secret game
ある日のこと。祐一はデジタルカメラを買った。薄型のコンパクトなタイプの新型を。 (買ってしまった。しかも、カードも2GBと無駄に大容量……) 別段、欲しいという訳でもなかったのだが。まわりの人が持っているのをみて、たまたま安売りしていたものをみつけて何となく、ということだった。 (さて。何を撮ろうか?) と、自室にて箱から開けて製品に貼ってあるビニールシートを剥がし、充電しつついろいろいじりながらそんなことを考えていると。 「祐一〜」 間延びした声と共にコンコン、とドアをノックする音がした。 「何だ名雪?」 声に答えると、彼女……名雪は部屋の中に入ってきた。 「見て見て。きれいでしょ」 名雪の手には小さな花瓶。可愛らしい花々が飾られている。きれいだったのでついつい祐一にも見せた くなったようだ。 「ああ、うん」 祐一は実の所、花にはあんまり興味がないので適当に返事を返す。 「あれ?」 名雪は逆に、祐一の手に握られているものに気づいた。 「それ、デジカメ?」 「ん。ああ。衝動買いしてしまった」 「撮って撮って〜」 笑顔の彼女に祐一は気軽に応じる。 「よし。じゃ、一枚」 「うんっ」 ぴ……という電子音とともにシャッターが切られる。カメラ後部のディスプレイには笑顔の名雪が写っていた。祐一はそれを見て、自分の彼女ながら可愛いな……と、心の中で誰にともなくのろけてみせる。 「あは。写ってる〜」 「カメラなんだから当たり前だろ」 祐一の反応は素っ気ないけれど、名雪の反応は無邪気。 「もっと撮って〜」 「そんなに何枚撮っても面白くないぞ」 と、云いつつ祐一は何か思い浮かんだのか、急にいやらしい表情になる。 「お前のやらしくも恥ずかしい格好なら、いくらでも撮ってやろう」 くっくっく、と低く笑いながらからかうように云ってみた、が……。 「いいよ」 冗談で云った祐一に対し、名雪は本気だった。その『いいよ』は要らないよ、という否定的な意味ではなくて、OKという肯定的なニュアンスが込められていたのだから。 「祐一になら、どんな恥ずかしい格好も見られて平気だもん」 名雪は何の迷いもなく云い切った。
「恥ずかしいだろ?」 名雪は頬を赤らめ、目を細めて恥じらいながらも続ける。祐一が云う『やらしくも恥ずかしい』格好を。 「う、ん。……でも、大丈夫」 名雪はロングスカートの裾を手でたくしあげるよう要求されていた。そして、白い下着が露になったところでその手を静止させられる。 「ふーん。どこまで耐えられるかな。降参したかったらしろよ」 とか云いつつ、シャッターを切る。 「平気、だもん」 二人の意地の張り合いは続く。その程度では名雪も降参などしなかった。 「じゃ、今度は。そうだな」 祐一は名雪の耳元で囁く。 「……」 名雪は黙ったまま手だけ動かす。スカートを掴んでいた手を離し、白いショーツを膝辺りまで降ろしてから、またスカートをたくしあげる。 「恥ずかしく、ないのか?」 間抜けなことを聞く。自分でそんなことをさせておきながら、背徳感に負けそうになる祐一だった。 「恥ずかしいよ〜! 決まってるでしょ〜!」 二人とも、この異様な状況に戸惑いながらも終わらせることができなかった。 「は、早く……撮ってよ」 「あ、ああ」 スカートと下着の布地が覆っていた場所は剥き出しにされて、薄い陰毛が露になっている。スカートの裾を掴む手は心なしか震えていて、名雪が無理をしていると一目でわかってしまう。 「次は、どうする……の?」 「そ、うだな。じゃあ……」 またも祐一は名雪の耳元で囁く。 「……」 名雪は無言のまま実行する。スカートとショーツを脱いで、下半身を剥き出しにさせる。 「え、えろいな」 「これで……いいの?」 「ああ、じゃあ」 更に耳元で囁く。その内容は、露になった秘部を指で開き、見せつけるようにしろ、というものだった。 「……ほら。したよ」 名雪は柔順だった。薄い陰毛をかきわけ、割れ目の筋を左右に割るように開く。艶めかしい色の皮膚が露になり、名雪は視線を逸らす。 「う、ん」 祐一は僅かに唾を飲み込みながら、シャッターを押した。 「次は?」 「じ、じゃあ……」 今度は、そのままの格好で名雪をベッドの上に上がらせる。そして。 「……」 ふしだらという言葉がぴったりなくらい大きく、股を開かされるのだった。 「これで……? あとは……?」 「指、奥まで入れろよ」 「……」 こくんと僅かに頷き……自分の指を秘部へと挿入していく。 「ん……あ……。入れたよ。撮って」 「あ、ああ」 そのまたお次は? と、追い駆けっこのように祐一と名雪の要求合戦は続いていく。 「ほら、したよ……。撮って」 今度は四つん這いにさせられて、見せつけるようにして両手でお尻の割れ目を開かされる。 「う、ん」 「次は、どうすればいいの?」 「えっと。じゃあ……」 今度は上着を脱ぐよう云われる。数秒後にはソックス以外、身を覆うものがなくなっていた。 「名雪。恥ずかしく、ないのか?」 「恥ずかしいに……決まってる、でしょ」 その証拠に、顔が燃え上がりそうなくらい、熱くなっている。 「じゃあ、どうして降参しないんだ」 「祐一だから、だよ」 一番好きな人には、どんな恥ずかしい姿でも見せられるから。だから大丈夫なのだった。 「脱いだよ。どうすればいいの?」 「じゃあ……」 祐一は悩みながらも更に名雪を羞恥の渦に巻き込んでいく。 「いく、よ。……ん、ん、あぁ。はぁ……ぁ、ん」 胸を揉んで、秘部をいじくって自慰行為をしろと云われて、名雪は素直に実行する。 「祐一ぃ……。あ、ん、ん、ぅ……」 自分の勃起した乳首をこね回し、股を指でいじくり回す。 「撮った?」 「あ、ああ」 「次は? どうすればいいの?」 「えっと。……じゃあ」 名雪の悩ましげな声と表情を見ているだけで興奮してしまう。祐一の我慢ももはや限界だった。 「ん、ん……」 仁王立ちする祐一にひざまずくようにして、名雪はそそり立ったものを口で銜えこまされていた。そして、その様子を上から撮られる……。 「名雪。舌の上に乗せて」 「う、ん」 名雪は舌を出して、その上にモノの先端を置いて撮る。 「玉、しゃぶって」 「……」 淫靡な姿を一枚、また一枚と全て記憶していく。そして、口での愛撫で段々と高まっていき。 「っく。出るぞ……」 「んぐっ! んぷっ!」 大量の精液を、名雪の顔にぶちまけた。引き抜かれた先端と名雪の口は糸をひいていた。そして、なすり付けるようにして下腹部をぐりぐりと当てる。まるで、名雪の顔を汚すように。 「名雪。指で広げて」 「う、ん」 射精され、ベトベトになったモノを指で広げさせられる。 「何でも、するんだな」 「うん。何でも、しちゃうよ」 「じゃあ、さ」 祐一は、名雪の秘部に指を入れ始め……。 「あ……」 「動くなよ」 ゆっくりと抜き差しし始める。……既に十分に濡れたそこは、くちゅくちゅと音を立てはじめる。 「あっあっあっ! はぅっ!」 体の中をかき混ぜられ、うごめかれ、名雪は甘い声をあげてしまう。 「ゆ、び……だ、め……。あっあっあっあっ!」 そして……。
「で……。出ちゃう。出ちゃう、よぉ……。いっちゃう……よぉ」 とろとろとやらしい汁があふれ出すそこから、ぴゅぴゅと幾度となく飛沫が上がる。 「はうっ! はぅぅっ! あっあっああああっ!」 やがて、名雪は達した……。 「どうだ名雪。さすがにまいっただろ?」 「……」 呆然としながら、名雪は荒い息をついていた。 「シーツ、びしゃびしゃだな」 指攻めで潮を吹いてしまい、シーツに染みがいくつもできてしまった。 「はぁ……。うぅ……」 ハードな攻めに、息も絶え絶えな名雪。 「祐、一。……次、は?」 「……!」 ところがどっこい。まだまだやる気だった。 「こ、こうなったら!」 最後の手段。
名雪の体をでんぐり返しするように、逆さまに押し倒す。運動部だけあって、名雪の体は柔らかかった。両膝が肩に付くくらい折り曲げられ……。 「う、うぅ。この格好……きついよぉ……」 「そのまま動くなよ」 「え、あ……あ?」 名雪の秘部に、ぷす、と細いものがさしこまれた。 「うあっ! え、あ、ああ! ゆ、祐一ぃっ! そ、そんな……こと」 それは、二人の側に置いてあった花瓶から取ったもの。切り口で傷つけないように、軽く優しく差し込む…… 。 「こ、こんな。こんな……こん……なぁ」 一つ、二つ、三つ……。生花でもやるかのように、花が植え付けられて行く。 「降参、するか?」 「う、ぅ……。しない、もん……」 ひくひくと全身を震わせながらも耐える。白、黄色、ピンク、青、赤……。名雪の体は今、色とりどり の花の花瓶代わりにされていた。 「いい格好だな。名雪」 「う、うぅ。祐一のえっち……。ヘンタイぃ……」 「人のこと云えるか。あそこに花差されて濡らしてるんだから」 事実なので何も云い返せなかった。それを見て祐一は更に調子にのって、何枚も撮りまくる。 「降参、しろよ」 「しない、もん……。負けない、もん……」 卒倒しそうなくらい恥ずかしい格好をさせられ、なおも名雪は耐える。それを見て祐一は……。 「そうか。じゃあ……」 空いているお尻の穴を人差し指でほじくりまわしてから。 「はぐっ! あ、ああああっ! そ、こはぁっ! ひゃああっ!」 強引に押し込む。 「き、ついぞ。名雪の中……」 「あっ! はぁっ! あああーーーっ! お、お尻が……熱いよぉ!」 絶叫を上げる名雪に対し、祐一は何度も何度も突きまくり……やがて達し、大量の精液を中に出しまくるのだった。 しかし。
それでも名雪は降参しなかった!
「ゆ、祐一。写真は?」 「もちろん、撮るぞ」 挙げ句の果て、とも云うべきか。祐一は名雪をお風呂に連れ込んで、大股開きさせていた。 「ここで……。な」 「え……」 名雪は躊躇いながらも、云われるままに実行する。 「う、うぅ……。恥ずかしいよぉ……」 最初はぽたぽたと、名雪の秘部から雫が垂れ落ちていく。……それはやがて勢いを増していき、ぷしゃああと流れ落ちる。 「降参、するか?」 「はぅ……。あぅ……。しない、もん……」 「強情なやつめ!」 二人の意地の張り合いは
朝まで続いていったという。
裸で寄り添う二人。 「俺の負け、だな。今回は」 「うん」 もはや勝敗や勝負など度外視状態だったけど、祐一の敗北宣言を聞いて、名雪はどこか嬉しそうだった。 「いっぱい撮ったな。名雪のえっちな格好」 「そうだね」 祐一の腕にぎゅーっと抱きつきながら、くすくす笑う。 「祐一」 「ん……」 名雪はいきなり頬にキスをしてきた。 「どうした?」 「キス、したくなっただけ。だよ」 「そっか。じゃあ、俺も」 名雪の体を持ち上げて、抱きしめ合いながらキス。 「ん〜」 唇が離れると、名雪は頬を赤らめる。とても嬉しそうに、幸せそうに。 「祐一の体。暖かいよぉ」 「そっか」 ころん、と猫のように転がる名雪。 「そう」 そんなことを話していくうちに、いつしか名雪は眠りに落ちていく。 「おや……すみぃ。……く〜」 あっという間に夢の世界へダイブしていった。 「ふぅ」 冷静になって考えてみると、デジカメ一つで何故このような展開になっているのだろうか。と、祐一は溜息をついた。だが……。 (今度はデジタルビデオカメラ、買おうかな……) 可愛らしい名雪の寝顔を見て、新たなる煩悩がわき起こる。デジタルビデオカメラはさすがに高いものなので、何度かバイトしないといけないかな、等と真面目に考えるのだった。 「そしたら、今度は負けないからな。名雪」 「うにゅ」 祐一の邪な波動に気付くわけもなく、名雪は寝返りを打つのだった。 おしまい
----------後書き----------
定番といいつつ久方ぶりな名雪×祐一なえろ話でした。 気合いの入ったえろはもちろんだけど、ほのらぶというべきか甘ったるさの融合がここに置いてあるお話の個性かなーと思う次第。 この手のお話はまた、そのウチにでも。 ご意見ご感想シチュエーションのリクエスト、誤字脱字報告はWeb拍手にてお願い致します。 |