Back


【Heart of Snow Storm】




















「あ、あ、あぅ……。ゆう……いち」
 最初に一呼吸おいてから、小さくうごめくようにぱん、ぱん、ぱんと音を立てながら挿入されて、か細い声を上げる。四つんばい状態にされた名雪の中には限界にまでそそり立ったものが突っ込まれていて、祐一は軽く、ボクシングで云うところのジャブのように挿入を数回続ける……。
「名雪の中。暖かいな」
 名雪を背後から突きながら、気持ち良さに白い息を吐く。
「う……あ、あ……。祐一の、あ……熱いよぉ」
 名雪の中はとろとろにとろけそうに柔らかくて、暖かくて、突くたびにくちゅくちゅとまとわりつくような湿り気が心地よい。背筋が軽くしびれるような、そんな快感を感じていく。
「ほら。名雪も俺と一緒に動いて」
「あ、あ……。で、きないよお……。はぅっ!」
 少し大きく突いただけで、名雪は体をビクッと震わせた。
 ……ここは、彼らが住む街を一望できる丘。真冬だから、辺りは一面真っ白な雪景色。当然の事ながら、二人は防寒のために服をかなり着こんでいて、もこもこした厚着状態。そんな状態で、祐一はズボンのチャックだけを降ろして、長く勃起したものを名雪のスカートの中に入れて……していた。
「着たままやるのも、いいだろ」
 服を着込んだままの性行為は、妙に背徳的だった。
「う、うぅ……。知らない。えっち」
 名雪の白いパンティを、膝まである長いソックスにかかるくらい、ほんの少しだけずらして挿入していた。突き続けてとろりとたれてきた体液が、ソックスにかかろうかとしていた。
「あ。また降ってきたな」
「あ、あ、あっ……」
 白と僅かなグレーカラーというコントラストに彩られた空からは、白い粉雪がちらちらと舞ってきた。祐一は、雪は少し小康状態だったけれど、またも本格的に降っていくのだろうな。などということを、腰をカクカクと動かしながらしみじみ思うのだった。
「ん、んん、ん……あ……は……。あ、あ、あ……や、あ」
 もぞもぞと、焦らすようにゆったり攻められて、くすぐったそうに声を出す名雪。
「雪って、綺麗だよな」
 そんな、状況と比してどこかズレたようなことを云う祐一に、呆れて云い返すけれど。
「こ、こんなときに、そ、んなこと……云ってないでよ」
「どんなことだって?」
 緩やかだった挿入運動が一転。
「ひぁあっ! ああああっ! はぁっ! あぅぅっ!」
 パンパンパンッと、いきなり激しく四連続で奥まで挿入。引き抜かれる寸前まで一気に引いて、ずむっと完全に埋まり込むまで挿入。結合部は既に粘りけのある湿りを帯びていて、動くたびにじゅくじゅくと音を立てる。
「ひはっ……あっあっ! あっあっああっ! 祐一いきなりそんなっ……激しく! お、奥まで……なんて。あ……ああああっ! だ、めえぇっ」
 不意打ちのような激しい攻めに悶絶し、絶叫する名雪。
「名雪も腰を動かせよ。えっちにさ」
「あ、ぁ……。う、ん」
 そう云われて、くねらすようにして、祐一の攻めに合わせて腰を動かしはじめる。両手で雪を掴むようにして……。
「あ、あふ……あ、ぅ……」
「上手だぞ。名雪」
 どうしてこんなことになっているかというと……。















季節は冬。















辺り一面真っ白な、丘の奥に















祐一と名雪は、そんなところに遊びに来ていた。















「わぁっ! 綺麗だね〜」
 一面、何も無い真っ白な所に来て、楽しそうにはしゃぐ名雪。無邪気な子供のように、走り回る。
「……。寒い」
 それに対し、ひたすら寒さに震える祐一。
「祐一。雪だるま作ろ!」
 それでも、好きな人と一緒なら楽しくて、すぐに身体は暖まっていった。
「ああ。でかいのつくるぞ」
 そして特大の、大きな雪だるまを作って……。
「今度は、かまくら作ろ!」
「おーし」
 持ってきたシャベルを使って、立派なかまくらを作って……。
「じゃ、今度は雪合戦しよー!」
「ああ。……おりゃ! 先手必勝!」
 不意打ちに一発。名雪のおでこに小さな雪玉が命中。
「わぷっ! ま、まだはじめちゃだめだよ〜! わ、わ、わ〜!」
 今度は雪合戦……。
 名雪はのんびりした外見と性格に似合わず、動きは素早くてコントロールも良かった。さすがは運動部といったところか。
「えい、えい、えい〜」
「うわっ! このっ!」
 遠めからの投げ合いでは不利と感じて、捨て身の特攻を敢行し、接近戦を挑む祐一。雪玉を何度くらってもひるまずに突き進み。
「わっわっ! ゆ、祐一……わぁっ!」
 やがてそれは、じゃれ合うような感じになって、祐一は名雪を雪の上に押し倒して。
「わっわっわっ! 祐一〜〜!」
 名雪を組み伏せて、粉雪の上をごろごろと転がって雪まみれにして……。
「祐一……降参。ん……っ!」
「だめだ。許さない」
 いつしか互いに見つめ合うような体勢になって、抱きしめ合って……キスをしていた。
「ん、ん……ん……んんっ。んーーー!」
 雪の中に埋もれながら、何度も何度もキス。触れる唇はとても熱くて、体中が更に火照っていく。
「あ、あ……。すき。……好きだよ。祐一。……ん、ん」
 そして、キスだけでは飽きたらず……
「名雪。……しようぜ」
「こ、ここで? ……んッ」
 遮るものはグレーがかった白い雲だけという、大空の下。
「いい、よ。祐一と……だから。う……んっ!」
 名雪は恥ずかしそうに、こくんと頷いて。……もう一度、キスを奪われた。















それは、肯定のキス。















 更に連続でキスをした後で、二人は立ち上がって抱きしめ合った。
「あ……。だめ」
 そして祐一は無言のまま、名雪の長いスカートの中に手をいれて、パンティを掴んでぐいと膝のあたりまで下ろして。そして……。
「あ……っく! ゆ、祐一ぃ……」
 祐一の指が、名雪の股間に触れて、愛撫を開始。
「わたし、もう……立ってられないよ……」
 一気につぷつぷと名雪の中をかきまぜる。執拗に、何度も何度も。……そして、空いた方の手では、柔らかいお尻を撫で回す。
「だ、め……あ……あ、あ、あ……んっ! お、しり……くすぐったい、よ」
 やがてそれは、ちゅくちゅくという湿った音に変わっていく。快感とくすぐったさで……名雪は身体から完全に力が抜けてしまい、膝が折れ、柔らかな粉雪の上に腕をついてしまう。
「あっあっあっあっあっ! だめっ! や、めっ……! はひぃっ! 祐一の指が、あぁああ……」
 それでも祐一の愛撫は終わらない。
「だ、めぇぇ。わたし……い……ちゃうよ、お……」
 四つんばいにされながらも、祐一の愛撫は続いた。
「名雪。気持ちいい?」
「う、んっ。……気持ちいい、よ。祐一の指が……わたしの、中で……あ、ああっ……あっ……んっ!」
 びくびくと震えながら、熱くて白い吐息。
「俺も。名雪の体触ってるだけで、気持ちいいぞ」
「ひぁぁっ!」
 ぽたぽたと、小さな雫が雪の上にこぼれ落ちていった。
「指だけで、満足なのか?」
「え……。あ」
 祐一はしゃがみ込んで、名雪のスカートの中に頭を入れ……。
「あ……や。そ、んな……」
 ちゅぷ、ちゅぷ、と、名雪の秘部を舌で愛撫し始めた。
「きゃっ! だ、だめだよ……。はぅ……あぅ……あっ……あっ」
「名雪のここ。どんどん溢れてくるな」
 薄く、ピンク色の秘部を優しく、皮を剥くように開いて、舌で愛撫。
「だって……。祐一の、舌が……あひっ! そ、んなにかきまぜちゃ……だめぇっ!」
 同時に指でくちゅくちゅと中をかき混ぜられ、祐一の愛撫に身を委ねて喘ぐ。















名雪が絶頂に達するまで……。















愛撫は続いた……。















辺りには、白い粉雪が舞うだけ。















 そしてもう、クライマックス。何度と無く肌を重ね合わせて……物足りなくなった二人は、とても過激な行為に身を投じていった。
 立ったまま、ずぶずぶと、後ろの方……名雪のお尻の穴に、祐一のものが入っていく。
「ぐ……。あ、あ、あぁ……あ……あああっ! ああっ! あーーーっ!」
「きついな……。名雪のお尻の中は。痛い?」
 何度と無く愛撫してほぐして、準備は万端とは思ったものの。名雪の切ない声に、不安を感じて。
「う、ううん。大丈夫。だけど……あぁ……あぁ、あぁ……あ……。祐一が、わたしの……お尻の……中に、いっぱい……」
 ……あまりにもきついので、途中で挿入も止まってしまっていた。
「力、抜いて。きつくて、全部入っていかない」
「う、ん……。頑張る……」
 そして、名雪ははぁぁと息を吐いて、力を抜いて……。
「入っていくぞ、少しずつ……」
「あぁぁ……。へ、変になっちゃいそうだよぉ……」
 ず、ず、ず、と数ミリ単位で押し込まれていく。
「もう、少し」
 ゆっくりと、少しずつ……。
「ひゃあっ!」
 もう少しだから、大丈夫だろう。などと祐一は考えて、グッと少し強めに挿入したら名雪が驚いて……。
「ぐあっ! き、きついぞ」
 ぎゅううとただでさえ強い締め付けが、更に強くなった。
「い、いきなり入れるからだよ〜! あぐっ!」
「ごめんごめん。でも、全部入ったぞ」
 奥の奥まで入っていった。
「うぅ……。どうして、お尻で、なんて……」
「名雪だって乗り気だったじゃないか」
「……」
 そして祐一は、自分と完全に結合した所……。名雪のお尻の、少し盛り上がったところを右手の人差し指でなぞって撫でた。薄黒く、少しピンク色のそこは、しわが全部のばされて淫靡に感じる。
「あああああっ! くすぐったいよぉ……。そこは触っちゃだめ……」
「ぐおお! ま、またきつくなった!」
 快感を通り越して、少し苦痛に感じる。
「だ、だから。お尻の穴……触っちゃだめ……って、云ってるのに」
「でも。きつくなったっていうことは、感じてる?」
 意地悪に笑って云う祐一に、名雪はぷいとそっぽ向いて。
「知らない。祐一の意地悪」
「ごめんごめん」
「ん……」
 祐一も笑って、名雪に後ろを向かせてキス。
「……え?」
 そして名雪は、祐一に耳打ちされて。
「で、でも……。そ、んな……」
「嫌なのか?」
「……う、ううん。あ、ああっ!? な、何……するの!」
 両膝を持ち上げられ、空中に浮かされた状態になって……。
「こ、こんな格好で……!? 恥ずかしいよぉっ!」
「嫌ならいいんだけど」
「う……ぅ。だ……いじょぶ。だけど……」
 どんな無茶なことを云われても、大丈夫と返す。好きな人には、とことんまでに従順だった。
 そして名雪は、羞恥に顔を真っ赤にしたまま……云われるまま……。
「うぅ……。で、ちゃう……よ……」
 ちょろちょろと、少しずつ……。でも、途中で途切れて止まってしまう。
「出ないのか?」
「ち、がう。恥ずかしくて……出せな、い」
「じゃ、俺が協力してやろう」
「ああっ!」
 祐一は、名雪の股間に手を回し……わずかな突起、クリトリスを撫でて……。
「ああっ! だ、出すから……そこはいじっちゃだめぇっ! ひぁっあっ!」
 前後同時に攻められて、力が抜けて……その拍子にぷしゃああ、と音を立て、再び出てくる液体。それは、だんだんと勢いを増して。
「おー。出てきた出てきた。実は結構ため込んでいたんだな。名雪は」
「だ……って。あ、ああっ! ああああっ! は、恥ずかしいよぉぉっ!」
 しゃあああ、と湯気を立てながら勢いよく飛び散っていく雫……。名雪のおしっこ……。街の方に向かって、軽く雪を溶かしながら……。祐一が揺さぶるたびに、拡散していく。
「じゃ、俺も……名雪にご褒美を」
 そして、それが落ちきらないうちに、祐一は前後に挿入運動を開始する。
「うあっあっ! あぅっ……んっ!」
 ぐむ、ぐむ、ずむ……と、きつい中をかき混ぜはじめ、名雪は悶絶した。
「お、お尻が……あ、あぁ。きついよぉ」
「ほら、名雪。力ぬいて。……中に出すぞ」
 街を見下ろす丘の上で、何度も何度も愛し合う二人は。
「え……。中? あ……あーっ!」
 祐一はビクッと全身を震わせて、名雪のお尻の中に射精した。
「あ……あ……熱いよぉ……。はぁぁ……お、お尻が熱いよぉぉ……。祐一の……いっぱい入ってくるよぉ……」
 引き抜かれると、名雪の股間からはぽたぽたとした液体と、ぬるっとした液体が混じり合って落ちていく。
 名雪はお尻をむき出しにしたまま、雪の上に膝をついて、はぁはぁと息を吐くだけだった。















そして、雪の上に寝そべって……。















「祐一のえっち。変態……」
 今もお尻のあたりにむず痒さが残っていて、抗議する。
「説得力ないぞ。感じていたくせに」
「だ……って」
 とっさに反論できない名雪。
「お尻の方に入れられて、なおかつおしっこしながら感じて、中に出されて更に感じちゃったなんて、それこそ変態さんじゃないか?」
 図星とはいえ、あまりにも恥ずかしすぎる行為をしてたと今更ながら実感して、真っ赤になる。
「……。いいもん。今度祐一にもっとすごいことして、反撃してやるもん」
 それは、本気の決意。
「ふーん。楽しみにしているぞ」
 祐一はそれを、冗談として受け取った。
(絶対、すごいこと……してやるもん)
 名雪が本気だなんてことも知らずに、クスクスと笑った。















それから数日後のこと。















この前と同じ、丘の上。













とても楽しかったから、また来たくなった。















 ひとしきり遊んでからのこと。
「あー……」
「どうしたの?」
「ちょっとトイレ。冷えてきて、もよおしてきた」
 祐一がちょっと森の方に行こうとすると。
「……。行っちゃダメ!」
 名雪にしては珍しく、きつい口調だった。
「え? もうかなり我慢できないんだが」
「ここで、するの! ……祐一がおしっこするとこ、見てるから」
 この前の事……お尻に入れられたり、おしっこさせられたりしたりと、恥ずかしいことをされまくったことを忘れてはいないようだった。
「嫌だ。絶対見せないぞ」
「見るもん。この前の仕返しだよ」
「……絶対見せない」
 当然のことだけど、そんな恥ずかしいところを見せるわけにはいかない。それに対して名雪は一歩も引かない。
「……じゃあ、こうだよ」
 互いに意地を張りあって、名雪はちょっと強気になって、祐一のズボンのチャックを下ろし。
「お、おい」
 そして、ふるんと勢いよく出てきたものを掴んで。
「出さないなら、出すまで……ん。はなはない、もん」
 あーんと大きく口を開けて、くわえ込んだ。大胆すぎる行為に、祐一は動揺しまくって……興奮のあまり、一気に太く、長く勃起していくのだった。
「おわっ! く、くわえるなっ! ぜ、絶対出さね……。あ……やばい、もう……出ちまう!」
「んんぐ? んぶっ!」
 ぴしゃ……ぴちゃ、と名雪の中で水音がして、それはやがて……。
「ん、んぐっんぐっぐ!」
「お、おい離せ! 離せったら! 出ちまうだろ!」
(……離さない、もん)
 それでも名雪は離さない。
「おわあああっ! で……るっ!」
「ん……っ!?」
 ちょろちょろと音がして、名雪の口内に出した。けれど。
「ん、んぐっ……ん、ん、……んく、んく、ん……く」
「な、名雪……。お前……」
(いいもん。こうなったら……もう。祐一のおしっこ……全部、飲んじゃう……よ)
 ちょろろ、と中に出されながら、名雪は軽く目を閉じて、少しずつ……こくこく、ごくごくと軽く喉を鳴らし、飲み干していった。
 祐一に対してなら、どんな大胆なことだってしてしまえるのだから。
「ん、ん、ん……んく、んく、ん、んぐ……」
 それは圧倒的なインパクト。絶句する祐一の体を掴んで、がっしりとロックさせて、絶対に離さない名雪。
(祐一の……おしっこ、暖かい……)
 辺りは氷点下なのに、二人の周りだけは灼熱状態だった。
「あ……あぁ、あ……」
 そして、数秒の時が過ぎ……放出する勢いが弱まっていき……全部、出してしまった。
(止まった……。祐一。いっぱい、我慢してたんだ)
「な、名雪。もういいだろ。離せよ、って……お、おい」
(だめ。まだ許してあげないもん)
 全部飲み干した後も、くわえた口を離さずに、いきなり愛撫をはじめる。ちゅるちゅる、くちゅくちゅ、という湿った音を立てながら。
 祐一が恥ずかしがって、真っ赤になっていくのを見ながら、この前の仕返しを続ける。
「ん……ん、ん、ん、ん、ん」
 ちゅばちゅばと吸い付くように、唇で優しく包み込みながら、舌で激しく愛撫。
「うあ! な、雪……! あ、あ……」
(祐一。感じてるんだ……。何だか、可愛いよ……。大きくて……硬くて)
 ぐちゅぐちゅと、前後に激しく口を動かしていき……。
 やがて。
「す、吸い尽くされる……」
 祐一には、そのようなイメージに感じられた。
「ん、ん、んぐ、ん、んぷ……んっ。……んんんっ! う、んっ!」
 そして、どぷっと中に射精。多少むせながら、口から引き抜く。
「ぷぁっ……。いっぱい、出たね〜。祐一」
 とろりとした液体が糸を引いて、淫靡に感じる。
「お前……なあ」
 絶句し続ける祐一に対して名雪は笑顔をみせて、またも全部飲み干してみせた。















雪にまみれながら















肌を重ね合わせる二人。















 それはもう、楽しい遊びのように続いていく。
「んしょ、んしょ」
 胸を寄せ、祐一のものを挟んで擦り合わせる名雪。そして、舌をのばして、先端部分を愛撫。一生懸命な様が、どこか可愛らしく見えて、祐一は微笑む。
「胸、また大きくなっただろ?」
 服のボタンを、胸の所だけ外して……。
「祐一のせい、だよ。あ……ん。わたしの胸……いつも、おもちゃみたいに、いじくるから……」
 祐一は笑いながら、名雪の少し勃起した乳首を摘んで転がす。
「乳首、起ってるぞ」
「そりゃ、こんなことしていれば起っちゃうよぉ。……でも、祐一の手……冷たいよ。ひゃっ!」
 名雪が突然びっくりしたような声を出した。祐一が、雪の粒を丸めて固め、左右の乳首に押し当てていたずらしたから。
「ゆ、祐一の意地悪〜! やめてよ〜」
「いや、面白くてつい。……それにしても名雪の胸は、暖かくて気持ちいいな。パイズリにぴったりだな」
「祐一のえっち」
 名雪の愛撫は、祐一が達して、胸に大量の精液がぶちまけられるまで続いた。















そして……















「ね。祐一」
 雪の上に寝そべる二人。
「何だ?」
「抱っこして」
 本当に、子供のように甘える。
「……。いいけど」
 ぎゅ、と名雪を引き寄せ、膝の上で抱きしめてやる。
「暖かいよ〜♪」
「何がそんなに嬉しいんだか」
「えへへ。……えっとね。祐一のね。『好き』って気持ちが伝わってくるから、だよ」
 体が触れ合うだけで、無意味なまでに楽しくなれた。
「じゃあ、こうだ」
 そういって、自分の首に巻いていたマフラーを解いて、名雪と二人で巻いた。
「わっ。マフラー暖かいよ〜。気持ちいい〜」
 嬉しそうに笑う名雪。
「また来ようね」
「そうするとまた、ハードなことするかもしれないぞ」
「いいよ〜。祐一とだもん」
「よーし、こ、今度は何をやってもらっちゃおうかなぁ〜」
 そのように、祐一は意地悪に云ってみるけれど。
「なんでもしてあげるよ。だって、祐一だから」
 上目遣いに、好意のこもりまくった視線を返す名雪。
「可愛すぎるぞ名雪」
「わ、わ、今からは駄目だよ〜。もう祐一のえっち〜」
「駄目じゃない。もう一回だ」
「え……。でも。祐一……大丈夫?」
 と、心配するけど。
「俺をなめるな。もう一回くらいいける」
「そうなんだ」
 クスクス笑いながら、祐一の上に向かい合って重なるようにまたがって……。
「ん。……祐一、暖かいよ」
「名雪も、暖かいぞ」
 もう、何度目かわからないくらいのキス。
「それにしても。お前って。猫っぽいよな」 
「そうかな?」
 人懐こい名雪をみて、そう思った。
「そうだよ。にゃーんって云ってみ」
「うにゃーん」
 楽しそうに、笑顔で猫の鳴き真似。
「次に……すりすりしてみ?」
「すりすり〜」
 体を擦り合わせてくる。
「やっぱ、猫っぽいな」
「そうかもしれないね〜」
 猫好きな名雪だからか、そんな感じがした。
「さて」
「ん……」
「どんな体位がいい?」
「ん〜ん……。祐一が好きなので、いいよ」
「俺も。名雪となら、どんなのでも」
 手袋で粉雪を払いながら、起きあがって……。
「じゃ。……いっぱい、いろんな格好で……しよ」
「ああ」
「わたしをいっぱい……えっちにして、ね」
 頬を赤らめながら、祐一にお願いをした。















そして二人は、キスをしてから、また……















思う存分、肌を重ね合わせた















/*---------------------------------(後書き)----------------------------------*/

 恒例、だけど久方ぶりな名雪えっち話でした。
 いかがでしたでしょか。

 もしよろしければ、BBSWeb拍手にでも、ご意見ご感想などをお寄せください。頂けるとみなるでぃ改のテンション、そこそこ上がります。
 誤字脱字なども見つけたら是非是非遠慮無く報告お願いいたします。匿名でもOKですので。毎回念入りにチェックしてはいるのですが、見落としてしまうこともあるので。
 そんなわけで。次回をお楽しみに。



Back