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Thrilling days










 渚は常々思う。朋也くんは意地悪な人です、と。特に今は、心の底からそう思える。

「ん、う」

 いつもいつも、傍から見ていればとてもひどいと思われるような事をするんです。と、もし今、可能であるのならば誰かに説明して納得してもらいたくなる。無論、事が事なだけにできるわけがないのだけれども。

「んぐぅ」

 一度、二度、三度と朋也は全身を震わせる。どぷり、ごぽり、といったような音をたてて口内へと注ぎ込まれていくものを感じる。ホースの先端から大量の液体が噴射されるかのように、渚の瑞々しくも可愛らしい顔に、朋也の屹立したものが奥深くねじ込まれ、最後の仕上げの時を迎えている。渚は頭を掴まれて更に引き寄せられ、口内奥深くに射精されていく。そんな時、朋也は意外な事を言った。

「飲むなよ? 全部口の中に貯めておけ」

「んんっ?」

 ――小鳥がさえずり朝日が眩しい学校。珍しく『明日は早く登校してこい』とか言われ、その通りにしてみればいきなり校門近くの茂みの中へと連れ込まれ、ひざまずかされて口で咥えさせられた。登校してくる人達が木の葉の間から僅かに見えているそんなところ。もはや恒例行事と化した二人のいけない交わり。

「ん……?」

 朋也の命令は渚にとってかなり意外なものだった。いつもと違って飲まずにそのまま……? 渚は不思議に思い、首を傾げる。

「昼までそのままでいろ。飲むなよ?」

「んぅぅっ!?」

 そういうことかと理解し、驚いて目を見開く渚。できるかできないは分からないけれど、とにかくしてみなければならないのだろう。渚にとって今日はとても長い一日になりそうだ。





…………





 ――ひたすら授業が続く。ようやくのことで二教科目。渚は性格及び現在の立場的に、誰かと積極的に話す方でもないから、朋也が射精したものを今も飲み込まずに維持できている。しかし、それもいつまで続くことか。

(と、朋也くん……。こんなこと)

 最大の危機は、初っぱなのホームルームだった。出席を確認する担任の声が響く。……どうすればいいのかわからないまま、名前を呼ばれた。それに対して渚は僅かに口を開き『ふ、ふぁい』と、間の抜けたような、ちょっとくぐもったような声を出してしまった。変だと思われたかも知れないがしかし、普段から声の小さな人だということで認識されていたのか、違和感なく受け入れられた。

(まだ、あと二時間もあります……)

 教師が何か言っている。無論、頭に入るわけがない。集中しなければと、渚は口元をしっかりと閉じ、違和感を消すことに努める。

「それじゃ、この問題を。そうだな……」

 気まぐれのように、教師が辺りを見回して言った。何十分の一だから、まず心配はないはず。しかし……。

「誰かに答えてもらおうか」

 何となく辺りを見回して、そして。

「古河」

 どきん、と鼓動が一瞬大いに高まった気がした。

(え?)

 まったく、どこまで間が悪いのだろう。とにかくも、立ち上がって答えなければいけない。しかし、朋也の言いつけがと思う……。他に手はない。渚は決心し、全てを飲み込む。ごくりという音が静寂の中に響き渡った気がした。それはきっと、渚だけが強く意識したこと。

「んぐっ。けほっ……。え、えっと……」

 少しむせ返りながらも大体全部飲み干せた。結果的には、何とか違和感なく取りつくろうことはできた。





…………





「と、朋也くん」

「その様子だと、うまくいかなかったみたいだな」

「……はい」

 朝と同じ茂みの中にて密会中。

「じ、授業で……指されちゃって」

 渚はとても情け無い気分になり、落ち込んでいた。

「で、みんなの前で堂々と飲み干したってわけか」

 こくりと頷く。誰にも気付かれなかったのはよかったけれど、それ自体がとてつもなく恥ずかしい行為に違いはない。

「何をすればいいか、わかっているな?」

「……はい」

 もう一回。リトライを要求しろということ。渚はひざまずいて朋也の股間に顔を埋める。そうしてチャックを開き、出てきたものを手で握り、しごいて大きくさせる。

「そうそう。わかってるじゃないか」

「あむ……。んん、んく、んぅ」

 朋也のものが程よく膨らんできたところで口を大きく開いてくわえ込み、舌で包み込む。

「んぐ、んぐ、んぐ。んん……ん、ん、ちゅ……んむぅ」

 朋也は一心不乱に愛撫を続ける渚の頭を愛しそうに撫で回す。唇も舌も手も、一生懸命さが伝わってくる。

「上手いぞ」

「んんぅ」

「またいっぱい出してやるからな」

 朋也の言葉はいつも刺激的。渚は目を細めながら出される瞬間を想像する。好きな人の色に染められていくような瞬間だから待ち遠しくて仕方がない。

「んひぃ」

 しばらくした後、朋也は渚の頭を掴んだまま腰を前後に揺さぶり始めた。少し苦しいのか、渚の顔は軽く歪み、おもちゃのように扱われていく。

「むぐっ。おぐっ。んんんぅっ」

「まだまだ我慢できるけど、出しちまうか」

「んんんんっ!」

 朋也が渚を揺さぶる動きが早まり、小刻みなものになっていく。むせ返ったりしないように、しっかりと合わせる渚。

「しっかり受け止めろよ」

「んぐっ! んん、んん、んんん〜〜〜っ!」

 射精が始まる。勢いも量もまるで衰えていなかった。渚の口内は再び精液で満たされていく。

「んっんっ。んんん……ん」

 数秒間にわたる静止の後、朋也は渚の口内から引き抜いた。にゅるりとした柔らかい感触と共に糸を引き、渚は涎をたらしたような恰好になってしまい、慌てて手で押さえる。

「そろそろ時間か?」

 渚は左腕に巻かれた腕時計を見る。もう十数分もしたら午後の授業が始まる。口を開くことのできない渚が朋也に背を向け、茂みを出て行こうとする。しかし――。

「待て」

「んひっ!?」

「折角だからこっちの方にも出してやるよ」

「んんっ!?」

 朋也が渚の背後からスカートを掴んで引っ張る。その拍子に渚は足がもつれてしまい、両手を地面に着く格好になってしまったが、朋也にとってそれは好都合。

「ん! んんーーーっ!」

「暴れんなよ。……よっ、と。入れるぞ」

「んひいっ!」

 ショーツがずるりと膝上数センチまでずり降ろされると同時に、開かれた秘所に朋也のものがねじ込まれていった。あっという間の事に、渚は抗うことすらできない。

「んんんんんんっ! んぅっんっんっんっんっ!」

「何だよ、結構濡れてるじゃないか。口でしてるだけで気持ち良くなっていたのか?」

「んんんぅっ!」

 違う……とは言えない。何しろ事実なのだから。そうしてぱんぱんと、渚の丸い尻に朋也の下腹部がぶつかる。

「締まりもいいし。渚は本当に淫乱だな」

「ん、ん、んっ!」

 そんなことないです、と、言葉が出せたらきっと言っているはず。信じてなどもらえるはずがないだろうけれども。

「時間もないし、すぐに出してやるからな」

「んひっ!? んぐぅっ!」

 口での時と同じように、朋也の動きが早まっていく。

「んっ! んぅっ! んんんんんんぅぅぅぅぅっ!」

 ずぷ、ずぷ、と出し入れを続ける音が聞こえる。一度、奥深くまで強く突き込んだところでそのまま朋也は達し、渚の膣内へと射精を繰り返していた。

「ふう」

「ん、んん……っ!」

 ごぽ、ごぽ、と射精が続く。そうして口内の時と同じように十数秒にわたる静止の後、朋也は渚の中から引き抜いた。渚は大きく目を見開いて呆然としているけれど、とにかくも終わったと思った。早く教室に戻らないと、と思う。しかし、渚は体を起こすことができなかった。朋也が今も尚、渚の体を押さえつけているのだから――。

「まだ時間はあるな」

「んぅっ!?」

 まさかそんなところまで? 渚の目はそう語っていた。未だ勢いを失っていない朋也のものが、いつしか渚のアヌスへと宛がわれていた。

「んぅ! んぅ!」

 そこはだめですと、声が出せたらきっと言っている。

「我慢してろ」

 渚はくぐもった声のまま喚こうとするも、朋也のものは一気にぐりぐりと押し込まれていく。

「ん……っ!」

 数秒も経たないうちに朋也のものは渚の中に完全に入り込んでしまい、そのまま膣内へ射精したときと同じようにうごめき始める。

「んぅ! んんんんっ!」

「へえ。こっちの方もよく締まるんだな」

「んひっ! んひぅっ!」

 ずぶ、ずぶ、と猛烈な圧迫感と刺激に渚は必死に耐えていく。口内と膣内に出されたものをこぼすわけにはいかないのだから。どこまでも律儀で真面目な渚だった。

「すぐ出してやるから、少しだけ我慢していろよ」

「んっ! んっ!」

 もう時間が残されていない。けれど朋也は全てを見透かしたように何度も渚を突き続ける。そうしてやがて、射精を始めた。

「出すぞ」

「んんんんんんっ!」

 相変わらず朋也の射精量はまるで衰えていない。こうして渚は三箇所に射精されたまま、午後の授業に望む羽目になっていた。





…………





(あ……。こんな……)

 再び授業が始まる。渚にとってはスリリング過ぎる時間。

 スカートとショーツが頼り無く覆っているけれど、木製の堅い椅子の上で少し身をよじるだけで、二カ所に出されたものがこぼれてしまいそう。

(こんな……。朋也くん……)

 アヌスに力を込め、前の方も股をぴったりと閉じようとする。口元ももちろん、緩めることも無い。

(か、体が……)

 ぐちゅ、じゅちゅ……。そんな音が体の中でしているように感じる。今もこの場で朋也に犯されているかのように感じる。

(あ、あぁぁ、ぁぁ。溢れちゃいます……)

 ティッシュを取り出してふき取りたいと、強く思う。もし……朋也がいたとしたら、例えば……。

『みんなの前でやってみろよ』

(そ、そんな)

 渚は想像してしまう。授業中……クラスメイトが何十人もいる教室の真ん前。それも教卓の上に腰掛けて大股を開き、中出しされた白濁液をふき取っている。朋也に言われるがまま、見せつけるように恥部を晒す姿。犯された事を告白するかのような背徳感。

(そんな、の。……あ)

 また別の感覚。射精されたものとは別に、じんわりと込み上げてくるもの。渚は想像だけで、秘所を濡らしてしまった。抑えなければいけないはずなのに、逆効果だった。

(わたし……)

 その事実が渚の羞恥心をこれでもかとばかりに刺激する。顔が火照ったように熱い。

(乳首……。起っちゃってます)

 ふと何気なく手の甲で胸を触れてみた。ブラジャーや制服のインナー、そしてジャケットに包み込まれているにもかかわらず、乳首の形がはっきりとわかってしまった。ほんの少しの想像だけで体が反応する。

(あ、あ……あぁ……)

 したい。とてつもなく。人目をはばかる事なく乱れたい。けれど、できはしない。もどかしさや不満を解消するにはどうすればいいかと考える。出てきた結論は二つ。一つは、今日の授業が終わったら、改めて朋也にしてもろうというもの。そしてもう一つは、あえてもっともっと有り得ない禁断の状況を想像してみよう、というもの。

(えっと……)

 何の前触れも無く、気でも触れたかのようにいきなり立ち上がったとする。そして大きな、誰も聞き間違える事のないような声で叫んでみせる。

(わたし……。お、オナニーしたいです!)

 その数秒間だけで変態扱い確定だ。クラスメイト達の反応が想像できる。信じられないような顔。恥じらい。蔑み。そして……極めて無関心を装う者。

(したいと思っていることを口に出して、何がいけないんですか)

 誰にというわけでもなく、反抗してみる。とろり、とろりと、少しずつゆったりと渚の秘所がとろみを帯びた液体で塗れていく。ショーツの保湿性などとっくにオーバーしている状態。

(あ、あ)

 今すぐ制服を脱ぎ捨てて裸になりたい気分だった。例えば……授業中にいきなり何かとんでもないことを口走った罰、とかどうだろうか? 視線に晒されながら全裸に剥かれて……お情けでソックスと上履きだけは残される。数十人いるクラスメイト達の中でただ一人、制服を着ていない状態というのはなかなかに背徳的だと思う。

 ひそひそと、小さな声が聞こえる。話を続けている教師には気付かれない程度の声が。

(古河って、大人しそうなくせして実はものすごい変態女だったんだな)

(何考えてんのよ)

(いやらしい)

(最低)

(信じられない〜)

(馬鹿じゃないの)

(やらせろって言ったら、やらせてくれるかな)

 最後のささやきだけは聞き捨てならない。渚ははっきりと答える。

(だめです。わたしとやっていいのは、朋也くんだけなんです)

 ……想像は続く。その答えはクラスメイトの男子は不満だったようで、遠くから一斉に何かをぶちまける。

(んんっ!?)

 それらは弧を描くようにしてびしゃりと渚の裸体にぶちまける。丁度教師がチョーク片手に黒板を叩き、向こうを向いたのを見計らって、渚の真横にいた男子が渚を犯したい一心でそそり立たせた一物をしごき、射精していた。

(あ、あ、あ!)

 汚されてしまった。……妄想の中だけとはいえ、意中の人以外にそんなことをされた。渚は自己嫌悪に陥るも、妄想を止めることができない。

(あ、だめ……です)

 いきなり渚の真後ろの席から手が伸びてくる。渚の、どちらかと言えば小ぶりな乳房を左右両方とも包み込み、円を描くようにこね始めた。

(あ、あ、あ……。こんな……。授業中なのに……)

 ふと、我にかえる。股間から染み出すようにして、つつ、と一筋の滴がスカートを濡らす。いけない……やめなくては、と。そう思う。それなのにやめることができない。

(も、もっと)

 もっといっぱい。限界まで濡らしたくなってしまう。気が付けばまた、先程のシーンの続き。

(あ、あぁぁ)

 渚の左右と後ろ。そしてあろうことか、前からも男子クラスメイトによる射精が始まる。渚自身は勿論のこと、机や椅子はおろか、教科書やノート、果てはペンまでが精液でべっとりと汚されていく。

(こんな……。んんっ)

 制服や顔にこびりついた濃厚な液体がたれてくる。渚は片目を閉じ、ふき取ることもできずただ耐えている。

『古河。この問題を解いてみろ』

『えっ!?』

 こんな時に? 困惑しながら何とか立ち上がり、黒板の方へと向かう。その途中で痴漢にでも遭うかのように、男子達の手が方々から伸びてくる。スカートの中に侵入し、尻を撫で回す手。足に絡みつき、ショーツを引きちぎれそうなくらい強く引っ張る手。まともに歩けないくらいに手が伸び、その中にずぶりと異物がねじ込まれる感触。突然、秘所に極太のバイブがねじ込まれていた。

『んひっ! んあっ!? あ、はぁっ!』

 そしてアヌスにまでもねじ込まれていく。ごく自然にさりげない感覚で。

『そ、んな……。ああああぁ』

『古河。早くしろ』

 教師が少し苛立ったように促す。その間も二つのバイブはぐぐぐ、と奥までねじ込まれていき、やがて振動し始める。もはや抜き取ることもできない雰囲気に陥っていた。

『は、いぃ』

 歩くのも困難な状況だけど、諦めずに力を込める。よろめき、倒れ込みそうになりながらも渚はこらえた。そうして黒板の前に立つ。

『答え、は……』

 息を切らしながら、迷う事なくすらすらと大きな一文を書き上げる。

『はぁ、はぁ……』

 かつかつ、とチョークがこすれる。何とか答えを書こうとするけれど、遂に渚は力尽きていた。かつん、と音を立ててチョークが折れて落ちる。渚は黒板にもたれ掛かり、粗い息を付く。スカートの中から、ヴヴヴヴと人工的な音。渚は絶頂を迎え、びくん、びくんと震えていた。ぴちゃぴちゃと落ちていく滴があまりにも恥ずかしい。

『まったく。おい岡崎、ちゃんと彼女を仕付けろよ』

 と、教師が注意している。

『すみません。淫乱な女で』

(それで。いつの間にか朋也くんが教室に入ってきて、してくれて……)

 教室の片隅で、喘ぎを隠すこともなく交わり合う。ううん。片隅では勿体ない。折角なら真ん中でしたい。ああ、たまらない。妄想を繰り返せば繰り返すほど、体が火照って気持ちよくなっていく。

(教室中に、ぱんぱんって音がするんです)

 渚の妄想。それは授業が終わるまで続いた。





…………





(朋也くん)

「今度は上手くいったみたいだな」

 渚は無言で頷く。

「スリルいっぱいだったろ?」

 今度は小さく頷く。朋也は気付く。渚は今も尚、朋也の言い付けを忠実に守っていることを。

「ああ、飲んでいいぞ」

「んっ。ぐ。んんっ」

 渚にはとても長い時間に思えたことだろう。それは朋也にもわかる。けれど、決して辛いだけではなくて、そんな状況を楽しんでいたということもまた、わかる。

「朋也くん……」

「何だよ」

「その……」

 もじもじとしながら体を縮ませる渚。物欲し気に。上目使いで朋也を見上げる。

「どうして欲しいんだ?」

「……」

 渚はゆっくりとスカートをたくしあげていく。既にどこかで脱いでいたのか、秘所を覆っているはずのショーツはそこにはなく、淡い毛に覆われたデルタが現れる。

「そんなに濡らして。恥ずかしくないのか?」

 そんなわけがないと、わかっていて朋也は聞くのだった。

「ものすごく、恥ずかしいです」

「本当かな」

「本当……です。あ……」

 更に大きな違和感。じゅく、と染み出るようにたれていくもの。渚の足を伝っていく。

「授業中……えっちなことをいっぱい考えて、こんなになっちゃいました」

 素直に白状する。朋也の意地悪な返事があるものと思っていたけれど、予想は外れる。

「ふーん。帰るぞ」

「え? あ、あっ」

 あまりにそっけない態度。どうしてしてくれないんですか? と、渚は思った。その思いは杞憂に終わる。





…………





 校門を出て、坂を下って行く。辺りには誰もいない。

「んんっ!」

 早速とばかりに朋也による羞恥責めが渚を襲っていた。制服の、ただでさえ短い紺色のプリーツスカートの状態がそうだった。腰のあたりで何回かくるくると巻くように言われる。そうして、そのまま歩けとの命令。尻と股間の割れ目が露になっている状態で、坂道を下っていく。

「痴女だな。完全に」

「そんな」

 手で覆い隠そうものなら、容赦なく隠すなと言われる。刺すように鋭い言葉。

「こんな外でま○こと尻晒して歩いているんだからな。それも学校のすぐ近くで」

「あぁぁ」

 渚が歩む度に、全く衣服の意味を成していないスカートがヒラヒラと揺れている。渚の痴態を煽るかのように。

「くひっ! と、朋也く……っ!」

 ずぷ、と朋也の指が一本、渚のアヌスへとめり込む。

「何感じてんだよ」

「感じてなんか……。んんっ!」

 反論など許されない。指が更にもう一本ねじこまれていく。

「渚。出せ。出したまま歩け」

「ううっ」

 できません、とは言えなかった。渚は言われるがままに力を抜き、出すことにする。ゆっくりと、びちゃびちゃと音をたてて滴がこぼれ落ちていく。やがてそれは、ぷしゃあああ、と噴射する程の勢いになっていく。

「尻の穴掘られながら小便してる気分はどうだ」

「あ、あぁぁぁっ!」

 流れ出る滴は勢いを増し、渚の太ももから白いソックス、学校指定の靴など、何もかもお構いなく濡らしていく。勿論それだけでなく、学校へと続く長い坂道を蛇がのたうつように細い流れができていき、コンクリートを濡らす。

「あ、あ、あ、あ、あ!」

 尚もずぷり、ずぷりと朋也の指が渚の中でうごめく。渚はそのまま一気に爆発するように、絶頂を迎えてしまった。今も尚、滴が止まらないまま。それでもやっとのことで勢いは収まっていった。

「あ、ああぁぁ、あ、ぁ」

「尻の穴をほじられてイくとはな。どこまで恥知らずなんだ」

「だ、だって……」

 勿論これだけで朋也の気が済むわけがない。渚はふらつきながら、道の脇にあるガードレールへとたどり着く。そうして両手を掴んで朋也に背を向ける。

「と、朋也くん」

 突き出すように尻を差し出す。もはや、我慢などできなくなっていた。

「入れて……ください。あっ!」

 朋也は躊躇することなく、渚の中へとねじ込んだ。全ては渚のお望み通りに。

「通学路で青姦かよ。いい趣味してるな」

「だ、って……。んあっ! あっあっ!」

「淫乱らしく腰をくねらせて、まあ」

「は、はい。淫乱……です」

 木々の間から遠くの街並みが見える。空は透き通るような青さ。それなのに、やっていることはとんでもなく生々しい。

「あっあっ!」

 朋也はにやつきながら、渚の尻を突きまくった。

「誰か来たらどうするんだ?」

「あっあっあっんっ!」

「感じてばっかりいないでなんとか言えよ」

「そ……。あっんっ!」

 ぱんぱんぱん、と音。渚の体は前後に激しく揺さぶられる。

「答えることもできないってか?」

「それは……あっ! あっ! ふ、深い……です。……あっ!?」

 突如、朋也は渚の体を掴んで持ち上げるようにして道の真ん中へと運ぶ。更なる恥辱を与える為に。

「あっ!? と、朋也くんっ!」

「どうせやるなら堂々とやろうぜ」

「そんなっ! そん……んあああっ! あ、あ、あ、あ、あ! だ、だめっ。ああああっ!」

 慌てる渚。さすがに道のど真ん中では目立ち過ぎる。けれど、込み上げる快感はもはや止まらない。

「堂々と下半身晒してきたんだから、同じことだろ?」

「あっあっあっあっあっあっあっあっ! も、もう……だめ……」

 立ちバックの体位で交わり続ける二人。渚は狂ったように腰をくねらせ、朋也のものをむさぼるように出入りさせた。もう、ここがどこだかなんて気にしていない。

「あ、あ、あ、あっ! 気持ち、いいです……。すごいです……」

 うわごとのように気持ちいいと呟く渚。

「んああああああああっ!」

 そうして、二人同時に絶頂を迎える。同時に朋也も達し、渚の尻目がけて射精。相変わらずのものすごい量で、尻だけじゃなく足元にまで飛び散っていった。





…………





 色々とありながら坂を抜け、街中を歩む。

「……」

 スカートの丈は元に戻してもらったけれど、今度はインナーをたくしあげさせられていた。そうして人目の付かないところを見つけてはジャケットを僅かにはだけさせ、胸を空気に晒していたりする。

「今度の日曜だけどさ」

「はい」

 さりげなく、デートのお誘い。

「パンツはかないで来いよ」

「はい」

 渚はうれしそうに頷く。今度はどこに連れていってくれるんだろうと、わくわくする。

「朋也くん」

 そしてまた、きっと、今みたいにしてもらえる……。どんなふうに? それはわからないけれど、きっとそう。

「また、めちゃくちゃにしてくださいね」

 決して一方的にされるがままじゃない。渚も望むところ。だから笑顔で朋也にお願いする。

「あっ」

 背後から朋也の手が伸び、渚の胸を揉みしだいてこね回す。少し強く、握りつぶすような感じ。

「渚。もう一回、するぞ」

「はい」

 また始まる。朋也のものが深々と入り込み、ずこずこと前後にうごめいていくことだろう。ふと、辺りを見る。丁度いい具合に公園があった。その奥の緑深い茂みの中で、思う存分乱れよう。今度は嫌らしい言葉も我慢すること無く言ってみて。渚はそんな事を思っていた。
 










----------後書き----------

 久々にCLANNAD話は朋也×渚という組み合わせ。

 何故かあんまり渚ものを書いていなかったので一つ書いてみたりしました。



よろしければご意見ご感想をくださいな。








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