杏の鼓動
(う……。ゾクゾクする) 校舎が夕焼けの色に染まる頃。体操着姿の彼女……藤林杏はグラウンドの脇を歩いていた。周りには部活動に打ち込む生徒たちが大勢いるわけだが、彼女の姿はその中の一人に過ぎないはずだった。 (す、ごい。こんな……格好で) 彼女は歩みを進める度に、グラウンドにいる誰もが自分を見ていないということに気付く。至極当然のことだ。周りからすると、彼女も自分たちと同じく数ある運動部の部員の一人にしか思われていないのだろうから。 (あ……) だが、そんな周りの無関心さが、彼女には刺激的に感じられた。 (やだ。そんな) それもそのはず。彼女が着ている体操服……白いシャツに赤いブルマだが。その薄い布地の下には、何も身につけていないのだった。ショーツもブラジャーも。 (濡れ……ちゃうなんて。あっ!) 突然、じわ、と股間の辺りに湿りを感じてしまう。その湿りは即座に拡大して行く。……そうして同時に段々と吐息が熱くなり、更に気付く。 (起って……きちゃった) 布地一枚隔てただけの胸……その先端の乳首が布地とこすれ、起ってしまったのだった。 (あ、あ……。このままじゃ誰かに……誰かに見られちゃう……!) 白いシャツをよく見ると、ほんの僅かにぷく、と二つの突起が露になっている。そして、それだけではなかった。 (や……っ。朋也ぁ……!) 赤いブルマはお尻に思い切り食い込むようにされていて、割れ目がくっきりとわかってしまう。更に、股間の割れ目も形作られている。 (あ……あ、あ、あ……) 人が大勢いる中でそんな恥ずかしい格好をしている。その事実が彼女を更に興奮させ、緊張させる。 必死にボールを追いかけるサッカー部員達も、短距離走や長距離走の練習をしている陸上部員達も、ラケットを振るうテニス部員達も、その他の部員達も、誰もが目の前のことに夢中が故に、杏の痴態に気づかない。 (も、もう……だ、め) 杏は気付かれてしまった時のことを想像しているうちに、あまりの緊張感に耐え切れなくなって、胸を腕で押さえながら小走りに駆け出してしまった。 (朋……也っ!) 事の発端は岡崎朋也の悪巧みだった。
「その格好で、外歩いて来いよ」 「な……」 杏は絶句した。しかし、拒否することもできない。何しろ、本人が望んでしまっているのだから。どれだけゾクゾクするか、想像しただけでも興奮してしまう。 「ほら。早く」 「う……」 朋也の手には、杏のショーツとブラ。そして……。 「ついでに、こうだ」 「やっ! あっ!?」 ブルマを思い切りお尻に食い込ませてみる。 「ほら。早く」 「……」 不安な面持ちで、杏はグラウンドへと出て行く。 そんなことがあった。
(ばれてない、わよね……? っ!) 校舎の中に入って、とりあえず一安心したのだが。廊下の向こうから、三人の女生徒たちが会話をしながら近づいてきた。杏は極力視線を合わせないように、不自然さがないように装う。すれ違うまでの僅かな時間が、杏にはとても長いものに感じられた。 「それでさー」 「うんうん」 「えー。嘘〜?」 楽しそうにおしゃべりをする彼女達は、杏に気を留めることなくすれ違った。ノーブラ故に、歩む度に胸が不自然に揺れたり、起った乳首の盛り上がりを見られたりしたら……そう思うと、杏は……。 (そんなの……。あ) すぐに噂にされてしまいそうだ。が……杏はここで朋也に云われた言葉を思い出す。 (……) そして何を思ったのか、体操着の上着をたくしあげて、同時にブルマを少し降ろして胸と下半身を露にさせてみる。廊下で誰かとすれ違ったら、そうしろと云われていたから。 (ああ……あ……) 服の布地が引っ掛かって、ふるんと胸が揺れてとがった乳首が露になり、可愛らしいお尻の割れ目と薄い毛に覆われた秘部が外気にさらされる。もしも今この瞬間、女生徒たちに振り返られたら……と、思うと杏の鼓動は更に早くなってしまう。 (う……) 結局女生徒たちは杏の痴態に気付くことなく、姿を消した。 (も、う……。これじゃ、変態じゃない……) そして、やっと……。
この件の首謀者がいる教室に戻ってきた。朋也は椅子に座り、机に頬杖をつきながらにやついていた。 「よぉ」 「云われた通り、行ってきたわよ。……っとに」 何て事させるのよ、とは云えなかった。異常な状況におかれて、鼓動の高まりが未だに収まっていないのだから。 「そんなこと云いながら、欲しいんだろ?」 杏はうつむきながら、はっきりと頷いた。いつもと違い、素直で従順なのは朋也の前だから。 「じゃ、ご褒美ってことで」 「あ……。待って」 朋也が杏のブルマに触ろうとしたところで、びくっと震えてしまう。 「トイレ……。行かせて」 言葉の通り、尿意をもよおしたようで。それに対し、朋也も素直に頷いた。だが……。 …………
「う……。な、何で……こんな」 「トイレに行きたいって云ったろ?」 確かに、それはそうなのだが。朋也の決定は根本的に間違っていた。 「こ、こっちじゃないわよ! ここは……男子トイレじゃない!」 そうなのだった。今の杏は、ブルマを脱がされて下半身を剥き出しにさせられて、男子トイレの小便器に体を押しつけられて出させられようとしていた。 「ゾクゾクするだろ?」 「しない!」 杏は呆れるのだが、朋也は意に介さない。 「ほら。出せよ」 「う、う……」 反抗しようにも、尿意はもう押さえようがなくかった。やがて、しゃああと流れ落ちる音が響いていく。よほど溜め込んでいたのか、勢いは強くなる一方だ。 「こんなところ見つかったら、変態扱いだな。犯されるかもな」 「や、めてよ! そんなこと云うの」 もう既に、校舎内にはほとんど人影のなくなる時間だけれども。誰かと遭遇する可能性はないとも云えない。 「ま、大丈夫だと思うけどな。……っと。俺もさせてもらうぞ」 「あっ! そこは! だ、だめえっ!」 朋也は杏の剥き出しになったお尻の穴を目がけ、限界にまでそそり立ったものをあてがい、一気に押し込んだ。 「ああああっ! と、もやぁぁっ! はうっ! あぐっ!」 下から突き上げながら奥まで埋没させていくと、きつい締め付けに杏は喘いだ。 「おしっこしながら後ろに入れられるって、どんな気分だ?」 「も、もう……めちゃくちゃよ……。こ、んなの。う、う、うぅぅぅ〜〜っ!」 朋也は杏の背後から体操着のシャツをまくり上げ、露になった膨らみを揉み回す。グリグリと強く揉んでは、乳首を摘まんでねじ曲げ、引っ張る。 「う、う、うぅぅ……」 殆ど全裸にも等しい杏は散々突かれて悶絶する。杏のお尻は朋也も顔をしかめるくらいきつい締め付けだった。 「あ、あぐっ! はうっ! あ、あ、あああっ!」 朋也が突き上げる度に、杏はガクガクと体を震わせる。 「前もな」 「はうっ!」 後ろを攻めながら、前の穴に指を突っ込み弄くり回す。二つの穴を攻められて、杏は絶叫を上げる。 「俺のものが後ろに入ってるのがよく分かるぞ」 「ゆ、指……だめ」 当然のことながら、朋也の手はびしょびしょに濡れる。激しく攻める度にぐちゅぐちゅと湿った音が響く。 「も、もう……だめ……」 杏の股間から流れ落ちる滴が勢いを弱めてぽた、ぽた、とこぼれるだけになった頃。杏は脱力してしまい、足がガクガクと震え、倒れ込みそうになっていた。それでも、朋也は続ける。 「もう少しだ」 「あっあっあっあっ! 熱いいぃっ! はうううっ!」 「出すぞ」 「いっ……ああああっ!」 そんなことを幾度となく繰り返して、やがて朋也は達し、杏の中に熱いものを全て注ぎ込んで行った。 「ふう」 「あ、あああ……あ、あ……んぐぅっ!」 朋也は杏の秘部に突っ込んでいた手を引き抜いて、杏の口に突っ込んだ。 「どうだ? 自分の味は」 「ん、ん、んんんん……」 杏はもう限界だった。剥き出しのお尻も気にせずに、トイレの床へとずるずると座り込んでしまい、荒い息を吐く。 「ほら杏。しっかりしろ〜」 お尻からくびれた腰、華奢な背中のラインがとてもなまめかしい。 「も、もう……許してよぉ」 「まだまだ。……もう一回するぞ」 そう云って、二回目を開始する。 「あ……あうっ!」 朋也はまだ満足していなかった。杏を四つん這いにさせてお尻の穴に挿入し、動きを再開する。 「あっあっあっあっ! お、お尻が……壊れ……る」 その執拗な攻めに、杏はガクガクと全身を震わせて感じてしまうのだった。 「これが本当の肉便器?」 「そんなこと云わないでよぉっ! ひああああっ!」 小刻みに突く度に、先に中出しした精液があふれ出してぐちゅぐちゅと淫靡な音を響かせる。 「杏」 「な、によ」 「何だかんだ云って、気持ちいいだろ?」 「……」 これだけ甘ったるい声を上げておいてしまってはもう、ごまかすことはできなかった。 「素直に云わないと、最後までしないぞ?」 そう云って、朋也は動きを止める。杏にとってそれは、拷問のようなものだった。 「……う。さ、最後まで……して」 「気持ちいいか?」 それに対し、はっきりと頷く。生殺し状態にされるのは嫌だから。 「うん。もっと……もっとして。やめないで」 「そっか」 素直になった杏に、ご褒美とばかりに激しい突きを再開した。 「ああああっ!」 杏は体をのけぞらせながら喘いだ。その攻めは、朋也が二度目の射精をするまで続いた。 ……
「はぁー……はぁぁ……」 トイレの床に横たわる杏。お尻からは白い精液がとめどなく流れ落ちている。 「何だか、俺もしたくなってきた」 朋也ももよおしてきたらしい。 「待って」 「え?」 杏はよろよろと立ち上がり、小便器に腰掛けて……。 「あたしに……かけて」 「おいおい」 「本気よ。かけて欲しいの。それに……これだけ好き放題してきて、今更できないなんてないでしょ?」 と、望んだ。上目使いで、潤んだ目で訴えかけるように……。朋也は気圧されたかのように……。 「……わかった」 やがて観念したのか、杏の顔を目がけて出し始めた。 「んん……っ!」 勢いよく放出されるものが杏の顔に当たり、全身を濡らしていく。体操着の上着も完全に透けてしまい、服としての意味をなさなくなっていた。 「ん、ん、ん……!」 「かけられて感じてるのか?」 「う……ん!」 きつく目を閉じながら、杏は確かに頷いた。その表情は、嬉しさに満ちていた。 「ん、ん、ん……んんっ!」 やがて朋也が出し終わり……。 「さて。いくら何でも、な」 このままじゃ杏は表を歩くことなどできない、ということで。清掃用のホースを取り出して。 「かけるぞ?」 「うんっ」 杏の体を洗い始めた。 「ひゃっ! 冷たいわよ〜!」 「仕方ないだろ」 散々中出ししたお尻にホースをあてがってみたり。 「きゃああっ! ち、ちょっとぉ!」 数秒後。杏はびしょ濡れになっていた。 そして、一通り洗って
タオルをもってきてやった
辺りはもう、暗闇に包まれていた。 「ん、んく、んぐ……」 杏は、口で愛撫をさせられていた。 「いいぞ。うまいぞ」 まだ服を着させてもらえず、廊下で交わっていたのだった。 「先にいった方が負けな」 「んんんぅっ!」 仰向けに寝そべる朋也に、交互に重なるようにしてうつ伏せの杏。 「廊下のど真ん中で、裸でシックスナインって、どうだ?」 「ぷは……。もう、おかしく……なりそうよ」 杏が朋也のものを口から離した瞬間。 「あっ! ああああっ! あっあっあっ!」 朋也は杏の秘部に舌を入れてかきまぜて、左右の人差し指でお尻の穴を開いてぐりぐりといじり回した。 「ほら。杏ばかりずるいぞ」 「んぐぅ!」 込み上げてくる快感に翻弄されながら、負けじと愛撫を再開するが。結局この勝負。杏が少しだけ先に達してしまい……。 「んんんぅっ!」 「うあ……!」 朋也は、杏の秘部からあふれ出てくる滴を飲むことに。そして同時に、杏の口内に思い切り射精していた。 月明かりが辺りを照らす中。
二人の行為はまだまだ続く。
「あっひっ……あっあっあっあっあっ!」 杏はやっと、服を着ることを許されて。でも、相変わらず下着は身につけさせてもらえない。今日の朋也はそれだけ底無しなのだった。そしてそれは杏も同じ。 「あたし……感じ……過ぎ……て……あっ!」 校内から外へ……校門までの道を、繋がったまま歩む。強烈な刺激に歩みの速度は早まるわけもなくて。 「だ、め……あっ!」 「ほら。ちゃんと歩けよ」 「あひぃっ!」 無理難題を吹っかける朋也。それでも、やっとこさ校門近くの桜並木までやってきて……。 「仕方がないな」 木にしがみつかせて、一気に攻めを速める。 「あっあっあっあっ! こ、ん、な……とこ、で……あひぃっ!」 突きながら片足を持ち上げてやると、二人が一つになっているのがよくわかる。 月の光が二人を狂わせたかのように
行為は続く。
それはまた別の日のこと。 「んっ! んぐぅっ!」 「声、出すなよ」 やはり辺りが闇に包まれた頃。明かりの見える建物……クラブハウス群の裏にて、二人は肌を重ねていた。中からは声が聞こえてくる。 「んっ! むっ! ぐっ!」 杏はブルマを口に咥えさせられて、喘ぎ声を上げないようにさせられていた。そして、勿論全裸……。 「もっと腰を動かせよ」 「んんんぅっ!」 「声出すなって。気付かれるぞ?」 「んっ!?」 とか云いながら、朋也は杏のお尻の穴を攻めまくるのだった。羞恥攻めにして楽しんでいる。杏もそんな状況に鼓動を速めていく。 そして、極め付け。
夜の闇の中。 (こ、んな……こんな……こ……んな、とこで……ああっ) 付近に誰もいないことを確認した上で。朋也は杏を玄関のドアに押し付けて、立ちバックで攻めていた。その場所とは。 「ゾクゾクするだろ?」 「も、もう……だめ! 朋也……も、もう……許して」 「自分の家の前でやるのって、どんな気分だ?」 「あっ……ううっ! はうぅっ! そんな、深く……突かない、でぇ」 朋也が云った通り。ここは、杏の自宅前。 「あっああああっあっ!」 「ほら、云えよ。いく、ってよ」 「うぅぅぅ……い……っちゃうよぉっ! ああああっ! で……ちゃ、う……っ! あひぃっ!」 朋也は杏のお尻に中出しした。……と、同時に杏は失禁した。 行為は続く。
月の光が二人を照らすたびに……さらにエスカレートしていくのだった。
----------後書き----------
杏のえっちなものを書くとどうしてもハードなものになってしまう今日この頃。 ちょっとだけむしゃくしゃしてやった。反省はそんなにしていない。 ご意見ご感想シチュエーションのリクエスト、誤字脱字報告はWeb拍手にてお願い致します。 |