Back


下校途中










 頬に触れる空気が痛いくらいに寒いと、強く感じる。足元の道も塀も木々も建物の屋根も、どこもかしこも雪に包まれていて白一色。北国だから当然のことだけれども、そんな見慣れた景色の中を一組の男女が並んで歩いている。右側に祐一、左側に名雪。互いに揃って下校途中なので制服姿。

「ね、ねえ祐一。ダメだよ?」

 名雪は鞄を両手で持ちながら、困ったように言う。今日は部活が無かったので、祐一と一緒に帰ることにしたのだった。とても久しぶりで嬉しいことなのだけど、案の定とばかりに祐一の悪い癖が始まった。

「ダメだって。んんっ。い、言ってるのに」

 もじもじしながら非難するも、祐一は全く聞き入れる素振りすら見せない。名雪が着ている制服――極端に短い丈のスカートに覆われたお尻には、祐一の手がぴったりと張り付いているのだった。そうして痴漢行為のようにもぞもぞと揉みしだき続けていく。パン生地のようなふにふに、もちもちとした柔らかな感触がたまらなく愛らしくて、ついつい病み付きになってしまうのだった。

「んんっ。だ、誰かに見られちゃうよ。これ以上は本当にダメ〜!」

「誰もいないだろ」

「そ、そう……だけど」

 祐一の言う通り、辺りは静まり返っていて誰もおらず、時折どこかの屋根からドサリと雪が落ちる音くらいしか聞こえない。雪に包まれていて凍えそうなくらい寒いせいか、誰もが皆外に出るのをやめてしまったかのようにも思える。あたかも、世界に二人だけ取り残されてしまったのではないかと錯覚を感じる程に。

「それに、名雪も期待してたんだろ?」

「そんなこと……。あっ!」

 最初からスカートは何の障壁にもならなかった。祐一の手がするりとスカート内に入り込んでショーツの中まで突き進み、柔らかなお尻を直に触れる。

「今日もまたいかせてやるよ」

「そんなっ」

 指先でもぞもぞとお尻の割れ目をいじくられ、名雪は頬を赤らめていく。祐一は更に手を伸ばし、ずぷりと前の穴……名雪の秘所へと突っ込む。手慣れたものだった。

「んっ! そこ、ダメ」

 名雪は目をきつく閉じ、全身に力を入れて挿入感を堪える。けれど、立ち止まる事なんて祐一は許してくれない。

「いいから歩き続けろよ」

「だっ……てぇ……。んひっ!」

 ――学校帰りの道中で、ごく自然に行われている淫靡な行為。それは二人にとっては恒例とも言える、あまりにも背徳的だけれども楽しい時間。

「名雪をいかせるのなんて簡単だからな。どこをどういじれば感じるかとか、完全に把握してるから」

 祐一は名雪の体について既に解析済みだと豪語する。それは全くの事実で、今回もまたいつものパターン……名雪は祐一に弄ばれてしまうことだろう。今日もきっと、そうなるはず。最も……名雪は言葉には出していないものの、教室で祐一に『今日は一緒に帰ろ』と言ったその時からどきどきしてきて、帰り道も心なしか周りを気にしていたのだった。口では拒否しつつ、実は心待ちにしていた。そんな事、祐一には全てがお見通しなのかもしれない。

「あ、あっ。お、お家の中でしようよぉ。やっぱりお外でこんなの、いけないよ〜」

 上辺だけ。恰好だけ。口に出て来るのはそんな優等生みたいな言葉。

「外だからいいんだろ? 何だか犯してるみたいでぞくぞくするんだ」

「う……。い、意地悪だよ。ひあっ! んひっ!」

 ずぷずぷと内部で断続的にうごめかれて名雪は堪えきれず裏返った声を上げてしまう。そうこうしているうちに人差し指に続いて、長い中指も下からもぞもぞとねじ込まれてきた。二本の指が名雪の秘所の中をぐにゅぐにゅと揉みほぐしていく。いじくられるたびに名雪の秘所は湿りを帯び、ショーツの吸収能力などあっと言う間にオーバーして、洪水状態にさせられていた。

「あっ! はあっあっあっぁっ!」

「もう濡れてきた。いつもより早いぞ。興奮してるのか?」

「だ、だ、めえぇ……。ゆ、祐一の意地悪ぅ」

「ダメとか言っておきながら、俺がやめると言ったら嫌がるくせに。我が侭だな」

「う……」

 それもまたいつものこと。以前にも今と全く同じようなシーンがあって、名雪の拒否を受け入れて祐一が愛撫の手を止めた途端、名雪は何故か猛烈に空虚な気持ちにさせられてしまい、結局、やっぱり続けて欲しいと言わされることになったのだった。

「だってだって……。し、して欲しいんだもん。でも……ゆ、祐一と一緒に帰ると……。いつも、パンツ濡らしちゃって……。恥ずかしいよぉ」

「ぐしょぐしょになったパンツを後でこっそり洗ってるんだろ。知ってるぞ」

「お、お母さんに知られちゃうもん。だから……」

「自分の娘がこんなに淫乱だと知ったら、さぞかし秋子さんもがっかりするだろうなぁ。お前もそう思うだろ?」

「ち、違うもん。淫乱じゃないよぉ。どーしてそういう事言うの〜」

 乱暴な言葉を吐くのには理由有り。いたいけな名雪を見ていると、どうしても意地悪をしてみたくなってしまうのだった。

「言葉責めってやつだよ。ほら、さっさといけ」

「んっ! んぅぅっ! んんんんーーーっ! あっあっあっ!」

 ずにゅ、と深く指が埋まり込み、名雪は立ったまま快楽の頂点に達していた。びくびく、ひくひくと、華奢な体を震わせながら目を細めてかぶりを振った。

「ああ、ああ……。も、もう。お外なのに……お外なのにいぃぃ……。いっちゃった……。は、恥ずかしいよおぉ」

 控えめながら最初の絶頂。外で、人の目に触れるところでそんな目に合わされて名雪はため息をついてしまう。

「三回くらい一気にいかせてやろうか?」

「え……。だめ。そんなことされたら……本当に立ってられなくなっちゃう」

「雪の上に座るとスカートまで濡れるぞ」

「う、うぅ……。前にそんなことがあったよ〜!」

 いつのことだったか。今と全く同じように指で股間を徹底的に弄ばれ、立て続けに絶頂を迎えさせられた挙げ句雪の上に尻餅をついてしまった。ショーツもいつの間にかずり降ろされていて、お尻が冷たくて赤くなってしまったのを思い出した。余りにも恥ずかしくて思い出すだけで赤面してしまう。

「あ……っ。ゆ、祐一!」

 名雪が急に慌てた声を上げる。向こうの方から小学校低学年くらいの男の子が一人、元気そうに駆けてくるのに気付いた。

「大丈夫だろ。後ろ側だし、見えやしない」

「そんなっ!」

 名雪にとってそれはブラックジョークのように聞こえた。祐一は名雪の中から指を引き抜く気は毛頭無いようで、とろけそうにちゅくちゅく、ぐじゅぐじゅと熟れた果実を剥くような音を今も響かせては、いやらしい汁が垂れていく。むっちりとした太ももを伝い、黒いニーソックスを濡らしていく。……男の子が名雪の脇を走り抜けて行くその瞬間を祐一は狙っていた。

「ん……んあああっ!?」

 祐一の親指が名雪のアヌスにも軽くねじ込まれていた。不意を突かれた名雪は変な声を上げてしまう。男の子がそれに気づいたかどうかは定かではない。

「ゆ、祐一ぃ……」

「今のでまたいったな。この変態」

「も、もうだめえぇぇ……。おかしくなっちゃうよぉ」

 とろんとした眼差し。純朴な天然少女は今や、男を求める女の姿。色気を感じるくらいに艶めかしい雰囲気を漂わせていた。

「あっあっ」

 ずぷ、ずぷ、とねじ込まれる度に愛液の分泌が更に促進されていく。いつまでも永遠に止まることがないようにすら思える程に。

「あ、あん……ああん。気持ちいいよぉぉ……」

「やっと本音が出たか。遅いんだよ」

「だって……だってぇ」

 気がつけば家まで後もう少しという距離になっていた。にもかかわらず一歩一歩が重く、遠い。陸上競技で鍛えられているはずの名雪の足腰は、もはや面影がないくらいにふにゃふにゃになっていた。

「全く。だらし無いぞ名雪。このままここでぶち込んでやろうか?」

「だ、だめ……。それだけはだめ……。中で……中で、して。ああぁぁ」

「我慢できるか。さっさと入れさせろ。尻を出せ」

 スカートが掴まれて捲り上げられる。当然の事だけど、名雪はとことん慌てる。

「だ、だめえぇぇっ! ああああっ! ま、待って! もう少しだけ!」

 何も知らない者が傍から見ていると、暴漢にでも襲われて犯されそうになっている姿。家まで後十数メートル……。ずりずりと祐一を引きずるように歩き続け、名雪はようやくのことで玄関に辿りつく。ドアにもたれ掛かり、体を支えていると突如ショーツが足元までずり降ろされてしまう。そしてあろうことか祐一が名雪の尻に顔を埋め、舌でも愛撫を始めてきた。

「あ、ああぁぁぁ。だめだよぉぉ……っ。まだ、まだ……お外。あ、あ……んひっ! 舌……だめ……あっ!」

 猛烈な愛撫を受けて込み上げて来る声を必死に堪えながら鞄を開けて鍵を取り出し、こじ開けるようにしてドアのノブを引き、中へと躍り込む。……下校前に名雪は言っていた。お母さんは今日、仕事で遅くなるんだって、と。だからきっと、祐一は始めからこうするつもりだったのだろう。

「あ、あ、あ、あ、あ。だめっ。ら、め……あうっ。ああんっ。ゆうい、ち……」

 名雪の鞄が土足部分の床にドサリと落ちる。立て続けに名雪の足元から邪魔なショーツが脱がされポイ、と後方に放り投げられる。たまたまいい具合にドアのノブに引っ掛かっていたが、二人共そんな事を気にかけもしない。名雪は靴をきちんと脱ぐ暇すら与えられず、片足だけ残したまま背後から押し倒され、のそのそと玄関マットの上に両手を付いて体を支えていた。そうしてすぐに衝撃が訪れる。祐一が名雪の腰を両手でがっちりと掴んで引き寄せる。指など比較にならないほどのボリューム……ギンギンに勃起しきった極太の逸物が杭を打ち込むように、一気に入ってくる。

「あ、あ、あ、あ、あ! は、入ってくる……!ああああっ! はぐぅっ! あ、あ、あんっ! はうっ! あんっ! はあぁんっ! あっあっあっあっあっ! は、激しいよおぉっ!」

 名雪も決して一方的にされるがままじゃなくて、淫らに腰をくねらせ、祐一の逸物を深くねじ込ませるためにぴったりと密着させていく。名雪の長く艶やかな髪も、制服の白い大きなケープとえんじ色のリボンも、二人の激しい動きに合わせて揺れている。制服を着ているのに素っ裸にされてしまったかのような感覚に、体の芯から熱いものを感じる。むしろ制服は、裸の体を彩る装飾品のようだった。

「き、気持ちいいいいいっ! す、ごい……。す、すぐなのにわたし、いっちゃう! いっちゃうよおぉっ! ……ひぐぅっ! あっ! いっちゃった……。あ、ま、また……ああああっ!」

「何だよ。自分ばっかりいきまくってずるいぞ名雪」

「うん……。ご、ごめんね。そう、だよね。でも……でも今は……もっといかせて。ああああっ! 後でいっぱい……お口でおしゃぶりするから……。んっ! むぐぐ」

 名雪の愛液でぐちょぐちょに濡れてしまった指を口内へと突っ込み、しゃぶらせる。

「指だけでいきまくってこんなにぐしょぐしょにして、まだいき足りないのか」

「ん、んむ……ん、ん……っ! だって……。あ、あああんっ! 祐一いぃぃっ! 好き! 好きなんだもん……。んあああんっ!」

 名雪は腰を動かしながら、口でも丁寧に愛撫。全てが愛おしく、大切に感じる。

「でかい尻振りまくって、本当にやらしいな」

「だって……だってえぇぇ……! お○んこ熱くて気持ちいいんだもん……っ! 祐一のお○んちんが中でこすれて……あぅっ! あぅぅっ! 突いて! もっと突いて! 奥まで……もっともっと、深……くうぅっ! あ、あぐっ!」

 玄関先にはぱんぱんぱんぱんと、雄と雌が交わる生々しい音が響いていく。名雪のお尻は白いけれどとても健康的で艶があって張りもあり、それでいてマシュマロのように柔らかくて、突き込む度にぷるぷるとたゆむ。中の方はきゅうきゅうと締め付けがきつくて、気を抜いたら逆に達してしまいそうだった。本当にもう、かぶりつきたくなるようなくらい可愛らしいと祐一は思い、両手でぐにぐにと揉みしだいてやる。。

「んああああああっ! いくいくいっちゃう! いっくううううっ! あひいいいっ!」

 どぷり、どぷりと熱いものが込み上げいき、名雪は脱力して廊下に突っ伏していった。

「あ、あ……。あそこも……お尻も……祐一のでべとべとだよ。……でも、もっと。もっとパンパン……してぇ。気持ちいいいぃぃ。気持ちいいよおぉ。お尻が勝手に動いちゃうよおぉ。お○んちん入れてえぇぇ。もっと、ずこずこってしてえぇぇ」

 再び名雪はお尻を高く突き上げて、見せつけるように秘所の皮を両手で剥き、祐一のものを求めるのだった。




…………





「はふっはふっ。あっふぅぅ……。う、んんんんっ! す、ごいよおぉ」

 射精したまま引き抜いてすらいない。あの後祐一は名雪の体をひっくりかえして持ち上げて、駅弁スタイルのまま階段を上がり始めた。

「おい名雪。階段濡らすなよ」

「だってぇ……。おつゆ、出てきちゃうんだもん……」

 名雪は腰を上下にうごめかせて快感を貪る。

「お前、本当にエロいよな」

「んん……。祐一に、調教されちゃったからだよ。祐一のせいだもん」

「いいや。元からスケベなんだよ、お前は」

「そう、かな。うん……そう、かも……。わたし……元からえっちなの娘なのかも。ん……。祐一ぃ。キス……して。ん、ん」

 交わったまま濃厚なキス。かぶりつき、舌と舌を絡ませるくらい。

「あ、あは……すごい。祐一ぃ。わたし……おっぱいも堅くなっちゃって……乳首も起っちゃってるよ」

「これが終わったら揉ませろよ」

「うんっ。いっぱい揉んでね。ぐりぐり触って。強くしてもへーきだよ。……そしたら、赤ちゃんみたいにちゅーちゅーして。あ、わたし。お口でも頑張るから……。ん、ああんっ! 首筋……弱いんだよぉ。舐めちゃ……。……あ、あふっ! あっあっ!」

 楽しい交わりは尚も続く。こうして、秋子さんが帰ってくるまで二人はとことん交わり合い続けたのだった。





…………





「ゆゆゆ祐一のバカぁ〜〜〜!」

「お前だって忘れてただろ!」

 ……秋子さんが帰って来た頃のこと。そういえば、と思い出した事があった。それは玄関のドアのノブにあった。帰ってきたあの時、名雪がはいていた濡れ濡れパンツがポイっと投げ捨てられて、空気抵抗を受けてふさっと丁度良く引っ掛かったままだったこと。夢中でセックスしまくって満たされて穏やかな気分でソファーに寝そべり、いちゃつきまくっている時に二人してようやくのことで気づいて、大慌てで取りにいき、運よくギリギリの滑り込みセーフだった。

 事情は何だかよくわからないけれど、玄関先で仲良くじゃれ合い続けている二人を見て、秋子さんはとっても嬉しそうに笑ってくれたのだった。










----------後書き----------

 久々に名雪のハードもの。

 Web拍手にてリクエストを頂き、リビドーを大いに刺激されたがゆえに一気に書き上げてしまいました。

 名雪は永遠の嫁ということで、異論はあんまり認めないものであります。



よろしければご意見ご感想をくださいな。








Back