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ひまわり畑での攻防










 全てのものが燃えさかるかのように存在する灼熱の八月。その、雲一つ無い青空の下。

「あっ! あっあっあっ!」

 辺り一面が鮮やかな黄色に染まるそこはひまわり畑。

「み、す……ずちん……ぴん、ち……ぃぃ……。ああああっ」

 そのど真ん中で、制服姿の神尾観鈴は四つん這いにされられ、見えない何者かによって襲われていた。というよりも、正体はバレバレなのだが。何しろ、彼以外にそんな能力を持つ奴はいないしやろうとする奴もいない。他でもない、国崎往人である。

「ゆ、往人さん……。も、もう……ゆ、るして……あっあっあっ!」

 観鈴は服を着たまま下着だけ脱がされ、両胸を何度も揉まれながら、秘部を指攻めさせられていた。ずぷずぷと突かれる度に、観鈴はポニーテールにした長い髪を振り乱し、甘い喘ぎを上げる。

「い……っちゃうぅぅ」

 観鈴はあっさりと達し、ぴゅ、ぴゅ、と潮を吹いてスカートを濡らしてしまった。

「は、ぁ……」

 脱力し、その場にどさりと倒れ込む。





事の顛末は、こう。





「うおおお! 観鈴ぅぅぅぅ!」

 子の刻辺り。暗い物置部屋に忍び込んだ観鈴は、そこの住民というべき往人を拘束し、騎乗位で始めたのだった。

「にはは。いつもいつも往人さんが攻めてばかりだから、今日はわたしの番〜」

 ずっちゅずっちゅと激しく音をたてながら、観鈴は腰を上下させる。こうなったのはもちろん理由があるわけで、晴子の酒を興味本位で飲んで(飲まされて?)しまったのがことの始まりなのだった。大胆になった観鈴は暴走し、誰にも止められなくなってしまったのだった。

「み、認めん! 認めんぞ! 俺が観鈴ごときに攻められ、守勢にまわるなど……! 断じて……!」

「観鈴ちんちゃんす〜! それっそれっそれぇ〜!」

 観鈴はケラケラ笑いながら腰をダイナミックに動かしまくる。

「ぐおおおおっ! は、激しいいいいいっ! 絞まるぅぅぅぅぅっ!」

 こうして、往人へのカウンターアタックは完遂されるのだったが。





もちろんそのままで終わる往人ではなかった。





 ある日のこと。制服姿の観鈴が誰もいない道を歩いていると。

「……あれ? わっ!」

 急に、ブラのホックがひとりでにはずれた。突然のことに慌てていると……。

「わっ! きゃあああっ!」

 今度はショーツが足下まで一気にずり降ろされた。更に、制服のボタンが一つ一つぽつぽつと外されていく……。

(だ、誰かが……わたしの体に、さ、触ってる……!? って、そんなことするの往人さんしかいないよ〜!)

 とにかくもどこか物陰に隠れることにし、近くにあったひまわり畑に逃げ込んだのだった。ショーツが足枷状態になっていたので、よろめきながら……。

「あ、ああ! ああ! あ、あ、あ……はぅっ!」

 更に更に更に、胸もお尻もお腹も背中も足も、複数の手が全身を這うようにして愛撫を始める。観鈴はそれだけで力が抜けてしまい、なすがままになってしまった。





ということで、観鈴はただ今奇妙な一人プレイ中というわけなのだった。





「ふふふ。どうだまいったか観鈴」

「あ、あ、あっ! ゆ、きとさ……ん。意地悪しないで……」

 観鈴に対する愛撫攻勢は未だに続いていた。

「お前は俺を本気にさせてしまったのだよ」

 背丈の高いひまわりからようやく姿を現すは、黒ずくめの男国崎往人。煩悩という名の執念は彼の能力を遥かに拡充させ、強烈な法術能力を持たせたのだった。普段は人形を操る程度の能力だが、今は……遠隔操作で観鈴の服や下着を脱がしたり痴漢行為をしたりと好き放題。完全に悪役主人公と化していた。

「これに懲りたら、俺に対して反撃など考えないことだ。百倍返しにしてくれるわ」

「そ、んなこと云われても。あの時は……お母さんが酔っぱらって、わたしに無理矢理お酒を……。がお……」

 記憶などさっぱりないのに反撃され、観鈴はぐっすんといじけるのだった。

「ま、いい。……では、改めてお前を犯してしんぜよう」

 やたら気取った云い方で、倒れ込んでいた観鈴の腰を掴んでお尻を高く上げさせ、スカートを捲り上げてむき出しにさせ……。

「はぅっ!」

 大きく長くそそり立ったものを、ずぶりと一気に奥まで突き立てた。

「はぅぅっ! あっあっあっあっあっ! あああぁっ! ゆ、往人さ……んっ!」

 突く度にぱんぱんと音を立てながら、激しく交わる。





それはやがて。





観鈴の顔を、往人の精液が大量にぶっかけられるまで続いた。





「うぶ、んむ……ん、ん、んぐ……」

 観鈴の頭を軽く掴み、前後へと動かす。

「上手になったな。観鈴」

 子犬がしゃがむかのようなスタイルで丁寧に、かつ濃厚に往人のものを口で愛撫しながら、しゃああと股間から雫をこぼす。それはもう、強制でも何でもない羞恥攻め。

「ぷぁっ……。やっぱり。んん、わたしは……けほっ」

 顔にこびりついた精液を指でぬぐい、しゃぶりながら観鈴は笑顔を見せる。

「往人さんに、リードしてもらう方が……。好き……かも」

「当たり前だ!」

「んぶぅっ! あ……っ!」

 指でぬぐい取ったばかりの顔に、更にぶっかける。

「うぅ。観鈴ちん……いっつもぴんち〜……」





真夏の汗だくプレイはまだまだ、続いていくのだったとさ。










----------後書き----------

 いつぞやの、Web拍手でもらったご意見にあった観鈴ちん反撃話。そういえばそんなネタもあったな、ということで即興書き。

 でもやっぱり、あっという間に再反撃されて撃沈……という印象があったので、このような展開になっちまいました。やっぱり観鈴ちんはいじられ、いじめられな受けキャラというイメージがありません?



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