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朝の出来事










名雪は今朝。





「あっ! あうっ!」

 ベッドのスプリングがぎし、ぎし、と揺れる度に、四つん這いにされた名雪は喘いだ。背後からは、祐一がぱん、ぱんと音を立てるほど強く突いてくる。

 祐一は名雪の腰を掴んで引き寄せて、ずん、と突いて、テンポは決して速く無いけれど、引き抜かれる寸前まで腰を引いてから、根本まで埋まりきるくらい一気に深く挿入する。

「ふ、深いよぉ! あふっ! はぅっ!」

「じゃ。こういうのがいいか?」

 祐一はそう云ってから、連続した突きに変更した。

 名雪はパジャマの上着だけ羽織っていて、はだけた胸がベッドに押しつけられて、ゴムボールのようにつぶれていた。ベッドの脇には、放り投げられたパジャマのズボンと下着が無造作に落ちていた。

「ああああっ! あっあっあっあっ!」

「どっちがいい?」

 と、思ったら今度はまたぱん、ぱん、と根本まで飲み込まれるくらい深い突き。

「あうっ! はぅぅっ!」

 突くたびに、名雪の柔らかいお尻の肉が祐一の下腹部とぶつかってたぷ、たぷと揺れる。それを見て祐一は、ぐにぐにとパンの生地をこねるように揉みくちゃにした。爪の跡が残るくらい強く。

「ど、どっちも……あっ……あんっ! あ、熱いよぉっ!」

「じゃあ、もっと激しくいくぞ」

 そういって祐一は名雪に挿入したまま立ち上がり、腰を更に高くあげさせた。

 名雪は半ば逆立ちをするような格好になって、必死にシーツを掴んで体を支える。それでも、祐一はお構いなしに挿入を続けた。上から下に叩き付けるかのように激しく攻める。

「あぐっ! あっあっあっあっあっあっ! あぅっあぅっ! はぅんっ! あああぁっ! も、もっと……激しく、し……て。ああっ! だめぇっ!」

「ふうん? だめなのか。じゃあ、やめようか?」

 求めつつ、意味もなく拒絶の言葉を口にした名雪だったが。そんな名雪に祐一は意地悪な笑みを見せ、激しい突きをわざと緩める。

「ち、ちが……。や、やめちゃだめ……あぐっ!」

 名雪がそう云った瞬間、またも深く挿入した。

「もっと腰振れよ」

「う、ん」

 名雪は懸命に腰を振って、更なる快感を得ようとする。

「あ、ああっ! き、もちいいよぉ」

「名雪のお尻はえろいなぁ」

 形のいいお尻をみて、祐一は穴に人差し指を差し込んで行った。ずぷっと指の先端が埋まりこむ。

「あ、ああーーーっ! そこは……! はぅーーーっ!」

「後ろの穴で感じてるのか。締め付けがまた強くなったぞ」

 先端を埋め込んだところで、ぐりぐりとかき混ぜる。

「だ、だって。あーーーああーーーっ! だめだよぉーーーっ! 感じちゃ……ぅっ!」

 お尻の穴をこじあけられながら激しく突かれ、名雪は涙をぽろぽろとこぼしながら悶絶した。

「そろそろ、いくぞ。……終わったら、後ろの方にも入れてやるからな!」

「う、んっ! いっぱい、して!」

 祐一の人差し指が更に奥まで挿入されながら、秘部も貫かれる。二つの穴からくちゅくちゅという水音が聞こえる中……祐一の射精感が限界にまで高まっていき。

「い……っちゃ、う……あひぃぃぃっ!」

 やがて祐一は絶頂を迎え……名雪のお尻に大量の精液を放出した。





といったような、激しくも過激な夢を見たのだった。





「わああっ!」

 そして例の如く、名雪は慌ててがばっと飛び起きるのだった。

「ゆ、夢っ!?」

 とてつもなくみだらな夢を見て、完全に目が覚めてしまった。興奮の余り、心臓がばっくんばっくんと鳴りまくっている。

(ゆ、祐一とあんな……)

 肌と肌が触れ合う感覚が鮮明な、あまりにもリアルすぎる夢だった。

「え……。あ、あれ」

 更に、妙な感覚に気付く。

「わ、わたし……裸!?」

 パジャマはおろか、下着までベッドの脇に脱ぎ捨てていた。そして更にまた、もう一つ衝撃的な事実。

「え、あ!?」

 下半身に、ぐちゅりとした嫌〜な感触があった。

(嘘! わたし……。ぬ、濡れて……る?)

 まるで、夢で見た行為を起きる寸前まで本当にやっていたような、そんな気持ちになってしまった。

(ゆ、夢で……こんな。うぅ……)

 かあああ、と顔が熱くなっていくのが自分でもわかった。そして……体の火照りが未だに消えていないことにも気付いて。

(ゆ、祐一ぃ……。全部祐一のせい、だよ。祐一が……あんな、こと……するから)

 押さえ切れないむず痒さに、名雪は遂にこらえ切れなくなって、むき出しのままの胸に手を当てて……。

「ん……。ん……。あ……」

 自慰行為を始めるのだった。

(こんなの……だめ、なのに……。手が……。手が止まらないよぉ)





そして、そんな事をしている時に限って……。





「な、名雪ー。起きてるか?」

「……え?」

「入るぞー?」

「え。わ……。あ」

 タイミングが良いのか悪いのか、ノックの後にがちゃりとドアが開かれて、祐一が入って来た。

「……」

「……」

 視線が合わさり、硬直する二人。

 名雪は素っ裸のまま股間をぐしょぐしょに濡らし、自分の胸と秘部を手で揉んでいる。つまるところ、一人えっちをしているところをもろに見られてしまったわけで。

「う……」

 そんなあまりにも恥ずかしい姿を見られて、名雪はショックのあまり泣き出してしまった。

「う、う……。ひっく」

「わ、わあ! 落ち着け名雪!」

 当然のことながら、慌てて名雪をなだめる祐一。

「違う、もん……。違う……もん。わたし、えっちじゃないもん……」

「な、泣かないで。な?」

 祐一は、小さくうつむく名雪を抱き寄せて、いーこいーことばかりに頭をなでて落ち着かせる。





まずいことをしてしまった、と祐一はそう思った。





名雪が見た夢は……実は、祐一が原因なのだった。





それは、わずか数分前のこと。





「名雪〜。起きてるか〜?」

 まあ、多分そんなことはないだろうと最初から思いながら、祐一は名雪の部屋のドアをノックする。ダメもとで聞いただけだったようだ。

「本当にまあ、よく寝る娘だ」

 ベッドの上にはパジャマ姿の名雪。案の定、気持ちよさそうに、幸せそうに、く〜く〜寝息を立てて熟睡していた。

「やれやれ」

 祐一は半ばあきらめ顔で苦笑した。

「朝食は抜きって、秋子さんに云わないとな」

 時計の針はもう九時を回ろうとしているところ。祐一は朝食を食べようとして、名雪はどうするのかなと、確認をしに来たのだった。

「んにゅ」

「お?」

 名雪は寝返りを打ち、その拍子に胸元が少し露わになった。

「……名雪って。結構、色っぽいのな」

 それなりにボリュームのある胸は、祐一と付き合い始めてから大きくなった、とは本人談だが。祐一はそんなことを云われたなぁ、と思い出したのだった。

「……」

 実際の所どうなんだろう、とか思い、試しに見てみたくなって。そして……。

(……大丈夫、だよな?)

 多分名雪は……いやいや、絶対起きないだろう。無駄にそんな自信があったから、ちょっとだけイタズラをしてみることにした。

(そ〜っと)

 パジャマの上着に手をかけて、ぽつぽつとボタンを一つ一つ外していき、なるべく体を揺すらないようにして脱がしていく。

(……やっぱり、俺のせい、か?)

 名雪は、寝るときはブラを付けないようで、すぐに露わになった二つの膨らみを目にして、確かに、名雪が云うように幾分大きくなったのかな、とか思った。 寝息をたてるたびに僅かに上下する胸には、可憐な桜色の乳首がちょこんとついていた。

(……美乳、だよな。うん)

 名雪の胸は丸くて形が良くて程よく大きくて白くて綺麗で。祐一は見続けているうちにドキドキしてきて、たまらなくなって両手で揉んでみた。見た目と違わずぷにゅ、と云いそうなくらい柔らかくて、手がめり込んだ。

(可愛いな)

 ふさ、ふさ、と優しく揉み回しているだけで気持ちよくて、マシュマロのように優しく包み込んできて、いつまでも触れていたくなってきた。
 
「……ん、ん」

 名雪は未だに夢の中。僅かに身じろぎするけれど、起きる気配はまるでない。

(今度は)

 胸を軽く寄せ上げて、少し勃起した乳首を手で摘んでこね回してから、口で包み込むようにしてしゃぶりついた。

「……はふ、ん」

 ちゅーちゅーと吸い付いてから、舌でなめ回し、右の胸、左の胸と交互に繰り返した。舌先で転がる乳首はこりこりと硬くなっていた。





そして……





 いつしか祐一は夢中になって我を忘れて……名雪のパジャマのズボンと一緒に下着も脱がしてしまって、ぽいっとベッドの脇に投げ捨てた。そして名雪の足を軽く広げさせて、秘部に顔を埋めていた。むさぼるかのように、かぶりつくかのように、祐一の愛撫が始まった。

(柔らかくて、暖かいな。名雪のここ……)

 人差し指を少しずつ入れながら、舌でまんべんなく愛撫すると……。

「ん……ん」

 無意識のうちに反応してしまうのか、名雪の秘部は少しずつとろみを帯びてきた。そして、祐一はそれを吸うようにして、じゅるっと音をたてて舌で舐めた。

(感じてる、のか?)

 祐一のイタズラは更にエスカレートしていき、名雪の中に人差し指にくわえて中指も根本まで入れ込んで行く。ゆっくりと、確実に……。ずにゅ、ずちゅ、と名雪の中は祐一の指を締め付けてきた。その度にとろとろと愛液が分泌されていき、祐一は指の出入りを速めていく。

「ふ、ぅ……んっ」

 と……。一瞬、びくっと名雪の体が震えて、祐一は我にかえった。

(やばい! やりすぎた!)

 このままでは流石の名雪も起きてしまいそうだと判断したが、そうなると今更服を着せるわけにもいかない。……名雪が風邪をひかないように、冷えないように布団をかぶせて、痕跡を残さないよーにして、静かに部屋を出た。





と、そんなことがあったわけで。





恐らく、その延長線上でそーいう夢を見させてしまったのだろう。





というわけなので、祐一はとっても後ろめたい気持ちになってしまった。





「な、なあ。名雪」

「……」

「お、俺だってな。その……お、お前の事を想像してだ……えーと」

 やっとこさ落ち着いた名雪に対し、祐一は必死に慰め……というべきか、言い訳……というべきか。とにかく出来心でやってしまったイタズラの責任を取ろうとするのだった。今更本当の事を云うこともできないので、完全にごめんなさいモード。

「し、したこともあるし。今だって、してしまうことも、あるから、だからその……泣かないで、な」

「……うん」

 必死の祐一を見て、名雪は納得したのか頷いて……それでも、火照った体を押さえきれなくて。

「祐一」

「ん、ああ」

 名雪は目を閉じて、キスを要求して……祐一は素直に受け入れた。

「俺はな。えっちな名雪も大好きだから。だから、気にしないでいいんだ」

「……うん」

「それはつまり、あれだ。好きな娘がえっちなことをしてくれたりすると、更にというかますます好きになるというか……ええと」

「……」

 必死に、一生懸命に何かを伝えようとしている祐一を見て、名雪はやがてくすくす笑って……。

「わたしも……。好き……」

 二度目の、笑顔のキスは名雪から。そして……。

「……いっぱい、して」

 と、云った。





祐一は断れるわけもなく




それどころか、名雪がものすごく可愛くて





強烈に抱きしめたくなって……





 ベッドのスプリングがギシギシと揺れて、行為の激しさを物語る。

「いくぞ。出すぞ……」

「あ、あああっ! あっ! 祐一ぃっ! わたし……もう……。ああああっ!」

 仰向けの名雪に、上から叩き付けるようにして何度も何度も出入りする。





夢で見た行為以上に激しく、強く





名雪に、かれこれ何度目かの絶頂を迎えさせる程、





いっぱい愛し合ったのだったとさ。










----------後書き----------

 連日の名雪いちはちもんUPなり。



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