キラキラ・コレクション
真新しいマンションの一室には制服を着た四人の少女達と、おまけと言うべきかあるいはプラスアルファとでもいう感じに、一人の男の姿があった。☆☆☆部(星3つ部)部長である紗耶香が何の前触れもなく、いきなりとあるとんでもない提案をしたことが、このおかしな状況に至る発端なのだった。 「もう一度言いますが、この提案は、あくまで公平を保つためのものなんですよ?」 紗耶香による、如何にももっともらしい説明はしかし、誰にとっても公平なものとは思えなかった。それはあたかもあからさまに情報操作をされているかのような、発案者に有利な条件が隠されているような、欺瞞を感じるものだったから。 「兄さんを寝取る気満々ですね」 紗耶香の発言に対し、このかが警戒心を込めてそう呟く。無論、じっとりとした半開きの眼差しで、思いっきり疑惑を感じているよとの意思をぶつけている。 「そうだよそうだよ。昌信ぅ〜。ここに一人泥棒猫がいるよ〜」 アイナもこのかと同じ主張のようで、親に告げ口でもするかのような言い方で紗耶香を牽制する。 「本当に。まったくもって、あからさまに不公平ですわ」 更には雛乃までもがこのかとアイナに同調する始末。けれど、三人から責めたてられた紗耶香の方もそのままでは終わらない。 「えー? どうしてですかー。そりゃ、体系や体格というものはそれぞれもって生まれたものだったり遺伝だったり、あるいはそれまで育ってきた環境の影響だったりと様々で差はあるものですけど、それでも結構対等な条件じゃないですかー。配られたカードで勝負するしかないのさと、どこぞのマスコットみたいな白黒の犬も言っていましたよ? そうですよね? 昌信くん」 「そんな非常識な大きさしているあなたには言われたくないですわ」 非常識とは言うまでもなく胸の大きさの事。紗耶香の言い訳をぴしゃりと一刀両断する雛乃だった。言われた方の紗耶香は逆に、いくらなんでも非常識呼ばわりはないだろうと思う。というよりも、雛乃には言われたくないとも思う。雛乃だって紗耶香ほどではないけれど、非常識なまでに大きな胸をしているのだから。そんなこんなで紗耶香とその他三人はまさに一触即発の状況。 「確かに。紗耶香はとんでもなくチート級のおっぱいしてて説得力ありません」 「そうだよ〜」 このかとアイナは相変わらず雛乃に加勢。 「お、大きいからって、それだけで有利とは限らないじゃないですか!」 「それはつまり、勝負のポイントとなるのはおっぱいの大きさよりも張りとか形とか艶とか、あるいは揉まれた時の感度とかそういった要素の方でしょうか?」 「そ、そうです! それです、それ! 見てくれだけじゃないってことですよ! やっぱり、内実が伴っていないといけないと思うのです!」 「お前らな。さっきから聞いていれば……。そもそもどうして乳相撲をして、その……俺とする順番を決めようとしているんだ?」 紗耶香のとんでもない提案とはまさに、昌信との乱交エッチをするということ。で、その一番手を決めるのに、乳相撲勝負の勝者順にしてみてはどうかという提案で大もめにもめているのだった。しかし、昌信の真っ当な指摘は通じない。 「兄さん。女の勝負を止めてくれなさんな」 それはそれ。これはこれ、ということで。もめ事の方向性がころっと変わる。 「そうだよ昌信。これは女同士のプライドを賭けた一大勝負なんだよ?」 「……なんだよそれ。みんな何だかんだ言いながら、結局勝負については紗耶香の案に賛成なのかよ。だったら、手っ取り早くじゃんけんとかでもいいんじゃないのか?」 フッと紗耶香はクールに笑う。 「わかっていませんねー昌信くんは。正々堂々肉体を駆使した熱き勝負をしてこそ、ご褒美たる昌信くんとのえっちに望めるんじゃないですか。これ程のモチベーションはなかなかないですよ!」 そして拳を握り締める紗耶香。やる気満々だ。 「ダメだこりゃ。……雛乃。何とか言ってやってくれ」 頭がくらっときながら、この中で最も常識人と思われる雛乃に助け舟を求める昌信。しかし――。 「ええそうですわね。胸の大きさが全てではないことを、わたくしが教えて差し上げますわっ!」 「いつのまにか雛乃までやる気になってる……」 頭を抱える昌信。しかし雛乃の言に異議を唱える者も一名いたりする。相変わらず、じとーっとした眼差しを向け、低い声でぼそぼそと呟くように意見するこのか。 「雛乃は欲張り。さすがに紗耶香には負けるけど、雛乃もそれだけ巨大なおっぱいをもちながら、大きさ以外の質も求めるなんて贅沢」 「お、大きさだけ、とか言われるのも癪ですわ!」 「同じく! その通りです! わかってくれますか、雛乃さん!」 紗耶香は目を輝かせ、雛乃とがっちりと固い握手。いつの間にか状況が変化し、雛乃と紗耶香の同盟が成立していた。こうなると途端に立場が不明確になるのがアイナの存在。 「う〜。二対一だと分が悪いよ〜。このか、一緒に同盟組もうよ〜。反対勢力結集しようよ〜」 「……。アイナも充分巨乳おっぱい同盟の側にいる方だと思うのですが? サイズ的に」 やはりじとーっとした横目で、どうせあんたも胸が大きいでしょ、と言わんばかりの拒絶しまくった反応のこのか。 「ど、同盟を拒否されたっ! いきなりの敵認定!?」 「ま。同盟なんてものは最初から破るためにある、とも言われますけどね」 「さっきから一体何の話をしているんだ」 話が一向に進まない。 その後もひたすらぎゃあぎゃあしつつ、結局勝負は実施されることになり、組み合わせをくじ引きで決めることに。
「……あみだくじ、か」 「これなら公平ですよね」 えっへんと、紗耶香が胸を張る。流石にこれには意義を挟む者もいない模様。そして、組み合わせが決まっていく。 「おお……。いきなり決勝戦のような組み合わせです」 「このかと紗耶香か」 じーっと紗耶香を睨みつけるこのかと。 「窮鼠猫を噛むと言います。なので私は鼠になった気分で、紗耶香のおっぱいに噛み付くつもりでいきます」 「か、噛んじゃだめですよ! 歯形とかつけないでくださいね!?」 このかの何だか危険そうな発言に、その大きすぎる胸を両手で抑える紗耶香。下手をしたら食われる! とでも思ったのかもしれない。 「何の勝負をしているんだ。そもそもが……その。俺とする、というのは決定事項なのか?」 昌信は完全に景品と化していた。それはもはや覆しようのない決定事項。 「当たり前です!」 「兄さんの貞操がご褒美。これ以上のものはありません」 「昌信〜。絶対一等賞をとってみせるからね〜」 「わたくしも、全力で挑ませてもらいますわ!」 皆揃って好き勝手言いつつ、着ていた制服をいそいそと脱ぎ捨て始め、誰が用意をしたのかわからないけれど、とても布地の少なく際どい水着姿へとなっていくのだった。もう少し恥じらいってものをとか昌信は思うのだったが、言ったところで聞きはしないだろうということもわかっていた。 ぷにゅんっ! と、柔らかい音がした。……ような気がした。みんながみんな、同じようにそう感じた。
その擬音に聞き間違えはなさそうだ。一撃で土俵……もとい、ライン外に押し切られてしまうこのか。 「んむむむむむむっ!」 結果はこのかの負け。紗耶香のおっぱいに顔をめり込ませ、窒息寸前。このかは果敢にも真っ向から向かっていったのだけど、紗耶香との圧倒的な力(?)の差を見せつけられてしまったのだった。このかの胸も決して小さい訳ではないけれど、その差はあまりにも大きかった。何せ、踏ん張れば踏ん張るほどにふにょんふにょんとした柔らかすぎる膨らみが吸い付いてくるように包み込むのだ。 「あはは〜。大勝利なのです〜!」 「んむむむむぅ〜。お、おぼれる……ところでした。おっぱいの中で……」 ぜーぜーと息をつき、心なしか青ざめているように見えるこのか。 「大袈裟な」 「大袈裟じゃありません。兄さんも一度同じ目に遭えばわかります。あれは兵器です。それはあたかも、おっぱいが力そのものを吸い取っていきました」 「そ、そうなのか?」 「まさに、大きなおっぱい怖い、と思いました」 「落語の饅頭怖いじゃあるまいに」 「でも、昌信もこれから同じ目にあわされそうだけどねー」 楽しそうに言うアイナと。 「先輩は、女性の胸の谷間に挟まれて死ねるなら、男の本望だ。とか、そんな事言ったりしませんよね?」 ちょっと複雑そうな気持ちのようで、自分の胸を軽く掴んで眉間にしわをよせている雛乃。もちろんその旨は、雛乃の手の平に収まる大きさではなかった。 「そりゃ……。苦痛にのたうちまわって死ぬとかよりは、幸せだと思うけど」 「わたしの胸に挟まれて死ぬが良いー! とか、時代劇の仕事人が言ったりしそうだよね!」 「おっぱいは暗殺兵器、と」 「必殺兵器、いいですね!」 ――相も変わらず一向に展開が進んで行かないけれど、続いて第二戦が始まる。組み合わせは、雛乃対アイナ。 「さて。相手にとって不足なし」 「互角の勝負ですわね」 互いに向かい合う。 「まさのぶー。見ててね!」 「先輩! わたくしは負けませんよ!」 竜虎相打つ。そんな雰囲気。……やってることは乳相撲だけど。 「じゃーいきますよ? はっけよーい、のこったぁっ!」 「いきます!」 「先手必勝!」 ばちん、と、激しくぶつかり合う。……はずが、ふにょんっ、と見ただけでもわかる柔らかな音がした。反動もなかなか大きくて、ほぼ同じくらいの圧力が互いの胸にかかる。 「わっ! わわわわっ!」 「ああっ!」 アイナも雛乃もほぼ同時に跳ね返され、土俵……の代わりのクッションがいっぱい敷き詰められた床に倒れこむ。 「行司軍配は?」 行司……実際には、審判員でも何でもないその他二人の判断。紗耶香とこのか、二人の判断は同じだった。 「相打ちです」 「相打ちですね」 こういう場合、どうなるのか? 行き当たりばったりで決めているだけなので、勝負の行方など誰にもわからない。そして結局どうなったかというと。 むにゅ、ぷにゅ、ふるん。と、そんな擬音と感触がぴったりな状況が訪れていた。
「あのー……」 昌信は問う。自身の回りを取り囲んでいる、はだけた水着姿の美少女四人に対し。 「今までの無駄に長かった前振りは、一体何だったんだ?」 「細かいことを気にしてはいけませんよ、昌信くん!」 「そうですわ先輩!」 「そうだよ昌信!」 「やはりバトルロイヤル形式が一番かと」 結局、みんな揃って回りくどい勝負で順番を決めるのが段々面倒になり、適当に決めようということになって今に至るのだった。最初からそうすればいいのにと昌信は思うけれど、それはそれですんなりとはいかないんだろうということも何となくわかっていたのだった。 「ねえ昌信〜。しようよ〜。早くえっちしようよ〜。我慢できないよ〜。入れて入れて〜」 「先輩。はやくしましょ! わたくしの中にぶちこんでくださいませ!」 「兄さん、早く妹を手籠めにしてください。乱暴かつハードにねっとりと、犯してください」 「昌信くん、おっぱいでたっぷり挟んであげますね」 みんな一斉に迫ってくるけれど、どうやらする順番は昌信の好みで決めていいようだった。よりどりみどりということで、彼は適当に右、左と四人の姿を見回して、そして。 「じゃ。……雛乃」 本当に何も考えず適当に選んだようだ。それが、選ばれた本人も含めて誰もがそう思った結論。これこそが、あまりにも公平な対応でもあった。 「え? えええええっ!? わわわ、わたくしでございますですの!?」 「嫌だった?」 「いいい、嫌だなんてとんでもない! どどどど、どうぞ思う存分わたくしの体を心の底からたっぷりと味わってくださいませ!」 選ばれたら選ばれたでパニックに陥り、目を回している雛乃。リボンで括られた二房の髪が大きな胸と共に揺れる。 「じゃあいいね」 「んっ!!」 昌信は突然雛乃にキスをしてから押し倒す。体を隠しておらず、何の意味も成していない水着が更にずれ、ほぼ完全に露わになった大きな膨らみを昌信はむんずと掴みながら更にのし掛かり、そして股間同士を密着させていき、いとも簡単に挿入。 「んひっ! あっ! あっあっ! そん、なっ! いきなり、深……くぅっ!」 ぬるぬるのとろとろ。一瞬にして埋まり込むくらいに、四人とも既に準備は万端。雛乃も勿論そう。じゅぶ、と奥まで入り、やがてぷしゅ、と汁が溢れて飛び出てくる。まさにトロピカルフルーツのよう。 「雛乃さんいいなぁ」 「兄さん、お目が高い。一番狙いは雛乃でしたか」 「昌信ぅ。次あたし〜」 周りで色々言っているけれど、昌信は雛乃の膣内をじっくりと味わうように奥まで突き込んだ。柔らかな包み込むような感触が気持ちいい。 「雛乃は可愛いな」 そんな言葉も自然と出てくる。 「具体的に、どんなところがですか?」 興味津々なその他三人は、冷やかしにかかる。このかが問うと。 「例えば。ツンツンしてるようでいて、実はものすごく甘えん坊なところとか」 「……なっ!?」 至近距離でそんな事を言われ、雛乃は猛烈な恥ずかしさに襲われる。昌信は覚悟を決めたのか、答えに迷いはまるでない。 「わぁ。昌信くんは正直ですね〜」 紗耶香がにこにこ笑いながら、冷やかすように言う。 「他には? えっちなところとかも好きなんでしょ?」 アイナもノリノリになって問う。 「もちろん。目の前でおしっこしてるところとか、最高に可愛いな」 「な、な、ななななななっ!? どさくさに紛れて、それもよりによって何を言いやがっているでありますのっ!? んひっ!」 雛乃が思わず抗議を入れようにも、男の力でがっちりと組み伏せられているのでどうにもならない。更に深い突き込みによって言葉を続けられない。確かに以前、そんなことをしたことがあった。……けれどまさか、こんな状況下で赤裸々な思い出を暴露されるとは思わなかった。ものすごく恥ずかしくて雛乃は赤面する。 「わあ。雛乃さんは昌信くんにおしっこしているところを見せるのが好きだったんですか〜。変態さんですね〜」 「兄さんにおしっこしてるところを見せる雛乃……。確かに、最高に可愛いです」 からかう紗耶香と、じゅるりと唾を飲み込み、にやりと笑うこのか。デジタルデータと違い、脳内での補完は消しようがない。雛乃はただ快楽漬けにされていく。胸が熱い。乳輪と共に触れられている乳首が感じる。弾けて飛んでしまいそうな快感とはまさにこのこと。 「み、みんな。好き放題。あっ! んっ! 言って……。あ、あ、あっ! 乳首……気持ちいい、です。んあっ! あひっ!」 「雛乃。兄さんに軽くイかされてしまう五秒前」 「完全に手玉に取られてますねー」 「昌信はテクニシャンだからね〜」 「な、にを。あ、あ、あ、あ、あっ! そん、なっ! あ、あ、ああああああああああああっ!」 このかの冷静な判断は秒数までぴったりと言い当てた。雛乃は子宮まで散々突かれた挙げ句、びくんびくんと陸に打ち上げられた魚のように震えながら絶頂を迎えさせられ、脱力してしまった。 「あっけないものですねー。……。あら?」 「次はお前だ。覚悟しろよ?」 「な、何だかやる気満々ですか?」 大きすぎる胸と比べ、とっても細い腕をがっしりと掴まれる紗耶香。まさかこんなに早く次の獲物を捕まえるとは思わなかったと、表情が凍り付く。 「この閉鎖された空間の中に、四匹のか弱い子羊と性欲に餓えた一匹の狼」 このかが、おお怖いと言わんばかりに呟く。 「ま、昌信が……本気を出した!?」 アイナがごくりと唾を飲む。そして昌信が答える。 「そうだ。本気だ。まだまだいけるからな。お前達を徹底的に犯してやるよ」 「き、キャラ変わってますよ昌信くん! あっ! そんなっ!」 もはや問答無用。昌信は紗耶香の背中に回り、両手を壁に付かせ、立ちバックスタイルで挿入を開始した。迷いなどどこにもない突きは強く、激しかった。 「で、でも。私は雛乃さんと違って簡単には……。陥落しませ……。あ、はあああああぅっ!? お、大きっ! お、奥まで! んぁぁっ!」 「……簡単に陥落してしまいそうですね」 「んー。紗耶香、口ほどにもない〜」 結構散々な言われような紗耶香。 「だ、だって、昌信くんのが大きすぎるんですよおおっ! んああああっ! そ、そんなに深くまで、突かれたら……! んああっ!」 「大きい? まったく、どのおっぱいがそれを言いますか」 「だよねー。確かに昌信のは大きいけどー」 ジト目のこのかとアイナ。説得力皆無な紗耶香の説明に突っ込みを入れる。もういいからさっさとイっちゃえと、そんな感じ。 「し、喋るのはおっぱいじゃなくて口ですっ! ……あっあっあっ! だ、め……! はじけちゃいます!」 つやつやのふにふに。光が当たって輝いて見える胸。思い切り、手がめり込むくらい強く握りつぶす。その度に紗耶香は喘ぎ、そしてあっという間に絶頂を迎えさせられた。 「あ、あ、そ……んなっ! 胸だけで……いっちゃう、なん……て。んんんんっ! あっ! んっ! え!? あっ! い、いったばっかりなのに、また……! そんなっ! 胸だけじゃなくて……あ、あ、あ!」 重量感のある大きな胸がぶるんとたゆむ。それとほぼ同時に昌信は突き込みを早め、紗耶香は二度絶頂を迎えさせられる。 「あ、あ、あ、あ、んあああああああああっ!」 紗耶香の胸と同じようにむっちりとしたお尻もぷるんと震え、昌信の射精を完全に受け入れていった。紗耶香はびくんびくんと震えながら、雛乃とまるで同じようにずるずると脱力して落ちていった。 「はい紗耶香終了。ダブル役満ないきっぷりでした」 アイナがにんまりとしながら状況を一言で言い表した。そうすると、次のお相手は……。 「まさのぶー。えっちしよ……。って!?」 その時すでにこのかは動いていて、ちゃっかりと昌信の股間に顔をうずめていた。そしてやおらアイナの方を向いて。 「アイナ。妹に出し抜かれましたね。兄さんのお○ちんはいただきました」 唖然としているアイナ。怪盗にまんまと獲物を奪われるというのは、今のこんな気分だろうか。 「ドヤ顔で何言ってるのかな!?」 完全に隙を突かれたアイナをよそに、このかと昌信の濃厚な交わりがはじまった。 「このか。上手になったな」 「んっんっんっんっ。兄さんの感じるツボは、知り尽くしてますので」 「どこまで実のお兄ちゃんのことを研究してるのっ!?」 「んん。日々の地道な研究の、ん、ん、成果です。んんぐ、んんん」 アイナの突っこみに、このかはふふふと不敵な笑みを浮かべるだけ。異常な行為はしかし、この場においては正常そのもの。 「昌信〜。この子、怖いよ〜」 「まあ、俺の妹だし。仕方ない」 涙目のアイナにその一言で片付けてしまう昌信。その間にもぐちゅぐちゅ、ちゅくちゅくと音を立てて口淫は続く。やがて新たな射精の時が始まっていく。 「ん、ん。……ん。さすが兄さん。何度出しても量と濃さは変わりませんね」 勿論、口での愛撫だけで済むはずもなく。 「さあ、思う存分妹の中を汚し尽くしてください」 このかは仰向けに寝そべる昌信の体に跨り、体を上下に蠢かせる。それはもう、実に手慣れたものだった。 「あっあっあっ。皆さん、言っておきますが全然経験豊富じゃないんですよ? この妹は」 「嘘だ。絶対嘘だ〜。ここに大嘘つきがいるよ!」 置いてけぼりのアイナがいじけたように言っているそばから、このかと昌信は絶頂を迎えていった。このかはまさに勝ち誇ったような満面の笑みを見せながら脱力していくのだった。 「さて」 「昌信。エッチする!」 「いや、そりゃするつもりではいるが。って、いきなり入れるのか」 「散々お預けされたんだもん。もう我慢できないよ! 前戯なんて省略! 入れて!」 そしてアイナは自ら両手で秘部を開きながら、昌信へと飛びかかっていくのだった。それはどこかで見たような、某怪盗三世特有のダイブのように昌信には思えた。 …………
「あっあっ! はふっ! あっ! あっぁっ!」 ぱちんぱちん、じゅぶじゅぶ。そんな音がまさに、どのような状況にあるか一言で表している。それぞれ皆、壁に手をつけて立ちながら横に一列。居並ぶのはぷるんとした四人の少女達のお尻。みずみずしくてもちもちした白い肌。お好みの果実を選ぶのは昌信自身。揉んでも触ってもしゃぶりついても構わない。 「……兄さん。さっきから雛乃の中にばかりに入れていませんか?」 「そうか?」 「そうですよ昌信くん! みんなに等しく入れてくれないと困ります!」 「昌信ぅ。さっきしたばっかりだけど、おかわり〜」 好き放題言う、雛乃以外の三人。 「だって、雛乃の中が気持ちいいから」 その一言に、当然の事ながら対抗心を燃やすその他三名。さっさと終わらせてこっちに入れてと言いたげだけれど、すぐに望みが叶うことになる。 「あひっ! も、もう……だめ、ですわ。あ、あ、あああああっ! い、いきます! わたくし、いっちゃいます! ああああああああっ!」 ぐむ、ずぶ、と音を立てながら、奥まで突き込まれ過ぎた雛乃が新たな絶頂を迎え、白い尻肉をびくびくと震わせながら、脱力してずるずると床に落ちていった。 「兄さん」 「そうだな」 「お○んこにぶちこんでやるから、もっと俺の方にその尻を突き出せ。……ということですね?」 「そういう事にしておこう」 昌信はこのかの軽口に乗ってやる。このかが見せつけるようにくいくいと軽くお尻をふるわせると、昌信は真後ろに近付いていく。拒否する理由などどこにもない。 「なんでそんな自然な流れになってるのですかっ!?」 「またこのかに先超された〜〜〜!」 「あっ。んっ。……何とでも、言ってください。こういうのは、んっ。早い者勝ちなんです。あっあっあっあっ! いい、です」 ちゃっかり者のこのかは紗耶香とアイナを横目に、フフフと不敵に笑うのだった。そうしていきなり限界とばかりに揺さぶられていく。ぱちんぱちん、と交わる音が響く。 「に、兄さん……激しすぎ……。あっあっあっ」 他の特大三人に比べたら小ぶりだけど、決して小さいというわけでもないこのかの胸がふるふると揺れる。桜色の乳首がぷっくらと起っている。そんな魅力的な所を昌信が見のがすはずもなく、すぐにこねくり回されてしまう。 「あふっ あ、あ、あふっ! あああっ!」 このかは目を細め、されるがまま。快感を隠す事なく、淫らに喘ぎ続ける。昌信の物は容赦無く、このかの中へと押し進んでいく。 「あっあっ! 気持ち、いい。兄さんのが、私の中、いっぱいかき混ぜて……る。あっ。んっ。はぅっ。あっ」 激しく交わり合う男女。ぱちん、ばちん、と音を立てながら。やがてこのかも雛乃と同じく、絶頂を迎えさせられてずるずると脱力していった。 「昌信くんっ!」 「昌信ぅっ!」 取り残されて必死の二人。立ったまま尻を突き出し、人差し指と親指で、自らの秘部を大きく開いて見せつける。とろとろに濡れた秘部からは蜜のような愛液がしたたり落ちている。 「日本式にファックして!」 「おま○こにずぶずぼってしてくださいっ!」 「何を必死になっているんだ? ……というか、日本式ってなんだ?」 「必死にもなります! これだけ目の前で気持ち良さそうな事されて、待ちぼうけくらってるんですから!」 「そうだよ〜! これじゃまるで、わたしたち売れ残りみたいだよ〜!」 紗耶香もアイナも同じ意見。売れ残りには福があると思ったけれど、昌信は何も言わないようにした。 「今入れてやるから、落ち着けよ」 「これが落ちついていられま……あっ!」 「あーーーっ! また待ちぼうけ……。んひっ!?」 紗耶香の奥までずにゅっと挿入したと思ったら、突然じゅぽっと音を立てて引き抜いてアイナの中に挿入。 「え……。はひっっ!?」 続いて紗耶香。気を抜いていたわけではないだろうが、不意打ちに慌てる。 「まさ、の……ぶ? はぅっ!」 一突き事に入れる先が変わる。 「そん、なっ! 取っ替え引っ替え、なん、てっ。はふっ!」 「片方ばかりにしたら文句言うだろ?」 「そう、だけど。ああっ! はぁんっ! こん、なっ!」 ばちゅ、ばちゅ、と突く度に湿りが増していく。 「二人共、濡れ濡れだ」 「いやっ! そんな、こと!」 「あああああっ! も、もうだめっ! いっちゃう!」 「あ、アイナさん! 私も!」 「はあぁっ! さ、紗耶香ぁぁっ!」 アイナも紗耶香もあっさり陥落。びくびくと全身を震わせ、大きな胸をたぷんたぷんとたゆませながら絶頂を迎えさせられた。 …………
「ん、んん」 紗耶香は跪いて昌信にフェラチオ中。ボリュームのありすぎる胸が重力に逆らわずに引っ張られている。 「思いっきりただれた関係、構築中」 このかが目を細めながら呟く。 「でもでも。裸のお付き合いって大事だと思うよ?」 アイナのフォローはあんまり説得力がない。 「それはお風呂のお話です」 「☆☆☆部の部員は、みんなえろえろな肉体関係と」 紛れもない事実だから誰も何も言い返せない。 「で、でもでもでも。和泉は違うじゃない」 「ああ。そういえば」 「彼、一人だけハブられてますよね」 「だったら、あいつも仲間に入れてやるか?」 仲間に入れるイコール、一緒にやりまくるということ。昌信の提案はしかし、あっさりと拒否される。 「絶対に嫌」 「お断りです」 「それはちょっと……」 散々な言われようだった。 「それはそうと兄さん」 「うん?」 「いつまで紗耶香のお口を堪能しているんですか?」 「いつまでって。いくまで?」 「さっさとイってください。次がつかえてるんですから!」 「そうだよねー」 そしてこのかとアイナは揃って紗耶香の頭を掴んで前後に動かし始めた。 「ん、む。んんんんんっ!?」 突然のことに目を見開いて驚く紗耶香。けれどそれだけではとどまらない。 「兄さん。紗耶香の乳首を弄んであげてください」 「そんな……。物じゃないんだから」 「んひっ!? んんっ! んんぅっ!」 それでも昌信はこのかに言われるがままに、紗耶香の乳首を摘まんで弄ぶ。 「んもぅぅっ! らめぇぇぇっ!」 「はい、一丁あがりです」 ぴくんぴくんと震え、紗耶香が絶頂を迎えた。そして、ふにゃふにゃの体はその他三人によって片隅に追いやられてしまう。 「昌信昌信ぅ。エッチしよ−!」 「おわっ!」 アイナが昌信の上にのしかかり、自ら入れていく。今度は先を越されないようにガードしながら手早く。手で目標のものを掴み、入り口に宛がって力を込める。 「あはっ。気持ちいー! ロデオみたいだね」 「アイナの腰遣い、すごい」 「締まるでしょ? あはっ。えいえいっ。あっあっ」 昌信の上でアイナがテンポ良く揺れていると。 「って、このか何するの!?」 「後がつかえてます。アイナ。さっさといっちゃってください」 「ち、ちょ! そんなっ! はふっ! あっ!」 このかが背後からアイナの体を揺さぶり始めた。時々乳首を摘まんでこね回し、強引に絶頂を迎えさせていく。 「ああああああああっ! だ、だめぇっ! そこはだめええっ!」 びくびくと全身を震わせながらアイナは脱力していった。 「兄さん。しましょう。駅弁スタイルがいいです。物を扱うように激しくしてください」 「できるかな?」 「きっとできますよ」 笑みを見せるこのか。昌信はこのかをベッドに寝かせ、大きく股を開かせて挿入。そして奥まで入ったところで抱きしめるように抱えて持ち上げる。 「あ、あっ。ん……。妹を犯して持ち上げて、おもちゃのように揺さぶってるのはどんな気分ですか?」 「小悪魔な妹に手玉に取られているような気分だ」 「私はさしづめ、兄さんの精液を吸い取るサキュバスみたいなものですか」 「そんなところだな」 フローリングの床に、脱ぎ捨てられた制服が散乱している。赤い上着も薄いピンク色のスカートも、リボンも水着もも無造作に。その上でこのかは持ち上げられ、揺さぶられている。 …………
お風呂場にて。全身泡だらけの四人と、男一人。雛乃曰く、もっと激しくするにはお風呂場がいいとのことで。場所を変えてみることになった。 「あむ、あむ」 「んん、んー」 「ましゃのぶぅ。んむぅ」 「兄さん。こっちも、です。ん……」 互いに肌を擦れ合わせつつ、口で昌信の性器を貪る四人。取っ替え引っ替え、代わる代わる。 「昌信くん、おっぱいですよ〜」 「先輩。こっちもどうぞ」 「兄さん。粗茶ならぬ、粗胸ですが」 「昌信昌信ぅ。おっぱいちゅーちゅーしてー」 四人とも、自ら自分の胸を掴んで揉みしだき、昌信の愛撫をねだる。いずれも劣らぬ色白の美乳揃い。 「あっあっ。どうですか私のお○んこの締まりは。☆☆☆部で一番気持ち良くないですか?」 湯船の縁に手をつけて、立ちバックスタイルで交わる紗耶香と昌信。大きすぎるバストがたぷんたぷんと揺れる。 「んっ! 何を言ってやがりますの、紗耶香。あっ。んっ! ほら先輩、私のお○んこの方が、気持ちいいでしょう?」 紗耶香の中から昌信のものをすぽんと引き抜いて、同じようにしてもらう雛乃。 「いいえ。妹のお○んこが最高です。異論は認めません。んっ。ほら、この締まり。これですよ、これ。この締まりが最高にいいに決まってます」 背後から、雛乃の乳首を強めに抓って脱力させ、あっという間に昌信を奪い去るこのか。 「また先を越された〜!」 アイナはまたこのかの後塵を拝してしまう。勿論、このかの後に思う存分昌信にしてもらったけれども。 取っ替え引っ替え。四人の中に入れては出しを繰り返す。湯船の中で、シャワーを浴びながら、むしゃぶりつくようなキスもして。 「あっん! そんな、ところまで……。どさくさに紛れて何ぶちこんでやがりますの! んひっ! あっ!」 「雛乃のお尻は最高だな。むっちりしてて、ぷるぷるで。……締まりも最高にいいし」 果ては、お尻の穴まで征服されてしまう雛乃。勿論、それは雛乃だけにとどまらない。 「この妹は、兄さんに、お○んこどころかアナルまでパコパコ貫かれてしまいました……。んんっ! 深い……です」 このかもすぐにしてもらう。 「昌信ぅ。私もお尻の方に欲しいな〜。はやくぅ〜。あっあっ! 深いよおぉぉっ! くううっ!」 お尻を振っておねだりするアイナ。彼女が望んだ通り、柔らかくほぐされた穴はすぐに押し広げられ、ずぷりとめり込んでいく。 どれ程の時間が過ぎたのだろう?
狂ったように交わり合って、互いの熱い体液を擦れ合わせた。
五人共、体のあちこちに見境無く舌を這わせた。
互いの感覚を共有しているかのように、皆が皆、敏感になっていった。
火照った体に心地良い疲労が溜まった。暑い夏の日に、プールに入った帰り道のような睡魔が訪れた。
昌信が気が付いた時、服を着てベッドの中にいた。周りには四人の姿。シングルサイズのベッドに、器用に潜り込んでいた。
「う……」 体が動かない。よく見てみると、両腕と両足を何かでロックされている模様。一人の体に四人が乱雑に重なっているのだから当然のこと。 (重いな) 一瞬そう思ってしまった。そんな事を口にしたら失礼かと思いつつ、暖かな温もりにもう少し触れていたいと感じた。 (もう少しこのままでいてもいいよな?) 昌信はそう思ってまた、微睡みに身をまかせていくのだった。 ----------後書き----------
久方ぶりの更新。クロシェットはプリズムリコレクション! なお話でした。
ご感想を頂けると嬉しいです。
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