【柚木詩子】

お久しぶりです。と、毎回云うのが心苦しいところですけど、このシリーズは結構しぶとく続いています。いい加減飽きてきたけど続いています(--)
詩子「あの〜(^^#)」
んでもって、意外なことに。このシリーズ、お次はこの人だったりするんだな(--)
詩子「ねえ。なんであたしなの?(^^#)」
恐らく誰も予想してなかっただろーけど、柚木詩子編であります。そんでは早速ど〜ぞ(--)
詩子「ちょっと!(--#)」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇















「ぷはぁ〜」
というのは、金曜日の夜あたりに居酒屋なんかで仕事に疲れたおっさんサラリーマン達がキンキンに冷えたビールを勢いよくグビっと一口飲んで、その喉ごしの良さに気分爽快になってうっとりしている様子。ではない。まぁ、確かにそういう感じのする台詞なのだけれど、とりあえず現在のシチュエーションとしてはそうではないのだ。
「な〜にしけた顔してんのよぉ〜。あ〜おいし〜♪」
「……あのなぁ」
今現在もぐびぐび飲みまくってて、既にそいつはへべれけ状態なのであった。
「折原君、ちゃんと飲んでる〜?」
「飲んでない」
そりゃあそうだ。なにしろ俺は……。
「なによぉ〜。こらぁ〜、ちゃんと飲め〜! つきあい悪いぞ〜!」
「俺はまだ未成年なのだよ」
「なにいってんのよぉ。18歳になったらお酒は飲んでいいのよぉ〜。18歳解禁なのよぉ〜!」
「いや、それ根本的に間違ってるって」
「細かいことは気にしないの! きゃははははっ! きゃはははははっ! もう、折原君ったらぁ〜!」

ばんばんばんばんっ!

一体何がそんなに楽しいのだろう。意味不明である。
「痛い……」
でも、もしかするとこいつは単なる笑い上戸……なのかもしれない。
「未成年の慢性的な飲酒は脳の神経細胞を破壊し、成長に悪影響を与えると云われており……」
「つべこべいわない〜っ! 飲め〜!」
そいつ。いやいや、そのお方は既に顔を真っ赤に染めて、目がかなり……それはもう、とっても怖い状態なのであった。
「それからねぇ、あたしのことは『詩子』って呼べっていってるでしょー! 柚木さんなんて他人行儀やめてよねぇ〜っ!」
「……はい。わかりました、柚木さん」
「ちがーーーーうっ!」

びしっ!

「ぐはっ!」
決して狙ったわけではない。…のに、何故か会話が漫才状態になってしまっていた。
「全くもう…。ビール四本も開けちゃって…」
「い〜じゃないの〜」
「よくねえって」















『ここはどこか?』と問われれば、俺……折原浩平はこう答えるだろう。















『ここは我が家である』と。そんでもって『俺の部屋である』と。















……実際のところは、俺の叔母さんの家なんだが、それはまぁさておき。















側にいる酔っぱらい、もとい可愛い女の子は誰か? と、問われればこう答える。















(一応)俺の彼女こと、柚木詩子である、と。















何で一応などという留保をつけたかというと。















今の状態を見ている限り、ちょっとなんというか、彼女というより単なる酔っぱらいにしか見えないから…。















見た目は文句なしに抜群の美少女なのだがな。……本人はまるで自覚してないみたいだが。















「浩平君〜。遊ぼう遊ぼう〜」
「はいはい。でも、その前に片づけをしないと……」
さすがに散らかり具合が許容範囲を遙かにオーバーいるので、看過できなかったのであった。
「そんなの後でいーのっ! 遊ぶったら遊ぶー!」
でも、酔っぱらいはもはや聞く耳など持っちゃあくれなかった。……もっとも、人の話なんぞ聞いちゃいねぇのがこの柚木詩子という人物なのだが。
「わかったわかった! わかりましたから叫ばないでください詩子様」
「お〜!」
マイペースなところがこいつのいいところなのだが。……ちょっと、マイペースすぎる……かな。















あらすじを話すと、こうである。















週末。叔母さんは相変わらず忙しくて家には居ない。……一人寂しく飯でも食って寝るか、と思ったのだが。















長森をはじめとして茜に詩子に澪……。















ともかくまぁ、俺の家に突然集まっきて来てはどんちゃん騒ぎをやったわけだ。あるいは、やらかしたというべきか。















もちろん、いうまでもないことだけど、そのどんちゃん騒ぎの首謀者はこいつ。柚木詩子であった。















スクーターでいきなり乗り付けてきて……これだ。















そして、日付が変わる前に一人帰り二人帰り……最終的に、俺と柚木のみが残ったのである。















……柚木が一人残ったということは、他の連中は気を利かせたのかもしれないが。















で、そんなわけなので部屋には空き缶やら空きビンやら食い散らかした跡のオンパレードという惨状なのである。















「やっぱビールにはスルメイカよね〜。日本の心」
きわめてありふれた、もしゃもしゃとスルメイカをかじる女子高生が目の前にいる。
「はいはい」
「む。スルメイカを馬鹿にするの〜!? っていうか、遊ぼうっていってるのーっ! 掃除なんて後にしなさーーいっ!」
「してねぇって。片づけに忙しいだけ……おわあっ!」

ずるっ!

いきなり足を引っ張られ、コタツの中に引きずりこまれた。
「ぎゃーーーーーっ! 犯されるーーーーーっ!」
「ちょーっとぉ! それは女の子の台詞でしょぉ〜!」

ずるずるずる

あり地獄のように情け容赦なく引きずり込まれていく。
「……お、おこたの中で遊ぶと風邪ひいちゃうぞ!」
「大丈夫よ。風邪なんて薬飲んで寝ていれば治るから」
「何が大丈夫なのかっ! っていうか予防の意識はまるでないんかっ!」
いろいろとつっこみたいところだが、その先は云わせてもらえなかったのであった。
「ああもう、遊ぼうったら遊ぼうって云ってるの!」
「……何して?」
「えっち」
ストレートすぎっ!
「……なんでこうもあからさまに誘ってくるかな」
「いいでしょ、好きなんだから」
「その、『好き』とは『俺』と『すること』と、どっちが好きなんだ?」
「どっちも」
即答である。この好きものめ……。
「まぁ。なんてわかりやすい答えなんでしょう」
「でしょう♪ そんなわけで、しよしよ♪」
にっこりと満面の笑み。か……可愛い。見かけは天使の笑顔だ。……見かけは。
「何を?」
「エッチ」
「どこで?」
「ここで」
「いつ?」
「いますぐっ♪ はいはい、時間稼ぎはさせないわよっ!」
この人には、回りくどい説明は全く無効のようであった。

ずっ!

「ぎゃーーーーー! 犯されるーーーーー! 押し倒すなーーーー!」
「だからー! それは女の子専用の台詞っ!」
っとに、強引なヤツである。
「相手の合意を得ていない行為は法的には……っ!」
「いーから出すっ!」
「なな……何を!?」

じーっ!

「おち○ちんっ!」
「それ放送禁止用語っ! ……では実はないけどでも女の子がそういうこと云うんじゃありませんっ!」
「いいじゃないのよ〜!」
「ぎゃーーー!」
へべれけ状態の彼女は、泥酔しているとはとても思えないほど、極めて素早い手つきで俺のズボンのチャックを一気に下ろし。
「のわぁっ!」

ずるっ!

そして一気にトランクスのボタンも取っ払って。
「あ〜もう……」
……両手で頬杖を付きながら、クスクスと笑い……そしてさらに、にた〜っとした表情になった。露わになった俺の……逸物を見て、なぜだかとっても嬉しそう。
「ふふ〜ん♪ 何だかんだいって、浩平くんもしたいんじゃないのぉ?」
「いや、これはその……」
不覚なことに、俺のズボンの中に存在しているアレな息子はとっても屹立してしまっていたのだった。
「こ〜んなに大きくしちゃって〜。きつかったんじゃないのぉ〜?」
ああ……こいつは見た目は天使な笑顔……確かにすごい可愛いやつだけど。だけど絶対天使じゃない。どう見ても天使なんかじゃない。……何というか、可愛い小悪魔の笑顔だ。
「じゃ、そういうわけでぇ〜」
ケラケラ笑いながら、俺の逸物を手にとって……。
「いただきま〜す」

す……

食事をとりはじめるように両手を合わしてそういわれると、別の意味で怖いものがある。
「ぎゃーーーーー! 食われるーーーーー! 離せーーーーーー!」
「はいはいはいはい。それはもういいから。……んむっ……ん、ん」

ずにゅっ!

「い、イキナリかよ……。うう…」
新鮮なキュウリを丸かじりするくらい気軽に、俺のナニをお口にくわえ込んだのでありました。
「んむ……んむ……んっんっ……」
軽くくわえ込んで、舌で俺の亀頭をなめ回してくれる。舌のざらっとした感じと唾液のぬるっとした感じが混ざり合って……何というか、刺激のある気持ちよさが……。

にゅるっ……

少ししゃぶってから、ふいに口から離し。
「ん……ん……ぷはっ。相変わらず、大きいね」
「……そりゃどーも」
笑顔でそういってから、再度くわえる。……が。
「ん……んにゅっ」

ぐちゅ……!

「お、おおおおっ! ふ、深すぎるがなーーーっ!」
「んぐ、んぐ……」
限界ギリギリ、奥の奥までくわえ込むディープスロート。……そして

ずっ!

「んふ……んっ!」
「うっひょおおおおおっ!!!!」
一気に抜ける寸前まで、ずにゅっと引き抜かれる。
「んおっ! おっ! おおおぅっ!」

ずっ! ずっ! ずっ!

そしてそれを、三連続……。本当に食いつくよーにしてきやがる……。
「んぅ……んぅ……んっんっんっ!」
「うぁ……」
まだそういうのが続くのか、とおもったら……。

くちゅ……くちゅ…っ! ずっ! ずっ! くちゅ……くちゅ…っ! ずっ! ずっ!

「んっ…ふぅ……。んぅ……んんぅ……ふ……む」
今度は小刻みに浅く、だけど素早く動かし……そして舌で滅茶苦茶に愛撫してきた。
「や、やば……」
「ほふ? ひもひひぃ?」
俺の辛……気持ちよさそうな顔を見て、彼女はにっこりと笑って聞いてくる。
「うっぁ……。すんごい気持ちいい……。もう、出ちまいそう」
緩急つきすぎな愛撫に、段々と射精感が高まっていく。
「んふ……。まだ、ダメ」

にゅるっ……

「く……っ! 何……で?」
このまますんなり最後までいかせてくれるかと思ったら、イキナリ口から引き抜いて。
「まだまだ。もっと気持ちよくさせてあげる」
俺のモノを両手で掴んで固定して……。

ちゅる……くちゅ、くちゅ……ぐちゅ……くちゅっくちゅっ……

「うぁ……うぁぁぁっ」
「ふ……ぅ……。ん……」
舌だけで俺の亀頭を、アイスクリームをなめるみたいに、愛撫し始めた。
「ん、ん、……ん……。気持ちいい、でしょ?」
「あ、ああ……」
俺の先走り液と、彼女の唾液が絡み合って糸を引いている。とてつもなく隠微な風景……。

ちゅる……くちゅ、くちゅ……しゅ……しゅ……ぐちゅ……くちゅっくちゅっ……しゅ……しゅ……

舌を激しく動かして、その間両手は絶え間なくこすって……。
「うぁっ。やば……も、もう出る……。う……」

ちゅる……くちゅ、くちゅ……ぐちゅ……くちゅっくちゅっ……

高まってくる射精感。俺は限界……寸前だった。が……。
「ふぅ。疲れちゃった。一休み一休み♪」
「どああああーーーーーーーーっ!!!! な、何でここでやめるかなーーーーーーっ!!!!」
ぴたっとやめてくれやがった! で、出る寸前で!
「ふふ。冗談よ、冗談」
「じ、冗談きつい……きつすぎ。蛇の生殺しもいいところだぞ……」
そう思って抗議してやると。
「んじゃ、休憩終わり〜♪」

ずにゅっ!

またも深くくわえ込む。
「んむっ……」
「んおっ!」

ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ!

射精感が消えきる寸前に、ディープスロートで一気に高速ピストン運動っ!
「うぁ……うぁぁっ! …で、出ちまうっ!」
奥の奥まで深くくわえ込んで、抜ける寸前まで引き抜いて……それの繰り返し。

ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! ずちゅっずちゅっずちゅっ!

「んっんっんっんっ! んっんっんっんっ!」
「お、おっ……おおぉぉ! やば! で……でる。やばいって……!」
こ、今度こそ達しそうだ……。
「ん〜。ほぅほぅ」

にゅるっ……

糸を引きながらも、またも離れる口。
「だあああっ! ま、またかよっ!」
またまた射精感が最高潮に達する手前で引き抜かれた。
「ん〜。面白いこと、してあげようかな〜と思って」
「面白いこと?」
「そ」

す……す……

「ふっふ〜ん。こうやって、こうっ!」
柚木は両足の白いソックスを脱いで、こたつの側にあるベッドの上に放り投げ。
「のわっ!」

くにゅ……くにゅ……きゅ……きゅ……

両足で、俺の逸物を掴み込んで、上下に動かし始めた。……パンツが見えてることなんて、もちろん気にせずに。
「あ、足で……かよ!」
「ふっふふふ。どう? なかなか上手いでしょ?」
「う……うん」
確かに……上手い。足コキでこんなに気持ちいいとは。
「ほらほら。もっとこすってあげる」

くにゅ……くにゅ……くにゅ……くにゅ……きゅ……きゅ……

足裏の柔らかい皮膚感が、何というか……気持ちいい。
「でもね。あたしが使うのは足だけじゃないからね」
あぐらをかいた状態で、両足で俺の逸物を挟んで動かしながら、手でも玉を転がしてくれる……。
「うお……おぉぉ! お……お……お……」

くにゅ……くにゅ……くにゅ……くにゅっ! ……きゅ……きゅ……ぐじゅっ!

「ずあああっ! こ、今度こそ……も、だめ……」
「いっぱい出していいよ〜」
愉快そうにケラケラ笑いながら、云いきる。

くにゅ……くにゅ……くにゅ……くにゅっ! ……きゅ……きゅ……ぐじゅっ!

「折角出すんだし、顔まで飛ばしてよね」
にっこりと、何というか……弄ぶように云う……。
「ぐ、ぐああっ! で……る」

くにゅ……くにゅ……くにゅ……くにゅっ! ……きゅ……きゅ……ぐじゅっ……じゅっ……! ぴゅっ!

思いっきり……出た。
「ふぅぅ……。だ、出した……ぞ」
「ん……」
勢いよく、しかも大量に射精……。まじまじと俺の逸物を見つめていた柚木の顔に、びしゃっと当たった……。
(よくできました、とかいいそうだな)
「よくできました〜。……ふあぁ」
案の定、云いやがった。
「う〜ん。の〜こ〜」

くちゅくちゅ……くちゅくちゅ

ぶっかけられた精液を指で取って、ぺろぺろとしゃぶる。
「そんなもん舐めんな!」
「いいじゃない。濃厚なんだから」
「いや、それ意味不明だって」
もはや、何を云っているのかよくわからん。
「ふあぁぁ。眠くなってきちゃった。おやすみ……」
「こらーーー! 勝手に寝るなっ!」
騒ぐだけ騒いで、やりたい放題やって、その上人の逸物を掴んだまま眠ってしまった。まさに嵐のよーな娘だ……。
「く〜」
「っとに。お騒がせ娘め……」
このままだと風邪を引いてしまうから。ベッドに寝かせて、布団と毛布をかけてやったのだった。















そして朝が来て、昼が来て……















俺は待たされていた。ひたすら。かなり長く。……いやいや、とても気が遠くなるというようなくらいに。
「……」
実際のところはそれほど長いというわけではないのだけれど、ないのだけれども……。
(……なんという居辛いところだろう)
シチュエーションを考えるに、居辛いのは当然のことなのだ。
(婦人服売り場……しかも、乙女の柔肌を包む可憐な下着がいっぱい……)
あたりまえのことではあるが、俺は別にそういうのを買うためにというような目的でそういう場所にいるわけでは決してない。……柚木のショッピングに付き合わされているだけなのだ。
(そういう目的だったらタダの変態だがな。……もっとも、今の俺もかなりそういう目で見られているであろう事は確かだな)
俺のいる場所は、婦人服売り場で女性用下着等がおいてあるところで、側には試着室がある。
「折原君。ねえねえ、これどうかな〜?」
拷問のようなシチュエーションをもたらしてくれた小悪魔娘……もとい、可憐な天使様が現れた。シャっと試着室のカーテンが開き、服を着た詩子さんが……。
「……どわぁっ!」
俺は、そんな彼女を一瞬見てからカーテンをシャっと閉め返す!
「ちょっとぉ。何すんのよ〜!」
「何するのじゃないっ! 服着ろ服っ!」
「着てるじゃない。ちゃんと」
確かに着てはいた。だが、それは服というか……下着だったのだ。
「あのな……。堂々とカーテン開けるんじゃない!」
「服着てカーテン開けて何が悪いのよ」
「下着は服に入りませんっ!」
「なにそれ? バナナだっておやつのうちに入るのに、ブラとパンティが服のうちに入らないなんておかしいじゃない」
「世間一般ではバナナもおやつに入らないっ! とにかくそのまんまでカーテン開けるのやめい!」
……大きな声で議論するようなテーマでは無いような気が多いにするけれど、こいつがそんな事情を考慮してくれるわけは勿論ない。
「どうして?」
「誰かに見られたらどうするんだっ!」
「別に、見られて減るものじゃないからいいじゃない」
そしてまた、シャっとカーテンが開かれ。
「そういう問題じゃないっ!」
俺はまた、シャっと閉じ返す。
「え〜。せっかく、大胆な黒下着なのに〜」
「なおさらっ!」
そういえば、黒だった。
「折原君に見せてあげようと思ったのに〜」
で、またシャと開こうとするわけだ。
「わ、わかったわかった! 見るからっ! だからカーテン開くのはやめいっ!」
「うー」
既に俺たちは、女性達の痛〜い視線を四方八方から浴びていたのであった。それはあたかも十字砲火のように……。

…………

「さてさて、改めて。どう?」
「……んー。まあ、いいんじゃないか」
カーテンを閉じたまま、顔だけ試着室の中に入れているという状態だ。
「何それ。つまんない反応」
「じゃあ、『よくないんじゃない』とでも云えと?」
「云っていいよ。そしたらもう見せてあげないから」
「……それは嫌だな」
それはそれで、何か寂しい。
「で、どう? 正直に云ってほしいな」
「うーん。……相変わらず、小さいな」
「……」
詩子さんは、じとーっとした目になって。ああ、外見からはわからないけれど、何となく傷ついているような感じが……。
「だったら、大きくしてよ」
「……努力する」
「ほんとに?」
「うん、まあ」
「じゃ、今すぐここで! ほらほら! はやく! 折原君のマッサージであたしの胸を大きくしてよっ!」

ずっ!

「のわっ!」
今すぐここで、胸をマッサージ(というか、揉む)せよとの指令がきたが、無茶な命令には反対する権利があるわけで。
「や、やめーーーいっ!」
このあと、我々の行き過ぎたやりとりを見ていて業を煮やした店員さんに『お客様!』と注意されたのは云うまでもなかった。















そんなこんなで、その日は一日(ある意味)楽しくデートをしたのだった。















……俺が一方的に振り回されているのは云うまでもないけれど。















そーしてどたばたと一日は終わって行き、夜が訪れ、あっという間に更けていく。
「ふぁ〜」
お外は木枯らしが吹いていて、とっても寒いけれど、室内はぽかぽかと暖かい天国のようだ。ついついあくびも出てしまう。
「もう一時半……か」
叔母さんは相変わらずいない。というか、叔母さんにとってのこの家の存在意義に疑問を感じる今日この頃だ。俺にとってはこの家の存在意義はとても大きいから必要ないというわけでは決してない。
「お腹空いた〜」
そして、まるで我が家のごとく住み着いている女子高生が約一名側にいた。……無論、最初の頃は『帰らなくていいのか?』とかなんとか至極当たり前のことを聞いたものだけど、今ではもう慣れてしまった。彼女は彼女でゴーイングマイウェイな性格だけれども、彼女の両親は両親でそれ以上にゴーイングマイウェイな性格をしているようなのだった。
「さっき食べただろ」
折原浩平流チャーハンを作って一緒に食った。とはいっても、俺も腹が減ってきているのは事実だった。さすがにチャーハン一杯だけではな。
「そうだけど。そだそだ。……コンビニいこうよ」
「いってらっしゃい〜」
あくまで他人事のよーに答える。
「何か食べたいものとかある?」
「んー。おでんの具を全部一つずつ。ああ、卵は二つで。それと、ペットボトルのお茶を」
「卵は二つ、と。メモメモ。……じゃ、頑張って買ってきてね」
……他人事のように反撃された。
「夜道は危ないから気をつけてな」
「そうだよね。女の子の一人歩きはとっても危険だよね」
うんうんと笑顔で頷いて、行きたくないと意思表示をする柚木詩子さん。
「いってらっしゃい〜」
「いってらっしゃい〜」
お互いに何か押しつけあっているような。
「……」
「……」
にっこりと見つめ合う。
「……行きたくないの?」
と、問うと。
「行きたくないけどお腹はすいてるの」
という答え。至極明瞭。
「どこでもドアが欲しいね」
「うんうん」
でも、現実にはそんなものはまだ開発されていない。
「……仕方ねぇ」
「一緒にいこ」
ということになったのだった。














そんなわけで、コンビニにて。















「おでんおでんおでん〜」
満面の笑顔でおでんをプラスチックの容器に詰めていく柚木詩子さん。
「あ〜。ほかほかしてておいしそう〜」
「そんなにいっぱい買わないでもいいだろうに」
本当は俺が食いたかっただけなのに、なぜか全部二個ずつ。そして、卵は四個。
「だって、見ていたら食べたくなっちゃったんだもん」
「はぁ、そうですかい」
何だろう。何というか、説明はしづらいのだけど。……天真爛漫というのだろうか。
「はんぺんはんぺんはんぺん〜」
「あ〜こらこら。そんなに入れるんじゃない」
「だって、美味しそうなんだもん」
いや、やっぱり違うな。こいつは……。
「ちくわちくわちくわ〜」
「人の話を聞けーーー!」
「だって、美味しそうなんだもん」
それはわかる。それはわかるが。
「こんなに食えるんかいっ!」
「んー。多分、大丈夫」
「どうしてそう云い切れるんだっ!」
「だって、食べきれなかったら折原君が食べてくれるから」
出たよ。詩子さん理論……。どうしてそうなるのだか。
「勝手に決めるなっ!」
「え? 折原君、おでん嫌いなの?」
「嫌いじゃないけどそういう問題じゃないっ!」
訂正しようとしたけれど、訂正の訂正だな。……やはりこいつは……天使の顔した小悪魔決定だ……!
「だいこんだいこんだいこん〜♪」
「こらーーーーー!」
ほんっとにもう。油断も隙もないやつだ。
「牛すじ牛すじ牛すじ〜♪」
「胸焼け起こすわっ!」
「え。折原君、牛すじ嫌いなの?」
「嫌いじゃないっ! けどな、そういう問題じゃない!」
「じゃ、もう一個ね」
「こらーーーーーーっ!」
……想像してみましょう。おでん容器に牛すじの山に、店員の呆れた顔……。















そういうわけで、いつの間にかおでんでずっしりと重くなった袋を持ってコンビニを出る。















そして、歩きながら。
「っとにもう。こんなに買って」
「だって」
その先の台詞は見えている。
「美味しそうなのは認める」
「でしょ?」
笑顔で同意を求める。
「だからってな!」
「いいじゃない。美味しいんだから」
「まったく……」
等と話しているとき。

ぽつん

「ひゃっ!」
「……どうした」
「首筋に冷たいものが当たった……」
「ここら辺。出るみたいだしな」
「そうなの?」
勿論嘘だが。少し脅かしてやろうか。
「うむ。ここら辺は昔、古戦場だったらしく。いろいろと出るらしいぞ」
「そうなんだ」
「だから悪いことばかりしているお前には天罰が……のわっ!」

ぴたっ

等とでたらめいっていたら俺の首筋にもとてつもなく冷たい感触。
「……こら! 首筋に缶ジュース当てるんじゃない!」
「えー。だって、不公平じゃない。あたしだけ天罰なんて」
「どうしてそういう理論になるっ!」
「だって、折原君はあたしの彼氏でしょ?」
「それがどうかしたのか」
「だったら、天罰を受けるときも一緒でしょ。一蓮托生っていうのかな?」
「だからどうしてそういう理論になるんだっ!」
こいつに天罰や幽霊といった類のものは効き目が全くないらしい。
「折原君って、細かいことを気にするね」
くすくす笑う。
「細かくない細かくないっ!」

ぽつんっ

「おわっ!」
「あ、また天罰」

ぽつんっ

「わっ!」
「そっちにも天罰だな」

ぽつん、ぽつん、ぽつん

「……っていうか。天罰というより」
「……雨、だね?」
嫌なことを、にっこりと云わないで欲しいな。

ざあああ……

ぽつんぽつんどころではなく、一気に降りまくる。
「傘……買っておけば良かった、かな」
「でも、コンビニまで行くより帰った方が早くない?」
「んー。微妙……」
どちらともいえないというきわめて微妙なところまで歩いてきてしまっていた。
「というわけで」
「走ろっか」
っていうか、それしかない!

ざああああああああああああああ!

「ぐわっ! うおおおおおっ! 一気にきやがったああああっ!」
バケツをひっくり返したような雨、とはこのような雨のことを云うのだろう。

ばしゃばしゃばしゃ!

重い荷物を持ちながら、必死に走る。
「あ、そこ!」
「なんだっ!?」
「公園があるよ。公園」
「んなもんほっとけ!」
「でも。屋根あるよ?」
「……」
さすがにそいつは聞き捨てならない。小さな公園内にちっこいあずまやのよーな屋根があったりした。
「よし。やむまで雨宿りしよう」
ということになったのであった。










…………










「やれやれ。この寒いのに雨とは」
しかも土砂降り。
「ほんとだね。はふはふ」
「おい。……何を食っている」
「おでん〜」
……こいつはもう。さっさと袋の中からおでんを取りだして食っていた
「こんなところで食ってんじゃないわっ!」
「だって、暖かくて美味しいよ?」
「いや、そりゃそうだろうけど。でも、家に帰ってから食えよ!」
「そうだね〜。はふはふ」
絶対にマイペースを崩さない。
「……もういいや」
何かを云う気も失せてきた。
「おでん、美味しいよ」
「あっそ」
「ん〜。折原君。おでん嫌いなの?」
「嫌いじゃないって。嫌いだったら買いになんて来ない」
「だったら、一緒に食べようよ」
にっこりと笑って云う。
「……わーったよ」
何というか、拒否する理由も無いので同意することにしたのだ。……人気のない、真夜中の公園でおでんを食う二人。……かなり変だよな。
「こんにゃく〜」
「ああ。こんにゃくだな」
「ちくわ〜」
「ああ。ちくわだな」
「はんぺん〜」
「ああ。はんぺんだな」
黙々とというわけではなくて程良く騒がしくおでんを食べる。
「あ〜おいしかったね〜」
「……残りは明日のお昼にでも食べよう」
まったく。何も考えずに買いまくるから。
「暖かくなったね」
「……まあな」
そりゃ、熱いおでんを一気に食いまくればぽかぽかするだろう。
「でも、服びしょびしょになっちゃったね」
「……うん」
必死に走ってきたけれど、それでも濡れてしまった。……すぐにまた寒くなってしまうことだろう。
「もっと暖かくなること、しようよ」
「なんだそりゃ?」
俺の反応に対し、決まってるじゃないとばかりに。
「えっち」
「あっけらかんと云うなっ!」
まったくもう。
「じゃあ。セックス」
「同じだ同じ!」
「いいじゃない。いくら言葉変えたって、云ってることは同じなんだから」
「……家に帰ってからな」
「大丈夫。誰も見ていないから」
まあ、そうだろう。
「うん。自宅であれば誰かに見られる心配はない」
「大丈夫。そこの茂みの中ですれば見えないし。声も雨で聞こえないよ」
「いや。そうじゃなくて」
確かにちょっと木が生えていて、誰にも見えそうにはないけれど。
「大丈夫。ちゃんと買っておいたから」
「……何を?」
「ほら」
ガサガサと買い物袋を漁って……。
「だぁっ! い、いつの間にっ!?」
取り出したるは、避妊具ことコンドーム……。いつの間に買ったんだこいつは。
「だから、大丈夫ってこと」
「……あ、青姦て。……本気で云ってるのか?」
「折原君はしたくないの?」
「……あたりまえだ」
「折原君って、変なことを気にするね」
変じゃない。この考えに関しては絶対に変じゃ無いと思う。
「土砂降りの中ずぶ濡れになってまでしたくねぇわ」
「じゃあ、ここでする?」
……この屋根の下なら確かに濡れないだろう。しかし。……さすがにここでは人目に触れるおそれがないとはいえない。道路に面しているのだから。
「……」
「どっちがいい?」
いつの間にか、二者択一にされていた。
「どのみち、この雨はしばらくやみそうにないよ?」
なんでそういうことをとっても楽しそうに云うんだ。俺のこの彼女は。
「……わかったよ」
結局俺はいつものように、マイペースすぎる彼女の笑顔という名の脅迫に屈したのであった。
「でも、着たままでちょっとだけだからな」
「うん」















というわけで俺は、茂みの中に連れ込まれて犯されることになったのであった。















何か……立場が壮絶に逆なような気が……。















静かに、声をたてないよーにガサガサと木々の中に入っていき。
「何かさ」
「何?」
「こういう時って、普通立場が逆なような気がするのだけどな」
女に連れ込まれる男というのも、ある意味珍しいのではなかろうか。
「いいじゃない。楽しければ」
「そういう問題か?」
「いいのいいの。気持ちよければそれで」
ゴーイングマイウェイというか、刹那的……な性格というのだろうか。
「で。どーしろっていうんだ?」
木の下だから、あまり濡れはしないが……。
「そうだね。口では朝というか、夕べしてあげたよね〜」
「してあげたというか、無理矢理されたんだが」
「じゃあ、今度は折原君があたしを気持ちよくさせてよ」
あっさりとスルーされる俺のつっこみ。
「どうやって?」
「手とか口とか使って。やり方はまかせるよ」
にっこりと云う事じゃなないような気がする。
「あ。お風呂入ったばかりだし下着も取り替えたばかりだから大丈夫」
雨に降られてたら、風呂に入ったばっかりとかそういうのは関係ない気がする。
「何が大丈夫なんだか……」
やれやれと思いながらも、こいつは絶対にペースを乱すことがないことはお見通し。だから俺はしゃがみ込み……。
「それにしても。制服で巻きスカートってのも珍しいもんだな」
「可愛いでしょ。チェック柄がお気に入りだったりして」

す……

俺はグレーのミニスカートをまくり上げて……。
「……黒」
「お昼頃買ったおにゅーのパンティだよ」
「……」
どうしてこう、楽しそうに云うのだろう。

するする……

何とも答えようが無く、無言のまま黒パンツをずらして……。
「ほら。見える?」
「ああ」
スカートの裾を腕で押さえて、秘部を指で広げて見せた。艶めかしいピンク色が露わになる。
「じゃ、いくぞ」
「ほいほい」

ちゅ……

柚木の露わになった秘部は、薄い毛がわずかに生えていて、割れ目がかすかに見えて。俺はそこに顔を埋め、熟した果実にしゃぶりつくように口を付けた。
「……ん」

ちゅ……ちゅ……

「……ん。……ん」
優しく、ゆっくりとなめ回す。

ちゅ……ちゅ……ちゅ……

「ん……。そこ、気持ちいいよ」
「そう、なのか」
割れ目をなぞるように舌を這わせて。
「でも。もっと激しくしていいよ」
「ああ」
もとより、俺もそのつもりだ。優しいだけの愛撫で満足するやつじゃないしな。

ちゅ……ちゅ……ちゅ……ちゅるる……ちゅる……ちゅる……ちゅぷっ!

「ん……んふっ……」
なめ回すだけでなく、舌を中に入れてれろれろと動かしてやる。
「んっ……。あ……。それ、気持ちいい……」
勿論それだけじゃない。

つぷ……ちゅ……ちゅるる……ちゅるる……ちゅぷっ……

「あっ……あっあっ……んっ!」
舌での愛撫を早める一方、左手でお尻を掴んで押さえ、右手の人差し指を挿入してやる。

つぷっ! つちゅっ! ……ちゅっ……ちゅるる……ちゅるる……ちゅぷっ……ちゅくっ!

ひらひらした花弁のような皮を舌でれろれろと愛撫。
「んっんんっ……んっ! あっ……あっあっあっ……。折原君……すごい……よ」
「そうか」
気持ちよくてよがっている柚木を見て、俺もその気になって。
「ん……あっ。……クリちゃんも、いじって」
「ああ」
ちょこんと飛び出た肉芽……クリトリスを人差し指でくにゅくにゅとこねくりまわしてから、舌で愛撫する。

つぷ! ぐちゅっ! じゅっじゅっじゅっ! くちゅっくちゅっくちゅっ!  ちゅるっ! ちゅるるっ! ぐじゅっ!

手加減なしに、思いっきりの愛撫。人差し指と中指を思いっきり出し入れして……ひたすら舌を這わせる。
「あっあっあっ! あんっ! んあっあっ! すご……あっあっあっ! ああっ!」
ぽたぽたとたれていく愛液が、俺の指をぬらす……。

つぷ! ぐちゅっ! じゅっじゅっじゅっ! くちゅっくちゅっくちゅっ!  ちゅるっ! ちゅるるっ! ぐじゅっ!

「ああっ! あああっ! あっあっあっあっ! ああんっ! あんっあんっ! いっちゃ……う……!」

つぷ! ぐちゅっ! じゅっじゅっじゅっ! くちゅっくちゅっくちゅっ!  ちゅるっ! ちゅるるっ! ぐじゅっ!

ほてった顔で、白い息を吐きながら甘い声を上げるけれど、しとしとと降る雨にすべてかき消されていく。
(いっちまえ)
にちゃにちゃ、ぬちゃぬちゃ……隠微な音が雨でかき消されていく。
「あっあっあっ! ああああっ! あっ! あああああんっ!」

じゅぐっ!

一瞬、ビクッと跳ねて……。
「ふ〜。……いっちゃった♪」
はあはあと、少し息を乱しながら笑顔で云った。
「折原君。ホント、上手くなったね」
仕込まれてる……。俺、絶対仕込まれてる。
「じゃあ、今度は入れよっか」
「いきなりっすか……」
「勿論」
あまりにもあっさりと云いきる。休む暇すらも与えてはくれないようだ。

す……

「じゃ。入れるね」
スカートをまた少しまくり上げて、下着を膝までずらして。かすかに見える秘部を皮を剥くようにして。勃起した俺のアレを握ってセット(?)して。
「ああ……。やっぱりいきなり入れるのね……」
「だって、もう起ってるし。準備おっけーなのかなーって思って」
「お見通しか……」
こういうときは男のサガが情けないったら情けない。ズボンがパンパンに膨らんでいるのだから。
「前戯は?」
「しながら」
「はいはい」
俺は泣く泣く、小柄な彼女に合わせて腰を落として。

ず……ずっ……

「……んっ」
少し上から抱きしめ、押し込むようにゆっくりと、ゆっくりと挿入していき……。
「……んっ。全部、入ったね」
すんなりと入っていった。
「柚木……って。身長何センチだったっけ?」
「152cmだよ」
それくらいか。
「……小さいな」
「まあ、身長はそんなにいらないけど」
「胸も小さいけど……な」
あまりにもペースを握られているので、少し嫌みを云ってやる。
「スレンダーって云ってよ」
少しむっとする柚木。
「でもね。小さいから……。軽いんだよ」

ず……ずっ……ずっ……

柚木は俺の背中を掴んで、上下に動きだす。
「た、確かに」
「ほら。折原君も、動いてよ」
「あ、ああ」

ず……ず……ず……ず…………ず……ず……ず……ず…………

少し動いては、少し止まる。そういうペースでゆっくりと動き始める。程良い締め付けと暖かさを脊髄で感じる。
「う……ん。気持ちいい」
「少し動いただけなのに?」
「激しければ気持ちいいというわけでもないよ」
「ふーん」

ず……ず……ず……ず…………ず……ず……ず……ず…………

「ただ入れるだけじゃ、嫌なんだけどな。つまんないし」
「……わーったよ」

ぐい……

渋々ってわけじゃないけれど、柚木の制服のベストをたくし上げて。

ぷつ……ぷつ……

ブラウスのボタンを外して……。
「む。黒下着」
「お昼に買ったおにゅーのブラだよ」
露わになった下着を少しずらすと、小さなふくらみがふるると揺れて、桜色の乳首が見えた。……はだけた服におしゃれなリボンが何か隠微だ。

きゅ……

軽く掴んで、指先で乳首を転がしてやる。
「……ん」
「ってか。休みだってのに制服なのか」
今更ながらにつっこみを入れてやる。
「お気に入りだから。でも、ブラウスは毎日取り替えてるよ」
「ふーん」
「それを云ったら、洋服も下着もだけどね」
「そうなのか」
「ちなみに。あたしの服は一式、折原君の部屋のタンスに入ってるよ」
……全く気づかなかった。
「何かもう。住み着いてる……。っていうか同棲……?」
「あれ? 同棲じゃなかったの?」
……こいつの中ではそうだったようだ。
「大丈夫。ちゃんと折原君の叔母様には許可もらったから」
「あ、あの人はもう……!」
認めんなよそんなこと!
「これでもう、公認の仲だね」
どうしてそういうことを本当に心の底から嬉しそうに云うのだろう。この人は。
「っとにもう」
「ま、そういうわけだから。心おきなくえっちしてもOKってこと」
「あーはいはい」

ず……ず……ずっずっずっず……ずっずっずっず……

「んっんっ……」
「どう、だ。気持ちいい……のか?」
「うん。……でも、もっと激しくして欲しいな」
「わかったわかった」
そして動きを更に早める。

ずっずっずっず……ずっずっずっず……ずっずっずっず……ずっずっずっず……

「んっ! あっあっあっ! あん……。気持ちいいよ。折原君。んくっ」
激しく出し入れしながら、キスをしてやると……。
「んく……ん、ん……んん……」
柚木もノって来たのか、舌を絡ませてディープなキスに。
「折原君。えっちだね」
「お互い様だろ」
「そうだね。……じゃあ、もっとえっちに。持ち上げて、しよ」
持ち上げてってことは……。
「……駅弁?」
「うん」
「おし。……でも、靴は脱げよ。汚れる」
「はいはい」
自分で云っておいてなんだが。それだけ気にする余裕があるのなら、最初から外でしなけりゃいいのではないかと思った。

ぐ……

俺は両腕で柚木の両膝を抱え込み、持ち上げた。柚木は俺の首の後ろで手を組んで支えて……。
「いっぱい動いてね」
「あーい」

ず……ずぷ……ずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっ……

「ん……ん……んっんっんっ。あ……んっ。んっ! あっんっんっんっ! すご……あっあっあっ!」
密着度抜群の体勢だから、動けば動いただけリアルに反応がわかる……。
「おらっおらっ……どうだ……っ」

ずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっ……

「あっあっあっ! あんっあんっあんっ! んっ! んっんっ!」
下から上へ、思いっきり突き上げてやると……それにあわせて柚木も腰を上下させて。
「お、りはら君は……どう? んんっ!」
そりゃ、勿論……。
「すげ〜気持ちいい。締まり最高」
「よかった」
密着し、奥の奥まで入り込んでは引き抜かれ……何度も何度もそれを繰り返す。きゅうきゅうと締め付けてきて、暖かくて……今にも達してしまいそうだ。
「いっちゃっていいよ」
「おう」

ずぷっずぷっずぷっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっずっ……ずっ!

「あっあっあっあっあっんっ! あんっあんっあんっ! あっあっあっあっ! あっん!!! はああんっ! ぁっ!」
すべて雨音にかき消され、誰もいない空間で……ただひたすらに求め合って。
「やば。もう出そう。……早くてごめん」
「いいよ」

ずちゅっずちゅっずちゅっ……ずっずぷっずぷっずぷっ……ずっずっずっずっずっずっずっずっずっ!

「くっ!」
「ああっ! あああんっ! あんっ! ……んっ!!!!」

ず……ぴゅ……っ!

俺はその瞬間。背筋に震えのような快感を感じて……思いっきり射精していた。
「ふ〜」
「……ごめん」
あわてて引き抜いたせいで、コンドームも取れてしまって。柚木のお腹に俺の白い精液がべっとりと射精されてしまった。……だけならよかったのだが。スカートにもべっとりとかけてしまった。
「OKOK。後で洗濯するから大丈夫」
柚木も満足そーな表情をして……いたのだが。















「もういっかい〜♪」















おかわりを求める子供のよーな無邪気さで















俺は、連射準備を命ぜられたのだった。















「今度はバックでしよ」
「ああ」
でも、その前に。
「スカート、脱がすぞ」
「うん」
汚れてしまったスカートをスルスルと脱がす。……巻きスカートだから脱がすのは簡単簡単……。
「半脱ぎって、何かえっちだよね〜。裸よりやらしいかも」
「……うん。えっちだ」
下半身むき出し……。確かにえろい。半端に服を着ているから、それがかえってえろく見える。
「お尻丸出しだし」
そういって、木にしがみつくようにしてお尻をこっちに向けて。
「じゃ、いくぞ」
「うん」

ず……

「んんっ! ……んっ!」
わずかな抵抗をかき分けるように、ずにゅっと奥の奥まで入っていく。
「ん〜……。んっ。……入ってくるときの感じって、何かいい」
「そうか」

ずにゅ…………ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!

一度、二度……そして三度。小柄な柚木の肩を片手でグッと掴んで一気に引き寄せる。
「あっ!」
「もっといくぞ」
「うんっ。さぁ来い!」
既にノリノリの柚木。

ず……ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!

「あぁっ……あっぁっ……ああっ!」
強烈に、奥の奥までがんがん突いてやる。そのたびに肉体どうしがぶつかり合う音が響く。
「そらっそらっ!」

ずちゅっずちゅっずちゅっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!

「あっあっあっあっあっ! あんっ! あっ! はっ! んっ! んっ! んっ! んっ!」

ぎゅうう……

同時に、小振りな胸を思いっきり強く掴んで揉みまわしてやる……。乳首はぷっくらと膨らんでて、つねるようにつまみ。
「んうっ……あっ!」
「ぐっ……」
胸を揉んだ途端、思いっきり締まりが強くなった。
「ん……。もっと強くしていいよ」
「云われないでもそうする」
「そうこなくっちゃ」
どんなときだろうとゴーイングマイウェイなのは変わりはしない。

ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!

リミッター解除。あるいはフルスロットルとでも云うべきか。とにかく、限界ぎりぎりまで動かす速度を速める。
「あっあっあっあっああああーーーっ! あんっ! あんっ! あんっ! あんっ! あんっ! きもちいいっ!」

ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!

ひたすら突く。突く。突きまくる。がんがん突きまくる。激しくなっていって柚木の体も俺の体もガクガクと揺れる。その衝撃で木の葉についていた水がばさばさ落ちてくるが今はそんなこと知ったこっちゃない。

ぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ!

「はぁっ……あッ……んっ! 気持ち……い……ぃよッ! 折原く……んっ!」
湿り気を帯びた音ががんがん響いていくにつれて、俺の臨界点も近くなっていき……。
「ぐッ! また……いきそうだ」
「う……んっ! いっしょにいこ……ねっ」
セミロングの髪を激しく揺らしながら……。

ぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ!

「ぐあっ! で、る……」
「まだ!」
まだといわれたら、本気で我慢だ。

ぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ!

「ぐ……ぐぐぐぐ。も、限界……いぃぃ!」
「あんっ! も……ちょっと!」
「ぐおおおっ!」

ぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ! ぱんっぱんっぱんっぱんっ! ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ!

「あっ……い………くっ!! 今……い……っちゃ……。ああああっ! ああっ! ああああんっ! あっ……んっ!!!」
激しすぎる突きにびくびくと体を震わせて、柚木が達しかけて……。
「ぉ……れもッ!」
もう、こらえきれるわけがなかった。柚木の中から引き抜いて思いっきり……ぶっぱなした。
「うお……ぉっ!」
そして、信じられないことに。

ぐちゅ……

「ん……んぐ……ん、ん……」
達しかける数瞬のラグを見計らったかのようにして、俺のアレを口に含んで……。
「……うわぁ。すげええぐぃ」
「ぷは……。いっぱい出たね」
多少というか結構顔にかかってしまったけど、柚木は大部分の精液を、ごっくんと飲み干していたのだった。














…………















「ふ〜。気持ちよかったぁ」
「……そうか」
全力の二連射はさすがに疲れた……。
「またしようね」
「……」
せめてもうちょっとまともな場所で……させて欲しい。
「……あ。トイレ行きたくなって来ちゃった。行ってくるね」
といって、離れたところにあったトイレに行こうとする。……下半身むき出しで、しかも乳も出したままの霰もない姿で。
「まて。その格好で行くな!」
「すごくしたいんだからしょうがないじゃない」
「そーいう問題じゃない!」
「……じゃあ、ここでする」
な……。ここでする、だと?
「おい」
「うん?」
「そういうのを見て楽しむ趣味は無いぞ」
当然のことだが。とか何とか云ってみる。
「誰が見せるって言ったのよ、馬鹿」
「む……。ひたすらゴーイングマイウェイな柚木にも、恥じらいの感情はあったのか」
「あたりまえよ。えっちで見せるのと、おしっこをしてるところを見せるのとでは、全然違うわよ」
「そーいうもん?」
「そーいうもん。向こう向いてて」
「ああ」
そして向こうを向く。……しゃあああという音が聞こえて、いけない想像にふけってしまう。
「……」
向こう向いててって言うぐらいなら素直にトイレに行けばいいのに。……あーでも、服を着るのが面倒くさかったとか柚木ならあり得るな。でもこんなところを誰かに見られたら、俺ってかなりの変態じゃねぇか? っていうか、ここでこういう事をしている時点で既にそうなんだけど、それでもこういう場合って男の方が立場弱いしなー。……しかしこういうのもスカトロって言うんだろうか。ああでも、それはちょっと違うというかなんというか。シチュエーションがシチュエーションだけに…………しかし、ああ……。
「はい、こっち向いてもいいよ」
以下延々と思考は続いていたころ、柚木は用を足し終えていた。
「……何か。ものすごく背徳的だったぞ」
「見たいの?」
「いや、その……」
「じゃ、今度見せてあげる」
だからどうしてそういう危ないことを平然と笑いながら云うのですか。この人は。















しかし、これだけで終わりではなかった……















結局、びしょぬれになって家に帰ると……















「あっあっあっ! あっ……んっ! 浩平君っ! いいよ! そこ、気持ちいいっ!」
がんがん突きまくる。……ここはウチのバスルーム。暖かい湯気がぽかぽかと漂っている。

ぐじゅぐじゅぐちゅっ! ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!

目の前には、四つんばいで突き出されたまあるいお尻。
「あんっ! あんっあんっ! ああああっ! あんんっ! んんっ! あっ!」

ぐじゅぐじゅぐちゅっ! ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!

そして俺は指で何度も何度も柚木のあそこを責めまくっていた。















冷え切ってしまって、寒いから……暖かくなることをしよう、とかなんとかいわれて。















シャワー兼、サードステージの開幕だった……。















「ああっ! あっ! あっ! あっ! い……っちゃうッ! ああああんっ!」

ぐじゅぐじゅぐちゅっ! ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ! ちゅくっちゅくっちゅぐっ!

でもまぁ、いいか。……そう思えるんだよな。
「いっ……ちゃう……い……んっ!!!!」















俺もなんだかんだで、こいつのゴーイングマイウェイなところに影響されてしまったのかもしれない。
















びくっびくっびくっ!

体を思いっきり震わせて、絶頂を迎える柚木。
「いった?」
「うんっ♪ 折原君の指、気持ちよかったよ」
「ああ、そうかい」
天然色な小悪魔笑顔。
「でもね」
この後こいつがなんて云うか、お見通しだ。















「指だけじゃ、嫌。……折原君のを、入れて欲しいな」















そらみろ。思った通りだ。
「わーってるよ。……んじゃ、もいっちょいくぞ」
「うんっ」















でも、まあいいか。















いつも気楽に、そう思える関係……。















俺ってもしかして、飼われているのかもしれないけれど















「ま、いいか」
「折原君〜。早く〜」
「はいはい」















こんなのが俺とこいつの日常だけど。















「あ……ンッ!」

ず……にゅっ……!

一気に奥まで挿入して……。
「よし。ガンガンいくぞ」
「うん。ガンガンきて」

ぱん、ぱん、ぱん……

ゆっくりと、ゆっくりと……少しずつ早く動かしていく……。
「もっといっぱい、して」















何かもう















退廃的すぎだけど















でも……ま、いっか。






























おしまい






























◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(後書き)

というわけで、詩子編でしたとさ(--)
詩子「何がというわけで、なのよ(^^#)」
次回は多分佳乃編になると思うので、よろしく(--)
詩子「ちょっと!(^^#)」
そいでは、次回をお楽しみに(--)