸がぶつかり合う。
「……サンドウィッチ?」
「それにしちゃ、えらいもちもちしたパンだな」

ぎゅ……ぱんっ、ぱん、ぱん、ぱん……ぱちんっ!

肉感的な音が松林の中に響く……。
「日本人ならお米です」
美凪はお米派なのだ。
「……でも、たまにはパンも美味しいです」
何かを悟ったように瞳を閉じて、しみじみと呟く。
「……そうかい」
「でも、お米サンドはもっと美味しいです」
「あくまでも米にこだわるのな」
遠野美凪とは、とにかくお米が大好きな少女であった。
「日本人は、お米族」
「……」
しみじみと頷くのであった。
「というわけで」

すっ……

「遠野?」
「もちもちした胸と、お口でしてあげます」
相変わらず脈絡がないけれど、美凪は往人に跪くようにしゃがみ込み……。
「お、おい……」

ふにゅ……

ふくよかな胸に、大きく勃起したモノを挟み込み……。
「……サンドウィッチというより、ホットドッグ」
「嫌な連想するな」
「マスタードとレタスが欲しいです」
「だーかーら」
こんな時でもとぼけたことを云いながら。

ふにゅにゅ……

「おっぱい、装着完了」
「んなこといちいち云わなくていいから」
ふくよかな胸を両手で掴んで、上下に動かし始めた。

ず……ず……ず……ず……

「う……」
「どう、ですか?」
ふんわりとした感触が、往人の脊髄を刺激する。
「くぅ……。柔らかくて、暖かくて、気持ちいいぞ」
「南国の果実ですから」
「ほんと……。とろけそう」
目を閉じて、込みあげてくる快感を堪える。

ず……ず……ず……ず……つる……ぴちゃ……ぴちゃ……

そうしてゆっくりとリズムカルにパイズリをしながら、今度はぬるっとした亀頭を舌で愛撫する。念入りに、亀頭をなめ回して……尿道をれろれろと撫でる。
「……」
「う……っく。でも……ど、どこで……こーいうの……やりかた……覚えたんだ」
美凪は器用な娘だけど、あまりにも手際が良すぎて……。
「……バイブルが、ありますから」
喋ると唾液と先走り液で、糸を引き。
「そ、そう……なのか?」
ハウツー本でも読んだのか? などと思ったが。

ず……ず……くちゅ……ぐちゅ……にちゅ……

「国崎さんが買ってきた本が」
「なぬ!?」
こっそりと見つからないように買ってきた(性欲処理用の)エッチな本は、実は美凪にはバレバレだったようだ。
「濃いのが、お好きなのですね」
「そ、そういうわけじゃ……」
通りで上手すぎるわけだ、と往人は思った。

ぐちゅ……ぐちゅ……ず……ず……じゅ……ぴちゃ……ぷちゃ……

美凪の唾液と、往人の先走り液が胸の谷間を伝って潤滑油のようになり……淫靡な音を立てている。
「……」
「くぅぅっ! やば……すぎる。それ……気持ち良すぎ……」
ざらっとした舌が、ぬるっとした唾液で湿って滑りが良くて。

ぐちゅ……ぐちゅ……ず……ず……じゅ……ぴちゃ……ぷちゃ……

「ん……ん……んく……ん……」
胸を上下に動かしながら湿った舌で逸物の裏筋を大きくなめ回し、柔らかい唇でくわえ込み……。

ぐちゅ……ぐちゅ……ぐちゅ……ず……ずじゅ……じゅ……ぴちゃ……ぷちゃ……ぴちゃ……

掴んで大きく形を変え、ぐにゃりと潰れた胸……。押しつけられて折り曲がった乳首……。そして……。
「あ……ん……ん……んむ……ん……はむ……ん」
「う……あ……あ」
口の奥までくわえ込んでは、引き抜いて……。唾液と先走り液がたらたらと、顎を伝って胸へとこぼれ落ちていく。

ぐちゅっ……ぐちゅっ……ぐちゅっ……ずっ……ずじゅっ……じゅっ……ぴちゃっ……ぷちゃっ……ぴちゃっ……

「ぷは……ん……ぁ」
そして一段と動きを早め……。

ぐちゅっ! ぐちゅっ! ぐちゅっ! ぐぢゅっ! ずっ! ずじゅっ! じゅっ! ずぢゅっ! ぴちゃっ! ぷちゃっ! ぴちゃっ!

あまりの刺激に、堪えきれなくなってしまって。
「も、もう……出る……っ!」
「……いっぱい、出してください」
「うあ……あっ!」

ぴゅっ! ……ぴゅるっ! ……ぴゅっぴゅっぴゅっ!

往人はあっさりと達してしまい、白い精液がたっぷりと、勢いよく飛び出し……美凪の瑞々しい顔に、べっとりとこびりついた。
「うぅ……。上手すぎだぞ……」
「……」

ちゅる……ちゅる……ちゅば……

はあはあと、荒い息を付く往人。対照的に、感心したように精液を指ですくってしゃぶる美凪。
「特濃……」
「牛乳ちゃうわっ!」
顔に出されても、全然動じていないようだ。
「成分無調整……」
「だから違うっ! っていうか成分ってなんだ成分ってっ!」
「苦みとコクがあります……」
「嫌なこと解説せんでいいっ!」
「でもミルクという意味では一緒」
「んなこといわんでいいわいっ!」
「……どろり濃厚」
「それ、キャラ違うっ!」
やはりこの少女の感性は、一般の人とはどこか違うようだ。
「……恥ずかしい?」
「恥ずかしいっ!」
「……ぽ」
どことなく嬉しそうな美凪に、往人はキれてしまい。
「いーかげんにっ!」

ぎゅっ! ぎゅっ! ぎゅっ!

「せんかいっ!」
「……」
落ちていた帯を拾って、美凪の華奢な両腕を縛って拘束して。

ぎゅっ!

木の枝から吊すような形にしてしまった。
「ど、どうだ!」
「……」
美凪はちょっと考え込んで。
「手篭め?」
のほほんと呟く。
「そうかい。あくまでもぼける気だな!」
「……既にわたしのあそこは濡れ濡れ」
「く、口に出していうなっ!」
往人は美凪の両足を腕で持ち上げ、宙に浮かせたような状態にして。

ぐっ!

あてがって、亀頭の部分が埋まり込む。
「っ! ……あっ……ふ! 」
美凪は余裕だからボケているのではなくて、切羽詰ってても言葉ではボケている。その証拠に、往人の攻めに反応しているのだから。
「準備……おっけーです……あふっ!」
「やかましいっ! っていうか、なんでそんなにボケにこだわるんだっ!」
「……それがわたしの、ポリシー」
何故か妙なこだわりがある美凪。
「入れるぞっ!」
実際のところ、薄い毛が覆っている秘部は僅かながらに濡れていて。

ずっ!

「……ん」
一気に挿入した。
「……あ……ん……っ」

ずっずっずっずっずっ!

すんなりと奥まで挿入されて、そのまま連続して動き始める。
「おらおらおらおらっ!」
「っ。……ハード……です……っく! あ……っふ……んんっ! んっ!」
さすがに美凪も荒い息を吐く。おちゃらけているように見えても本気で感じている。

ずっずっずっずっずっずっずっずっずっずッ!

「ベリーハードは……弾幕いっぱい……」
「なおもぼけるか。まだ足りないようだなっ!」
そして、更にハードになっていく。

ずっずっずっずっ! ずちゅっずちゅっずちゅっ!

「あ……く。……ぅ……ん……ん……っ」
ガクガクと揺らされ、ふるえる胸……。
「そらっそらっそらっ! もー出しちまうぞっ!」

ずっずっずっずっ! ずちゅっずちゅっずちゅっ! ずっずっずっずっ! ずちゅっずちゅっずちゅっ!

「ん……あ……う……っく」
激しい責めにさすがの美凪も感じ……。
「う……。そろそろ、出るっ」
「……主砲……発射準備、おーけー」
「あーうっさいっ!」

ずっずっずっずっ! ずんっ! ぴゅっぴゅっ……びゅっ……

一気に引き抜かれ、すごい勢いで射精したそれは……お腹や胸はおろか……顔までかかっていた。
「……よく飛びましたで賞」
「お米券はいらんっ!」
「……では」
顔にかかった精液を気にする風もなく。
「お米ポイント加算です」
「いらんっつーに!」
ぽたぽたと精液を顎から垂らしながら、とってもボケボケな会話。















…………















そうして往人がハアハアと荒い息をついていると。

すっ

「なにっ!?」
美凪は何事もなかったかのように、手首を拘束していた帯をほどき、音もなく背後に回り……。
「反撃開始です」
「ぎゃー! い、いつの間にっ!!」

ぎゅっ!

「おわっ!」
「蝶々結びです」
「聞いとらんっ!」
どちらかというとノリノリなのは美凪の方だったが、今度は逆に、手際よく帯で往人を拘束して……。

ぎゅっぎゅっぎゅっ!

「……どきどき」
「口に出して云うなああああっ!」
スリリングなシチュエーションに、心なしかドキドキしているようだ。
「……油断大敵」
「離せ! 離せぇぇっ! 女に襲われる現実は嫌だあぁぁっ!」
「さっきはわたしが襲われましたから」
「だからなんだっ!」
「……おあいこ、です」
じたばたと暴れる往人。
「うがーーーっ! お、大声出して人呼ぶぞっ!」
何だかとっても見苦しい往人であった。
「……羞恥プレイ?」
「だからどこでそういう言葉をっ! ……って、俺のせいかよっ!」
「やっぱり、ハードなプレイがお好きなのですね」

こくこく

何かを悟ったように、うんうんと頷く。
「いや、そんなこと頷かれてもな……」
「……ハードモードの次は、スーパーハードモード」
「っていうかいつまでもボケてんじゃないわっ! 離せといったら離せっ!」
それを聞いてまたまたぽっと赤くなって。
「……世の中は、都合良く男女平等なのです」
そして、拘束した往人の上に跨ろうとしたが……。
「……」
「む、無駄だぞ。もう二回も出したんだからな」
往人のモノはへにゃっと縮んでいた。
「……へなへな」
「いちいちいわなくていいから」
でも、そんな様が彼女には。
「……ちょっと可愛い」
と、思えたようだ。
「可愛くないっ!」
「……ぽ」
「ぽっ、じゃないっ!」
さて、どうする美凪?
「どうしましょう?」
「いや、どうもしなくていいから。とにかく離してください、遠野美凪さん」
段々と卑屈になっていく往人。
「……ノリがいまいち」
「な、ならば目の前でオナニーしてみろ! やれるもんならやってみろっ! そしたらまた起つかもしれないぞ!」
拘束されながらもどうにか主導権を握ろうとして、往人がそうするように言った。そしたら。
「……」

ぐっ!

「おーけー」
やっぱりノリノリだった。
「遠野美凪さん。その勝負。受けて立ちましょう」
「おーけーじゃないっ! 離せっつーとる!」
拘束されているため、かなり格好悪い往人。
「……羞恥プレイ、お好きですか?」
「いや、その」
そういって頬を赤らめ、立ったまま往人に見せつけるように二本の指……人差し指と中指で秘部を剥くように開いた。

ぐ……

「サーモンピンク」
「自分でいうな!」
どこか感覚が違うようだ。
「っとに。どこでそういう言葉を」
「……国崎さんが持ってきた本から」
「うぐっ!」
身から出た錆とはまさにこのこと。反論できない往人に、あくまでもボケボケな美凪は、そのまま……。

ず……ず……

「……ん」
とろりと湿ってポタポタと雫がたれていく秘部に、中指を挿入していった。
「国崎さんは。……見ている目の前で、わたしの淫靡に湿った秘部に指を入れて、『おなにー』をするように命令し、わたしは羞恥心を必死に堪えながら行為を続け……」
「朗読すなっ!」
「……小説風です」
それもやっぱり、往人が持ってきた本に書いてあったのだろう。
「……ああもうっ! 何がなんだかっ!」

ず……ず……くちゅ……

「……」
「何だよ。何黙ってんだよ?」
「みちるは『ちるちる』」
「は?」
「神尾さんは『かみかみ』」
「???」
イキナリ訳の分からないことを呟いて。
「すると……」
どうやら、あだ名のことをいっているようだ。
「国崎さんは、くにくに?」
「……揉んでるみたいだな」
「響きがえっちです」
「いわんでいいっ!」
「……すると。国崎さんはここを、くにくにとするのがお好き」

くにくに……

とかいって、右手の中指を秘部に突っ込んだまま、ちょこんと勃起したクリトリスを左手の人差し指と親指で掴んで……。
「……う……ん」
「なんというか、ボケっぱなしだな」
「ボケを引き立てるのは、つっこみです。……あ……ん」
ボケながらもクリトリスを転がして、大いに感じる。
「いや、漫才じゃないんだから」
「そんな国崎さんに、特技をお見せしましょう」
「え?」

ふにゅ……

開いた左手で、ふくよかな胸を掴んで寄せ上げ。少し間をおいて、顔を屈めて……。

ちゅ……ちゅば……ちゅぱ……

「ぬおっ!」
「……セルフパイ舐めです」
ド迫力かつ、過激な行為。

ちゅる……ちゅる……

自分で自分の乳首を舌で舐め、口に含み……。
「では、いただきます。……ん……ん……」
「うわ……」
圧倒される往人。

ちゅる……ちゅ……ちゅるる……ちゅぱ……ちゅる……

それは、とても淫靡な光景。……クリームを絞るように胸を掴んで、先端の乳首を交互にしゃぶって……。
「な、何というか……えろい。えろすぎる!」
「……」
ちゅる……ちゅ……ちゅるる……ぢゅるる……ちゅるる……ちゅぱ……ちゅぱ……

「ん……ん……。んく……んく……ん……」
乳輪をなぞるように舐めてから、胸と胸の谷間に舌を挟んで上下させる。

ちゅる……ちゅる……ちゅるるん……ちゅるる……ちゅるる……ちゅぱ……ちゅぱ……くちゅ……

「……でも、どんなに吸ってもミルクは出ませんでしたとさ」
「当たり前だ!」
「がっくり」
「あのな」

ちゅるる……ちゅ……ちゅば……ちゅば……

「ん……ん……ん……っ」
秘部へ指を挿入させて愛撫を続け、同時に胸への愛撫で……やがて美凪は、快感に包まれていき……。

くちゅ、くちゅ、くちゅ……ちゅる、ちゅる、ちゅる……くちゅ、くちゅ、くちゅ……ちゅる、ちゅる、ちゅる……

(……え、えろい)
胸に激しく吸い付き、大きく揉み……かつ、秘部への指の挿入を早めて、クリトリスを強く摘んで……。
「あっ! ……んっ……ん……んんっ! んっ! あん……んっ!」
人差し指と中指を奥まで挿入して、同時に乳首を強く吸って……。
「んっ! んんんんっ! う……んっ!」

ぐじゅっ! ぷちゅっ!

一瞬、大きくふるえて……。

びくっ……ビクッ!

「……あっ……んっ!」
激しく息を付き……。
「……」
「……わたし。いっちゃいました」
ぽっと頬を赤らめて、照れくさそうに云う。
「淡々というな」
ボケは相変わらずだけど、往人のモノはむくむくと勃起していって。効果はてきめん。
「でも。……りかばりー成功」

ぐっ!

自分に対してグッドジョブということでグーサイン。何か嬉しそうだ。
「大きく実った、きゅうり」
「萎える事を云うなっ!」
「……」
そして。
「……きゅうり、嫌いですか?」
「そー云う問題じゃないっ!」
「……なるほど」
「?」

こくこく

うんうんと頷き。
「とれたてのきゅうりは、とげとげしてますから」
「だから何なんだよっ! それとこれとどういう関連がっ!」
美凪は丁重(?)にそれを無視して。
「……では、ナスではどうでしょう」
「……だからな」
あくまでもボケボケな美凪。
「……それでは」

す……

美凪は横たわる往人の上に跨り。
「新鮮な野菜は、新鮮なうちに」
「おわっ!」

ず……

「いただくと」

ず……

そそり立ったものを、秘部にあてがって……。
「しましょう」
「う……あ……」

ず……ずっ……

少しずつ、腰を落としていき……。

ず……ず……ず……

やがて。

ずっ……ンッ!

落ちきって、動きが止まる。
「全部」
「……ん」
「入っちゃいました。ぱちぱちぱち」
おちゃらけているようでいて、目は本気。
「云わないでもわかるが」
「……」
「……」
「……」
「……」
入れたけれど、動かない。
「おい」
「……?」
「入れただけか?」
「……」
当然ながら、入れただけでは満足できるわけがなく。
「すると」

ずにゅっ!

美凪は往人の脇を掴んで、一気に、逸物が秘部から抜けるまで腰を上げ……。
「ぬおっ!」
「ん……ん……。国崎さんは、お馬さんになりたいのですね?」

ずんっ!

今度は逆に、一気に奥まで挿入!
「ぬはっ!」
「……では」

ずりゅっ!

またまた、一気に引き抜き。
「乗りこなして……みせましょう。荒野の荒馬さん」

ずんっ!

また、奥まで一気に挿入……。
「ぐふぁっ!」
「……というわけなので」

ずっずっずっずっずっずっず! ずっずっずっずっずっずっず!

「はゥッ!」
今度は小刻みに腰を上下させ。
「国崎さんは、決して動いてはいけません」
「ンなっ!?」
蛇の生殺しである。
「では、スタートです」

ずっずっずっずっずっずっず! ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ……ずっずっずっずっず!

がっしりと往人の脇を手で固定して、小刻みかつ大きく、緩急をつけて腰を上下する。
「うあ……あ……」
「……ん……く……ぅ……っぅ」

ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ! ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ!

「や……やばっ。で、出る! おい、離れろ!」
「……だめ……です」

ぴたっ

往人の反応を見て、ぴたっと動きを止める。
「う、うおおおおっ! と、止めるなああああっ!」
「まだ……です」
「ぬううううううっ!!!!」
射精しないように必死に堪える往人。そして、射精感が治まったのを確認してから……。

ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ! ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ!

再び全力で動き始める。
「のわぁぁぁっ!」
「……あ……っぅ……はぅ……ん……ん」

ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ! ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ!

「んっ……んっ……。最終コーナーは、まだ……です」
「は、早くいかせろっ!」
美凪は心なしか、嬉しそうな表情をしてふるふると頭を振る。

ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ! ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ!

「どわっ! も、もうだめだ……。中に出しちまう……っ!」
「……もう、いっちゃうんですか?」
「ど、ういう意味だ……?」
「……」

ずんっ!

ひときわ深く挿入して。
「……お楽しみは、これから……で……す」

くちゅ……

「ん……」
動きながら、往人とキスをして。

ずっずっずっずっずっずっず!

素肌を晒しながら、形のいいお尻を上下させ続ける。後ろから見ると、逸物が出たり入ったりしているのがわかる。

ぴちゃ……ぴちゃ……

「ぬはぁッ!」
往人の首筋をぺろりと舐める。
「……国崎さん。敏感……です」
「あ、当たり前だろがっ! んなことされりゃ誰だって!」
「大丈夫」

ぴちゃ……ぴちゃ……

感じているのは、お互い様……というような表情をして。
「……わたしも、敏感……ですから」
今度は、肩を……。
「う、ぐ……」
「……わたしも、舐めちゃい……ます」
ぴちゃ……ぴちゃ……

舌と舌を絡ませながら、ディープキッスを続ける。べっとりとした体液が糸を引き、淫靡に見える。
「ぐ……。こ、この……。いい加減に……しろっ!」
「んんっ!」

ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ! ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ!

生殺し状態にキれた往人は、下から突き上げ始めるが。
「っく……ん。……やっぱり、荒馬さん……」

ずっずっずっずっ! ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ! ずっずっずっずっ! ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ!

美凪も全力で受け止めるように、腰を上下させて。

する……

(……お)
美凪は気付いていないみたいだが、往人を拘束していた帯が緩み。
「くっ。……と、遠野」
「……?」
ひたすら腰を動かし続ける美凪に、にやっと人の悪い笑みを見せ。

ずっずっずっずっずっずっず!

「反撃の反撃開始っ!」
「……あ」
意外な事態に、美凪はふいを突かれ。

ぐっ!

往人は騎乗位状態の美凪を離し、転がすように四つん這いにさせて。
「おりゃっ! バックはどうだっ!」
「はぅっ……ん」
鬱憤を晴らすように、一気に挿入し。

ぱんぱんぱんぱんっ!

激しく突き始め。
「あ……っく。あ……ぅ……あっあっ……あ……い……あっ……!」
もはや余裕も無く、全力で感じる美凪。
「ここがいいのか! ここがいいんだろ! あァっ!?」
往人も調子に乗って悪のり。
「国崎さん。おやじ……化……? っく! あっあっあっあっあっ!」
「冷静に云うんじゃないっ!」

ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ!

肉体同士が激しくぶつかり合う音が響く。

ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ!

大きな胸が垂れて、ゆさゆさと揺れる。
「ああああっ! あっあっあっあっ! ああっ! ……あっ……ぅ……! 奥まで……入って……きます」
「そーかいそーかい」

ぐっ!

「……あ」
そうかと思ったら今度は美凪を横たえさせて、スラッとした長い片足を掴んで持ち上げて……。

ずっ!

「あふぅっ!」
そのまま容赦なく挿入。

ずんっ! ずっずっずっずっずっずっずっずっず!

「あっあっ! ああっ! っくあっ! あっ……あぅっ!」
緩急をつけた攻めに、美凪はペースを完全に奪われてしまって、されるがまま。

ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ!

「今度こそ出すぞっ!」
美凪の腕と足を掴んで引き寄せる。……松林の中で。祭の僅かな灯りに照らされながら……全力で、思う存分感じ合う二人。
「……ん。……ラスト……スパート」
更に激しく動かし。何度も何度も続けて……。

ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ! ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ!

激しい接触に、互いの体液と陰毛が絡み合って淫靡な音を立て……。二人とも、全身をガクガクと振るわせて。
「そらっそらっそらっ!」
「あっあっ! ああああーーーっ! あっ!」

ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ! ずっずっずにゅっずにゅっ! ずちゅずちゅずちゅ!

「うっ! あっ! で……で……るっ!」
「ああっ! あっあっあっあっ! ……あぅっ……んッ! ンンンンッ!!!!」

ず……ンッ!

ほとばしる精液は、美凪の胸からお腹から……秘部まで、白く染め上げていった。















…………















暗い草むらにて、美凪に膝枕をしてもらって寝そべる往人。
「……と、いうような夢を見たのでした」
「……」
目を閉じて、思い出すように語る美凪。
「……とても、情熱的」
まるで、何事もなかったかのように、幻のように語る。
「……ぽ」
思い出すだけでも恥ずかしい。そんな感じに真っ赤になる。だが……。
「夢落ちじゃないわっ!」

びしっ!

斜め四十五度の鋭角なチョップが入るのであった。
「……ナイスつっこみ」
にやりと笑って、グッと親指を立てた。
「っとにもう」

すっ

「進呈」
「だから、もうお米券はいいっての」
予想通りの反応に美凪は微かに微笑んで。
「魚沼産コシヒカリ引き替え券です」
「……なにっ!?」
「高級お米券」
「そ、それは……すごい!」
驚く往人。
「えっへん」
得意になる美凪。
「でも。なんで高級お米券?」
疑問に思って問うと、美凪は少し視線を逸らして。















「いっぱい愛してくれたお礼です……」















それは、素直な気持ち……。
「面と向かって恥ずかしいことを云うな」
でも、往人にはとてつもなく恥ずかしくて。
「……ぽ」
「ぽっ、いうな!」
「……ぽ」
「いうなといったらいうなっ!」
「……ぽ」
「いうなーーーーーっ!!!!」
恥ずかしさを吹き飛ばす為、大きな声を上げる往人。
「……では」
「?」
「遠野美凪さん引換券進呈」

すっ

「……もらっておこう。けど、今はもう……無理だぞ」
「はい」
頷いてから、上目遣いに。















「また次も……愛してくださいね」















やっぱりそれは、素直な気持ち……。
「そういう台詞は恥ずかしいっつーのっ!」
やっぱり往人にはとてつもなく恥ずかしくて。
「……ぽ」
「ぽっ、いうな!」
「……ぽ」
「いうなといったらいうなっ!」
「……ぽ」
「いうなーーーーーっ!!!!」















最後の最後までボケボケな美凪と。















結局、振り回され続けた往人。















二人のえっちはきっと、これからもこんな感じなのだろう。






























おしまい






























◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(後書き)

とゆーわけで。かなり時間開いてしまいましたが、ひたすらボケボケな美凪編でした(--)
美凪「……ぽ(--)」
さて、お次は佳乃編かな?(--;;;;)
美凪「熱い一夜……(--)」
気長にお待ちくださいませ(--;;;)