夜のお散歩
「わふぅ」 可愛らしくも背徳的な姿。全裸のクドは、いつも通りの犬が鳴くような声を出しながら、カーペットの上で四つん這いになっている。その上更に、リードのついた首輪で繋がれて、犬の耳をかたどったヘアバンドを頭に着けている。首輪も犬耳も理樹に強制されたわけではなくて、クド自身の希望によって着けたもの。 「クド。こっちにおいで」 「わふ〜」 クドは両手と両足を動かし、のそのそと理樹の側へと近付いていく。理樹はクドの頭を愛しそうに撫でながら言う。 「わかってるね? 今日は一日中、僕の飼い犬になりきるんだよ?」 繰り返しになるけれど、そういう約束だった。わしゃわしゃと亜麻色の髪ごと頭を撫でられて、クドはとにかく嬉しそう。 「はいです〜。……あ」 「言ってる側から」 ついつい人の言葉をしゃべってしまった。迂闊なクドは恥ずかしそうに手で顔を覆う。理樹もおかしそうに笑っている。 「あはは。リキ、ごめんなさい。でももう、大丈夫なのです。……私はこれから改めて、リキの飼い犬さんになるのです。わふ〜」 照れ笑いのクドは、再度理樹の言う通りにしてみせる。 「わふ〜」 「そうそう。わふーとか、ワンとか、キャンとか、そんな感じの鳴き声だけね」 「わふ〜わふ〜」 わかりました、とばかりにこくこくと頷くクド。今日はそんな日にしようねと二人で決めた。だからクドもノリノリで、制服なんて着ていない。ありのままの自分を見てもらいたいから、最初から素っ裸。 理樹の手によってリードが軽く引かれる。するとクドは、素直に着いてくる。室内限定だけど、お散歩気分。今日はたまたま、真人が一日中不在ということで、前からこうすると決めていたのだった。 「クド。お手」 「わふっ」 理樹が立ち止まってそう言うと、クドは迷う事なく理樹に手を差し出した。 「おかわり」 「わふ〜」 クドはとてもよく仕付けられたお利口さんだった。 「よしよし」 ちゃんと言い付けをまもったので、ご褒美の撫で撫で。クドはそれがたまらなく嬉しくて、本当の犬のように舌を出してはぁはぁと粗い息。 「クド。お水、飲もうか」 「わふ〜ん」 犬用の皿に水が並々と入れられていて、クドは相変わらず四つん這いのまま近づき、ぺろぺろと舌でなめ始めた。 「クドは可愛いなあ。お外に連れ出したくなってくるよ」 「わふぅ〜。ん、ん……」 突き出されたお尻から尻尾が見える。ピン、と立っているそれはアナルプラグ。お尻の中にしっかりとねじ込まれて固定されていて、抜ける心配はまるでない。色々なものの中からクドが選んだお気に入り。 …………
「あ、ふ……ぅ」 細く固いリードを壁にくくりつけ、繋がれた犬状態。理樹はクドの唇やその周囲をこれでもかとばかりになめ回す。 「クド」 「ん、ふぅっ……くふっ!」 「可愛いなあクドは。体中、ぺろぺろなめ回したくなっちゃうよ」 ほっぺた、顎、首元、おでこ。理樹の舌がひたすら這う。どんなにくすぐったくてもクドは一切抵抗しない。 「あふ、わ、ふ! はふっ!」 耳の裏から中まで舐められ、クドは全身をひくつかせる。そうかと思えばいきなりディープキス。小さな顔を掴まれて、念入りに舌を絡ませるよう強要される。 「んぐ……。ん、んぅ」 「クドは本当にいい子だよね。ペットにしたくなるくらい」 澄んだ空のような色の瞳。理樹の愛撫に翻弄されて上気したように見える。理樹はクドの細い腕を方の方から指の先までゆっくりとなめ回していく。右も左も、愛おしそうに。 「あふぅっ」 「クド。くすぐったい?」 うん、と頷くクド。 「くふっ」 突如、理樹の指が二本もクドの口内へと押し込まれる。 「すぐにお○んちん入れてあげるからね。ちょっとだけ我慢だよ」 「わ……んんんぅ〜」 「ちょっと苦しいかも知れないけれど喉の方まで入れて、じゅぽじゅぽおしゃぶりさせてあげるから」 クドの目がとろんと細くなる。早く入れて欲しいと、そう願っている。 「クドはえっちだなぁ」 理樹はクドを立たせ、胸元に顔を埋める。そうして殆どない膨らみに舌を這わせ、小さな桜色の突起にしゃぶりつく。 「乳首だけツンってしちゃってるよ」 「あ、あふっ! わふうぅぅっ!」 ぺろぺろと舌で右も左も舐め尽くされ転がされ、とろとろに濡れていく。 「気持ちいいんだね」 「あ、ふ……」 「クド。僕、もうクドの中に入れたくなってきちゃったなあ」 クドは唇を軽く震わせながら、理樹を見つめる。 「ほら、こんなに大きくなっちゃった。……いいよね? 突っ込んじゃっても」 理樹はズボンを脱ぎ去り、極限まで大きくなったものをクドに見せつける。 「犬らしく四つん這いになって、交尾しよ」 「わ、ふ……」 理樹はクドの小さな体を抱きかかえてベッドに横たえ、四つん這いにさせる。 「……」 「わふ?」 そのまま一気に入ってくると思ったけれど、予想とは違い何故か理樹は何もしない。クドが訝しがりながら背後を向くと……。 「クドの方から入れてきてよ」 「……」 猛烈に恥ずかしいけれど、クドは言われた通りにする。尻を振るようにしながら理樹の元へ近付き、そそり立ったものを自らの秘部へと宛がう。けれど、なかなか上手い具合に位置が定まらず、クドは焦らされてしまう。 「わふうぅぅ〜」 今は理樹の飼い犬なのだから、手を使うことはできない。クドはどこまでも真面目で従順だった。 「あはは。焦らしてごめんねクド。僕のが欲しいんだよね」 「わふ〜」 「入れてあげる。その前に、クドの可愛いお○んこを両手で目一杯開いて欲しいな」 「……」 四つん這いの体勢のまま、体を支えていた両手を離して股間に当てる。顔をベッドにめり込ませ、秘所の割れ目を両手で左右に押し開きながら、理樹のものが入ってくるのを待つ。 「よっと」 「わふっ!?」 またもクドの予想は外れる。理樹は、四つん這いのクドの両股から腕を伸ばし、逆さまにしたまま抱きかかえてしまう。 「わふぅ〜〜〜っ!?」 「可愛いなあクドは。入れちゃう前に、お○んこを思いっきりしゃぶって舐め尽くしてあげたくなっちゃった。立ったままシックスナインって、結構すごいよね」 言うが早いか、理樹はクドの秘所に顔を埋め、割れ目に舌を侵入させる。じゅく、ちゅぷ、じゅる、と水音。突然逆立ちをさせられるような状況に追い込まれたクドは混乱し、両足をふらつかせる。 「ん、ん」 「あ! ああっ! あふっ! わふっ! くふぅっ!」 「クドのここ、どんどん濡れてく。舐めれば舐めるほど溢れていくよ」 「あふぅぅぅっ! はふっ! きゃふっ!」 「こっちもいじってあげないとね」 理樹は左手でクドの背中をしっかりと掴んで押さえながら、開いていた右手でクドのお尻を撫で回し、割れ目に侵入し、アナルプラグの尻尾を掴んで揺さぶり、ずぶずぷといじくった。 「あっふぅぅぅぅっ! わふっ! あっ! わふぅっ! あふ、わふ、あ、ふっ!」 「クドのお○んこは本当に綺麗だよ。つるつるしてて、ピンク色で」 このまま入れてしまうのは簡単だけど……と、理樹は思った。 「お外にお散歩、行こうか? そこで、しよ?」 「わ、ふ!?」 「そのままの格好で。服なんて一切持たずにね」 理樹はあくまでもにこやかに、そう答えつつ外へと通じるドアを開け、リードを軽く引っ張ってクドを誘う。 「わ、わふぅぅぅ! わふっ!」 「え? 恥ずかしいって? それがいいんじゃない」 逡巡しているクドを諭すように理樹は言った。そうしてリードが更に引っ張られていく。 「裸が嫌なの? しょうがないなあ。……じゃあ、はい。これを着て」 「わ、ふ?」 クドは理樹から手渡されたものをまじまじと見つめる。……それはスクール水着だった。学校指定のものではなくて、どこからか手に入れたような特別仕様のもの。白くてスケスケで、乳首の形も色も割れ目までくっきりとわかってしまうという衣服として何の機能も成していないもの。こうしてクドは、裸よりも更にいやらしい恰好になってしまった。どうしてこんなものを持っているのですか、と質問したくなったのを理樹は見のがさなかった。 「クドに、もっとエッチになって欲しいと思ったから、見つけてみたんだ」 クドはいつしか首輪に加えて制服のリボンまで首に巻かれて、まさに愛玩動物扱い。 「じゃ、行こうか。裸じゃないから、恥ずかしくないよね?」 「わ、ふぅ……」 笑顔の理樹は有無を言わせない迫力があった。 そうして二人は部屋を出て行く。
四つん這いのままひたひたと、男子寮の廊下を歩む。理樹は本当に冗談抜きでクドの服など一切持ってこなかったから、クドはドキドキしっぱなし。 「ここでしよっか?」 「わふっ!」 流石にそれはダメですと、クドは激しく頭を振った。 「冗談だよ。ほら、行くよ」 「わふぅぅぅ」 突然にドアが開き、誰かに見つかったりでもしたら……。当然、そんな思いがクドの中にわき上がる。 「大丈夫だよ。誰かに見られたら、僕の可愛い飼い犬ですって答えてあげるから」 「わ、ふ……」 それは、答えになっていないと思うのです。と、クドは真っ当に声が出せたら言っていた。 「ほら、行こう。お外に出たら、お○んちんあげるから」 「わふ〜……」 欲しくてたまらない。クドは這う速度を速めていく。とっくのとうに、股間の辺りはぐしょぐしょになっていた。 ――外は漆黒の闇。男子寮を出て、女子寮の前の方へ。疑いようもなく、最も危険なところ。 「は、はぁ、はぁ。はっはっ」 「クドもその気になってきたね」 わざと舌を出して息を粗くして、本当の子犬のような仕草を見せるクド。 「お手」 「わふ!」 理樹に言われるがまま手を差し出すクド。 「おかわり」 「わふふふ」 本物の子犬のように振る舞い続ける。 「ちんちん」 「わ、ふっふ」 すべてに従う。理樹の言葉は絶対。 「じゃあさ。クド……」 「わふぅ?」 女子寮のすぐ側で、放尿して欲しいとのリクエスト。クドは勿論受け入れる。恥ずかしさが逆に心地良い。 「わふぅぅ」 もそもそとはいつくばり、建物のすぐ側へとたどりつく。そうして左手を地面について片足を高く上げ、右手で白い水着の股間部分の布地をぐい、とずらす。 (リキ。見ててください) ちらりと理樹の方を向き、そうして意を決して出し始める。しゃあああ、と小さな音を立てて弧を描いて滴が飛び散る。 「……」 クドは理樹の反応が気になるのか、上目使いで伺っている。理樹はうんうんと、満足そうに微笑を浮かべながら頷いている。よかった、と思う。 「はふぅ〜」 好きな人にいやらしいところを見てもらえている。気持ちいい。体の芯から熱くなっていく。 「わふぅぅ」 理樹のためにもっと強く、いっぱい出したいのに、勢いはやがて弱まり、頼りなくぽたぽたと落ちるだけ。そのことがたまらなく残念に思える。 すべて出終わったのを見て、理樹はおいでおいでしている。今度はどうしてくれるんだろうと、クドの表情は期待に満ちている。 …………
――暗い廊下。それも、校舎内じゃない。今現在、考え得る最も危険な所。 「……あ」 あの後。クドの放尿シーンを見届けてから理樹は言った。 『今度はさ。中、入ってみようか』 と。クドは一瞬、どこの事を指しているのかわからず面食らう。そうしてリードを引っ張られるまま連れて行かれた先は、あろうことか女子寮の中だった。 誰もが眠りに着いているであろうとはいえ、見知った人達が何人もいる所。廊下を歩まされ、クドの心臓は沸騰寸前。端から端まで、何度も行ったり来たりをさせられていく。無論ただ歩くだけではなく、尻尾を揺らすように腰をくねらせたり、床をなめさせられたりされながら。それだけでも凄まじい緊張感なのに、あろうことかそんなところでの交わりを求められる。四つん這いのクドは覚悟する間もなく挿入されてしまう。男子寮を出たときはダメだということになったのに。 「ふ、う!」 ぱん、ぱん、ぱん……。小刻みに聞こえるのは交わる音。決して大きいものではないけれど、クドには大音響に感じられてしまう。みんな、いるのに。鈴、小毬、美魚、来ヶ谷に佳奈多……。他にもいっぱい、見知った人がすぐ側にいる。それなのにこんなすぐ側でセックスしている。クドはとてつもなく恥ずかしくなっていく。 「あ、ふ……う」 早く終わって欲しいという気持ちと、正反対の、いつまでも続いて欲しいという気持ちがせめぎ合う。 理樹に早く達してもらいたくて、クド自身も理樹の動きに合わせて腰をくねらせる。 「わ、ふ、わ、ふ」 どれほど交わり続けたことだろう。やがて二人は同時に達していき、この余りにも危険な所から抜け出していくのだった。 女子寮を出て、校門へ。
堅く閉ざされた鉄の門。クドはそんなところにしがみつき、理樹へとお尻を差し出す。そして、先程中に出されたばかりの秘所ではなく、まだ未開通のアヌスを……ずっとねじ込まれていたプラグを引き抜いて片手で押し広げ、求める。水着の布地が邪魔に感じられてしまう。力を込めて破ってしまいたいくらいに。 (リキ。お尻にもください) 「自分からお尻に欲しいなんて、本当にえっちな雌犬だよね」 「わふぅぅ」 ずぶり、とねじ込まれていく感覚がたまらない。ずっとプラグをねじ込まれていたアヌスは柔らかくほぐれていて、理樹の巨大なものをあっさりと受け入れた。 「あ、ふ、わ、ふ、わっふぅぅ……!」 ――この人に飼ってもらいたい。クドは心底そう思う。 もしも許されるのなら、教室あたりに犬小屋を用意してもらって、その中に裸のまま繋いでもらって……。授業中、寂しくなって理樹のものを求めて、教師に『早く済ませろよ』と言われながら理樹のものをおしゃぶりして……。そんな、あり得ない状況を想像してみる。 (お尻……いいのです。きもちいいです……!) 夜がまだ、明けないで欲しい。どこまでも、このままでいて欲しい。 ここでの交わりが終わったら、今度は学校の外を散歩させてもらおう。きっと、いいよと理樹は頷いてくれるはずだ。 アヌスが熱い。秘所と同じように、たっぷりと中に出し続けていって欲しい。 「わふ。はふん。あふ、あっあっあっ。あふぅ〜〜〜っ!」 クドは発情した子犬。最愛の人に甘え、とろけるような喘ぎをどこまでも漏らし続けていった。 ----------後書き----------
やっぱりクドはこの様な子犬プレイがいいと思うのでした。
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