夏空の下で
それはある暑い夏の日のこと。 海風に、観鈴のポニーテールにした長い髪が揺れている。百円玉と何枚かの十円玉を握り締め、とてとてと駆けていく先には自動販売機。観鈴がとっても楽しみにしていたジュース……その名も『どろり濃厚ピーチ味』はしかし、無情にも売り切れという赤い表示がボタンの所に表示されていた。仕方がないから他の所で買う、というわけにはなかなかいかないのだった。なにせ『どろり濃厚ピーチ味』はこのように変わったものばかりがそろっているような自動販売機でしか見かけない『ド』が付くほどマイナー飲料故に、なかなか手軽に買うという訳にはいかないのだった。 「観鈴」 その後。制服姿の観鈴と往人は防波堤の上に腰掛けていたのだが、観鈴はさっきから何度もため息をついてはしょんぼりとしている。往人はそんな観鈴を見ていて段々可哀想に思えてきて、慰めてやることにした。 「これから三十秒、俺がいいと言うまで目をつぶって待ってみろ。お前が飲みたがっているどろり濃厚ジュースとやらを生み出してやる。俺のマジックでな」 「本当?」 『ああ、本当だとも』と、往人の優しげな目はまさにそう語っていたので、純粋無垢な観鈴は信じることにしたのだった。言われるがままに目を閉じ、五秒……十秒、二十秒と経過した。さて、往人はどんなマジックを見せてくれるのだろうか? 「まだかな?」 「もうすぐだ。だが、いいと言うまで絶対に目を開くなよ。集中しているんだからな」 「うんっ」 何やらがさごそ動かしている音が聞こえる。観鈴はひたすらうきうきしつつ二十五秒、三十秒、と頭の中で数え続ける。……が、丁度三十秒くらいが経過したその時だった。 「いいぞ」 往人の準備OKという言葉が聞こえる。 「うん……じゃ、目をあけるよ〜。……え? わっ! わっ!! わああっ!! わわわわわっ! んぶっ! んんん〜〜〜っ!」 わくわくしつつ喜んで目を開いた観鈴だった。が、観鈴の可愛い顔に突如何かが勢いよくぶちまけられて、わくわく気分などどこかに吹き飛んでしまった。どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ、どぴゅと軽く四発以上は連射されたもの……白いべっとりとした液体は外気に負けず劣らず熱く、とてつもなく濃厚だった。更に連射は続き、五度目、六度目、七度目あたりにきてようやく勢いが衰えて落ち着いたが、観鈴は既に頬も額も鼻も口元からあごにかけてもどろどろのベトベトに汚されてしまった。冷静になってよく見てみると、観鈴の目前には往人の大きくそそり立ったぶっとい物が突き立てられていた。つまりはものすごい射精量だったというわけだ。恐らく数週間分は禁欲し、思いっきり溜め込んでいたであろう量で、それはあたかも牛乳パックを開けて中身を乱暴にぶちまけたかのようだった。ともあれ観鈴は見るも無残な格好にさせられてしまった。 何やらがさごそと音がしていたのは、往人がズボンの中から自分のものを取り出して、高速でしごいていたというわけだった。 「うぶ……。ど、どうして……けほっ……そ、そういうこと、んん……す、するかなぁ……。んぐっ。う、うぅ。べ、べとべとだよ……」 あまりにも突然かつ予想外かつ信じられないような出来事に、手で拭うこともままならなかった観鈴は涙目になりながら呟く。辛うじて制服にかかるのだけは防いだが、それももはや時間の問題だろう。ものがものなだけにハンカチを使うわけにもいかずティッシュで拭く間もなかった。糸を引き、たれていく精液を防ぐ手立てはもはやなく、観鈴も本能的に諦めていた。 「いや、そんなにどろり濃厚なものが飲みたいのかなと思ってな。ちょっと内容は違うが、濃厚であることは確かだ。遠慮なく味わって飲んでくれ」 「がお……。わたしが飲みたかったのは濃厚は濃厚でも、ピーチ味だよ。全然ちょっとじゃない……。往人さんひどい……」 「細かいことは気にするな」 「き、気にするよ……。わっ!」 いじける観鈴の目前に、未だ勢いを失っていない……それどころか更に膨らみを増していっている往人のものが晒され、頬へと押し当てられる。 「わ! わ! だ、だめだよ往人さん! ここ、お外! 誰かに見られちゃう! 早くしまって!」 今更だけど、とんでもないことをしているということに気づき、慌てて止めようとする観鈴。しかし時既に遅し。 「大丈夫だ。ほら、誰もいない」 往人の言に観鈴が背後を振り返って見ると、人っ子一人いない田舎の風景が広がっていた。とてものどかでのんびりとしている町で、それはいいんだけれど、やっぱりこういう事をするべきではないとは思う。 「いないけど……いないけど、でも、でも。んんっ! あ、んっ!」 そもそもが、観鈴の同意など往人は必要としていなかった。観鈴はそのままなし崩しに口内へと突っ込まれ、しゃぶらされてしまう。 「んんっ。んっ」 が、観鈴は往人の大きなものを全てくわえ込むことはできなかった。けれどこうなった以上、観鈴は必死に舌を使い頑張ってなめ回すのだった。じゅぷじゅぷと唾液と粘膜がこすれ合い、卑猥な音をたてている。歯を当てないように小さな唇で包み込み、舌で優しく裏筋をなめ回す。同時にゆっくりと顔を前後に動かし、速度を速めていく。 「いいぞ。上手いぞ観鈴。その調子だ」 往人は観鈴の献身的な愛撫に大満足の模様。おもちゃを扱うかのように頭を掴み、前後に激しく動かした。 ……そんなこんなで、観鈴のフェラは往人が口内にどっぷりと射精するまで続けられた。先程の射精と合わせても、過剰な量だと観鈴は思った。 「ん、ん、んーーーーっ! んんーーーーっ! に、にがいよう……」 二人は防波堤を降り、道を歩む。
「どうしてそういうことするかなぁ。うぅ……。洗濯しないと」 さっきから何度も同じことを言ってしまっている。既に制服にまでたれてしまっていたものの、出されたものをなんとかポケットティッシュできれいに拭きとり、何とか被害を軽減はしたけれど、なおもぐっすんと涙目の観鈴。突然のことで、更に青空の真下であんなことをしてしまった背徳感に観鈴はいじけていた。 「どうしてだろうな。……よっ、と」 「はうっ!」 観鈴の問いに対し適当に受け答えをしながら、往人はごそごそと観鈴のスカートをまくり上げて、ぐいとショーツを思いきりずり降ろし、剥き出しになった秘所めがけて突っ込んだ。あまりにも自然すぎる動作だったので、観鈴は『何やってんの』とか言う間もなく、手で防衛する暇すら与えられなかった。入れられてからようやく『言ってる側から〜!』 と言わんばかりに観鈴は大きく目を見開いて驚愕するのだった。 「ふう。入った」 「あ、あ、あ、あ、あ〜〜〜っ!」 とんでもないことをしていながら妙に落ち着いている往人と、慌てふためく観鈴。 「あ、う……。こ、ここ……お外! あっ!」 入ってきた時、一瞬『ずんっ』と音がしたかのような気がした。突き刺さるかのように、一気に奥まで入り込み、まさに杭を打ち込むような感覚だった。 「夏と言えば俺達の季節だろう? そう思わないか?」 「よ、くわかんな……あっ! あうっ! はふっ! やっ! あっ!」 「そして、夏と言えば盛ってセックスをする男女が定番だ。海でも山でも街でも露出度が上がるし、当然だよな」 「あ、あ、あっ! そ、んな……あっ! こんな、とこ……で。あっあっはっ! 激しすぎだよ……あっ!」 「だからこんな風にずこずこぱんぱんと、路上で激しくやりまくってたって何も問題ないし、不思議ではないわけだ」 「お、おおあり、だと思う。あっ! んっ! こんなの、だめ! あ……っ! 往人さん……もお、許して……だ、め、あっ! つ、突きすぎ……! た、立ってらんないよおっ!」 「空が高いな。お、飛行機雲が見えるぞ」 必死の観鈴に対し、往人の一言には何の脈絡もなかった。往人はただ立ちバックの体位で観鈴の両腕をしっかりと掴んで、手繰り寄せるようにしていて、無理やり立たせている。 「あ、あ、あ、あ、あ〜〜〜〜! ああああっ! あ、あ、熱いよおおおっ!」 往人は観鈴の中をかき混ぜるように突きながら、ふと道端を見てみる。人の背丈よりも高く茂っているであろう草木が海風に揺れ、辺りを埋め尽くすかのように植えられた巨大な向日葵がぎらつく太陽に照らされている。蜃気楼の揺らめきにぼやけてみえるアスファルトは焼けるように熱く、時折強い波が防波堤にぶち当たる音が聞こえる。ありとあらゆるものが全力で生命を燃やしているような中だから、自分達もまた激しく体を交じり合わせていてもいいじゃないかとかもっともらしいことをこじつけて無理やり思うのだった。 「突き上げると、ぱん、ぱん、って音がするんだな。柔らかいな、観鈴のお尻は」 「はうっ! あうっ! あうっ! だ、だめ、だよ……。もう、こんな……こと。あふうっ!」 「お、向こうに人が歩いてる」 「がおっ!?」 ビクッと震える観鈴。その瞬間、締まりがとてもきつくなったと往人は思った。 「冗談だ」 「じ、冗談だ、じゃない〜! 心臓が止まるかと思ったよ〜!」 「悪い。実は本当だったりする」 ビクビクッと震える観鈴。やはり締め付けがきつくなった。 「も、もっと悪い〜!」 実はそれも嘘。けれど純粋な観鈴はあっさりと騙されてしまう。 「お、バスが来たぞ。これは珍しい」 田舎の路線なので本数はとても少なく、珍しいなと往人は思った。 「がおおっ!? あああああっ! じ、冗談じゃなくて本当に来ちゃったあ! あ、あ、あ! だ、だ、だ、だ、だめえええっ! あああっ! あああああっ!」 「見せつけてやろうな」 「はう! はううう! あっあっあっあっあっあっあっ! つ、突いちゃだめええええ! は、は、離してええええっ!」 往人は観鈴を離すどころかとんでもないことを言いながら、ここぞとばかりに激しく突き上げた。バス停には誰もおらず降車する客もいないようで、バスはそのまま何事もなかったかのように素通りして行く。防波堤の脇にてこっそり交わり合う二人などまるで見えていないかのように。 「う、う……み、見られたあ……」 遠ざかっていくエンジン音を聞き、しょんぼりとする観鈴に往人は慰めの言葉をかける。 「大丈夫。誰も乗って無さそうだったから」 「大丈夫じゃない〜〜〜! 運転手さんに見られちゃったああああ〜〜〜!」 慌てふためく観鈴。慌てて隠れようにももうどうしようもなかったわけで、なので防波堤にもたれ掛かってごまかそうとしたのだけど、男女が不自然に重なっていて、よく見れば何をしているのか一目瞭然だった。 「み、見られた……。うう……。恥ずかしいところ絶対見られた……。変態さんだって思われた……」 「もうお嫁にいけない、か? そうだろうな」 往人はいじける観鈴を挑発でもするかのように言いながら、腰の動きを速める。 「よっと」 「が、がお……!」 往人は観鈴の体を持ち上げるようにして移動する。更に過激に、大胆に、道のど真ん中で交わり続けた。人も車なんてほとんど通らない道だから、まるで遠慮なしだ。貸し切り状態の道が向こうの方まで続いていた。 「昼は灼熱、夜は熱帯夜。連日続く熱波にあてられて、頭がいかれておかしくなったあまり、路上なんかでやりまくる痛いカップルが現れても誰も不思議には思わないだろう? だから問題なしだ。ま、バカがあんなところでずこずこばこばことバカなことやりまくってるなぁ、くらいにしか思われないだろ」 何やらぶつくさ言い訳を抜かしている往人。スカートに隠れていても、観鈴の柔らかいお尻が衝撃でたゆんでいるのがわかる。 「あっ! あっ! あっ! も、問題ありだよ〜〜〜! あああああ〜〜〜! 恥ずかしいいいい〜〜〜!」 「とかいいつつ気持ち良さそうだな、観鈴は。絶対見られて感じてるな。人がいると言った時とかバスが通る時も締め付けが急に強くなったんだから」 「違うううう。そんなことな……あ、ああああっ!」 観鈴の結構ボリュームのある両胸を服の上から両手でむんずと掴み、もぎゅうううと痛そうなくらいに強く揉みしだく。予想していた通り強くなった締め付けを感じながら、突き上げもラストスパートへと入る。それはもう、ばこばこやりまくってるという言葉がぴったりなくらいワイルドで、叩きつけるかのような突き上げだった。観鈴の足元に、ぽたぽたと滴がいくつも落ちていくけれど、あっと言う間に蒸発して乾いてしまうことだろう。往人の言うとおり、観鈴は感じているのだった。 「あっあっあっあっあっあっあっあっあっ! ももも、もおだ、だめえええ〜〜〜! あ、あ……んあああああっ!」 観鈴はいつしか黒く長いスカートをまくり上げられ、先端を口でくわえさせられて、下半身を剥き出しにさせられていた。薄いヘアも、丸いお尻もすべて丸見え。観鈴はもう、恥ずかしさのあまり涙をぽろぽろとこぼしながら絶叫していた。 「出る。出すぞ。……うっ!」 「お、おかしくなっちゃう! あ、あ、あ、あ、んあああああっ!」 こうして二人は揃って絶頂を向かえ、往人は観鈴のお尻にどぴゅどぴゅといっぱい射精していた。ショーツはもはや使い物にならないほどべとべとにさせられ、制服のスカートも巻き添えを食ってどろどろに汚された。それどころかぶちまけられた精液は黒いロングソックスにまでたれ、愛液と精液の量は半端じゃなかったことが伺い知れる。 「あ……あ……あぅ……」 観鈴は脱力し、がくんと足が折れたように座り込んでしまう。 「ふう。また、いっぱい出た。いい感じの射精だった。空の上にいるもう一人の観鈴に届けられるくらいの勢いだったな」 「うう……そんなの届けちゃだめ。お、お風呂かシャワー浴びたい。気持ち悪いいぃ。ど、どうしてこういうことするかなあ……」 散々いいように弄ばれ、殆ど全身精液まみれにさせられてぐっすんといじける観鈴だったが、往人は何故か答えなかった。 「往人さん?」 「観鈴」 往人の長身がグラリと揺れる。 「熱中症には……要注意だぞ……」 そしてぐしゃっと路上に倒れるのだった。観鈴とのえっちに熱中しまくった揚げ句、すっかり体が火照ってしまっていたようで、股間のものをしまうことすらせずに力尽きていた……。 「わっわっわっ!?」 慌てふためく観鈴の声が夏空にこだましたのだった。 「今度は、クーラーのきいた涼しい部屋で、ちゃんと水分補給して、また……やろうな……。激しく、いっぱい」 「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ〜〜〜! 観鈴ちんぴんち……。ゆ、往人さん! 往人さん! 往人さ〜〜〜〜〜ん!」 汗と精液まみれにさせられ、観鈴はいじけながら、無駄に重くでかい往人の体を必死に背負い、ズルズルと引きずりながら家へと歩いて行くのだったとさ。 ----------後書き----------
夏なので、往人×観鈴なお話を一丁。とてもDQNなカップルでありました くれぐれも熱中症にはご用心ご用心。水分補給と適度の休息が必要だと思う今日この頃であります。
ご意見ご感想を頂けると嬉しいです。
|